
ゆゆ勝手に映画評(2003)
「チャーリーズ・エンジェル フルスロットル」
キャメロン・ディアス出演他。グッモーニン、エンジェルズ! あの3人娘が、さらにセクシーに、さらにパワフルに帰ってきた。3人のエンジェル、ナタリー(キャメロン・ディアス)、ディラン(ドリュー・バリモア)、アレックス(ルーシー・リュー)にある日、新たな指令が下る。今回のミッションは、テロリスト集団によってアジア大陸の奥深く、モンゴルとシベリアの国境に拉致された米警察機構要人の救出。そして彼女たちは早速いつものように、変装、武術などを華麗に駆使し、鮮やかに作戦を遂げる。だが、テロリストの真の目的は連邦証人保護プログラムで匿う対組織犯罪の最重要証人リスト。そして、要人レイは、リストにアクセスするための重要アイテムである肝心の“指輪”を奪われてしまっていた…。期待以上のコスプレ&痛快アクション大作!
8点!!最高のアクションと共に、キュートな3人組が帰ってきました!o(*>▽<*)o日本の「キャッツ・アイ」を、もっとセクシーに、もっとコミカルに、よりハードアクションにしたのが、「チャーリーズ・エンジェル」だと思います。今回は序盤から超フルスロットル!(笑)キャメロンの最高にチャーミングな笑顔と、フリフリダンスを見ているだけで、Happy&Enjoyな楽しい気分になれます♪次々魅せてくれるコスプレが超チャーミング&セクシーの連続!!キャメロンかわいい~~ルーシーかわいい~ドリュー痩せてる~(笑)この作品だけに関して言うと、キャメロンの笑顔はジェシカ・アルバに匹敵するくらい可愛いデス。内容は任務遂行コメディで、前作とあまり変わりないけれど、スピード感とノリはピカ☆イチ☆です☆ 超爽快CUTE(>▽<)/戦う女は美しい!そしてセクシー☆最高に元気とHappyをもらえる作品です(^^)2003年公開。
「ホワイト・オランダー」
ミシェル・ファイファー、アリソン・ローマン主演。レニー・ゼルヴィガー他。恋人を殺した容疑で逮捕・拘留された母親の元から離れ、里親や施設のもとを転々としながらも母親の深すぎる愛情・束縛から逃れられない娘アスリッド(アリソン・ローマン)と母親イングリッド(ミシェル・ファイファー)との成長、自立していく姿を描いた作品。
7点!!一見地味な作品ですが、里親制度、施設の現状、親子の関係の修復が丁寧に描かれていて見ごたえありです。アリソン・ローマンが新人とは思えない存在感を出していてしかもとても綺麗な子です。2003年公開。
「ピーター・パン2 ネバーランドの秘密」
10点!!ディズニーの名作アニメ「ピーター・パン」の続編です。今回のヒロイン・ウエンディの娘ジェーンはウエンディとは違い、現実主義でネバーランドや妖精をなかなか信じようとはしません。ですが、ピーターやネバーランドの仲間と接していくうちに夢見る子どもの心を取り戻していくというお話に仕上がっています。でも大人になってしまったウエンディを見つけるピーター・パンの切ない気持ちを思うと私まで切なくなってしまいました。期待の続編だったにもかかわらず期待を裏切らない作品に仕上がってます。2003年公開。
「恋する40days」
ジョシュ・ハートネット主演。コメディです。恋人に振られた反動で遊んでばかりいたマット(ジョシュ・ハートネット)はだんだん幻覚に悩ませられるようになり遂にはSEXできなくなってしまいます。そしてそれを克服しようと40日間の禁欲生活を誓った矢先に理想の女性に出会ってしまう。
9点!!なんとも辛い!けど笑えるストーリーです。好きな女性にアプローチしようとしてもできない、元カノからの大胆なアプローチからも必死で逃げなければならない、そしてSEXをしたい!というどんどん膨らむ妄想に悩ませられるマットの姿が可哀想ですが笑えます。特に妄想の中のマットがありえなさすぎて笑えます。(エッチ系なので記述はしませんが^^;)これはジョシュファンじゃなくても楽しめるので気楽な気分で映画を観たいときにオススメです。2003年公開。
「ベッカムに恋して」
デビット・ベッカムに憧れるインド人の少女が偏見や差別、そして厳しい両親とインドの慣習にも負けず、プロのサッカー選手を目指す元気いっぱい浅春ストーリーです。
4点!!まだ売れる前のキーラ・ナイトレイも出演しています。映画全体にインドの厳しい慣習が描かれていて最後にはヒロインを応援してくれるサッカーのシーンでもなぜかサッカーゴール前に民族衣装を着た家族が踊りながら現れたりと笑えます。等身大の女の子が描かれていて見終わった後すっきり爽快な気持ちになれます。2003年公開。
「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」
レオナルド・ディカプリオ主演。スピルバーグ監督。16~21歳までに400万ドルも稼いだ詐欺師の実話です。
10点!!まだ学生役もできるんですね~レオ。レオの衣装・髪型七変化が見られるのでレオファンにはたまらない映画です(レオファンです)若い詐欺師フランク(レオ)が刑事(トム・ハンクス)の追ってから軽々と逃げていく様子がコミカルに描かれていて面白いです。その刑事さんもフランクを追っていくうちにフランクに親心みたいなものが芽生えてきて・・だったりフランク自身の孤独や詐欺師にならなければならなかった事情もあったりしてスピルバーグらしい心にキュンとなるスパイスもたくさん詰まっています。フランクが逮捕される直前に家族のもとに帰って窓から家族を見つめるレオの表情がなんとも切なげで私まで泣きそうになりました。2003年公開。
「TAXI③」
6点!!異常なスピードオーバータクシードライバー・ダニエルとちょっぴり頼りない刑事エミリアンがコンビを組んでひょんなことの連続で事件を解決してしまう大ヒットシリーズ第3弾。っていっても私は1と2は見てないんですけどね。でも内容は単純だったので続きからでもすんなり入れました。車でゲレンデをすごい勢いで降りていくシーンは本当に撮影したそうで凄いと思います。恋人の妊娠騒動もあったりしてフランス独特のシュールな笑いたっぷりでなかなか楽しめます。2003年公開。
「あずみ」
7点!!小山ゆう原作の人気コミックの映画化です。上戸彩主演。他若手人気キャストが揃ってます。でも私の好きな小栗旬くんはあずみの恋の相手なのに始まって一瞬で死んでしまいます(涙)小栗くんを観に行ったのに・・・(爆)徳川家の刺客として育てられたあずみは仲間とともに3人の徳川家に反旗を翻そうとする者たちの暗殺を命じられるが・・・というアクション映画。この映画で美女丸というオカマ(でも強い!)を演じているオダギリジョーがアカデミー助演男優賞をとっています。(美女丸で?!確かにインパクトはあったケド^^;)2003年公開。
「恋愛寫眞」
3点!!松田龍平・広末涼子主演。二人の等身大のラブ・ストーリーです。亡くなったという噂の元恋人しずる(広末涼子)を探し、ひとりNYまで向かってしまう誠人(松田龍平)は男心を表しているんじゃないでしょうか。「ケイゾク」「トリック」の堤監督にしては珍しくまともなラブ・ストーリーでした。でも小池栄子が犯人役っていうのはちょっと・・・興ざめしました。2003年公開。
「ムーンライトマイル」
結婚式の直前に発砲事件で娘を失った両親と婚約者の姿を描いた再生の物語。
4点!!実は婚約は解消していたことを言えず、元婚約者の両親の悲しみと新しい恋の狭間で苦悩する青年と自分の気持ちに正直な娘の母親そして父親が裁判に至るまでの過程を描いています。ラストに入るまではのんびり過ぎるテンポで進んでいくのでちょっと退屈です。地味な作品です。2003年公開。
「さよなら、クロ」
妻夫木聡主演。昭和時代にある学校に12年にもわたって住んでいたクロという犬とその学校の生徒や先生との温かい触れ合いを描いた実話がベースのお話。
4点!!ストーリーがのんびりしている分、あと動物ものにあまり興味がない分、妻夫木くんと伊藤歩ちゃんの高校生役は「もう無理でしょ~」ってかなり違和感があってそっちの方が気になってしまいました。設定が昭和じゃなければイケたと思うんですけどね。昭和の学生役は無理っぽい。2003年公開。
「名もなきアフリカの地で」
ナチス迫害を逃れ、アフリカに渡ったあるユダヤ人家族が壊れかけた家族の絆を取り戻していく物語。
7点!!娘レギーナ役のレア・クルカが中心に描かれていてとても可愛らしいです。アフリカの人々との触れ合いや、大自然の中で生き生きとしているレギーナの姿が観ているこちらまで伸びをしているような気持ちにさせられます。その一方でアフリカの生活に溶け込めない母親や、祖国に想いをはせる父親とこのまま家族はバラバラになってしまうの?って思いますが、最後はとても上手くまとめられていて家族とは何かを考えさせられる作品に仕上がっています。2003年公開。
「バトル・ロワイヤル2」
6点!!藤原竜也主演。前作が超話題作・実力作だっただけに期待していた方も多かったと思うんですが、残念ながら期待はずれです。復讐は復讐をよび、皆が死んでしまうだけの内容でした。某HPで書かれている続編の方がよっぽど面白かったです。2003年公開。
「10日間で男をフル方法」
7点!!ケイト・ハドソン主演。失恋体験記事を書くためにわざわざ振られるために男と付き合うことにした女性記者アンディ(ケイト・ハドソン)と、10日間で女性を落とす賭けをしていたベン(マシュー・マコノヒー)との珍カップルぶりが面白いです。結果、バカップルに徹すれば男に振られるってことがわかりました(笑)ケイトのわがまま、やりたい放題っぷりがCUTEです。気楽に楽しめる映画です。2003年公開。
「ドラゴン・ヘッド」
8点!!妻夫木聡、SAYAKA主演。原作がとても有名で実写化不可能なんじゃないの?って思ってましたが、見事に再現されてました。トンネル内で狂気化してしまうノブオ(山田孝之)は怖かったです~~~!!!(>_<)私は当時、大の山田くんファンだったにもかかわらず、試写会で頂いたパンフも山田くんがアップで怖い顔して映っていたので即効でゴミ箱へ捨ててしまいました(爆)その後も数日はうなされ続けた・・・。全編ウズベキスタンロケってだけあって荒廃した日本の雰囲気がちょ~リアルで「実際噴火があったら本当にこんな風になるのかな?」って超心配になりました。でも最後にテル(妻夫木聡)が「俺は負けねえぞ~」みたいに叫ぶんですけど、あんな大惨事を前にこれからどうするんですか?っていう。でも人間最後に残るのは希望って形で終わるんで上手くまとまっていると思います。ホラーじゃないと思ったから観たのに完全ホラーじゃんってことだけが私のみの不満です(><;)2003年公開。
「リーグ・オブ・レジェンド 時空を超えた戦い」
7点!!ショーン・コネリー主演。ネモ船長、トム・ソーヤ、ジキルとハイド、透明人間など、それぞれの物語の有名な主役たちが一同に集まって、同盟を組み、悪と戦うという主役が多すぎてまとまりきらなかった作品。ネモ船長とかは世代違うので全くわからなかったですし(あれは誰?いまだに。)あと、どこら辺が時空を超えたのかさっぱりわかりませんでした。おそらく超えてないと思う。なんか色んな人たちがワッーって戦ってハデなアクションを繰り広げていつの間にか終わってたって感じです。中身がないです。2003年公開。
「ロボコン」
7点!!小栗旬・長澤まさみ主演。ロボットコンテストという一般的に地味だけど、超熱いといわれる高校生たちの青春にスポットを当てた作品です。小栗くんのロボットオタク(でも顔は素敵!)と長澤まさみちゃんの明るくフレッシュなキャラとの絡み、伊藤淳史、塚本高史などの若手もいい味出してます!実際に役者さんたちがロボットを操縦して撮影しただけあって、ちょっとドキュメンタリーちっくなところもあり観ていて「がんばれがんばれ」って応援したくなります。単純に面白い!楽しめるので一見の価値ありです。2003年公開。
「フォーン・ブース」
9点!!コリン・ファレル主演。彼は演技力がありますね。2時間近く狭い電話ボックスの中のみで展開されていく話を退屈させずにもたせられるのは彼の演技力と脚本の力以外何ものでもないと思います。どこから狙われているかわからない恐怖、家族の安全、なぜ自分が?という様々な恐怖が緊迫した雰囲気を映画全体にかもし出しています。最後に犯人がコリンにつぶやいて去っていくとこもゾッとしました。珍しい形のよくできた映画です。2003年公開。
「踊る大捜査線2」
7点!!織田裕二主演。ドラマはあんまり観てなかったのですが、なんとなくわかるし、タダ券もあったので観に行きました。今回はすみれさん(深津絵里)が刺されちゃうんですね~大体山場で誰か刺される展開になってるんで今回は誰かと思ってたんですが。映画にするほどでもなくドラマのスペシャルでも良かったような気がします。2003年公開。
「サハラに舞う羽根」
10点!!ヒース・レジャー主演。試写会でなぜか叶美香がラクダと共に登場し、私たちは砂漠の雰囲気を味わうためという名目で床に座って映画鑑賞しました。美香さん、ラクダに乗るのにスカートのスリット凄かったです(--)19世紀末の戦争時、3人の男女の友情と恋愛を描いた壮大なスペクタクル・ロマン。一人の男は彼女に片思いし、戦場に行くことを決意。もう一人の男は戦うことへの意義を失い、除隊を決意した結果、愛する彼女と友人をも失い、侮辱の象徴である「白い羽根」を3枚手にすることとなる。が、戦地で友人たちの危機を知った彼は仲間を救うため戦場に赴くことを決意するが・・というお話。ここからが壮大です。二人の男性の間で揺れる女性をケイト・ハドソンが若いながらも繊細に演じています。観終わった後、大作を見たなと感じる作品です。2003年公開。
「陰陽師Ⅱ」
7点!!野村萬斎主演。この役は彼にしかできないですね。そして彼もこの役しかできないと思われます(^^;)今回は野村萬斎×伊藤英明コンビに深田恭子、市原隼人と若手の演技も重要となってきます。敵役は中井貴一です。2作目ともなり、主要キャラの性格がつかめているので今回はどんどん遊ばせたって感じです。そして見どころの野村萬斎さんの舞もしっかりあります。美しかったですね。娯楽作品といってしまえばそれまでですが、楽しめればいいんじゃないかと。2003年公開。
「恋は邪魔者」
9点!!レニー・ゼルヴィガー主演。彼女の着せ替え人形のような衣装や家や歩き方がCUTEです。声も可愛いし。「女に恋は必要ない!必要なのはチョコレートだけ。」とうたった「恋は邪魔者」という本を出版し、売れっ子作家となったバーバラ(レニー)とその本のおかげでプレイボーイがモテなくなってしまった記者キャッチャー(ユアン・マクレガー)との恋の駆け引きが全編を占めていて面白いです。恋の駆け引き大好きなんで(笑)ユアンもレニーも歌ったり踊ったりちょっとミュージカルっぽく彼らの地っぽいところも演技を楽しんでいるって感じでこちらもノリノリ(死語デスネ。ハイ。)な気分になれます。デートにオススメな映画です。2003年公開。
「昭和歌謡大全集」
8点!!松田龍平主演。他豪華キャストです。でも私の大好きな安藤くんは最初で死んじゃいます(涙)これは観れば観るほど味が出る作品です。一人の少年(安藤政信)が衝動的にひとりのおばさん(内田春菊)を殺したことから始まる少年vsおばさんの殺し合いが始まるわけです。ある意味、バトルロワイヤルなんかより怖いです。殺し合いはどんどんエスカレートしていきしまいにはミサイルや核兵器まで飛び出す始末です。そんな中、呑気に流れる、でもなぜかぴったりな昭和の名曲たち「恋の季節」「また逢う日まで」などが流れコケティッシュな雰囲気をかもし出しています。ピストル屋さん(ピストル屋さんではないが)なぜかおばさんをものすごく嫌う原田さんもいい味出してます。ちょっとの刺激と笑いを求めているときに観たい映画です。2003年公開。
「キューティー・ブロンド/ハッピーMAX」
7点!! リーズ・ウィザースプーン主演。彼女はお母さんになっても可愛いですね♪今回もピンク度がアップしてます。ピンク大好きな私としては「かわいい~~~♪」で憧れちゃいます。ただ前作と違ってもうエル(リーズ・ウィザースプーン)の頭の良さも確立されちゃっているし、ちょっと展開が強引なので前作の方が良かったなって比べてしまいました。2003年公開。
「g@me.」
5点!!東野圭吾原作「ゲームの名は誘拐」の映画化です。藤木直人、仲間由紀恵主演。原作の後の展開まで巧妙に描かれていてどんでん返しもけっこうあるので楽しめます。でも仲間ちゃんの演技がおぼつかないのと、大学生役にしてはふけてるんじゃ・・・実際の彼女は若いんですけど大人っぽすぎるんですよ(><)それにしても東野さんの本はどんどん映画化されててすごいですね。2003年公開。
「ブルース・オールマイティ」
5点!!ジム・キャリー主演。上手くいかない人生を神様(モーガン・フリーマン)のせいにしているブルース(ジム・キャリー)に「じゃあおまえが神様をやってみろ」ってことで神の力を手に入れたブルース。ブルースは力を好き勝手に使って世界をめちゃめちゃにした上に最愛の恋人まで失ってしまう。そして本当に大切なものに気づいたブルースは・・という展開です。ジム・キャリーの笑いが作品全体に散りばめられており、好きな方には好きでしょう。でも私はジムの笑いは笑い損ねた感じであまり笑えないので微妙でした。残念。2003年公開。
「ファインディング・ニモ」
8点!!ディズニー作品大型作。予想以上に面白かったです。家族愛とかにも感動できたし。父マーリンが目を離したうちにニモが連れ去られてしまうシーンでもう「ニモ~~~」って私まで泣いちゃいました。ニモを探す旅に途中から同行する忘れっぽいドリーもマーリンの落ち込みがちな旅を明るくユーモアに盛り上げていてそれぞれのキャラクターがとてもしっかりしています。ニモもそれぞれの仲間と出会ううちに成長が見られるし。「魚の映画なんてつまんない。」と思わずにぜひご覧ください。2003年公開。
「ラスト・サムライ」
9点!!トム・クルーズ主演。この作品で渡辺謙さんがアカデミー助演男優賞にノミネートされております。それだけあって、トムに負けない存在感をしっかりと放っている辺りがすごいと思いました。ハリウッドが武士道を描いたらこんな作品になるんだ~って感動してしまいました。懸けてるお金が違うから戦闘シーンとかも凄い迫力&動員数だし。最後の勝元の切腹に連れ添うオールグレン(トム・クルーズ)とのシーンは圧巻でした。エンターテイメント大作ですね。トムの得意分野って感じがします。でもこの映画を機に日本映画がだいぶ注目されるようになったことは良いことだと思います(^^)2003年公開。
「ジョゼと虎と魚たち」
10点!!犬童一心監督。妻夫木聡、池脇千鶴主演。原作とはだいぶ話は違っていますが論点は一緒だと思います。久々に心に切ない普通の恋人たちの素晴らしい作品に出会えたと思います。ジョゼ(池脇千鶴)をずっと観ていたかったけど、あっという間に終わってしまいました。ジョゼの強がりだけど、本当はさびしがりやでちょっと我儘で、やきもち焼きで、でも恒夫よりはしっかりしていて愛について色々考えている姿とか本当に可愛くて愛おしいです。あんな子がいたら誰でもほれます。対する恒夫(妻夫木聡)はごく普通の大学生で最初はボランティア精神でジョゼとおばあちゃんを手伝っていたところもあったが、おばあちゃんの死をきっかけにだんだんジョゼに惹かれている自分に気づくという。甘酸っぱい青春の恋の始まりから終わりまでを見事に監督が描き出しています。セリフのひとつひとつがすごく心に響いてリアルで「ああ~あるある」って頷けます。終わった後、めちゃめちゃ恋愛したくなる映画です。デートで観たらラブラブになれるよ絶対!!(笑)2003年公開。
「コール」
6点!!何度も誘拐を成功させてきたグループが次に狙ったのは医師の自宅だった。妻を自宅に、夫をホテルに監禁したところまでは順調だったが、誘拐した幼い娘(ダコタ・ファニング)に喘息で発作を起こし始めたため、事態は急展開・・というストーリーです。今回もダコタちゃんの演技には脱帽です。見事!ラストのアクションは凄いことになっていてちょっとビックリしたのですが、まぁこじんまりまとめた作品だと思います。出演者の誰かのファンだったら見てもいいと思います。2003年公開。
「すべては愛のために」
アンジェリーナ・ジョリー主演。途上国で生死と戦いながら必死で働く一人の真面目な医師に影響を受けたイギリスのお嬢様(ちなみに奥様)が貧困や飢餓に苦しむ人々を救うため自分も戦地に赴いていくというお話です。
8点!!最初は軽いボランティア精神じゃないの?って思っていた医師(クライヴ・オーウェン)も彼女の一生懸命な姿に打たれ二人は愛し合うようになっていく。この作品はラブ・ストーリーも描かれていますが、途上国の貧困・飢餓の現状をアンジェリーナ・ジョリーが伝えている映画に思えてなりません。どっかの大使なんですよね、彼女。戦争の傷跡、裏側の一般市民の生活の苦しさを普段見ることのできない私たちにはショッキングな映像もかなりありますが、これが現実なんだってきちんと受け止めてみる価値のある映画だと思います。ラストは泣けました~。2003年公開。
「チャーリーと14人のキッズ」
7点!!エディ・マーフィー主演。失業した3人のパパが保育園を設立し、やがて有名幼稚園と対立していく話です。ありがちですが、子どもたちはやっぱり可愛いです。子どもでもった映画って感じです。2003年公開。
「タイムライン」
7点!!「ジュラシック・パーク」などの有名SF作家マイケル・クライトン原作の映画化です。タイムマシンのミスで過去に残された父親を救うために仲間の考古学者と共に彼らは英仏戦争真っ只中のイギリスにたどり着きます。これは歴史を学んでから観に行った方がよいですね。戦闘シーンやアクションなどはけっこう不出来なのですが、現在と過去を上手くつなげた場面があり、私はマレクの「It's me!!!」ってセリフにとっても感動しました。(観た方にしかわからない書き方してすみません。)ヘタに有名俳優を使ってないのでリアルさがあり楽しめました。もう一歩な作品かな。2003年公開。
「メラニーは行く!」
6点!!リース・ウィザースプーン主演によるラブ・コメディ。田舎の村を一度は捨てて出て有名デザイナーとなったメラニーは大富豪にプロポーズされるが、村で結婚した幼馴染との離婚が成立してないことが発覚。離婚を成立させるためにメラニーは故郷の村へと向かうが・・というお話。メラニーがティファニーの本店でプロポーズされるシーンは憧れです♪2003年公開。
「ジャスト・マリッジ」
アシュトン・カッチャー、ブリタニー・マーフィ主演。ラジオ局の代理キャスター・トム(アシュトン・カッチャー)と超お金持ちの末っ子娘サラ(ブリタニー・マーフィ)は一目ぼれで恋に落ち、アッいう間に同棲をはじめ、両親の反対を押し切って結婚する。そして悠々とハネムーンで繰り出すのだが、そこからはハプニングの連続で・・・結婚したての二人の愛はこの試練を乗り越えることができるのだろうか?
4点!!ラブ・コメディの中でもバカでくだらない方に入ると思いますが、それを割り切ってしまえばけっこう楽しめます。トムとサラの喧嘩っぷりとか低レベル過ぎて笑うしかないです。(ここで笑えない方はこの映画には向いてないと思います。)でも、でも二人を観てて80%くらいトムが悪いと思ったのは私が女だからでしょうか?男の人はサラもワガママとか思うのかなぁ?でもやっぱり結婚はお互いのことよく知ってからじゃないと嫌ですね。あんな喧嘩になるの絶対嫌だもん。愛だけじゃ結婚は成り立たないが私の結論です。(映画と違う)2003年公開。
「ラヴァーズ・キス」
平山綾主演。宮崎あおい、成宮寛貴他。秋の鎌倉を舞台に、6人の高校生のきらめくような瞬間を描く吉田秋生の原作同名漫画「ラヴァーズ・キス」の映画化。鎌倉の高校生、里伽子(平山綾)と朋章(成宮寛貴)。どこかしら孤独な雰囲気を持つ二人は、それまでも互いの存在は知ってはいたが、ある日偶然夜の海で出会い、強烈に惹かれていく。だが、その「出会い」には、朋章の旅立ちという「別れ」も待っていた。期限付きの恋愛に悩む里伽子、二人に想いを寄せるが故に複雑な思いで見守る周囲。男と女、女と女、男と男、ひとつの恋と四つの想いが織り成す物語の結末は―。
6点!!物語が進むにつれ、それぞれの想いが明かされるにつれ、どんどん面白く恋愛の複雑な想いと切ない想いでいっぱいになっていく映画です。観終わった後に、全部わかってからもう一度最初から観たい映画。ただ若手の演技力不足がやばくてすごく繊細で素敵な恋愛映画なのに観ていてハラハラしてしまうのが超難点。宮崎あおいと市川実日子はさすがに上手かったですけど。ただいま恋愛中(特に片思い!)って人はすごく共感できる映画だと思う。2003年公開。
「スイミング プール」
シャーロット・ランプリング主演他。創作活動に行き詰まっていたイギリスの女流ミステリー作家サラ(シャーロット・ランプリング)はある夏の日、出版社社長ジョンの勧めで南仏の彼の別荘を訪れる。そこは明るく静かで、誰にも邪魔されずに執筆できる最適な場所だった。しかし、サラがいよいよ仕事に取り掛かろうとした矢先、社長の娘ジュリーが別荘にやって来る。裸でプールを泳ぎ、毎夜男を連れ込んでは嬌声をあげるジュリー(リュディヴィーヌ・サニエ)に苛立ち筆が進まないサラ。だがやがてサラは、ジュリーの若さと妖艶な振る舞いに強い刺激を受け、いつしか彼女をモデルに物語を紡ぎ始めるのだった…。見る女、見られる女、プールサイドで起こる、真夏の殺人事件。美しくありたい全女性に贈る華麗なるミステリー。
6点!!難解なミステリーでした。ジュリーがサラの自己投影だという事は、かなり前半から気づきましたが、(サラの行動がいちいち怪しすぎるのに、誰も突っ込まないから。)ジュリーの体験のどこまでが、サラの経験なのか・・・。リュディヴィーヌ・サニエが、他の作品では、可愛らしい少女という印象だったのに、今作では、健康的な色気ムンムンで驚きました。顔と声は完全な子どもなのに、体が凄すぎる!(@○@;)女優二人でワンシチュエーションに近いので、オゾン監督で二転三転するってわかってなかったら、寝てしまったかも知れません。しかし、サラが強烈にジュリーに惹きつけられているのが、画面から凄く伝わってきたので、こちらもぐいぐい物語に引きつけられていったという感じでしょうか。サラがイギリス女性で、フランス女性のような優雅な美しさ(主に仕草)はないので、フランスの優雅なミステリーが観たいという方は、肩すかしかも知れません。うーん、難しい!2003年公開。
「戦場のピアニスト」
エイドリアン・ブロディ主演他。1939年、ナチスドイツがポーランドに侵攻した時、シュピルマン(エイドリアン・ブロディ)はワルシャワの放送局で演奏するピアニストだった。ワルシャワ陥落後、ユダヤ人はゲットーと呼ばれる居住区に移され、飢えや無差別殺人に脅える日々を強いられていた。やがて何十万ものユダヤ人が収容所へ移されるようになった頃、家族の中でたったひとり収容所行きを免れたシュピルマンは、決死の思いでゲットーを脱出する。息をひそめて隠れ家で暮らす日々は、ワルシャワ蜂起とともに終わりを告げる。砲弾が飛び交い、街が炎に包まれる中、必死に身を隠し、飲まず食わずで生き延びるシュピルマン。心の中で奏でる音楽だけが彼の唯一の希望だった。だが、ある晩彼は遂にひとりのドイツ人将校に見つかってしまう・・・。ユダヤ人を救ったナチス将校の知られざる真実。2002年のパルムドール賞受賞、2003年のアカデミー主演男優賞受賞した、ポーランドの名ピアニストで国民的作曲家のW・シュピルマンが自らの奇跡的生還体験を描いた回想録。
10点!!GYAO!でやっていて、観たことがなかったので、観ました。残虐なんですけど、これ全部本当にあった事なんですよね。ポーランド人とユダヤ人の人たちは、日本人が真珠湾攻撃の日を忘れないみたいに、ゲットーに移された日や初めて移送が行われた日を覚えているのでしょうか。ずっと舞台はワルシャワで、残虐な描写が多いのですが、隙がないというか、完璧に出来上がっている作品でした。ずっと、ワルシャワに隠れてたって凄いな。他にもそういう人がどのくらいいたのでしょうか。シュピルマンの人生も興味深かったですけど、シュピルマンを助けたドイツ将校のヴィルム・ホーゼンフェルトの映画の後、どのように亡くなったか調べたら、やりきれなかったです。長く、ポーランドで出版が認められなかったのとか、ドイツ兵をオーストリア兵に変えられて出版されたのとか、感情面の配慮があるのでしょうけど、やっぱり全て遣り切れない思いでいっぱいです。戦争を知らない世代の方には是非観てもらいたいです。私も、収容所に行く前のゲットーでの生活とか、1~2作品くらいしか観たことがなくて、まだまだ知らない事ばかりなので、これからも観ていきたいです。辛いけど。2003年公開。
「シモーヌ」
アル・パチーノ主演他。完全無欠の美貌と圧倒的な演技力で世界を熱狂させる女優シモーヌ(レイチェル・ロバーツ)。人前に姿を現さない秘密主義が、さらにマスコミを熱狂させるが、いまだ本当の彼女を誰一人見たことがない・・・それもそのはず。彼女はどこにも存在しないCG女優だったのだ!その首謀者は、落ち目の映画監督タランスキー(アル・パチーノ)。主演女優降板のピンチを切り抜けるため、思い通りになる完全無欠のCG女優を創ってしまったのだ。まんまと成功を手にした彼だが、今後は加熱するマスコミからシモーヌの秘密を守ろうと四苦八苦。しかし、シモーヌの人気はどんどん巨大化し、遂にアカデミー賞にまでノミネートされてしまった!タランスキーの“完全犯罪”も、もはやこれまで!?「トゥルーマン・ショー」「ガタカ」のスタッフが世界に仕掛けた、ハリウッド最大のスキャンダル!華やかさと虚構に満ちた映画業界を舞台に、全く結末が予想できない一大ファンタジック・エンターテイメントがここに誕生!
10点!!アル・パチーノの老いて名声にしがみつく哀愁と彼を取り巻く美女たちと、往年のハリウッド映画のようなノスタルジックなファンタジーのバランスが最高な映画。シモーヌ役のレイチェル・ロバーツの他にもウィノナ・ライダー、タランスキーの娘役のエヴァン・レイチェル・ウッドと正統派美女揃いです。エヴァン・レイチェル・ウッドが現在と全然違って超美少女でそちらの方に魅了されてしまいました(*^^*) ストーリーは今観てしまうと珍しい話ではないし、「トゥルーマン・ショー」の後でも目新しくなかったと思いますが、古典文学を観ているようで観ていて気持ちが良いですよね。シモーヌのバグがなぜ起こったのか?というところが肝だと思いますが、タランスキーの深層心理的なものか?はたまた違うのか?ハリウッドのパパラッチや俳優のプライベートの過熱化も皮肉っているところも嫌な感じでなく好きです。音楽も良い意味でライトで、軽く観て100%の満足度が得られるお得な作品だと思います。2003年公開。
「運転手の恋」
恋は、一枚の違反切符から始まった!!台北でタクシー運転手に就いているアチュアン(チゥ・チョンハン)は、毎日いろいろな客を乗せ、恋愛より車を運転することに夢中になっている。そんな彼の家族もみな一風変わっていた。タクシー会社を経営する父は息子同様、運転することが生きがい。死体の検死を仕事に持つ母はホルマリン漬けが趣味。そして妹は爆発実験マニア。その妹の結婚式、アチュアンは結婚しない宣言をしてしまい、両親を困惑させる。だがある時、交通の取り締まりを受けたアチュアンは婦人警官ジンウェン(宮沢りえ)に一目惚れ、運命の出会いを感じて突拍子もない行動に出るのだった・・・。婦人警官に一目惚れしたタクシー運転手が彼女の気を惹こうとあの手この手で交通違反を繰り返す姿をユーモラスに描いたラブ・コメディ。
1点!!宮沢りえが出ているだけで特に何も起こらず終わる台湾映画。2000年制作なのですが、バブルみたいな雰囲気の若者たちと街は古めかしくてそこで起こる笑いのないコントみたいなのがラストまでずっと続きます。「たそがれ清兵衛」の後に、どうして本作に出ようと思ったのだろう?台湾映画でヒロインってだけに惹かれる女優さんには見えないんだけどなと悩んでしまいました(>_<)あるタクシー運転手の一生みたいな感じで、1時間半しか上映時間がないのに、まず家族、親族全員の紹介があって、それから仕事仲間たちの紹介があって、それでも宮沢りえは出てこなくて、ラスト40分くらいからやっと登場。しかも何の盛り上がりもない感じで。台湾の若く撮る手法でふっくら可愛かったけど。しかも台湾人の役なら日本人のヒロイン持ってこなくても良くないですか?怒鳴っててもうるさく聞こえないのは良かったですが(-"-) 残念ながら誰のファンの方でもがっかり間違いなしの作品です。。。2003年公開。
「X-MEN2」
ヒュー・ジャックマン主演他。マグニートー(イアン・マッケラン)との激しい戦いを制したX-MEN。しかし、その休息も長くは続かなかった。ミュータントたちを憎むマッド・サイエンティスト、ストライカーの軍隊がプロフェッサーX(パトリック・スチュアート)の主宰するミュータントを保護・養成する“エグゼピア・スクール”を急襲したのだ。プロフェッサーXの強大なテレパシー能力とその力を増幅させる装置“セレブロ”を奪い、ミュータントを絶滅させようというのがストライカーたちの目論みだった。本拠地であるエグゼピア・スクールを奪われ、リーダーのプロフェッサーXも囚われの身となってしまったウルヴァリン(ヒュー・ジャックマン)をはじめとするX-MENは、宿敵であるマグニートーと手を組みミュータントの未来を賭けた戦いに挑む!極限の戦いに挑む者たちは生き残ることができるのか?想像を遥かに超えるスペクタクルを目撃せよ!
4点!!人間に襲われて逃げての繰り返しを延々と見せ続けられるので、最初の1時間くらい寝そうになるのを必死に我慢しながら観てました。マグニートーとも前回あれだけ戦っておいて、何のぶつかり合いもなく普通に話し合いを始めてるのも、「え?それでいいの?」と思ってしまいました。皆がプロフェッサーXみたいに何もかも見通せるわけじゃないんですよね?超能力も適材適所でチームを組んでるわけではないので、人間に簡単にしてやられてしまうのも当然で、ボッーと観てました。ハリウッドの自分のうっかりが状態を悪化させるの典型パターンな感じです。ジェイソンはひたすら可哀想でした。マーベル=実験台=悲しい運命は切り離せないんでしょうね(>_<)2003年公開。
「ビタースウィート」
アンナ・マリア・ミューエ主演他。17歳のカティ(アンナ・マリア・ミューエ)とステフィ(カロリーネ・ヘルフルト)は幼い頃からの大親友。ある日、2人は偶然ステフィの父親の浮気現場を目撃してしまう。ショックを受けたステフィは、周囲の人々をも巻き込む復讐計画を企むが・・・。甘さと苦さが混ざりあう思春期。そんな微妙な年頃の若者が抱える不安や葛藤を、2人の少女の友情を通して描くドイツ製ガールズ・ムービー。
2点!!評判が良かったので、ドイツのガールズ・ムービーって観たことないので、観てみました。10代、化粧濃い!夜遅くまで一人で歩けるの?煙草、お酒、麻薬、レイプ、セックス、自殺、殺人、全部90分に織り込んでる!!「恋空」みたいな(爆)えーと、これはたぶん「恋空」みたいに一部の人がってことでいいんですよね?(汗)ドイツ、こんな早熟じゃないですよね(>_<)ムカつくから痛い目見せてやろーぜみたいなのは万国共通ですが、危ない度が日本と全然違うので、隣の角曲がったら殺されちゃった、そこまでするつもりなかったのにってことが起こるんですね~。そりゃ、早熟にも不安定にもなるわ。ステフィは家庭環境悪いわけじゃないのに、なぜジャイアン思考?やっちゃいけないことどんどん踏み込んでいくので、なんていうか自業自得なのですが、これで憎しみや酷いことは全部自分に帰ってくるって学んだのかは微妙なところだと思います。ステフィの途中まで彼氏だった男の子がエズラ・ミラーみたいな美少年で誰だろうってずっと気になってました。面白いというわけではないですが、ドイツの10代を垣間見られるという点では興味深かったです。2003年公開。
「魔界転生」
窪塚洋介、佐藤浩市主演他。1638年、島原の乱に敗れて殺されたキリシタンの若き指導者・天草四郎(窪塚洋介)は、彼と同様、現世に恨みを抱いて死んでいった、宮本武蔵(長塚京三)や柳生流の豪傑・荒木又右衛門(古田新太)らを魔界からこの世に転生・復活させる。一方で四郎は徳川3代将軍・家光の治世に不満を抱き、次の将軍の座を虎視眈々と狙う紀州藩主・徳川頼宣(杉本哲太)の野心を煽って、徳川幕府の転覆を企てる。そしてそんな陰謀を必死に食い止めるべく、柳生十兵衛(佐藤浩市)は彼らの前に立ちはだかる。天草四郎率いる魔界衆と、柳生十兵衛が壮絶なバトルを展開。山田風太郎の同名小説を、平山秀幸監督が1981年の深作欣二監督版以来22年ぶりに再映画化した娯楽時代劇!
5点!!原作読んでます。公開した時の広告を観て「うわぁ、やっちゃったな。」と思い観ていなかった作品をやっと観ました。原版と比べると格段に評価も低いけど、欠点だらけにしろ、そんなにやっちゃってはいなかったです。かなりストーリーや登場人物を変えてきているのも、ヒットの法則に従っているのがわかります。ただ、日本時代劇を描きたいのか、奇想天外な山風ワールドを描きたいのか、シーンによってあっちにいったりこっちにいったりするなら、山風はやるべきではないです。あと、人が次々死んでいく、R指定描写もなしで、山風を描くのも無理があります。ヒットの法則で十兵衛にはクライマックスまで人を斬らせたくないのでしょうが、最後は十兵衛パパとにしたかったのでしょうが、十兵衛が手を下さずに次々転生した剣豪たちが倒れていくのは、何のために観ているのかわからなくなります。何より、天草さん、妖術使ってない(;_;) 柳生十人衆がお好きな方はご愁傷様です、殆どわからないまま散っていきます(>_<)荒木と戦った巨大な岩がドカドカある海辺が凄いなぁと思いました。あと、ハイスピードカメラを使ってない白刃取りとか、人間の速度の生々しさがありました。ヒットの法則なくても面白いのにな。オリジナルストーリーにするなら、もっと綿密な脚本で臨んで欲しかったです。2003年公開。
「ドリームキャッチャー」
トーマス・ジェーン、ダミアン・ルイス出演他。夢の番人、ドリームキャッチャー。今、ひとつの悪夢が、その網をくぐり抜けてしまった。メイン州の深い森の小さな狩猟小屋での暗闇の中で「それ」は揺れている。小枝、寄り糸、ビーズ、そして野生の鳥の羽根―そう、ドリームキャッチャーだ。その下に、今年もまた4人の男が集まってきた。彼らはひとつの秘密を共有している。少年の日、ある友人のために4人が取った勇敢な行動。その見返りに、彼らは“偉大なる力”を手に入れた。しかし、20年の歳月が過ぎた今、4人にとって、その力はもはや宝物ではなく重荷だった。普通の人生を歩むには、あまりにも大きすぎる力に、彼らは押しつぶされそうになっていたのだ。1年ぶりに再会した4人に、次々と起こる不吉な出来事。それは彼らを、そしてやがて人類全体を襲う、悪夢よりも恐ろしい、驚愕の運命の予兆に過ぎなかった―。スティーブン・キング原作のサスペンス・ホラー。
2点!!能力の説明も曖昧、4人の個性あるようでないまま、スプラッターに突入するので、それぞれの見せ場がないというか、ダディッツ(ドニー・ウォールバーグ)生きてるなら仲間としてその扱いなくない?とか色々、「ゾンビーバー」のようなB級パニックかと思いきや、本格的に見せたいみたいな意図も感じられるし、とっちらかった映画でした。ジョーンジー役のダミアン・ルイスなんか、ブラッドリー・クーパーの型落ち版みたいだけど、演技上手いのに、なんかもったいない感じでした。なので、キャラクターたちがピンチに陥れば陥るほど、眠ってしまいそうに(>_<)2時間超えですし、それぞれの人生と能力をもっとフューチャーして盛り上げて欲しかったです。2003年公開。
「28日後...」
キリアン・マーフィ主演他。“凶暴性”のウィルス。その発生から、28日後...ジム(キリアン・マーフィ)は病院の集中治療室で交通事故による昏睡状態から目覚める。世界から何もかも消滅してしまったような静寂。不安になって外に出ると、そこには人影ひとつなく荒廃したロンドンの街が広がっていた。“Hello!”と無人の街に向かって必死に叫ぶジム。その声に応えてくれる仲間はいるのか?世界はどうなってしまうのか?わずかな未来は始まっている。行く先に死のウィルスより恐ろしい存在が待っていたとしても・・・。「トレインスポッティング」のダニー・ボイル監督が描く希望に満ちた人類滅亡映画。
7点!!初見。舞台がイギリスってだけで合流する生存者や軍人たちのゴロツキ感が薄れるし、戦う場所も優雅な家具やドレスが置いてあって、そのミスマッチ感がB級映画になりがちなゾンビものをA級に押し上げるのに一役買ってました。でもイギリス紳士でも戦争になると「ナイチンゲール」のオーストラリアでの横暴さみたいな紳士じゃなくなるんだよねと、すごくガッカリなのと女性を「与える」と表現する辺り軽蔑しました。スピーディーで殺伐としたストーリーの中にジムの「キスだよ!ラリってるの?」は不意打ちで笑ってしまいまいました。映像も一瞬、心霊映像かと思ったけど、斬新な場面転換シーンだったりでスタイリッシュでした。続編はダニー・ボイルじゃないけど面白いのかな?第3弾がダニー・ボイルに戻るなら、観ておかないと続かないから観なきゃだけど。イギリスで誰もいなくなったらとりあえずバッキンガム宮殿に入ってみない生存者の気持ちがわからないし、途中のスーパーがまったく荒れてなくて商品も揃っていたのが謎。あくまでゾンビではないっぽくて、感染者が疲れて追いかけるのやめたり、餓死したり、ゾンビじゃない新鮮さが面白かったです。2003年公開。
「蛇イチゴ」
宮迫博之主演他。家がお終いになっちゃう前に、お兄ちゃんに出てってもらおうよ。祖父と父(平泉成)と母と娘(つみきみほ)の私のごく平凡な家族。その平和な家族のもとに祖父の死をきっかけに厄介者の叔父(宮迫博之)が返ってきた。家族の調和を乱す叔父だけには帰ってきて欲しくない・・・と思っていたのに。是枝裕和プロデュース、西川美和監督による一癖あるホーム・コメディー。
5点!!家族・親族あるあるがエッグい。西川監督の初期作品だけど、ちゃんと絶妙にエグくて良いです。でも108分しかない割に少し間延びしていて長く感じたかな。父と母のこの世代特有の思考停止と「じゃあ勝手にしなさいよ」のどうにでもなれ的な逆ギレが娘世代からすると「うわぁ~」とドン引きでした。「ゆれる」にも似た構成シーンがあり、なるほどと思いました。2003年公開。