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ゆゆ勝手に映画評(2006)

 

「好きだ、」

宮崎あおい主演他。17歳のユウ(宮崎あおい)とヨースケ(瑛太)。お互いが相手に対して好意を持っているにもかかわらず、「好きだ、」の一言が言えない二人。二人の感情は、近づき、もつれ、すれちがい、また惹かれ・・・。ある哀しい出来事に行き着き、断ち切れてしまう。それから17年。34歳のヨースケ(西島秀俊)とユウ(永作博美)は東京で再会する。繊細な感性、穏やかな共感を秘めた視線、恋愛におけるコミュニケーションの難しさを描いた美しいラブ・ストーリー。

5点!!終着点だけ決めて、カメラを1~2時間回すという方法で撮られた本作。それだからか、17歳のユウとヨースケの土手のシーンは、観ている方までドキドキします。想いをためてためて、やっとキスした時のふいに溢れ出る切なさ、わかります(>_<)17年の歳月は、色んな事があり過ぎて、「好き」だけじゃどうにもならない状況がまた出来てしまっていて、それもまた切なかったです。ユウはきっと、ずっとヨースケの事を想い続けていたけど、ヨースケはきっと、違う。男の人は、頭の片隅にはその人はいても、会って、フワッって記憶や感情が甦るって聞いたことがあります。天邪鬼なくらい「好きだ、」が言えないふたりは、超もどかしいけど、大人になってももどかしいし、大人になるからもどかしいのかなとも思いました。静かな作品。言葉って、口に出すって、そんなに難しいことなんだって思いました。(私はすぐ口に出しちゃうから( ^^;))永作さんがとても良かったです。2006年公開。

 

 

「40歳の童貞男」

スティーヴ・カレル主演他。「まだヴァージン…」に期待と不安をふくらませるのは、ティーンエイジャーだけの特権じゃない!?“ダブル成人式”まで知らなかった、恋と☆☆☆の素晴らしさ。ちょっとクレイジーな仲間たちに背中を押されながら、やっと見つけた本当の愛。それは「How to Sex」の前に、「How to Love」が大切ということだった…。全米大ヒットの「40男」のキュートで心あたたまるラブストーリー。

5点!!「アメリカン・パイ」的な、爆笑コメディかと思って観ましたが、童貞心理を、とてもリアルに描いた作品でした。あと、男性同士の友情は、童貞の時の方が結束が固いってことがわかりました。40歳でも、15歳でも、心理的には、あまり変わらず、そこがとてもリアルに描かれているなぁと思いました。その分、笑いが足りなかったり、ダラダラ感は否めませんが(>_<)男同士の会話のくだらなさとか、ダラダラ感もまた、リアルだなぁと思いました。個人的には、もっと爆笑したかったですが、これはこれでありかなと、ラストの告白シーンで納得しました。でも、これにお金は払えません(--;)2006年公開。

 

 

「マリー・アントワネット」

キルステン・ダンスト主演。恋をした、朝まで遊んだ、全世界に見つめられながら。14歳でフランス・ブルボン王家に嫁ぎ、16歳でフランス王妃に即位したマリー・アントワネット(キルステン・ダンスト)。王室のみならず、国民からのプレッシャーを背負いながら待望の世継ぎを生み、公務をこなし、王妃としての義務を全うする一方、心の隙間を埋めるために享楽に溺れた日々…。そして、つかの間に燃えた忍ぶ恋。この上なく優雅に見える暮らしの中で、羨望と嫉妬を一身に浴びながら、王妃として、女として、彼女は何を感じ、何を思ったのか―。最も愛され、最も憎まれた成果一有名な王妃、マリー・アントワネットに新たな光をあてた物語。

5点!!この作品の前に、ヴィクトリア女王に関する作品を観たのですが、やはり、早すぎる即位をせざるえなかった女王には、優秀な指南役や、生涯を共にする夫の器の大きさが、不可欠だと思わざるえませんでした。そういう意味では、マリー・アントワネットは、純粋無垢な美しい少女だっただけで、そこから彼女を導いてくれる人がいなかったことは、とても不運なことだと思いました。ソフィア・コッポラの、中世と現代のコラボというか、ロックミュージックとかは、不自然だったと思います。マカロンや、ピンクのお菓子、色とりどりのヒールは可愛かったけど。マリー・アントワネットのお話というと、絶頂期から最期の姿まで含めて、マリー・アントワネットという存在の印象が強いので、あのラストは、いきなり切られた感じであまり好きではありません。でも、コッポラ監督が描きたかったマリーの心、というのは理解ります。あんなに寂しくて、孤独だったら、オシャレや、フェルゼン伯爵(ジェイミー・ドーナン)に夢中になって当然だと思います。だからこそ、フェルゼン伯爵と恋に落ちていく過程をもう少しロマンティックに丁寧に描いて欲しかったです。期待してただけに残念な映画。2006年公開。

 

 

「NANA2」

中島美嘉、市川由衣主演他。メジャーデビューに向けて、充実した日々を送るナナ(中島美嘉)率いるBLACK STONES《ブラスト》。一方、ブラストのライバル、TRAPNEST《トラネス》のリーダー・タクミ(玉山鉄二)と関係を持ち、それをナナに打ち明けられずにいるハチ(市川由衣)。ずっと続くかに見えたナナとハチの幸せな共同生活が少しずつ壊れていく。ブラストのボーカリスト・ナナとトラネスのギタリスト・レン(姜暢雄)のスクープを付狙うパパラッチ。ハチに想いを告げるブラストのギタリスト・ノブ(成宮寛貴)。そのノブとタクミの間で揺れ動くハチ。そんな中、ハチの身に予想もつかない出来事が…。

5点!!市川由衣は可愛い。が、しかし、宮崎あおいの後釜となると、歴然とした差が生まれてしまいます(T△T)パート1からして、中島美嘉の演技力はなく、宮崎あおいで保っていた映画だったのに、レンも変わるは、シンも変わるはで、なぜ続編を強行したのか?という疑問が残ります(’~’;)レン役の姜暢雄は、普段はそうでもないと思っていたのに、超下手に見えたし。菜々役は、どんなずるいことをしても無くならない純真無垢な可愛らしさ、いじらしさが必要なんですよね。この役は、難しいなぁと改めて思いました。でも、原作の名シーンや、玉鉄タクミのハンパないかっこ良さ(菜々の部屋でのやりとりはヤバイ。)とか、ナナとノブのシーンとかは、原作ファンだったら、やっぱり観てみたいなぁと思ってしまいます。2006年公開。

 

 

「間宮兄弟」

佐々木蔵之介、塚地武雅主演他。間宮明信(佐々木蔵之介)と弟・徹信(塚地武雅)は30代になっても同居を続けている仲の良い兄弟。テレビでスコアを付けながら野球を見たり、趣向を凝らしてビデオやDVDを連続で見たり、紙飛行機を作って飛ばしたり…。そんな兄弟に欠けているのは恋人。徹信は兄のために、同じ学校で働く葛原依子先生(常盤貴子)と、兄弟に微笑みかけてくれるレンタルビデオ店員の直美(沢尻エリカ)を誘ってカレーパーティを企画する。ふたりの美女は間宮兄弟宅にやってくることになるのだが…。

5点!!江國さんの独特の、たくさんのはぎれのストーリーを繋ぎ合わせて、ゆる~い感じで全体がまとまっている作品です。間宮兄弟は、普通なら恋人や親友のような関係を、兄弟ふたりのみで構築しているので、とても濃いです(笑)でも、社会にはちゃんと適応していて、人付き合いをあって、でも「大事な弟が待っているから帰ります!」とか言っちゃって、何だか不思議で面白い関係だなぁと。こんな関係はないだろうなぁっと頭から思ってしまって、憧れることすらない私は、家族が疎遠になってる若者の典型なのかなぁと思いました。兄弟と二人の女性との恋がメインのお話かと思いきや、兄弟の結束が堅過ぎて恋愛なんかそっちのけな感じが、拍子抜けだけど味出てました。2006年公開。

 

 

「大奥」

仲間由起恵主演他。将軍に取り立てられ、跡継ぎの家継の後見人となった間部詮房(及川光博)。間部を快く思わない、老中たちとの醜い幕閣の権力争いが表面化する中、大奥でも、将軍の正室・天英院(高島礼子)と側室で家継の生母・月光院(井川遥)との間の女の意地を賭けた闘いが繰り広げられていた。そんな中、月光院の推挙で若くして大奥総取締に昇格した絵島(仲間由起恵)。江戸の町人育ちという庶民出身ながら聡明な絵島は、月光院の信頼も厚く、大奥女中の間でも信頼と人気を集めるに至ったが、それは対立する天英院派の不満とストレスの矛先へと変わっていく…。大奥史上最大のスキャンダルとされる「絵島生島事件」をベースに物語は展開する。

7点!!「江島生島事件」っていうのは、静かで強い恋物語だったのか!有名な逸話だと言われているそうですが、全く知らなかったので。でも、水面下で話が進み過ぎて、映画だと中だるみ、ドラマにしたとしても、テンポが悪いということになるのではないかと思いました。ドラマ版のテンポが良過ぎたのかな?普通の時代劇としては、まぁまぁでしたが、「大奥」としては、イマイチでした(>_<)・・・大奥の海外ウケってどうなんだろう?こういう世界も日本独特で面白いと思うんだけどな。2006年公開。

 

 

「Presents ~合い鍵~」

広末涼子、玉山鉄二主演。クリスマスを目前に控え、職場で多忙な毎日を送る由加里(広末涼子)。20歳から8年間の付き合いになる彼氏、博明(玉山鉄二)とは互いに忙しくなかなか会えないでいた。久々のデートで由加里を待っていたのは、彼からの突然の別れの言葉。「俺…好きな人ができたんだ。俺らはいつも別の方向を向いてて、歩き出そうって思う時、必ず違う方向に一歩を踏み出すんだよ。」―恋の想い出と切ない別れが心に温かくしみる珠玉のラブストーリー。

5点!!クリスマスって、クリスマスの曲が流れているだけで得にした気持ちになるもの。プラス広末涼子のナチュラルな魅力で爽やかで、温かい物語に仕上がっています。綺麗に、角川光代さんの世界感が出ているとおもいます。でも、合い鍵返さないのはちょっと・・・。されたら、あとあと怖いょ(>_<)TVドラマみたいだけど、恋人と観たら、何だか素敵に思える映画です。ぅ~ん、切ない!2006年公開。

 

 

「ストロベリーショートケイクス」

池脇千鶴、中越典子出演他。恋の訪れを待つフリーターの里子(池脇千鶴)、一途に一人の男を思い続けるデリヘル嬢の秋代(中村優子)、男性に愛されることでしか自分の存在を確認できないOLのちひろ(中越典子)、強く生きようとするあまりに過食と嘔吐を繰り返すイラストレーターの塔子(岩瀬塔子)。仕事も人間関係もままならない彼女たち。現代に生きる女性の心理をリアルに描き、見る人の心を共感のオーラが染めてゆく―最悪な出来事を乗り越えられたあたしには、なんだってできるような気がしたんだよ。

4点!!人生の、ちょっと先が見えない、ツイてない時間の中にいる4人の大人の女性が前を見始めるまでのお話。前半内面的にドロドロしてて不透明な感じが病んでて、観ててキツいけど、後半ちょっとだけ元気を貰えます。「なんだってできるような気が~」っていうのは、最強の気分ですよね♪「L25」世代の日常を切り取ったような映画。2006年公開。

 

 

「パッチギ!」

塩谷瞬、高岡蒼佑、沢尻エリカ出演他。1968年京都。府立東高校に通う松山康介(塩谷瞬)たちは、モテたい一心で「キノコカット」にしてナンパに精を出す。時を同じくして、朝鮮高校に通う女生徒が東高校空手部員から言われなき侮辱を受ける。それを知った朝鮮高校のリ・アンソン(高岡蒼佑)率いる生徒たちが大挙して押しよせてきたが、康介らは何とか切り抜けるのだが・・・。時代に左右されることのない若者の内面の純粋さを前面に押し出し、涙と笑いと音楽で包んだ青春群像劇の傑作!

5点!!井筒監督の作品を観たことがなかったので観てみたのですが、ど~しても、先入観が拭いきれませんでした(>_<)だって登場人物の口調が全部井筒監督なんだもん。これは、井筒監督がひとりで喋って訴えてる映画・・・というかいつもと変わらないんじゃないのか?と思っちゃいました(爆)なので、少々不快感あり。高岡くんのケンカシーンは決まっててカッコ良かったですけどね~こんなに豪華キャスティングだったなんて驚きました。エンディング曲は痛すぎ(>_<)時代時代っていうけど、そういう映画なら「GO」とかの方が好きかな。押し付けがましくないところが。2005年公開。

 

 

「みえない雲」

パウラ・カレンベルク主演。高校3年生のハンナ(パウラ・カレンベルク)は普通の女の子。ある日、転校生のエルマー(フランツ・ディンダ)と初めてキスをした時に突然サイレンが鳴り響く。美しい自然に囲まれたのどかな街を襲った大惨事。近郊の原子力発電所で事故が起こり、街はパニックに陥る。「必ず迎えに行く」。ハンナは彼の言葉を信じて待つが、放射能を帯びた雲が迫ってくる。極限状況下で暴徒化した群衆に巻き込まれた彼女は、再びエルマーに会うことができるのか?―もう一度、あなたに会いたい。二人の切ない愛の奇跡に涙があふれ、そして明日への希望を抱きしめる。

10点!!シンプルで、伝えたいことが真っ直ぐ心に届く素晴らしい作品です。主人公のハンナとエルマーはまだ高校生という若さで、被爆事故を体験します。それでも、真っ直ぐひたむきに相手を想う二人の姿に、原発事故の悲劇さと、人の想いの強さを感じました。ハンナ役のパウラ・カレンベルクも、エルマー役のフランツ・ディンダも爽やかで若さ溢れる感じがとても役に合っていて、それも良かったです。特に、フランツ・ディンダがかっこいい!キアヌ・リーブスに似てる!彼より爽やか好青年!ステキです(笑)好きになりそう(笑)題材は重いけど、それを繊細かつ大胆に描いていて、観て考える価値のある映画です。オススメ☆2006年公開。

 

 

「シャーロットのおくりもの」

ダコタ・ファニング主演。ジュリア・ロバーツ出演他。奇跡は空からやってくる―少女(ダコタ・ファニング)が大切に育てている子ブタのウィルバー、空から舞い降りてきたクモのシャーロット(声:ジュリア・ロバーツ)、小さな二匹の約束が、生きている喜び、受け継がれていく命の輝きを、観る者すべてに届けます。この冬、暖かい涙があなたをやさしく包み込む、これまで誰もみたことのない感動と奇跡のファンタジー。

5点!!シャーロットが起こした小さな奇跡と村人たちの反応が、ほのぼのとしていて温かくて良かったです。ウィルバーも素直で可愛らしいキャラクターだし、ひとつの奇跡が村や周りの動物たちにまで優しさと思いやりの心を芽生えさせるというストーリーが、可愛くて優しくて気に入りました。ファーン(ダコタ・ファニング)とウィルバーの絆をもっと描いて欲しかったです。ファーンとウィルバーとシャーロット3人の物語にした方が、全体のまとまりが良くなると思います。そこだけが残念だけど、全体的には可愛らしかったです♪2006年公開。

 

 

「海でのはなし。」

宮崎あおい主演。西島秀俊出演他。ごく普通の家庭で両親の愛を一身に受け、珍しいほどまっすぐに育った楓(宮崎あおい)。だがある日彼女は、母親が父親の愛人だったことを知ってしまう。傷ついた楓は、密かに想いを寄せる博士(西島秀俊)のもとへ向かう。だが、楓の気持ちを知りながらも受け止められないでいる博士もまた、親を愛せないという傷ついた人間だった。そんな二人を乗せた車はやがて海へ。くだらないおしゃべり。波の音。そしておとずれるやさしい朝・・・。スピッツのメロディーに乗せて贈る優しくて暖かいお話。

6点!!スピッツのアルバムのプロモーションムービーとして作られた時に、観たのですが、どうやら映画館で公開中なようです。確かにプロモーションだけにしておくにはもったいない出来で、全編スピッツの曲なのですが、それも全然しつこくなくて、とても合っているし、一人で観ても退屈しなくて暖かい気持ちになれる映画です。宮崎あおいちゃんと西島さんのお馴染みコンビは、二人の波長が合っているので、それも観ていて心地よいです。日常のちょっとした出来事から色んなことを考えたり、景色を見て思ったりする、そんなことを忙しくて出来ない方たちにおすすめのムービーです☆2006年公開。

 

 

「長い散歩」

奥田瑛二監督。緒形拳主演他。亡き妻への想いを背負った男、松太郎(緒形拳)。彼は傷ついた天使(杉浦花菜)に出会い、旅に出る。しかし、社会はそれを誘拐と呼んだ。人生は長い散歩。愛がなければ歩けない。現代社会の歪みを描きながら、そこから救われ、心が浄化されてゆく涙の感動作。

7点!!舞台挨拶で奥田監督がいらっしゃいました。現代社会の歪みを切々と描いた地味だけど、秀作といえる作品です。校長まで経験し、定年を迎えた元教師・松太郎(緒形拳)が初めて出会うリアルな現代社会。児童虐待、虐待の連鎖、母(高岡早紀)の苦しみ、心身を傷つけられ、すべてに心を閉ざしてしまった娘。学校という社会からはみ出され、自分の存在意味がわからなくなっている青年(松田翔太)。そして、家庭崩壊と、妻のアルコール依存による死という心の闇の淵から抜け出せなくなっている自分自身。松太郎のしたことは確かに犯罪=誘拐だけど、幸と松太郎は束の間ではあるけれど、一生ものの、かすかな光を見つけられたのだと思います。幸は幼すぎてこの出来事を忘れてしまうかもしれないけれど、二人はいつか再会出来たらいいなと、ラストを観て思いました。奥田監督の思惑通り、チリチリひりひり心が痛くなる作品でした。生き場のない、逃げ場のない、術を知らない現代人の、それでも無くしてはいけない人への優しさや愛情を、松太郎を通して観た気がして、涙が溢れました。2006年公開。

 

 

「硫黄島からの手紙」

渡辺謙、二宮和也、伊原剛志、加瀬亮出演他。世界が記憶にとどめる日本の島がある。太平洋戦争激戦の地「硫黄島」。この島で、61年前、一体何があったのか。日米双方の視点から、その真実を解き明かす「硫黄島2部作」の第2弾!稀代の指揮官・栗林中将(渡辺謙)のもと、5日で落ちるとされた硫黄島戦を、36日間戦い抜いた男たちの真実。彼らは何を思い、どう戦い、そして最後のときをどう生きたのか?母へ、妻へ、子どもたちへ―島に残された無数の手紙が、彼らの素顔と偽りのない心情を照らし出します。

8点!!「父親たちの星条旗」がとても良かったので、少し期待し過ぎてしまったのかも、というのが正直なところです。戦争をありのままに伝えているわりにメッセージ性が強くないというか。争いの無意味さや、悲しさだけは伝わってくるけど、戦争映画ならそれは当然のことであって、何かそれ以上のものが欲しかったです。でも、硫黄島に、こういう想いで、こういう状況下で戦った人たちがいたんだよ、という意味で観る価値は十分にあると思います。何か足りないと思うのは、やはり描き方に、スピリッツの違いを感じたからで、アメリカ人の監督だけじゃなくて日本人の監督との共作にすればしっくりきたのかなと思いました。それもまた、私が日本人的な見方しか出来ないからなのかも知れないけど。。。2006年公開。

 

 

「007 カジノ・ロワイヤル」

ダニエル・クレイグ主演。エヴァ・グリーン出演他。遂に明かされる、007への危険で過酷な道のり―これは、若きジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)が“007”になるまでの物語。誰もが知っているジェームズ・ボンドに、誰も知らない過去があった。“彼の長いキャリアの中でも決して忘れられない任務、そして運命の女”とは―?

6点!!超ハードボイルド!超肉弾戦!ボンドは鋼で出来てるのか?(^_^;)007シリーズは初めてみたけど、オープニングと音楽もお洒落だし、息つく暇ないテンポもイイ感じだし、他のシリーズも観たくなりました!ビギニング的な内容だったのでわからないところとか無かったし、ダニエル・クレイグもボンド役に合っていた気がします♪超マッチョ♪マッチョ好きじゃないけど、超Sexyだぁと思っちゃいました(笑)でも、もっとスマートに任務を遂行するのかと思ってたから、バリ②アクションだったのが良い意味で裏切られました☆私はどちらかというとアクションは苦手で、アクション映画で泣くことはないと思っていたけど、切ない~(>_<)シーンもあって食わず嫌いは良くないと改めて思いました(笑)2006年公開。

 

 

「プラダを着た悪魔」

メリル・ストリープ、アン・ハサウェイ主演他。メリル・ストリープ(編集長)VSアン・ハサウェイ(新人アシスタント)!恋に仕事にがんばる女性なら誰でも共感してしまう等身大の悩みを、華やかなファッション業界を舞台にゴージャス&ユーモラスに描いた最高のビタミン・ムービー。

6点!!映像のきらびやかさ、キャスティング、最新のファッション、テンポも○。アンとメリルもすごくキュートで、特にアンの着せ替え人形みたいにクルクル変わるファッションを観てるだけでも、目でも楽しめる映画でした。でも、それだけ揃えてきているなら音楽も最新でオシャレなものを使って欲しかったです。誰もが知ってる曲を使って親しみある映画にしたのかもしれないけど、それによって最新&斬新なファッションの世界が少しダサくなってしまっていたような気がします。何よりも仕事を愛し、すべてのプライドを仕事に注ぐミランダ(メリル・ストリープ)と、恋人や友人も大切で、鋼鉄の心を持つことを疑問に思うアンディ(アン・ハサウェイ)。二人とも両極端だけど現代女性にまさにいるキャラクターで親しみがあり良かったです。でも最後までアンディがどっちつかずの中途半端で、意志がないというか「君は結局何がしたいの?」と聞きたくなりました。個人的には、映画の魅力的で応援したくなる主人公というわけではありませんでした(´~`) 2006年公開。

 

 

「麦の穂をゆらす風」

愛するものを奪われる悲劇を、なぜ人は繰り返すのだろう―1920年、イギリス支配下のアイルランド。自由を求めて過酷な闘いに身を投じるデミアン(キリアン・マーフィー)。激動の歴史と運命に翻弄されながら愛する人々との絆を引き裂かれる悲劇を名匠ケン・ローチが圧巻のスケールで描いた。2006年カンヌ最高賞でもあるパルムドール賞を受賞した作品です。

6点!!シェークスピアのように人間の愚かさ、至らなさによって生まれた悲劇の映画です。それに、これは、今も別のどこかの国で繰り返され続けている悲しみ。イギリスからの独立を巡る闘いから内戦になっていく様を重く、暗く描いている映画です。昨日までは仲の良い隣人だった人たちに「もう二度と顔を見せないで。」と言わなければならない悲劇、言われる悲劇。人が起こしたものなんだから、人が止めることが出来るはずなのに、なぜ暴力に走るのだろうと思いました。この映画はラストシーンで一筋の希望を描いているというけれど、私は戦争に希望なんてない、残るのは長い時間をかけないと癒えない傷と永遠に失うものだけだ、と思うのだけど。どうなのでしょう。2006年公開。

 

 

「ウィンター・ソング」

金城武主演。ジョウ・シュン、ジャッキー・チュン他。映画監督を目指す見東(金城武)と女優を夢見る孫納(ジョウ・シュン)は、冬の北京で出逢い、そして突然、愛に破れる。10年後、映画俳優になった見東と女優の夢を実現した孫納とは運命の再会を果たし、ミュージカル映画で共演する。10年前の愛を廻るかのようにラブ・ストーリーを謳い上げる二人。失われた“たったひとつの愛”は切なくも映画の中でのみ叶えられる。

6点!!過去を捨てたい彼女とかつて愛し合った過去と自分を受け入れて欲しい彼。再び愛して欲しかったのか、それとも叶わぬ想いにけじめをつけようとしているのか静かな情熱を秘めた見東。舞台でしか交わることのない二人の切ない愛に涙。舞台上での孫納を想う監督(ジャッキー・チュン)の本音の歌声に心を打たれ、また涙。捨てられても裏切られても彼女を軽蔑してさえも彼女を愛する一途な見東に、また涙。彼と彼女の道は違うけど過去は良き思い出となれるのだろうか。女って自分勝手。身に染みました(爆)2006年公開。

 

 

「Sad Movie」

チョン・ウソン、イム・スジョン出演他。主人公は、8人。ある晴れた夏の日、突然振り出した夕立を同じように受けながら、私たちに似た8人の“別れ”への物語が始まる―。切ないリアリティがちりばめられたエピソードの数々は、時に切なく、そして時に優しく、私たちの胸に響いてきます。別れは悲しいだけじゃない。別れて初めて届く想いがある。観終わった後、あなたもきっと、愛する人に逢いたくなるに違いない。

7点!!スウン(シン・ミナ)の恋がファンタジー感いっぱいでとてもキュートでしたo(*^▽^*)oジウ(チョン・ウソン)とスウンの通じないやりとりも可愛かったです。どのキャラクターも茶目っ気があってクスッと笑ってしまう感じも良かったです。ラストにかけてはもっと韓流バリ②の泣きの折り重ねがくるのかと思っていましたが、こどもの涙以外はホロリ程度でした。でも、物足りない感じはなくて、温かい心の繋がりを別れの中にも感じることができて良かったです。2006年公開。

 

 

「父親たちの星条旗」

ライアン・フィリップ、ジェシー・ブラッドフォード、アダム・ビーチ出演他。太平洋戦争末期、日本の命運を決定づけた1枚の写真―。激戦の地となった硫黄島の山頂で星条旗を掲げた6人のアメリカ兵の写真は、世界的にも知られる「空前の1枚」となった。アメリカ中を熱狂させ、勝利へと邁進させた英雄たちの勇姿。しかし、その裏側にも覆い隠された真実があった。すりかえられた山頂の出来事、語られることのないもうひとつの星条旗の存在、そして、英雄に祭り上げられた兵士たちの苦悩・・・。姿なき日本兵の脅威にさらされ、36日間にも及ぶ死闘を繰り広げた硫黄島で、彼らはいったい何を見たのか。事実に基づくドラマを超えたドラマ。61年を経て解き明かされる真実。それは、同じ時に、同じ場所で起こった、わたしたち自身の物語へとつながっていく―。アメリカ側から描き出す硫黄島2部作の第1弾!

9点!!評価しがたいです。こういう命の真実を伝えようとしている映画に対して点数をつけるのは良いことじゃないような気がして。私は硫黄島の存在さえ知らず、日本で本土戦闘があったのは沖縄のみだと思っていました。周りの友人たちにも聞いたけど、そう思っているも多いみたいです。その意味で、勉強不足な自分を恥じましたし、知らない人は自分の国を知るというだけでも、とても価値のある映画だと思います。ひとつの映画としての完成度は?というと本当にアメリカ側のみという感じで「硫黄島からの手紙」と合わせないと完成されてないと思いました。それくらい日本兵が出てこないです。見えない敵と戦わなければならない恐怖が伝わってきました。真実が、国の切り札や政治的なものにより、脚色や誇張されてしまうことの裏には、必ずとても傷ついたり傷が深まったりする人たちがいます。当たり前のことだけど、この映画でそれを訴えるのならば、なくす努力もしなければならないと思いました。2006年公開。

 

 

「虹の女神」

市原隼人、上野樹里主演。蒼井優出演他。映像制作会社で働く智也(市原隼人)は、ある日、大学時代の友人・あおい(上野樹里)が飛行機事故によって、アメリカで命を落としたことを知る。2人の出会いは、最悪だった。智也は片想いをしていた女の子に近づくため、彼女の友人であるあおいに声をかけたのだ。結局、あっけなく失恋した友也だったが、何故かあおいの自主制作映画に無理やり出演させられることに。ふたりはやがて、他愛のないことから将来の悩みまで、様々な事を打ち明ける仲になっていた。大学卒業後、映像製作会社に入社したあおいは、アメリカに留学することを決意する。智也は、あおいの心のなかで育っている思いに気づくことなく、彼女を送りだす。あるとき、智也がふと空を見上げると、不思議な虹が出ていた―智也にとって、あおいとはどういう存在だったのか。その答えは、思いがけないカタチで智也に届く事になるのだった。

10点!!岩井俊二監督のプロデュースだけど、彼の作品をカジュアルにした感じでした。笑えるシーンが多くて、熊澤尚人監督の味が出てたし、いわゆる岩井ワールドな雰囲気も醸し出されていて、とても良かったです。何より、演じる俳優陣の素というか、一番良いところをすごく引き出していると思います。市原くんも上野樹里ちゃんもすごく良かったです。岩井さんの手にかかると女優さんは特に魅力的になると思います。あおいが酔っ払って智也を蹴りまくるシーンが切なかった&アメリカに行くあおいに智也が「がんばれ。」しか言えないシーンが切なかった。一番切なかったのは、あおいの最後の瞬間の気持ちが、彼女の自主制作のフィルムのストーリーそのものだったんだろうなって思ったら、胸がぎゅうってなりました。涙が出るというより、胸がぎゅうってなるのが岩井監督の作品の特徴で好きな所かな。好きな監督の作品だから評価甘めだけど、やっぱり好きは好きなんデス<<o(>_<)o>>映画全体がとても心地よいから。2006年公開。

 

 

「地下鉄に乗って」

堤真一主演。岡本綾、大沢たかお、常盤貴子出演他。いつもの地下鉄を降りると、そこは昭和39年の東京だった―。真次(堤真一)に突如訪れた、現実とも夢とも信じがたいタイムスリップ。真次は恋人みち子(岡本綾)とともに過去を遡り、若き日の父(大沢たかお)とその恋人お時(常盤貴子)に出会う。時空を超える旅を続けるうちに明らかになる父の真実の姿、そして真次とみち子との間に秘められたあまりにも切ない運命。それは2人の愛に、過酷な選択肢を突きつけるものだった・・・。この秋、父、母、息子、娘であるすべての人へ贈る、号泣必至のタイムスリップ・ファンタジー。

7点!!切なすぎるファンタジーと現実の狭間を行き来する真次とまち子、そして地下鉄が過去と未来を繋ぐのキーになっているのがレトロだけど、新鮮でとても良かったです。「お母さんの幸せと、私の愛した人の幸せを、秤にかけてもいいですか?」とこんなに辛い言葉を言わなければならなかったまち子の愛し方に涙。(;_;)過去の父親と対面することと、まち子の決断を受け止め、未来に進み始める真次と地下鉄電車となんてGOOD TIMINGに流れるSalyuの曲(プラットホーム)のコラボに涙が止まりませんでした。誰に共感するかというとやっぱり立場的にまち子で、私は彼女のような母親譲りの情熱的な愛に生きる女性に憧れます。岡本綾可愛いし♪ツギハギだらけで微妙に観にくい映画ですけど、全体の雰囲気が私の好きな感じで監督さんを観たら篠原哲雄監督で「あっやっぱり。」って思いました(笑)2006年公開。

 

 

「天使の卵」

市原隼人、小西真奈美主演。沢尻エリカ出演他。僕はちゃんと愛せていましたか?その恋は、美しすぎて、悲しすぎた―そのひとの横顔はあまりにも清冽で、凛としたたたずまいに満ちていた―19歳の歩太(市原隼人)と27歳の春妃(小西真奈美)。ときに迷い、ときに傷つきながら、愛を深めていくふたり。だが幸福な季節はあまりにも美しく、短すぎた―。愛する人を抱きしめる幸福感。誰かを傷つけてしまうときの胸の痛み。そして大切な人を失ったときの狂おしいほどの切なさ。エモーショナルな映像が繊細に、みずみずしく、あなたの心に満ちていきます。

6点!!原作と同じ感想で、「年上の可憐な美人に憧れる青年→甘甘甘い夢みたいな恋の成就。」という世の若者の夢を映画化しました、みたいな印象が強いですねぇ(^_^;)キャスティングも村山由佳さん(原作者)のファンの中では断トツ人気の小西真奈美=春妃だし。でも3人ともぴったり過ぎるキャスティングで原作本そのまんま!って感じなので原作ファンの期待は裏切ってないと思います。内容は、あの三角関係は3人とも切な過ぎる~夏姫(沢尻エリカ)の運命が辛過ぎて彼女に涙です。歩太しっかりしてよ!みたいな(爆)春妃は・・・儚げで消えてしまいそうなものほど美しいって感じですかね。悲恋過ぎます(T△T)原作を読んでたので、観れてスッキリしました。2006年公開。

 

 

「レディ・イン・ザ・ウォーター」

ポール・ジアマッティー主演。ブライス・ダラス・ハワード出演他。舞台は、多種多様な人々が集まるフィラデルフィアのアパート。日々日常をこなすだけの人生を送るアパートの管理人(ポール・ジアマッティー)は、ある日突然プールに現れたひとりのレディ(ブライス・ダラス・ハワード)を発見する。彼女は、誰なのか。何のために、プールに潜んでいたのか。その謎が解けたとき、あなたはもう、物語の一部になっている。

6点!!M.シャラマン監督の作品は初めて観ました。突然現れた水の精に対して誰も何の疑いもなく彼女を信じて協力してしまう辺りがおとぎ話。管理人・クリーブランドは世話焼きの優しさからだと思うが、他のマンションの住人はストーリーの不思議な力?彼女は世界を救うために予言を伝えに来たわけですが、世界が終わるかもしれないという予兆や焦りは物語の進行中全くないです。その辺りが盛り上がりに欠けるかも(>_<)ただのおとぎ話以上の感動や壮大さは皆無デス┐('~`;)┌ 2006年公開。

 

 

「ワールド・トレード・センター」

ニコラス・ケイジ主演他。2001年9月11日、恐怖と絶望に包まれたあの日―避難する人々を救助するため命を顧みず世界貿易センタービルに入り、倒壊した瓦礫に封じ込められた港湾局警察官ジョン・マクローリン(ニコラス・ケイジ)とウィル・ヒメノたちがいた。彼らの生還を待ち続ける家族―憎むべき悪を引き起こしたのも人間であったが、その出来事の中で必死になって生きようとし、ひとりでも多くの人々を救出しようとしたのもまた、同じ人間であった。極限状態で生まれた真実だけが伝えられる、心を揺さぶるような感動―いま語り継ぐべきなのは、“悲劇”の中に差し込んだ“希望”の光・・・支え合って生きること―人間のあるべき姿を呼び覚ました感動大作。

6点!!全体的に予想していたものと全く違うものでした。某アンビリーバボー番組特別編?ドキュメンタリー再現という感じなので、全く何が起きたかわからない&混乱する暇もなく半数以上の方が亡くなり、瓦礫の下敷きとなった。それをそのまま伝えたみたいな。焦点をジョンとウィルに絞っていたのでよけいに実際の他の被害状況や一般のビル内にいた職員の人達はその時どうなっていたんだろう?というのは気になって気になって(^_^;)映画=ストーリーがある程度の起承転結が成り立っているものと考える私にとっては微妙でした。ただ「犠牲になった方々に捧げる」と言っているように本国アメリカの事件に何らかで関わってしまった人にとっては忘れられない大切な映画になるだろうと思いました。こうした決して繰り返してはならない、忘れてはならない出来事を映画など形に残るものにして記憶から薄れないように後生にも伝えていければ、と。それが最も大切なことだと思います。2006年公開。

 

 

「トリスタンとイゾルデ」

ジェームズ・フランコ、ソフィア・マイルズ主演他。「ロミオとジュリエット」の悲劇は、ここから生まれた。愛は死より切なく、そして尊い。暗黒時代のイングランド。コーンウォールの領主マークを育ての親に持つ勇敢な騎士トリスタン(ジェームズ・フランコ)は戦闘で、瀕死の重傷を負い、敵国アイルランドの海岸に流れ着いた。そこで彼はアイルランド王の娘イゾルデ(ソフィア・マイルズ)にかくまわれ、献身的な介護を受ける。粗末な海岸の小屋で過ごす濃密な時間の中で、ごく自然に結ばれるふたり。だが、運命の女神は別れよりも残酷な試練を彼らに用意していた。冷酷なアイルランド王が企むイゾルデとマークの政略結婚。すぐそばにいながらみつめあうことすら許されない苦しみ。そしてついに、ふたりがほとばしる情熱を抑えきれなくなったとき、彼らの愛は、国を滅ぼしかねない危険なものへと変貌を遂げていく・・・。

7点!!「生は死より尊い―だが愛はそれよりはるかに尊い。」というイゾルデの言葉がすべてを表していますよね。愛を捨ててまでマークのもとに戻るトリスタンの忠義心にグッとやられました。やっぱり忠義って尽くされる側も尽くす側もその絆が男としてかっこいいです☆切ない想いでいっぱいのはずのマークの引き際もかっこ良すぎ☆わかりにくい時代の上に古典っぽいのに、展開や関係図がシンプルで自然なのもGoo☆でしたo(*^▽^*)oラスト悲劇が中途半端で「あぁ~なんて悲劇なの~。」ってどっぷり浸れないところだけがもう一歩でした。だって愛を失った傷は決して消えないけど時が過ぎゆくだけ穏やかになっていくものだし。それと「ロミジュリ」を比べちゃうとねぇ(>_<)2006年公開。

 

 

「手紙」

玉山鉄二、山田孝之主演。沢尻エリカ出演他。兄・剛志(玉山鉄二)は強盗殺人で服役中。数度にわたる引越しと転職。掴みかけたのに鼻先をすり抜けた、夢。はじめて愛した女性(吹石一恵)との痛切な別離。兄貴がいる限り、俺の人生はハズレ。そんな直貴(山田孝之)をずっと見守り、常に現実から目をそらさず、日の当たる場所へと引きずり出したのが由美子(沢尻エリカ)だった。しかし、彼女とのそのささやかな幸せが再び脅かされるようになった時、直貴は決意する。 ―塀の中から届き続ける、この忌まわしい「手紙」という鎖を断ち切ってしまおうと…。断ち切られた兄弟の絆。希望なき世界を彷徨う人生。いつか罪は償われ、傷は癒されていくのだろうか。犯罪とは、刑罰とは何かを世に問いかける魂の人間讃歌!

8点!!一見テレビの2時間刑事ドラマの匂いもしますが、中身は「罪を犯すとはどういうことなのか、刑罰とは何なのか、真の更生とは―」(原作者:東野圭吾)と「人はひとりでは生きていけない―。優しさや希望を失った心に響く、兄弟と彼らに関わるすべての人の人ってまだ信じられるよね。という心の通いあい」という2つのテーマがしっかりと描かれています。原作の内容が濃いから、はしょってしまった部分もかなりあり、やはり原作を超えるにはもうちょいって感じでしたが、後半はやはり号泣必至。兄弟は互いを思い合っているのに、思い合った末にこういう結末しかないのかと。これが罪を犯すということなのかと。涙しました。バカみたいだけど、私は、犯罪の罪というのをこの「手紙」のような視点から見たことがなくて原作・映画ともに「直樹や直樹の大切な人が苦しむこともすべてそれが剛志の罪なんだ。」という言葉に改めて罰とか差別について考えさせられました。地味だけど一見の価値ありです☆2006年公開。

 

 

「涙そうそう」

妻夫木聡、長澤まさみ主演他。いつも見守り、「がんばれ」と励ましてくれる。そんな、あなたの“一番星”は誰ですか?―名曲「涙そうそう」から生まれた、恋より切ない愛の物語―沖縄に生まれ育った、“血のつながらないふたりの兄弟”洋太郎(妻夫木聡)とカオル(長澤まさみ)の小さな物語。ともに暮らす時間は永遠ではなかったけれど、それは笑顔に溢れ、何よりお互いを思いやった、かけがえのない日々。“兄ィニィ”がカオルにくれた、大きな人間の愛を「いま、会いにゆきます」の土井監督が繊細なタッチで真摯に描き出します。

9点!!序盤から観客泣き過ぎ(^_^;)兄ィニィも泣き過ぎ(笑)あんな熱い兄ィニィと素直で真っ直ぐな妹(しかも激カワイイ!)、いいなぁ~。いるだけで太陽みたいな、宝物みたいな、ふたりでひとりのあったかい兄弟。出会いに別れはつきものは家族も同じだけど、後半は兄ィニィのおっきな愛に私も号泣。エンドロールの写真とかやばいって(>_<)沖縄の原色の赤、真っ青な海、自然の景色もとても良かったです。家族をもう一度、改めて大切に思える、思いたい人に観て頂きたい映画です。2006年公開。

 

 

「いちばんきれいな水」

加藤ローサ主演。菅野莉央出演他。姉と過ごした奇蹟の3日間。“いちばんきれいな水”のある秘密の場所で少女は、勇気を手に入れた。小学6年生の夏美(菅野莉央)には、むずかしい病気で11年間眠ったままの姉・愛(加藤ローサ)がいる。夏休みのある日、両親の留守中に奇蹟が起こる。愛が突然目を覚ましたのだ!失った時間を埋めるように、2人だけの、かけがえのない3日間の奇蹟がはじまる・・・。

5点!!加藤ローサ可愛い!加藤ローサ満載!以上!・・・というわけでもあり・・いや!なくて(笑)夏美のひと夏の大きな大冒険と大成長のお話。愛は伝えたいことを夏美に伝えてまた眠ってしまったけれど姉妹の絆は強くなったし、夏美は自分に自信がついた(^-^)絵本のお話みたいで単純ではあるけど、観終わったら可愛くてHappyな気持ちになりましたo(*^^*)oそれにしても、駅のホームに湧き水があるなんて、それが誰も知らない秘密のプールだなんてファンタジーな発想で素敵!☆2006年公開。

 

 

「夜のピクニック」

多部未華子、石田卓也主演他。永遠普遍の大ベストセラー青春小説、待望の映画化!1000人で一緒に24時間夜を徹して、80キロを歩く伝統行事「歩行祭」。今年で最後の歩行祭を迎える甲田貴子(多部未華子)は密かに、一度も話したことのないクラスメイトの西脇融(石田卓也)に話しかけるという「賭け」をしていた。そんな簡単な、親友にもいえない、「特別な秘密」が二人にはあった。それは、貴子と融が同じ父を持つ血の繋がった兄弟だということ・・・。

7点!!上映前に、長澤監督と多部未華子ちゃんの舞台挨拶がありました。多部未華子ちゃんはずっとニコニコしてて演技もそうだけど真っ直ぐな子だなぁという印象です。一晩かけて80キロを1000人で歩く。これってすごい事だと思います。24時間同じ空間を、同じ感情を、同じ体験をしたらたとえ他人だとしても何かしら気持ちが繋がると思います。自然と素直になれると思う。だから貴子はこの日に賭けたんだなって思いました。それでも勇気を出して貴子が融に歩み寄ったシーンはジーンときました。個人的にはこれは原作より映画の方が良かったです。学生時代のめんどくさかった行事とかも今思えば良い思い出だし、戻れるならまたしたいものもある。死ぬほど疲れてるのに走っちゃうとか(笑)それを楽しく感じてしまうとか。青春はすぐに過ぎちゃうから全力投球しなきゃね☆(笑) 2006年公開。

 

 

「イルマーレ」

キアヌ・リーブス、サンドラ・ブロック主演他。2006年を生きる彼女と、2004年を生きる彼、会えない人を、愛したことはありますか?運命はいたずらもの。結ばれるはずのふたりに運命が投げかけた解けない謎。2年前を生きる彼と2年後を生きる彼女。ふたりは時を超えて出会うことができるのか?電話でもEメールでもない、あなたの運命を変えるかもしれない手紙の力を信じてみませんか?この秋、最高にロマンティックな映画!

7点!!時間軸と交錯して徐々に募っていく二人の久しぶりの恋心は良い感じだし、募る想いに会えるかもしれないと賭けてドキドキして待つ恋の切なさがギュッと詰まった感じがなんとも恋の一番楽しい時を切り取ってる感じで切ないけど楽しい~~☆ラストでケイト(サンドラ・ブロック)がポスト前でしゃがみ込んでしまうシーンなんかもうウルウル(;;)これは絶対大好きなと観たい映画ですね~(*>_<*)でもキアヌがただのオジサンになってしまっていてかなり凹んだ~(>_<)サンドラは久々に観たけど綺麗なおねえさんなままで素敵でしたo(*^▽^*)o 2006年公開。

 

 

「記憶の棘」

ニコール・キッドマン主演他。愛してる―何度生まれかわっても。10年前に夫を亡くしたアナ(ニコール・キッドマン)彼女の前に現われた10歳の少年。彼は告げる、「僕はショーン、君の夫だ」と。どこまでも切ない輪廻をめぐる愛のミステリー。

7点!!観た人によって見解が分かれると思いますが、私はショーン(キャメロン・ブライト)はショーンだったと思うから「いつかまた別の人生で、君と出会いたい。」と言わざるおえなかったショーンとアナ(ニコール・キッドマン)の結末がとても切なすぎます。話が複雑だったから、しばらくしてやっと話を理解出来たらすごく切なくなって涙が出ました。アナの心をチクチクと刺す封印したはず想いも誰かを愛したことがある人なら誰でも共感できると思います。とにかく切な過ぎる!ラストをどうとらえるかはご自身で観てみて下さい!!ちなみに二コールのベリーショートは可愛すぎo(*^▽^*)o 2006年公開。

 

 

「シュガー&スパイス 風味絶佳」

柳楽優弥主演。沢尻エリカ、夏木マリ出演他。基地の街、東京・福生。アメリカの香り漂う街角で、少年ははじめて“本当の恋”を知る―UKロック界のカリスマ・OASISの主題歌「LYLA」を始め、スタンダードなラブソングの名曲と美しい映像を織り成す、まぶしくも切ない青春の輝き。そして誰もが一度は経験する恋のときめきとほろ苦い傷み―恋する人すべてに贈る、いとおしくも切ない珠玉のラブストーリー。

7点!!“シュガー&スパイス”―「恋は甘くて苦いモノ」「女の子は優しいだけじゃダメなんだよ?」のふたつの意味ですね。でもそんな恋は風味絶佳。やめられない。山田映美の原作の世界観そのまま映像化された感じで、あと笑いの要素もプラスされててまぁまぁ良かったです♪音楽と映像、ストーリーを全部味わえる感じ。噂の柳楽くんの演技を初めて観れたし。特にかっこいいというわけではないんだけど、何か惹きつけるものがある俳優さんですね。演技はとても上手だし。デートにオススメな映画です♪2006年公開。

 

 

「バックダンサーズ!」

平山あや、hiro、ソニン、サエコ主演他。トップヴォーカリスト突然の引退!残された4人のバックダンサーたち!いつまでも続くと思っていた、華やかなステージを突然失くした4人。「ダンスが大好きなこと」以外は、夢も性格もバラバラな彼女たちは、再び“自分の居場所”を見つけ出すことができるのか?ゴールの見えない未来への不安・・・それを乗り越えるのは友情、そして一緒に追い続ける夢!「それでも踊るのは、カッコよくなりたいから!」この秋、その熱気に誰もがいつしかステップを踏んでしまう青春ダンスムービーが誕生する!

7点!!hiroのダンスも声も好きだから歌ってるシーンとかダンスシーンは良かったです♪ダンスシーンは皆本当にかっこ良くてリズム取りそうになるのを抑えるのが大変でした(^^;)スチールクレイジーとのダンスコラボシーンも良かったです。よしか(hiro)とジョージ(陣内孝則)の関係も予想外スパイスで面白かったです。切り取りたい感じの良いシーンがたくさん。全体的にまとまりも良かったし、青春ムービーっていう感じで良かったけど、主役4人とも、ダンスで精一杯で演技は二の次なのが映画として成り立つかといわれたら微妙でした(>_<)物語というよりダンスムービー。永山さんらしい爽やかな感じの全体構成は私は好きです♪2006年公開。

 

 

「出口のない海」

市川海老蔵主演。1945年、夏―それでも青春だった。あなたに知ってほしい。二度と帰れないと知りながら、最後の秘密兵器「回天」に乗った若者たちのことを。太平洋戦争末期、愛する家族、友人、そして恋人とも別れ、海軍に志願した青年。甲子園の優勝選手であり、野球に青春の情熱を燃やす若者が、なぜ自ら最後の秘密兵器・回天に乗ることを志願したのか・・・。この夏、時代を超えても色褪せない永遠の感動を贈ります。

10点!!たとえ国と国が戦争をしていても、普通の人たちはそれでも普通の生活を一生懸命おくっているわけで。並木(市川海老蔵)は時流に飲み込まれる形で海軍に志願します。そして後付け的に戦争の意味を自分なりに理解し、自分の死の意味を自身に問い、答えを出します。わざわざ戦争映画として観なくても、静かだけど深く伝わる、家族間の思いやり、愛、恋人を想う気持ちがとても人間くさく心に染みわたっていきました。日本内外色んな場所、海の中でさえあんな青春真っ只中の若者たちがたくさん亡くなったという哀しみを改めて心に伝えてくれるし、役者陣の演技も素晴らしい!言うことなしの映画です!2006年公開。

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「フラガール」

松雪泰子主演。豊川悦司、蒼井優出演他。50万人ともいわれる空前のフラダンスブームの今、明かされる常磐ハワイアンセンター(現:スパリゾートハワイアンズ)の誕生を支えた人々の奇蹟の実話。昭和40年、エネルギー革命により閉鎖が迫る炭鉱まち。人生には降りられない舞台がある―彼女たちは、まちのため、家族のため、そして自分の人生のためにステージに立つ。ダンス教師と少女達の友情と成長「を歓びと癒しのハワイアンミュージックにのせて贈る日本発本格ダンスムービー!

8点!!実話だってことがわかる炭坑閉鎖の時代背景とか、田舎特有の内輪主義に入るのがどんなに大変かとか伝わって、テンポもなかなか良くて面白かったです。自然と笑えるシーンもあったし。女の子たちのダンス本番のシーンは圧巻でした!蒼井優ちゃんの迫力あるソロダンスシーンはもうすごい!の一言。たくさん練習したんだろうなぁって伝わってきました。あのシーンは大画面で観て欲しいですね。2006年公開。

 

 

「ギミー・ヘブン」

江口洋介主演。安藤政信、宮崎あおい、石田ゆり子、松田龍平出演他。“共感覚”という誰にも理解出来ない絶対孤独の恐怖を持つ新介(江口洋介)はある日少女・麻里(宮崎あおい)と出会う。二人の出会いをきっかけに何かが狂い始める。彼女は幼いころ両親と死に別れ、育ての親が次々と不審な死を遂げていた。“死の商人”と呼ばれる伝説の男・ピカソ(松田龍平)、次々に起こる不可解な事件、それを追う警視庁警部・柴田(石田ゆり子)。それぞれの人生を大きく巻き込んで、悲劇に向かって運命が転がり始める。

8点!!終盤まで、新介と貴史以外のキャラクターの考えが読めない中で展開がどんどん進んでいくのが面白いです。共感覚とか複雑そうに思うけど、実際ストーリーは“死の商人”ピカソ、麻里、殺人事件を焦点に絞られているので、シンプルにどうなるんだろう?と話に惹き込まれました。途中、麻里の表情に強い孤独と心の傷を感じるシーンが幾つかあって泣きそうになりました。宮崎あおいちゃんはやっぱり上手い。他のキャスティングも個人的にスキ&ハマり役が揃いすぎてて豪華過ぎる!Gooです♪ラストは泣ける!麻里のたったひとつの願いとそしてしてしまった行動に胸を打たれました。2006年公開。

 

 

「UDON」

ユースケ・サンタマリア主演。小西真奈美、トータス松本、鈴木京香出演他。製作・亀山千広、監督・本広克行のユニットでおくる、誰もが愛する食材“うどん”で今の日本を描き出すことを目指した、笑いあり涙あり驚きあり、そしてホロッと涙する、この夏最高のエンターテイメント作品が誕生!!

7点!!あなたにとってのソウルフードはなんですか?まぁ・・・テーマがうどんなので、パンチには欠けるけど、でも!御当地発信ハートフル食ムービー♪はGOOD☆たくさんのうどんと田舎の人との触れ合いが堪能出来ます。うどんと同じであっさりしてるけどあったかい優しいお話。さすが本広監督だけあってまとまりもしっかりしてます。個人的には彼は昔の作品の方が勢いも笑いもあったと思うので・・・そこは今回もザンネン(>_<)もっと爆笑させてほしいっす監督!!観終わった後、「つーか香川県限定公開でいいんでない?で、それ観て皆うどん食って帰ればいんでない?だって東京で観たって劇場出ても美味いうどん屋ないじゃん!」とうどんが食べたいあまりに逆ギレしたゆゆでした。2006年公開。

 

 

「マッチポイント」

ジョナサン・リース・メイヤーズ、スカーレット・ヨハンソン主演他。愛に負けるか。欲に勝つか。人生のマッチポイントは誰にでもやってくる。舞台はイギリス上流社会。愛、欲望、衝動、情熱、裏切り。欲望を満たそうとする男と、愛を求める女たち。「運」は誰に微笑むか・・・。マッチポイントをめぐる男と女。世界中のマスコミを熱狂させたセンセーショナルでスリリングなサスペンス。

6点!!クリス(J.リース・メイヤーズ)は究極の浮気男!!約束された将来とお金も欲しい。愛欲も欲しい。それをひとつで収められないからふたつでというのはあまりに都合が良過ぎる。やり方もスマートじゃない。浮気に愛だの何だのを持ち込んだら負け。登場人物たちのマッチポイント争いになるのかと思っていたけど、途中からもうクリスの完全一人壁打ちでしたね。衝撃の結末を作ってしまったクリスは人生というゲームに勝ったのか?負けたのか?私は引き分けだと思う(爆)人生山あり谷あり。クリスに限らず、恋愛のゴタゴタは両成敗だから(爆)痛い教訓になりました(>_<)しかし、最後のリングを落とした時点で試合は続行。応援はしないが、気をつけろクリス!(-"-;) 2006年公開。

 

 

「ただ、君を愛してる」

宮崎あおい、玉木宏主演他。生涯ただ一度のキス、ただ一度の恋・・・好きな人のために一途に想いを寄せる、純粋な気持ちを優しく描いた切ないラブストーリー。コンプレックス故に人の気持ちに鈍感になってしまい、唯一写真が趣味の主人公・誠人(玉木宏)。誠人とただ一緒にいたい想いでカメラを手にし、共に写真を撮る事を幸せに感じる静流(宮崎あおい)。「好きな人が好きな人を好きになりたい・・・」それぞれの気持ちが交錯しあう切ないラブファンタジー。

8点!!ファンタジーの世界に宮崎あおいが舞い降りた。恋をすると死んでしまうのに自分の気持ちに真っ直ぐに誠人を愛する静流。そんな静流をおかしく思いながらもいつしかともにいる空間をかけがえのないものと感じるようになる誠人。誠人は鈍感だから静流のキスに込められた深い想いに気付けなくて、あのシーンは切なすぎて涙が止まらなかったです。原作通りに個展の写真の静流に誠人が語りかけるシーンが欲しかったな。映画も素敵ですごく良い出来だと思うけど私は原作の方がもう一歩好き。両方オススメできる作品になりましたね(^^)原作の冒頭にも出てくるけど、「別れはいつだって思いよりも先に来る。それでもみんな微笑みながら言うの。さよなら、またいつか会いましょう。さよなら、またどこかでって。」って言葉がダイスキ。久々に鼻が真っ赤になるまで号泣しました。2006年公開。

 

 

「ラフ」

長澤まさみ、速水もこみち主演他。飛び込み選手の亜美(長澤まさみ)と競泳選手の圭介(速水もこみち)。親どうしが商売がたきの家に生まれた二人は同じ高校の水泳部で出会う。初めはいがみ合っていた二人だが、水泳への情熱を通し、次第に惹かれあっていく。だが、亜美の幼なじみで年上の婚約者がいた。圭介のあこがれであり、競泳自由形日本記録保持者の仲西弘樹(阿部力)。圭介と仲西は、競泳の頂点を目指す、そして亜美に恋するライバルとして、お互いを意識し始める。全ての決着をつけるかのように、まぶしくて、熱い夏が始める。

5点!!スクリーンの長澤まさみは可愛い!!(笑)テレビの時と全然違う!あだち充が原作なので、もどかしいと通り越してストーリー展開が遅い遅い。途中で眠くなってしまいました。友人や競技や周りの先輩を通して亜美と圭介が成長していく姿は丁寧に描けていて良かったです。(青春ってあんな感じ♪)でももう少し見せ場を盛り上げるとか展開にメリハリをつけないと観客は飽きてしまうと思いました。2006年公開。

 

 

「ブラック・ダリア」

ジョシュ・ハートネット主演。スカーレット・ヨハンソン、ヒラリー・スワンク出演他。1947年、ロサンゼルス市内の空き地で、腰から切断させた若い女の死体が発見された。被害者は女優志望の女。世界一有名な死体になった彼女を、人はこう呼んだ―ブラック・ダリア。やがて捜査線上に浮かび上がる一編のポルノ・フィルムの存在。ダリアと瓜二つの大富豪の娘、そして、彼女の一族にまつわるドス黒い秘密。ロサンゼルスの闇のなかで妖しくうごめく事件の謎は、捜査にあたる若き2人の刑事の運命をも狂わせていく・・・。

6点!!ラストまで事件の闇、殺人、謎に満ち満ちたダークな映画で、一見、事件解決は進んでいるかのようにみえるが皆が嘘をついているので、観てる側にとっては超複雑!(>_<)捜査が進むにつれ、それぞれの過去や秘密が暴かれていく様が痛々しくダークに描かれていたのが良かったです。そんな中でもリー(アーロン・エッカート)のすべてが一番掴みにくかったので、もう一度じっくり謎解きをしたいです。主役のバッキー(ジョシュ・ハートネット)はじめ、それぞれがとても深い役で見ごたえがありました。2006年公開。
おまけ:ジョシュはいつもラブシーンが少ない!(残念&ちょっぴりホッ。)

 

 

「東京フレンズ The Movie」

大塚愛主演他。高知の小さな町から上京してきた玲(大塚愛)は、バイト先の居酒屋「夢の蔵」で出会った個性的な友達(松本莉緒、真木よう子、小林麻央)らと、自分のやりたいことを探していた。そんな玲をバンド「サバイバル・カンパニー」のヴォーカルとして誘い入れ、音楽の魅力を教えてくれた隆司(瑛太)は、挫折を味わい姿を消してしまう。ある日、隆司がNYにいることを知り、玲は自分の気持ちに決着をつけるため、NYに旅立つ・・・。東京で出会い、悩みながらもそれぞれの夢を追いかける仲間たちを等身大で描く、切ないリアルな青春ラブストーリー。

6点!!いきなりDVDの続きから始めるわけでなく上手くリンクさせたと思いましたけど、それでもDVD編を観ていない人にはわかりずらいダラダラしたものでした。下北ユルユル感出過ぎ。大塚愛ちゃんのプロモーションDVD+映画って感じのレベルな作品でした。内容もDVDのときと違って玲ひとりの成長と隆司との関係を全面に出したものだったし。何かを得るためには何かを捨てなければならない。前に進むためには何かを置いていかなければならない。失ったものより得たものの方が大きいから涙は出ないけど、本当はちょっぴり切なくなる。そんな映画でした。2006年公開。

 

 

「森のリトル・ギャング」

「仲間たちが冬眠から目覚めたら、なんと森のまわりはヒトの町になっていた・・・。」さあいったいどうやって食べものを集めよう!?そこにイタズラ好きのアライグマRJが現れた。ヒトの家には食べものがいっぱい、とみんなをユーワクする。街は危険だらけ!森のリーダー、カメのヴァーンは猛反対。でもみんなはおいしい食べものが欲しい!RJと一緒に、ヒトの町へとむかう。大成功に見えた「食べもの集めよう」作戦。だが、ブチ切れ住民、グラディスが動物退治のプロ、ヴァーミネーターを呼んだことから、大変なことに・・・。ひとりぼっちだったRJが出会ったはじめての家族。果たしてRJはみんなを救うことができるのか!?

6点!!私は「シュレック」をはじめとするドリームワークスの映画を面白いと思ったことはなかったのですが、これはノリツッコミのテンポが早くて面白いです!まだまだディズニーには劣るけど。(好みによりますね、ハイ)あと食べ物関係の話には弱い~(笑)でも、これは悪い人間が出てくるとかじゃなくて動物による動物のためのムービーなので、観ててスッキリではないです(^^;)あ~やっちゃった。こういうカラスとか困るよね、みたいな感じ(爆)2006年公開。

 

 

「ハチミツとクローバー」

櫻井翔主演。蒼井優出演他。ボロアパートで貧乏ながらも楽しい生活を送る美大生・竹本(櫻井翔)、真山(加瀬亮)、森田(伊勢谷友介)。ある日、3人は、花本先生(堺雅人)の紹介で、編入してきた花本はぐみ(蒼井優)と出会う。竹本と森田は、はぐみを見て一瞬で恋に落ちるが、それぞれの不器用さから、自分の気持ちを上手く表現できない。一方、真山は自分に好意を寄せる山田(関めぐみ)の気持ちを知りながらも、バイト先の建築デザイナー・理花(西田尚美)への思いが強まるばかり。それぞれの華奢な未来と向き合い、憂い、もがき、まわり続ける5人の片想いのゆくえは・・・?彼らが選ぶ道とは・・・?全員片想いの切なく甘酸っぱい青春ラブストーリー。

6点!!昔、大好きだったけど、叶わない片想いの人がいて彼に「おまえの好きの気持ちは痛いほど伝わる。」と言われたことがあります。そんな頃の気持ちを思い出してしまってちょっぴり切なくなる映画でした。蒼井優ちゃんが抜群に可愛くてはぐみのあどけなさと柔らかい声を普段と違うトーンに変えて演技してて改めて上手だなぁと思いました。2006年公開。

 

「笑いの大天使」

上野樹里主演他。突然母を亡くし、生き別れになった大金持ちの兄と再会、心ならずも聖ミカエル学園に転校してきた司城史緒(上野樹里)。そこはまるで別世界の超お嬢様ワールドでした。

6点!!お嬢様の世界の中に溶け込もうと奮闘する「花より男子」的庶民のオンナノコの話かと思いきや、え!アクション!?なにこのフルCG?!少林サッカー?!っえ?!犬、CGぢゃん!!みたいな(笑)もうハチャメチャ過ぎるので深く突っ込まず笑うしかないです、ハイ。でっかーーーいwwみたいな(爆)でも最後ちょっとホロリときちゃったり。伊勢谷友介くんとか松尾敏伸くんとか美形がたくさん出てたりとか。タダで暇な時観るなら良い映画です(褒めてるんだかないんだか)2006年公開。

 

 

「DEATH NOTE the Last name」

藤原竜也主演。松山ケンイチ、戸田恵梨香出演他。すべてが絡み合う衝撃の結末!デスノートのルールを駆使した衝撃の頭脳戦!天才たちの計算をも狂わせる予想外の展開。それでもすべてを見通しているのは? そして「the Last name」に名前を書かれるのは…?

7点!!原作がしっかりしている映画は、映画は別物として作るか、もしくは、原作通りでも映像かストーリー構成で原作を超えていないと「これは面白い!」とは思いません。「DEATH NOTE」のように期待度が高い映画は特にそうです。それを考えると中盤までは、ただ原作をなぞっているだけで退屈だなぁっと感じてしまいましたが、後半にかけてのストーリーには「こういう方法もあったか~!」と感心してしまいました。原作にはないデスノートの使い方をしてたりして。ミサ(戸田恵梨香)の性格を考えるとあのラストはありえないと思いましたが、他のキャラクターたちの結末は、意表をついていて良いというか・・・あり!なラストです。2006年公開。

 

 

「DEATH NOTE 前編」

藤原竜也主演。松山ケンイチ、戸田恵理香他。退屈な死神が人間界にノートを落とし、ひとりの天才がそのノートを拾った。<このノートに名前を書かれた人間は死ぬ。>天才ד死のノート”―世界に訪れるのは平和か?地獄か?

7点!!漫画だと普通に「面白いなぁ。」って思って読んでたんですけど、映像化するのは映画界・テレビ界のタブーに挑戦したって感じでした。「バトルロワイヤル」より全然怖い。原作の内容がとても刺激的で今までにないものなので、映画も原作を知らない人には楽しめるものになっていると思いますが、原作ファンで相当期待している人(私とか(笑))にとっては多少のオリジナルストーリーはあるにしろ、基本漫画をなぞらえているだけで少し退屈でした。迫力に欠ける(それは後半に期待かな?)からテレビドラマでも良かったような。(それならすごく面白いと思います)キャスティングは◎!!皆クセのある役なのに演技力で見事こなしていました。L役の松山くんはすごい!これから大期待です☆月役の藤原くんは原作漫画の月というより藤原くんver.月って感じです。上手いんだけど、個性が強い!後半一応観ますという感じ(爆)2006年公開。

 

 

「日本沈没」

草なぎ剛主演。柴崎コウ他。近い将来、それは明日かもしれない・・・。潜水艇のパイロット・小野寺俊夫(草なぎ剛)は、地球科学博士・田所雄介(豊川悦司)の指揮の下、深海調査に参加していた。その結果、小野寺は驚愕の事実を知る―海底プレートの急速な沈降で、日本列島はわずか1年後に沈没する。日本中の混乱の中、時を待たず、北海道を皮切りに九州から内陸へと地殻変動の波が日本列島全土に襲いかかる。刻一刻と迫る日本列島の終焉を前に1億2000万の日本人は、一体どこへ向かえばいいのか?

7点!!とにかく怖かった~何度も目つぶった!鳥肌立った~~!(;_;)自国製作で自分の国のことだとこうも違うものか?!と思いました。(自己中みたいですが)なんだかレトロな映像だったのもそれでハリウッドとCG力をカバーしてて良かったです。日本映画はハリウッドと違って人の闇の部分「自分さえ良ければいい。」とか綺麗ごとは通じないとかを前面に描くところがあると思います。もちろん表の部分もあるんだけど、どちらを描くかといわれたら裏。アメリカとかは絶対表だなぁっと。観ながらその差を考えてしまいました(^^;)あとせっかくの大作なのにそれに見合うキャスティングが成されていなかったのが観てて痛かったです。石坂浩二とかミッチーとか(好き嫌いもあるけど)演技力が足りなさすぎ(>_<)あとあの火山灰で人は耐えられるのか?電車・駅のシーンが1度も出てこなかったけど?とか地底から分断するとか「まぢで?!」みたいな部分があって(難しくてわかんない)リアルさに欠けてた部分もありました・・・が、まぁ迫力でカバーしてたから良しとするか☆って感じでした。2006年公開。

 

 

「ブレイブストーリー」

声:松たか子他豪華キャスト。試写会だったので、主題歌を歌っているAqua Timezのライブがありました。演奏曲は「決意の朝に」と「等身大のラブソング」。それに1点(笑)“扉”の向こうに行けば運命を変えられる!!バラバラになった家族を取り戻すために、扉を超え、現世から幻界(ビジョン)へと旅立ったワタル(声:松たか子)。自分の願いをひとつ叶えたかっただけなのに。その先に待っていたのは、世界崩壊のトラブルだった。ワタルは運命を変えられるのか!?

7点!!テーマが深いのは伝わってきたけど、それがラストでしか活かされていないのが残念でした。Aqua Timezのボーカルの人が言ってた「蓮の花は汚い泥であればあるだけ美しく咲くし、闇が深いほど星は輝く。」という言葉が印象的でした。喜びの分だけ悲しみはあるけど、それをなかったことにするのではなくて乗り越えてこそ、光は見えるし、強くなれるというテーマ。全体的な流れのスムーズさに欠けてててそこのところのテーマを上手く描ききれていなかったのが残念。宮部さん(原作者)の作品ではきっと丁寧に描かれているんだろうなぁって思いながら観てました(^^;)ワタルの優しさに触れて「自分さえよければいいのか、いやよくない。」とか(笑)人に優しくなろうと思いました。2006年公開。

 

 

「ハイジ」

エマ・ボルジャー主演。緑の雄大な山々、どこまでも高い青空、のどかな山小屋、わらのベッド、ふんわりおいしそうな白パン、そしてできたてのヤギのチーズ!一度はそこで暮らしてみたいと誰もが願った胸躍るハイジの世界が、この夏、期待をはるかに超える生き生きとした映像でスクリーンに蘇ります。

7点!!昔、モノクロのハイジの映画は観たことがあるのですが、今回はエマver.ハイジが観たくて行ってきました☆エマは見た目はハイジにぴったりですごく可愛いけど、顔立ちが大人っぽいので、ハイジの年代のこどもより少し大人びた印象を受けました。当然、昔のモノクロムービーを超えるものを期待していたわけだけど、折角カラーなのだからアルプスの自然の美しさや、ハイジの美味しい食事(私が「ハイジ」に期待することの大半(笑)) を前面に出してほしかったです。モノクロver.の方がその点は感動した気がします。でもベースはしっかりしてるし、世界の名作だけあって、ハイジがホームシックになるシーンと「クララが立った!」(笑)のシーンは泣けました。全体的にモノクロの方がしっかり描かれていた気がします。でも実写を初めてみる世代にとっては素敵な世界にいけると思います♪2006年公開。

 

 

「2番目のキス」

ドリュー・バリモア主演他。出逢いは一目惚れ。最高の愛を見つけたはずのふたりなのに、彼の心が別のモノに奪われてしまっている。それは彼の人生を支えてきた「ボストン生まれの赤い靴下」、メジャーリーグチームのボストン・レッドソックス。好きになった人の1番大切なものが自分以外の他のものならばどうすればいいのだろうか?その人の趣味を受け入れ、自分もその趣味を好きになろうと努力する?それとも諦めて他の人を探す?お互いに傷つけるつもりはなかったのに気持ちが届かない・・・。誰もが経験する恋のすれ違いをリアルにコミカルに描いたハッピー・ラブストーリー。

7点!!何も考えずに、笑えて楽しめるラブコメディーです。笑いも無理やりじゃないし。付き合うきっかけが映画には珍しい普通の出逢いっぽくて良かったなぁ(^^)男の人が恋愛より趣味に没頭することってリアルに多いからけっこう身近な問題でした。現実は映画みたいにハッピーにはいかないよなぁ・・・(^^;)2006年公開。

 

 

「ローズ・イン・タイドランド」

ジョデル・フェルランド主演他。主人公はとんでもなく悲惨な状況にいるジェライザ=ローズ(ジョデル・フェルランド)という名の女の子。ママが急死して、パパとふたりでお祖母ちゃんの家に来た彼女を待っていたのは、見渡す限り金色の草原にポツンと立っている一軒のボロ屋。しかも着いてすぐ、パパはまったく動かなくなり、“ひとりぼっち”になってしまう。ところが、理解不能な言葉を話すリスの出現で、彼女の生活は一変する・・・。

2点!!期待はずれでした。てゆうか予想外のストーリー。「不思議の国のアリス」をモチーフにしたものだし、アリスの世界がそのまんま出てくる場面もあったからちゃんと現実に帰ってくるところまで描くのかと思ったら、あれ??みたいな。(ネタバレになるので)現実と幻想のアップサイドダウン。大人に私には想像力は友達といる時の方が高まりそうだけど、こどもは違うのかな?覚えてないや。あれだけの劣世界で育てられたら現実をみなければならないこどもに育ちそうだけど、ローズは真逆。こどもの頃ってあんなに何でも自分の世界で展開されてたっけ?もしそうなら一瞬たりとも退屈しないだろうけど、、、覚えてないデス。強烈すぎて大人になったら忘れるようにできてるのかな。ジョデル=フェルランドちゃんはすごく存在感のある女優サンで今後に期待です☆2006年公開。

 

 

「ウルトラヴァイオレット」

ミラ・ジョヴォヴィッチ主演。この闘いが終わるまで、君は死なせはしない。近未来、人工的ウイルスに感染し驚異的な身体能力と知力を備えた<ファージ>と、彼らの反乱を恐れ、撲滅に乗り出した人間政府との激しい闘いが繰り広げられていた。政府が開発した最終兵器を奪うべく、送り込まれた<ファージ>最強の殺し屋ヴァイオレット(ミラ・ジョヴォヴィッチ)はその兵器の正体が9歳の人間の少年だと知った時、すべてを敵にまわしてでも彼を守ることを決意する。タイムリミットは8時間、向かい来る700人の人間政府を相手に、ヴァイオレットの壮絶で孤独な闘いが始まった―。

5点!!初SFアクション体験です。原作のアメコミとかあるのかな?ストーリーとかとにかくアッサリしててシンプルな感じ。音楽と映像は良かったけど、もっとシンプルさと精鋭さを追求した方が良かったような~?ストーリーがアクションがどっちかに絞った方が良いです。ミラのパープルヘアがキラキラしてて可愛かったです。でもアクションはやっぱり男優サンには敵いませんね(>_<)タイムリミット8時間の危機感は全くナシ。2006年公開。

 

 

「嫌われ松子の一生」

中谷美紀主演。「不幸って何?」―彼女にとって不幸なのは幸せ!だって愛する人がいて、愛しい人を信じて突き進む人生が不幸なワケないじゃない?!教師から転落、風俗嬢になり殺人まで犯してしまうというどう考えたって不幸真っ逆さまなのに彼女にとってはすっごくハッピー!そんな松子の壮絶な人生をコミカルに描いた全く新しい形のシンデレラストーリー。

5点!!主人公の松子(中谷美紀)はこの世界で生きていくにはあまりに真っ直ぐで純粋過ぎます。何度ももう終わりだと思うほどの経験をしているのにそれでもまた立ち上がる松子の前向きな強さはどこからくるのだろう。ただの楽観主義?神様並みに受容力が強いのか?それとも愛されたいがゆえのしがみつき?好きな人といれれば何でも幸せというのが松子だけど私には共感出来なかったです。人は愛されたい、自分のものにしたいだけじゃ愛を得ることは出来ないから。まず自分というものがしっかりしていないと。だからこそ松子のかつての教え子(伊勢谷友介)は先生であった頃の松子の真っ直ぐな優しさに惹かれたのだと思いました。コミカルでカラフルな映像でも処理出来ないくらい物凄く不幸真っ逆さまな映画でした。わが道を突っ走った松子は本当に幸せだったのだろうか?まぁ、人は9不幸でも1幸せならば最後は幸せっていうからそうなのかも知れない。ここまで相手を信じきれる松子を羨ましくもあるかな。(身が持たないので私には無理ですが。。)2006年公開。

 

 

「初恋」

宮﨑あおい主演。小出恵介出演他。心の傷に時効はない―日本犯罪史上最大のミステリー“三億円強奪事件”。1975年に時効を迎え、真相は迷宮入りとなっているこの事件は、多くの映画やドラマでも描かれてきた。しかし、こんな物語は聞いたことがあるだろうか。この実行犯が18歳の女子高生だったと・・・。彼女が明かす三億円強奪事件の知られざる真実、そしてそこに交差していく、どこまでも純粋で、どこまでも切ない初恋の思い出・・・。今ひとりの少女の初恋が、昭和犯罪史上最大の謎の扉を開きはじめる・・・。

7点!!大胆不敵な事件の真相を真実に魅せてしまう原作とそれを演じきったみすず役の宮﨑あおいは凄い!の一言です。ただ、岸役の小出くんの演技が覚束なかったためか、中盤過ぎまで宮﨑あおいちゃんが無理やりひっぱっていってしまったという感じが勿体無かったです。宮﨑あおいちゃんの前作「NANA」の時も感じたのだけれど、彼女の挑戦的な演技を受け流せるか対抗出来る俳優さんじゃないと観ててきついです。縞監督もこの作品が初監督のようなので、映画全体のバランスがいまいちとれていなかったです。でも、「このまま終わっちゃうのかな~。」って思ってたらラストで突如全体の景色が開けてみえて、たくさんの切なさが溢れてきたのにはびっくり。それは仲間だったり、永遠に消えない本当に切ない想いや喪失感だったり。一般受けはしないかも知れないけど、私は好きです。あと、宮﨑あおいちゃんの実兄である亮役の宮﨑将が目線がとても鋭くて、光ってて良かったです。(演技力は血筋かしら?)支援が文化庁なのも驚きました。時代は変わったなぁっと(笑)2006年公開。

 

 

「カサノバ」

ヒース・レジャー主演他。恋愛至上主義 100万もの恋か、ただひとつの愛か・・・18世紀―ヴェネチア 街はどこもひとりの男の噂でもちきりだった。彼の名はカサノバ(ヒース・レジャー)。あらゆる女性をトリコにする魅力の持ち主だが、ただのプレイボーイではない。無限の愛を与えるという彼を前にすると、娼婦から淑女まで、抗える女性はいないという。そんな、どんな女性をもトリコにした希代のプレイボーイ、カサノバが、一人の女性を愛したとき・・・。

5点!!試写会ゲストがお笑いのスピードワゴンでした。オリラジか次長課長が良かったなぁなんて思う私(爆)映画の方は同監督作品「ショコラ」と同じでちょこちょこと小粋な展開があるのですが、全体のテンポ自体がゆる~い感じで流れていくのと、ラストまでの展開が序盤で読めてしまったのでウッツラ②眠くなってしまいました。「ショコラ」みたいなオシャレな世界観が好きな方には良いかも。あと、カサノバのどの女性をも魅了する魅力とテクニックを期待して観に行ったのに、あまりテク披露の場面はなくて残念です。まぁ、ヒース・レジャーのあのあまーいw無垢な微笑みと洗練された肉体さえあればすべて◎なのかもしれませんが(笑)ラストで、いきなり旅芸人の義父と母親が現われて窮地を救うという展開はあまりに出来すぎで×です(>_<)2006年公開。

 

 

「ダ・ヴィンチ・コード」

ロン・ハワード監督。トム・ハンクス、オドレイ・トトゥ主演他。世紀のベストセラー小説がついに映画化!始まりは奇妙な殺人事件だった。銃で撃たれたルーヴル美術館の館長ソニエールが死の間際に残した不可解な暗号とダ・ヴィンチの「ウィトルウィウス的人体図」を模した自身の死体。そしてダイニングメッセージに名前が残されていた宗教象徴学者のロバート・ラングドン(トム・ハンクス)はフランス司法警察のファーシュ警部(ジャン・レノ)から捜査協力を求められるが、実は第一容疑者として疑われていた。ソニエールの孫娘である暗号解読者ソフィー・ヌヴー(オドレイ・トトゥ)は、残された暗号は自分あてで、ラングドンは無実だと気づいていた。2人はルーヴルから逃走し、ダ・ヴィンチの絵画に隠された暗号解読に挑む。ある秘密結社に関わっていたソニエールが、2人に託した重大な真実とは―。2000年に及ぶキリスト教の歴史をくつがえす秘密?!浮かび上がる疑惑のタブー。世紀のミステリー大作!!

10点!!原作を読んでから観た方が絶対理解しやすいと思ったのは否めないですけど、映画だけでも見ごたえ十分&大満足!私はミステリーは苦手で映画を観るにしても謎解きは登場人物に任せちゃうことがほとんどなんですけど、今回は最初のアナグラム解読あたり(超序盤)から解読にすっかり感心してしまってドップリのめり込んでラストまで一緒に頭を悩ませてました(>_<)どこまで本当でどこまでフィクションか、もし本当だったら仮説が大胆過ぎて信じられないけど、根拠がしっかりしてるし~え~どうなの?!って歴史の真実がますます知りたくなる衝撃の真実(仮説だけど)を目の当たりデスッ!!w(☆○☆)w私の大好きなポール・ベタニーに怖さ満点で大活躍♪2006年公開。

 

 

「ポセイドン」

カート・ラッセル、ジョシュ・ルーカス、エミー・ロッサム出演他。巨大な高波の激突により180°さかさまに転覆した豪華客船『ポセイドン号』。夢のクルージングは、一瞬にして悪夢に変わった。4000人以上もいた乗客はたちまち数百人になり、そのうち、船内からの脱出を目指したのは、わずか数人―。閉鎖された空間で追い詰められていく異様なまでの緊迫感の中、“脱出”を選んだ遭難者たちが見せる、それぞれのドラマ―進むのかとどまるのか、信じるか信じないか、助けるのか見捨てるのか、握った手を離すのか、それとも一緒に落ちていくのか―。生か死かのギリギリの決断を迫られる“究極の瞬間”が待ったなしの状況で次々と押し寄せるパニックアクション超大作!!

9点!!日本武道館の大画面で観てきました☆試写会ゲストは監督とカート・ラッセル、ジョシュ・ルーカス、エミー・ロッサムでした。エミーが舞台挨拶で「撮影が大変だった。」って言ってたけど、観てればわかるから!(笑)相当体当たりアクションの連続!(((( ;゚Д゚)))久々に大満足&大作を観た達成感みたいなのがありました(^^)1時間半という短い時間の中に色んな人間模様がぎっしり凝縮されていて、とにかく最初から最後まで緊迫感が凄い!誰が生き残って、誰が死んじゃうの~?みたいな。CGも超凄い!泣き所は幾つかありますが、泣く暇なんかないノンストップムービー!出来るだけの大画面で観れば観るほど満足感が得られるこの夏のイチオシ映画です♪2006年公開。

 

 

「夢駆ける馬ドリーマー」

カート・ラッセル、ダコタ・ファニング主演他。かつて優秀な騎手だったベン・クレーン(カート・ラッセル)は、今では雇われ調教師。愛娘ケール(ダコタ・ファニング)を連れて行ったレースで担当していた有力牝馬ソーニャドールが転倒、骨折してしまう。オーナーから安楽死させるよう命じられるが、娘の手前もあり、自分のギャラと相殺でソーニャを買い取る。結果、ベンは職を失い、家族は大きな岐路に立たされてしまう。一度は馬を売る決心をするが、ソーニャに深い愛情を注ぐケールの姿に心打たれ、初心を思い出す。そして、そんな父からソーニャを託されたケールは、最も由緒あるレース、ブリーダーズ・カップ・クラシックで出走させる決心をするのだ・・・。実際にあった奇跡の物語を基に、レース優勝の夢に向かってひた走る少女と馬の交流、家族の絆と再生を描いた愛と感動の物語。

7点!!そんなに長い映画ではないのに、登場人物たちの気持ちの変化や、レースに出走するまでの様々な出来事ひとつひとつを丁寧に描けている心温まるドキュメンタリータッチな映画です。個人的には「シービスケット」よりも感動しました(*^^*)出走までに乗り越えなければならない壁がいくつかあってそれをワンステップずつ家族と仲間たちで乗り越えてく感じが良かったのかな。でも、映画にするほどでもないっていうかテレビでいい感じもあり。2006年公開。

 

 

「LIMIT OF LOVE 海猿」

伊藤英明主演。加藤あい出演他。最終章がついに公開!!!前作や、TVドラマを観ていた人も、観ていなかった人も楽しめる海洋エンターテイメント!!潜水士となって早2年。鹿児島・第十管区に異動になり、最前線で働いていた仙崎大輔(伊藤英明)。恋人・環菜(加藤あい)との将来に悩みながらも遠距離恋愛を続け、現在は鹿児島・第十管区で吉岡哲也(佐藤隆太)らとともに汗を流していた。そんな中、鹿児島沖3キロで乗員・乗客620名を乗せた大型フェリー船が座礁する。沈没までの残された時間はあと4時間・・・。

9点!!ほぼ満点に近い9点です。ただ!観る前の期待が大きすぎたため、その期待にギリギリ追いつけなかったという-1点です(>_<)あと遭難中の船内での状況を描く時間がどうしても長いのでそこをダレないようにするのはひとつのテーマだったと思うんですけど、けっこうダレてましたね。リアルに描いているといえばそれまでなんですけど(^^;)あとは仲間同士の強い絆、仙崎の熱い救命魂、環菜の成長ぶりと心がつぶれそうになりながらも恋人を待つ気持ちに涙涙涙!!。・゚・(ノД`)・゚・。ドラマの方が1クールある分、丁寧に描けているのは否めないですけど、最終章は映画でしっかり終めて成功だと思いました(^^)観てるこっちまで息が詰まりそうなすごい緊迫感!「タイタニック」の沈没なんかよりこっちのが絶対すごいって!って感じでした。リアリティーがスゴイ!関係ないけど、加藤あいのファッションがデザイナーの役柄上いつもオサレ&「Check in!」のセリフにやられました(笑)可愛すぎヾ(*´∀`*)ノ 2006年公開。

 

 

「GOAL!」

クノ・ベッカー主演他。大切な人との絆に涙があふれ出す、号泣感動サクセスストーリー。一人の少年が世界最高のプロサッカー選手になるまでを描く壮絶な3部作の第一章「GOAL!」。夢をあきらめず逆境に向かう主人公の姿に興奮し、大切な家族・友人との絆に涙し、胸がしめつけられる本物の感想を味わえる号泣必至の話題作です。

7点!!「スター・ウォーズ」や「ロード・オブ・ザ・リング」に匹敵するサッカー版ヒーロー伝説の誕生!!サッカーはボールが小さいし、動きが早いので観てもよくわからないことが多くて苦手なスポーツだし、ルールもわからないんですけど、試合のシーンで2回ウルッ、1回泣いちゃいました。やっぱり選手の試合に臨む背景とか想いとかがわかるとやばいですね。2、3作目も機会があれば観たいという感じでした。サッカーファンにとってはたまらないであろう、有名サッカー選手(ベッカムとかジダンとか?)の出演も今回もあったんですけど、私にはよくわからなかったので(^^;)あとサッカー好きの友人と行ったんですけど、サンティアゴ(クノ・ベッカー)のラストのゴールシーン(超重要!)のキックが彼のそれまでの練習での効き足と違ったそうで(爆)私はそこまで細かく観れてなかったんですけど、これはFIFA公認映画としてはまずいんじゃって思いました。サッカーはメジャーなスポーツだけに、知ってる人が観たら冷めちゃうと思うし。でもサンティアゴ役のクノ・ベッカーがちょっと愛らしい感じの顔の青年で素直に応援したくなる気持ちが湧いてくる感じがこの映画のポイントですかね(笑)2006年公開。

 

 

「雪に願うこと」

伊勢谷友介主演。佐藤浩市、小泉今日子、吹石一恵出演他。矢崎学(伊勢谷友介)は都会の虚栄に憧れ、一度ふるさとと家族を棄てた男。その学が東京で挫折し、故郷で厩舎を営む兄・威夫(佐藤浩市)と不器用に対峙する。極寒の北海道、馬の吐く真っ白な息、13年ぶりに再会する母、厩舎の人たちとのふれあい・・・。厳しいながらもいのちに囲まれ、地に足をつけた暮らしの中で、学は自分の弱さを直視し、再生へのきっかけを掴んでいく。心の芯に響く、見ごたえのある傑作がここに誕生しました。

6点!!もとは農耕馬だったばん馬たちが数百キロ以上もあるソリを曳きながら障害を越える“ばんえい競馬”。ときに歩みを止め、呼吸を整えながら、ゆっくりと確実に進んでいく馬たちに、つまずきながらも明日を見つめて生きていこうと奮闘するひとりの青年と家族の再生をシンクロさせたストーリーは良かったです。でも主人公の学のキャラクターに共感できるところがないのと、それも伊勢谷くんの演技力不足のせいかな?と感じさせられる部分が残念でした。(周りがすごいベテランで固められているだけに。)厳しくも愛情溢れる心の広い兄・威夫のキャラクターは佐藤浩市さんがとても良い演技をしていました。吹石一恵ちゃんの女騎手役も頑張ってる感じが伝わってきて良かったです。真っ白な北海道の厳しい冬の景色と馬の吐く機関車の煙みたいな息に目を奪われました。後々残るけど、今一つ微妙かな?(^^;)2006年公開。

 

 

「陽気なギャングが地球を回す」

5点!!大沢たかお主演。鈴木京香、松田翔太、佐藤浩市他。奪った金が、奪われた!奇抜な仕掛けと巧妙な計画が激突するエンターテイメント・ムービー。他人見ただけで嘘がわかってしまう男と、コンマ1秒まで正確な体内時計を持つ女、口から生まれてきた様な演説の達人と、生まれついての若き天才スリ・・・。奇妙な4人がチームを組んだ時、奇抜な仕掛けを駆使した、奇想天外な犯罪計画が動き始める。善人、悪党入り乱れての知恵比べに最後に勝利する者は!?

これだけのキャスティングを揃えたら期待するし、面白いものを作らなければいけないと思うのに、「昭和歌謡大全集」と「約三十の嘘」を合わせたような二番煎じ。佐藤浩一と鈴木京香は演技が上手い分、ちょっと個性が出すぎてて、正直濃かったです。でもギャングがギャングに追われるのを逆転劇でどうにか出来るか?!という設定は今までにないもので面白かったです。必要以上に派手な装飾や、無理やり笑わせようとする感じがなかったらもっと良い作品になったんじゃないかと。残念デス(>_<)2006年公開。

 

 

「キャッチ・ア・ウェーブ」

9点!!三浦春馬主演。加藤ローサ、木村了、濱田岳他。僕たちは出会ってしまった。一生を変えるひと夏に―。大洋(三浦春馬)・小林(木村了)・田口(濱田岳)の3人組は、ごくフツーの高校1年生。高校生活はじめての夏休みを、湘南にある田口の別荘で、ちょっとリッチに過ごすつもりだった。ところが、湘南の海岸で別荘の鍵をなくし、代わりに、ヘンなおっさん(デューク/竹中直人)を拾ってしまったことから、彼らの夏休みは思いもよらぬ展開を見せ始める―。彼らは出会ってしまったのだ、“一生を変えるひと夏”に。デュークの導きによるサーフィンとの出会いが、そして、初めての恋が、いつもと同じになるはずだった夏を、特別なものへと変えていく・・・。

一足早く夏を堪能したい&加藤ローサちゃんを観たくて行ったはずが、三浦春馬くんの可愛さにすっかりやられてしまいました(そして木村了くんの後続きWパンチ!!)ジュリア(加藤ローサ)と出会い、サーフィンの練習が本格的になるまではちょっと退屈でしたが、もうスクリーンに三浦くんと木村了くんが映ってればOK!!問題ナシ!!って感じでした(笑)久々に加藤ローサちゃんに匹敵するというか女の子より可愛い男の子を見た~~(笑)決してプロサーファーのサーフィンだけが見所の映画というわけじゃないので、3人がサーフィンの練習をしている過程を観てて「私も波乗りしたい!サーフィンしたい!」って本当に思いました。一緒にドキドキしたし、ワクワク出来る映画だった。ストーリーがシンプルな分、いつもみたいに竹中直人もそれほど濃く感じないし、(面白いスパイスになってた☆)ジュリアとの恋も超青春!夏!って感じで良かったし、なんかラストとか登場人物に共感して泣いちゃったりしたし、すっかり惹き込まれました。あんな初恋、そりゃあ忘れないでしょう~~あんな体験そりゃあ忘れないでしょ~~うらやましーー!海行きたい!!ってなりました。加えてDef Techの曲がとても良くてこれだけで相当↑↑↑。永遠に終わらない夏があればいいのにって本気で思う☆2006年公開。

 

 

「チェケラッチョ!!」

8点!!市原隼人主演。井上真央他。今、日本のどこよりも熱く音楽パワーに満ちた沖縄を舞台に、パワフルで爽やかでグッとくる青春ストーリーが到来☆平凡な高校生の透(市原隼人)、暁(柄本佑)、哲雄(平岡祐太)の3人と、透に淡い想いを寄せる唯(井上真央)は、沖縄のインディーズ・バンド“ワーカホリック”のライヴを目撃して音楽に目覚める。ほどなくヒップホップ・バンドを組むが、ひょんなことからワーカホリックの前座としてステージに立つことになる。

メインの4人がとても楽しんで撮影してるのがHIP HOP音楽に乗って伝わってきてこっちまで楽しくなる映画でした。市原くんはいつも本当に楽しんで役に入り込む人だと思います。井上真央ちゃんはすごく可愛い子というわけではないのに、今回で一皮むけたというか、とても笑顔や表情が可愛くて輝いていました。真央ちゃんの蹴りのシーンがキマるキマる(笑)あの子は本当に蹴りが上手だなと思いましたw(長年のドラマで特訓したのかな笑)あと、サプライズな出演者がとにかく豪華!透が想いを寄せる渚役に伊藤歩ちゃん(ダイスキなんです♪)渚の恋人役に玉鉄!!(かっけ~~。言うことナシ!!(笑))沖縄の空気に合わせたのびのびした雰囲気と高校生4人の若さ溢れる青春の勢いが見事にマッチして笑えるシーンたっぷり、初恋のキューーーンって切なくなるシーンあり、クラブに行きたくなるテンション↑↑↑のメインライブシーンありで最高でした☆チェケラッチョ!!☆☆☆久々に会場で皆の笑い声が聞え、拍手が上がった映画でした。2006年公開。

 

 

「Vフォー・ヴェンデッタ」

8点!!ナタリー・ポートマン、ヒューゴ・ヴィービング主演他。犯罪か、正義か。「V」とはいったい何者なのか!そこでは、元アメリカが植民地と化し、イギリスは独裁国家となっていた―テレビのニュースキャスターが絶叫する。“元アメリカ合衆国が医療品の援助を依頼してきました・・・そもそも彼らが第三次世界大戦を起こしたことから全てが始まったのに・・・”いまや植民地と化したかつての超大国を嘲笑する独裁国家イギリス。そこでは、移住者、異教徒、活動家、同性愛者などを、異端とみなされた者たちはことごとく排除され、外出禁止令、検問、監視カメラが人々を見張る。人々は羊の群れのように、政府から与えられる平和をおとなしく貪っていた。そこに出現したのが仮面の男、コードネーム「V」だった・・・!「V」とは、民衆を自由へと解き放つ救世主なのか、それとも人民を欺く愉快犯テロリストか、あるいは、復讐に取り憑かれたモンスターなのか。その正体は、あなたが決めることになる―!

長年に渡る、一見複雑な物語を2時間強という短い時間に上手く話をまとめてあり、飽きさせることもなくよく出来た映画だと思います。最後まで「どうなるんだろう?」っていうサスペンス的な展開も良かったし。でも全体的に話も描写もダーク過ぎて怖くて途中で外に出たくなりました。(>_<)面白いし、よく出来てるけど、最後まで歓びと笑顔が生まれない映画はやはり苦手です。あと、現実的に考えて、国が内部から自発的に変わるってことはありえるのかとか考えたら少しだけ非現実的な気がしました。(映画中はそれを感じさせなかったのは凄いと思うけど。)ナタリー・ポートマンの美しさと演技力の成長っぷりには◎!2006年公開。

 

 

「ニュー・ワールド」

6点!!コリン・ファレル主演。クリスチャン・ベール、クオリアンカ・キルヒャー他。17世紀初頭、“新大陸”アメリカを舞台に、ネイティブ・アメリカンの王の娘ポカホンタス(クオリアンカ・キルヒャー)とイギリス冒険家ジョン・スミス(コリン・ファレル)の運命の愛を描く。一瞬で一生を変えてしまう運命の愛と、一生変わらない穏やかな愛、―二つの愛に揺れ動く彼女が最後に見つけた幸せとは・・・?

ラブ・ストーリーとしての軸がシンプルでとても良かったので、他の新植地開拓とか、原住民との争いとかの場面はもうちょっと抑えてスミスとポカホンタスの心の絆と新たな男性ロルフ(クリスチャン・ベール)との心の触れ合いをもっと全面に描き出して欲しかったです。2時間半近い長い映画なので、映像美も完璧じゃないと保たないと思います(完璧じゃなかったです。前半で飽きた。)でもヒロイン・ポカホンタスの情熱的な愛と穏やかな愛の間で揺れ動く気持ちは世の女性なら自分に照らし合わせてみてもすごく共感出来ると思います。途中で感情移入して泣きそうになっちゃったところもありました。(ベタといえばベタなんだけどね。)でもラストは×。「それ必要なくない?」って展開でした。(ネタバレになりますので書けませんが)監督はポカホンタスの波乱に満ちた人生の始まりから終わりまでを描きたかったのかも知れませんが。。。 2006年公開。

 

 

「ナイロビの蜂」

8点!!レイフ・ファインズ、レイチェル・ワイズ主演他。雄大なアフリカの大地を舞台に喪失感の只中に街手来る愛の奇跡―地の果てで、やっと君に帰る。―アフリカの太陽のように情熱的な妻テッサ(レチェル・ワイズ)と、イギリスの庭園のように秩序正しい外交官の夫ジャスティン(レイフ・ファインズ)。互いに愛し合っているからといって、相手のすべてを理解しているとは限らない。ジャスティンの場合もそうだった。互いを尊重するという名目で、テッサの人生を外から眺めていたジャスティンは、妻が死んで初めて彼女に踏み込んでいく。アフリカで横行する薬物実験、官僚と大手製薬会社との癒着、それを告発するNGO。正義を信じ、巨悪に立ち向かおうとしたテッサの勇気ある行動を追い、彼女の深い人間愛に触れ、彼女ともう一度、しかし今度は真実の愛に落ちるジャスティン。そして陰謀が渦巻く世界で、彼が最後にたどり着いたのは・・・。

主演二人の演技力、表情、目線、特にレイチェル・ワイズの愛する人をみる表情というのが素晴らしく深い人間愛を持ったテッサという女性を見事に演じていました。それだけでかなり高得点↑↑↑アフリカの弱者をテーマにした映画は少なくないけれど、「アフリカの命は安い。」というセリフには胸が締め付けられました。命に値段の上下なんかないのに、差なんかないのにどうしてわからない人がいるんだろう?アメリカの戦争をしている上の人たちはこういうの観てるのかな?どうしてって気持ちでいっぱいになりました。もうひとつのテーマ。一人の最愛の妻・ホーム(家)を失くしたジャスティンの選択は、彼女の意志を全うし、彼女のもとへ帰ること。もうこれは号泣です。なので、エンドロールの音楽は最後まで静かなものにして欲しかったです。折角浸ってたのに、途中からラテンは無しでしょ!ヽ(`Д´)ノアフリカの映画にはありがちだけど、興ざめデス(´・ω・`)2006年公開。

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「ナニー・マクフィーの魔法のステッキ」

5点!!エマ・トンプソン、コリン・ファース主演他。ブラウン家のやんちゃな7人の子どもたち。1年前に母を失った彼らの最大の楽しみはいたずら。次々にナニー(乳母)たちがやめていくが、魔法のステッキを持つマクフィー(エマ・トンプソン)が家に来てから、不思議なことが次々と起こり始める。父親のブラウン氏(コリン・ファース)は子どもたちのために、気の進まない再婚を考えていたが、やがて一家に夢のような“ある奇跡”が訪れる・・・。大人も子どもも魅了するやさしい魔法の世界。その扉が、今開きます


話もちょうど良い時間にまとまっていて、無駄のないつくりにはなってますが、最初からラストまでのストーリーが読めてしまって意外性が全くないです。内容も設定もほとんど「メアリー・ポピンズ」シリーズと同じですし。なので、「メアリー~」を知らない世代のお子さんには新鮮で楽しめると思いますが、私はどうしても名作の「メアリー~」と比べてしまいましたね。そうなると永久不滅の名作には到底敵わないわけで。でも最後まで観られたのは、さすがのエマ・トンプソンの演技力と圧倒的な存在感とサイモン役のトーマス・サングスターくんがとても良い味を出していました(^^)2006年公開。

 

 

「東京大学物語」

6点!!三津谷葉子、田中圭主演。コミック史に金字塔を打ち立てた思春期の恋愛バイブル=「東京大学物語」原作者・江川達也がいま新たな解釈を加え待望の映画版を完成させた!―このころ、女の子は一番真剣に恋してた・・・。

原作マンガのサイドストーリーというか映画を観て更に深まったというか(笑)すべて遥(三津谷葉子)視点で描かれているので、1回目の東大入試の後の村上(田中圭)の告白のシーンとか、雪の中、村上とマキ(不二子)の部屋をじっと見続ける遥のシーンとかちょっと泣きそうになっちゃいました。遥の気持ちは超分かる!!切なすぎ!!そして相手のすべてを受け入れるって気持ちは共感。でも原作を読んでいない人が観たら、なんて細切れなストーリー展開で訳のわからない映画なんだろうって思うと思います。三津谷葉子は外見は遥にぴったりだけど、遥役をこなすには演技力が足りなさ過ぎます。今回は遥視点なだけに余計に表情も演技も田中くんより上手じゃないといけないのに、下手過ぎました。あとの女優さんたちも右に同じ。配給がソフトオンデマンドだからかな?(爆)お金がなかったのか演技力がある女優さんが演じてればどの役もかなり奥が深いはずなのにダメ②でした。あと内容が内容なんだからもっとオーバー演技でも良かったと思う。村上の箱根到着のシーンくらいの勢いで。あれは期待通りで笑えました(笑)あの後も遥が猛スピードでチャリ飛ばして帰るっていう原作通りだったら面白かったのにそういう面白い部分がかなり抜けちゃってました。でも原作を読んでる且つ、原作好きの方は最終章ってことで観たらいいと思います(笑)2006年公開。

 

 

「ファイヤーウォール」

7点!!ハリソン・フォード主演。ポール・ベタニー出演他。ジャック・スタンフィールド(ハリソン・フォード)は銀行のセキュリティ・システムの専門家。彼が作った盗難防止システムは業界で最高、最強の性能を誇っていた。しかし、そこには彼自身も気付いていない欠点があった。その欠点に目を付けたビル・コックス(ポール・ベタニー)率いる強盗グループは、ジャックの個人情報を徹底的に調べ上げ、家族を誘拐してしまう。要塞のようなセキュリティ・システムの欠点、それは設計者のジャック自身だったのだ。コックスの狙いは、銀行のセキュリティ・システムをジャックに破らせ、金融資産を奪うことにあった。要求額は$100000000!退路を絶たれたジャックは、自ら作り上げた鉄壁のファイヤーウォールに挑むことになる。現代社会の盲点をついた、最新の銀行強盗の手口。銀行犯罪史上類を見ない頭脳線が始まる。

最初から最後まで本当の頭脳線の闘いなのかと思いきや、家族を誘拐されたジャックは肉弾戦にまっしぐら。アッという間に誘拐された家族をどうやって救うかストーリーに変わっていました(^^;)ジャックが作り上げたという最高レベルのファイヤーウォールもアッという間にクリアしてしまうし。それが今回のメインディッシュじゃないの?みたいな。ポール・ベタニーはやっぱり悪役がハマりますね~。私の中の彼のイメージは何があっても冷徹、冷静な頭脳犯。なので、ラストのジャックとの肉弾戦は×でした。冷静に犯罪を完遂したと思ってたら思ってもみないところで逮捕されちゃったみたいな展開にして欲しかったです。新鋭の俳優サンたちがちょこちょこ出てるのも見所のひとつです☆2006年公開。

 

 

「ナイト・ウォッチ」

7点!!コンスタンチン・ハベンスキー主演他。光vs闇のダーク・ファンタジー3部作の第1章が始まる。人間社会の裏側に存在する“光”と“闇”の異種たちは、1000年前に休戦協定を結び、それ以来、光は“闇の監視人”(ナイト・ウォッチ)として、闇は“光の監視人”(デイ・ウォッチ)として互いを監視することになった。―現代のモスクワ。永らく均衡を保っていた光と闇のバランスが、ひとりの偉大なる異種”の出現により、大きく崩れようとしていた・・・。

ダーク・ファンタジーというだけあって、映像はグロいけど、内容は小中学生向けのものでした。設定も「スター・ウォーズ」や「ハリポタ」シリーズにも似てるし、二番煎じな感じも・・・。でも、色んな要素が色々重なり合っているのにそれに違和感がなくて上手く合致させたなって感心した部分はありました。続編が気になる終わり方だったのと、原作(まだ読んでません)がすごくしっかりしているものらしいので、たぶん続編も機会があれば観ると思います。2006年公開。

 

 

「南極物語」

5点!!ポール・ウォーカー主演。1983年に公開され、当時の映画興行記録を塗り替える―大ブームを巻き起こした「南極物語」。2006年―ウォルト・ディズニーが贈る「南極物語」―それは、時を超えて甦る限りない<生命の讃歌>。米国科学財団・南極基地―ジェリー・シェパード(ポール・ウォーカー)は、超一流の南極ガイドとして知られていた。大自然に関する深い知識、的確な判断力と行動力、それにも増して、素晴らしい8匹の犬そり犬とのパートナー・シップが、これまでに奇跡のような冒険を可能にしてきた。だが、南極が記録的な猛吹雪にさらされた時、ジェリーらスタッフは一時的に基地から全面退去させられる。自らも重い凍傷にかかっていたジェリーは、後ろ髪を引かれる思いで犬たちを後に残し南極を後にした。「すぐに戻る」と約束を残して。

日本版は観た事がないんですけど、やっぱり日本人みたいに犬と一心同体ってゆう感覚っていうか、犬はわが子と一緒みたいな感じがなくて、「生きててくれ。」みたいな必死さが伝わってこなかったです。あとディズニーだからか、色んな過酷なことが子どもに優しくなってました(?)泣くつもりで観に行ったのに、全然泣けなくてすごく中途半端。(まぁもともと動物モノでは泣かない人です。)2006年公開。

 

 

「SPIRIT」

ジェット・リー、中村獅童主演。病弱だった少年時代、強さを求めて憧れた「武」の世界。やがて天津一の挌闘家となった彼は、その傲慢さゆえに恨みを買い、悲劇のどん底に突き落とされる。すべてを捨て、落ちぶれ果てて流れ着いた辺境の村。そこで名もなき農夫として働き始めた彼は、生きる気力を取り戻し、強さの本当の意味を知る。いくつもの苦悩と、数知れない戦いの果てに、大きすぎる犠牲を払ってやっと辿り着いた無敵の境地。そんな彼を待ち受けていたのは、歴史に残る大舞台―1910年9月14日、上海で開催された史上初の異種格闘技戦だった。世界中から集まった屈強の男たち。会場に渦巻く興奮。しかし、死力を尽くして戦う彼の胸にある思いは、勝者の栄光を掴むこととはまったく無縁の、静かにたぎる情熱だった。

6点!!この映画の見所はジェット・リーのスーパー・アクションの連連連打!!天下一武道会みたいでした!ストーリーは別にぃ・・て感じでした。伝わってくるものが文化の違いなのか、ジェット・リーの演技力を感じないからなのか残念ながらなかったです。やっぱりジェット・リーはアクション専門なのかな。観てて実写版「ドラゴンボールZ」やるならジェット・リーは何の役でもいいから出てほしいなぁって思いました。2006年公開。

 

 

「ヒストリー・オブ・バイオレンス」

ヴィゴ・モーテンセン主演。幸福と暴力との対立と、究極の愛を描くサスペンス・ミステリー。愛に満ちた幸せな暮らし。完璧な夫の過去の疑惑。妻の愛は彼のすべてを受け入れることができるのだろうか?

6点!!最近テレビドラマで観た「人は誰でも2つの顔を持っている」っていうのと、「人は誰でも失敗を犯すものであり、それでも、前に進まなければならない。」っていうセリフを思い出しました。そのまんまな感じの映画です。でも、過去の失敗たちはそんなトム=ジョーイ(ヴィゴ・モーテンセン)を許しはしない。長年かかって幸せを築いても過去が足を引っ張って壊そうとするわけですよ。ウザい!ウザすぎる!これは殺人と大きな問題がメインの映画ですが、日常生活とか何かしら問題を抱えている人は↑のようにちょっと共感してしまうのではないでしょうか。とてもシンプルな映画でしっかり描けているけど、ラストは家族で抱き合って空中から撮影→離れていく~みたいなベタな感じにしてほしかったです。だってベタな映画だったから(^^;)2006年公開。

 

 

「ナルニア国物語 第一章」

「ナルニア国物語 第一章 ライオンと魔女」監督アンドリュー・アダムソン、ジョージー・ヘンリー、スキャンダー・ケインズ、ウィリアム・モーズリー、アナ・ホップルウェル、ジェイディス・ティルダ・スウィントン出演他。ナルニア歴1000年―<その国>は春を奪われ、100年の冬に凍えていた・・・。一方、第二次世界大戦下のイギリス―ペペンシー家の4人兄弟は、戦火を逃れ、田舎の屋敷に疎開する。ある日、かくれんぼの最中、末っ子のルーシー(ジョージー・ヘンリー)は空き部屋に大きな“衣装だんす”を見つけ、その扉を開くと・・・扉の向こうは、真白な雪におおわれた夜の森だった!そこは、あらゆる想像を超えた別世界。不思議な生き物たちが暮らすナルニア国だった。だが、神秘の扉の向こうでは、それ以上に驚くべき運命と冒険が、4人を待ち受けているのだった。

7点!!アンドリュー監督、そして主だった出演者たちの来日舞台挨拶付きジャパンプレミアに行ってきました!恒例の芸能人のレッドカーペット歩きが行われた後、白い魔女の日本語吹き替えを務めた大地真央さんの「ナルニアショー」(白い魔女に扮して空を飛んでた。宝塚みたいだった。)の後、舞台挨拶がありました。末っ子ルーシー役のジョージーちゃんが用意してえた日本語の挨拶を忘れ、ちょっと泣いてしまう場面もありましたが、皆の挨拶が終わった後、思い出してもう一度仕切りなおして日本語で挨拶をして「1時間前に覚えたから忘れちゃったの。」とテレ笑いをしたのが可愛かったです。ストーリーは原作を忠実に再現したものでしたが、白い魔女は期待通り、美しく冷酷で強く、ピーター(ウィリアム・モーズリー)との一騎打ちの場面などではその美しさに魅入ってしまいましたが、ライオン・アスラン(声:リーアム・ニーソン)に関してはナルニア国のヒーローらしい荒々しさとか吼える勢いとかが足りなかった気がします。「ナルニア国物語 第一章」はファンタジーにしては、かなり現実的な要素が強くて、例えば、現実世界で第二次世界大戦下を逃れ、疎開したのにナルニア国でまた戦争に巻き込まれてしまうとか、主人公となる4人兄弟も子どものわりにかなり現実的でただ正義のために戦うとかではなく、「現実世界に戻った方がいいんじゃないのか?」と考えたりするところや、常に帰るための衣装だんすは消えずに残っているから主人公たちの意思次第でどうにでもなる展開なので、ファンタジーにありがちな戦わないと帰れないみたいな無理やりな展開などは一切なく(選択肢がないみたいな)そこが長年皆に愛されているファンタジーの理由のひとつだと思いました。だからこそ、唯一の不思議な衣装だんすをとても魅力的に感じ、引き立つんだと思います。私は初めて「ナルニア国物語」を読んだ時からあの衣装だんすに憧れていて、似ている衣装だんすを見つけるたびに本当に異世界に繋がってるかも?と思い、中に入ってみたくなります(笑)2006年公開。

 

 

「PROMISE」

真田広之、チャン・ドンゴン、ニコラス・ツェー、セシリア・チャン主演。今や、日本を代表する俳優になった真田広之、人気・実力ともに韓国No.1を誇るチャン・ドンゴン、香港の至宝、セシリア・チャン、そして妖艶なまでに美しいニコラス・ツェーが競演し、中国を代表する世界的巨匠、チャン・カイコーが監督を務めるアジア発の空前のエンターテイメント作品それが「PROMISE」。運命という逃れられない約束の中に閉じ込められた王妃と、彼女の運命に挑戦し、彼女に“真実の愛”を与えようとする3人の男。この魅力的なテーマが「グリーン・ディスティニー」を手がけた撮影、VFXチームの技術力と出会った時、かつて誰も見たことのない、その驚愕のイマジネーションは見るものに言葉を失わせ、圧倒的に美しいアクション・ラブストーリーがこの世に生まれた。

8点!!アジア系映画なので、描写の美しさは当然一流!冒頭の濃いピンクの桜の木のシーンから惹き込まれました。アジア映画は描写のみでストーリーがわかりにくい印象だったけれど、「PROMISE」はファンタジー色がある中にも、違和感は全くなく、4人の登場人物それぞれの背景やストーリーもとてもしっかりしていて面白かったです。「愛で運命(プロミス)を変えろ」というテーマもラストまでしっかり綿密に描かれていたし。それでもアジア映画で満点を出したことがないのはやっぱり文化の違いなのか、考え方の違いなのか、感情より先にストーリーが進行してしまっているからなのか。とりあえずチャン・ドンゴンのありえない超神速&真田さんの鉄球ヌンチャクぶんぶんのシーンはかっこよかったです。ワイヤーアクションありすぎだけど、かっこいい。皆ふわふわ飛んで戦ってるのが面白い。2006年公開。

 

 

「サイレン」

堤幸彦監督。市川由衣主演。サイレンが鳴ったら外に出てはならない・・29年前。謎のサイレンとともに全住民消失事件が発生した夜美島(やみじま)。現在平穏を取り戻した夜美島に引っ越してきた少女(市川由衣)が、サイレンの音とともに出現する数々の謎に翻弄されながら怪異に巻き込まれていく・・・。未だかつて誰も体験したことのない新感覚サウンド・サイコ・スリラー!

6点!!本格ホラー初体験デス!行く前から「怖いなぁ~やだなぁ~。」とおばけ屋敷に無理やり入らなければならなくなった罰ゲーム気分。でも市川由衣ちゃんカワイイ☆見たさにズルズル・・。案の定ゴワ"イ"ィィ~~~!!!!!(>_<)どうして目から血出てんの~?(怖)人魚の肉食わないだろ、ふつー(怖)気配なしに人現われるなぁ!!(l|li゚Д゚li)友達に何度顔埋めたことか(汗)しかし、不思議なことに周りの人は誰一人として怖がってないのです。ということはホラーとしては失敗なのか?ストーリーも謎が多く残されたまま終わってしまい、「あれはどうなったの?」って疑問点がたくさん。私の理解力がないのか、堤監督がトリッキーなのか?でも、ホラーなので問題解決に向かってストーリーが進んでく分「どうなるんだろう?」って飽きることなく観てられました。(途中退出は物凄くしたかったですけど)途中からちょっと予想外の展開にもつれ込みって感じですかね。ホラーのレビューは専門外なので難しいです(>_<)2006年公開。

 

 

「シャークボーイ&マグマガール3-D」

「スパイキッズ」シリーズのロバート・ロドリゲス監督が、またまた子どもたちの夢を叶えるプロジェクトにチャレンジし、新たなる“3-D立体映画”を生み出した!ロドリゲス監督の7歳の息子が空想の中で生み出したスーパーヒーロー、サメに育てられた少年「シャークボーイ」と、マグマを自在に操る少女「マグマガール」が、マックス少年の夢の世界=「よだれ惑星」で大活躍するユニークな冒険物語。

8点!!もうすっごく面白い!完全に子ども向けでストーリーも単純なんだけど、3-Dムービーっていうのがすごく新鮮でひとつのアトラクションを思いっきり楽しんだ気分♪昔は3Dの映画ってけっこうあったみたいですけど(年上の一緒に行った人に聞きました。)もっとたくさんあればいいのに!って思いました。舞台となる「よだれ惑星」に出てくる「お菓子の大地」とか「思考の列車」とか発想がものすごく豊かで特に「お菓子の大地」は本当に行ってみたい夢の世界そのものでした♪この映画の原案はロドリゲス監督の7歳の息子サンだそうですが、子どもの発想力って本当すごいなって思いました。小さい頃考えてた色んな楽しいことを思い出しました(^^)マックス少年もシャークボーイもマグマガールもとても可愛い子役サンたちでした♪久しぶりに子どもに戻ったみたいにワクワクした☆2006年公開。

 

 

「ダイヤモンド・イン・パラダイス」

ピアース・ブロスナン主演。ピアース・ブロスナン演じるカリスマ泥棒マックス・バーデッドが、宝石の様な美しいバハマ・パラダイス・アイランドで、仰天の<アリバイ作り>、目を奪われる程の<盗みのテクニック>、そしてスピードとスリルに満ちた<逃走劇>を惜しみなく披露するのが、本作「ダイヤモンド・イン・パラダイス」!彼を追うFBI捜査官(ウディ・ハレルソン)との絶妙な絡みや、公私共にパートナーである美女(サルマ・ハエック)との恋愛劇も加わって、今までに観た事のない究極のエンターテイメント・アクション・ムービーがここに誕生!

8点!!明らかにB級映画の匂いぷん②で、中規模遊園地で楽しんだ感いっぱいなんだけど、単純に面白かったです。笑いも読めちゃうし、盗みテクも「ありえないでしょ。」の連続、ラテンムード濃すぎ、二人ともイチャイチャネトネトし過ぎでケチつけまくりだけど、全部ひっくるめてB級映画的に満点。それにダンディーとかワイルドなオジサン俳優ってけっこういるけど、セクシーなオジサン俳優ってあんまりいないしね。ピアーズ・ブロスナンの笑顔にはコロリとヤラれちゃいます (*>∀<*)でもギャンブルとお酒と一緒で盗みも一旦ハマるとやめられないのね。てゆうか盗みにハマりすぎて大切な女性が去ってから大切さに気付くなんて男ってバカねって思った。(爆)でもきっとマックス(ピアーズ・ブロスナン)はまた盗みを繰り返すはず!2006年公開。

 

 

「ミュンヘン」

エリック・バナ主演。1972年のオリンピックで11人のアスリートが殺された。深い悲しみの中、政府が下した決断は<報復>-1972年9月5日、ミュンヘン・オリンピック開催中、パレスチナゲリラ“ブラック・セプテンバー黒い九月”によるイスラエル選手団襲撃事件が起こった。これに対しイスラエル機密情報機関“モサド”は暗殺チームを編成、報復を企てる。リーダーに任命された一人の男・アヴナー(エリック・バナ)。人を殺したことなどない彼は、愛国心と哀しみを胸にヨーロッパに渡る。妊娠7ヶ月の妻を残して・・・。

7点!!今、世界中にたくさんあるであろうたくさんのテロ組織や、宗教争いの根源、裏で動いているであろう政府などは、日本にいる私たちにはメディアでの情報でしか得ることが出来ないわけで、それは本当に足りない情報、情報にも満たないと思います。アヴナーと共に任務を遂行していく仲間たちや、任務とはいえ“人を殺す”ということに麻痺していく自分たち、たとえターゲットを殺しても次の後継者が現われるだけの現実に、アヴナーが言った「それなら永久に続けるまでだ。」と言うセリフにはゾッとしたけど、戦争に行くとこういう心理状態に陥ってしまうのだなとその恐怖を感じました。そして自分が狙っていると同時に狙われているかもしれないという極限状態の恐怖と狂気の中をさまようアヴナー。「果たしてこの任務を終えても愛する家族との安らぎの日々は待っているのだろうか?」という希望の光さえ見えない状態。エリック・バナの演技はとても良かったです。同時にアヴナーもなったように、9.11テロから勃発したイラク戦争でイラクで戦ったアメリカ兵士たちもこんな苦しいPTSDにかかってるんだなぁっと考えさせられるものがありました。ラストでアヴナー自身が「殺人から平和は生まれない。」と切々と訴えるが国家には聞き入れられないシーンが印象に残っていて、とても今の現実を現していると思いました。でも、ハムラビ法典の「目には目を、歯には歯を」みたいなことをずっと続けていたら永久に平和は訪れないし、結局最後の一人になるまで争い続けるのか?と世に問いかけたくなる映画でした。難点は、テンポはちょうど良いのですが、どうしても細かい説明とかが入る関係でスロー気味なので、それに飽きさせない緊迫感と画面に惹きつけるだけの映画にしてほしかったです。スピルバーグ監督の最近の作品にはガッカリさせられることが多いです(>3<)2006年公開。

 

 

「レジェンド・オブ・ゾロ」

アントニオ・バンデラス主演。キャサリン・ゼタ=ジョーンズ他。「バットマン」「スパイダーマン」など、マスクで素顔を隠す正義のヒーローの原点、”ゾロ”。時には悩みを抱えながらもユーモアと優しさを忘れない人間味溢れるヒーローが、パワーアップして帰ってきた!1850年、カリフォルニアは自由と平和を手に入れるために、アメリカの31番目の州になろうとしていた。しかし、人々の夢を阻む者がいた。アメリカ滅亡を企む不気味な秘密結社だ。妻エレナ(キャサリン・ザタ=ジョーンズ)と息子を守るために剣を捨てたゾロ(アントニオ・バンデラス)が、再び立ち上がる!今、愛する者たちを守るための、命を賭けた闘いが始まる―!

3点!!えっと、2006年最初の映画です。なのに、続きものらしく、私は前作(もっと言えば”ゾロ”シリーズを一作品も観たことがないので、最初からストーリーさっぱり分からず。(爆)というか、帰ってから知人に聞いてシリーズものだと知りました。(爆)つまり、ゾロの原点や、ゾロになった動機、妻エレナとの出会いなどは全部省略されているわけで、バリ②西部劇が2時間繰り広げられ、終了みたいな・・(爆)しかも、私、西部劇苦手デス。そして、アントニオ・バンデラス、タイプじゃないです。(ファンの方ごめんなさい。)それにゾロはなんであんなに怒りんぼ(嫉妬深い)なの?ただ、ヒーローの原点として特別な能力などは一切なく、それでいて強いってところはかっこ良かったです。でも、秘密結社とか、強すぎる息子(可愛かった♪)とか強すぎる神父様とか都合の良い展開ありまくりで胡散臭さバリ②です。きっと前作観てた人にとっては待ってました!的映画なんだろうな~、でも展開ベタ過ぎじゃない?と思ってみておりました(--;)とりあえず、前作から観たい!2006年公開。

 

 

「グエムル -漢江の怪物-」

ソン・ガンホ主演他。ソウルの中心を南北に分けて流れる雄大な河、漢江(ハンガン)。休日を、河岸でくつろいで過ごす人々が集まっていたある日、突然正体不明の巨大怪物<グエムル>が現れた!河川敷の売店で店番をしていたカンドゥの目の前で、愛娘で中学生のヒョンソ(コ・アソン)がグエムルにさらわれたのだ!さらに、カンドゥの一家4人は、グエムルが保有するウィルスに感染していると疑われ政府に隔離されてしまう。しかし、カンドゥは携帯電話にヒョンソからの着信を受け、家族と共に病院を脱出、漢江へと向かう。果たして彼らはヒョンソを救えるのか?そしてグエムルを倒すことはできるのか!?韓国歴代動員記録1位!世界が震撼した怪物<モンスター>パニック!

6点!!ここで決めるだろってところをことごとく逃すうっかりカンドゥ家族のブラック・コメディーなのか、ハラハラドキドキの壮大なエンタメなのかよくわからないテンションのまま、突っ走るモンスターパニック。日本のゴジラやモスラなどと同系統のお話しだと考えると、有害物質を飲みこんで生まれてしまったグエムルに対し、何の敬意も感じられない描き方ですし、原因不明のまま終わらせちゃうし、何より初形態のグエムルの出来が酷い(>_<)後半は下水道の雰囲気もあって観られるようになってましたが。何の力も持たずに頭も良くない人間たちが愛する者のために命がけで頑張る映画としては良かったですが、うっかり家族のせいで次々命が失われていくので、笑って良いのかシリアスな顔で観なければならないのか、心の中で「えええーー!!」って突っ込んでました(爆)ソン・ガンホとペ・ドゥナが物語を引っ張っていますね。次男役の俳優さんも良かったです。最初のアメリカが完全な悪として描かれている件りとかラストショットなど、ダークファンタジーとして観ればいいのかな?と規格外の作品に悩んでしまいました。2006年公開。

 

 

「ゆれる」

オダギリジョー主演他。あの橋を渡るまでは、兄弟でした。東京で写真家として成功した猛(オダギリジョー)は母の一周忌で久しぶりに帰郷し、実家に残り父親と暮らしている兄の稔(香川照之)、幼なじみの智恵子(真木よう子)との3人で近くの渓谷に足をのばすことにする。懐かしい場所にはしゃぐ稔。稔のいない所で、猛と一緒に東京へ行くと言い出す智恵子。だが渓谷にかかった吊り橋から流れの激しい渓流へ、智恵子が落下してしまう。その時そばにいたのは、稔ひとりだった。事故だったのか、事件なのか。裁判が始められるが、次第にこれまでとは違う一面を見せるようになる兄を前にして猛の心はゆれていく。やがて猛が選択した行為は、誰もが思いもよらないことだった。兄弟と呼ばれるその絆はどこまで確かで、そして脆いものなのか。一度離れてしまったふたりは歳月を越えて再び出会えるのだろうか。記憶はいかに人をだますものか。人と人が繋がることには、どんな可能性があるのか。7年後、喪失の中で猛は再び「真実」について大きくゆれることになる。西川美和の原点にして深い余韻を残す名作。

8点!!途中まで一人だけ濃くて香川照之劇場でしたけど、オダギリジョーの空気感が後半良いバランスでした。俳優陣やたらと濃いので、そちらも気になりましたが(^^;)他人なら信じられなくても仕方ないとなるけれど、肉親だと悔やみきれないことになりかねないですよね。猛も稔も切ないなぁ。西川さんの作品はいつもヒリヒリするけれど、オダギリジョーに泣かされるとは思わなかったです(爆)最後の「兄ちゃん!!」は切ない余韻が止まらないです。流石、西川さん。是枝さんの弟子なのに、是枝さんにはピンと来なくて西川さんにはいつもクリティカルヒットさせられる不思議(爆)カリフラワーズの「うちに帰ろう」がこんなに切なく残るなんて(>_<)兄弟って生まれた時からずっと、きっとないものねだりなんですよね、お互い。自分が奪ったなんていうのもおごりでしかないわけで。同じ出来事も2人見る人がいれば全然違って見えるものですし。ずっと同じものを見て同じ時間を過ごしてきた兄弟だからこその記憶違いが大きな隔たりになることがあるのだなと、親とは違う、兄弟、姉妹という繋がりについて考えさせられる作品でした。2006年公開。

 

 

「X-MEN:ファイナル・ディシジョン」

ヒュー・ジャックマン主演他。ある天才科学者により、ミュータントを人間に変えるという新薬「キュア」が発明される。「人間として生きるか、ミュータントであるべきか」という究極の選択を迫られたX-MENのメンバーたち。また、悲劇的な最期を遂げたジーン・グレイ(ファムケ・ヤンセン)の謎に満ちた“復活”により、ウルヴァリン(ヒュー・ジャックマン)たちの運命をも変える驚愕の事件が勃発。そこに世界征服をたくらむブラザーフッドと人間たちの思惑も絡み、<アルティメット>な最終決戦へと突き進んでいく!愛か、世界か―最後の決断が迫られる!

3点!!「X-MEN」シリーズの監督は毎回違うのに、どうして毎回寝てしまうんでしょう・・・(爆)マーベルでここまで寝ちゃうってないのですが、合わないのでしょうか?つまらなくはないけど、クライマックスまでがひたすら辛い・・・(>_<)時系列と登場人物の動きがバラバラ過ぎて、もはや複雑なミステリーの様相をしているからでしょうか。殺さなくても、キュア打てば良くない?というツッコミは置いといて、この頃のエレン・ペイジ可愛い。ハル・ベリーめっちゃ美人。マグニートーとプロフェッサーXがいつもどっちか混乱しちゃう。なんていうか、それぞれに思い入れができるエピソードや大きなシリーズの流れが薄いですよね。だから、集中できない。でも、頑張って続きもマイペースに観ます(--)2006年公開。

 

 

「クラッシュ」

ドン・チードル、サンドラ・ブロック出演他。それはあなたも流したことのある。あたたかい涙。人はぶつかりあう。人は人を傷つける。ロサンゼルス、24時―。ハイウェイで起こった1件の自動車事故が想いもよらない“衝突”の連鎖を生み出し、さまざまな人々の運命を導いていく―。刑事たち、自動車強盗、地方検事とその妻、TVディレクター、質屋とその娘、病院の受付嬢、雑貨屋の主人―。さまざまな階層の、さまざまな人種の彼らは、予想もしない角度で交錯しながら、愛を交わし、憎しみをぶつけ合い、哀しみの淵に立たされる。ロサンゼルスの36時間の中で沸騰する、彼らの怒り、哀しみ、憎しみ、喜び・・・。人は皆、傷つけ、傷つけられることを恐れながら生きている。それでも人は誰かと想いを分かち合い、誰かと繋がっていなければ生きていけない―。“天使の街”ロサンゼルスの寓話であるとともに、現代を生きる私たち自身の物語。

4点!!号泣という感想があったので、涙活したくて観ましたが泣けませんでした。ズドーンと口を開くのが重たくなる感じの映画です。何という負の連鎖。LAってこんなにカオスなの?(>_<)しかも、偶発的に悲劇が連鎖するのではなくて、その中心にあるのは、人が故意に起こした感情だったり行動だったりするもので。皆、誰かを傷つけたり傷付けられたりして、一日の終わりに落ち込まないのかな?忙しさに傷付けたことさえ忙殺しちゃう?こんなにも周囲に敵視される可能性のある街で、暮らしたい?差別主義の警官もペルシャ人のお父さんも、根っこは嫌な人間ではなく、善行を積みたいと思っているのが、また何とも言えない気持ちになりますよね。善行で悪行が消えることはないので。でも、若い経験のように、ひとつの勘違いによる悪行ですべての善行が消えてしまうこともある。でも、あの車の中は撃っちゃうかなぁと思いました。距離があればまた別だったんでしょうけど。悪意に晒され続けた人間は悪意に染まってしまうのだろうか?鍵屋さんの家族は皆良い人のままだったけど、そうやって良い人のまま人生を終えることも可能なのだろうか?と考えさせられました。人には優しくしたいし、されたいし、そうやって一日の終わりを幸せな気持ちで終えたいと切に願ってしまいます。でも、きっと明日も街中で色んな人種を見て警戒しちゃうんだろうな(怖がりなので)。自分の中にある黒いシミを見せつけられる感じが何とも・・・な作品です。でも、全体的にストーリーが並行し過ぎるし、登場人物が多すぎるので眠くなるのもまた事実。2006年公開。

「リトル・ミス・サンシャイン」

夢と希望を乗せて、黄色いバスは行く。アリゾナ州郊外に住むフーヴァー家は、ちょっぴりエキセントリック。家長リチャード(グレック・キニア)は“負けを拒否する”がモットーのモチベーション・スピーカー(成功論提唱者)で、家族にも持説を語る、語る。自分が開発した「9ステップ成功論」出版で勝ち組になる気満々だ。そんな父親に反抗するように息子ドウェーン(ポール・ダノ)はニーチェに倣って沈黙を続ける。9歳の娘オリーヴ(アビゲイル・ブレスリン)はビューティ・クイーンになることを夢見、ミスコン出場を備えている。ヘロイン吸引が原因で老人ホームを追い出されたグランパ(アラン・アーキン)は悪癖をやめず、勝手なことを言い放題。母親シェリル(トニ・コレット)は、てんでバラバラな家族をまとめようと奮闘中だ。そんなシェリルがゲイの恋人に捨てられて自殺未遂した兄フランク(スティーヴ・カレル)を自宅に引き取った日、オリーヴは「リトル・ミス・サンシャイン」コンテスト決勝への繰り上げ出場権を獲得。旅費節約のため、一家揃ってオンボロ・ミニバスで決戦の地カリフォルニアを目指す旅が始まるのだが・・・。全米大絶賛、口コミによる大ヒット!幸せの黄色いバスに乗った愛すべき落ちこぼれ家族の奇妙でハートフルなロード・ムービー。

 

8点!!笑っていいのか泣いていいのかわからない作品だなと思ったらやっぱりブラックユーモアだったのか。ポール・ダノの叫びがピークで、ちゃんと悲しいのに笑えてくるからどうしたらいいかわからなくなってしまいました(^^;)コンテストでのダンスはすごいシニカルだなぁ。アビゲイルちゃんが超可愛いです(*^^*) まさかオリーヴという名前まで皮肉なのか?(汗)この家族の不協和音はほとんどお父さんなのでは?と思って観ていましたが、クライマックスでのお父さんの勇姿にホロリ。お母さんがなぜお父さんと結婚したのか全然わからなかったけれど、こういうところに惚れたのかなと思ってしまいました。家族がね、揃って仲良ければいいんですよ。あとあと、じんわり良さが沁みわたってくる作品です。2006年公開。

「トンマッコルへようこそ」

笑顔が一番つよいのです。トンマッコル村は争いを知らない、子供のような純粋な村。自然と共に暮らし、笑顔が絶えないこの村に偶然迷い込んだ敵対する兵士たち。彼らは互いに銃を突付け戦闘状態でも、村人たちはのんびり暮らしていた。じゃがいもの収穫を心配し、イノシシに追いかけられたりする日常生活はぜんぜん変わらない。あたたかい村人たちの暮らしにいつしか憎み合うことのバカらしさを感じた兵士たちは、自然を楽しみ皆でお祭りをして騒いだのだ。しかし、一方でトンマッコルに重大な危機が迫っていたのだった。トンマッコルに3組のお客さんがやってきた。1800万人が笑って泣いた、感動のエンタテインメント!

10点!!初見です。撮り方が独特で、笑えるシーンは泣けるシーンで、自然と皆の表情が優しくなる作品でした。久石譲の音楽に乗せたファンタジーな世界観の中で、兵士たちの敵対心という鎧がハラリハラリと脱げいくのが、とても心地良かったです。イノシシ捕縛捕食シーンと軍服が並んで干されていく物干し竿、芝ソリ、あと、ピョ少尉(シン・ハギュン)が優しさがよくわかる過去シーンも好きでした。こういう映画を観るたびに「世界がもし100人の村だったら」と思ってしまいます。もし、そうなら、喧嘩をしているのは2~3人で残りの97人で彼らを全力で止めるはずなのにと。ストーリー展開の意外性はないけれど、それぞれの兵士たちのキャラクターがしっかりしていて、ちゃんと見分けられるし、だからこそ彼らを好きになり、予想通りのクライマックスがちゃんと悲しいです。名作をずっと後回しにしていて、もっと早く観ておけばよかった!と思う最高のヒューマンドラマでした。2006年公開。

「ユナイテッド93」

2001年9月11日―4機の旅客機がハイジャックされた。3機はターゲットに到達。これは、その4機目の物語である。2001年9月11日―午前8時42分、ニュージャージー州ニューアークからサンフランシスコに向けて、ユナイテッド93便が飛び発った。その直後、アメリカン11便がワールド・トレード・センター北棟に、続いてユナイテッド175便が南棟に激突した。その時はまだ、ユナイテッド93の乗客乗員は、何も知らず、穏やかなフライトを続けていた。そしてテロリストが動き始めた。機内の犯人からの声に戸惑う管制官たち。アメリカン77便も、ペンタゴンに墜落。乗客たちは機内からの電話で、地上にいる愛する家族と連絡をとりあった。3機の情報を聞いた乗客たちは、確信し、絶望した。自分たちも、どこかのターゲットに向かっていることを・・・。何もしなければ、他の旅客機のように多くの犠牲者を出す。このままでよいのか。愛する者に最後のメッセージを残して、乗客たちは、確かな勇気と団結力に包まれ、行動を開始した。“9.11”に命を失ったすべての犠牲者に捧ぐ。

7点!!眠い中ウトウトしながら観始めたので、最初の方一回オチたのですが、目覚めてから5分でぞわっと鳥肌が立つほどの臨場感でした。地上半が管制塔とか軍とか3か所くらい入れ替わりに映されて、今どこで何をしているのかわかりずらいにも関わらず、緊迫感と信じられないことを目の当りにしている何とも言えない感覚が、事件当時、ただテレビで観ていたのより、リアルでした。「ワールド・トレード・センター」とか、こういう実話事件ものはメロドラマ的なものが入って逆に冷めてしまうので、苦手なのですが、これは某バラエティ番組「アンビリーバボー」みたいな雰囲気で、事実を知りたい私みたいな人にはうってつけの作品でした。機内は信仰と信仰のバトルみたいな面もあり、祈って救われることもあるけれど、神の名を出した時点で、人の心はどうでも良くなってしまうのかなとすごく悲しかったです。「4機目は回避した」という記憶しかなくて、4機目の乗客、落ちたバラに住んでいた人々のことが抜け落ちていた自分にもびっくりだし、そんな方もそうじゃない方も隠れた名作になっているので、ぜひ観ていただきたいです。2006年公開。

「​王の男」


カム・ウソン、イ・ジュンギ主演他。それより奥は、見てはならない。固い友情で結ばれたチャンセン(カム・ウソン)とコンギル(イ・ジュンギ)は、超一流の芸人を目指して都へやって来た。国で一番大きな舞台である大広場で、史上最大の暴君と恐れられる王ヨンサングン(チョン・ジニョン)と、元芸者の妾ノクス(カン・ソンヨン)の関係を面白おかしく皮肉った芝居を演じる。チャンセンの達者な芸とコンギルの美しさが大評判となり、2人はたちまち民衆のスターになるが、王を侮辱した罪で死刑を宣告されてしまう。しかし、彼らの素晴らしい芸は王にも認められ、ついに最下層の身分から、宮廷芸人にのし上がった!美しい着物をまとい、贅を尽くした料理と美酒を味わい、絢爛豪華な宮廷生活を堪能する2人だったが、いつしか王を取り巻く重臣たちと妾の、愛と嫉妬、陰謀と策略に巻き込まれていく。さらに宮廷の奥には、決して見てはならない秘密が隠されていた。果たして、2人の運命は?今、実在の宮廷を揺るがした揺るがした究極の愛憎劇が幕を開ける。

7点!!ちょうどドラマ「麗」を観ていて、イ・ジュンギ観たい!となって観たのですが、よくここから今のあれだけ深味のある役者さんになったなぁと逆に感動してしまいました。この頃は、綺麗な顔と無邪気さのギャップイメージしかなかったので。映画は古典みたいなお話で、ヨンサングンのクーデターへ繋げるのが、そうきたか!と面白かったです。物語の役柄同様、カム・ウソンが演技で引っ張り、イ・ジュンギが美しく魅せていく作りでしたが、もう少し、イ・ジュンギの演技力がわかるシーンを作ってくれないとただの綺麗な男みたいな扱いになってしまっていると思いました。ヨンサングンの暴君さと苦悩ぶりは絶妙でした。あとは、王宮に入るまでの件りが絵的には美しいけれど、長すぎる。時間は短く、感情面はもう少し掘り下げて描けば、この史実を知らない人でも盛り上がれるかなと感じました。2006年公開。

「ブロークバック・マウンテン」

ヒース・レジャー、ジェイク・ギレンホール主演他。はじまりは、純粋な友情の芽生えからだった―1963年、ワイオミング州ブロークバック・マウンテン。定職の無いイニス(ヒース・レジャー)とジャック(ジェイク・ギレンホール)は、羊放牧の職を得て、ここでひと夏を過ごすことになる。移ろいやすい大自然の中で互いを助け合う内に、彼らの心の中に深い絆が築かれる。それが、ごく自然に男同士の許されない関係へと変化していくのに、それほど時間はかからなかった。保守的な時代、閉鎖的な土地で、20年もの永きに渡り、密かに愛を育んでいくイニスとジャック。互いに伴侶を得、子供を授かりながらも―。しかしやがて、厳しい社会の現実が、2人の関係に影を落としはじめる・・・。アカデミー賞受賞監督アン・リーとピューリッツァー賞受賞作家によって綴られる、エポックメイキングな名作が誕生。第62回ヴェネチア国際映画祭金獅子賞受賞、第78回アカデミー賞最多ノミネート、3部門受賞作。

5点!!初鑑賞。耐え忍ぶ愛ですね。同じ経験をしたことのある人が感情移入したらどっぷりハマってしまうかも。でも私も同じような経験があるけれど、そこまでハマらなかったです。上映時間が長くて間延びが気になってしまったからかも。男性同士の恋愛の始まりって力でねじ伏せる的なことが多い気がするけれど、それって作品の中だけ?それとも相手がか弱い女性ではなく自分と同等の力を持っている同性だから、全力でぶつかっていく的なこと?昇華しきれない恋愛感情はずっと残るし、会えない時間、思い通りにいかない時間は愛を育てるから「この人が運命。人生で最も愛した相手」となるかも知れないけれど、それって上手くいってた恋愛だった場合もそうだったのか?と言われるとわからない気がします。例えば、イニスとジャックが異性同士で何の困難もない恋愛ができる立場だったとしたら、ここまで長い時間想い合い続けることは出来てない気がします。てか、ジャック、メキシコ行っちゃってるし。映像はとても美しくて大スクリーンで観たかったなぁと思いました。でも、同じく自然綺麗、秘めた恋なら個人的には「君の名前で僕を呼んで」の方が好きです。世代的にこちらの方が近いからかな?ヒースもジェイクも若い頃から老け顔だから、最初の方、何歳設定なんだろう?めっちゃはしゃいでるから20代設定?その移り変わりがわかりにくいのも長い歳月を感じにくく間延びの印象を与えてしまっていたと思います。でも、あの別れ方は切ない。ずっと一緒でもずっと後悔で苦しくて死ぬまで涙で枕を濡らすだろうと思うともっと切ないです。2006年公開。

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