
ゆゆ勝手に映画評(2002)
「クリスティーナの好きなコト」
キャメロン・ディアス主演。“本気の恋より気軽な恋”を信条に、カジュアルな恋とエッチを楽しんでいたクリスティーナ。ある夜、彼女は好みの男性に出会うが、今回ばかりは何かが違い、傷つくのを恐れて急ブレーキ。果たしてクリスティーナは本当の恋を見つけられるのか?C.ディアス主演で贈る過激なラブ・コメディ。
8点!!「アメリカン・パイ」女性版みたいに下品だけど、同じくらい笑えます。キャメロンが若くて、ロングヘアで超キュート!(^^)3人女子が集まった女子高生同士みたいな会話も、過激だけど、女の子同士ならここまで話すよねって共感して笑えました。アメリカン・ドラマみたいに軽い気持ちで観ても十分楽しめる作品です。キャメロンの設定が28歳なんて信じられない!女子高生みたいに可愛かったです♪でも、ラブコメにしてもここまで設定めちゃくちゃでいいのか?ってくらいめちゃくちゃでした。笑えるからいいか(笑)2002年公開。
「害虫」
宮崎あおい主演。誰も頼りにできない、戦場のような家庭や学校。哀しすぎて泣くことすらできないまま、十三歳の少女は軽やかに疾走する。成長する過程で誰もが経験する、子供でもなく大人でもない、もどかしくも漠然とした不安感と痛みを、中学一年生のサチ子(宮崎あおい)に突きつけられる残酷な現実を通 じて描き出す。13歳の少女の反抗と成長を残酷な現実の中で描いた青春映画。
6点!!評はすごく良いので、観てみたのですが、1回観ただけでは、説明不足な部分が多い、観客を置き去りにしかねないストーリーで、理解しにくい作品だと思いました。蒼井優ちゃんや、伊勢谷くんとか、他の出演者も豪華で驚きました。少女・サチ子の、心の解釈は難しいですが、13歳の周り、学校、家庭、自分、友人を、「害虫」と表現する辺り、すごく繊細なものを描いてるのだなぁと思いました。13歳とは、繊細で残酷なものです(爆)この時の、宮崎あおいちゃんにしか出来ない、世の中への反抗心、挑戦的な演技も良いです。2002年公開。
「黄泉がえり」
5点!!竹内結子、草彅剛主演。クリスマスの銀座に女友達と行ってしまいました(--;)九州、阿蘇地方で死者が次々に蘇るという現象が起き、厚生労働省に勤務する川田(草彅剛)は、故郷でもある現地に向かい、死んだ親友、俊介(伊勢谷友介)の恋人だった葵(竹内結子)と再会、調査を開始。やがてこの現象でよみがえった人々は3週間しかこの世にいられないという法則に気づき、葵のために俊介をよみがえらせようとするが…というお話です。ラストは映画の泣かせよう作戦に見事ハメられてしまいました。RUIこと柴崎コウの恋も切なく主題歌「月のしずく」も映画にぴったりでクライマックスを盛り上げています。試写会のスペシャルゲストとして登場した柴崎コウちゃんはなんだかおっとり不思議少女でした。2002年公開。
「Jam Films」
3点!!飯田譲治、岩井俊二、北村龍平、篠原哲雄、望月六郎、行定勲、堤幸彦、という今は有名になった監督たちの短編を集めたオムニバスムービーです。作品の度に趣向が変わるので観ていて飽きなかったです。監督で映画を選ぶならお試しムービーとして良いかもしれませんね。私は篠原哲雄監督の「けん玉」と岩井俊二監督の「ARITA」と誰か忘れちゃったけど、「ひじき」が良かったです。2002年公開。
「凶気の桜」
3点!!窪塚洋介主演。オールロケ渋谷で行われた作品です。暴力を正義と信じ、中途半端な渋谷の不良たちをどんどん狩っていく3人の若きナショナリストたちはいつの間にかヤクザの争いに巻き込まれ、利用されていってしまう、というお話です。本当に渋谷や池袋、新宿などにはこういう若者が多いんじゃないでしょうか。実際に十分ありえる展開でどんどん若者たちが正義と信じ、ヤクザの世界に巻き込まれていく様がリアルに描かれています。ヤクザ映画は最も苦手な分野なので点数は低いです。2002年公開。
「ハリー・ポッターと秘密の部屋」
10点!!ダニエル・ラドクリフ主演。「ハリー・ポッター」シリーズ第2弾ですね。今回の監督はクリス・コロンバスです。原作の大ファンとしては登場人物が実写化されて動いているだけでもう10点満点感動ものなのですが(^^;)、今回はホワグーツ魔法学校での生活にも慣れ始めたハリーたちが校内で人々が次々と石化していくという怪事件の謎に立ち向かっていくというお話でその中でハリーたちも少しづつ成長していきます。しもべ妖精ドビーや、ロックハート先生(ケネス・ブラナー)などの新キャラクターの登場も魅力的です(^^)2002年公開。
「8人の女たち」
カトリーヌ・ドヌーブ、ファニー・アルダン、イザベル・ユペール、エマニュエル・ベアール、ヴィルジニー・ルドワイヤン、リュディヴィーヌ・サニエ、ダニエル・ダリュー、フィルミーヌ・リシャールという、フランスの人気女優が大集合した推理仕立ての女のドラマ。雪に閉ざされた大邸宅の中で、その家の主人が何者かに殺されたというところからストーリーは展開し、なぜかセリフと推理が終わる度にミュージカル調に歌とダンスが繰り広げられるサスペンス映画なのにとってもCUTEなストーリー。
10点!!豪華な大邸宅も女優たちの衣装も小道具も全部とっても可愛くてドールハウスを見ているような気分になります♪最後まで犯人が読めない、そしてどんでん返しが待っている展開からみても最高傑作といえるだけの映画だと思います!!2002年公開。
「マイノリティ・リポート」
7点!!トム・クルーズ主演。舞台は犯罪の発生を予知するシステムが開発された近未来。システムを有する犯罪予防局で勤務するジョン(トム・クルーズ)は確実に起こるといわれる犯罪予知システムに自分の名前が出てきたことを知り、殺す相手にも全く見覚えも動機もないジョンは一転追う立場から追われる立場へとなる。ジョンは逃亡を続けながらも予知能力者・プリコグを連れて事件の真相を探っていくストーリーもスリルがあって面白い。トムの作品はダイナミックで確実にヒットする要素が大量に含まれていることが魅力だと思う。2002年公開。
「ショウタイム」
5点!!ロバート・デ・ニーロ、エディ・マーフィ主演。この映画の「ショウタイム」の意味はテレビを通じて警官のパワフルでハードな活躍を世間に伝えようとする堅物刑事ミッチ(ロバート・デ・ニーロ)とお調子者警官(エディ・マーフィー)の派手な逮捕劇のことだ。高層ビルの窓を突き破って洪水で二人が流れてしまったり派手なアクションシーンは満載だが、肝心の中身が全くない。好きな俳優が出ていなければ全くつまらない映画でした。2002年公開。
「ジョンQ 最後の決断」
9点!!デイゼル・ワシントン主演。ジョン(デイゼル・ワシントン)は心臓病を患う息子を持ち、彼が助かる方法は早期の心臓移植しか方法はない。何とか彼を移植リストに載せようと家財など全財産を売ってお金を工面したがそれでも足りず、息子をリストに載せることができず、そんなジョンを病院側は突っぱね、ジョンは息子の命を救うため命がけで病院に立てこもり、医者と患者を人質にとる。貧しい者に冷酷な医療保険の実情にもしっかりと焦点を当てながら、ストーリーは父ジョンの息子を救いたいという親なら誰でも共感できる強い想いを軸にストーリーは進んでいく。大して期待していなかった作品だけに、後半はジョンの強い想いに涙が止まらず、久々に当たりの映画を見たと思いました。2002年公開。
「Dolls」
2点!!北野武監督作品。管野美穂、西島秀俊、その他豪華キャスト出演です。個人的には深田恭子ちゃんが意外としっとりとした演技が上手で驚きました。実際、深田恭子演じるアイドルと彼女のファンの孤独な青年(松重勉)の深い愛が一番心にきましたし。(同世代だからだと思いますが)ストーリーは「愛」の表現のみであとは日本の四季折々の美しさ(これは絶品)と綺麗な音楽で見る映画って感じでした。あとなぜか友人との間で繋がり乞食ごっこがハマってしまい、試写会の後、銀座の街をロングマフラーを結んで繋がって繋がり乞食ごっこをして帰りました。(絶対おかしな若者だと思われた爆)2002年公開。
「アバウト・ア・ボーイ」
10点!!ヒュー・グラント主演。お金持ちの息子で女好きのプレイボーイをヒュー・グラントが地でいってます。そんなヒュー演じるウィルがいじめられっ子で鬱病の母親を持つマーカス(ニコラス・ホルト)と関わりを持っていくことで二人の間に不思議な友情が芽生え、ウィルは自分の中に欠けていた大切なことに気づき始めます。ヒュー・グラントと子どもって設定だけでも面白いのに最後は学芸会のパパみたいになっててまぢ笑えます。2回も観たので大好きな映画のひとつに入ると思います。2002年公開。
「リターナー」
8点!!「ジュブナイル」の山崎貴監督第2弾です。彼の得意技のダイナミックなCG合成が今回も映画全体も盛り上げています。主演は金城武、鈴木杏。未来から来た少女ミリ(鈴木杏)と影の世界に生きる男ミヤモト(金城武)がひょんなことからコンビを組んで、2日後に起こる地球存亡の危機と対峙するというストーリーです。この映画でも金城くんのコミカルでちょっと笑える演技がたっぷり楽しめ鈴木杏ちゃんもとても演技が上手なので良いコンビになっています。杏ちゃんの少年っぽさと少女っぽさがまだ残る演技も魅力のひとつでしょう。金城くんがインタビューで言っていたけど、「ミヤモトはミリに恋をしているのか?」というところが疑問ですね。でもその曖昧なようで次第に互いが大切になっていくという二人の関係が良かったです。未来のシーンではどこかスタジオジプリの「風の谷のナウシカ」と「天空の城ラピュタ」を掛け合わせたようなイメージがありました。タイムワープのシーンは迫力です☆2002年公開。
「ダークブルー」
5点!!スタジオジブリが第1回洋画提供作品として参加した作品です。著名な俳優さんは出てないのですが、戦時中で三角関係(というか片思い)で苦しみ切ない表情を見せてくれるカレル役のクリシュトフ・ハーディックは要チェックです。(美形!)ナチス下のチェコスロヴァキアの義勇兵がイギリスへ渡り、戦争の残酷さと「紅の豚」を思い出させる飛行機で空を飛ぶ空の澄み切った青さがとても対照的で印象に残ります。その中で青年の自分の命を助けた女性スーザン(タラ・フィッツジェラルド)への淡く切ない恋が描かれていて(でもスーザンは彼の友人でも先輩でもあるフランタ(オンドジェイ・ヴェイトヒー)が好きなの(>_<))ちょー切ないです。スタジオジプリが洋画提供したのが納得できます。2002年公開。
「羊のうた」
2点!!小栗旬、加藤夏希主演。DVD発売記念の試写会で加藤夏希ちゃんがゲストで来ていたので男性ファンがすごいことになっていました。てゆうか私は女性なので周りが皆背高くて映画もよく見えなかった(涙)しかもA-BOY・・・(爆)話を戻して、内容は、普通の高校生だと思っていた主人公(小栗旬)がある日吸血鬼のように人の生血が欲しくなる奇病に冒されていることを知る、そして自分と同じ病にある姉がいることを知る、というお話です。原作コミックが人気です。映画公開当時はコミックが終わっていなかったため終わり方が中途半端だというファンの方が多かったみたいです。(私は原作は読んでません。)2002年公開。
「スクービー・ドゥー」
6点!!米国で人気のアメコミの実写化。かつてアメリカ中で有名だったがケンカ別れしてしまった「ミステリー探偵社」の4人と犬のスクービー・ドゥーが再結集して事件をコミカルに解決していくコメディ。しゃべる犬スクービーがリアルで可愛いです。子ども向けの映画だけど、子どもになった気分で楽しんでみたらけっこう楽しめるかも?!2002年公開。
「トータル・フィアーズ」
ベン・アフレック主演。一つの不可解に誰かに持ち去られた核を探し、調査を続けるCIAのジャック・ライアン(ベン・アフレック)だが、そのかい空しく米大統領(モーガン・フリーマン)のいる野球スタジアムに1発の核ミサイルが落とされてしまい、世界は第3次世界大戦の危機へ・・・。
9点!!野球スタジアムには多くの一般市民がいるのですが、米大統領を最優先に守るという形で一般市民には核ミサイルの攻撃の伝達がなされず(出来ず)大統領だけ助けるっていう辺りはアメリカを象徴しすぎてると思いました。日本でも首相が優先になったりしちゃうのかな?原爆の恐ろしさと第3次世界大戦が始まってしまうかもしれないリアルさを見事に描き出した作品です。2002年公開。
「海辺の家」
6点!!ケビン・クライン、クリスティン・スコット=トーマス出演他。末期がんと宣告され、働いていた建設事務所も解雇されてしまった一人の男が海辺の自分の理想の家を家族や近所の仲間と建てることで家族との絆の再生(息子がちょーグレてます)、人生の見つめなおしをする物語です。なんか観客完全に皆号泣してました。私はドライすぎるらしく泣けませんでしたが。泣くにはオススメ?みたいです。よかったらどうぞ(笑)2002年公開。
「猫の恩返し」
6点!!ジプリ作品ですが、やっぱり宮崎駿さんが監督しないとつまらないです。声は池脇千鶴ちゃんが担当してます♪主人公ハル(池脇ちゃん)が車に轢かれそうになった猫を助けたことから始まる不思議な猫ワールドのお話ですが、内容がつまらない。テンポは遅いし、感動もないし、がっくりです。ジプリ作品は期待度が大きいだけにはずすと痛いです。2002年公開。
「天国の口、終わりの楽園。」
4点!!メジャーではない俳優さんたちの共演です。17歳の少年から青年へ変わっていく時期の多感な青年2人のひと夏の恋?貴重な体験というところでしょうか。二人のアバンチュールの女性ルイサがラストに亡くなってしまったことを後に知ることで夏の思い出が一生ものになるということですが、ルイサが亡くならなければただのありがちな若者のひと夏の恋、しかも年上の魅力的な女性、みたいな。つまんない映画だったと思います。でもこの映画の監督アルフォンソ・キュアロンはこの映画で評価を得て「ハリー・ポッター」シリーズのメガホンを撮ることになったそうです。2002年公開。
「マジェスティック」
8点!!ジム・キャリー主演。1950年代、ハリウッドの人気脚本家ピーター(ジム)は交通事故で記憶を失くし、ある町へたどり着き、そこで自分そっくりだという戦死したといわれている映画館「マジェスティック」の経営者の息子、そして町の英雄ルークと間違えられてしまう。町の人々の温かな雰囲気、今はなき古き良き映画館など人間関係の素敵さ、温かさを改めて実感できる作品です。テンポはゆったりめですが、後半良い展開になっていくので観ていて損はないと思います。2002年公開。
「模倣犯」
6点!!中居正広主演。宮部みゆきの人気小説の映画化です。(本、分厚いです。)私の大好きな津田寛治さんが重要な役どころで出演してます♪♪(それにしても彼の舌は長くてびっくり!)理由なき犯罪、殺人、テレビなどのメディアへの犯人からの挑戦がぎっちり凝縮された2時間となってます。でも原作を読んでないと推理ものなので少しわかりづらいと思います。でも原作とは違うラストなので色んな意味でびっくり!です。しばらく夢に出てきました。(悪夢デス。。。)中居くんがあんなに演技が上手だとは思いませんでした(失礼!)2002年公開。
「スパイダーマン」
9点!!トビー・マグワイア主演。人気アメコミものの実写かです。「え。蜘蛛?!(キモ)」って思ったけど、弱くていじめられっこの青年がパワーを得たことで強くなり正義のために戦うようになるっていうのは何でも観ていて楽しいものです♪お話もピーター(トビー)やMJ(キルティン・ダンスト)、ピーターの家族や親友と周りのストーリーもしっかりしていてただのアメコミ実写化とはレベルが違います。続編に期待です。2002年公開。
「愛しのローズマリー」
9点!!グウィネス・パルトロウ主演。彼女が特殊メークですごい太ってる設定になってます。外見だけで女性で選ぶメンクイのハル(ジャック・ブラック)は太っている女性が美女に見えるという催眠術をかけられ136キロのローズマリーに一目ぼれしてしまう、というお話。全編笑いたっぷりラブ・コメディ仕立てに仕上がってますが、堅苦しくなく人間は外見じゃなくて中身の魅力が大切ってことが描かれていてけっこう考えさせられます。笑えるのに良い作品って珍しいと思います。2002年公開。
「フィラメント」
7点!!作家の辻仁成監督。大沢たかお・井川遥主演。兄弟愛の物語。兄弟だけど、男女として意識していて兄弟以上に妹を大切に守ろうとする兄(大沢たかお)がかっこよかったです。ブラコンってことですけど。あんなお兄ちゃんいたらいいなぁ。でも辻さんの作品ってだけあって人間の汚い部分とかも全体的に描かれていてそれがダメな人にはダメかもしれません。2002年公開。
「キューティー・ブロンド」
リーズ・ウィザースプーン主演。リーズ演じるエルは政治家を目指す恋人から「ブロンドの女は政治家の妻にふさわしくない。」とフラれてしまう。だが、そこで泣き寝入るのはエルじゃない!元カレを取り戻すため猛勉強をし、オシャレも欠かさず、遂にロー・スクールに入り、弁護士としての道を歩むまでになってしまう。
7点!!真面目な人だらけのロー・スクールの中で浮きまくりのエルだが、持ち前の明るさと突飛な考えで様々な困難を乗り越えていくストーリーは見ているこちらまで前向きにさせられる。エルの衣装はすごく可愛いし、Happyな映画です。でも女の子向けかな?2002年公開。
「光の旅人 K-PAX」
ケヴィン・スペイシー主演。精神病院の患者たちと精神科医のマーク(ジェフ・ブリッジス)のもとに「自分はK-パックス星からやってきた。」という不思議な力を持った患者(ケヴィン)が入院させられてくるというお話。
9点!!奇跡を望む人々と奇跡を起こすことのできるプロート(ケヴィン)。人間の存在意義を考えさせられる作品です。これは深いです。2002年公開。
「少年と砂漠のカフェ」
アフガニスタン国境近くの砂漠の町のカフェで働く戦争孤児の少年と周囲の人々をドキュメンタリーで追っていくドラマ。
1点!!試写会に監督がきました。ドキュメンタリーはどうもダメですね。「ウルルン滞在記」とかも好きな人が出てなければ興味ないし。ゴメンナサイって感じです。2002年公開。
「グラスハウス」
ダイアン・レイン、リリー・ソビエスキー主演。サスペンスです。両親を事故で亡くした兄弟が後継人のグラス夫妻に引き取られるが、叙々に夫妻の不審な行動に気づき、自分たちの命が狙われてることを知り、姉ルビー(リリー)は弟と自分を守ろうとするが・・・。
6点!!サスペンスって初めて観ましたが、こういうものなのですね。叙々に心理的恐怖が迫ってきてクライマックス→解決して終わりみたいな。何かひとつの事件を見ているようで、「あ~終わったのね。」って感じで感動とかそういうのは全くなかったです。やっぱり個人的には映画は何か感じ取れるものがあるものが良いなぁ。2002年公開。
「ビューティフル・マインド」
ラッセル・クロウ主演。94年ノーベル経済学賞を受賞した実在の人物、ジョン・ナッシュの半生を描いた映画。
9点!!この作品では「実際と違う」とか多くの批評が出ましたが、実際はよくわからないので、ストーリーだけ見るとさすがラッセル作品って感じです。ベースがしっかりしていて心に響くものがある。でも友達や周りの知り合いが自分の幻覚だというのは相当の恐怖ですね。彼を支える奥さんの苦悩も計り知れないと思います。そこから周囲の支えと自分の強さで立ち直っているジョン・ナッシュという方はすごい方なんだろうなと感動しました。一流のヒューマンドラマです。2002年公開。
「GIRLS☆GIRLS」
女子高生3人組が、セックスの絶頂を何とか味わおうと悪戦苦闘する姿を明るく描く青春コメディ。
7点!!ドイツ作品です。女子高時代にはこの手の悩みはやっぱり話し合ったりしたものだけれど、ここまで大っぴらにする彼女たちには脱帽です。笑えるけどちょっと下品。でも心は恋愛未成熟で純粋な彼女たちが本当の恋愛を体験していく姿には共感できました。2002年公開。
「シッピング・ニュース」
5点!!ケヴィン・スペイシー主演。ケヴィン・スペイシーをはじめとする妻に裏切られた孤独な中年男性や周囲の様々な孤独を抱えた人々が人々の触れ合いと美しいが厳しい自然の中で傷を癒しひたむきに生きる姿を静かに描いた作品。ただ、静か過ぎて登場人物たちの心の苦しみや感情がなかなか伝わってこないのが痛い!友達と「きっと良い作品なんだろうけど、うちらにはわからなかったね。。」って言って帰ってきました(おいおい)2002年公開。
「友へ チング」
3点!!韓流四天王・チャン・ドンゴン出てます!4人の仲の良かった幼馴染がやがて大人になるにつれ別々の道を歩むようになり、そのうちの二人が敵対するヤクザ社会に属するようになるというバイオレンスムービー。ヤクザ社会とともに男4人の熱い友情を描き、韓国では大ヒットとなったそうですが、日本ではいまいちでしたね。私もヤクザ映画は一番苦手とするところなので周りの観客が泣いている中(けっこう泣いてました)友達と一緒に寝そうになってました(爆)2002年公開。
「ロード・オブ・ザ・リング」
10点!!イライジャ・ウッド主演。トールキンの「指輪物語」の映画化。実写不可能といわれていただけに期待も大きかったですが、CGの力って凄いですね!見事に再現されていました。ファンタジー大好きな方にはたまらないんじゃないでしょうか。この作品で注目された俳優もかなりいましたしね。ただ内容的にはフロドが指輪も守って逃げる、追っ手が追うのひたすらそれのみの連続なのでちょっと飽きます。2002年公開。
「クール・ボーダー」
7点!!これはスノーボーダーなら絶対観るべき!絶対楽しめます!恋愛あり、ボーダーショップの窮地を救うために立ち上がる若者あり、笑いあり、カッコよさありのエンターテイメント満載です。もうゲレンデを滑るシーンが超かっこよくて!!寒いときに観るとかなり寒くなりますが、観た後、自分も滑りたくなる映画です。2002年公開。
「マリー・アントワネットの首飾り」
ヒラリー・スワンク主演。192億円のダイヤモンドを巡る、今なお謎が残るフランス最大のスキャンダルを映画化したサスペンスミステリー。
7点!!フランス革命前後の歴史好きな私としてはかなり期待して観に行きました。この映画では、歴史では被害者とみられているマリー・アントワネットが悪者っぽく描かれていたり、ジャンヌ(ヒラリー・スワンク)が悪女行動なのに健気な主人公になっていたり、今までのマリー・アントワネット物語を全く違った視点から捉えていてなかなか面白いです。やっぱりフランス王朝は奥が深いですね。色んな視点から歴史を見直したくなりました。2002年公開。
「オーシャンズ11」
8点!!ジョージ・クルーニー他豪華キャストでおくる大型窃盗集団ムービー。リメイク版っていうのはオリジナルになかなかかなわないって言いますが、これはどうなんでしょう?オリジナルは昔過ぎてみてないので。でもこの作品もキャストに頼りすぎってところがありました。出てくる人は豪華だけど、内容は別に普通。あれだけ豪華なら売れるのは当然だと思いますけど。2002年公開。
「WASABI」
6点!!ジャン・レノ、広末涼子主演。私はジャン・レノ×リュック・ベッソン監督の作品に向いていないことがわかりました。なんかすべて笑いの場面が中途半端で肩透かしをくらった気分になるんですよね。父と娘のお話なのに感動もあまりないし、日本の敵(追っ手)と戦うシーンも低俗なヤクザ映画にジャン・レノが紛れ込んだみたいだし、良かったのは広末涼子のフランス語だけです。彼女は頑張ってました。2002年公開。
「ラットレース」
10点!!これは完璧に笑えます。賞金目当てに6組の男女がラスベガスからニューメキシコまでのレースをするがルールは一切なし!のなんでもありコメディ。「ありえないでしょーー!」ってことの連続でひたすら笑えます。笑いに行きましょう。2002年公開。
「ピンポン」
8点!!窪塚洋介主演。これは卓球か?!ってくらい激しいです!熱いです!窪塚くんが主演しそうな映画ですね。脇を固めるライバル陣もなかなか美形がいたり、怖いハゲいたり、いい味出してます。地味なスポーツなのにとことん楽しめます。2002年公開。
「Mr.ディーズ」
8点!!アダム・サンドラー主演。田舎に住む心優しい青年がNYの大企業の相続人であることが発覚。それから周りが騒がしくなり、近づいてくる女性もありという名作「オペラハット」のリメイク版。アダム・サンドラーはちょっと垢抜けないところが可愛いです。内容はベタな感じであえて語るほどではなかったです。2002年公開。
「突入せよ!「あさま山荘」事件」
役所広司主演他。1972年2月19日。長野県軽井沢。警察の追及を逃れた連合赤軍の兵士5人が、「あさま山荘」に管理人の妻を人質に立てこもった。それが佐々淳行以下、長野県警、警視庁の猛者たちが繰り広げた、10日間にも及ぶかつてない激烈な攻防戦の始まりだった。無言でライフルを乱射する犯人グループ。標高1169m、零下15℃、雪と酷寒の中、動員された警察官延べ15万人、テレビ中継の視聴率は史上最高89.7%を記録。集まった男たちに与えられた使命はただ一つ。「人質を必ず生きて救出すること!」◆“鉄球”で難攻不落の要塞に突入!壮大なスケールで描いた超一級のエンタテインメント!
5点!!「あさま山荘事件」って何だろう?と内容をよく知らなかったので、観ましたが、「あさま山荘事件」のきっかけとか、目的とかはわからなかったです(後で調べました。)時間の経過が、全然わからなくて、突入当日になってやっと時間だけ表示してくれましたが、○日とか、最初から表示して欲しかったです。長野県警と、警視庁のいざこざとか、誰と誰がどういう立場でなど、最初から知った上で、観ないといけない感じで作れられていたので、情報ゼロで観たら、全然わからなくて、怒鳴り合ってるのをただずっと観ている感じになってしまいました(>_<)最初にフルーツを持っていくところとか、突入時のスローモーションなど、時々凄い緊迫感ある場面があって、そういうのがもう少し欲しかったです。手に汗握る攻防というよりは、グダグダに失笑してしまうエンタテイメントでした。でも、ほぼ真実なんですよね。銃で撃てない時代の警察官って、こんな戦い方してたんだなぁと、勉強になりました。2002年公開。
「モンスターズ・インク」
人間の子どもの悲鳴をエネルギー源とするモンスターシティでエネルギーを集める会社“モンスターズ・インク”。子どもたちを驚かせ悲鳴を集めることが仕事だが、中でも全社員の憧れの的となっているのが、悲鳴獲得ポイントNO.1の怖がらせ屋、サリーことジェームズ・P.サリバンだ。仕事上のパートナーで大親友のマイク・ワゾウスキとのコンビは完璧。次々とエネルギー・ボンベを子どもの悲鳴で満タンにしていく。だが、実はモンスターたちは“人間の子どもは有毒”だと信じており、心底怖がっているのだ。そんなある日、大事件が起こった・・・仕事を終えたサリーが残務整理をしていると、そこには小さな人間の女の子が!会社に知られれば自分たちも隔離されてしまうため、サリーとマイクは厳しい追跡を逃れてこっそりと少女を人間界に戻そうとするが・・・。モンスターシティにまぎれこんだ人間と、怖がらせ屋のモンスターたちが繰り広げる心温まる冒険ファンタジー。
8点!!もう10年以上も前の作品なのに、悲鳴を電力にしてるって斬新な発想にびっくりです!そして、そのシステムにも。驚いて呆気に取られている内に、ストーリーがサクサク進んでいきます。何故、サリーが女の子を怖がらずに、愛着を持ったかが、女の子のイラストだけだと弱い気がしました。マイクも、「戻そう」と言っていたのに、一緒にいただけで、女の子に愛着を持った流れになってるのだと説得力がないです。女の子も、意思疎通が難しいくらい小さくて、キャーキャー言ってるだけで正直可愛くないです。ストーリーはとても面白いのに、可愛いキャラクターが一人も出てないというのが、勿体ないんだか、この作品の味なのか・・・(^^;)ドアリフトに乗っての追いかけっこは、3Dで観てるみたいに迫力があって、ちょっと浮遊感まであって怖いくらいでした。ここで、「ミッション・インポッシブル」ばりの追いかけっこを見せられるとは思わなかったです(^^)キャラクターのセンスが完全にアメリカンなので、もう少し柔らかい雰囲気のキャラクターだったらよかったのになと思いました。サリーの毛とか硬くて痛そう(>_<)2002年公開。
「たそがれ清兵衛」
真田広之主演他。時は幕末―。庄内地方の小藩・海坂藩の下級武士・井口清兵衛(真田広之)。妻に先立たれ、二人の幼い娘と老母の世話をするために、御蔵方の勤めが終わるとすぐに帰宅することから“たそがれ清兵衛”とあだ名されていた。ある日、かつて想いを寄せていた幼なじみ・朋江(宮沢りえ)の危機を救ったことから剣の腕が藩士の噂になり、上意討ち手として清兵衛が選ばれる。清兵衛は藩命には逆らえず、朋江への秘めていた想いを打ち明け、意を決して邸に向かう。愛する家族のために、命を賭けた壮絶な闘いが始まった・・・。心のある人は、誰かを大切にする。藤沢周平原作、巨匠・山田洋次が初めて挑む本格時代劇大作。
9点!!山田洋次の長々とした説明描写のマイナスを加味しても、運命と向き合う武士、それを見守る人々の切なさを描き切った名作。清兵衛を演じた真田さんと朋江を演じた宮沢りえの美男美女が凄いです。もう月9ドラマかと思うくらいのキラキラ感と真田さんと田中泯さんの斬り合いの剣気の凄さで、山田節で流れが止まってしまっているのを完全にカバーしていました。田中泯さん、これが映画初出演とは思えないです。15分かそこらで、余吾善右衛門という人物の哀しき人生を見事に体現しています。台詞なくても十分に表現出来てたと思うので、台詞が邪魔でした(>_<)藤沢作品に似つかわしくないコミカル表現も如何なものか?と思いました。小林稔侍がいちいちズッコケるのもノリツッコミするのも気になるし、決闘前に朋江に想いを告白した後の清兵衛のポカーンとしたあの表情(>_<)いやいや、お兄さんが縁談があるから3日で返事くれって言ってたじゃん!と突っ込んでしまいました。男性の登場人物を阿呆っぽくしてしまうのは山田監督の悪い癖ですし、藤沢作品の「立つ鳥跡を濁さず」精神とは相反すると思います。あと清兵衛の末っ子・以登ちゃん(橋口恵莉奈)が可愛らしい。同じ藤沢作品の「花のあと」の主人公も以登なんですよね、確か。真田さん、時代劇に似つかわしくないほどキラキラしてるけど、殺陣は世界に通用しているレベルですし、もっと海外でも日本でも映画に出て頻繁に観られるようになるといいな、大好きですし、と再び真田さんに恋に落ちる作品です。2002年公開。
「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」
ジョン・キャメロン・ミッチェル主演他。東西冷戦時代に性転換手術をして東ドイツからアメリカへとやってきたヘドウィグ(ジョン・キャメロン・ミッチェル)は、手術のミスで残された股間の「怒りの1インチ」に苦悩し続けながらも、ロックシンガーとして活動を続けていく。やがてロッカーを夢見るとトミー(マイケル・ピット)と恋に落ちた彼は、自分の持つ音楽やロック魂を全て教え込む全て教え込む。だがトミーはヘドウィグを裏切り全曲を盗んでデビューしてしまう。すべてを与え、すべてを奪われた。引き裂かれた体―元に戻れるの?引き裂かれた魂―見つかるの?引き裂かれた音楽―聴こえるの?誰もが自分の“カタワレ”を探している。愛と魂のロック・ミュージカル。
10点!!ジョン・キャメロン・ミッチェル、歌うめえ!!(*´▽`*) 歌というか、もう歌詞と曲とヘドウィグのパフォーマンスが一寸の狂いなく一体化していて、冒頭1曲目10秒立たないうちに、名作だ!!とわかります(*^▽^*) ヘドウィグの魂に直接触れているかのようなライヴ感と愛と哀しみと切なさと力強さと、これこそロックだ!と叩きつけられながらも優しく包まれる不思議な高揚感でした。ロックなんだけど、ブルースでもあり、ポップスでもある。ヘドウィグの愛を求めて憤怒し叫び哀しむ姿は、ボロボロになればなるほど輝き、メークを取れば取るだけ美しく観る者を惹きつけずにはいられません。ジョン・キャメロン・ミッチェルって、本当に内面の綺麗さが顔に出てる人です。また、ヘドウィグが歌う曲の歌詞が全部最高。哲学的で考えさせられるし、単純に素敵過ぎる考え方だし、これ生で聴けたらなぁ。最後はもう悟りの境地ですよね。解放されたヘドウィグの歌声をもっと聴いていたい。ロックは大の苦手なのに、永遠の愛おしい映画の主人公がまたひとり増えました(^^)2002年公開。