
ゆゆ勝手に映画評(2005)
「ニナイカナイからの手紙」
蒼井優主演他。「風希、お誕生日おめでとう・・・」竹富島の船着場で母・昌美(南果歩)を見送った6歳からずっと、風希(蒼井優)と母をつなぐものは、毎年誕生日に送られてくる手紙だけだった。竹富島で祖父(平良進) とふたりで暮らす風希。やがて、父の遺品のカメラで写真を撮り始めた彼女は、カメラマンになることを夢見ながら、母のいる東京への思いを募らせていく。そんな中、風希は19歳の誕生日を迎える。忙しさから自分の誕生日さえ忘れていた風希の元に、今年も母・昌美からの手紙が届く。そして、1年後・・・。美しい沖縄・竹富島から届いた爽やかな感動作。
4点!!蒼井優、竹富島、カメラ、クリアなボール、綺麗なものをカメラで追っただけの、ストーリーはあってないような作品です。映像は、熊澤さんなので、勿論美しいですが、ただそれだけ。島の人々は、素人さんなのか、演技が下手過ぎて、後々まで嫌な余韻を残します。これがプロの俳優さんだったら、クライマックス、少しは感動出来たことでしょう。でも、熊澤監督の独特の叙情的な雰囲気は好きです。ダラダラダラダラしてしまっているので、短編でまとめた方が良かった気がします。2005年公開。
「ファンタスティック・フォー【超能力ユニット】」
ヨアン・グリフィス、ジェシカ・アルバ出演他。天才科学者リード・リチャーズ(ヨアン・グリフィス)と昔の恋人で女性科学者のスー・ストーム(ジェシカ・アルバ)、スーの弟でパイロットのジョニー(クリス・エヴァンス)、リードの親友ベン・グリム(マイケル・チクリス)は、スーの現在の恋人で野心的な実業家ビクター(ジュリアン・マクマホン)の援助を受けて、人類の進化を解明するための宇宙実験を実施する。しかし、計算外の宇宙雲の影響で、体に不思議な力を身につけてしまった4人。一方、実験の失敗で、名声と資産を失くしたビクターの体にも変化が訪れ、喪失感の中で、仲間を恨み、邪悪な存在になっていく。驚き、悲しみながらも、それぞれが授かった超能力を人々を助けるために役立てようと誓った4人はNYを舞台に、かつての友ビクターと戦うことを決意する。世界は(ファンタスティック)な事件を目撃する!
3点!!すごい安直に作ったアメコミって感じです。世界破壊規模の内輪もめ?「ヘルボーイ」と「スパイダーマン」を足して、引き算したような残念な出来です。序盤から宇宙実験とかいきなりついていけない世界を説明なしでスタートするし、宇宙雲の説明が一切ないし(>_<)ジェシカ目的で観たのですが、彼女はブロンドより、ブラウンの方が似合います(>_<)リード役の人も髪型とか全部おじさんみたいだし、親友で、恋人だったビクターが変わったからって、いきなり攻撃するのとか安直過ぎて唖然テ゛ス(・0・;)/ 2005年公開。
「変身」
玉木宏主演。蒼井優出演他。平凡な青年・成瀬純一(玉木宏)をある日突然、不慮の事故が襲った。そして彼の頭に世界初の脳移植手術が行われた。それまで画家を夢見て、優しい恋人・恵(蒼井優)を愛していた純一は、手術後徐々に性格が変わっていくのを、自分ではどうしようもない。脳移植手術を受けた青年にしのびよる灰色の恐怖。君を愛したいのに、愛する気持が消えてゆく…。記憶を失った主人公(玉木宏)の苦悩と、彼を献身的に愛する恋人(蒼井優)の究極の愛の形を追求した純愛ストーリー。加速度的に人格が変化していく青年の謎解きを軸に、衝撃のラストが待ち受ける!
7点!!原作の大ファンだったので、DVDで観ました。原作は殺人者の脳を移植されてしまった成瀬が脳の変化に苦悩するという内容が主軸でしたが、本編の方はラブストーリーが主軸になっていてとても良かったです。ラストに恵の前で見せた成瀬淳一とその言葉にはもう泣けて泣けて。号泣です。悲しくて切な過ぎるラブストーリーです。成瀬自身の脳細胞が変化していく恐怖や、恵への想いの変化をもう少し前面に出した方がより内容が濃くなったのではないかと思いました。やっぱり、脳って他の部位とは違うものなんだね、と実感。2005年公開。
「ネバーランド」
7点!!ピーター・パンのモデルになった少年の実話だそうです。ジョニー・デップ&子役はよかった。でもあんな夫はもちたくないわ。ケイト・ウィンスレットの演技力がもうちょっとあればもっとよかったかも。2005年公開。
「オペラ座の怪人」
5点!!主演の女の子が若いのに上手い!ハリウッドの新星?!でも話が本と違ったからへこんだー。本のファントムの悲劇の主人公さ、悲愛が映画だと捻じ曲がった自己中なファントムになってしまっていたような。私は原作を読んだのは10年くらい前になるので記憶がちょっと曖昧ですが、ファントムは自分の容姿のことを気にしてクリスティーヌのことをすごく愛しているのに控えめで大きな愛で包んでいます。でもクリスティーヌにふさわしい相手が現れたことで自分は涙ながらに身を引くっていう本当に悲劇の主人公って感じで描かれていた気がします。しかもその後オペラ座から飛び降りて死んでしまうという逸話まであるのに、映画ではクリスティーヌより長生きするわ、嫉妬と執念の鬼になってるわで原作とは全然違くてガッカリでした。作品としてはありだけど、原作の切な過ぎる主人公の物語も皆さんに知ってほしいですね(^^)でも映像は綺麗なので大画面で見たい映画です。2005年公開。
「あずみ2」
6点!!上戸彩主演他。前作より全然女っぽくなったあずみでしたが、今回も斬り合いシーンばっかでそんなに面白かったわけじゃないけど、上戸彩ちゃんが好きなのでとりあえず見てきました。小栗くん演じる銀角との恋愛も少年漫画っぽくサラッとすぎてしまって女の私的にはもうちょっと何かあってほしかったです。栗原千明ちゃん演じるこずえは石垣くん演じるながらに恋してるの?って思ったけど、いまいち伝わらなかったし。でもながらが死んじゃったのはショックだったです。仲間もいなくなったあずみはどうなっちゃうんでしょうか??あいかわらず斬り合いシーンが多すぎてゲーム見てるみたいだった。ラブストーリー路線なのはよかったけど戦いシーン重視しすぎてストーリーがあいまい。3もあるのかな?2005年公開。
「シャーク・テイル」
5点!!アメリカンジョークが世代違くてわからなかった。。ディズニーのニモのが感動しました。こちらはエンターテイメントさはあったけど、魚特有の話とか感動とかはあまりなかった。てか主役の魚がかわいくなーぃ(≧*≦)2005年公開。
「エターナル・サンシャイン」
ジム・キャリー主演他。別れた恋人同士の片方は記憶を消し、残された方も記憶を消すことにするが・・・というストーリーに他の人の思いも加わり展開されていく話でした。
8点!!過去をさかのぼったりしながら話が進んでいくあたり、「ホワイトライズ」と話がかぶりました。ジム・キャリーは今までコメディアンって感じで好きじゃなかったんですが、今回は髪が伸びてて大人の男って感じでちょーかっこよかったです。ちょっと好きになっちゃったかも(笑)ケイト・ウィンスレットも等身大の可愛い女の子って感じでよかった。でもイライジャ・ウッドは別に彼じゃなくても良かったんじゃ・・・。2005年公開。
「ブリジット・ジョーンズの日記2」
8点!!レニー・ゼルヴィガー主演。前回めでたく結ばれたブリジット(レニー)とマーク(コリン・ファース)ですが、奇想天外で自己啓発本を恋のバイブルにしているブリジットと女性の気持ちにいまいちニブくて堅物のマークがそうそう順調にいくわけがありません。それでもおっちょこちょいで何度失敗してどんな苦境(今回はすごいことになってます)に立たされても一瞬悩んですぐ行動する笑顔を忘れないポジティブなブリジットには励まされます♪それから一日中マークのことを考えていたり別れてもすぐ電話してしまったり、寝顔を見つめてしまったり、今恋をしている人なら共感できるところもたくさんあります。マークは「寝顔を見つめるのはやめてくれ。」って言ってたけど、あれは男性的には×なのかな?あと原作ではダニエル(ヒュー・グラント)はあまり出てこなかったので無理やり詰め込んだ感じがありましたが、またしてものマークとダニエルの乱闘シーンは好きです。あそこまで誰かに想われてみたいです☆今回もハッピーエンドで終わったけど、まだまだ続編が観たい作品です♪2005年公開。
「インストール」
3点!!原作に近い形に出来てたと思うけど今の若い子はこんなに無気力なの?!でもなんとなくわかる~みたいな。音楽が軽すぎる気がしました。上戸彩ちゃん頑張ってます。2005年公開。
「世界で一番パパが好き!」
7点!!ベン・アフレック主演。その他、マット・デイモン、リヴ・タイラー、ジェニファー・ロペス、ジェイソン・ビッグス、ウィル・スミス豪華共演です。「すべての女の子の最初の恋人はパパです。」という予告だったので、本当に娘LOVE、パパLOVEで、パパに新しい女性が出現してというストーリーかと思いきや、愛する妻と仕事を突然失い、父親になったオーリー(ベン・アフレック)の苦悩や、娘の成長を見守りながらも妻を想い続ける切なすぎる気持ち、懸命に父親業をこなしながらも、以前の栄光ある宣伝マンの仕事に戻りたいという自分の夢を追い、どちらが大切か苦悩する人間らしい普通の父親の姿をベン・アフレックが好演しています。普段カッコイイ役ばかりのベン・アフレックですが、パパ役に奮闘する姿は可愛くて母性本能をくすぐられるのでまたファンが増えそうです(^^)この映画が映画デビュー作となる天才子役ラクエル・カストロもそんなパパの姿を見守りながら愛らしく成長して、普段は大人顔負けだけど、やっぱりパパがまだ大好き!という女の子を熱演しています。ダコタ・ファニングの子どもらしいキュートさに比べてラクエル・カストロちゃんは「レオン」当時のナタリー・ポートマンの大人びた顔つきが印象的な華奢な女の子でした。リヴ・タイラー演じるマヤやオーリーの父親とその友達たちがスパイスとなっていて笑える場面もたっぷりシングル・ファーザーの大変さも笑えるシーンで表現されてて「あ~こんなことあるある笑」って楽しめました。誰といっても楽しめる映画だと思います。個人的にはジェイソン・ビッグス大好きなので久々に彼が見れて嬉しかったです♪2005年公開。
「Shall we Dance?」
リチャード・ギア主演。~幸せに飽きたら、ダンスを習おう。~世界がそのラストダンスに涙した。「シカゴ」の製作陣とリチャード・ギアが贈る、恋と人生の物語。
6点!!最近増えてきた日本からの逆輸入Verですね。でもホラーではなくて逆輸入されるってことは相当優秀な作品なんでしょうね。私は日本版は見たことはないので(世代が違う)先入観なく楽しめましたが、日本版を観たことがある友人は「全く同じ過ぎてパクリに見える。」って言ってました。でも第2の人生といわれる年齢にもなると仕事と普通に幸せな家族だけでは満足できないのは当然なんじゃないでしょうか。何か何でもいいから夢中になれるものを見つけたい、夢中になりたいと思うのは人間の当然の欲望かと。(人間は貪欲ですからね)そのダンスに心惹かれだんだん楽しさを覚えていくジョン(リチャード・ギア)の表情はとても豊かで素敵でした。ジェニファー・ロペスもあの若さで一本芯の通った女性を演じていました。ナイスキャスティングです☆ジェニファー・ロペスがラストで着ていたイエローのドレスのデザインがすごく可愛くて似合ってました♪でも私の知り合いでダンス大会などに数多く出場している経験者がいるので、彼らのダンスはまだまだ付け焼刃のダンスって感じでそれは見ていて少し興ざめしました。ギア様があのお歳で激しいダンスをしていたのには感服いたしましたが。日本版ではコメディ仕立てみたいだったようですが、ハリウッド版はジョンのダンスの趣味から家族の繋がりも深まったり、生き生きした人生の始まりの予感がしたり、ある女性の人生再スタートのきっかけになったりと、とてもロマンティックなものに仕上がっていました。2005年公開。
「ハイド アンド シーク 暗闇のかくれんぼ」
ロバート・デ・ニーロ、ダコタ・ファニング主演。-少女にしか見えないたった一人の遊び仲間・・・それがすべての禍の始まりだった-。
8点!!母親の死によって心に深い傷を受けた娘メアリー(ダコタ・ファイニグ)のケアのため、心理学者の父デヴィット(ロバート・デ・ニーロ)は都心から離れ郊外のペンションで暮らすことにするが、というストーリー。私はサスペンス・ホラー系は一切観なくてこの作品が「グラスハウス」以来の2作目なので判断しがたいのですが、ストーリーはまぁまぁなのですが、最初から最後までの恐怖感の持続(お化け屋敷にいる感じの)と主演二人の演技力で映画のレベルが物凄くアップしていました。もう演技力のぶつかり合いといってもいいくらい。上手く調和されてましたけど。サスペンスはホラーと違って登場人物やストーリーがきちんと設定されててラストまで内容が読みにくいのが良いですね。結末は言えません!!これは言えない!!観てください!!私基準で8点なのでお金払って観ても後悔しない映画だと思います。こわかったぁ~~~~(><)まぢ。2005年公開。
「ベルリン、僕らの革命」
ダニエル・ブリュール主演他。ベルリンを疾走する、若き反逆者たち(エデュケーターズ)。-理想への純粋な夢を抱く二人の男と、その狭間で恋に揺れる一人の女-ヨーロッパ全土を爽やかな感動で包み込んだ鮮烈な青春恋愛映画。
7点!!期待以上の作品でした。ヒロインのジュリア・ジェンチがめちゃめちゃタイプで可愛いな~と思ってみたいと思っていた作品なのですが、主役3人の演技がとても自然でテンポも良く恋愛青春映画なのに素のままのドキュメンタリーを観ているような錯覚に陥りました。金持ちばかりが優遇される現代社会への抵抗として若き革命運動を行う側(主にヤン(ダニエル)とピーター(スタイプ・エルツェッグ))の目指す理想とやり方の危うさ、何が正義なのか?誘拐されるかつては自分も学生運動家だった金持ちの一見社会を正常に動かしているともいえる理論。観ていてハラハラする場面もあり、世の中でも未解決な問題でもあるので、何が、どこまでが正義で正しいのだろう?とか考えさせられました。私は学生運動とは世代がかけ離れているので実感がいまいち薄かったけれど、それでも考えさせられるだけの率直なストーリーとわかりやすさがありました。(難しいのは理解できないんで(爆))ダニエル・ブリュールもちょー美形でヒロインのジュリア・ジェンチとのラブシーンにうっとりでした。美男美女。この映画の疑問→男性は女より男の友情をとるのか?男性じゃないのでわかんない感覚です。どうなの?(軽くネタバレ汗)2005年公開。
「阿修羅城の瞳」
市川染五郎、宮沢りえ主演。-阿修羅目覚める時、逆しまの天空に不落の城浮かび、現し世は魔界に還る-鬼と「鬼殺し」の宿命の愛が、壮大な映像美で蘇る、豪華絢爛アクション・エンタテイメント。
9点!!劇団☆新感線お得意のテンポのよい展開とコミカルなやりとりに、「壬生義士伝」「陰陽師」などの滝田洋二郎監督が出門(市川染五郎)とつばき(宮沢りえ)の情熱的な愛のシーン、文化文政の時代のリアリティーさを加え、3時間以上もの舞台をギュッと凝縮した最初から最後まで画面に釘付けな映画でした。まぁ、時代もの&宿命の愛&文化文政の豪華絢爛さなど元々大好きな要素がたっぷりだったのでそれだけで十分ハマるのは確実だったんですけどね(^^;)でも私の中での勝手なイメージで(スミマセン先に謝ります。ファンの方。)市川染五郎=プレイボーイだったので愛のために命をかけて戦うとか「宿命の愛で結ばれてるんだ。」とか言われても本気なんだかからかわれてるんだかって感じでした(爆)。宮沢りえは、歳を重ねるごとにどんどん綺麗になって色白で可憐かつ妖艶な雰囲気と可愛らしさも併せ持つ本当に日本映画を代表する大和撫子な女優さんだと思います。今回の「恋をすると鬼になってしまう」という切な過ぎる(この設定だけで泣けちゃう。)運命を背負う女性つばきにぴったりでした。書ききれないくらい大好きなシーン(主に出門とつばきのシーン)がたくさんあるのでお気に入りの映画になるかも?でも挿入歌、エンディングテーマは洋楽じゃなくて日本の大河ドラマで使うような壮大で綺麗な曲の方が良かったです。劇団☆新感線の斬新な感じを意識したんだとは思うんですけど。2005年公開。
「ロボッツ」
「アイス・エイジ」のスタッフがおくるロボットたちの夢と希望のアドベンチャー大作。-きっと輝ける。あなたの夢はなんですか?-
5点!!主人公の少年ロボット・ロドニーがとても純粋で家族思いで夢も勇気もあるロボットなので、観ていて夢がたくさんあった子どもの頃の純粋な気持ちに戻れました。ロドニーが夢をもってやってくるロボット・シティも乗り物とかお店とか何もかもが未来の遊園地みたいでまさにCG満載の子どもたちが憧れる夢(未来?)の世界でした。私も子どもっぽいので「わぁステキ!」って思っちゃいました。ロドニーの周囲の登場人物たちのキャラクターもとてもしっかりしているので観ていて安心できました。観た後に特に何か考えるとか後に残る映画ではなかったですけど、その場で楽しむ分には良かったんじゃないかと。でも5点(笑)。2005年公開。
「東京フレンズ ep1.2.」
「ロング・バケーション」「ひとつ屋根の下」「東京ラブストーリー」の永山耕二監督、「踊る大捜査線」「ビーチボーイズ」の東海林秀文プロデュースに映画初主演の大塚愛を迎え、その他豪華キャストで贈るDVDの先行試写会でした。舞台挨拶には、永山耕二監督、大塚愛ちゃん(大好き♪)、松本莉緒ちゃん(大好き♪)、真木よう子、小林麻央、瑛太(大好き♪)、中村俊太、平岡佑太(注目株!)、伊藤高史(ダンディー)と豪華な面々が来てました。も~ぅ、瑛太と大塚愛ちゃんと松本莉緒ちゃんがカッコイイ&可愛くてどこを見たら良いのやら(((>△<)))オロオロ。早起きして行って良かった~って感じでした♪ストーリーは東京で出会った新しい友達-東京の友達(東京フレンズ)と玲(大塚愛)、夢なんて見つからないと思っていた皆が「夢の蔵」で出会い、夢を見つけていく様子を、そして、それぞれの人生を、リアルに描いた青春群像劇です。
8点!!私と同世代の等身大のごく普通の女の子のお話なのですごく共感できる部分もあったし、恋愛の楽しさ&切ないシーンも満載(ちょっと泣けた。)、夢のないフリーター=ニートの玲の東京に出れば何か見つかるって期待も東京に出てきても何もピンとくるものがないって気持ちもすごくよくわかりました。舞台は私の大好きな下北沢で大塚愛ちゃんが歌うシーンもたくさんあって彼女の歌と声には甘さと切なさとそれでいてパワーがたくさん詰まっているので心に響きました。でも上京した女の子たちの夢とバンドと恋愛物語なので「NANA」と設定がすごく似ていて「NANA」先越されちゃったよ?って感じでした。でもドラマの監督さんだけあってドラマ以上映画未満という評価で且つDVD発売のみなのでせっかく良い作品なのに大衆に見てもらえなさそうなのが残念です。1、2話では、彼女たちが夢のスタート地点にやっと立ったって感じのところで終わるんですが、6月22日DVD発売だそうなので、レンタルして観ようと思います。大塚愛ちゃん、演技もなかなか上手で可愛らしかったです♪そして挿入歌を歌っていたまだ無名の「BOO BEE BENZ」というバンドがなんと全員私の地元出身でしかもタメで、ってことは日本で3番目に狭い市に住んでいるので知らなかったのにビックリ!とても映画にぴったりの良い曲でした。でもぶっちゃけ大塚愛ちゃんが歌ったver.の方が好きでした(^^;)女の子の気持ちいっぱいの映画です。2005年公開。
「ウィンブルドン」
キルティン・ダンスト、ポール・ベタニー主演。「ブリジット・ジョーンズの日記」「ラブ・アクチュアリー」の製作者たちが贈る”テニスの聖地”で繰り広げられる男女のホットなラブ・ゲーム。-彼女は彗星のように彼はドラマチックに偶然の出会いが、恋の始まり-
10点!!私の大好きな難しいことのないもない爽やかで観た後の爽快感が心地よいラブ・ロマンスです。主演のポール・ベタニーはどちらかというとヒューマン、ドライ系の俳優さんで怖くて苦手だったんですけど、今回の引退年齢の近づいて色々考えているテニスプレーヤー役はハマり役だったと思います。ラブ・ストーリーもイケるんだなと。キルティン・ダンストは恋の駆け引きが上手な可愛い子悪魔タイプの女の子役。私、恋愛って恋の始まりの駆け引きしてるときが一番楽しいと思うんですよね~ワクワク&ドキドキ♪でも「恋をするとサーブの切れがニブくなる。」というウィンブルドン制覇まであと少しのリジー(キルティン・ダンスト)と恋をすると勝負に強くなるピーター(ポール・ベタニー)を観てて何度も「エースをねら~え~♪」が頭に流れました(笑)展開は読めちゃうけど、デートにぴったりな爽やかなクスッと笑えるとこもたくさんある映画でした。大好き♪ピーターの親友役のニコライ・コスター=ワルドウがかっこ良かったです。デンマークの方で「キングダム・オブ・ヘブン」にも出てるそうなので要チェック☆2005年公開。
「キングダム・オブ・ヘブン」
リドリー・スコット監督。オーランド・ブルーム主演。エヴァ・グリーン他出演。宗教戦争は私が最も愚かで悲しいことのひとつだと思っているので、宗教戦争ものの映画は苦手なので6点です。(あくまで私主観。)ストーリーは、主人公は若く美しい鍛冶屋のバリアン(オーランド・ブルーム)。実は勇敢な騎士ゴッドフリー(リーアム・ニーソン)の息子であることを知ったバリアンは、<キングダム・オブ・ヘブン(天国の王国)>を作りたいという実の父の理想を受け継ぎ、エルサレム王に忠誠を誓い、十字軍の騎士としてフランスから遠く離れたエルサレムへ戦いの旅に参じることになる。数々の苦難を乗り越え、騎士として成長していくバリアンは、絶望的な運命を背負ったエルサレム王を助け、やがて美しい王女シビラ(エヴァ・グリーン)と禁じられた恋に落ちる。しかし、父から託された使命と誓いを一途に守ろうとするバリアンは、エルサレム王の勧めにもかかわらず、シビラを妻とすることを拒否する。まさにその時、城門の外にはサラセン帝国の大軍が迫っていた。そして、シビラの夫ガイの反乱。都を守ることができるのは、バリアンとほんのわずかな騎士のみ。エルサレムの人々と愛するシビラの命のために、バリアンは戦いなど知らない住民たちと共に立ち上がる。壮絶、悲壮な戦いを繰り広げる高潔な心を持った“騎士”達。戦いの果てに、バリアンがたどり着いた<キングダム・オブ・ヘブン(天国の王国)>とは・・・。そして、バリアンとシビラの愛の行方は・・・?
6点!!見どころは数々の経験を通してのバリアンの成長が目覚ましくどんどん英雄らしくなっていくところ。ラストの戦争では、宗教のためとか王国のためではなく、そこに住む民衆のために立ち上がるバリアンの正義感と民衆の結束力が高まるところ。(でもここが一番の見せ場なのにその前の戦闘シーンが長すぎていまいち盛り上がりに欠けてた。)バリアンとシビラの愛の結末は素敵なラストでした♪戦争ものにしては、父子愛や恋愛、人間模様などストーリーはしっかりしていたと思います。ただ十字軍などただでさえ混乱してる時代な上に(わかりにくいのが嫌いな私。)宗教戦争ものはやっぱり苦手です。現代で未解決の問題を映画にするのは難しいってことですかね。2005年公開。
「プライド 栄光への絆」
若きヒーローたちの鮮烈な青春。その感動と夢を描いた真実のアメリカンストーリー。-17歳のあの日-”誇り”をかけた戦いを僕たちは忘れない-
6点!!10代の学生時代、中学でも高校でもいいから何かに一生懸命になったこと、無我夢中で頑張ったこと、誰にでもありますよね。この映画は高校生のそのときのそのメンバーとしか経験出来ないフットボールの選手たちとその周囲の人々の熱い想いと自分のことのように応援する町全体の熱気がとにかく熱い物語です。(選手のプレッシャーがすごいと思った。)前半部分かなり眠くなってしまったので、フットボールへの熱い想いや周囲の人々の想いがそれほど伝わってこなかったのが残念ですが、まぁ、お祭りが始まる前は盛り上がりにも欠けるといいますか(?)ラストの試合が始まってからは一人一人の選手の試合に賭ける熱い想いが前半寝てたにもかかわらず私にもすごく伝わってきて手に汗握る試合でした。これは真実の物語だそうですが、彼らにはきっと宝物の青春になったことでしょう。”栄光への絆”という副題がとてもぴったりくる映画だと思いました。2005年公開。
「バタフライ・エフェクト」ネタバレ編
アシュトン・カッチャー主演。エイミー・スマート、ウィリアム・リー・スコット他。幼い頃の日記を開くたびに、”愛する人”の過去は書きかえられ、今の世界が変貌していく。それでも彼は、”愛する人”との約束を果たすため日記を開く。しかし、それは神にさえ許されない行為だと、そのとき彼は知らなかった。そして、幼いころの失われた記憶の中にある衝撃の真実とは・・・。-映画史上最も切ないハッピーエンド、始まる-
10点!!もう本当に映画史上といってもいいくらい切な過ぎます。涙でエンドロールが観えませんでした。しかもテーマ曲のオアシスの曲が切なさに追い討ちを!(><)最も切ないハッピーエンドっていうけど、私にとってはこんなのハッピーじゃない!やだ!(涙)エヴァンが自分で引き起こした責任も少しはあるとはいえ、切な過ぎる~ラストの二人がすれ違うシーンで再び出会いのやり直しみたいなのが私の好きな終わり方です。あんなの絶対やだ!(;;)エヴァンが過去に戻って必死にケイリーを救おうとしてるとき、私もどうすれば一番いいのか必死に頭を悩ませていたけど、(すっかり入り込んでました苦笑)結局あのラストしか浮かばず。なら少しでもエヴァンに幸せを!(><)みたいな。でもやっぱり過去を変える、歴史を変えるっていうことをした人は禁忌を犯すというかある種の罪を背負わなければならないのですかね。あー切ない。それを演じるアシュトン・カッチャー様がまた美しすぎるからよけい切ない。(><)胸がギュ~ってなりました。彼は演技力はまだまだだけど、すんごい美形だし、これから良い俳優さんになってほしいですね。絶対ハリウッドで潰れないでほしい。今夜は切なくて眠れません☆☆☆2005年公開。
「バタフライ・エフェクト」
アシュトン・カッチャー主演。エイミー・スマート、ウィリアム・リー・スコット他。幼い頃の日記を開くたびに、”愛する人”の過去は書きかえられ、今の世界が変貌していく。それでも彼は、”愛する人”との約束を果たすため日記を開く。しかし、それは神にさえ許されない行為だと、そのとき彼は知らなかった。そして、幼いころの失われた記憶の中にある衝撃の真実とは・・・。-映画史上最も切ないハッピーエンド、始まる-
10点!!もう本当に映画史上といってもいいくらい切な過ぎます。涙でエンドロールが観えませんでした。しかもテーマ曲のオアシスの曲が切なさに追い討ちを!(><)「バタフライ・エフェクト」とは「ある場所で蝶が羽ばたくと、地球の反対側で竜巻が起こる」というカオス理論のひとつだそうです。この映画では、エヴァン(アシュトン・カッチャー)が幼い頃に愛したケイリーとの約束を果たすため、彼女を救うための些細な行いが、すべての人々の人生に予想もしなかった大きな変化となって襲い掛かってくるというストーリーになっています。映画の冒頭からスッとストーリーに惹きこまれたし、「次はどうなるの?」「どこまでいっちゃうの?」とグイグイ話にのめり込みました。といいますか、アシュトン・カッチャー様の美しさと苦悩する表情、一生懸命なアシュトン・カッチャー様から目が離せませんでした。噂には聞いてましたが、本当に美しいですね~(ホレボレ)ヤバイ、ジョシュより好きになっちゃいそう。(ヤバイ⑤!)でもアシュトン・カッチャーファンならずとも絶対素晴らしい作品だといえると思うのでぜひオススメ!観ていただきたい作品です☆2005年公開。
「レモニー・スニケットの世にも不幸せな物語」
ジム・キャリー主演。でも本当の主役のボードレール3姉弟妹を演じる3人がとっても可愛くて(てゆうか美少女&美少年)演技力も確かなので、こちらも紹介。ヴァイオレット役(エミリー・ブラウニング)クラウス役(リアム・エイケン)サニー役(双子のカラ&シェルビー・ホフマン)&ハッピーサプライズなところに(?)ジュード・ロウが出演しています。ストーリーは全世界40ヶ国で3000万部を売り上げたベストセラー待望の初映画化。次々と襲い掛かる最悪の不幸に、智恵と勇気で立ち向かうボードレール三姉弟妹。果たして彼らはオラフ伯爵の魔の手から逃れて幸せになることができるのだろうか?究極の愛と勇気と感動のファンタジー・アドベンチャー。
7点!!三姉弟妹が本当に可愛いので、「ああ、なんて可哀相なの(><)」という気持ちがより大きかったです。キャスティングは全員ぴったり!ジム・キャリー演じるオラフ伯爵なんかは本当に気違いな異常者って感じで、でもユーモアと恐怖もあってまさにジム以外に演じられる人が思いつかないです。ありえないでしょ!っていう不幸の連続とありえない人々の中でたくましく生きていく三姉弟妹はこの先何があっても持ち前の智恵と勇気で3人で乗り切っていくんだろうという希望を与えてくれます。でも全編オラフ伯爵との追いかけっこものなので「またなの?」という飽きと大きな見せ場が少ない(湖の家が激しく壊れるシーンくらいかな?)、ヴァイオレットとクラウスの智恵があまり生かされるシーンがなかったのが残念です。でも映画では原作の3話分だけなので、もっとすごい不幸せなできごととそれに立ち向かう三姉弟妹を見てみたいです。2005年公開。
「炎のメモリアル」
ホアキン・フェニックス主演。ジョン・トラボルタ他。仕事を愛し、仲間を愛し、家族を愛したひとりの消防士の人生の軌跡を、リアルなまなざしで描き、「人の命を救いたい」という熱い思いを抱いてかけがえのない命の輝きを、全力で生き抜くことの素晴らしさを、力強く讃えた感動のヒューマン大作。
7点!!主役のホアキンも作品自体も地味ではあるが、ドキュメンタリーに近く、しかし命がけの消防士たちの姿を重過ぎず、軽すぎず、ストーリー性のある映画として完成されている素晴らしい作品でした。消防士ジャック・モリソン(ホアキン・フェニックス)が消防隊に入るところから色々な苦難や、消防士という職業の素晴らしさ、仲間や上司たちの支えの中で成長していく姿は「実録・消防士!」みたいにリアルでした。消防士という危険な仕事と家族への愛の間で悩んだり、それを支える妻の苦悩や夫への誇りや彼の子どもたちの前での消防士である父親としての姿もしっかりと描かれていて感情移入できる部分もたくさんありました。難点は最初から最後まで気を張り詰めた状態なので見終わった後、体が痛くなるでしょう(爆)でもお金を払って観る価値のある映画だと思います。2005年公開。
「トゥルー・コーリング 1,2話」
エリザ・ドゥシュク主演。ジェイソン・プリーストリー出演他。死体安置所(モルグ)で働く女性が主人公の死生に向き合う全く新しいタイプのミステリー。
4点!!DVDドラマだけに映画館で観るほどの映画ではなかったです。ミステリーというか、主人公のトゥルー(エリザ・ドゥシュク)が過去に戻って無念の死を迎えた者を救うというストーリー(ちなみに1話完結です。)なので展開は大体読めるし、ドラマなので謎解きもかなり簡単です。でも、夜中に死体がいきなり起きて「HELP!」って言うのはどうかと・・・。(--;)かなり怖いです!(>○<;)でも1,2話にはまだジェイソン・プリーストリーは出演していなくて(彼を観に行ったんですけどね涙)今後は13話まであるんですけど、今後はトゥルーが幼い頃に殺された母親の死の謎が明かされていったり、色々と複雑な内容になっていくみたいです。観たいような観たくないようなストーリーは気になるけど、怖くて観たくない方が勝ってます(そこまで面白くないってことです。サ゛ンネン!)2005年公開。
「クローサー」
ジュリア・ロバーツ×ジュード・ロウ×ナタリー・ポートマン×クライブ・オーウェン主演。重なり合う、4人の愛。ロンドンで引き寄せられるように巡り合ったフォトグラファー、小説家、ストリッパー、そして医師。情愛、嫉妬、熱望・・・嘘と真実の狭間で次第に変化していくそれぞれの愛し方、求め方。赤裸々な言葉で綴られる4人の関係は、ロマンティックで甘美な香を醸し出す。一見深いようで浅いようで深い、観る人の感性に問いかける映画。
8点!!この映画は原作・脚本のパトリック・マーパーが「ストーリーの可能性を狭めずに、何となく雰囲気が伝わるくらいの曖昧なものにしたかったんだ。」と言っているように、観た人それぞれにたぶん100通り(言いすぎかな笑)の感想、考え方、恋愛観、価値観が生まれる映画だと思いました。一見、すごい恋愛模様に見えるけど、実はすごく普通の恋をしている4人をロンドンという恋をロマンティックにする街を舞台に全体にオシャレなジョークを散りばめて恋に落ちた4人を生き生きとそしてキラキラと描かれています。(恋をしている人はキラキラ綺麗なんです。)アンナ(ジュリア・ロバーツ)、ダン(ジュード・ロウ)、アリス(ナタリー・ポートマン)、ラリー(クライブ・オーウェン)4人のそれぞれの性格、恋愛観がとてもしっかりしているので、誰に共感して観るかによって映画の見方も変わるし、恋愛シュミレーションをしてるみたいで面白いです。ちなみにゆゆは4人ともの考えも感情もすごく共感したので4倍楽しめたと思います。ラリーはちょっと男性的すぎると思ったけど、きっと男性の本音(本性?)を一番素直に表現してるキャラクターなのかなって思いました。(ちょっとネタバレ)この映画は観てから自分の恋愛観と照らし合わせて色々語りたいことが続出するのでレビューはここまで。ぜひ皆さんにも観ていただきたいです☆(特に私は恋愛経験豊富よ☆って方はぜひ②!)あとナタリー・ポートマンの「レオン」のときの少女がそのまま大きくなったような少女の可愛らしさとお人形のような綺麗さと、小悪魔的な女性らしさがすっごく可愛かったです♪難点を挙げれば、これだけ豪華キャストでキャスティングもピッタリなのに、4人ともそんなに演技力のある(演技力で勝負する)役者さんではないので(ナタリーはまだ若いからしょうがないけど。)もっと演技力のある役者同士だったらよりリアリティーのある恋愛ドラマになったんじゃないかと思いました。あと、あれが本音だとしても性に関するセリフが露骨すぎ。デートでは避けた方が良い映画だと思います。2005年公開。
「交渉人 真下正義」
本広克行監督×ユースケ・サンタマリア主演。「踊る~」シリーズからのスピンアウトムービー。「踊る~」シリーズでは脇役だった真下正義(ユースケ・サンタマリア)が今回はなんと主役に☆事件は、「台場殺人事件」の1時間後から始まった?!彼がお喋りだったことが災いして事件が起こり・・・。舞台はクリスマス前夜の人が密集する地下鉄の爆破テロ。果たして、交渉術で真下は無事事件を解決し、雪乃ちゃんを守れるのか?!そして二人の恋の行方は?☆☆☆「台場殺人事件」から1年後のクリスマス・イヴ、雪乃とデートの約束をしていた真下は突然室井(柳葉敏郎)から呼び出される。東京の地下鉄の最新鋭実験車両1両が何者かに乗っ取られたのだ。乗降客200万人の命が、爆走するたった1両の車両によって危険にさらされる中、犯人が、交渉の窓口として指名してきたのが、真下だった・・・。
10点!!私は「踊る~」のドラマシリーズの初めからエリート候補として配属されてきたけど、まだ若くて頼りなくて経験も足りない真下刑事を見てきてるので、今回の事件発生してからの真下刑事の内心はビクビクしているかもしれないけど、日本初の交渉人(ネゴシエーター)としての自覚と自信を持ち、雪乃とのデートも控えてるのに彼女には「ちょっと仕事が立て込んでるだけ。絶対行くから。」と言って、戦場に繰り出す姿は見てて「かっこいい~~成長したんだねぇ!」と思いました。彼は私たちの知らないところで一生懸命エリートコースの勉強に励んでいたんだなと。それなのに、偉そぶってるところは全然ないし、むしろ部下たちにちょっと頼りないと心配されながらも本当は信頼されているという最高の刑事になってました。堅物揃いの地下鉄の職員たちともすんなり連携をとれてしまうところなどは真下正義というキャラクターの持ち味でもあると同時にユースケ・サンタマリアさん自身のキャラクターの映画に出てるなという印象を受けました。真下の犯人との冷静な交渉術は観ていてとても面白かったです。「踊る~」の青島刑事の「事件は現場で起きてるんだ!」主義も良いですけど、今回の会議室での真下の必死の頭脳戦の方が私は楽しめました。外を走り回る担当の木島刑事(寺島進)も良い味出してましたしね(^^)クライマックスの犯人の本当の目的を知り、真下が動揺してしまうシーンでもそれまで事件に一緒に立ち向かっていた仲間たちが真下を後押ししてくれて本当に真下は「愛されるべきキャラクター」なのだなと思いました♪ラストの雪乃ちゃんとの大事なシーンでも真下らしいボケで笑わせてくれました。とても面白かったので、シリーズ化してほしいです!(^^)2005年公開。
「ザ・インタープリター」
ニコール・キッドマン×ショーン・ペン主演。キッドマン演じるシルヴィア・ブルームは過去を失った国際通訳。ペンが演じるトビン・ケラーは、妻を失ったシークレット・サービス。正反対の価値観を持ち、”川の対岸”で生きてきた二人がある国際的な暗殺計画がきっかけで出会い、激しく対立し、やがて喪失の痛みを共有し、愛にも似た深い絆で結ばれていく-。21世紀の現代社会と国際政治の中枢を担う国連を舞台に、アカデミー賞スタッフが贈る愛と感動のサスペンス。
10点!!土台もストーリーもとてもしっかりしているし、ニコール・キッドマンとショーン・ペンが画面に登場するだけでも二人の存在感、演技力にグイグイ惹き付けられました。国連を舞台にするだけの価値のある社会問題的な要素(世界で絶えない紛争やテロとか)が重要なキーポイントとしてあり、その犠牲者の一人でもあるシルヴィアの過去の深い悲しみ、それでも平和を信じ、国際通訳になった彼女の強さをニコール・キッドマンが一見静かだけど心には情熱を持つ、芯の通った強い女性という感じで演じててすごくかっこいい!&どんなシーンでも美しかったです。(もう綺麗とかいうレベルじゃない。)初めは対立していたシルヴィアとケラーがゆっくりと心を通わせていく様子もすごく自然な流れで、互いの痛みを共有し、心を通わせていくシーンではすごく気持ちが伝わってきて涙が出ました。(あれは二人の演技力の賜物だと思う。)初めからですが、特にラストにかけてはもう全く目が離せない展開で本当に隙のない作品でした。最後も切ないけど、良かった。久しぶりに本当に上質な作品です。2005年公開。
「最後の恋のはじめ方」
ウィル・スミス主演。NYを舞台に、独自の基本ルール「9つの法則」で恋愛下手な多くの男性を幸せに導いてきた、デートコンサルタントのヒッチ。会計士のアルバートも、彼のおかげで高嶺の花のアレグラとの恋を実らせようとしていた。しかし、女性記者のサラ(エヴァ・メンデス)と出会ったことから、ヒッチの恋愛理論が狂い始める。サラの前ではいつもの演出が上手くいかないまま、ヒッチの心は彼女の魅力に動かされ始めていた-。観る人すべてをしあわせで包み込む、ロマンティックなラブストーリー。
5点!!これは男性視点で描かれた映画だと思います。ヒッチの「9つの法則」は確かに女性をオトすには的を得てると思うけど、それはあくまでその法則を完璧にこなせればの話。クスッと笑ってしまうようなコメディーや男性の失敗は可愛いけど、この映画はありえないくらいのコメディーやありえない設定の連続で笑えませんでした。最初はいくら自分を作ってもボロは確実に出ると思うし、それで付き合うことになるなら女性を甘く見てると思う。(辛口ですが。)アレグラは特殊例だと思います。やっぱり自分の力で好きな人にアプローチもできない男の人には長い目でついていきたいとは思えません。と冷静な視点で見てしまいました。(同じく私の女友達も辛口なので。)でも女性は皆デートのタブーとかこれは効果的とかある程度計算して動いてると思うけど、男性はこの映画みたいに「9つの法則」は人から言われないとわからないのかな?そしてヒッチみたいに予想外のことが起きると慌てちゃうのかな?それじゃあなんだか男性が情けないです。(最後まで辛口でスミマセン。)でも最後はハッピーエンドだったから良かったのかな(^^)デート向けに作られたものだと思いますけど、デートで観た場合、彼女がどう判断するかはおまかせです。試しに観てみても面白いかも☆(爆)2005年公開。
「戦国自衛隊 1549」
江口洋介主演。鈴木京香、鹿賀丈史、北村一輝、綾瀬はるか他。消滅するのは-歴史か、俺たちか?-陸上自衛隊で秘密裏に行われた人口磁場発生器の実験中に神崎怜2尉(鈴木京香)の判断ミスにより、大規模な暴走事故が発生。的場1佐(鹿賀丈史)率いる、精鋭部隊が、460年前の戦国時代にタイムスリップしてしまった。今は自衛隊を辞めていたがかつての的場の部下であり、特殊部隊のNo.2でもあった鹿島勇祐(江口洋介)は、時空の彼方に消えた仲間たちを救うためと、過去の歴史の修正のため、怜とともに2度目のタイムスリップを敢行する。しかし、戦国の世で鹿島たちを待っていたのは、正史の織田信長に成り代わり、強大な軍事力で戦国時代に君臨する的場だった-。
6点!!リメイク映画ですが、昔の映画とは全く違うストーリーになっていてこのストーリー説明の段階で結末はもう予想ついてしまったのですが、それでも歴史ものは大好きなので観てきました。観終わった感想としては過去にやったオリジナルの方が面白そうだなと思いました。(観てないけど。)両方ご覧になった方いかがでしょう?あと、今回はキャスティングミスを感じました。江口洋介演じる鹿島は的場を尊敬して助けに行くにもかかわらず、いまいち勢いが足りないし、戦国時代で自分の守るべきものを見つけてもいまいち熱い思いが伝わってこなかったです。(だるそうだった。)ドラマ「逃亡者」の演技力があれば、ちゃんとやればもっと伝わる役どころだと思うんですけど(・~・)鈴木京香ももう、助けを待つヒロイン役にはちょっと年齢がイキすぎてる気がします。(綾瀬はるかが出てただけに余計に。)実は重要な役どころだった中尾明慶くんは頑張ってました。(イメージにぴったり☆)ずっと気になってた映画ではあったのでお金払わずに観るならよかった映画でした。2005年公開。
「電車男」
山田孝之主演。-美女とヲタクの純情初恋物語-インターネットから生まれた奇跡の「純情初恋物語」がスピード映画化。女性に全く縁のなかったヲタク青年が掲示板サイトの住人達の熱い励ましを受け、憧れの美女との距離を少しずつ縮めていく―
9点!!山田くんの演技がとにかくヲタクです!アキバ系の挙動不審さとかキモさとか喋り方とか上手い!彼は地味ですけど、良い若手俳優だと思います。電車男(山田孝之)の恋の相手エルメス役の中谷美紀はハマリ役というか本でも名前が挙がってたくらいなので本当にイメージ通りでした。でも本の方は、私は純愛よりギャグや笑いのイメージが強かったのと、エルメスがなぜそんなにすんなりと電車男に惹かれたのかいまいち理解不能で「変わった女性もいるのだなぁ~。」くらいにしか思えなかったのですが、映画の方では、電車男の純粋さ、恋愛に対する必死さ、エルメスに対する想い、そしてエルメスが電車男に自然と惹かれていくのがすごく自然な恋愛の形として描かれていたので立派な純愛物語になっていました。インターネットと恋愛という形も新しい恋愛映画だと思いました。ただ2ちゃんねるを実写化するとあんなにすごい事になるのかと思った部分もあり。衛生兵のシーンとか大げさすぎて本を読んでない人には意味がわからないと思います(笑)本にはないシーンもけっこうあってオリジナルな映画としてきちんと確立されててしかも面白いし、2ちゃんねらーたちの生活や気持ちが垣間見れたのも面白かったプラスの要素になってます。デートにも友達同士でもオススメの映画です♪私的には10点なのですが、ネットに無縁な人たちや幅広い世代に受け入れられるかって言われたらわからないので9点にしました(^^)2005年公開。
「オープン・ウォーター」
主演ブランチャード・ライアン、ダニエル・トラヴィス。監督・脚本のクリス・ケンティスは、数年前にダイビング雑誌やニュースレターで目にした、ある特殊な”真実の出来事”から、本作の着想を得た。それは”オープン・ウォーター”<開放水域>に取り残されたダイバー2人のあの事件・・実話がベースとなったこの映画は特殊効果やCGは一切使用せず、主演俳優たちが本物の鮫のうごめく海の中で芝居をする、すべて「本物」の、いまだかつて誰も踏み込まなかった恐怖の領域の作品である。ワーカホリックの夫婦、スーザンとダニエルは忙しい仕事の合間を縫い、やっと休暇を手に入れ、二人の日々のすれ違いを埋め休暇を楽しむためカリブ海に向かう。翌朝早く、ツアー客で満員のダイビングボートに乗り込んだふたりは意気揚々とダイビングを楽しみ始めるが、二人が満足して海面に上がってきたときには、すでにスタッフの単純なミスで全員が乗ったと思い込み、ボートは彼らを残して岸に引き返した後だった。足は届かない、360度、岸は見えない、叫びは誰にも届かない、助けは来ない、酸素ボンベは残りわずか・・・彼らが自分達の置かれた事態をようやく呑み込んだその時、無数の鮫が現れた・・・。どうやって生き残る?
5点!!今の映画はCGを使っているのか使っていないのかはっきりいってよくわからないところがあるので、使ってないと言われてもそこには感嘆とかはしなかったです。全編海の中のユラユラが続くので船酔い注意です。ジワジワと攻めかかる恐怖という感じでスピード感のあるものではないし、舞台がずっと海の中(しかも同じ風景)なので途中で眠くなってしまいました。でもラストは会場中「え?!」っていう展開。こういう終わり方の映画は初めて観ました。でもこの映画を観たらダイビングとかには行けないし、家族や彼氏にも行ってほしくないですね~本気で。海はやっぱり怖い!!2005年公開。
「ダニー・ザ・ドッグ」
ジェット・リー主演。モーガン・フリーマン他。5歳の時に誘拐され、闘う犬として育てられ、記憶を失った殺し屋ダニー。盲目のピアニスト・サムと彼の養女ヴィクトリアと出会い、人の心、失った記憶が蘇る。そして明かされるダニーの母親を巡る衝撃の過去。愛は人をどこまでも強くする・・・涙の感動アクション大作。
7点!!ジェット・リーの作品は初めて観ましたけど、演技も一流とまではいかないけど、ダニーの繊細さをよく出せていたと思うし、何よりアクションが凄い!美しい素早いって感じです。小柄だけど、可愛いし色気ある顔してるのに今までラブシーンを経験したことがなくて今回が初めて(といってもそんなにラブってほどでもなかったと思うけど)なのが信じられないです。でも私はリュック・ベッソンの作品が元々苦手で泣ける映画のはずなのに泣けないっていうのが観終わった後のすごい中途半端な感じで好きじゃないんです。今回も泣ける設定で感動のラストなのに今2歩足りない&泣けない映画でした。私はこの手の映画では泣きたかったです。(感動で)あと、彼の作品は予告を観た段階でラストまで予想がついてしまうのがちょっと・・・不満。でも今回はジェット・リー、モーガン・フリーマン、あとヴィクトリア役のケリー・コンドンの可愛さがあってラストまで飽きずに観れました。2005年公開。
「サハラ 死の砂漠を脱出せよ」
マシュー・マコノヒー、ペネロペ・クルス主演。スティーヴ・ザーン他。世界最大のサハラ砂漠に消えた、幻の財宝。手がかりは1枚の金貨。
4点!!久々のコテコテアドベンチャー映画ですね。全体にラテン音楽たっぷりでちょっと陽気な。あんまシリアスな感じや、死を感じさせるハラハラシーンとかはなかったです。全部陽気な感じ。でもピンチの中でのコテコテラブシーンとかもなくて全体的にすっきりしていたので観やすかったです。アドベンチャーと土臭い映画は私は絶対いつも寝ちゃうんですけど、今回は最後までどうなるか気になって起きていられたし。でも偶然のラッキーとかが重なりすぎてたり、出演者たちのありえない体力と身体能力(どこで身につけたの?っていう。特にペネロペ)とかせっかく見つけた財宝を簡単に手放してしまうところとか「あれあれ?」って突っ込みどころが満載でした。2005年公開。
「逆境ナイン」
玉山鉄二主演。掘北真希、田中直樹、藤岡弘、出演他。バカバカしいー!でも感動!超絶青春スーパーエンターテイメント!野球、恋、青春、何事も全力!明日へのエネルギーが溢れ出す-”逆境”とは、思うようにならない境遇や、不運な境遇のことをいう。廃部寸前の全力学園野球部キャプテン・不屈闘志を中心に9人の<ナイン>たちに”逆境”が次々と襲いかかる。野球を知らない監督、様々なピンチにさらされる部員、初めて感じる胸の苦しさ、好きな子への切ない想い・・・その”恋”か”野球”か究極の選択、そして、ラスト30分の逆境クライマックスの激闘-決勝戦9回裏112対0!!!この夏、逆境との戦いの幕が上がる!
5点!!玉山くんがなぜこの映画に出たかは謎ですが(笑)、「少林サッカー」とかのありえない系ムービーは観たことがないんですが、この映画はそれよりは楽しめると思います。少年漫画独特のくだらなさすぎ(良い意味で)と、それでも皆が真剣なところとか。宇宙から不屈闘志をいさめるでっかい石が降ってくるところとか112対0で戦える選手がたった一人になってしまっても「逆転する!」って言う不屈闘志のクライマックスとかあまり笑わない私でもありえなさ過ぎて思わず笑ってしまいました。ネタバレになっちゃうので言えませんが。でもお金払って観たら後悔します。少なくとも私わ・・。今売り出し中の堀北真希ちゃんが清純派まっしぐらって感じで可愛かったです。2005年公開。
「ヒトラー ~最期の12日間~」
世界震撼。全てを目撃した秘書が明かした、衝撃の真実-
10点!!”ナチス”というひとつの組織の崩壊劇がドイツ自らの手で余すことなく浮き彫りに描かれている。誰もが知っているアドルフ・ヒトラー(ブルーノ・ガンツ)とその側近たちや、愛人エヴァ(ユリアーネ・ケーラー)の真実の姿がヒトラーの秘書・トラウドゥル・ユンゲ(アレクサンドラ・マリア・ララ)の目を通して、残酷な悪役としてだけではなく、一人一人が一人の人間として見事に描かれています。そして、敗戦を悟ったヒトラー自身が狂っていく様も、私が思ってたイメージだと本当に鬱状態でおかしくなって自殺したというものだったのだけれど、それとはまた違っていました。戦渦でヒトラー同様、「戦争が人を人で無くしてしまう」というか、側近たちも日本の戦時中の「天皇陛下万歳」のように最期までヒトラーに忠誠を誓い、次々自殺する者もあり、ヒトラーに降伏を懸命に進言する側近もあり、日本だったら当時は天皇のための死は名誉みたいにされてたイメージがあるけど、ソ連に対し、自ら降伏した側近たちや、逃亡した側近も大勢いたし、私の思っていたヒトラーのすべてがマインドコントロール的な社会だったわけではなくそれぞれがそれぞれの意思で動いていたんだなとこの映画を観て思いました。全然上手く書けないんだけど、戦争映画でこんなに衝撃的な真実を突きつけられたのは初めてだし、2時間半もある映画なのに本当に引き込まれてしまってアッという間でした。本当に史実のみの映画だけど、だからこそぜひ皆さんにも観て欲しいです。そして戦争がどれだけ人をおかしくしてしまうかどれだけ残虐なものかを改めて実感してほしいです。(って私も22歳だし、映画とか本でしか知ることができないのだけれど。)2005年公開。
「宇宙戦争」
トム・クルーズ主演×スティーヴン・スピルバーグ監督。ダコタ・ファニング、ジャスティン・チャットウィン他。21世紀初頭の今日、地球は、人類より優れた知能を持つ彼らに監視され続けた。そして、人類の誰もその事に気づいていなかった。人類が、賢明に歴史を積み重ねている間も、彼らは監視を続けた。無限の自己満足から、自らを支配者と信じて、人類は地球上に君臨していた。その間、宇宙の彼方では、強大で優れた知能を誇る冷酷な彼らが、次の標的として地球を選んでいた。ゆっくりと、しかし着実に、地球総攻撃は企てられた。今、その時は、訪れた・・・。
6点!!う~ん、相当期待していたせいか、予告編と宣伝が気合入りまくっていたせいか、ドカーン、バキャーン、ガシャーン、ピカッー、「キャァ~~~!」「わぁ~~~!」バッターン・・シーン・・・ほぅ~( ゜д゜)ホ゜カーン・・終わり?アレ?って感じでした。まぁ大画面で観る映画なことは確実ですが、ストーリー性はほとんどないってゆうか感じる暇もない。(爆)宇宙人の地球侵略か、家族愛かのどちらかに焦点を絞ってほしかったですね。どちらも中途半端すぎな気がしました。ダコタちゃんは相変わらず、上手すぎ。でも外国の10歳ってあんなにしっかりしてるんですね~今回は普通の等身大の10歳役って感じでしたけど、やっぱ日本の子とはしっかり度が違うなぁ~と。レイ(トム・クルーズ)は逃げるの速すぎ、そして運動能力高すぎ。でも普通パパのトムは新鮮だったかも♪結局地球規模のでかい災害が起きると人間すごい距離をひたすら歩くしかないのだな~無力だな~と「デイ・アフター・トゥモロー」と重ね合わせて観て思いました。なんかトムの作品にしては中途半端でやだなぁ、正直。(´・ω・`) 2005年公開。
「約三十の嘘」
椎名桔平×中谷美紀×妻夫木聡、田辺誠一、八嶋智人、伴杏里出演。大谷健太郎監督。原作&共同脚本・土田英生、共同脚本・渡辺あや。3年ぶりの大仕事に集まった6人の詐欺師たち。仕事は成功。しかし、稼いだ7千万の現金が消えた。騙し合いの果てにあるものは・・・?!<オールスター>疾走する密室サスペンス!
10点!!私はこういう日本映画が一番好きですね~♪トワイライト・エキスプレスというちょっとレトロな感じの寝台車の中で起こるラブゲーム&サスペンスと真剣(マジ)な三角関係。音楽もレトロまっしぐらのクレイジーケンバンドがイイ感じに映画を盛り上げています。キャストが豪華だからミニシアタームービーって程、小さくはまとまってないし、主流の3人は似た感じの雰囲気を醸し出していて、それに田辺さんや八嶋さんがイイ感じに笑いのスパイスを加えてて、伴杏里ちゃんも一見控えめだけど、実はしたたかなで見た目可愛らしい女を頑張って演じてるし。展開は読めちゃうんだけど、それぞれのキャラクターがすごくしっかりしているので、落ち着いて観ていられたし、渡辺あやの脚本も大好きなので、ツボにぴったりハマっちゃった感じです。こういう映画ってラストはドタバタになりがちだけど、ちゃんとひとつひとつ解決されていた辺りもGOOD☆でも結局最後は女同士の勝負で男たちは振り回されているという(笑)中谷美紀はいつもマドンナ役なのに今回は伴ちゃんという若いライバルに嫉妬する感じの役どころも面白かったです。ウン☆日本映画最高!!こういう感じの映画が一番好きです(*^▽^*)/ 2005年公開。
「アイランド」
ユアン・マクレガー主演。マイケル・ベイ監督。(←今回の映画でますます彼の作品が好きになった!)スカーレット・ヨハンソン他。試写会ではマイケル・ベイ監督の舞台挨拶とユアンのメッセージが流れました。-「僕らの身体がコピーなら、この気持ちは何?」-臓器調達のための”クローン再生”という緊迫感のある設定のもとに、スタイリッシュな未来都市を舞台に展開する比類なきダイナミックアクション。そして、絶対の定評を持つ定評を持つ美しい映像から溢れ出す、「愛し合う」というこの世で一番純粋な祈り。「生きたい」というこの世で一番純粋な祈り。この上もなく無垢な魂が生み出す、真実の”アイランド”-。新たな”生命”の誕生を告げる近未来エンターテイメント『アイランド』-2005年夏、世界を覆い尽くす感動が訪れる!
9点!!この作品は久しぶりにすごいエンターテイメントです!クローンとして生まれてから3~4年しか経っていないリンカーン(ユアン・マクレガー)とジョーダン(スカーレット・ヨハンソン)のかつてないほどの無垢な愛。男女が愛し合うということを理解した瞬間の感動。リンカーンの富と名声を得て”臓器を買った”もうひとりの自分(本体)との対面。そしてそれがきっかけで生まれる「生きたい。」という心を持つ人なら当然の強く激しい想い。そして人が同じ感情を持つ人(たとえそれがクローンだとしても)を作ってしまうとこうなるであろう悲劇、とても悲しいひとつの結末。二人を追跡するために組織された大規模なセキュリティーチームとの息詰まる攻防戦&カーチェイス。恋愛、アクション、そして生命とは?という深い問いかけを投げかけてくる大感動巨編です。まぁ、感動というか私はとても悲しかったです。正直。本当にこれから起こり得る可能性もあるクローンのことがとても悲しかったです。(ネタバレになってしまうので言えませんけど。)なんか時差があったらしく終わってから京料理を食べに行ったんですが、そのお店で悲しくて泣いてしまいました。でも、近未来的な映像もとてもリアルで、ビュンッってすごいスピードで走る空を飛ぶバイクとか、皆白い服で統一されていたり、機械的な施設の中で過ごすクローンたちの不自然さが妙にリアルだったり、対照的に施設の周りの大陸的な雄大な自然や”アイランド”といわれる海と地上最後の楽園の美しさとかとても素晴らしかったです。私はこの映画を観てますますクローン反対派になったのですが、私が「もう牛とか羊のクローンも感情あるんだし、いけないことだよ。」って言ったら母に「魚の養殖と同じよ。」って言われて、そう言われると妙に納得してしまう自分もいたり。う~ん、難しいところですね。どこできちんとボーダーラインを引くかが。「ロスト・イン・トランスレーション」のときから注目していたスカーレット・ヨハンソンが綺麗でした。こんなに褒めておいて9点の理由はラストの終わり方。ネタバレになるので言えませんが。あれから皆どうするの?(?~?)2005年公開。
「ハービー 機会じかけのキューピット」
リンジー・ローハン主演。イタズラなワーゲンが、あなたの願いを叶えます!彼の名は、ハービー。人の心をもった魔法のクルマ。愛するオーナーに幸せを運ぶ・・・。2005年夏、ウォルト・ディズニーから願いを叶える”幸せのキューピット”が誕生します!
8点!!私はやっぱりディズニー作品が好きらしいです(^^)内容は小中学生向けだったけど、クルマのハービーは可愛いし(デザインとか)、主演のリンジー・ローハンもティーンの代表って感じで演技はそれほど上手くないけど、CUTE!☆そのものって感じで、何もかも可愛い♪♪ディズニーの作品には愛がたくさん詰まっていて観た後に絶対に幸せになれるから好き☆今回はゆゆの好きなブレッキン・メイヤーがマギー(リンジー)のお兄さん役として出演していたのも嬉しかったです☆サーキットのことはよくわからないからきっとありえないレースだったんだろうけど、カーレースのシーンも魔法のクルマって感じで楽しかったです♪2005年公開。
「妖怪大戦争」
神木隆之介主演。豊川悦司、高橋真唯、栗山千明他。泣き虫でいじめられっ子の少年タダシが、ひょんなことから世界を守る正義の味方「麒麟送子」となり、日本全国に住む妖怪たちと力を合わせ、世界の壊滅を目論む魔人・加藤保憲率いる悪霊集団に世紀の戦いを挑む!水木しげる、京極夏彦、荒俣宏、宮部みゆきプロデュースによる愛と平和の大冒険ファンタジー!
6点!!神木くんの演技には文句なしに10点あげたいです!これまでは普通だけど、ちょっと特徴のある役だったり、どこか大人びた少年役が多かったですが、今回は本当に普通の小学生の役でそれも見事にこなしていました。口調とか声色とかも今までの演技と全然違っていて「さすが天才子役!」と思いました。彼の表情がとても豊かで怖がって叫ぶ声とかもシーンの度に微妙に違くて一緒にお化け屋敷を巡っている気分になり惹き込まれました。妖怪たちはまさに水木しげるの「鬼太郎ワールド」そのまんま!知ってる妖怪も知らない妖怪も合わせてなんと120万匹も出演しています。「すねこすり」がすご~~く可愛かった♪ペットにしたーい!(^^)でも今回は数が多すぎて妖怪の特徴とか特技があまり出てこなかったのが残念でした。でも試写会会場にいた子どもは泣き出しちゃった子や途中で「やっぱ無理~帰りたい~涙。」って声も聞こえてきたからあれくらいで子ども向け映画としてはちょうど良かったのかな?(笑)お化け役はとても豪華で特殊メークで隠れてるけど、誰がどの妖怪を演じてるか見つけるのが面白かったです。しかも水木しげるをはじめとするプロデュース陣も全員出演してるし(笑)遊び心たっぷり&笑える場面もたっぷり。それを神木くんの普通の少年演技とリンクして更に笑えます。トヨエツは真っ白メークでドラキュラみたいでした。鳥刺し妖怪・アギ(栗山千明)とかつて人型だったところを加藤(豊川悦司)の手によって妖怪にされた川姫(高橋真唯)との過去の感情の繋がりみたいなものを説明してくれるシーンが欲しかったです。特にアギはなぜ妖怪仲間を裏切って加藤につくことにしたのかとか。惚れたから?って理由じゃ微妙だし。何かエピソードが欲しかった。でも、夏休みの大冒険にはピッタリの映画なので子どもはもちろん大人も楽しめると思いますし、お化け屋敷感覚で観に行かれたら良いかと思います(^▽^)/2005年公開。
「東京フレンズ ep3.4.5」
7点!!大塚愛主演他。1,2話は試写会で観たので3~5話の感想だけ書きます。私は大塚愛ちゃんが大好きなので劇中歌がとっても良くてストーリーにもリンクした詩の内容だったり、今の私にもすごく共感できる詩だったりして詩の内容に惹き込まれました。登場人物たちのセリフとか気持ちとかもすごくリアルで「あ~わかるわかる。」って気持ちがいっぱいありました。特に女心。ドラマより短いけど、映画より長いから内容が丁寧に描かれているところが良かったです。でも、ラストが納得いかない。4人の女の子の成長物語なのに、玲(大塚愛)は良いとしても、ひろのちゃん(松本莉緒)の物語はどうなるの?!って感じ。一応完結してくれないと気になってしょうがないんですけど~~。が、しかし!DVD発の映画化が決定した模様なので映画をウズウズと待つとしましょう☆皆さん、映画の前にDVDを!普通っぽさが逆に共感できる作品です♪2005年公開。
「劇場版 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者」
「錬金術世界」から門の向こうへと飛ばされたエド。抜け出したのは、西暦1921年のミュンヘンであった。第一次世界大戦の敗北を機に、破滅的にインフレが進行し、人々は貧困に喘いでいた。屈辱的なヴェルサイユ条約を締結した責任はユダヤ人裕福層にあると、反ユダヤ主義を掲げるナチスによるテロが横行。20世紀最大の悲劇といわれるホロコーストの温床が出来上がっていた、そんな時代。錬金術の使えない現実世界で門を突破する可能性を考えていたエドは、ヘルマン・オーベルトに啓発され、科学技術の粋であるロボット工学を学ぶが、そのまま2年の月日が経っていた。どこまでいっても逃れることの出来ない運命に、エドは次第に焦燥をつのらせていた。そんな1923年のミュンヘンから、物語は始まる-。
9点!!いや~最近のアニメはもう子どもだけのものじゃないんだなとつくづく実感しました。というかストーリーを読んでお分かりだと思いますが、子どもは奥深くまでは理解して観れないんじゃないかと。(^^;)それくらい、話は複雑で登場人物それぞれの感情が複雑に交錯しており、だからこそ、その中で一番シンプルなエドとアルの兄弟の願いと絆が強く常にストーリーの軸に据えられててとても良かったです。オープニングのL'Arc~en~Ceilの新曲「Link」に合わせた映像も超かっこ良かったし、やっぱりラルクの曲を聴くと「鋼錬」が帰ってきた!って気持ちになってワクワクしました。でも今回も内容はかなりヘビー。でも錬金術という魔法の世界を実際の史実(しかも重要な時代)とリンクさせて進んでくストーリーにはひたすら感心させられました。「よく出来てるなぁ~。」と。(笑)エドとウィンリィが再会したシーンとかまぢ泣きそうになったし。アニメも侮れませんね(>0<)ストーリー的には完璧だったのですが、なぜ9点かというと、ゆゆの大好きなロイとリザの出番が少なすぎたこと(爆)と、ラストはやっぱり「錬金術世界」に戻ってほしかった~~。(-皿-)だってあれじゃぁ、残されたウィンリィが可哀想過ぎるし、エドとロイの掛け合いももう観れないってことだし、第一もう錬金術が出来ないんじゃ続編が作れない!(涙)切な過ぎる~~!カ゛シ゛ョーンΣ(゜д゜lll) 2005年公開。
「東京タワー」
岡田准一主演。黒木瞳、松本潤、寺島しのぶ他。恋はするものじゃなくて、落ちるものだ― 東京タワーがやさしく見守る街で―。大学生の透(岡田准一)は、20歳年上の美しい人妻、詩史(黒木瞳)と出会い、その瞬間恋に落ちた。そして3年間、二人は静かに愛を重ねていた。透の友人、耕二(松本潤)もまた、ガールフレンドがいながら喜美子(寺島しのぶ)という年上の人妻と別れることができないでいた。しかし、次第に強くなる相手への想いを抑えられなくなった時、4人はそれぞれの決断を迫られることになる・・・。女性たちに圧倒的に支持される江國香織の同名小説を透明感のある美しい映像で映画化。東京タワーが優しく輝く都会の街を舞台に繰り広げられる、珠玉のラブストーリー。
9点!!情熱に飲み込まれると壊れてしまいそうな繊細な心を持つ透、まさに江國香織の別小説「冷静と情熱のあいだ」を実演している詩史、子犬のように可愛いかと油断すると鋭い視線とセクシーさで狙ったものを射止めるイマドキの男の子・耕二、主婦でありながら少女のように無邪気で情熱的な心を持て余している喜美子。皆、ナイスキャスティングです。特に岡田くんと松潤はキャラは違えど、年下の男をやらせたら右に出る者はいないと思うし(笑)寺島しのぶは彼女の素のままって感じがしました。普段は怖い役柄が多いけど、本当はとても女の子で無邪気で情熱的っていう。冒頭の「人は相手の容姿とか性格じゃなくて空気に惹かれる。」ってセリフで一気に惹き込まれました。これは超共感。一瞬で恋に落ちるって本当にあると思うから。いわゆる「不倫もの」なので中盤ドロドロしてたし、どっちつかずがずっと続いて眠い時に観てたらきっと寝てしまったと思いますが、女のギリギリのところまで判断を下さないみたいな汚さというかずる賢さは丁寧に描かれていたと思います。林真理子は女の汚さを描く天才だけど、江國香織はそれを美しく見せてしまう天才だと思いました。見せ場もけっこうあったし、最後までどっちに転ぶんだろう?ってずっと引っ張ってラストのパリのシーンは本当に綺麗でした。不倫ものはハッピー・エンドじゃなきゃ観る価値ないと思うから。それにしても岡田くんはセクシーだった(笑)2005年公開。
「愛についてのキンゼイ・リポート」
リーアム・ニーソン主演。ローラ・リニー他。試写会ゲストは佐藤珠緒とKABAちゃんでした。誰もが知りたいけど聞けないことを、全米1万8000人に聞きました。1948年に初めて「性」の実態を発表してアメリカを一大センセーションに巻き込んだ「キンゼイ・リポート」。そこには、驚くべき答えが、たくさん集まりました。そこからキンゼイ博士が見つけたのは、とても素敵な真実でした。
7点!!ひとりのある博士の前例のない、それもとても大掛かりな研究のプロセスを観ていく映画としてとても面白く、興味深いものでした。どの研究にもいえることだけど、前例のないものは世の中に受け入れられにくいし、まして当時のアメリカではまだタブーとされていた「性」に関しての研究となると統計を集めるのも協力者を得るのもどれだけ大変かがわかります。(私自身も統計学やってたから大嫌いテ゛ス涙)それでもキンゼイ博士だけにかかわらず、科学者の探究心の深さというものは凄いもので、「誰もが知りたい」ではなく愛について「性」について一番知りたかったのはキンゼイ博士なんだと強く思いました。そしてそのキンゼイ博士を理解できた妻にもビックリ。当時ではホント良いパートナーにめぐり合えたんだなと思いました。映画は完全に研究として「性」を扱っているので評判ほど、露骨なものではなかったし、「性と愛は繋がってるときもあれば繋がってないときもある。」とか「性の表現がひとりひとり皆違うように愛の表現もひとりひとり皆違うんだよ。」ということを深く考えさせられました。難しいのはそうはいっても心と体は切り離せないものだからどう受け入れるかがとても難しい問題だと思ったけど(^^;)受け入れ方もひとりひとり違うと思うし、人間何もかもひとりひとり違うんだよってことですね。「性」に関しては当時の人々はキンゼイ博士のレポートが発表される前は「自分はおかしいのかも。」とか「もしかして病気なのかも。」とか思っている人たちはきっとたくさんいたから彼の研究は大きな救いになったと思います。その意味では感動しました。やっぱり人のための科学、研究だと思うから。ただキンゼイ博士が動物学者ではなくて、医学者だったらもっとスムーズに研究がいったのかもって思いました(笑)だって最初自分は医者に頼ったわけだし(爆)どうなんでしょう?(^^;)今となってはわかりませんが。2005年公開。
「タッチ」
犬童一心監督×あだち充。長澤まさみ主演。斉藤祥太、斉藤慶太他。-いつでも一緒だった・・・三人で描いた夢-届けたい、この想い。
7点!!あだち充の作品は本当に青春時代の揺れ動く恋愛模様を描くのが上手ですね。意表をついた告白とか、お互いの探りあいみたいな恋愛とか。観てると楽し~(笑)でも長い漫画を映画に短縮したせいか野球の見せ場や野球に対する情熱が足りなかった気がします。斉藤兄弟の演技力不足も原因。同じくあだち充原作のドラマ「H2」の出演者たちの野球に対する情熱演技の方がはるかに上手くてそれと比べてしまったからどうしてもいまいち。南役の長澤まさみちゃんはイメージにぴったり☆あと、あの有名なテーマ曲はオープニングから流しちゃった方が「タッチ」が始まる!って感じで盛り上がれたかも。ラストも高校生が「愛」って言葉を使っちゃうにはまだ重い気がしました。「大好きだよ。」くらいで抑えといた方が爽やかな恋愛って感じで良かったかなぁ。酷評してますけど、けっこう楽しかったです(^^;) 2005年公開。
「奥さまは魔女」
ニコール・キッドマン主演。ウィル・フェレル他。TVドラマ「奥さまは魔女」のサマンサ役に抜擢された新人女優イザベルは、実は、普通の生活に憧れて人間界に舞い降りてきた、本物の魔女だった-。
6点!!秘密を持ったまま、恋に落ちてはいけない相手を好きになっていくイザベルの、胸を締めつけるような切なさを二コールが新たな魅力で演じています。リメイク版ではありますが、ストーリーはかなりオリジナルな内容になっています。二コールがすっごく可愛い!CUTE!!ファッションも可愛いけど、喋り方も超可愛い!本当に何でもこなせる女優さんなんだなって改めて感心しました。でもダーリン役のウィル・フェレルは特にかっこいいわけでもないし、演技も奥があるわけじゃないし、役柄的にも本当にダメ男でイザベル(ニコール・キッドマン)が一体どこに惹かれたのかさっぱりわからない。ダメ男って設定はわかるけど、たった一つでも男性として魅力的なところがないと共感できないし、応援して観れない。そのせいでかなり映画レベルがダウン↓しました。前半はイザベルの魔法とかお決まりのパターンもなかなか良いテンポで繰り出され、楽しめたのですが、後半はストーリーの展開は見えてるし、ダラダラしていて飽きてしまいました。ストーリーの展開はわかってても楽しめる映画ってありますが、これはそうではなかったです。けっこう期待してたから残念。2005年公開。
「サマータイムマシンブルース」
本広克行監督。瑛太主演。上野樹里他。マジに暑すぎる夏、とある大学の「SF研究会」部室。ぐったりと夏休みを過ごす5人の男子学生と写真部の2人の女子部員。前日にクーラーのリモコンが壊れ猛暑に悩まされるなか、ふと見ると部屋の隅にタイムマシーンが!!「ためしに昨日に帰ってリモコンを取ってこよう」と乗ってみたら、想像もつかないような事態が次々と巻き起こって・・・?!台詞のテンポの良さに笑い、パズルの様に凝った展開に頭をひねりながら、最後には誰もが膝を叩いて最初からもう一度見たくなる、今だかつてない斬新な作品が時空を超えてやってくる!
6点!!本広監督の最新作とあってかーなーり期待していたのですが6点!!(--;)舞台戯曲を映画化したものだからでしょうか?(舞台苦手。めっちゃ舞台っぽかった。)設定やストーリーはしっかりしてるんだけど、笑いとかテンポの設定とかが型にハマり過ぎてて斬新とは言いがたかったです。あと、キャストの実力もあるのかも。本広監督の他作品はどれもいつも豪華出演陣であるのに対し、今回は意外と地味め。役者陣自身の魅せる力が足りなかったのかなぁっと思いました。タダで観る分には楽しめる映画でした(^▽^) 2005年公開。
「NANA」
矢沢あい原作。中島美嘉、宮崎あおい主演。累計発行部数が2500万部を突破し、まさに今、時代をリードしている超人気マンガ「NANA」。パンクバンドのボーカリスト・大崎ナナと恋が最優先の今どきの女の子・小松奈々。夢を歌う「ナナ」に夢に恋する奈々。そんな2人の20歳のNANAの出会いと東京での同居、恋と友情、夢と現実などをリアルに描いたHiPi青春ストーリーが、世界観はそのままにスクリーンデビュー☆
7点!!やっぱり天下の矢沢あい作品&なりきり方向でいく&原作が完結していないとなると映像化はすごく難しいと思いました。最初の方とかすごく違和感感じたし。慣れだしたのは章司(平岡裕太・なんかナヨっ②し過ぎててイメージと違った)をファミレスの前で待つシーンあたりから。宮崎あおいちゃんはとにかく上手!!本人いたってそんなキャラじゃないのにハチ子になりきってハジけてる②!!ファッションもマンガと全く同じだから下手したらコスプレになりかねないところをすごく可愛く着こなしてたし♪でも魔王信仰キャラが出てこないとハチって感じがしないのでそれが残念。中島美嘉ちゃんはなんとなく演技力が追いつかない感じはしたけど、実際ナナがいたらやっぱり美嘉ちゃん以外考えられないなぁって思いました。矢沢作品はどんなに小さいセリフの一言にも深い意味が込められていたりするのでそれをかなりすっ飛ばしてる&各キャラのデータ不足で映画が物足りなかったです。まるでダイジェストを観てるかのよう。特にノブ(成宮寛貴)とシン(松山ケンイチ)が違和感がありました。ノブはもっと純粋な感じだし。シンはもっと小さくて女の子のようででもかなり深い事情を抱えてるってことを表現できる子じゃないと。ナナとレイラ(伊藤ゆな)が歌う劇中歌は矢沢あいが詞を書いてるだけあって「NANA」の世界にピッタリハマってました。トラネスのライブシーンに合わせたレン(松田龍平)の上京シーンは号泣しちゃいました。タクミ(玉山鉄二)は一瞬しか出てこないのにオイシイ所をもってってましたね~(笑)全体的に上手くまとまりきれてないなって印象でした。2005年公開。
「SHINOBI」
仲間由紀恵、オダギリジョー主演。黒谷友香、椎名桔平他。長きに渡り争うことを禁じられていた忍びの里-伊賀鍔隠れと甲賀卍谷。それぞれの里の後継者である朧(仲間由紀恵)と弦之助(オダギリジョー)は、互いの立場を知らずに出会い、運命の恋に落ちる。しかし、宿命ともいうべき悲劇が二人を待ちうけていた。時の権力者・徳川家康によって争忍の禁が解かれ、両里は一族のサバイバルを賭けて戦うことになったのだ!運命に翻弄される二人の愛の結末は?そして悲しき宿命を背負い戦い合う忍たちの未来は・・・!?
10点!!今まで日本のこの時代の映画でピンとくるものがなかったのであまり期待していなかったのですが、もうボロボロ号泣でした。敵対する伊賀の後継者・朧を真正面から愛し、その愛を貫き通そうと、そして争いを止めようと奔走する弦之助、弦之助を愛していながらも宿命ゆえに愛は叶わないと自分の想いを封じ込める朧、自分の忍としての能力とその宿命ゆえに生涯愛する男と結ばれないが、弦之助に叶わぬ恋心を抱いている陽炎(黒谷友香)、不死の術を持ち、最強ではあるが、その心は悲しく孤独な(と私はよんだ笑)薬師寺天膳(椎名桔平)、生まれてすぐ親兄弟を失ったため、朧に育てられ、彼女を慕い、敬愛するがゆえに宿命に翻弄されていくことになる少女・蛍火(沢尻エリカ)、闘うことでしか生きていく意味を持たない忍の世界に育ち、平和な世を受け入れることの出来ない筑摩小四郎(虎牙光輝)、それぞれが辛すぎる宿命の中で必死に生き、切な過ぎる想いを抱えている姿にもう涙&涙。しかもそれぞれにきちんと見せ場があるのでその度に切ない攻撃がバシッとくるのでまた涙。ラストがとても良くて(もう号泣!)一見ストーリーはありきたりなのにベースがしっかりしているせいか見せるところはきちんと見せるという感じで今までの忍者ものの中では一番リアリティーがあるし、派手過ぎず、地味過ぎず、とても良かったです。この映画のために書き下ろした浜崎あゆみの「HEAVEN」がまた映画によく合っていてエンドロールもまた涙。邦画、しかもエンターテイメント作品にここまで泣かされると思いませんでした。2005年公開。
「頭文字D THE MOVIE」
ジェイ・チョウ主演。鈴木杏、エディソン・チャン、ショーン・ユー他。家業の豆腐屋で配達するうちに、完璧なドライビングテクニックを身につけた藤原拓海(ジェイ・チョウ)。そんな拓海に、スピードの魔力にとりつかれた峠のスペシャリストたちが次々と勝負を挑む。果たして拓海はこの熾烈なカーバトルを制することができるのか? そして幼なじみのなつき(鈴木杏)との恋の行方は? 高校生活最後の夏がクライマックスを迎える…!!爽快&迫力のエンタテイメント!
7点!!原作はしげの秀一の「頭文字(イニシャル)D」。ゲームセンターでカーレースマシーンも次々登場するくらい人気の作品です。監督が香港の監督だから、舞台が日本なのにセリフ回しとか拓海の家の感じとか、どこか日本らしくなくて不自然ですが、それ以前に出演者が杏ちゃん以外全員日本人ではないのでそこは目をつぶりましょう。(^^;)ストーリーや恋愛話、親子話などはしっかり盛り込まれているのにきちんと主軸はカーレースから離れず、車を全く知らない人が観ても楽しめる内容になっています。特に拓海が秋名の下りで抜かすか抜かさないかの競り合いのところなんか、もう釘付けで「キタ━(゜∀゜)━!!」という感じです。でも拓海役のジェイ・チョウはあまりカッコ良くなくて(容姿がね。原作でもそうだから良いって彼氏は言ってた。)ライバル役の高橋涼介(エディソン・チャン)と中里毅(ショーン・ユー)の方が美形です。まだ序章って感じのところで終わってしまったので、続きが気になります。(>_<) 2005年公開。
「この胸いっぱいの愛を」
伊藤英明、ミムラ主演他。4・5点といった感じです。「黄泉がえり」よりは面白くないし、涙もなかったです。故郷である門司に向かった主人公・鈴谷比呂志(伊藤英明)は、かつて自分が住んでいた20年前の北九州・門司にタイムスリップしていることに気付きます。そこで、彼は難病にかかり手術を拒否してこの世を去った、大好きだった”和美姉ちゃん”(ミムラ)に再会します。和美を救えなかったという思いは、比呂志の胸の中にずっとひっかかっているものでした。20年前のいまなら、和美姉ちゃんを救えるかもしれない・・・それは未来からの”黄泉がえり”だった。「黄泉がえり」のスタッフが贈るもうひとつの優しい奇蹟。
5点!!比呂志と和美のストーリーを主軸にして、他にも同時にタイムスリップした布川輝良(勝次涼)、臼井光男(宮藤官九郎)、角田朋恵(倍賞千恵子)のストーリーも同時展開されていくのですが、どれもあまりに簡単に一言で片付けたみたいな感じになっていて感情移入が出来なかったので、たぶん感動を強めるためのプラスαだったはずが逆効果になっています。それにネタバレになるので書きませんが、あまりに都合の良い展開が多すぎてそれは映画の中の登場人物さえ不可思議に思うのでは?と思ってしまいました。ラストなんかパラレルワールド状態だったし。和美の「死にたくない!」という強い想いはさすがに人の心からの感情でグッときましたが、それをもっと展開的に盛り上げてほしかったです。タイトルと感動が噛み合ってないです。2005年公開。
「ステルス」
ジョシュ・ルーカス主演。ジェシカ・ビール、ジェイミー・フォックス出演他。近未来-。テロ対策プロジェクトのために極秘に開発された人工知能搭載の最強ステルス戦闘機(E.D.Iエディ)が自らの意思で暴走を始めたとき、人類は予測不可能な危機に直面する!”見えない”戦闘機を相手に、壮絶な戦いを挑む3人のトップパイロットたち。追撃の舞台はロシア、アラスカ、そして北朝鮮へ-。地球最大の危機に立ち向かう人間の勇気、愛、友情を描いた感動のアクション大作!
7点!!もうストーリーがどうとかより、戦闘機のエアバトルが凄い!!超音速っていうの?「速過ぎる~~すげ~~~。」みたいな。慣れるまで画面に釘付けでした。普段アクションはあまり観ないからかも知れないけど、3Dのメガネかけて観てるみたいな迫力と体も画面に合わせて揺れてる私!(・・だけ爆)ストーリーは戦闘に失敗はつきものっていう至って単純なものだけど、自分の国の極秘プロジェクトのために他国まで巻き込んで破壊してしかも、裏工作で消そうとしたり、テロ撲滅のためには一般市民の犠牲も厭わないみたいな考え方の人間が出てくること自体、めちゃめちゃアメリカ映画だな~って思いました。そういうのがあることで感動とか、もう薄れちゃいますよね。大体、パイロットの命令を無視して「嫌です。」とかいう無人戦闘機なんて普通即効で修理に出すし!(爆)とりあえずエンドロールが終わるまで席は立たないように!☆ 2005年公開。
「蝉しぐれ」
市川染五郎主演。木村佳乃、緒形拳他。舞台は東北の小藩「海坂藩」。下級武士である養父のもとで成長する牧文四郎(市川染五郎)。父(緒形拳)は藩の派閥抗争に巻き込まれ、冤罪によって切腹を命じられる。その後、謀反をおこした父の子として数々の試練が待ち受けるが、幼馴染たちの助けと、剣の鍛錬によって日々を質素に、そして懸命に母(原田美枝子)とともに生きる。ある日、筆頭家老から牧家の名誉回復を言い渡される。しかし、これには深い陰謀が隠されていた。文四郎は、藩主側室となり派閥抗争に巻き込まれた初恋の人・ふく(木村佳乃)を命懸けで助け出すことになる。その時、海坂藩には、悲しみをつんざく蝉の声が、いつまでも鳴き響いていた・・・。
8点!!人々が自然の厳しさに耐え、自然とともに生きていた時代の美しさと、「情緒あふれる」とはこのことだな、と感じさせてくれるゆったりした人々の生活と美しい四季の風景でした。少年時代の文四郎とふくを演じている石田卓也と佐津川愛美の演技がとても真っ直ぐで清々しさもあり、緒形拳と並んでいても引けをとらないほど素晴らしくてこの二人の演技があったからこそ、この映画は成功したんじゃないかと思いました。前半はとても丁寧に描かれていて良かったんですけど、後半は物語を無理やりまとめた感があり、いきなり○年飛んでいたりして、きっと原作ではそんなことないんだろうなぁと思って観ていました。(まだ原作読んでません。)最初は淡い想いだった恋心も年月とともに募っていってしかし、それは叶うことのないもので、言葉に出してしまえば、気持ちが溢れてしまうけれど、伝えずにはいられない想いみたいなのを表した「忘れようと、忘れ果てようとしても、忘れられるものではございません。」というラストのシーンはやっぱり号泣。秀作ではあると思うけれど、ラストまで丁寧に描いてくれてればもっと良かったかなぁ。2005年公開。
「私の頭の中の消しゴム」
チョン・ウソン、ソン・イジェン主演。恋に落ちて、結ばれて。そんな幸せなふたりの前に、彼女の記憶が消えていくという悲劇が立ちはだかる。愛する人は目の前にいるのに、手を伸ばせばそこにいるのに、見知らぬ人のように自分が忘れ去られていく絶望。そして、愛を忘れたくないと願いながらも、自分の中の記憶が真っ白に消されていく恐怖。彼女の記憶を甦らせるために家中に貼られた1000枚のメモ、どこまでも美しいシーンと忘れられないセリフの数々。そして、希望がかすかに絶望に打ち勝つエンディング。今いちばん新しくて、クラシックな愛の物語がここにある。
7点!!メインテーマのアルツハイマーが主軸ではあるけれど、二人の出会いや価値観の相違、結婚までのストーリーも韓流にしてはくどくなくリアルに描かれていたところが良かったです。1000枚を超えるメモが全部日本語で書かれてて内容がわかったら良かったのに。そしたらチョルス(チョン・ウソン)の大きな愛や生涯愛するという想いもより伝わったと思う。チョン・ウソンはすごく男らしくて(スタイルも良いし)頼りがいのある男性を演じててすっごくかっこ良かったし、ソン・イジェンは透明感と少女っぽさを残した可愛い&綺麗な女優さんでお嬢様で控え目だけど、真っ直ぐなスジンにぴったりだったと思います。30歳にも満たない年齢でしかも結婚したばかりで、恋人が不治の病に冒された時、チョルスのように当然自分が守り抜くと即決できて最後まで看取る覚悟ができる人はどのくらいいるのかなって考えちゃいました。もう少し後の展開まで追っかけてほしかったかな。まだ病気の始めってところで本当に辛い場面も一緒に乗り越えていくみたいな感動が欲しかった。2005年公開。
「シン・シティ」
ブルース・ウィルス、ミッキー・ローク、クライブ・オーウェン、ジェシカ・アルバ、イライジャ・ウッド、ジョシュ・ハートネット他豪華キャスティング。新時代アクション超大作!前代未聞の”刺激世界(シン・シティ)”が日本を吹っ飛ばす。一瞬で観客の血を彷彿させる超絶アクション、怒りを愛を背負い、”罪の街”を疾走する強烈なキャラクター、光と影を彩る鮮烈な色彩に目を見張るクールな映像美。”シン・シティ”に入り込んだ観客は、その圧倒的な刺激に打ちのめされ、エンタテイメント史が塗り替えられる瞬間を目撃する!
7点!!ひとつの映画にこんなに主役級の俳優たちが出ていいのかって感じですね。しかも皆、超クール&カッコイイ~~!!音楽もカッコイイ!3部作なので、今回のメインはマーヴ(ミッキー・ローク)、ドワイト(クライヴ・オーウェン)、ハーティガン(ブルース・ウィルス)でしたが、話はそれぞれ”罪の街=シン・シティ”の大ボス・アメリカを影で牛耳る男・ロアーク枢機卿(ルトガー・ハウアー)を繋がってリンクしてるだけで個々のストーリーといった感じでしたね。もっとすべての話をリンクさせていけば面白くなりそうだけど、2、3部に期待かな?でも男3人とも愛のために女のために命をかけるってところがカッコイイっすね~。私は特に、ハーディガンとナンシー(ジェシカ・アルバ)のエピソードが気に入りました。でも暗殺者ミホ(デヴォン青木)の動きとかまぢタランティーノって感じ。そうゆうワンパターンが見えてしまうと褪める。今回はジョシュはほとんど出てこなかったけど、けっこう重要な役?!な感じなので続編に期待です☆でもジョシュが出てなかったら絶対避けてる映画なのは間違いないデス。映画観る前にケンタとか食べなくて良かった~~まぢ、こんな血ドッバッー&肉片が飛び散る映画観たの初めてだもん。(>_<)超「オェ~~。」って気持ち悪くなった(--;)刺激世界ってこうゆうこと?全体的にモノクロ仕様なのはグロさを緩和するため?(おそらくカッコ良さを増させるためでしょう。)でも終始画面に釘付けにされたことだけは確か!!でもオェ~~~。しばらくお肉は食べれそうにない(;;) 2005年公開。
「チャーリーとチョコーレート工場」
ジョニー・デップ主演。フレディー・ハイモア他。チャーリー・バケット少年(フレディー・ハイモア)の家の貧しさといったら、それはもう大変なものでした。それでもチャーリーは幸せでした。年に一度、誕生日のときにだけ買ってもらえる大好きなチョコレートがあるから。そんなある日、驚くべきニュースが世界中を駆け巡りました…。
6点!!今回のジョニー・デップもやっぱり普通じゃない!!!!白塗り&キレた演技が冴えてます!夢を与えるチョコレート工場主のように見せかけて、やることがやります。個性的な子供たちに負けません!!カラフルなティム・バートンの映像美と合わせて、ジョニーのおかしな演技をスクリーンで!!原作をよくここまで忠実に再現出来たなって感心するほどのカラフルなお菓子の世界&夢の国に魅了されます。魔法は使ってないけど、「ハリー・ポッター」シリーズに匹敵するほどのファンタジーの世界でした。ウンパ・ルンパが漕いでくれるピンクの龍の船とかこんなのがTDLにあったら超素敵だろうなぁって思いました(うっとり)ストーリーは原作に加えてウォンカさんがチョコレート工場を始めるきっかけとなった父との関係も描かれていてそこがただの幸せファンタジーで終わらない良いスパイスになっていました。でもウォンカさんのキャラクターが原作ではもうちょっとちゃめっけのある世間ずれした不思議なおじさんって感じだったのに対し、ジョニー・デップを選んだことはピッタリではあるけれど、彼のキャラクターが濃く出すぎてるのと、父とのエピソードを加えたことで、ちゃめっけではなく成功したひねくれ者なキャラクターと、父と上手くいかない自分の人生からいたずらな子どもと親を苛める感じが嫌だったです。嫌味な感じ。教訓なのはわかるけど、あれはやりすぎ。ブラックジョークは決して苦手ではないんですけど。メーキャップも濃いからよけい怖かったです。彼を見てM.J.氏のネバーランドとイメージがカブってしまったのは私だけでしょうか?(汗)私は原作通り、無難なエンディングの方が良かったです。2005年公開。
「旅するジーンズと16歳の夏」
アンバー・タンブリン(ティビー)、アメリカ・フェレーラ(カルメン)、ブレイク・ライブリー (ブリジット)、アレクシス・ブレーデル(リーナ)主演。ジェナ・ボイド(ベイリー)他。生まれる前からずっと一緒だった4人が、初めて“ひとり”になった16歳の夏-。彼女は自分のカラを破りたかった。彼女は父親に振り向いてほしかった。彼女は母の死を乗り越えたかった。そして彼女は、生きている意味を知りたいと思った。16歳の夏、4人の少女は、ひとりずつ別々の場所へと旅立った。幸せを呼ぶ一本のジ―ンズを友情の証とし、互いに送りあうことを約束して-。 あの輝く季節、わたしたちははじめて[絶望]を知った-。
8点!!原作の「トラベリングパンツ」の大ファンなので、とても楽しみにしていた作品です!主人公の4人はイメージにぴったり!!4人の中で一番リアリストで人生に諦めを感じてしまっているティビー、4人の中では一番普通の女の子かな?と私は思う等身大16歳で笑ったり、怒ったりが一番素直なカルメン、思い立ったらすぐ行動&かなりの暴走癖があってとっても明るく精神的にも強いハニービーことブリジット、内気すぎる性格ゆえに自分の美貌さえコンプレックスに思っているレーナ。原作とはだいぶストーリーが違うけど(ブリジットとレーナのストーリー)ひとつの映画として観たら限られた時間の中で4人一人一人の感情の変化や背景をとても丁寧に描いているし、誰か一人がピンチになったら駆けつけてくれる親友が3人もいるなんて本当に羨ましいし、数々の悲しみも苦難も友情があればこそ乗り越えていける素晴らしさをすごく感じました。ジーンズは魔法というより友情の証☆続編もぜひ映画化希望☆エリックもイメージ通りでかっこよかったし♪唯一の欠点はレーナとコストスのストーリーは原作でもかなりのお気に入りだったので原作のままやってほしかったです。(残念)2005年公開。
「キャプテン・ウルフ」
ヴィン・ディーゼル主演。ディズニー最強のヒーローは史上最悪のハウスキーパー!?アメリカ海軍が世界に誇る無敵のソルジャーであり、家族の絆を知らない孤独な男・・・そんな彼に下された新たなミッションは―炊事・洗濯・おむつ替えに、カモの世話!?任務のためにハウスキーパーをするハメになった屈強の軍人エリートが繰り広げる、抱腹絶倒、奇想天外、そして最後にはジワッーと感動できる、完全無欠のエンタテイメント・ムービー!!
6点!!とにかく子役たちが全員超カワイイ!!!なんて美男美女の兄弟なの!って感じです。特に次男のピーターが超可愛くてもっと彼のセリフがあったらなぁって思いました。ストーリーは最初から最後まですっごいありきたりで、これまでの実写版のディズニー作品の中で一番こども向けの内容かも知れません。可愛い&ハッピーエンドのディズニー映画は好きだけど、もうちょっと意外性のある展開も欲しかったかな。あと、ヴィン・ディーゼルは笑うととっても優しい顔になっちゃうからホントに普通のパパみたいでとても海軍エリートとは思えなかったです。戦い方も銃とか使ったりして本格的なのだとかっこ良いのに武器はホウキとかだし。もっと海軍のウルフと子育てに奮闘するウルフの差を出して欲しかったです。2005年公開。
「エリザベスタウン」
キャメロン・クロウ監督。オーランド・ブルーム主演。キルティン・ダンスト他。仕事で大失敗をして生きる気力を失ったドリュー(オーランド・ブルーム)は、人生を終わらせる覚悟を決める。そこに、追い討ちをかけるように知らされる父の死。失意の中、父の故郷ケンタッキー州エリザベスタウンへと出発する。親戚たちとの触れ合い、初めて知る亡き父の姿、新しいロマンス・・・美しい故郷で体験した出来事が彼を次第に癒していく6日間の物語を爽やかに描いた感動作。
6点!!なんていうか人生スローロードムービーといった感じですね。私が一番苦手な。(>_<)親戚たちにもガヤガヤ振り回され、後半のドライブシーンでは、一緒に引きずり回されてるような感覚が(飽きた~。)それに彼自身が生きる意味を再び見出すというより、クレア(キルティン・ダンスト)や母の姿を観て、教えてもらったって感じだったし。それを線の細い頼りなげなオーリーが演じるからさらに頼りない。アメリカの昔の曲とか土地とかを知っていれば、ロードムービー風に楽しめる映画だと思ったけど、それも知らないので本当に微妙でした。キルティン・ダンストは持ち前の小悪魔ちっくな生き生きとした女性を演じてて良かったけど、それだけかも。2005年公開。
「ティム・バートンのコープスブライド」
声:ジョニー・デップ、ヘレナ・ボナム=カーター。「ナイトメア~」から12年、たまらなくロマンティックな最新型ティム・バートン・ファンタジー!19世紀ヨーロッパのとある村。結婚を控えた若者ビクター(声:ジョニー・デップ)は、ふとしたことからコープスブライド=死体の花嫁(声:ヘレナ・ボナム=カーター)に結婚の誓いを立ててしまい、冥土へと連れ去られ―?!
7点!!映画の人形劇にティム・バートンが魔法を吹き込んだというのがピッタリ!キャラクターたちの独特な動きと音楽とダンスにグイグイ惹きこまれていきます。コープスブライドことエミリーの登場シーンも月明かりに薄ら光るベールと青白さが冷たく儚げなのに優雅でとても美しいシーンで印象に残りました。骨の犬のスクラップスや、結婚式のフラワーガール、ガイコツ・ボーイ&ガールとか独創的で可愛いキャラクターもたくさん登場するし、ストーリーもテンポ良く進んで、1時間18分という時間に上手くまとめてあって本当言うことなし!完璧な映画です。ビクターの本当の結婚相手のビクトリア(声:エミリー・ワトソン)もただの脇役ではなく、きちんと三角関係が成立していて、切ない恋模様も上手く描かれているし。なぜ満点じゃないかというと「でもお金払って観たいジャンルじゃないから。」だけです。だって~~花嫁の身体の至る所からうじ虫が出てきたり、蜘蛛が身体中にまとわりついたり、気持ち悪いのに私はちょっと耐えられない(>_<)2005年公開。
「ALWAYS 三丁目の夕日」
山崎貴監督。吉岡秀隆、堤真一、小雪、堀北真希、薬師丸ひろ子出演他。携帯もパソコンもTVもなかったのに、どうしてあんなに楽しかったのだろう―昭和33年―日本はけっして裕福ではなかったけれど、人々は明るくきらめく”未来”に向かって懸命に生きていました。この年着工された東京タワーは、まるで人々から希望を託されたかのように、着々と天に伸び続け、完成のときを迎えます・・・。そんなタワーを背景に、下町に暮らす個性豊かな面々が織り成す感動と希望の物語。
8点!!正直、ストーリーにはほとんど期待しないで観に行ったのですが、これは面白い!☆自動車修理工場・鈴木オートの鈴木一家(堤真一、薬師丸ひろ子、息子・一平)とそこに集団就職でやってきた六子(掘北真希)のストーリー、そして則文(堤真一)と何かと反発しあう駄菓子屋の店主で、しがない小説家の芥川竜之介(吉田秀隆)と飲み屋のおかみ・ヒロミ(小雪)と身寄りのない少年・淳之介(須賀健太)とのストーリー。そして戦後の傷から立ち直ろうと希望に向かって進む夕日町三丁目の面々。それぞれのストーリーが上手い具合にリンクし合っていて、テンポも良い。三輪自動車とか集団就職とか作りかけの東京タワーとか昭和の町並みの細やかさとか見たことがないものがたくさん出てきてそれもすごく面白かった。山崎監督のVFX技術には毎回圧倒される。笑いあり、涙ありで、夕日町三丁目の人々のゆったりとでも着実に夢と希望に向かって笑顔で生きていく姿には今の時代にはない温かい何かを感じ取ることができました。若い世代には目新しいのにどこか懐かしく、同世代の方たちには懐かしい気持ちを思い出させてくれる温かい映画です。2005年公開。
「ヘイフラワーとキルトシュー」
カトリーナ・タヴィ、ティルダ・キアレント主演。2002年にフィンランドで公開するやいなや、35万人の観客を動員し、空前の大ヒット映画となった「ヘイフラワーとキルトシュー」。しっかりものの姉・ヘイフラワー(カトリーナ・タヴィ)とわがままな妹・キルトシュー(ティルダ・キアレント)。パパはポテトの研究しか頭になく、ママは家事が大の苦手。妹の世話、ママのお手伝いに明け暮れるヘイフラワーも来週から小学生。このまま自分が小学校に通い始めたら、お家の中はどうなってしまうのか・・・それが心配。しかしそんな簡単に家族は変わらず、とうとうヘイフラワーは・・・。最高に可愛い姉妹と風変わりな大人たちが繰り広げる心温まるお話。
10点!!フィンランドならではの美しい森、透明な空気、そしてカラフルでポップなインテリアや雑貨たちも大きな見どころ☆もう二人の姉妹がとっても可愛いすぎるっっ!!!o(*>▽<*)oそしてキルトシューのワガママ&騒ぎまくり暴れん坊ぶりにはびっくり!!でもどんなに振り回されてもワガママでもあんなに可愛い顔で見つめられたら許しちゃうんだろうなぁ。対するヘイフラワーは7歳にしていつも家族と妹のことを一番に考えて何でも譲ってあげる家族の大黒柱的良い子。でも自分が小学校に行ってる間の家族を心配して神様に一生懸命お祈りしてる姿とか「私だって怒るときはあるのよ!」と芯はしっかりして頑固で普通の子どもの面も本当はたくさんある、女の子らしい服装が好きな可愛い女の子。お隣さんのヘルガ&ハリセ姉妹もかなり良い味出してます。(お家がお花と赤やピンクに囲まれてて可愛い~♪)ヘイフラワーたちのお家もすごく可愛くて画面を観てるだけで幸せいっぱい。(*^ー^*)子どもの日常は毎日事件がいっぱいで笑ったり泣いたりクタクタになるまで遊んで姉妹仲良くぐっすり寝る。そんな中で子どもなりに一生懸命考えて思いやりとか身につけて成長していく姿には胸を打たれます。ラストの広大な自然のシーンでガッチリ満点確定しましたね。これを観れば、明日は今日よりちょっぴり変わっているはず☆(byヘイフラBOOK)2005年公開。
「同じ月を見ている」
窪塚洋介主演。黒木メイサ、エディソン・チャン他。幼なじみを裏切ってしまった鉄也(窪塚洋介)、純真ですべてを受け入れ罪を被ったドン(エディソン・チャン)、二人の間で揺れ動くエミ(黒木メイサ)。幼なじみ三人の感情が複雑に絡み合いながらも懸命に人を愛していこうとする様を描いた感動の傑作。澄みわたる月の光が優しく包む―「号泣」のラストシーン。
7点!!ストーリーも舞台も配役も良いのに、全体的にぎこちなさが漂う演出力不足で役者の魅力を削いでしまう映画でした。山田太郎(金子優作役)やエディソン・チャン他の俳優陣はもう演技力が確立されていて自分の魅力と役とを上手く合わせることが出来ていたけど、窪塚くんと黒木メイサは本来なら良い演技が出来る二人なのにいまいち魅力を発揮出来ないでいたと思う。特に窪塚くん演じる鉄也は事件の夜から心の成長が止まってしまっている繊細で危うげな役なはずなのにすぐにキレるとかでしかその表現がなく深作健太監督じゃなかったらもっと違う風になっていたかもと思わざるえませんでした。「GO」のときの窪塚くんはすごく繊細で良かったから余計に。でもラストに流れる久保田利伸の曲(「君のそばに」)がとても良くてそれとそこの窪塚くんの演技にちょっと泣いてしまいました。(あそこは繊細な感じが出せてたと思う。)でもそれに寄り添う黒木メイサの演技はいまいち。ベースのストーリーはとても良いのに勿体無いなぁとひたすら思った映画でした。2005年公開。
「あらしのよるに」
声:中村獅童、成宮寛貴。オオカミとヤギに生まれた、普通ならありえない友情を、時にユーモラスに、時に切なく描いたベストセラー絵本「あらしのよるに」が、この冬ついに長編アニメーション映画に。映画では、原作ファン待望のガブとメイの友情の最終章が描かれます。オオカミとヤギという”秘密の友情”がそれぞれの種族に知られるところとなり、追い詰められた二匹が最後にとった行動とは?そして二匹の運命は・・・?最初は奇妙だった友情が極限まで純化され、やがて誰にも引き裂くことの出来ない崇高なものへと変わっていく様子は観る者の胸を打ち、あたたかな感動で包み込みます。
5点!!崇高なものへっていうのは言いすぎだと思うけど、自分が小学校に上がる前くらいの年齢で観たらすごい惹き込まれたと思います。でもなんせもう大人なので、本当に絵本を読んでるみたいで展開も読めるし、「ふむふむ。」と大人の目線で観てしまいました。子どもの感想が聞きたいかな。ガブ(中村獅童)とメイ(成宮寛貴)が共通点が多いってだけですぐ仲良くなっちゃうって展開もこどもの世界でなら起こりうるけど、大人の世界だとなかなかないと思ったし。それにしても中村獅童さんは何をやらせても多才だなぁと感心しました。2005年公開。
「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」
監督マイク・ニューウェル。ダニエル・ラドクリフ主演。ルパート・グリント、エマ・ワトソン他。クィディッチ・ワールドカップ決勝戦の夜に現れた不吉な“闇の印”。三大魔法学校対抗試合が開催される中、遂にヴォルデモート卿(レイフ・ファインズ)が復活!闇の魔法使い軍団と全面対決することになったハリー(ダニエル・ラドクリフ)。より熾烈になった戦いの中で、ハリーの運命は・・・!?最終章へと向かう圧巻の新ステージがいよいよここから始まる―。
10点!!初のイギリス人監督を迎え、全く新しいテイストの作品となっています。今回は定番のハリー・ポッターの始まりの音楽も流れなくて全体的にすごくダーク。闇と恐怖とサスペンスの色が強かったです。原作通りなんだけど、映像化したことで、本では感じ取りきれなかった恐怖や暗い面が全面に出てました。三大魔法学校対戦試合や、ハリーはじめ、ロン(ルパート・グリント)やハーマイオニー(エマ・ワトソン)の微妙な恋模様やクリスマスの舞踏会など、大きな見所も沢山あって今までのハリー・ポッターシリーズの中でも最も内容の濃い作品だったと思います。3作目は本の内容を飛び飛びにした感じがあったけれど、今回はとても上手くまとめていたと思うし。特に三大魔法学校対戦試合のハリーの戦いぶりや最後の迷路での観てるほうまでハラハラビクビクする恐怖、舞踏会でのハーマイオニーの見違えるような姿、ラストの悲しい死(ダニエルくんの演技がすごく上手くなったと思いました。)は原作以上、期待以上ですっごく良かった!!泣いちゃったし。でもエンドロールの音楽はちょっと・・×。「ハリー・ポッター」らしくなーぃ(>_<)どっかでハリー・ポッターの音楽流してほしかったナ。。。それにしても東京国際フォーラムの9列目ほぼ真ん中で観たのはまぢ凄かった。遊園地の3D以上のド迫力!!2005年公開。
「Mr.&Mrs.スミス」
ブラッド・ピット、アンジェリーナ・ジョリー主演。試写会ゲストは釈由美子(アンジーと同じドレス&ポーズとってた。勇気ある~でもキレカワでした♪)、浜崎あゆみ(すごいどよめき!)、倖田來未他モデルさん沢山。秘密がバレたとき、愛は銃弾に変わる。灼熱の国で運命的な出逢いののち、電撃結婚をし、"Mr.&Mrs.スミス"となったふたり。しかし、お互い重大な秘密を明かしていなかった!実は、ふたりの正体はスゴ腕の暗殺者。直感が頼りの殺し屋Mr.スミス(ブラッド・ピット)と綿密に任務を遂行するMrs.スミス(アンジェリーナ・ジョリー)。しかも、ふたりは対立する組織に属している。お互い相手に正体を知られないよう、結婚生活を送っていたが・・・。ある日、それぞれの秘密組織が出した指令により、ミッション先でふたりはバッタリと出くわしてしまう。正体がバレたら、愛する相手でも48時間以内に始末しなければならないのが、この世界のルール。ふたりは一瞬にして対戦モードへと突入し、そのバトルは巨大秘密組織を巻き込む、想像を絶する"戦闘"へとエスカレートしていくのだった!!
7点!!とにかく今回のアンジーは目線から何から何まですべてがSexy♪どんなに激しい戦闘だろうと髪は結ばない(笑)あと韓流映画なんかだと、愛する相手が敵だった=宿命の愛とかで涙々な展開になるはずなのに、スミス夫妻はお互いが敵だとわかった途端、話し合う余地もなくアッサリ攻撃開始。しかも「もう死んだ?」って。軽快過ぎます。韓流とハリウッドは足して2で割ってほしいです。でも自宅での銃撃戦とカーチェイスのバトルシーンは凄かった☆もう場所を選ばず暴発し過ぎ(笑)かなり期待していた作品だったので、もうひとつふたつスパイスが欲しかったです。しかもお互いが殺し屋だって事以外もほとんど嘘で固めてたのに「HAHAHA!」って笑って流せちゃうところがアメリカ人ってスゴイと思った。日本ならドロドロ訴訟になってるハズ。2005年公開。
「ロード・オブ・ウォー」
ニコラス・ケイジ主演。イーサン・ホーク、ジャレッド・レト、ブリジット・モイナハン他。1980年、ユーリー・オルロフ(ニコラス・ケイジ)は、家族と共に移民として自由の国・アメリカへ渡る。彼はいつしか世界中の政府を相手にするまでに昇りつめ、各地で武器を売りさばく”死の商人”として世界を操るようになっていた。やがて彼の動向をかぎつけたインターポールのバレンタイン(イーサン・ホーク)が、刻一刻と彼を追い詰めていく・・・。
8点!!手に汗握る追跡劇、狂気の世界に足を踏み入れたことに気付きながらも後に引くことは出来ないと悟るユーリーの苦悩、そして現在のアメリカが直面する武器問題をも鋭く指摘するセンセーショナル・サスペンスアクション超大作!観てないけど、「ボーリング・フォー・コロンバイン」と銃社会(特にアメリカ?)についてどちらが世に訴えるものが強いのだろうと考えました。でもきっとどちらを観ても、銃は絶対世の中にあるべきじゃない、持つべきじゃないって思いました。「自分には関係ないところで使われる銃だから売ってもいい。」という冷徹なユーリーと弟のヴィタリー(ジャレット・レト)がユーリーの代わりともいえるように良心を痛めて麻薬に堕ちていくように、ユーリーが堕ちるところまで堕ちてしまってもう這い上がることも出来ない、自らの手で終わりにすることも出来ないと悟ってからの苦悩する姿はユーリーが善悪どちらにも属すことの出来ない浮遊した存在のように思えました。こういう重たい(けど、重厚ではない。)映画を観るときはついついカッコイイ人を探してしまうのですが、ヴィタリー役のジャレット・レトがかっこよかったです♪本当はイーサン・ホークを観に行ったのだけれど、なんかすごい老けててガヂョーン(;;)でもあの素敵な笑顔は健在でした。(今回は不敵な笑みだったけど。)難点は登場人物が枠にしっかりはめ込まれていて人間の自然の感情からくるズレみたいなものがなかったので、コンパクトにまとめられたような印象だったのが残念でした。2005年公開。
「チキン・リトル」
ディズニーが贈る、勇気と希望の冒険ファンタジー☆何をやっても失敗ばかりの小さな男の子、チキン・リトルは、エイリアンに襲われた町の中で、迷子の赤ちゃんエイリアン、カービーと出会い、友だちになる。そして、この敵と味方を超えた<奇跡の絆>にこそ、戦いを終わらせる唯一の鍵が隠されていた・・・。
6点!!もうとにかくチキン・リトルはじめ、キャラクターが可愛いっ!!フィッシュとカービーが可愛い!!チキン・リトル、ドジでもいいから一家に一匹欲しい♪小さい体だから日常生活も大変で、でも面白い工夫をして何でも乗り越えちゃう失敗しても前向きなチキン・リトルはホント可愛い!!もうこの映画の6点はすべて可愛いの6点。(笑)でもフィッシュを助ける大冒険の話かと思いきや、全然そうではなかったんだね・・・。2005年公開。
「ダウン・イン・ザ・バレー」
エドワード・ノートン主演。エヴァン・レイチェル・ウッド、ローリー・カルキン他。ロサンゼルス郊外の住宅地、サンフェルナンド・バレー。乾いた土地をつらぬく12車線のフリーウェイ以外になにもない土地。17歳の少女トーブ(エヴァン・レイチェル・ウッド)は、ただ積み重なっていく日常から自分を連れ出してくれる存在を求めていた。そして、ガソリンスタンドで出会った風変わりな男ハーレン。(エドワード・ノートン)どこか謎めいた雰囲気の男にトーブは惹かれ、海へと誘った。自分を大人として扱ってくれる年上の男性。トーブはハーレンとの恋に夢中になり、ハーレンもまた、彼女の美しさと純粋さにのめり込んでいく。しかし、ふたりの関係が深まる一方で、ハーレンの、時に常識を踏み外す行動が思いもしない事件を引き起こし・・・。
6点!!映画自体は音楽も景色描写も俳優も何もかも良くて完成形に近いと思います。でも完璧ミニシアター限定のエドワード・ノートンの自己満足作品。私は好きだったけど、好き嫌いに分かれると思います。でもストーリーは安直過ぎでつまらない。雰囲気が良かったです。ハーレン役はもっとドライな感じの俳優さんの方が良かったと思います。トーブ役のエヴァンは田舎から抜け出したいけど、まだ少女で外に飛び出していくだけの力はなくて危うい恋にも疑いもせずのめり込んでいく多感期の少女をとても上手に演じていたと思います。それに存在感がある女優さん。教訓は「スナフキンみたいな旅男についていくには覚悟がいる。」「よく知らない人にはついていってはいけない。」「時にはガンコ親父の意見も聞け。」ってことかな?(爆)2005年公開。
「キング・コング」
監督ピーター・ジャクソン。主演ナオミ・ワッツ。ジャック・ブラック、エイドリアン・ブロディ他。舞台挨拶試写会だったので、ナオミ・ワッツが超可愛かったです。日本語で「わたしはナオミです!こんにちは!」で言ってて。E.ブロディはかっこよくないと思ってたけど、実際観るととってもチャーミングな男優さんでびっくり!あと映画にも出演してる元水泳オリンピック選手って俳優さんが来てたけど、名前忘れちゃいました。(かなり美形だったから誰だか知りたい!)オリジナル版は、1933年。地図にも海図にも存在しない幻の孤島「髑髏島」で捕らえられた、キング・コングが、文明社会=NYに連れて来られ、悲劇的な運命に翻弄される。冒険譚であると同時に、美女と野獣の悲愛としても語り継がれる古典を「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのP.J.監督が現代に鮮やかに甦らせる!
9点!!私の中で恐竜映画といえば、「ジュラシック・パーク」だったんですが、「髑髏島」の恐竜たちと原住民、それに翻弄される現代人たち、そしてキング・コングvs恐竜の方が圧倒的に大迫力!凄かったです!私はオリジナル版を観ていないので、ストーリーも知らないのでもう圧倒されてしまって画面に釘付け。キング・コングとヒロイン・アン(ナオミ・ワッツ)の氷上のシーンがとても素敵でした。あと二人の心が通じた瞬間。二人が引き離されてしまうところはもう涙涙(;;)でもヒーロー役のジャック(エイドリアン・ブロディ)はカッコ良過ぎ!!だって出会って数日で好きになったとはいえ、たった一人でアンを救いにいき、助け出し、NYでもすごいヒーローっぷり。とても作家(文系)だとは思えません。(情熱的なのね。)どうしても特撮映画感は抜けきれませんが、エンターテイメント作品としてはなかなかだと思います。努力できる範囲で大画面で観ることをオススメします(^^)2005年公開。
「男たちの大和/YAMATO」
反町隆史主演他。昭和19年の春。特別年少兵として戦艦大和に乗り込んだ神尾(松山ケンイチ)たちは、憧れの大和を前にし目を輝かせていた。しかしその喜びも束の間、彼らを待ち受けていたのは厳しい訓練の日々だった。神尾たちは上官である森脇(反町隆史)・内田(中村獅童)の叱咤激励のもと訓練に励んでいたが、彼らの努力もむなしく、日本は日増しに敗戦の色を濃くしていた。そして翌年の4月。米軍が沖縄上陸作戦を開始したのを受け、大和は沖縄特攻の命を下される。昭和20年4月、3000余命の乗組員とともに東シナ海に散った戦艦大和の壮絶な運命を描いた戦争スペクタクル・ドラマ。
8点!!15とか16歳の少年に特攻の命が下され、「生き残ってしまってごめんなさい。」と、一生苦しむ。それが、戦争なのだと、神尾の苦しみ生きる姿を観て、涙が止まりませんでした。「生き残れ。」と、必死に、部下である少年兵たちを助けようとする、森脇や内田のような人たちも、たくさん居たんだと思うと、涙が止まりませんでした。神尾の故郷が、広島・呉で、生き残って帰っても、原爆で大切な人が亡くなってしまうという悲惨すぎる現実も、実際あった事なのだと、受け止めるのが、とても辛かったです。戦艦大和に関する知識は全くありませんでしたが、3000人以上の人が乗っていて亡くなられた事、大和が当時の戦艦としては、世界最大であったのに、あっけなく沈没してしまった事、でもそこに乗っていた男性たちは、壮絶な生き様をしていた事、色々知り、勉強になりました。戦争は男性だけの苦しみではないと思ってはいますが、確かに、この作品は、「男たちの大和」を呼ぶにふさわしい、大和に乗った男性たちの凄まじい生き様を描いていると納得の作品でした。後半、ベテラン俳優陣が(寺島しのぶさんや、渡哲也さんなど。)がいきなり、登場し、物語の軸がバラバラになってしまった印象を受けたので、最初から、幾つかの軸を描き、後半にまとめていく形を取った方が良かったのではないかと思いました。(今作では逆の形でした。)クライマックスの戦闘シーンの迫力は見事でしたが、全体として見せていた分、個々の見せ場みたいなものの印象が薄く、誰がどのタイミングで撃たれたとか解りずらかったのが、残念でした。長渕剛さん主題歌とそれに合わせたエンドロールの画も、とても良かったです。2005年公開。
「たとえば願いが叶うなら」
マイケル・アンガラーノ主演他。16歳という若さで末期ガンを患うディラン(マイケル・アンガラーノ)。思春期のディランにとって、スーパーモデルのニッキー(シンシア・ニクソン)と二人きりですごすことこそが理想。思わず、彼はその夢を公の席でスピーチしてしまう。率直で純粋な青年の告白は、やがて報道を介してニッキーの知るところとなる。彼女の好意により面会が実現。多忙なモデルにとって、それはごく短時間の訪問に過ぎなかったが、ディランにはあまりにも大きな意味を持つのだった・・・。泣いて、笑ってみんな幸せ!! 全ての女性に贈る超キュートで心温まるラブ・コメディー!
6点!!なにこれ超いい話!!こんなに良いのに日本未公開だなんて勿体ない!(>_<)少年の初恋のほろ苦さと病気で死んでしまう苦さが、コメディーでイイ感じに、マッチして、素晴らしい青春映画になっていました。あの、少年から青年になる時の切ない感じが、キューンって全体を包んでいました。ディランの二人の親友がまたいい奴たちで!!映画で16歳だともう大人びた言動やストーリーが多いですけど、この3人の少年らしさったら、愛おしくてたまらないです。ニッキ―役のシンシア・ニクソンの強気なんだけど、悲しげで消えてしまいそうな雰囲気も良かったです。全体的に、ひねりはないし、サラリとし過ぎていたので、もう少し心情を深く描いてくれていたら、泣けたと思います。でも、人には薦められる良さです◎ 2005年日本未公開作品。
「紀子の食卓」
吹石一恵主演他。家族との関係や自身の現状に違和感を感じていた女子高生・紀子(吹石一恵)は、あるサイトにのめり込み東京へ家出する。サイトの主宰者と出会った彼女はミツコと名乗り、レンタル家族の一員となる。そのころ起きた女子高生の集団自殺に紀子の手がかりを見出した妹・ユカ(吉高由里子)も家出。その後母が自殺し、残された父親(光石研)は娘たちの消息を追うが・・・。この世界は虚構の楽園 一家団欒という日常にひそむ、嘘―。 『自殺サークル』の衝撃、再び!崩壊してしまった現代家族の姿を炙り出す、鬼才・園子温監督、衝撃の"ホームドラマ"。
6点!!「自殺サークル」の続編です。「自殺サークル」は未見ですけど大丈夫でした。吹石さんの柔らかい語り口調と吉高ちゃんの良い意味で脱力系の話し口調が、園監督独特の濃さとしつこさを緩和していて、とても自然な感じになっていて良かったです。他の役者さんたちの台詞もいつもの濃さがなかったので、園監督の作品だと言われなければ気付かないくらいでした。「レンタル家族」は実際にあるシステムで、そこから洗脳的なものに発展して集団で事件を起こすというのは有り得る話なので、精神的に未熟で情緒が安定していない高校生くらいの年齢の女の子がそういったものに引っかかってしまうのが自然な流れ過ぎてゾッとしました。普通にニュースでこういう事件がありましたよって言われてるみたいでした。そういった意味では、お父さんの「東京は怖い。妊娠する。」と思ってしまう気持ちも理解出来るかも(^^;)多感な時期の女子高生が、今まで絶対だと思っていた親の不完全さに気付き心閉ざしていく感じと、違う人物設定に成りきった方が、一緒にいて笑えたり会話がはずんだりするのも、リアルで切なかったです。4章くらいに分かれているので観やすいですが、結構眠くなってしまったので、2時間半はやっぱり長いかもです。「自殺サークル」も観てみたくなりました。2005年公開。
「ベティ・ペイジ」
グレッチェン・モル主演他。ナッシュビルの厳格な家庭で育ったベティ・ペイジ(グレッチェン・モル)は、女優を目指してニューヨークに向かう。演劇スクールに通う傍ら、授業料稼ぎにモデル業をスタートさせた彼女は、カメラ・クラブに紹介される。露出度の高い大胆な下着姿でも喜々としてポーズをとる彼女は、次第に絶大な人気を集めるようになっていく。 ボンデージ・ファッションに身を包んだ 伝説のピンナップ・ガールの知られざる真実。今なお世界中を虜にするポップ・アイコン “裏マリリン・モンロー”の数奇な半生に迫った話題作。
2点!!特に数奇では・・・ないです。50年代に“裏マリリン・モンロー”と言われたピンナップ・ガール、ベティ・ペイジのお話です。サイレントと白黒とカラーを使い分けていて、オールド・アメリカンの可愛らしい感じが全面に出ています。キュートな一枚として冷蔵庫の裏とか貼れちゃう感じ。ベティ・ペイジも行動が変わっていてスターにはなれなかったとか、精神的に病んでとか言われていますが、そういう描写は臭わせるくらいで後はあまりなく、天然でアブノーマルの深い意味もわからない明るくて可愛い田舎娘が都会で頑張って自活していく“裏ブルックリン”的な(爆)アマンダ・セイフライドが演じた「ラヴ・レース」もそうでしたが、田舎の敬虔なカトリックの家庭に育った娘が悪い男を経た後に、アダルト業界で有名になるってアメリカではよくあることなんですかね・・・。真面目ゆえの性の反動?すごい不自然な演技で笑って鞭使って「楽しいことしてますよ!」みたいなアダルト・スタイルが、日本人からするとぎこちなさ過ぎるし、バーンと脱ぎ過ぎるしで全然エロくないのですが、逆に日本のアダルト系のものは海外からしたら可哀想になっちゃうのかな?と文化の違いを見せつけられた気がしました。でも、海外のアダルトが笑ってるのって「無理やりされてるわけじゃありませんよ!望んでやってるんですよ!」という証明なんですよね?それを嘘だと知りつつも楽しむ的な?うーん、エロは深いです(爆)とりあえず、雰囲気でバンバン過ぎていっちゃうので、ベティ・ペイジを知らないと何だかわからないオシャレな映画にしか思えない作品でした。2005年公開。
「ビフォア・サンセット」
イーサン・ホーク主演他。ベルリン映画祭銀熊<監督賞>受賞作品「ビフォア・サンライズ 恋人までの距離」から9年後の、恋人たちの“今”。忘れられない人と再会したら、あなたはどうしますか?作家ジェシー(イーサン・ホーク)はパリの本屋の朗読会で、9年前にユーロトレインの中で知り合い、恋に落ちたセリーヌ(ジュディー・デルピー)と再会する。かつて再会の日を決めていながら、果たすことのできなかったふたりは、9年分の埋め合わせをするかのごとくお互いのことを語り合う。しかし、ジェシーの帰国便は85分後。ふたりには短すぎる時間だった。リチャード・リンクレイター監督の「ビフォア・サンライズ 恋人たちの距離」の続編。
10点!!人生と運命って、いや、人生と運命の恋ってセットじゃないのだろうか?だとしたら、運命の恋に出逢ってしまい実らなかった大多数の人は、残りの人生を諦めながら生きていかなければならないのだろうか?と悶々と考えてしまう2作目でした。上映時間77分、二人に残された時間85分はあまりに少なくて、9年間の何をピックアップして話すか、一言も聞き漏らしたくないと、最初は情報量の多さに二人のようにあたふたしてしまいました。最初は二人とも老けたなって思いましたが二人の空気が馴染んでくると9年前の顔と重なっていくから不思議ですよね。ジェシーの欲望や恋心を隠そうともしない視線が(^^;)イーサンの魅力のひとつはあからさまに肉食系なところですよね。普通に会話してる中であんな風に見つめられ続けたら落ち着いて話せないよと思いました。男の欲望を気付かぬふりをしてサラリと交わすフレンチ・ガール、セリーヌの凄さ(笑)落ち着いて話せてきたなぁと思ったら、やっぱり時間が差し迫って相手の現状もわかって、セリーヌの今まで平気なフリをしてきた想いが爆発。それに対し「君が怒れる躁鬱病でも君が好きだよ。」とジェシーが言えるのは、やっぱり限られた時間だからなんだろうなぁと思いました。だって結婚相手や恋人が常に怒れる躁鬱病だったら嫌でしょう?セリーヌのアパートの部屋がとんでもなくお洒落です。あと黒いシースルーのトップスも風になびいてもうブラが見えるくらいヒラヒラしてて、あれを何でもないふりできるくらい二人が大人になったということでしょうか?それともフランスの夏はそんなに暑いのでしょうか?二人がこれ以上老けたのを観るのは正直怖いですが、早く「ビフォア・ビッドナイト」を観たいと思わせられる最高な続編でした。2005年公開。
「メゾン・ド・ヒミコ」
柴咲コウ主演他。ゲイである父親(田中泯)を嫌い、その存在さえも否定してきた沙織(柴咲コウ)。ある雨の日、彼女が働く塗装会社に春彦(オダギリジョー)という男が訪ねてくる。彼は、沙織の父が癌で余命いくばくもないと言い、父の営む老人ホームを手伝わないかと誘う。“メゾン・ド・ヒミコ”―ゲイのための老人ホーム。賑やかで、哀しくて、温かい場所。理解し合えるはずのない彼らに、いつしか微妙で不思議な関係が芽生えていく・・・。「ジョゼと虎と魚たち」の犬童一心監督×渡辺あや脚本コンビによる感動の第二弾。優しさと哀しさが宿るゲイのための老人ホーム「メゾン・ド・ヒミコ」を舞台に、人間の生と死、愛と絆、そして欲望と希望を描くオリジナル・ストーリー。
9点!!ずっと観たかったけど中々機会がなかった作品。オダギリジョーと柴咲コウだとナチュラル系かなと思いますが、+田中泯って・・・色々な意味でものすごいアクション映画が作れそうなキャスティング。田中泯さんは舞踏家ですが、オーラや仕草は勿論のこと、表情の緻密さが、唯一無二。卑弥呼の名前に負けないくらい、本当に神力使えそう(^^;)オダギリジョーは美男役をやるとまぁー美しいですね。最近は、ダメンズばかりやっているので、色気のあるぷっくり唇とか白シャツが似合い過ぎるのとか、おしりとか(爆)勿体なさ過ぎる~~と悶絶しました。しかも、西島秀俊まで出てるし。オダギリジョーと西島さんのナンパシーンとか、BL好きじゃなくても鼻血出そうでした(爆)物語は、犬童さんと渡辺さんのペア好きです。とても眠たい中で観たのですが、適度にワチャワチャしてて、悲喜こもごもという中にやっぱり切なさで締めるところとか。触りたいところがなくても人間と人間で好きになったら、肉体とか関係なくないのかな?とか、でもやっぱり本質的な性的欲望は対象となるものにしか反応できないものなのかな?とか色々考えさせられました。気になったのは、2005年なのにクラブのダンスの古さ。あの運動会みたいなダンスは何?バブル復活クラブとか流行ったけど、これがそうなんでしょうか?2005年頃にクラブに出入りしていたけれど、あんなノリ観たことなくて、古めかしくて引いてしまいました。。。何だったんだろう?2時間超えたっぷりに柔らかく鋭く、真綿で締められるような切なく、上質な映画時間を堪能出来る作品です。2005年公開。
「デンジャラス・ビューティー2」
サンドラ・ブロック主演他。世界18カ国でNo.1ヒットした前作から4年―飾りっ気ナシ色気ナシ男っ気ナシのグレイシーが、なんとセレブになって、帰ってきた!ミスコン爆破事件での活躍が大々的に報じられ、今や知らない人がいないほど有名になってしまったFBI捜査官グレイシー・ハート(サンドラ・ブロック)。顔が知れ渡ってしまった以上、もはや大好きな潜入捜査にも加われない―。失意のグレイシーに追い討ちをかけるように、始まりかけていたロマンスも、電話一本であえなく消滅。すべてを失い、どん底まで落ち込むグレイシー。そんな彼女に命じられた新たな任務は、なんと“FBIの顔”として全米一のセレブになることだった!!新たな任務に少々勘違い気味の意欲を燃やすグレイシーだが・・・。モテない女はダメ女か?“キレイ”だけが女じゃない!女性支持率No.1のグレイシー・ハートが世界中の女性たちをスカッとさせます!
4点!!1の型破りな感じを期待しているとセレブなふりをするイイコちゃんな芝居がずっと続くので肩透かしを食らいます。鬱憤溜まって裏では~という風にすればメリハリがつくのに。グレイシーがワチャワチャと落ち着きのないキャラクターの割に展開がゆったり&グダグダなのも、バランスが悪くて、この作品は最初から最後までクライマックスくらいのノリでいった方が面白いと思います。あと、ジャネットと絡むのかな?バトるのかな?と思わせておいてスルーなのも拍子抜け。グレイシー同様、色々ともったいない作品です。サンドラ・ブロックは元々男顔なので、完璧なファッションじゃないとすごくダサくなってしまうのも、カッコイイ人も出てないし、観ていて何を楽しみに観れば良いのかと・・・(爆)シェリル役のヘザー・バーンズが何だかんだで可愛いなぁと思いながら観てました。2005年のあの状態から今までサンドラ・ブロックは整形でもしたのかな?という変わり様なので、間の作品を観てみたくなりました(爆)2005年公開。