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ゆゆ勝手に映画評(2004)

 

「いぬのえいが」

宮崎あおい、小西真奈美、中村獅童出演他。笑ったぶんだけ、楽しくなれる。泣いたぶんだけ、優しくなれる。この中にはミュージカルやアニメーション、そしてコメディから感動ドラマまで、たくさんの温かい触れあいがぎゅっとひとつに詰め込まれています。犬を飼っている人もそうでない人も、楽しさに思いっきり笑って、だけどせつなくて涙がこぼれる、あなただけの物語がきっと見つかるはずです。「いぬ」と「ひと」との心温まる11のエピソードが綴られた最高のハッピー・ムービー!

3点!!最初の「うちの子 No.1」の渡辺えり子と佐野史郎の表情とかインパクトが凄くて(笑)そのまま、ハイテンポでいってくれるのかなって思ってたら、中盤から緩みっぱなしで、「映画」としては成立してなかったです(>_<)最初と、「ねぇ、マリモ」だけで良かった気がします(^^;)「ねぇ、マリモ」の大橋のぞみちゃんがちっちゃくて犬以上に超可愛くて、それが大きくなったのが宮崎あおいちゃんで、彼女の台詞なしの演技は相変わらず名演で泣かせてくれます。もうあそこだけでいいです(爆)第2弾の方が面白かったと思います。2004年公開。

 

 

「さよならみどりちゃん」

星野真里主演。ユタカ(西島秀俊)のことが好き。でも、初めてユタカとセックスした日、ユタカに“みどりちゃん”という彼女がいることを知った。電話番号さえ知らなくて、恋人じゃないと言われても、嫌われたくないから、ユタカにすすめられるまま、スナックでバイト。OLと二重生活。若くて胸の大きい真希(岩佐真悠子)は、ユタカの彼女になりたがってるし、可愛いけど、どこか頼りないたろーくん(松尾敏伸)は、「ゆうこさん、好き」って言ってくれたけど・・・。ユタカに甘えてそのくせ真希とも顔も見たこともない”みどりちゃん”と張り合う気なんかなくて、一番ズルイのはわたし。ユタカの肌には磁石がついていて、だからわたしは手を振りほどくことができない。でも何かきっかけがあれば、きっと・・・。

3点!!片思いの相手の気持ちがわからないもどかしさとか切なさがテーマなのだと思うけど、ユタカは明らかに適当だし、ゆうこの事を大切に思っていないのが初めから伝わってくるし、傍から見たら「馬鹿な時間過ごしてるなぁ。」って思うんだと思います。でも、手に入らないってわかってても、好きでどうしようもないから近付いちゃうっていう経験はあるし、そういう気持ちはわかります。でも、普通は何度か痛い目に遭ったら「止めよう。」って思うはずなんですけどね(爆)星野真里ちゃんのゆうこは音痴って設定なんですけど、本当に音痴なので、歌わない方が良かったと思います。南Q太の作品なので、脱いでるシーンが多いのは仕方ないけど、星野真里は、ヌードが綺麗じゃないので、これも失敗だと思います(爆)地味な顔立ちなのに「綺麗ですね~。」を連呼されるキャラクターだし、演技は上手いんだけど、キャスティングミスだと思いました。2004年公開。

 

 

「砂と霧の家」

ジェニファー・コネリー主演他。夫と別れ、すべてに気力を失っていたキャシー(ジェニファー・コネリー)は、税金の未払いが元で、父の遺産である海辺の家を差し押さえられてしまう。父が遺してくれたこの家は、彼女にとって最後の心のよりどころだった。それが行政の手違いとわかった時には、家はすでに、政変で国を追われアメリカへ亡命したベラーニ元大佐(ベン・キングスレー)に買われていた。彼はこの家を転売し、家族のため人生の巻き返しをしようと計画していた。家の返還を求めるキャシーを拒絶するベラーニ。それぞれの事情で家に固執する2人の行き違いが、やがて取り返しのつかない悲劇を呼ぶ。アカデミー賞3部門ノミネート。一つの家がもたらした悲劇とは?

4点!!キャシーが自殺したくなるまで家に執着する理由や、ベラーニがあの家にこだわっていて、売却しようとしている理由がわからなくて、感情移入出来なかったです。登場人物たちの背景もわかりずらいし、どうしてそこまで?と疑問に思ってしまいました。キャシーの自殺未遂を期に、事態は最悪な方向へと向かいます。本当に欲しかったのは、家ではなくて、家族。絆。居場所。でも、それに気付いた時にはもう遅過ぎて・・・更に悲劇的な展開へ(涙)家のために必死にもがいた末のあの結末。そしてキャシーまでもが「私の家ではない。」と。家とは一体何なのでしょう。2004年公開。

 

 

「恋の門」

松田龍平主演他。松尾スズキの初監督作品。石で漫画を描く自称・漫画芸術家・蒼木門(松田龍平)、帰宅後はコスプレーヤー、そして同人誌漫画家へ変身するOL・恋乃(酒井若菜)、漫画バーを経営する元・売れっ子漫画家・毬藻田(松尾スズキ)。3人の恋と未来を賭けたマンガバトルがいま始まる!

9点!!松田くんが、珍しく、濃いキャラ(石だいすき♪)を真面目にやってます。内容も濃厚かつシュール!始まりから超笑えます。笑い転げて、苦しくなっちゃうくらいの作品です(すごい~~爆)セリフひとつひとつが、ぶっ飛んでて、それが次々被さってきて、笑いの石が積み上がって崩れて積み上げて→∞です。登場人物も全員、面白いです。恋乃の無意味に寄せ過ぎの谷間さえも笑えてきます(わざとだよね?w)松尾さんの「大人計画」を、観たくなっちゃいますね(^^)コミケとか同人誌とか信者とか、漫画のディープな世界も凄いし、(なんか電車男以上にリアル?)門が横飛びしてるシーンが、すごいお気に入りです。何度やられても笑っちゃいますw 「ちんぷんかんぷんだ。」も好きですw 他にもいっぱいw 確実に!想定の範囲以上に面白いので、ぜひ観て欲しいです♪2004年公開。

 

 

「青い車」

ARATA、宮崎あおい出演他。暇な中古レコード屋で働くリチオ(ARATA)は、子供の頃の事故で目許に傷が残ったが、今こうして「生きているのがラッキー」だと思っている。けれど、いつもいいようのないイラ立ちや孤独につきまとわれているように感じ、誰にも本気で興味を持てずにいた。そんな時、恋人のアケミ(麻生久美子)が突然の交通事故で死ぬ。「ずっと幸せならいいな」そう言って寄り添った、記憶の中に閉じ込められた彼女の笑顔は、いつだって優しい。両手いっぱいの花束を抱えてやってきた彼女の妹のこのみ(宮崎あおい)、残された二人は青い車を海へと走らせる。

10点!!エキセントリックで、なんて暗い、痛い作品。ARATAも、宮崎あおいちゃんも鋭過ぎます。麻生久美子に、光を見出したくらいですから(^^;)だらだら観ようと思ってたのに、あおいちゃんの鋭い視線と、リチオの抱えている闇と現実に、目を離せなくなってしまいました。でも、あまりに自分の体験と酷似したシーンとかがあって、ギョッとしたりして、胃が痛くなりました。俳優陣の演技は一流。音楽は微妙。ファッション×。あおいちゃんの、少女の危うさ、戸惑い、お姉ちゃんの彼への憧れ、という繊細な演技は見事としかいいようがありません。ラストの、リチオのセリフが印象的でした。リチオが涙を流した時、それとも、このみの存在が、彼を、幾らかでも救うのでしょうか。。。暗くて、もういいよと思うのに、たぶん、頭に残る作品です。2004年公開。

 

 

「Alfie」

ジュード・ロウ主演。アルフイー(ジュード・ロウ)にとって、”人生は快楽がすべて”。彼のアバンチュールのお相手は,若い男との快楽を求めるリッチな熟女(スーザン・サランドン)から、シングルマザーの恋人(マリサ・トメイ)まで幅広い。自由でおきらくな独身生活をエンジョイするアルフイー、自分の人生に満足していた。だが、気ままなプレイボーイ生活のせいで多くの女性たちや親友(オマー・エップス)の人生を翻弄してきたことに気付いたアルフイーは、女を追い掛けるだけの自分の生活にむなしさを感じ始める。”この世に、ロマンスより大切なものがあるとしたら・・・人生って何なのか?”アルフイーは自分にこう問い掛けるのだった。

7点!!セクシーセクシーだと噂のこの作品を観てみたが、確かにトレンディな雰囲気と音楽は、素敵だが、どうもジュードのアルフィーは軽薄さが抜けない。どうもオリジナル版もあるようですが。アルフィーのキャラクターは、男は失敗をして、人をたくさん傷つけてしか、何かのスタート地点にも立てないのなんて、何て子どもで関わりたくない存在なのだろうと思いました(爆)パパで真面目なジュードの方が、個人的には全然セクシーだと思います。男性は、この作品を観て、かっこいいとか憧れるとか思うのかな?これを観て、カッコイイ、セクシーだと思う女性は、恋愛に夢、期待を抱いて結果、夢で終わる人が多い気がします(爆)辛辣な感想ばかり浮かんでくるってことは、私はこの作品はあまり好きではないみたいです(^^;)2004年公開。

 

 

「みなさん、さようなら」

レミ・ジラール主演。ステファン・ルソー出演他。2003年アカデミー賞外国語映画賞受賞作品です。あなたはどんな最期のひと時を過ごしたいですか。周りに悪態をついてでも、最期まで自分の人生を謳歌したいと思いますか。女と書物とワインを愛した偏屈パパ、レミ(レミ・ジラール)の人生の終幕をみつめた息子、家族、そして多くの友人たちの素晴らしき人生の物語。

6点!!その人がどれだけ愛されたか知るには、お葬式の時にどれだけの人が集まってくれるか、泣いてくれるかではじめてわかるといわれていますが、この作品は、自分の死と向き合い、まだ生きたいと願いながらも、それまでは敬遠の仲だった息子セバスチャン(ステファン・ルソー)の思いもかけない愛情と決心により、人生を終える前に、世界中から駆けつけてくれた生涯の友人たちや、愛する妻や愛人、遠い海の上からビデオ・メールを送る娘に暖かく見守られ、「楽しかったね。ありがとう。」と言いながら人生の終焉を迎えるまさに生きてお葬式を迎えられるような(ちょっと変だけどそんな感じ)レミの理想の人生なんじゃないでしょうか。レミの人生とレミの生きた20~21世紀にかけての歴史の移り変わりをクロスさせていたところも良かったです。レミやセバスチャンとの触れ合いを通じて少しづつ変わっていくナタリー役のマリー=ジョゼ・クローズがとても良かったと思います。でも全体にわたり、卑猥な表現が多すぎたのと(それだけしかないの?(笑)みたいな。)カット区切りが多すぎたので、6点です。 2004年公開。

 

 

「海猫」

伊東美咲主演。佐藤浩一、仲村トオル出演他。「失楽園」から8年。気鋭・森田芳光×女優・伊東美咲が挑んだ、狂おしいまでの、愛の本能。

4点!!恋愛もので二人の男性の間で揺れ動くストーリーときいて、めちゃめちゃ共感できるかもって思って観たけど、全然共感できませんでした。薫(伊東美咲)はひたすらおしとやかで古風な考えの女性っぽいけど、伊東美咲の演技がついていってなくてもっとベテランの女優さんを使った方が自然に見えると思いました。(周りが白石加代子とか佐藤浩一とかベテラン揃いなだけに。)あと「一度だけ、あなたに抱かれにきました。」っていう女のずるさっていうか思い出が欲しいみたいなこの感情はめちゃめちゃ理解できたけど、子どもが出来ちゃうとか、しかも結局は相手の男に頼るとか、隠すならもっと女は狡猾な手段を使うはずなのにミスが多すぎて逆に冷めてしまいました。展開的には夫から逃げるのはいいけど、広次(仲村トオル)のもとに行くのではなくて離れてしまう方が切なく終わって良かった気がします。う~ん、とりあえず誰にも共感できない。(--;)邦一(佐藤浩一)の性格と気持ちはストレートなので海の漁師って感じで伝わりましたけど(嫌いじゃないかな。)2004年公開。

 

 

「きょうのできごと」

行定勲監督。田中麗奈、妻夫木聡、伊藤歩、柏原収史、池脇千鶴、松尾敏伸出演他。小さな惑星で、あなたはきょう、誰を想っていますか?何気ない一日、僕らの”できごと”はつながっている。この惑星の上で・・・。

6点!!若者たちの24時間がここに詰まっています。眠い時に観たら、確実に寝ちゃう映画だけど、けっこうこういう普通の人たちムービー好きです。女の子キャラなんかは等身大でリアルに共感できるし。オールして次の日も朝から海まで飛ばして~とかってちょっとダルいんだけど、まだ友達といるのが楽しくて幸せでイイんですよね~(*^ー^*)日常の幸せを感じる見つけたくなる映画でした。劇場より家でのんびり観て正解な感じ。2004年公開。

 

 

「トゥー・ブラザーズ」

ガイ・ピアーズ、フレディー・ハイモア出演。アンコールの遺跡で生まれたトラの兄弟、クマルとサンガ。人間の手により親を失い、兄と離れ離れになった弟のサンガをかくまう少年との交流。やがて、少年との別れの日が訪れ、数奇な運命によって、サンガは兄のクマルに、戦わなくてはいけない敵として再会する――。兄弟の絆、友情の力、愛の強さ。観るもの全ての心を熱くする感動のドラマ。

10点!!この作品は地上波でたまたまやっていたのを観たら目が離せなくなってしまい、最後まで観たのですが、普通はすぐにチャンネル替えちゃうところなのにすごく惹きつけられて最後まで見せちゃったところがすごいと思いました!もう2匹の子トラが可愛くて可愛くて。つぶらな瞳がクルクル。最初から最後まで随所にグッと泣きそうになるシーンがたくさんあって、でもただ泣けるだけの映画じゃなくて自然界の掟だとか、人間と動物の共存だとかそれぞれの人間たちの思惑や感情もきちんと描いていてとても素晴らしい作品だと思いました。2匹の兄弟が戦わなくてはいけない再会の場面が山場かと思いきや、その後もめちゃめちゃ感動のストーリーがラストに用意されていてもうウルウルで終わりました。泣ける感動作☆2004年公開。

 

 

「いま、会いにゆきます」

竹内結子、中村獅童主演。-雨の季節・・・優しい愛の奇蹟が還ってくる-描かれているのはただシンプルな愛、巧(中村獅童)と澪(竹内結子)の1度目の純愛、そして2度目の切なくも温かな巧と澪の恋、裕司(武井証)との親子愛。雨の季節に現われ、雨の季節の終わりと共に去っていく澪との愛に溢れた「6週間」を優しく描き出しています。

7点!!ただ、私は原作のイメージが強すぎて、巧と澪のフワフワとしたちょっと不思議な会話の雰囲気とか、二人の純粋すぎるけど、運命によって引き寄せられた恋だとかのイメージを崩してほしくなかったです。映画だと、巧も澪もちょっと積極的すぎるかな。でも、自分の秘密と自分に残された時間を知ってしまってからの澪の毅然とした行動やひまわり畑での澪が「大丈夫。」と強い確信を持って巧と生きていくと心に決めたシーンは感動しました。ひまわり畑もとても綺麗で、あの映像美は映画でしか表現できないと思うから。でもやっぱり原作通りにやってほしかった!(笑)じゃないと裕司の心に秘めていた痛みとか巧の病気のこととか、表現しきれていない分感動が伝わりづらかったと思うから。事実、私も原作では中盤でもう号泣だったのに、映画では泣けなかったし。主題歌のORANGE RANGEの「花」は大ヒットしただけあって映画にも合っていたと思うし、爽やかな余韻を残してて良かったと思います。(^^)中村獅童もこんなにピッタリな配役はないって思うくらい巧にハマってました。2004年公開。

 

 

「69 sixteen nine」

妻夫木聡、安藤政信主演。村上龍原作&宮藤官九郎脚本と一癖もふた癖もある作品です。1969年の長崎県・佐世保。高校3年生のケン(妻夫木聡)は、憧れの学園のマドンナに近づきたいがために、ロックコンサートや映画、演劇を総合したフェスティバルを開くことを決意。友人のアダマ(安藤政信)やイワセらを巻き込んでいく。だがそのいきかがり上で、高校の全共闘の面々と共に高校のバリケード封鎖をすることになってしまうのだが・・・。

6点!!訛りが強すぎてかなり何言ってんだかわかんなかったです(笑)でもパワーと若さがありあまっている高校生と楽しそうな仲間たち、そして恋のためならバリケードまでと突っ走るケンの姿はいつの時代も変わらない青春☆って感じでした。もうちょっとケンやアダマの恋の話や妄想とか笑えるシーンを掘り下げてほしかったです。でもクドカンの笑いは映画にすると凝縮されすぎてて理解する暇がないのでドラマの方がやっぱり好きです。2004年公開。

 

 

「ヘルボーイ」

4点!!ロン・パールマン、 セルマ・ブレア出演。アメコミもので、マニアックな感じがする。スパイダーマンなどが好きな人には○。戦闘シーンはもちろんのこと、主人公ヘルボーイの切なさや苦悩など、少し深い内容になっている。しかし、短時間に内容を詰め込みすぎなので原作を読んでいるか頭の回転が速くないと意味がわからないです(私はわからない)「ヘ~ルボ~イ♪」っていうエンディングの曲が妙に頭に残りました。2004年公開。

 

 

「NIN×NIN 忍者ハットリくん×ザ×ムービー」

5点!!香取慎吾主演。田中麗奈出演。コミックものでもここまでコミックものです!って押し出した感じの香取くんの演技が逆に観やすいです。香取くんがもともとアニメ顔だからかな?「忍!」ってセリフが必要以上に多いとことか香取くんのほっぺのうずまきとかギャグっぽいのにハマってます。ストーリーは単純だけど、アクションものにしては忍者の技がわかりやすいように色々披露されてて観てて「ほぉ~」って感心したし、ハットリくんの動きも速過ぎないところが昔本当に隠密忍者がいたって事実を受け止めやすくなってます。ただ、田中麗奈の役回りがいまいちはっきりしてなかったので「ただのケンイチ少年の憧れのお姉さん」で終わってるところが残念でした。2004年公開。

 

 

「ホワイトライズ」

8点!!ジョシュ・ハートネット主演。「アパートメント」のリメイク版です。オリジナルは観ていないのですが、こちらは素晴らしい作品でした。ジョシュもやっとコメディばかりじゃなくて素敵な作品に出てくれたのね♪(*^^*)♪「black lie」は悪意のある嘘、「downlight lie」は でたらめな嘘、そして「white lie」だそうです。映画「ホワイトライズ」では、愛する男性を手に入れたいばかりに嘘を重ねていくという切な過ぎる女性と恋人とその嘘のためにすれ違い、一時は別れを迎えてしまうカップルの姿が描かれていますが、私はいくら愛していても相手を傷つけてまで手に入れる愛はちょっと違うと思います。どうなんでしょう?そこまで愛してるのよ!って意見もあるかもしれませんけど。でもすれ違いの末にやっと二人が再会する空港のシーンでは、「マシュー(ジョシュね)、早くリサ(ダイアン・クルーガー)を抱きしめてあげて!」ともう早く早くって感じでした。あと、昔の恋人リサが暮らしてた部屋にきたマシューが気配で「絶対彼女がいた。」って言うのにはもう泣いちゃいました。ジョシュが必死だから余計に。(爆)今年最後の作品がこれでよかったです。2004年公開。

 

 

「花とアリス」

岩井俊二監督、鈴木杏・蒼井優主演。いつも花を振り回す天真爛漫なアリス(蒼井優)と意外とやり手な花(鈴木杏)の二人の親友と一人の青年が織り成す等身大の高校生の青春映画。

9点!!すべてが日常的な感じでストーリーが流れていくのですが、決して退屈せずぐいぐい話に引き込まれていきます。好きな人についてしまった嘘や、親友が恋敵になってしまったり、恋のときめき、ありがちなことですが、心が切なくなる要素がいっぱいの映画です。大好きな作品です。2004年公開。

 

 

「マイ・ボディガード」

8点!!デイゼル・ワシントン、ダコタ・ファニング主演。「レオン」と並ぶ作品と言われてましたが、私はこちらの方が断然好きです。ダコタ演じるピタが誘拐されてからはデイゼルの復讐劇まっしぐらかと思いましたが、復讐を進めるうちにピタが生きてることがわかり、デイゼル演じるジョンは最後の賭けにでます。これがまた泣かせます。「レオン」よりハード・ドライな分、実際に多発しているメキシコの幼児誘拐の恐ろしさをしっかり印象付けた上で、ジョンのピタを守ろうとする姿に泣かせられます。オススメです。2004年公開。

 

 

「僕の彼女を紹介します」

9点!!チョン・ジヒョン主演。「猟奇的な彼女」同様、こちらもなかなか猟奇的です。彼女に振り回される彼氏のお人よしさはあきれるほどです。でもそんな彼女が大好きで彼女の仕事が警察官なので彼女が危険に遭遇しそうになったら自分は強くもないのにすぐ助けに向かったり優しく彼女を見守ってるギョンジンは見てて優しい気持ちになります。彼女の方もいつもは強がっているけど、本当は彼のことが大好きで後半は彼女の一途な愛に泣かされる展開になっていきます。彼女が死にそうになったところをギョンジンが風になって救ったり、いきなり部屋中の風車が回りだしたり「ありえないだろ!!」って展開なのに韓流にハマらされてしまって後半1時間は泣き通しでした。最後は私まで「ギョンジンは風になったのね。」って思い込んでました(爆)でもラストに登場するギョンジンの生まれ変わり役の青年があまりにギャグ顔で私だけでなく周りの観客も「それはないだろ」って感じで笑ってました。(せっかく感動して泣いてたのに)ラストにやっと「僕の彼女を紹介します」の意味がわかる粋な作品です。2004年公開。

 

 

「ターミナル」

6点!!トム・ハンクス主演。映画館で予告を見ていて「これは絶対泣けるぞ!」と思って期待して見に行ったら、コメディじゃないですか!予告のトムの涙に騙されました(爆)スピルバーグは最近ちょっと笑える作品に走ってますね。トム演じるビクターの優しくてユーモアあふれる性格に空港中の人々がだんだん温かい目で見てくれるようになり仲間が増えていくってところまでは良かったのですが、結局元カレのもとに去っていってしまうキャサリーン・ゼタジョーンズといい(別に彼女が演じなくても良かったんじゃ)ビクターがどうしてもアメリカに入国したかった約束の内容といい肩透かしをくらった気分でした。ラストが決まってればけっこう良い映画になったと思うのに残念です。2004年公開。

 

 

「アラモ」

アメリカ建国史に名高いアラモ砦の攻防、その全貌を描いたスペクタクル西部劇。

2点!!歴史ものは基本的に大好きなのですが、アラモ砦のお話ってそんなに有名なわけじゃないので(私が無知なだけ?)あまり知らないまま観に行ったら全然よくわかりませんでした。命をかけて自分たちの大切な場所を守るってあたりは男のドラマって感じで男性の方はハマるのかもしれませんが、私は女なので「はぁ・・」って感じで共感できませんでした。まぁ歴史に忠実に描かれているようなので歴史を知りたいという方には観てみてもよいかもしれません。2004年公開。

 

 

「ヴァン・ヘルシング」

6点!!ヒュー・ジャックマン主演。ヒュー素敵過ぎです。ハリウッドで最もセクシーな男に選ばれるのも頷けます(うんうん)ただ、冒頭のシーンからヴァン・ヘルシングの実力を示すためだと思うのですが、なぜかジキルとハイドを殺してしまったり、「え。違くない?」ってところから始まり、メークが濃すぎるケイト・ベッキンセール登場。あとはひたすらドラキュラ一味との戦いのみという内容が希薄です。私的にはヒュー・ジャックマンは王子様的な役柄のが素敵だと思うんですよね~実際も王子っぽい雰囲気かもし出してるし(笑)2004年公開。

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「スパイダー・マン2」

10点!!トビー・マグワイヤ主演の続編です。今回はスパイダー・マンの正体が周囲の人やピーター(トビー)が想いをよせるMJ(キルティン・ダンスト)や親友そしてスパイダー・マンを父の敵として憎んでいるハリーにまでバレてしまったり見どころ満載すぎです。ピーターとMJはもう結ばれることはないのかと思っていたので二人で愛を貫こうとしてラストを迎えるのは「やったぁーーー!!」って感じでした。続編が楽しみです。2004年公開。

 

 

「ピーター・パン」

8点!!ディズニーアニメの名作の実写版です。主演の男の子が初めて見たときからピーター・パンのイメージにぴったり!!あまりに可愛すぎてウエンディよりCUTEでした♪実写版ってなかなか難しいと思うんですけど、ネバーランドの雰囲気がとてもよく出ていたと思います。2004年公開。

 

 

「LOVERS」

9点!!アンディ・ラウ×チャン・ツィー×金城武の豪華キャストです。チャン・ツィーの舞踊シーンが煌びやかでとても綺麗です。アクションもなかなかですが、三角関係のしっかりした恋愛ものなので観ていて楽しかったです。金城くんが色っぽい~かっこいい~。素敵です。二人の男の対決シーンも真っ白な雪と鮮血の赤、愛する人の死、韓流まっしぐらって感じでしたが、それはそれで美しかったです。一緒に行った友人に「当時の人は本当にあんな木の上をぴょんぴょん飛んで敵を追っかけたの?すごくない?」って聞いたらありえないでしょ。って言われました。どうなんでしょう?2004年公開。

 

 

「リディック」

2点!!ヴィン・ディーゼル主演。「スター・ウォーズ」シリーズが苦手な私には何が面白いんだかサッパリ。なんでお尋ね者のリディックが世界を救うことになっちゃうのか、いきなり現れたネクロモンガーって何者?!なのかよくわかりませんでした。続作がある終わり方でしたけど、続作が出来る前に内容忘れてしまいそうです。2004年公開。

 

 

「アメリカン・パイ3」

4点!!ジェイソン・ビックス主演。こちら「アメリカン~」シリーズのラストです。ビデオとして輸入されてきたので借りて観ました。今回はジムとミシェルの結婚がメインテーマなのですが、今回はジムというより周りがドタバタしてます。下ネタも今までで一番過激(ってゆうかやりすぎです)でちょっと家族や恋人と見るには気まずい感じです。お気に入りのクリス・クラインが今回は出演してないので残念です。売れちゃったからかな?2004年公開。

 

 

「ブラザー・フッド」

7点!!チャン・ドンゴン、ウォン・ビン主演。おじいさんが登場する始まり方といい終わりに兄の亡骸をみつけて号泣する弟(おじいちゃん)といいザ・韓流って感じでしたが、韓流の泣かせよう作戦にハマってしまいました。ウォン・ビンがまた可愛くて。ただあの戦争の経緯がいまいち詳しくなかったので歴史を勉強してから行けばよかったと思いました。2004年公開。

 

 

「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」

10点!!作品の内容はともかくハリポタファンなので主役の3人が画面に出てきただけで幸せです♪♪でも監督が「天国の口、終わりの楽園。」の監督だったせいか、いまいちまとまりが悪かったです。あとそろそろ原作を読んでない人はさっぱりわからない展開になってきてるような気がします。原作ではここから登場するはずのハリーの初恋の相手チョウ・チャンが登場しなかったのが残念です。2004年公開。

 

 

「海猿」

10点!!伊藤英明主演。ヒロインは加藤あいちゃん。可愛いです。「踊る大捜査線」のスタッフがおくるエンターテイメントムービー。ですが、「踊る~」より素直で恋愛もしっかりあって感動もあって最高でした。潜水士を目指す主人公と仲間たちの日々の練習や友情がとっても熱いです。でも原作はもっと熱いらしいです。続作に期待!!2004年公開。

 

 

「ランダウン」

「スコーピオン・キング」のザ・ロック主演によるアクションアドベンチャー。

3点!!賞金稼ぎが誘拐されたお金持ちの息子を救いにアマゾンの森林に行き、現地の住民や土地主と秘宝をめぐり戦うという内容ですが、ありがち。アクションは苦手なのでアクションで激しい&ウルサイ場面ばかりなのに眠くなってしまいました(--;)2004年公開。

 

 

「天国の本屋~恋火~」

6点!!竹内結子・玉山鉄二主演。竹内結子ちゃんは演技がしっかりしてて引き込ませてくれるので見てて安心できます。彼女が一人二役を演じてるのですが、亡くなってしまった翔子と花火職人瀧本との恋愛が心にきます。ラストは松任谷由実の書き下ろし曲と共に花火が上がり綺麗に爽やかにまとまっています。2004年公開。

 

 

「トロイ」

8点!!ブラッド・ピット主演。3時間近くの長い映画なんですが、上手くもたせたなって思いました。有名なトロイの木馬のシーンは意外と地味です。でもブラピの戦いシーン、ラブシーンはすごい黄金の肌(及び筋肉)が観れてそれだけで映画観る価値ありです。(女性の方はね)キャストも豪華ですし、それぞれのキャラクターや想いもしっかりしてるし、一流のエンターテイメント作品です。2004年公開。

 

 

「デイ・アフター・トゥモロー」

6点!!アメリカ及び世界の半分が氷河期に突入してしまったら?!というありえなくもないけど、あってほしくない映画です。この映画はCGがすごいです。大量の水がザバッーって街が襲ってくるのもビルが次々と凍ってしまうのも圧倒されます。内容より映像のすごさを見てほしいです。2004年公開。

 

 

「世界の中心で愛をさけぶ」

6点!!森山未来×長澤まさみの元祖コンビ主演です。あ。主演は大沢たかおさんですね。大沢さんと似てるから森山くんが抜擢されたのでしょうか??みずみずしい爽やかなカップルと若い二人の演技が良かったです。内容は原作が相当話題になってましたが、本をたくさん読んでる人ならば(私は年間60冊くらいです)そんなに改めて騒ぐほどの作品ではなかったので「まぁありがちですね。」って感じでした。でもこの映画は泣くための映画なので泣けなかったら何の面白みもないです(泣けませんでした(涙))平井堅さんの主題歌は相当良かったです。2004年公開。

 

 

「スウィング・ガールズ」

3点!!上野樹里主演他。こちらはモニター試写会で観たのでまだポスターも出来上がってない状態でしたし、見終わるまで誰が監督のどんな映画なのかわからず先入観が全くないまま観ました。「ウォーター・ボーイズ」の監督だとわかるとどうしても比べてしまうのでジャズは男のシンクロほどハデじゃないし、珍しくもないし、言葉のなまりはダサさに箔をかけてるし、微妙でした。上野樹里ちゃんもその後ヒットする傾向もないですし。どうなんでしょう。2004年公開。

 

 

「CASSHERN」

3点!!伊勢谷友介主演。恐かった~~なのに内容がない!豪華キャスト+宇多田ヒカルの夫の映画ってことで祭り上げられただけな気がします。そして伊勢谷くんの演技がついていってない(もしくは周りのレベルが高すぎる)。アニメオタクな友人にはハマったらしく(なんか「小物が映画に使われてないけど、ちゃんとある~」とか騒いでた)何回でも観たいって言ってました。麻生久美子さんはとても綺麗でした。後日談ですが、映画観た後、バイト先の居酒屋で伊勢谷くんの団体の宴会を接客担当したのですが、同僚に指摘されるまで誰が伊勢谷くんかサッパリわからなかったデス(爆)2004年公開。

 

 

「オーシャン・オブ・ファイヤー」

4点!!「ロード・オブ~」シリーズ注目の美形ヴィゴ・モーテンセン主演。でも「孤高のカーウボーイ、砂漠のホースレース」という設定は男のドラマ枠真ん中って感じです。とっても過酷なレースでそれが実話がベースってとこがすごいです。でも、興味なかったです。ゴメンネ、ヴィゴ。2004年公開。

 

 

「恋愛適齢期」

7点!!ジャック・ニコルソン×ダイアナ・キートン×キアヌ・リーブス主演。恋愛中なんだけど、どこか穏やかってゆうか熟練された恋愛というかこれが大人の恋愛ねって感じです。年上でユーモアたっぷりの大人の男か?爽やかでまっすぐな愛を贈ってくれる年下の男か?(しかもキアヌ!)ウ~ン贅沢です。2004年公開。

 

 

「マスター・アンド・コマンダー」

ラッセル・クロウ主演。ラッセル演じるナポレオン時代のフランスと戦うイギリスの無敵な艦長ジャック・オーブリーと彼を慕う少年船員達の友情と勇気の物語。

8点!!じっくり感動できます。さすがラッセル・クロウです。少年船員のメインの男の子2人が可愛かった~最後に死んじゃう方の子がタッキーに似てて将来有望な感じでした(そんなトコばっか見てます(爆))2004年公開。

 

 

「N.Y.式ハッピーセラピー」

4点!!ジャック・ニコルソン、アダム・サンドラー主演です。意味わかんないです。「怒り抑制」セラピーを受ける主人公もセラピーの内容も主演二人と周りのキレっぷりも私の笑いのピンポイントとずれちゃいました。お馬鹿な笑いにはついてけなーぃ。2004年公開。

 

 

「ホーン・テッドマンション」

6点!!エディ・マーフィーを主演にしたのがまずかったんじゃないかと。。恐いはずがギャグになっちゃうんですよ~ディズニー映画なのであんまり恐いのはダメなのかもしれませんが、もっと幽霊&恐怖&幽霊&恐怖で攻めてほしかったです。試写会では水晶玉のキーホルダーを頂きました。2004年公開。

 

 

「ゼブラーマン」

5点!!哀川翔主演。哀川翔さん100本記念映画だそうです。「ゼブラーマン」でいいんですか?(^^;)私は世代が違うのでわからないですが、ゼブラー世代の方にはたまらないんじゃないかと。けっこう笑えました。でもタダで観る映画です(爆)私はちょっとしたホラーでもダメなので緑のアメーバみたいな宇宙人(?)が夢に出てきてしばらくうなされました。実際起きたらどうしよう!!とかホントに考えちゃうんです(爆)2004年公開。

 

 

「ラブ・アクチュアリー」

ヒュー・グラント、キーラ・ナイトレイ、ローラ・リニーなど豪華キャスト19人もの男女が織り成すHappyなラブ・ストーリー。

8点!!私の中ではクリスマスにデートで観たい映画NO.1で、試写会には一人で行ったので終わった後、「あ~デートしたーい。ラブラブしたーい。」って思いました(笑)恋するドキドキ、ラブラブな気持ち、ちょっぴりな切なさなどいっぱいのラブを一気に凝縮して味わえる映画です。オススメです☆2004年公開。

 

 

「ハリウッド的殺人事件」

ハリソン・フォード×ジョシュ・ハートネット主演。仕事も恋も犯罪もすべてが過激にドラマティックといわれるハリウッドを舞台にしたドタバタ刑事コメディ。

6点!!取調べ中にハリソン・フォードは副業の不動産屋の営業に夢中だったり、ジョシュはヨガに没頭してたり、意味不明且つ中途半端な笑いの連続でした。でも実際、アメリカの刑事って副業を持ってる方がけっこういるみたいですね。儲からないのかしら?ジョシュはけっこうコメディに出演してますが、ハリソン・フォードがなぜこの映画に出たかは謎。2004年公開。

 

 

「シービスケット」

トビー・マグワイヤ主演。1930年代、不況の真っただ中のアメリカで、1頭のサラブレッドの活躍が国民に夢と勇気を与える実話をもとにした感動のドラマ。

7点!!これは男性向けかと。。実話を元にしただけに良く出来たストーリーだったし、当時のアメリカの雰囲気がすごくよくわかったんですが感動まではいかず・・。でも私の男友達はDVDまで買う勢いで感動してたのでやっぱり競馬とか夢を追うとかは男のロマンなのかなぁっと(笑)でも試写会で生トビー来日を間近で見れたことがラッキーでした。映画の中ではすごく引き締まった身体をしてるんですが、来日時はけっこうプックリ可愛らしい感じでした。2004年公開。

 

 

「問題のない私たち」

「これは潮崎マリア(美波)に対する不快感への正当防衛だ」 悪びれる様子もなく、クラスメートのマリアをいじめている笹岡澪(黒川芽衣)。だが、転校生・麻綺(沢尻エリカ)の出現によって自体は一変、立場が逆転してしまった!いっしょにイジメをしていた仲間や、信じていた幼なじみの裏切り、見て見ぬふりをする女教師、再婚の準備で忙しい父・・・地獄のような苦しみの中で、唯一手を差し伸べてくれたのは、かつて自分がいじめていたマリアだった!そしてイジメのターゲットが別の誰かに変わった時・・・!?執筆当時15歳の中学生だった牛田麻希による、リアルな描写が現実そのものと話題になった同名マンガを映画化。

3点!!主演の黒川芽衣より、周りの沢尻エリカや美波の方が、断然細くて綺麗であか抜けている問題作です(爆)リアルな感じではありましたが、澪の一人称語りで進む物語なので、いじめを受けている時の、感情の変化をもっとナレーションで伝えて欲しかったです。いきなり自殺まで追い詰められた感じになっていました。今の日本でいじめに関わった事がない人っていないんじゃないかと思っていますし、昔よりどんどん酷くなって、複雑化して、今は無事に3年間何もなく過ごせますようにって祈る人もいるくらいだと聞いています。感情や心が未発達な思春期だからこそ、人の痛みが想像出来なかったり、感情を抑えられず、そのまま相手にぶつけてしまったり、それがいじめの原因のひとつだと思います。澪を観てて、ある意味いじめっ子って、根は逞しいので、踏ん張って立ち直っていけたのだと思いましたが、そうじゃないマリアみたいな子は、どうなんだろうと思いました。自分を守る術みたいなのを一人一人が身に着けていなきゃいけない世の中になってしまったのですかね。ごめんなさいとありがとうが言えれば、大抵の問題は解決するのになと思った作品でした。2004年公開。

 

 

「弟が犬になっちゃった!」

マリア・エーリヒ主演他。両親が旅行に出かけることになった10歳の少女マリエッタ(マリア・エーリヒ)。ずっと犬を飼いたいと思っていたが、弟のトビアスが犬アレルギーなので飼えないでいたのだ。だが、誕生日にもらった願いが叶うという魔法の石をこすると、なんと弟が犬(トビー)に変身してしまった! さらに、子供も犬も嫌いなおばあちゃんがマリエッタたちの面倒を見に家を訪れて・・・。犬を飼いたい・・・そんな願い事をしたら弟が犬に変身して!?10歳の少女を主人公に、「家族の絆」という普遍的なテーマを描くファンタジック・ストーリーです。

4点!!是非、私の地元でやっているキンダーフィルム・フェスティバルで上映して欲しい作品です(^^)前半は、「バカな弟より可愛い犬が欲しい!」と願ったマリエッタの願いが叶ってしまって、弟は犬になっちゃったけど、犬になった弟も動揺せず、犬生活を楽しんでいて、多少のドタバタはあるけれど、ほんわかストーリーかと思っていたのですが、犬になった弟が、テレビ出演してしまう辺りから、お話が転がり出して、最後は、ホーム・アローンみたいになっちゃう&しかも犬から弟に戻ったのに、弟が「また犬になりたい。」って言って戻っちゃう(笑)予想外の方向に転がって面白かったです。姉のマリエッタも、「犬の方が良くて、心から弟に戻って欲しいと思ってないから戻らないんだわ!」って(笑)こども心は、素直で残酷だなぁと思いました(^^;)大人目線だと、両親の旅行の件りとか、おばあちゃんの行動とか、話が途切れてしまっている感じもありましたが、こども目線だと、家族の大事さがわかるストーリーになっていたので、お子さんに見せてあげたい作品です。とにかく、姉弟が、めっちゃ美形で可愛い!!の一言です♪2004年日本未公開。

 

 

「父と暮せば」

宮沢りえ主演他。うちはしあわせになってはいけんのじゃ」愛する者たちを原爆で失った美津江(宮沢りえ)は、一人だけ生き残った負い目から、恋のときめきからも身を引こうとする。そんな娘を思いやるあまり「恋の応援団長」をかってでて励ます父・竹造(原田芳雄)は、実はもはやこの世の人ではない―。「わしの分まで生きてちょんだいよぉー」父の願いが、ついに底なしの絶望から娘をよみがえらせる、魂の再生の物語。

8点!!井上ひさしさんの独特の言い回し+バリバリの広島弁が慣れるまで、聴きにくくて、余計なエネルギーを使いました。絶望の中にいる美津江だけれど、この頃の宮沢りえさんは、まだ溌剌とした若さがあって、広島の絶望的な街並みや古びた家と彼女の生きてるものの光のコントラストが良かったです。他の原爆映画「夕凪の街 桜の国」でも、「生きているのが申し訳ない。」という類の台詞があった様に思いますが、こんなに「生きてるのが申し訳ない。」と追い詰められて思ってしまう理由が、「生き残ることの方が不自然な状況。」という台詞で、ストンと腑に落ちました。それで、ああいう風に思ってしまうのだと。父娘の涙涙のお話ではなくて、(感涙ものだと思ってました)えぐるくらい辛い描写や話が続いたりして、結構きついお話でした。原爆が落ちる前の、美津江と父との関係はどうだったのかな?と、それだけが全く描かれていないので、(必死で助けるくらいだから仲は良かったのかな)対比が出来ない部分だけが残念でした。あと、亡くなったものの為に生きるという発想は 戦後どれくらいから生まれたのかなと知りたくなりました。戦中戦後は、よく「生き残ってしまって・・・。」という台詞ばかり聞いてきたので。2004年公開。

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「隠し剣 鬼の爪」

永瀬正敏主演他。時は幕末、海坂藩の下級武士・片桐宗蔵(永瀬正敏)は、かつて自分の家に奉公していたきえ(松たか子)が嫁入り先で虐げられていることを知り、その身柄を預かった。しかし世間の目は冷たく、やがてきえは宗蔵のもとを去っていく。そんな折、謀反の罪で投獄されていた友人の弥一郎(小沢征悦)が脱獄。家老の堀(緒形拳)は、非情にも宗蔵にその征伐を命じた・・・。「たそがれ清兵衛」の山田洋次監督が再び藤沢周平の世界を映画化。

8点!!原作は満点なんですけど山田節が苦手なので-2です。山田組(小林さんとか吉岡さんとか)が出てくるシーンと随所に織り込まれるコミカルな笑いが「武士の日常」を描くという意味では大河ドラマっぽくて悪くはないのですが、藤沢作品の無情なまでに静かに描かれる武士の運命と美しい景色との対比がコミカルに削り取られてしまっていて、個人的に居心地が悪かったです。藤沢作品は、四季折々の情景も見どころなのに、ハッとさせられるようなシーンがなかったです。弥一郎が結局何の罪で大罪に処せられあんなに立腹しているのかきちんとした説明がないのも、果し合いの無情さや緊張感を遮っている感じで、ゴロツキと対峙してる感じになっちゃってたのが残念でした。あと海坂藩を舞台にした作品が多くありますが、作品によって訛りがあったりなかったり今回すごい訛りがありましたが、架空の藩とはいえ藤沢作品はここが舞台の作品が多いのに、そこはいいのかな?と首をかしげてしまいました。武士の日常を描くことでしっかりした武士でも真剣を抜き人と対峙して切るという機会は一生に一度あるかないかだと言うことを改めて描いている点は素晴らしかったです。永瀬さんと松さんも文句なしに素晴らしかったです。そして「隠し剣 鬼の爪」も最高に格好良かったです。台詞で全部説明するのと、コミカルさで全体の流れがよどんでしまっているのさえなければと山田監督に恨み節です。2004年公開。

 

 

「誰も知らない」

柳楽優弥主演他。生きているのは、おとなだけですか―?都内の2DKのアパートで大好きな母親(YOU)と幸せに暮らす4人の兄妹。しかし彼らの父親はみな別々で、学校にも通ったことがなく、3人の妹弟の存在は大家にも知らされていなかった。ある日、母親はわずかな現金と短いメモを残し、兄(柳楽優弥)に妹弟の世話を託して家を出る。この日から、誰にも知られることのない4人の子供たちだけの『漂流生活』が始まる・・・。2004年のカンヌ国際映画祭で柳楽優弥が史上最年少最優秀主演男優賞を受賞するなど、国内外の映画祭で、この年もっとも高い評価を得た伝説の日本映画。

6点!!「誰も知らない」ではなく、皆薄々気付いているけれど、「他人の家のことだから。」と傍観していた結果、悲劇が起きた実話ベースのお話。柳楽くんは現在もあるどこか寂し気な表情や雰囲気はこの時からすでにあったんですね。もし、あの時~という大人や周囲が気付けるタイミングが何度もあって、子どもたちのバレなくて良かったではなく、早く気付いて!とハラハラしながら観てしまいました。今も、私たちが気付かない知らない世界で、こういう子どもたちがいて、こんな思いを抱えてなお、親を求め信じたい気持ちで生きているのは事実としてあり、何とも言えない気持ちになります。「何か困っていることない?」って誰も聞いてあげなかったのかな。また、あの母親と環境下で、明がきちんとした道徳観の持ち主なのが不思議で、閉ざされてた世界の中で生きているからピュアなのか、彼が元来持っているどうしても譲れない部分はしっかりしている気質なのか?後者のように感じましたが、どうなんでしょう。是枝作品は苦手で、本作も2時間半近くある上に、子どもが主役なのでドキュメンタリータッチで撮っていて、苦手なオンパレードなはずなのに、最後まで観れてしまいました。柳楽くん始め、子どもの力ってすごい。2004年公開。

 

 

「雲のむこう、約束の場所」

声:吉岡秀隆主演他。日本が南北に分断された、もうひとつの戦後の世界。米軍統治下の青森の少年・藤沢浩紀(吉岡秀隆)と白川拓也(萩原聖人)は、同級生の沢渡佐由理(南里侑香)に憧れていた。彼らの瞳が見つめる先は彼女と、津軽海峡を走る国境線の向こう側、ユニオン占領下の北海道に建設された謎の巨大な「塔」。いつか自分たちの力であの「塔」まで飛ぼうと、小型飛行機を組み立てる2人。ところが中学3年の夏、佐由理は突然、東京に転校してしまう。うやむやのうちに飛行機作りも投げ出され、それぞれ別の道を歩き始めるのだが・・・。2002年「ほしのこえ」で映像界に鮮烈なデビューを飾った新海誠監督初長編映像作品。

3点!!新海監督の作品は同じ要素を再編して良くなっていっているところがあるので、彼の作品を順を追って観ていくと「君の名は。」が集大成と言われている理由がわかります。そして、これまでの新海作品を「君の名は。」より先に観ていたとしたら、そんなに目新しさを感じなかったであろうとも思いました。本作は「君の名は。」のベースになっているようなお話で、宮崎駿作品や庵野秀明作品、あと若干、押井作品も感じさせる作りでした。色々影響受けているのがモロにわかるので、とてもよく出来た自主映画みたいな(笑)エヴァの音楽聴こえてくるかと思いましたもん(爆)でも、拓也がただの恋のライバルではなく、物語が3人でしっかり立っているのは良いですね。吉岡さんと萩原さんは中学生を演じるのは無理有り過ぎでしたし、吉岡さんは中学生でなくても良い声というわけではないので、物語を遮断する勢いで邪魔していたので、嫌でしたけど。二人と佐由理役の南里侑香との声の年齢差が激し過ぎて(>_<)あとは、新海さんはすごく新宿とあの田舎町の風景に思い入れがあるか、ロケハンと絵コンテ書くのが嫌いかどちらなんだろう?と思ってしまうくらいいつも同じ風景(笑)こだわりなら良いのですが・・・。テロップ出るのが短すぎて、世界観を理解するのに時間がかかったりするけど、結局、Boy meets Girlなお話で、きっと新海さんは相対性理論とか運命のボタンの掛け違えみたいなのが大好きなんだろうなぁと、色々詰め込んでいるのがよくわかる作品でした。2004年公開。

 

 

「グッバイ、レーニン!」

ダニエル・ブリュール主演他。ベルリンの壁は崩壊した。だけど僕は母を守る壁を作ろうとした!舞台は東ベルリン。ベルリンの壁崩壊直前にアレックス(ダニエル・ブリュール)の母は心臓発作で倒れ昏睡状態に。8か月後に奇跡的に目覚めるが、その間に世の中は激変!「もう一度強いショックを与えたら、命取りになる」。医者からそう忠告されたアレックスは、母を自宅に引き取って、何も変わっていないようなフリを装い、社会の変化や壁の崩壊すら隠そうと奮闘することに!!ヨーロッパがこの1本の映画に笑い、そして泣いた!ドイツ歴代興行記録を更新し、社会現象を巻き起こした感動作、日本上陸!!

6点!!恥ずかしいのですが、この辺りのドイツの事情や社会主義の実情などをリアルに知らないので、お勉強DVDとして観れたけど、深いところやアレックスたちが感じている根本の気持ちは想像しにくかったです。母の為にと思ってやっていたことが自分の理想だったと気づいて、でも理想と現実は違うからきちんとお別れをということでしょうか?お母さんとお父さんは何を話したのかな?二人は長い年月を経て何を思ったんだろう?それぞれのキャラクターが相手の気持ちを汲もうとするけれど、話し合っているわけではないので、まさにすべては夢幻のようで。ダニエル・ブリュールが好きなので、今さらながら観たのですが、今の方が格好良いかも。「ベルリン、僕らの革命」がMAXで格好良いと思ってたのですが、もっと日本に作品が入ってきて欲しいです。2004年公開。

「殺人の追憶」

ソン・ガンホ主演他。おまえが殺ったことを憶えているか?1986年、ソウル近郊の農村で若い女性の裸死体が発見された。無残にも手足を拘束のうえ強姦されており、その後も同じ手口の連続殺人事件が相次いで発生。現地には特別捜査本部が設置され、地元の刑事パク・トゥマン(ソン・ガンホ)とソウル市警から派遣されたソ・テユン(キム・サンギョン)は、この難事件に挑む。性格も操作方法も異なる二人は対立を続け何度も失敗を重ねながら、ついに有力な容疑者を捕らえるのだが・・・。1986年-1991年、韓国のある農村で10人の女性が殺された。3000人の容疑者が取り調べを受け、180万人の警官が動員されたが、たった1人の犯人はまだ捕まっていない・・・世界が絶賛した衝撃のリアル・サスペンス、遂に日本上陸。

6点!!事件の顛末は知った上で鑑賞しましたが、怖かったです。クライム系は苦手なのですが、どんどんドツボにハマっていく感じが、観ている方まで村の女性の恐怖が連鎖してしまって(>_<)タイプライターとか空襲訓練とかDNA鑑定がアメリカにしかないとか、それだと確かに捜査で出来ることがかなり限られてしまいますよね。実話は違うと思いますが、村の刑事たちが本当にひっかきまわしているだけだし、無実の人をどんどん痛めつけていって、酷いです。でも、村だから無実で拷問されても警察に逆らったら村で生きていけないからどうしようもないんだろうなというのが伝わってきて、より刑事の横暴さに腹が立ちました。被害者がどんどん増えていって自分たちは何も出来なくてというおかしくなりそうな心はわかるけど、刑事が恐怖を与えてはいけないと思うので。そんなドタバタ劇の中にもポン・ジュノの対比構成的な伏線がしっかり張られていてよく出来てるから苦手ジャンルでも観られるんだなと思いました。ソン・ガンホの最後の表情はやっぱりシビれます。もう少し年取った方が断然好みですが、すごい俳優さんです。犯人の顔を見えなさそうで見える感じにしちゃってるので、夢に出そうです(怖)2004年公開。

​「オールドボーイ」

チェ・ミンシク主演他。おまえは誰だ!?なぜ俺を15年監禁した!?カルト的人気を誇る日本の同名漫画が原作。15年の理由なき監禁生活を強いられ、突如解放された男の復讐劇を描く。ごく平凡な人生を送っていたオ・デス(チェ・ミンシク)はある日突然拉致され、気がつくと小さな監禁部屋にいた。理由も分からぬまま15年監禁され続け、突如解放される。復讐を誓うデスの元に現れた謎の男は、5日間で監禁の理由を解き明かせと命じるが・・・。 2004年カンヌ国際映画祭グランプリ受賞作品。

5点!!昔のパク・チャヌクってこんなにお洒落な映画作ってたんだ!と驚くくらいオシャレな構成でした。ブラックユーモアから始まり、サスペンス、ラブ、バイオレンスと色々な要素がない混ぜになっているのは良し、粘着質な変態性も良し。結構早い段階から中だるみが始まってクライマックスの伏線回収までダラダラしているのは×、復讐の動機として弱いのは良いけど、だったらウジンがオ・デスの人生にずっと関わってきたみたいな要素を入れてくれないと驚きが足りないです。ミドを演じたカン・ヘジョンが日本人ぽくて可愛い。チェ・ミンシクってキャラクター次第でこんなに格好良くなるんだ!って驚きました。最初の酔っ払いオジサンは本当にオジサンなのに、監禁後はめっちゃ格好良くなってる!(笑)もう少しテンポの良さと鮮やかさがあればハマったのにと思いました。2004年公開。

「真珠の耳飾りの少女」

寡黙な天才画家フェルメールの1枚の絵に描かれた少女の瞳が映したものは・・・。1665年、オランダ。天才画家フェルメール(コリン・ファース)の家に使用人としてやってきた少女グリート(スカーレット・ヨハンソン)。彼女はその色彩的才能を見出され、やがて弟子として画家に想像力を与えるようになる。主人と使用人としての距離を保ちつつも、次第にお互いが本能で理解しあえる運命の相手だと気づくふたり。募らせる想い。だが、そんな二人の関係に嫉妬する画家の妻、狡猾な策略を巡らせるパトロンが許すはずもなく、少女は画家と芸術のためにその身を危険にさらすことになる・・・。艶やかに濡れた唇、憂いと情熱を湛えてきらめく瞳。絵画の中の少女は、いまにも何かを語りかけてきそうな表情を浮かべ、3世紀以上にわたる時を生き続けてきた。謎の天才画家フェルメールの名画に秘められた物語が今、明かされる。

6点!!ストーリーとしては短編にするのがちょうど良いくらいふわっとしたお話で、作品全体がフェルメールの絵の世界観で、それにどっぷり浸かって堪能する作品です。なので、彼らの生活の中にフェルメールの別作品の構図が出てきたり、味わい深い色合いが素敵だったり、ほとんど台詞がないのに、画力が強いコリン・ファースとスカヨハを楽しんだりできるかが鍵。私は冒頭から王様か!ってつっこみたくなる態度のでかさで現れるコリン・ファースの存在感がセクシーでかなり好みでした(^^) でも「恋愛ものなんだ、珍しいな」と期待した割に、直接的な恋愛シーンはなく、交わされる目線や言葉も決して多くなかったので、物足りないかな。エロスが足りない(爆)同じく、フェルメールをモチーフにしたフィクション映画「チューリップ・フィーバー」の方が激情的でドラマティックに描かれているので、もう少し感情を抑え過ぎている二人の踏み込んだシーンが欲しかったです。でも、フェルメールが恐らく、絵のために結婚したところがあって、だからこそ耐えているのですが、愛して欲しい見て欲しい妻にとっては、あの仕打ちはかなり酷いなぁと奥さんが可哀想に思いながら観ていました。グリートもスカヨハだと年齢不詳ですが、少女なのだとしたら、踏んだり蹴ったりなので、それでも貫きたい恋愛や絵画への想いをもう少し前面に出して欲しかったです。岩波ホールとかで上映されてそうな芸術作品です。2004年公開。

「悪い男 Bad Guy」

チョ・ジェヒョン主演他。男は女を娼婦に堕とし、女が客を取るのを覗き、どこまでも愛した。孤独なやくざハンギ(チョ・ジェヒョン)は、街角で一目ぼれした女子大生ソナ(ソ・ウォン)の唇を突然奪う。この出来事からソナの人生は大きく狂わされていく。数日後、万引きの疑いをかけられたソナは、娼婦街に売り飛ばされてしまう。最初は悪夢のような世界に抵抗していたソナもやがて娼婦に染まり、衝動的に客をとり始めていく。そんなソナの変貌を、彼女の商売部屋の裏にある小部屋から覗き見、ソナの身に危険が迫ると、命をかけて守るハンギ。しかし、ある日ソナは娼婦にさせられたのは全てハンギの罠だったと知り、激しい憎悪を持つのだが、心の奥にハンギを求める自分を見つけ・・・。最悪最上の純愛に世界は愕然とした・・・。韓国の鬼才キム・ギドクが放つ衝撃の純愛ラブストーリー。

5点!!人を愛すると相手に与えたいという気持ちがあり、そうしているつもりでも、実際は奪うことの方が断然多い。それを極限で表現しているのかなと感じました。やっていることはエグいけど、そんなに暴力描写も多くないし、ハンギの熱のこもった視線の強さとスタイリッシュな映像で最後まで飽きずに観ることが出来ました。ソナは最初、どこが可愛いのかわからなかったけれど、娼婦になっていく過程でどんどん可愛く見えてきて、こちらも強い視線に惹きつけられました。ハンギはソナを堕としているわりには、自分が想定する以上の酷い目にはあって欲しくないし、泣いてたら酷いことも中止にしようとオロオロしたり、本当に愛し方がわからない人なんだなぁと理解は出来たけど、マジで犯罪そのもの。ソナはハンギの愛は感じているけれど、ソナ自身はストックホルム症候群なだけだと思いました。洗脳されると洗脳がない状態では生きていけない。アイデンティティに関わるレベルのぽっかりとした穴が空いてしまう、そんな印象を受けました。これを愛と認めてしまうとストーカーや愛ゆえに殺したいと思う人間さえも全部、愛だと認めなくちゃならなくなるので、う~~~ん難儀な問題だと頭を抱えてしまう作品です。でも昨今のキム・ギドクより全然わかりやすくて良いです。2004年公開。

「SAW ソウ」

ケイリー・エルウィス、リー・ワネル出演他。目覚めたら老朽化したバスルーム。足首には鋼鉄の鎖。対角線上にもう一人の男。間には自殺死体・・・このノコギリは何に使うのか?タップ刑事(ダニー・グローヴァー)は、新米刑事シン(ケン・レオン)と共に、いまだ捕まっていない“ジグゾウ”を追っていた。しかしこの犯人は連続殺人鬼と言えるんだろうか?奴の目的は一つ。命を粗末にしている人間に、その大切さを教えること。しかし手段は、そのメッセージとは裏腹に、世にも残虐な“ゲーム”の中にターゲットである人間を放り込むのだ。“ジグゾウ”は告げる「生に感謝せず、他人の苦痛を笑う奴らよ、私のゲームに勝て。そうしたら“違う明日”を与えてやる。」殺人に直接手を下さないジグゾウとは何者か?いったい誰なのか?【最前列】に座れ。目を閉じるな。ショックの限界を超える【ソリッド・シチュエーション・スリラー】。

4点!!初SAW!!ワンシチュエーション・スリラーかと思いきや、時系列も場所も行ったり来たりで、閉じ込められた二人が追い詰められるまでに時間がかかるので、100分ちょいなのに長いなぁと時計を観てしまいました。評判の良い作品なので、もっとノンストップで最後まで見せてくれるものだと思ってました(^^;) 「命を粗末にしている人間」がターゲットということでしたが、アダム(リー・ワネル)は粗末にしている描写あった?前向きに生きていないとか家族と会っていないとかそういうこと?あまりに抽象的な理由でターゲットになってしまうなら、誰もがターゲットになってしまうなぁと首をかしげながら観ていました。クライマックスのローレンスの追い詰められ方が狂気的で、人はプツンと切れてしまったらああなるのだろうか?と凄みに圧倒されました。2以降、面白くなるなら観たいけど、このテンションなら迷ってしまいます。まだ自分でスリラーやホラーの楽しみ方がわかっていない気がします。2004年公開。

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