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ゆゆ勝手に映画評(2010)

 

「ノルウェイの森」

松山ケンイチ主演他。高校時代の親友キズキを突然の自殺で喪ったワタナベ(松山ケンイチ)は、東京の大学に進学し、あるときキズキ(高良健吾)の恋人だった直子(菊池凛子)と再会する。二人は、大切なものを喪った者同士付き合いを深めていくが、次第に直子のもつ喪失感は深くなり、京都の静養所に入院することになる。そんな折、ワタナベは瑞々しい女の子・ミドリ(水原希子)と出会うのだった。限りない喪失と再生―生と死、性、青春のもがきを描く、究極の恋愛物語。

4点!!とにかく音楽が悪いです。哀しみのシーンで流れる大袈裟に大音量の弦楽器たちが、耳障り過ぎです。「愛と喪失と若者ゆえの揺めき」が、作品のテーマなんですよね。シンプルな事なのだけど、それを複雑化するのが、村上春樹の特徴です。映画でも、原作の台詞を、そのまま使っていたけど、役者が言葉を使いこなせていない感じで、感情が薄っぺらかったです。ひとりのシーンは、ワタナベであり、直子であり、ミドリなんだけど、役者同士が絡むと、ぎこちなさと居心地の悪さが半端なかったです。キズキとワタナベのシーンは違和感はなかったから、役者同士の相性が相当悪いのかなぁと思いました。水原希子ちゃんの演技は目も当てられない程、下手です{{(+_+)}} 今でこそ現代病といわれるようになった精神病と恋愛という稀有さもあって、当時はヒットしたのかなぁと思いました。自分の足下の基盤が、最初からあったのか無かったのか、いつからか崩れ始めてしまった事に気が付かなかったのか、「僕は今どこにいるのだろう。」という、台詞からのラストのビートルズは、唯一グッときた所で、良かったです。エンドロールも、全部ビートルズで締めて欲しかったのに、浸り損ねてがっかりです。場面が、飛ばし飛ばしで抽象的なのは仕方ないとして、他にもっと良い監督はいなかったのかなと思います。2010年公開。

 

 

「きみがくれた未来」

ザック・エフロン主演他。サム、最愛の弟。ずっと一緒だよ。つないだ手は、一生離さない。ヨットで大学のスポーツ奨学金を得たチャーリー(ザック・エフロン)は、高校の卒業式の夜、運転中の追突事故に遭う。同乗していた弟・サム(チャーリー・ターハン)は帰らぬ人となり、自分だけが助かったチャーリーは悲しみに打ちひしがれるが、そんな彼が目にしたのは、墓地の裏の森にたたずむサムの姿だった―。生死の境界を超えて結ばれた兄弟の感動のヒューマンドラマ。

6点!!今回は、死と向き合うという、複雑な役を演じているザックですが、表情や演技は、まだまだアイドル映画から脱却するのは難しいようでした。ザックの顔が可愛すぎるのかな?いつまでも高校生に見えます(^^;)あと、テスを演じたアマンダの方が、ザックより顔が大きいのも気になります(ToT) サム役のターハンくんも名子役という程ではなく、彼らの演技次第で、もっと良くなったのではないかと思います。設定では、最初から号泣になるはずの展開なのですが、泣けなかったのは、製作チームも、アイドル映画から脱却出来ていなかったからだと思います。(「セブンティーン・アゲイン」のチーム)あと、原作のまま、主人公は28歳の設定の方が良かった気がします。若い頃の初めての挫折と、歳を重ねてからの挫折では全然重さや意味も違うから。色んな所が残念な作品です(>_<)でも、亡くなってしまっても、誰かを想う人の魂や、強い想いを、感じる事の出来る作品でした。離れ離れでの、兄弟の別れのシーンは、辛く悲しかったです。もっと切ない台詞に変えて欲しかったです(爆)随所にザックの運動神経の良さが出ているので、そこは見どころです☆揺れてる船からのバク中なんて、お見事です(*^_^*) ♪2010年公開。

 

 

「ばかもの」

成宮寛貴、内田有紀主演他。一生忘れられない恋がある。10年に渡って、額子(内田有紀)を追い求めた。―たとえ変わり果てた姿になっていたとしても。気ままな大学生(成宮寛貴)と、強気な年上の女。かつての無邪気な恋人たちは、いつしか別れ、気付けばそれぞれに、取り返しのつかない喪失の中にいた。行き場をなくし、変わり果てた姿で再会した二人の、むき出しの愛。生きること、愛することの哀しみと歓びを描く、究極のラブストーリー。

8点!!完成披露試写会に行ってきました。成宮くんと内田有紀ちゃんは、本当に仲が良い感じで、監督の話を聞いていませんでした(笑)成宮くんは、フォトや映像だと、本当にセクシーという言葉が似合う人だと思っていましたが、喋るとチャラくて(笑)、喋らない方がいいなと思いました(爆)作品は、「ばかもの」というタイトル、絲山さんの作品という事で、絶対、独特で深い類のものだと思っていたので、原作を読んでから観たかったのですが、間に合わず、原作を読まず鑑賞しました。成宮くんにとっては、新境地といえる作品でしたが、彼も、内田有紀ちゃんもサラリと自然に演じ切っていました。10年の歳月の中での、成宮くんの表情の変化も良かったです。最初に、額子が「ばかもの」って言って、最後は、ヒデが「ばかもの」って言って、本当にそんな二人で、柔らかな中に、突き刺さるような愛を感じました。不器用で、脆くて、強くて、繊細で、逞しくて、人間の色んなものが詰まった作品で、それがビシビシ伝わってくるので(殴られている感じ)、ヒデが額子に捨てられたところからエンドロールが終わるまで、ずっとボロ泣きしてました(*_*) 最初のヒデには気付けなかった、額子を失って自分の中にずっぽりと空いた喪失感の深さといったらなかったです。失って気付く、失いたくないのに失う、そんな事もひとつのテーマになっている作品です。そして、やっぱり原作を読みたいと思いました。映画であそこまで深く人間に入り込めるなら、原作はもっとだろうな、と。どこまでも人間臭い作品ながら、ラストの希望ある光もあって、ふたりはこれからどう生きていくのかなと、とても良い余韻が残る作品です。2010年公開。

 

 

「最後の忠臣蔵」

役所広司主演他。私たち誰もが知っている〈忠臣蔵〉は、まだ物語の途中だった─。忠義という名の、気高く美しい愛が、時代を超えて人々の心を打ち、今も語り継がれている史実〈忠臣蔵〉。大石内蔵助(片岡仁左衛門)以下、赤穂浪士四十七士による討入り、切腹というクライマックスはしかし、〈忠臣蔵〉の本当の結末ではなかった。なぜなら赤穂浪士の中に、討入り後の〈使命を与えられた〉二人の生き残りがいたのだ。それから16年、かつては厚い友情で結ばれた二人が再会する。かたや命惜しさに逃げた裏切り者(役所広司)、かたや英雄になれなかった死に損ない(佐藤浩一)として─。二人の男たちが使命を果たし、ついに〈忠臣蔵〉は完結する―。

8点!!舞台挨拶に監督と桜庭ななみちゃんがいらっしゃいました。桜庭ななみちゃんは、きちんと言葉を選んで話す子で、しっかりしているなぁという印象をもちました。演技も、役所さんに引けを取らない、凛とした可音(桜庭ななみ)という女性を演じ切っていました(^-^)v ストーリーは、人情物語が切ないです。武士って、その道でしか生きることは出来ないの?って聞きたくなりました。クライマックスの、可音の花嫁行列のシーンは、号泣です。孫左衛門(役所広司)の16年かけて忠義を全うしたという、ひとしお感慨深い想い、可音への忠義だけではない深い愛情、真相を知った仲間たちにやっと向き合えた孫左衛門の生き方、様々な想いが交錯し、素晴らしいシーンとなっています。吉左衛門(佐藤浩一)との絡みが、意外にあっさりしていた気がしますが、それもまた、時代劇なのでありかなと、思います。この作品では、大石内蔵助という人物は、相当人望に厚く、先のことまで考えている人物として描かれていたので、歴史をもう少し知りたくなりました。派手な作品ではないですが、時代劇好きな方にはぜひお薦めです(*^_^*) 2010年公開。

 

 

「SPACEBATTLESHIP ヤマト」

木村拓哉主演他。必ず生きて還る―。明日なき惑星・・・その名は地球。最後の希望・・・その艦はヤマト。正体不明の敵・ガミラスの襲来により放射能で汚染された地球を救うべく、遥か彼方のイスカンダル星へと向かう宇宙戦艦ヤマトの戦いの旅路を描く。1970年代にTVおよび劇場版アニメで空前の“ヤマトブーム”を生み出した伝説的作品の実写映画化。

8点!!私は、原作もアニメも全く知らずに観たので(ヤ~マ~ト~♪の歌だけ知ってます)「緒方直人さんじゃないですか!お久し振りじゃないですか!」という感じだったのですが(爆)、知っている方は、序盤からシクシク泣き始め、後半は半数以上?が号泣という感じでした。私も、原作を知らなくても、家族や愛を守ろうといった主軸がしっかりしているので、すんなりストーリーに入り込めました。何より、山崎監督のVFXとその手腕が素晴らしいです(*^_^*) ちょっと古い世界観を、レトロでかっこ良いヤマトに変えてしまう所とか、人間模様とか、音楽の入れ方とか、とにかく巧いんです。ヤマトという誰もが知る名作が、オリジナリティを加え、原作に劣ることない映画作品になっていたと思います。残念なのは、主役二人。合わない!演技力ない!原作の古代進も、あんなにシニカルなの?(汗)違うよね?(汗)メイサちゃんは頑張ってはいたけれど、沢尻エリカとか、実力のある俳優さんが演じていたら少なくとも2割り増しは良くなっていたと思います(>_<)あ、でもメイサちゃんのツンデレ具合、イッーっ笑うところと、窓にCHUは、超可愛かったです(笑)日本のSFは分かりやすくていいなぁと、楽しく観られました。登場人物たちの想いや、状況を考えるだけで泣けますね~。劇中でも、かなりウルッときました(;_;)アニメも見たくなりました(^^)2010年公開。

 

 

「KiSS&KiLL」

アシュトン・カッチャー主演他。ジェン(キャサリン・ハイグル)は、失恋の傷を癒すバカンス中、信じられないほど素敵な男性スペンサー(アシュトン・カッチャー)に出逢う。一目で恋に落ちたふたりは、運命を感じてゴールイン。やっと出会えた理想の相手。だが、彼には、平和な日常を一変させる、人に言えない“危険”な秘密があった―!不器用だけれど、誰もが応援したくなる<身分違いの恋>は、この冬一番のトキメキとスリルをあなたに届けます。

9点!!冒頭から、今最もセクシーな男・アシュトン・カッチャーに完璧ノックアウトです!満点です!(爆)あのはにかみ!肉体美!デミ・ムーア羨まし過ぎ!(爆爆)ストーリーは、ラブコメだと思って観ると、驚いちゃうくらいアクションの連続です。平凡さとご近所付き合いを求めて、スパイを辞めたスペンサーには、悲し過ぎる展開が待っています(;_;)2千万円で裏切っちゃう?そんなに?みたいなw(☆o◎)w ジェンとジェンの愉快な家族のアメリカンジョークも笑えるし、逃走中のジェンとスペンサーの掛け合いもかなり笑えるし、二転三転する盛り沢山なストーリーも凄く◎です(o^-')b ただアクションに力が入り過ぎて、ジェンとスペンサーのLoveの部分が、ジェンの立場から考えても、足りなかったかなぁと思いました。あと会話のテンポがかなり早くて、アシュトンのもう一度じっくり聞きたい台詞がてんこ盛りです(>_<)ぜひ続編希望な作品です☆2010年公開。

 

 

「ハリー・ポッターと死の秘宝 Part1」

ダニエル・ラドクリフ主演他。遂にホワグーツ魔法魔術学校の最終学年7年生となったハリーは、親友であるロン(ルパート・グリント)とハーマイオニー(エマ・ワトソン)と共にヴォルデモートの魂が宿った分霊箱探しの旅に出る。しかし、なかなかすぐに見つからず、困難な旅の中で仲間割れが起きてしまう。次々に起こる試練に耐えながらも、死の秘宝の謎や、今までの6年間で明かされなかった全ての真実を解き明かしながら、避けることの出来ないヴォルデモートとの最終決戦を迎える!史上最強のファンタジー、ついに完結へ!

8点!!ジャパンプレミアで、作品前に、主役3人のビデオメッセージが流されました。冒頭からダーク&ダークで、辛いシーンが続き、涙がボロボロ出ました(;_;)ハリーたちの分霊箱探しは、観る側も、過酷でしんどく、長く辛かったです。コミカルな部分を随所に入れてはいたけれど、それでもやはりキツかったです(^^;)ロンを想うハーマイオニーの表情が、少女と大人の境目にしかない、彼女の可愛さ美しさが溢れていて、ハッとさせられるほどで、大人になったなぁとしみじみ思いました。冒頭のハデな逃亡シーンと、クライマックスのマルフォイ家のシーンが、私が思い描いた通りに忠実に再現されていて、凄かったし、鬼気迫る迫力がありました(*'o'*) もう本当に「これから!」ってところで終わってしまったので、後編を早く観たいです。今作は、ハデなドンパチがあまり無かったので、(始めの移動のシーンくらい?)そこは、後編で最も期待しているところですo(^o^)o 2010年公開。

 

 

「君に届け」

多部未華子、三浦春馬主演他。その気持ちに気付いたとき、毎日が変わり始めた―。黒沼爽子(多部未華子)は、見た目が暗く「貞子」とあだ名されているが、実は健気で前向きな高校1年生。誰に対しても明るいクラスメイトの風早翔太(三浦春馬)に憧れと尊敬の念を抱き始める。一方、風早も人知れずみんなの役に立とうとしている爽子に惹かれていくのだった・・・。伝わってほしい、「初めての大好き」。そんな素敵な気持ちを大切にしたラブストーリー。

5点!!flmpoolの「君に届け」が、内容にぴったりで凄く良かったのと、これから注目の若手が沢山出ていたので観に行きましたが、本編はいまいち盛り上がりに欠ける感じでした。映画「ハチクロ」の時と同じで、原作が完結していないから、中途半端になってしまった部分もあるかも知れません(*_*) 風早くん(三浦くん)と爽子(多部ちゃん)は、漫画から飛び出してきたみたいなナイスキャストだったけど、やっぱり漫画だから描ける「爽やかで出来た風早くん」(笑)は、三浦くんの爽やかさをもってしても、足りない感じでした。前半は、セリフも描写も、漫画そのままで、内容を知っていたので、軽く寝てしまいましたが、中盤からは、俳優陣の演技で、初恋と青春の切なさにホロリとし、もどかし過ぎる二人にムズムズし、原作よりは、楽しめたと思います。でもDVDで良かったかな(^^;)2010年公開。

 

 

「インシテミル 7日間のデス・ゲーム」

藤原竜也主演他。時給11万2千円!想像を絶するほど高額なバイト料を目当てに、10人の男女が、謎の施設・暗鬼館にやって来た。バイトの内容は、「7日間の心理実験に参加」し、ここで体験する「不穏当かつ非論理的な事件」を解決すること。うまくいけばたった7日間で億万長者になれる!夢のような話だが、このあやしげな屋敷で彼らを待ち受けていたのは、夢は夢でも、悪夢だった。実験開始1日目。いきなり、参加者のひとりが死体となって発見され、皆はパニックに。そこで明らかにされたのは過酷なデス・ゲームの全貌と、世にも恐ろしいボーナスだった!死の推理ゲームを制し、生き残って大金を得るのは、誰だ?

4点!!ホリプロ紹介作品という事で、業界内で流せばいいんじゃないですか?くらいのクオリティの低さにびっくり!w(☆o◎)w 祥子(綾瀬はるか)の正体は、予告編だけで何となくわかっちゃったし、展開も、あまりのリアリティの無さと、突っ込みどころがあり過ぎます。アイスピックで刺されてて、あの重さは投げられないだろ、とか(爆)あと、ホリプロ陣の実力の差が、ぱっくり割れてしまっていて、ホリプロ的には宣伝逆効果になってしまったのではないかと思います。今作みたいな、皆が同じ様な役柄設定の中で、上手い俳優さんの怪演を前にすると、普通レベルな俳優さんは、お遊戯会レベルの陳腐な芝居に見えてしまいます。唯一の見所は、新旧「身毒丸」対決?(笑)武田真治は、ちゃんと演技すると上手いです(爆)2010年公開。

 

 

「乱暴と待機」

浅野忠信、美波出演他。お互いに激しい好意を持ちながらも、天井裏から“のぞく・のぞかせる”という歪んだ関係しか築くことのできない男女、山根英則(浅野忠信)と緒川奈々瀬(美波)。彼らの近所に一組の夫婦(小池栄子・山田孝之)が引っ越してきたことで、2人の関係性に変化が生じた時、ふたりは語る。・・・俺と離れたくないか? ・・・めんどくさくても大丈夫、って言われたかったですよあたしは! 二人が見つけた“絆”とは―。哀しくも可笑しい、ある意味ラブファンタジー。

7点!!シュール~。前半は、菜々瀬の奇怪さが飛び抜けて目立っていましたが、ストーリー半ばからは、4人とも目立つ目立つ!個性爆発!で、ある意味凄いことになっています。ワンシチュエーションの修羅場が、第一幕、二幕とあるのですが、4人の、くらい演技も台詞も間もオチも完璧で、かなり笑えます(*^_^*) 山田くんは、菜々瀬を口説くシーンとか、素なんじゃないかと思うくらいのゆるい強引さがあって素敵です(あ~ゆうのに弱いです(爆))美波は、スウェット&メガネちゃんが逆に色っぽくなっちゃってるし、浅野さんの喋り方も最高にツボ、小池栄子は、あの3人の中にいても、全然引けを取らないくらい、観る度に演技が上手くなっています。化けの皮が剥れた菜々瀬は、かなりめんどくさいけど、女の子はあれ以上でも、いつまででも、「めんどくさくても大丈夫。」って言われたい生き物で、男の人も、何だかんだで、めんどくさい女に振り回されてる人が多いのではないかと思います(持論)個人的には、菜々瀬のキャラは、人間らしくて可愛いと思います。そんなオスとメスの話です(爆←ウソです)原作の方が、細部まで書かれてると思うので、読みたいです。2010年公開。

 

 

「エクリプス トワイライトサーガ」

クリスティン・スチュワート主演他。互いへの愛を確認し合ったエドワード(ロバート・パティンソン)とベラ(クリスティン・スチュワート)。彼らに迫り来るのは、新たなヴァンパイア・ニューボーンの猛威。ベラを守るため立ち上がるエドワードと、オオカミ族の誇りを懸けて戦いに加勢するジェイコブ(テイラー・ロートナー)。三角関係の糸を複雑にもつれさせながら、かつてない死闘に身を投じる二人。今、真実の愛を試す壮絶な戦いが始まろうとしていた。

8点!!お花畑に始まりお花畑に終わるという、ロマンティックを通り越して、激甘過ぎるふたりに、少々胸焼け気味ですが、これがトワイライトシリーズの醍醐味で、女子的にヒットのツボだということは、理解ります。エドワードが、ロバートじゃなくてザック・エフロンとかだったら、甘甘でも全然◎なんだけどなぁ(笑)今作では、ジェイコブの熱い想いが爆発!そして、ベラも、自身のジェイコブへの気持ちに気付くわけですが、この展開が切なかったです。たった2時間の中でも、3人の気持ちの変化が、繊細に描かれており、切ないラブストーリーに仕上がっていて、とても良かったです(*^_^*) エドワードは、心が広くて大人だけど、ジェイコブの熱さも素敵。またまた、どっち派?論争が起こりそうです(笑)2010年公開。

 

 

「雷桜」

蒼井優、岡田将生主演他。こんなあたたかさを、こんな痛みを、こんなときめきを、こんな希望を、こんな運命を、きっと知らずに生きてきた。あなたに出逢いさえしなければ―将軍家に生まれた男・斉道(岡田将生)。山に住む天狗と呼ばれた女・遊(蒼井優)。それは決して許されない恋だった。運命に挑み、愛を貫いたふたりの究極のラブストーリー。一生に一度だけ、運命を変えてしまう恋を、あなたは知る。

6点!!音楽の選曲と、流すシーンが最悪の連続です(`曲´#) 二人が静かに心を通わす、原作では素晴らしいシーンも、変な歌謡曲やら洋楽やらを大音量でかけて雰囲気をぶち壊してくれてました(怒)基本的に、時代劇に洋楽を使うのは大変な技量が必要なんです(-"-;) 感動と涙を誘い過ぎる演出は、うっとおしいだけなんだよ、廣木監督(怒)後半の主演ふたりの、悲痛の演技が無ければ、観る価値はないかなぁと思います。原作の、景色の美しさや、静かで濃やかな恋を、大切にして、作って欲しかったです。蒼井優ちゃんと岡田くんの叫びは、心に届く名演でした。さすがに、岡田くんの、「遊!!」には、涙出そうになりました(;_;)個人的には、柄本三親子の競演が、驚きと感動でした(*'o'*笑) 2010年公開。

 

 

「大奥」

二宮和也、柴咲コウ主演他。男だけが患う謎の疫病が席巻した江戸、徳川の時代―日本は、多くの男が死に至り、その数、実に女の4分の1に減少していた。全ての重要な仕事に女が就き、男が体を売る男女逆転の浮世ーそんな世で最も贅沢を尽くした場所。それは、1人の女将軍に、3000人の美しき男たちが使える女人禁制の男の園、野望、悲哀、嫉妬、策略が渦巻く大奥だった・・・そしていま、一人の若き侍が、その扉を開けようとしていた。男女逆転の江戸時代―誰もみたことのない大奥の扉が開く!

7点!!原作では、序章のワンエピソードにしかすぎないストーリーを、よく2時間飽きさせずに保たせたなと、感心しました。原作を読まずに観た方には、かなり斬新な話に思えると思います。ただ、主題歌も嵐ですし、これは時代劇というより、娯楽作品です。楽しんで観れたのは、主役の二宮くんと堀北真希ちゃんの演技が上手かったことと、脇を固める俳優陣も、しっかりしていたからだと思います。原作ファンとしては、濃ゆいラブシーンを期待しないでもなかったのですが、そこは意外とあっさりスルーしていました。もう少し観たかったです(爆)垣添がすごく可愛くて、二宮くんと中村蒼くん(=垣添)のラブシーンは「萌!!」でした(*>▽<*) 2010年公開。

 

 

「ナイト&デイ」

トム・クルーズ、キャメロン・ディアス主演。平凡な女性ジューン(キャメロン・ディアス)が空港で出会った、とびきり笑顔が素敵な男性ロイ(トム・クルーズ)。しかし、恋の予感は一瞬にして怒涛のパニックへと変わり、ジューンは嵐のような大事件に巻き込まれていく。ミステリアスなロイの背後には、巨大な陰謀の影が・・・。しかも、この予測不能で危険なロイと行動を共にすることだけが、ジューンに残された生き延びる方法だった―。ハートが近づくたび、危険が加速する。陶酔を誘うアクションと危ういロマンスが彩る、極上のエンターテイメント超大作!

8点!!トムのキラースマイルとアクションのキレは、まだまだ健在でした(*^-^*) ハリウッドの醍醐味ともいえる、アクション+コメディ+ラブロマンスがすべてが詰まっている、私が大好きな種類の作品です♪キャメロンも、相変わらず喋り方から仕草まで超キュートです♪彼女は幾つ年を重ねてもキュートという言葉が似合うのではないでしょうか(^-^)v トムもキャメロンも、ハリウッド屈指のエンターテイナー&パフォーマーだけあって、観てるだけでワクワクしちゃいましたヽ(^ー^#)/ 誰と観ても、デートで観ても(むしろデートで!)楽しめること間違いなし☆ハリウッド様様のエンターテイメントムービーです♪ちなみに、「With me?↑Without me?↓」がずっとツボってた私でした(^^)2010年公開。

 

 

「桜田門外ノ変」

大沢たかお主演他。一八六十年三月三日。大老・井伊直弼暗殺。襲撃の指揮を執った水戸藩士・関鉄之介(大沢たかお)をはじめとする襲撃者たちの、志を胸に事件へ至った過程、そして逃亡の果てに迎える運命を描いた歴史時代劇大作。その名は、万民が知りながら、背景や意義はあまり語られることのなかった事件の全貌が、150年の歳月を超えた今、憂国の時代に生きるすべての人々へのメッセージとして蘇ります。

5点!!捻りなしの史実でした。私は、「桜田門で井伊直弼が暗殺された。」位の知識しかなかったので、勉強しに行った感じです。内容は、事件前後の経緯と、あとは、ひたすら鉄之助の逃亡劇でしたが、混沌とした時代に、誰もが迷走し、誰もが正しき事は何かを探り続けていたのだということが、切々と伝わってきました。それに対して、今の日本はどうなの?というのが、監督のテーマなのだと思います。でも、現代とうまくリンク出来ていなくて、逆に私は興ざめでした。あと、あの時代の人は、大義とか意義とか命令とかで動いているから、腹の中が読みにくく、描き方次第で、感情移入しにくいことがあります。その点では、この作品はあと一歩です。あと、凄く歴史に詳しいわけではないので、字幕で「○○はどうなった。」とか沢山書き綴られても、全然よくわからなかったです(爆)2010年公開。

 

 

「悪人」

妻夫木聡主演他。なぜ、殺したのか。なぜ、愛したのか。長崎に住む土木作業員の清水祐一(妻夫木聡)は、生まれ育ったさびれた漁村で祖父母の面倒をみながら暮らしていた。一方、佐賀の紳士服量販店に勤める馬込光代(深津絵里)は、アパートと職場の往復だけの退屈な毎日を送っていた。孤独な魂を抱えた2人は出会い系サイトで知り合い、刹那(せつな)的な愛に身を焦がす。しかし、祐一はたったひとつ光代に話していない秘密があった・・・。その秘密が明らかになる時、絶望のどん底に突き落とされた人間たちが、善悪の葛藤のなかでもがき、そしてその先にひとつの謎が生まれる。いったい誰が本当の“悪人”なのか?その答えが明かされたとき、物語は衝撃のクライマックスを迎える―。

7点!!原作者の吉田修一さんは、この作品を自身の最高傑作とおっしゃっていますが、私は原作が苦手です。単調で、読者に何を受け止めて欲しいのだろうと思うからです。映画は、映像なのと、俳優陣の演技がやっぱり素晴らしくて(粒揃いです。)人間がリアルでした。妻夫木くんと樹木希林と岡田くんが、特に良かったです。世の中は、上手く生きられない人にとっては、もうどうにもすることも出来なくて、そこに‘悪’が入り込んでしまうと、それを突っ撥ねることさえ出来ない。そんな映画でした。心をきちんと感じていない人は、‘悪’が入り込んでいることさえ気付かないけど、それでも何もなく済んでしまうこともある。そんな事も伝えたいのかなと感じました。全員悪人=「アウトレイジ」みたいでもあり、愛という善もあり、重くて複雑な作品です。2010年公開。

 

 

「恋愛戯曲 私と恋におちてください。」

深田恭子主演他。恋をしていないと、全く書けなくなり、周囲を振り回す小悪魔な女性脚本家・谷山(深田恭子)。谷山に振り回される、全く冴えないTVプロデューサー・向井(椎名桔平)。「先生、お願いですから原稿書いてください。何でもしますから。」「じゃあ、私と恋に落ちて!」はじまりは彼女からの<強制恋愛>。人生停滞中の2人が巻き起こす痛快な恋の奇跡―。この秋、恋も仕事もちょっと前向きになれる、疾走ラブコメディが誕生!

3点!!期待外れでした。こういう、出演者が多くて、個性が強い作品は、テンポやリアクションが、最も重要な要素のひとつなのに、パズルのピースがずれまくっているような滑り方と、俳優陣の個性をすべて潰してしまっている演出にがっかりです。これは、中身を知っていたらドラマでも観ないと思います。深キョンは、何をやらせても結局深キョンで、ブリッ子でした。笑いも、要所要所にあることはあるのですが、笑う程のものではないです(という時点でコメディとしては終わってると思います(爆))谷山と向井の恋の盛り上がり方も微妙過ぎていて、ラストが強引過ぎます。コメディなら、全体の雰囲気をもう少し明るく作った方が良かったと思います。2010年公開。

 

 

「BECK」

水嶋ヒロ主演他。平凡な毎日を送っていたごく普通の高校生・コユキ(佐藤健)。学校ではいじめにあってしまうような地味でおとなしい彼が、ニューヨーク帰りで天才的なギターテクニックを持つ竜介(水嶋ヒロ)との運命的な出会いをきっかけに音楽にのめりこんでいく。ときに激しく衝突しながらも、数々の苦難と挫折を乗り越え、夢に向かって突き進む5人。音楽という絆で結ばれた彼の成長と友情を、力強く描き出した感動の青春ストーリー。

7点!!堤監督が音楽映画を撮るとこうなるんだ~と、納得のいく彼らしい作品です。コユキの‘声’をどこまで引っ張るんだとウズウズしてましたが、「っおい!」みたいな(笑)実に堤トリックです(爆)出会いから、夢、苦難、挫折を、丁寧に描きながらも、スピード感を落とすことなく、竜介の過去を絡ませていくダイナミックな展開は、今までの、ただの青春バンド映画にはなかったもので、見事でした(*^_^*) ただ、やっぱり観客は、どうしてもコユキの‘声’を期待すると思います(あれだけ引っ張ればね)サウンドが良かっただけに余計に(*_*) 水嶋&向井&佐藤くん3人は、見た目がイケメン過ぎるだけに、キャリアが追い付いていないというか、格好良さをひとつ超えた中身のある演技を期待してましたが、出来てなくて残念でした。もたいまさこが、オノ・ヨーコばりで面白かったです(笑)2010年公開。

 

 

「十三人の刺客」

役所広司主演他。江戸時代末期、暴君、明石藩主・松平斉韶(稲垣吾朗)の老中就任を阻止し、暗殺すべく選ばれし13人の男たちが知力を尽くして300人を超える軍勢と戦う。はたして、13人対300人超の決戦の行方は?圧倒的なスケールとリアリティを追及したアクションエンターテインメント・本格時代劇が誕生。

9点!!グロ過ぎて吐きそうです、三池監督(;△;)山田風太郎的なおどろおどろしさがあります。R15くらいまで引き上げた方がいいんじゃないでしょうか(汗)でも、2時間半、うち斬り合いが50分と、長丁場ながら、大変見応えのある作品です。名優、実力・個性派揃いのキャスティングに、斉韶役の稲垣吾郎の薄ら気持ち悪さ。今回ばかりはハマり役で、彼の冷酷過ぎる行動に、ずっと寒気が止まりませんでした(>_<)一見、突っ込みどころがありまくりの、ざっくばらんなストーリーも、日本時代劇という感じで、良い味が出ています。斬り合いのシーンは、最初はスピードがあり過ぎて、殺陣に特徴のある役所さんと松方さん以外は、誰が誰だかわからなかったので、もう少し観せて欲しかったですけど、迫力と生々しさは凄かったです。久々に、もの凄い斬り合い&シンプルながらも骨太な日本時代劇を観ました(*^^*)2010年公開。

 

 

「THE LAST MESSAGE 海猿」

伊藤英明主演他。世界最大級の天然ガスプラント「レガリア」を襲う未曽有の大事故。救出に向かう仙崎大輔(伊藤英明)を待ち受けていたのは、いまだかつて経験したことのない危機だった―。その時、生後10カ月となった長男・大洋と共に大輔の身を案じる妻・環菜(加藤あい)は・・・。仙崎大輔が最後に残す、愛する人たちへのメッセージとは―。この夏、皆さまの心に熱い想いをお届します。

10点!!遂に海猿が終わってしまったという気持ちで涙が止まりませんでした(;△;)同時に、こんなに大迫力の映画は今までに観たことがありません!初めから、音と映像がとにかく凄くて、さすがROBOT!凄過ぎる!と圧倒されっぱなしです。レガリアがとてもリアルで、外も内部も、3Dでなくても充分、超体感的です。人間模様も、相変わらず熱い!泣けます!仙崎と吉岡(佐藤隆太)の無線が切れるところとか、桜木(加藤雅也)の想いとか、環菜の言葉とか、グッとくる場面が、ザクザクあります。「もう駄目だ~絶対駄目だ~!」って思ってしまうシーンも何回もあって、そういう意味でも、怖いし、胸がいっぱいだしで、涙が出ちゃいました(;_;)あと今回は、大救出劇であるとともに、仙崎と環菜のラブストーリーが、しっかり作られているのも、ラストを飾るに、相応しかったと思います。三浦くんも良かったです(^^)エンドロールも、ファンには泣けます。言葉では表しきれないこの感動は、ぜひ劇場で!(笑)ありがとう、海猿!!(;▽;)ゞ 2010年公開。

 

 

「オカンの嫁入り」

大竹しのぶ、宮崎あおい主演他。月子(宮崎あおい)と陽子(大竹しのぶ)は、母ひとり子ひとりで仲良く暮らしてきた親子。ある日の深夜、陽子が酔っ払って若い金髪の男・研二(桐谷健太)を連れて帰ってきて、「おかあさん、この人と結婚することにしたから」と突然の告白。あまりの突然のことにとまどう月子は、あっけらかんとした陽子の態度が許せず、とっさに家を飛び出してしまう。当たり前のように続いていた母娘の日常が突然崩れ出して・・・。母の結婚を許せない娘と、余命一年を言い出せない母。どうしてこんなに素直になれないのだろう。

7点!!さくら色がふんわり薫る、温かい母娘のラブストーリーです。テンポも、脇の俳優陣も良くて、安心して観られました(^-^)v 展開は、NHKの朝ドラのようなベタな感じなのですが、月子が過去を乗り越えようとホームで踏ん張るシーンは、素直に「頑張れ!」と思いましたし、陽子が月子に想いを伝えるシーンも、ほろりとさせられました。主演ふたりの自然体さが、そうさせたのだと思います。普通の、何気ない事の、温かさを感じられる作品です。2010年公開。

 

 

「東京島」

木村多江主演他。夫婦ふたり旅の途中で嵐に遭い、清子(木村多江)と隆(鶴見晋吾)は無人島に漂着した。その後、若い男たちが島に流れ着き、男23人と、女は清子一人という奇妙な共同生活が始まった。やがて隆が謎の死を遂げ、たったひとりの女性として優遇される清子。しかし、楽園のような暮らしも長くは続かず、少しずつ島のバランスが崩れ始める。争いを避け、島に安住しようとする男たち。一方、本能に従い、何があろうと脱出しようと決意する清子。果たして、この<東京島>で何が起こるのか?“ココロ”も”カラダ”も解放されるサバイバル・エンタテイメント、上陸!

6点!!原作は、人間の汚い部分をひたすら描いてドロドロした感じなのですが、映画は‘希望’がテーマだそうで、比較的コミカルで明るい感じでした。でも、コミカルといっても、実際あったら真剣に笑えない出来事ばかりなので、原作同様、イヤ~な後味は残ります(^^;)島に集まった各国人の行動の違いなんかが、リアルで面白いと思いました。ラストの木村多江が、綺麗過ぎて興ざめでした。やっぱり絵面的にキツくても、もう少し年上の人をキャスティングした方が良かったかもと思いました。HERMESのカレは全くといっていいほど目立ってなかったです(*_*) 2010年公開。

 

 

「ゾンビランド」

ウディ・ハレルソン主演他。新型ウイルスの爆発感染で人類の大半が人喰いゾンビになってしまった世界。“生き残るための32のルール”を作り、それを実践して生き延びてきた青年コロンバス(ジェシー・アイゼンバーグ)は、最強のハンターのタラハシー(ウディ・ハレルソン)、美人詐欺師姉妹ウィチタ(エマ・ストーン)とリトルロック(アビゲイル・ブレスリン)と出会い、ゾンビがいないと噂される、夢の遊園地を目指して悪夢のようなサバイバルを続ける。恐怖、サスペンス、アクション、ロードムービー、青春ラブストーリー、そして爆笑とパロディの数々。娯楽映画の要素をすべて盛り込み、すべての映画ファンに贈る痛快アドベンチャー・エンターテイメント!

5点!!オープニングからゾンビゾンビのオンパレードで、しかもゾンビが本格的にグロくてゴボゴボしてて、ちょっとビビってしまいました(>_<)B級パニックロードムービーで、特に意外な展開はないんですけど、詐欺姉妹の演技に騙されてウルッと来たり、タラハシーのトゥインキーへの執着に笑ったり、ポップコーンを食べながら観るに相応しい映画です。主役のコロンバスが、もっとキャラ立ちしていれば良くなったと思います。逆にタラハシーが、特技=ゾンビ殺し&、お茶目キャラで最強で、◎でしたo(^o^)o 続編があるみたいなので、機会があれば観たいです。32のルールの残り、知りたいし(笑)2010年公開。

 

 

「ヤギと男と男と壁と」

ジョージ・クルーニー主演他。2003年、新聞記者のボブ(ユアン・マクレガー)は離婚の痛手を乗り越えようと、戦地イラクでの取材を志願して現地へ。そこで出会ったのが、米軍の極秘部隊で超能力を鍛えていたという男リン(ジョージ・クルーニー)。興味を抱いて彼と行動を共にすることになったボブは、さらに驚くべき事実を目の当たりにする。栄えあるアメリカ軍に、なんと超能力を専門とする部隊が実在していた!!これで世界は平和になる!?

4点!!傷心のボブが偶然出会ったリンに巻き込まれていくうちに、彼らの生き方に魅せられていくというストーリーですが、スターウォーズを観ていない私は、ジェダイもフォースもピンと来ず、面白さ半減でした(ToT) 内容も、単発的なアメリカンジョークはあるものの、全体的にシュールで、あまり笑えませんでした。内容はないです(爆)ラストが一番面白かったかな。超能力って宗教なの?(爆)2010年公開。

 

 

「NECK ネック」

相武紗季主演他。僕は首籐友和(溝端淳平)。憧れの先輩・真山杉菜(相武紗季)に恋をしている。「綺麗だけど、やめとけ」なんて大学の仲間たちは反対するけれど、恋する気持ちは止められない!僕は、当たって砕けろと杉菜さんに告白するが、なんだか判らないけれど、僕は彼女の研究室に誘われた!「あんた怖がりか?」僕は大きな木箱の中に入れられ、首だけ出され、ホラー映画を見させられることに。「じゃ、首籐くん、たっぷり怖がってね。」僕は知らなかったのだ。この木箱・・・「ネック・マシーン」の恐ろしさと、杉菜さんがちょっと変わった人だってことを―“恐怖”と”恋”のドキドキは紙一重!?胸キュン・ホラーエンターテイメント!

6点!!お化け屋敷に入るみたいなワクワク感と、入って、怖いけど笑っちゃう、みたいな映画です。逆に言えば、瞬間の恐怖と笑いの沸点は高いけど、中身はないってことなんですけど(笑)でも人形を扱うのは、ヤバいというか、最初の方は、流石に背筋が寒くなりました<<o(>_<)o>> 相武紗季ちゃんの奔放な可愛さと、溝端くんの母性本能をくすぐる可愛さと、平岡くんの情けないカッコいい感じと、ホラーには欠かせない栗山千明(笑)4人のキャラクター設定がしっかりしていたのが良かったです♪首くんが必死に杉菜を守ろうとするシーンとか、可愛くてキュンキュンしちゃいました(*>▽<*) 何にも考えずに笑って叫べるので、こうゆうの好きです。ただし、抱き付ける相手は必須ですが(笑)恋愛をもう少し進展させて描いて欲しかったです。劇場だけど、キャーキャー言いながら観たい、夏にぴったりのライトホラーですd(^O^)b 2010年公開。

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「魔法使いの弟子」

ニコラス・ケイジ、ジェイ・バルチェル出演他。時を超えて繰り広げられてきた“善”vs“悪”をめぐる魔法大戦争ー。善なる魔法使いマーリンの弟子で第777代目魔法使い最高指導者であるバルサザール(ニコラス・ケイジ)は、今は亡き偉大なるマーリンの後継者を探すため、一千年近く世界中を旅してきた。そして、現代のニューヨークでついに“選ばれし者”を発見する。だが、世界の運命を担うはずの彼は、ケンカひとつしかことのない、気弱な物理オタクの大学生・デイヴ(ジェイ・バルチェル)・・・。この夏、ディズニーが贈る史上最大のマジカル・アドベンチャー。

9点!!凄まじいまでのディズニーマジックに圧倒されっぱなしでした。とにかく、序盤から展開が早いし、映像は濃いしで、そのままラストまで一気にいくので、観終わって、しばし呆然ですw(☆o◎)w 色んな作品のオマージュ的なシーンもふんだんに織り込まれていて、まさに宝箱をひっくり返したよう。情報量が多いので、もう少し尺を長くしてゆっくり観たいと思いました。地味なタイトルと違い、内容は、頭の中でドンパチの連続&超アドベンチャーコースターなので、脳がクリアな時に観ることをお勧めしますw 続編がありそうなラストにも期待です。2010年公開。

 

 

「Colorful カラフル」

ただいま、さよならした世界。死んだ<ぼく>の魂を目の前に「プラプラ」という天使(?)が現れ、<ぼく>にもう一度下界に戻って再挑戦するチャンスを与える。<ぼく>の魂は、自殺して息を引き取ったばかりの「小林真」という中学3年生の体に入りこみ、「小林真」として生きることに・・・。「真」っぽく振る舞わない<ぼく>と、まわりの人間関係は少しづつ変わっていき、様々なことが動き出す。主人公と同世代の中高生はもちろん、大人たちの心にも優しく爽やかな感動をお届けいたします。

1点!!小学生が道徳の時間に観るような映画でした。中学生日記?24時間テレビのショートドラマ?みたいな。つまんないな~寝そうだな~と思いながら、最後の方は早く終わらないかなくらい、思ってました(爆)宮崎あおいちゃんが声で出演しているので、観に行ったのですが、絵も綺麗じゃないし、まいけるの声はキンキン煩いし、ストーリーの流れもオチも単純で、がっかりです。日常感を意識しているのかわかりませんが、もっとメリハリのある伝える作品にしてほしかったです。人間はカラフルでいいんだよって当たり前じゃないか!、何を今更伝えているんだろうと思ってしまいました。2010年公開。

 

 

「孤高のメス」

堤真一主演他。大学病院に依存しきった市民病院・さざなみ病院に、外科医の当麻(堤真一)が赴任してきた。患者のことを第一に考え、オペも鮮やかな手際で対応する当麻。そんな彼に第一外科医長の野本(成瀬勝久)らは反発するが、その一方で看護師の浪子(夏川結衣)たちは仕事へのやる気を取り戻していく。そんな中、市民病院の強化に努める市長が末期の肝硬変で倒れてしまう。彼を救う手段は法で認められていない脳死肝移植のみ。そこで当麻が下した決断は・・・。医療界のタブーに挑む珠玉の感動作。

5点!!当麻は自分がモデルと、言ってしまうくらい熱い医師が書いたナルチズムな作品です。まさに孤高のスーパードクター。原作者が熱いのか、ドラマティック過ぎる気がしました。そして、彼に感化され、自身の仕事の意味を再び取り戻して行く一看護師・浪子。彼女の語りも多過ぎます。ヒューマン系なので「クライマーズ・ハイ」のような重厚さを期待していたのですが、期待外れでした。ただ、ほぼ吹き替えなしの手術シーンはとてもリアルで素晴らしく、人間ドラマとしても観てもまぁ良かったと思います。(余さんの演技が。)地方医療や医療制度への問題提起をしているのはわかりますが、今一つ心に届くものが足りなかったです。脚本の問題かな?2010年公開。

 

 

「トイ・ストーリー3」

どうして君は大人になるんだろう?どうして僕は、大人になれないんだろう?まさか、こんな日が来るなんて。アンディが大学に進学することになり、手違いで、保育園に寄付されてしまったウッディたち。アンディの家を目指し、ひとり脱出したウッディだったが、仲間たちに危険が迫っていることを知る。ウッディは仲間たちを救うことが出来るのか?そして、戻る場所を無くした彼らを待ち受けていた、予想も出来ない<運命>とは・・・?この夏、最も優しく切ない“さよなら”に出会う―。

9点!!人形の人生みたいなものを考えさせられました。1、2の内容を、あまり覚えてなかったにも関わらず、ハラハラドキドキ涙ホロリです。ごみ捨て場でピンチのシーンとか、ラストのアンディとのシーンとか、ハラハラと切なさで泣いちゃいました。CGでも子どもの表情の描写とかも上手くて、さすがピクサーだと感心しました。スピンオフもあるのかな?という感じでした。2010年公開。

 

 

「インセプション」

レオナルド・ディカプリオ主演他。ドム・コブ(レオナルド・ディカプリオ)は、人が眠っている時にその潜在意識に侵入し、他人のアイデアを盗みだすという犯罪分野のスペシャリスト。だが、その才能ゆえに最愛の者を失い、国際指名手配犯となってしまう。そんな彼に与えられた唯一のチャンス、それは「インセプション」と呼ばれる最高難度の任務だった・・・。頭の中のアイデアを盗み出すというかつてない斬新な物語を、誰も見たことのない驚異の映像で描く最高のエンターテイメント!

8点!!サプライズゲストは、渡辺謙さんでした。拍手喝采黄色い悲鳴に、いつから彼はこんなに人気者になったのだろうと驚いてしまいました(笑)裏の裏の裏をかいてどんでん返しまである、頭を使う映画です。心して観ないとよくわからなくなるパターンです。2時間半強という時間を、全く感じさせないスリルと緊張感でした(^▽^)夢のプロフェッショナルってこういう人たちなんだ~と、設定が魅力的で本当にありえそうでドキドキしました。とにかく、キャスティングも豪華ですし、ジョゼフ・ゴードンが終始イケメン過ぎます(大活躍で大満足♪)エレン・ペイジも大作は初めてだと思いますが、頑張っててイイ感じでした(o^-')b モルとのストーリーは、サイドにとってつけたような感じだったので、もっとメインストーリーに食い込ませてもいいのではないかと思いました。ラストが納得出来なくて(不可解なのは嫌いなんです)、「クリスめ~(-"-;)」という感じです。2010年公開。

 


「踊る大捜査線 THE MOVIE 3 ヤツらを解放せよ!」

織田裕二主演他。湾岸署を襲った最悪の猟奇的連続殺人事件から7年。強行犯係係長に昇進した青島俊作刑事(織田裕二)は、高度なセキュリティシステムが導入された新湾岸署への引越しを一任される。しかし、引越しの真っ最中に、湾岸署管内で次々と事件が発生する。金庫破りやバスジャック、さらには、湾岸署から青島らの拳銃が3丁盗まれ、連続殺人事件へと発展。同一犯か?犯人の目的は?湾岸署最後の日、最悪が占拠する。「踊る大捜査線」劇場版第3弾。

9点!!本広×君塚のタッグは、拾っていく笑いなので、スキがなくて面白いです。その分、冒険がなくて飽きてしまうというのもありますが。途中から、MOVIE2とカブってしまう内容で、長いシリーズものだし、エピソードももう限界なのかなぁと思いました。真奈美(小泉今日子)は怖かったです(>_<)夢に出そうです(恐)まだまだ続きが作れるラストでしたが、主要キャストの年齢がもうアップアップなので(^^;)どうなるんだろうって思いました。(エピソードも限界だしね)3アミーゴズが大活躍で(ある意味)面白かったです。2010年公開。

 

 

「借りぐらしのアリエッティ」

声:志田未来、神木龍之介他。小人の少女・アリエッティ(声:志田未来)はある屋敷の床下で、両親と3人でひっそりと暮らしていた。床上の人間の世界から、生活に必要なモノを必要な分だけ、「借りて来て」「暮らす」、借りぐらしの小人たち。人間に見られてはいけない。それが床下の小人たちの掟だったが、ある日、アリエッティは人間の少年・翔(声:神木龍之介)に姿を見られてしまう。アリエッティの家族に大きな事件が迫っていた。―人間と小人、どちらが滅びゆく種族なのか?

8点!!原作のファンなので、「ハウル~」みたいにめちゃめちゃにされないか心配でしたが、面白かったです。初期のジブリ作品にあるような雰囲気で好きです。小人たちの生活が実用的で、原作通りの雰囲気で良かったです。内容はあっさりしていて短編みたいだったので、もう少しエピソードなどを加えてもいいかと思いました。志田未来ちゃんの声は可愛くて上手でした。2010年公開。

 

 

「さんかく」

高岡蒼甫主演他。ちょっぴりダメ男・百瀬(高岡蒼甫)は、恋人の佳代(田畑智子)と同棲中。なんとなく続く二人の関係は、ラブラブには程遠く、かなり倦怠期気味。そんな二人の元に、夏休みを利用して佳代の妹で中学生の桃(小野恵令奈)がやってくる。共同生活がスタートしたその日から、下着同然の姿でうろうろしたり、耳元でかわいくささやいたり、15歳とは思えない桃の奔放な振る舞いにドギマギしっぱなしの百瀬。初恋のように気分が盛り上がった挙げ句、百瀬は恋人の佳代がいるにもかかわらず、桃に心ひかれていく・・・。恋人の妹に胸キュンな30男の百瀬。イマドキの女子中学生・桃。カレへの愛情を間違えた方法で表現してしまう29歳のイタイ女子・佳代。ひと夏の奇妙な三角関係、静かに絡まり合った3人の恋の行方は…?

10点!!予想以上期待以上にコロコロ転がり続ける‘さんかく’に、あっという間の2時間でした。私もイタイ女なので(爆)、佳代に感情移入しましたし、男性の百瀬にも感情移入しまくりです(笑)女子中学生こえー(笑)修羅場じゃないのに、ずっと修羅場みたいなドキドキ感で、セリフや場面がリアルで、あるある!って思いました。有り過ぎて、目も当てられないくらいです(>_<)お隣りさんのお話みたいなダークホースです。2010年公開。

 

 

「必死剣鳥刺し」

豊川悦司主演他。死ぬことさえ、許されない。ならば、運命を斬り開くまで―海坂藩の近習頭取・三左エ門(豊川悦司)は藩主の妾(関めぐみ)を刺殺したという負の過去を背負っていたが、それは藩のためを思っての行動だった。寛大な処分により、再び藩主に仕えることになった彼は、剣豪としての腕を買われ、ある人物の排除を命じられる。自らの正義を貫こうとする武士が政治的策謀に翻ろうされていく姿を描く、藤沢周平の短編小説「隠し剣」シリーズの映画化。

7点!!ラスト15分はなんてこった!でしたw(*_*)w 里尾(池脇千鶴)の想い、三左エ門の、人間として、己の真を通すことの出来ない不条理さは、今の世に通じるものもあり、グッときました。三左エ門が、必死剣を繰り出した時の表情に、すべてが、三左衛門の生き様が、込められていたと思います。フィクションながら、そこには確かに、三左エ門という一人の人間が生きていたと感じ、胸がいっぱいになるシーンでした。前半は、はっきり言って退屈だったので、ドラマ性を豊かに持たせて欲しいです。藤沢作品の中では、少し男性向けかと思います。監督があまり好きじゃないです。2010年公開。

 

 

「瞬」

北川景子主演他。もし、一瞬で運命の選択を迫られたら、そこに愛する人がいたら―あなたは、どうする?幸せな日々を過ごす恋人、泉美(北川景子)と淳一(岡田将生)を突然襲ったバイク事故。一人生き残った泉美は、事故のショックで最期の記憶までも失ってしまう。なぜ私だけ・・・、と悲しみを抱えながら生きる泉美は、真実を知る恐怖と葛藤しながらも、封じ込められた記憶をたどっていく。そこには、彼が最期の一瞬に込めた衝撃の愛の奇跡が隠されていた―。

6点!!ドライバーは普通、本能で身を守ろうとハンドルを切ってしまうといいます。だから淳一が起こした本能は、奇跡に近い、それが泉美への愛の強さだとしたら、それは本当に凄いことです。その想い、シーンだけでお腹いっぱい、充分です(爆)逆に、泉美の泣き暮れた表情の乏しさや(相変わらずの残念な演技です)、ラストの切り方、Kの明る過ぎる主題歌など、萎える場面が多過ぎます。全体的に、静かにジワジワと感情に訴える作品だと思うので、途中の間延びしたところや(2時間ないのに!)主演の北川景子ちゃんの演技がとても残念だなぁと、作品に入り込めませんでした(>_<)ただ原作は読みたくなりました。岡田くんの演技も良かったです。重いけど、身近なテーマなので、観終わった後、自分の大切な人に会いたくなります。泣ける(;_;)2010年公開。

 

 

「告白」

松たか子主演他。とある中学校、雑然とした教室。終業式後のホームルーム。1年B組。37人の13歳。教壇に立つ担任・森口悠子(松たか子)が語りだした。「私の娘が死にました。警察は事故死と判断しましたが、娘は、事故で死んだのではありません。このクラスの生徒に殺されたのです。」一瞬、静寂に包まれる教室。このまま終わりにはできない。物語は、【告白】から始まるーそれは、誰もみたことのない極限のエンターテイメント。

9点!!スピード感こそ原作に劣るものの、描写と人物の描き方は、観客すべてを黙らせる程の圧巻、そして人間味溢れるものになっていて、素晴らしかったです。中島監督の、新たなモノクロワールドという感じです。私は、原作を読んでから観たのですが(湊さん、好きです。)映画が初めての人は、息が止まってしまうのではないかと思います。結末を知っていても、ラストに近付くにつれ、心臓がバクバクいってしまいました(>_<)初めの想いは、皆、純なもので、それが驚く程、すべて負の方向に転がり落ちていく中に、人間を見た気がします。原作から一歩進んだラストも、観客に投げている風で良かったです。今後の、湊さんの作品の映画化には、打ちのめされることを覚悟です(映像化はヤバいです(汗)) 2010年公開。

 

 

「セラフィーヌの庭」

ヨランド・モロー主演。1912年、フランス・パリ郊外のサンリス。貧しく孤独な女性セラフィーヌ(ヨランド・モロー)の日々を支えていたのは、草木との対話や歌うこと、そしてなによりも絵を描くことだった。ある日、彼女はアンリ・ルソーを発見し、ピカソをいち早く評価したドイツ人画商ヴィルヘルム・ウーデ(ウルリッヒ・トゥクール)に見出され、その後、彼の援助のもと、個展を開くことを夢見るようになる。そんな中、第一次世界大戦が起こりー。女性画家セラフィーヌと画商の心の交流を描く感動作。

5点!!私は、セラフィーヌ・ルイという画家は知らなかったのですが、ヨランド・モローの演技は物凄いです。まるで彼女が、そこに、その時代にその姿でいるかのようです。絵画というのは、時代背景、画家の心情、取り巻く環境を、色濃く反映するものですが、この作品は、まさに、セルフィーヌの個展を丸ごと観たような錯覚を覚えます。彼女の作品は、きっと怖いだろうけど、私も少し見てみたくなりました。人間の貪欲さみたいなものをすごく感じるんだろうなぁと思います。でも、絵画や彼女に興味のない方には、きっとすごく眠い2時間だと思います(^^;)個人的に、セラフィーヌのことがあまり好きになれなかったので-1点。2010年公開。

 

 

「シーサイドモーテル」

生田斗真主演。麻生久美子、玉山鉄二、山田孝之、成海璃子出演他。海もないのに“シーサイド”と名付けられた、山奥のさびれたモーテル。そこに偶然集まった、一癖も二癖もある11人の男女。運命の一夜は急展開、複雑に絡まり合う4つの密室。朝を迎えるとき、無事チェックアウトするのは誰だ?人生を賭けた騙し合いへLet'sチェックイン!!

8点!!ブラックユーモアが効き過ぎていて、これは完全R指定なのでは?と、小さな観客を観て不安になってしまいました(^_^;)とにかく絵図が濃い!!!(笑)生田くんと柄本くんの2ショットとか、貴重だなぁと思いました(笑)ストーリーは、二転三転、劇場は爆笑だったけど、私的には、203号室は笑いぶっ通り越して、ただひたすらに哀しかったんですけど(;_;)ストーリーがきっちり作られているので、俳優さんの演技の明暗もくっきり分かれてしまっています。舞台俳優さんが多いので、皆、相変わらず上手いなぁと思いましたけど、生田くんは、あの中だとついていけてないと思いました。(個人的には小栗旬のイメージでした。)たぶん、サイドならいいんですけどね。ペペさん(温水洋一)、超怖かったです。温水さんの新たな魅力に震えが止まらないですw(☆o◎)w 観終わって、もう1度最初から観て、ゆっくり笑いたいと思いました。癖になる感じ(^^)2010年公開。

 

 

「ボックス!」

市原隼人主演他。天性のボクシングセンスを持つやんちゃなカブ(市原隼人)と、そんなカブの強さに憧れボクシングを始めた気弱な優等生で幼なじみのユウキ(高良健吾)。自らの才能や互いに向き合い、時に敗れ、再び立ち上がり、青春を駆け抜ける2人。やがて、ふたりは運命のライバルに…。笑って、泣いて、ぶつかりあって、そしてラストには爽やかな一陣の風が吹く―。

7点!!ボクシングって、生で間近で見ると泣けるんです、自然と。序盤から、臨場感たっぷりで、その事を思い出しました。劇場内で歓声が上がっていました。カブとユウキのキャラクター設定がしっかりしていることと、演じてる二人の上手さで、普通の青春&スポ根ものから一歩抜き出た仕上がりです。特に高良くんは、「蛇にピアス」辺りからぐんぐん伸び最中なので、キラキラした演技を観せてくれてますo(^o^)o カブとユウキの関係は、男の友情以上のものを感じさせるくらい(笑)「大好き!」というのが伝わってきて、若さも熱さも、すごく良いなぁと思いました。エンドロールで、主題歌の市原くんのラップが、すべての感動を吹き飛ばしてくれちゃってるのが残念でなりません(ToT) 途中の音楽の入れ方とかは、感情をより入り込み易くしてて良かったです。2010年公開。

 

 

「パーマネント野ばら」

菅野美穂主演他。海辺の町にひっそり佇む、小さな美容室‘パーマネント野ばら’。町の女たちは日々ここへ集い、お互いさまの小さな嘘を交えながら、恋にまつわる悲喜こもごものおしゃべりをする。「どんな恋でもしないよりましやん・・・」と。皆、自分たちを涙目ながらも明るく笑い飛ばしている。彼女の涙に秘められた、あまりにも切ない真実・・・。「ずっと好き」はどこにもないから、私は毎日、小さな嘘をつく―。

10点!!あっ!と驚くラスト。最初のドキツい会話にドン引きしながらも、物語の世界観にグイグイ惹き込まれていきます。管野美穂演じるなおこは、儚げで可憐で、少女のように可愛らしいです。後半、その理由が解ります。管野美穂さんの演技は、相変わらず物凄い!です。彼女らを見守る夏木マリさんも、見惚れます。江口洋介のカシマも、大人でカッコイイです(*^_^*) 薔薇や蘭の花のようにちょっと独のある、みっちゃん(小池栄子)とともちゃん(池脇千鶴)の恋にも、笑わせられ、泣かせられます。「どんな恋でも~。」とありますが、私は、辛過ぎる恋は、どうかなと思います。思い出になったら懐かしめるけど、忘れるまでは拷問だから。泣く暇がないくらいの、驚きの展開でした。皆、イイ味出てて、優しくみえてガツンと手痛い。やられた!って感じですw(☆o◎)w 2010年公開。

 

 

「ローラーガールズ・ダイアリー」

エレン・ペイジ主演他。普通の女子高生ブリス(エレン・ペイジ)、田舎町で母の望む通りになろうと努力しつつも、ここは自分の居場所ではないと感じていた。そんなある日、ブリスはローラースケートに出会う。彼女が選んだ道、それは、ちょっぴり過激でとびきりクールだった!転んだ分だけ、強くなる― ドリュー・バリモア初監督作品。

5点!!ロックでスピード感のある、スポーツコメディーですo(^o^)o 音楽のノリが良く、女優陣の表情も良かったけど、スポ根ものにありがちな、内輪だけで楽しみきってる感があり、もう一歩でした。ドリューの明るいキャラクターが全面に出ているのは◎です♪ローラーゲームって、今でもアメリカで人気があるのかな?ファッションとかヘアとかが少し古風な感じで可愛かったので、気になります。2010年公開。

 

 

「アリス・イン・ワンダーランド」

ミア・ワシコウスカ主演他。19歳になったアリスは、白うさぎを追いかけて、うさぎの穴から地下の世界(アンダーランド)に迷いこんでしまう。この世界の奇妙な住人たちは、なぜか皆アリスを知っていた。しかも、 残忍な"赤の女王"(ヘレナ・ボナム=カーター)の恐怖政治に苦しむ彼らにとって、アリスは伝説の救世主だというのだ。少女の頃にこの世界で冒険を繰り広げたことを忘れているアリスは、元の世界に戻ろうとするが、いつの間にかアンダーランドの運命を賭けた戦いに巻き込まれていく・・・。ティム・バートン×ジョニー・デップで贈る全世界待望のファンタジー。

6点!!前半から眠くて、アリスがアンダーランドで皆と出会いドタバタする辺りから、スゥーっと眠りに落ちてしまいました(爆)原作のアリスと、大体の展開が繰り返しなので、同じものを観ているようで早くに飽きてしまいました。で、起きたら、戦いのクライマックスになっていました(爆)3Dは、鮮やかさも迫力も、アバターなんか比較にならない程に素晴らしく綺麗で、出演者も、皆ハマり役で良かったです(*^_^*) アリス役のミアが可愛かったです☆展開はナルニアとカブってるけど、どちらも昔の小説だから仕方ないのかなぁと思います(+_+) ちゃんと見直したいけど、ティム・バートンのこの手の作品は、ホント苦手なのできっと観ないんだろうなぁφ(_ _)。o○ 2010年公開。

 

 

「ゼブラーマン2 ゼブラシティの逆襲」

哀川翔主演他。西暦2025年、ゼブラシティとなった東京。そこは、ゼブラタイムとともにゼブラクイーン(仲里依紗)が過激に歌い、ゼブラポリスが5分だけ虐殺を続ける都市。この世界は何なのだ?ゼブラーマンが地球を救って15年、平和が訪れたのではなかったのか?ゼブラーマンの記憶とともに全ての謎が明かされる時、地球存亡を賭けた戦いが始まる!

6点!!続編3があったら観たいです。哀川翔さん、頑張って!(笑)ホントに、お金払う程のものではないんですけど、B級映画ってこんなに面白いんだよ!という意味では、是非観て頂きたいです(o^-')b 遊び過ぎてて笑っちゃいます(笑)なのに、仲里依紗ちゃんは、完璧なゼブラクイーンで臨んでくるし、阿部力&井上正大は無駄にいつもよりカッコイイしで、これはB級で終わらせちゃ勿体ない!!でもB級だからこそ、暴れまくりで面白い!です(^^♪) 続編だから、初めから飛ばせるというのもあり、確実に1より面白いです。白黒つけるぜっ!かっこぃぃ~!o(*>▽<*)o2010年公開。

 

 

「タイタンの戦い」

サム・ワーシントン主演他。神々が世界に君臨していた古代ギリシャ時代。熾烈な権力闘争の末、人類の横暴さに見切りをつけた神々が怒り狂って襲ってくる。人類滅亡へのカウントダウンが鳴り響く中、愛する家族を神に殺され、復讐を誓ったひとりの男が立ち上がる。神と人間の間に生まれた男、ペルセウス(サム・ワーシントン)だ。神々の王・ゼウス(リーアム・ニーソン)の息子として生まれながら人間として育ったペルセウスの前に、忌むべき悪魔や恐るべき獣たちのとの戦いが、その壮絶な幕を開ける―。

6点!!リメイク作です。ベースがギリシャ神話で、それに多少オリジナリティを加えて、まとめてある作品なので、ギリシャ神話を知らないと、よくわからない部分があります(>_<)とてもスピード感があり、2時間の中に、すごい神々、魔物たちが一気に詰め込まれていて、加えて、タイタンの説明もないので、「何?誰?」状態です(爆)むしろ原点に戻って、そもそもなんで「タイタンの戦い」なの?みたいな(爆)神話を知ってる方だと楽しめると思います。やっぱり、神話は、すべての基礎で、複雑でよく出来ていて面白いなぁと思いました。多少は解かる分、ちゃんと勉強してから観れば良かったとつくづく思いました(>_<)この作品では、人間より、神々がすごく身勝手で自己中な生き物に見えてしまったので、ゼウスの苦悩とか、ペルセウスの人間性とか、感情面を丁寧に描いて欲しかったです。(ほぼ描かれてないです。)2Dでも十分に迫力ある映像で凄いので、3Dにするならもっと、細部まで超体感的に創ってほしかったです。2010年公開。

 

 

「のだめカンタービレ 最終楽章 後編」

上野樹里、玉木宏主演他。離れ離れに暮らすことを決めたのだめ(上野樹里)と千秋(玉木宏)。ある日、千秋に孫Rui(山田優)との共演話が持ち上がる。しかしその演奏曲は、のだめが千秋との演奏を夢見ていた曲だった。焦るのだめの前に、日本から峰(瑛太)と真澄(小出恵介)が現れる。コンクールに出場する清良(水川あさみ)を密かに応援するためだ。演奏会当日、のだめが思い描いていた以上の演奏で観客を魅了する千秋とRui。失意ののだめの前にシュトレーゼマン(竹中直人)が現れ、自分の演奏会での、のだめとの共演を決めてしまう。迫力のオーケストラシーンに笑いと涙と感動を交え、二人の恋はついに完結しマス!!!

9点!!久々に、終わった後、立ち上がれないくらい良かったです。まさに作品自体が“最終楽章”で、想いと音楽が溢れ出ちゃった感じです。原作は読んでないし、ドラマも入れ込んで観てた訳ではないけど、映画の前編の出来が良く、後編はかなりの高い期待度だったのに、それを軽々上回ってます。始めのスピード感ある観客の巻き込み方はスゴイ!(笑^-^)v 映画なのに、静止画&ラクカ゛キで、のだめならではの新しい笑いと、峰と清良の恋で、「あ~(のだめが)終わっちゃうのか~。」と、序盤から笑って泣いて、忙しいですw(◎o◎)w 中盤からラストにかけては、とにかく上野樹里ちゃん=のだめが凄くて、玉木くんが後れをとってみえる程の迫力演技&表情が良いです。彼女は【別枠】主演女優賞だなぁと思いました(^^;)ストーリーは、ふたりの関係性がより露になり、それぞれの想いが切なくて、胸がギュ~ってなります。終わり方も可愛くて良かったです。番外編はないだろうけど、まだもう少しだけ観てたい気持ちになります(*^_^*) 個人的には、昔から福士くんラブです(爆)2010年公開。

 

 

「ダーリンは外国人」

井上真央主演他。漫画家・小栗左多里(井上真央)とアメリカ人ライターで語学オタクのトニー・ラズロ(ジョナサン・シェア)。二人のおかしくも心あたたまる日常生活が描かれ、大ヒットとなったコミックエッセイ「ダーリンは外国人」が、なんと映画になりました!素敵なダーリンがいる人も、これから出会う人にも、すべての人に贈る心あたたまるラブストーリー。

3点!!ちょっと豪華な再現VTR??(爆)たった1時間40分が長く感じるくらいフツーの話でした。ちょっと美化されてるし。その辺りをどう上手くまとめるかを期待してたのに(>_<)そもそも原作が、雑誌の少コマに載るタイプのエッセイで、すごく面白いわけじゃないし、テンポもゆるいし、相当腕のある監督じゃないと手を出しちゃいけない部類の作品です。まして初監督だなんて、とてもとても・・・(-"-;) ちなみにこのタイプでの成功例は、山崎監督の「ALWAYS~」。ジョナサンは、トニーに激似だけど、決してかっこ良くはないし、ラブストーリーなのに、ときめきの欠片もありませんでした(ToT) 本当、最近なんで実写化??というのが多すぎます(辛)2010年公開。

 

 

「花のあと」

北川景子主演他。女ながらに剣に青春を捧げてきた以登(北川景子)は、ある日、竹刀で立ち合った江口孫四郎(宮尾俊太郎)に一瞬にして恋に落ちる。ただ一度竹刀を交えた以登と孫四郎。それは生涯忘れられない、そして、決して叶うことのない恋だった。以登には家の定めた片平才助(甲本雅裕)という許嫁がいた。自らの運命を静かに受け入れ、想いを断ち切る以登。やがて遠く江戸から届いた、孫四朗自害の報・・・。そして、徐々に明らかになる思いもよらない真相。以登はあの日以来遠ざけていた剣を手に、静かに立ち上がる―。孫四郎との思い出のため、人として守るべき「義」を貫くために。

10点!!泣くことさえ許されない切なさ。けれど、観終わった後は、清々しく晴やかな気持ちになる秀作です。一青窈の書き下ろしの「花のあと」がとても良くて、それを目当てに行きましたが、期待以上予想以上に良かったです(*^_^*) 四季折々の景色の美しさと、以登の、瑞々しく、凛とした佇まいと、彼女の静かで強い想いとが重なり合って、素晴らしい映像美、恋物語でした。北川景子ちゃんと宮尾さんの棒読みを差し引いても、日本映画の極みの作品だと思います(爆)台詞は極少ながら、伝わる想いは、ずしりと重く、初めて真剣を抜く事に、一切の躊躇いもみせない以登の強さ、想い、それを見守る才助の想い、父(國村準)の想い、孫四朗の覚悟、定めの中で、いかに己の「義」を通し生きるか、あの時代の日本人の心の美しさが詰まった映画です。やはり、藤沢作品の映像化は、素晴らしいです。活字で、時代劇を読むのが苦手な私には、有難い限りです(^^;)北川景子ちゃんは、殺陣のシーンなどは見とれてしまうほど、綺麗。演技も少し上達していて、驚きました。2010年公開。

 

 

「誰かが私にキスをした」

堀北真希主演他。ナオミ(堀北真希)はインターナショナル・スクールに通う女子高生。ある日突然、学校の階段から落ち、記憶を失くした。そして、目の前に現れた3人のボーイフレンド。秘密めいたナゾの先輩・ユウジ(松山ケンイチ)、密かに想いを寄せる親友・ミライ(手越祐也)、学園の人気者&今カレ(アントン・イェルチン)。切なく交錯する4人の想い。私が大好きだったのは、誰?記憶を取り戻した時、本当に大切なものを気付く―海を越えて実現したこの“ケミストリー(化学反応)”が魅せる、切なくも刺激的な最高のラブストーリー。

4点!!この映画こそ、超日本語吹替版を対応させた方がいいんじゃないかと思う位、日本語のセリフが不自然でした。堀北真希の英語も、超下手で、流し難いです(ToT) そもそも、原作の、舞台とキャストを、変えてしまった時点で、もうこの映画は成り立っていないと思いました。松山くんと堀北真希ちゃんも、普段は良い作品に出ているのに、なぜこの作品に出演しようと思ったのか、謎です。なぜ、英語が出来ない彼女を主役に据えたのかも、謎です。原作は、漫画だからそれなりに面白そうですが、(読んだことはないです。)今回はそれぞれの英語力(堀北真希ちゃん)、演技力(手越くん)、「恋をした次の日に~」というところが、全然活かされていない脚本力(ガブリエル)の足りなさに、だだ萎えです。アントンまで、二次被害を被ってます(>_<)ジャニーズファンの煩さで、セリフが聞こえなかった事も、だだ萎えです。彼らと同じ空気を吸いたくないです(爆)監督もキャストも好きなのに、完全に、化学反応失敗の大事故です(>_<)2010年公開。

 

 

「ライアーゲーム ザ・ファイナルステージ」

戸田恵梨香、松田翔太主演他。欲望にまみれたプレイヤー達が、巨額のマネーを賭けて騙し合う「ライアーゲーム」・・・その恐るべきゲームに巻き込まれてしまった女子大生の神崎直(戸田恵梨香)が元天才詐欺師・秋山深一(松田将太)の助けを借りて、次々と降りかかる難題に挑んでいく・・・。オリジナリティあふれるスリリングなゲーム内容、先の読めないストーリー展開、そして、心理学や数学を用いた緻密なまでのリアリティで描かれる白熱の頭脳戦。最後に勝利する者は誰か? LGT(ライアーゲーム・トーナメント)の裏の目的とは?見るものすべてを圧倒してきた極限の世界がいよいよファイナルステージを迎える!

5点!!連ドラでの謎解きに慣れてしまったせいか、ライアーゲームはパターン化していて、だいぶ先まで読めてしまったのが、つまらなかったです。映画なので、ただ、エデンの園で戦うのではなく、一歩先に進んだ頭脳戦やトリックが見たかったです。こちらも騙されないと、面白いとは思えません。秋山とナオの関係の進展も思ったよりなく、見せ場のないまま終わってしまいました。結末は知りたかったけど、ドラマで充分だったかも(*_*) ヤスタカさんの音楽は全編にわたり、良いです。ヤスタカさんの曲が流れると、ストーリーにテンポ感が生まれ、ワクワクします。ヤスタカ作品といっても良いんじゃないでしょうか(爆)てゆうか、ラストの54億円が、どういう経緯で処理されたのかが気になります。だってプレイヤー間のマネー譲渡は禁止なんでしょう(?~?)誰か、説明お願いします(>_<)2010年公開。

 

 

「ダレン・シャン」

クリス・マッソグリア主演他。僕、ダレン・シャン(クリス・マッソグリア)はつい最近まではごく普通の高校生だった。自分で言うのも変だけど、成績は優秀で女の子にも結構モテた。だけどある日、新友のスティーブ(ジョシュ・ハッチャーソン)と一緒に<奇怪なサーカス/シルク・ド・フリーク>のショーを見に行ったことがきっかけで、僕は予想もつかない人生を歩むことになった!!世界的ダーク・ファンタジー・アドベンチャーが遂に映画化!!

10点!!アダムス・ファミリー以来のダークな興奮です!(*^_^*) オープニングロールからラストまで、ワクワクしっ放しです。原作と違う部分はあるにせよ、今回は、シルク・ド・フリークを中心に、艶やかで、ダークな原作の世界観を失うことなく、描かれています。家族や親友との決別も、原作同様、さらりとしていますが、ダレンの立場に立ってみると、かなり悲しいです(;_;)クレプスリー(ジョン・C・ライリー)が、私のイメージと違うので、慣れるまで気になりそうですが、Mr.トール(渡辺謙)は予想以上にハマっていて◎です(o^-')b エブラも◎。ハーキャットもイメージよりすごく可愛いし、これから楽しみなファイティング&バンパイアムービーです(*^_^*) でも、映画にありがちな、とりあえず恋愛要素入れとけみたいな作りはいらないと思います。タイミングは重要です☆2010年公開。

 

 

「ソラニン」

宮崎あおい主演他。出会った頃の私たちは、心細くて不安もあったけど、いつもどこかでわくわくしてた―OL2年目の芽衣子(宮崎あおい)と、音楽を諦めきれないフリーターの種田(高良健吾)。そんなふたりが未来を託した曲「ソラニン」。たとえそれが険しい道でも君がいるなら―。わたしは歌う。キミがいたことを証明するために。夢と現実に葛藤しながら生きる若者たちをリアルに描く、感動の青春恋愛映画がここに誕生!

5点!!映画化が決定してから原作を読んで、もやもやして、ご近所さんで撮影隊が巡ってて、やっと公開って映画です(笑)映画も、もやもやしてました。所謂「ゆとり」世代に、多く支持されている作品なんじゃないでしょうか。世代じゃなくても分かるけど、もやもやしちゃいます(^^;)流れに逆らうのに、すごく腰が重くて、些細な壁ですぐ凹んじゃう、「ゆとり」な世代みたいな。高良くんは、さり気イケメンです。サンボ近藤さん、上手いです(笑)あおいちゃんの歌は、上手いわけではないのに、完全に‘芽衣子’がそこには居て、全力疾走してます。でも、あおいちゃんの声質だと、歌詞がちゃんと聞こえなかったのが、残念です(>_<)私は、すぐ答えを出さなきゃと、あくせくして、まぁいいやとか、適当とか、いつの間にか時間が経ってしまった、なんてことは滅多にないというか、出来ない性分ですが、世の中、大半の人が、もがいて道を探してるというのはわかります。でも、不毛な人生なんて嫌だ!(爆)帰りの居酒屋で、周りの人を見て、「キミも探してるの?」と思ってしまいました(笑)一日いっこ、恐いことをやってみる。前へ進むための最近の行動意義テ゛ス(笑)2010年公開。

 

 

「時をかける少女」

仲里依紗主演他。母・芳山和子(安田成美)の願いを叶えるため、1974年にタイム・リープしたあかり(仲里依紗)。偶然出会った大学生・涼太(中尾明慶)と行動を共にするうちに、ほのかな恋心が芽生え始める。ふたりの距離は徐々に近づくが、別れの時間はすぐそこに迫っていた。あかりは最後に涼太への想いを伝えようと走り出す。時を超えて、ふたりはまた同じ桜を見ることができるのか・・・?2010年版の新たなヒロイン・芳山あかりが“時をかける”!

7点!!小学生くらいの時に、ドラマで初めて観て、内容は深くはわからなかったけど、ラベンダーがとても素敵なものに感じたことを思い出しました(^-^) 今回は、仲里依紗ちゃんが好演してます(^-^)v ノスタルジックなラブストーリーであり、あかりの成長物語でもあります。何十年に渡って、愛され、大切にされている作品なんだなぁというのが、映画から伝わってきました(*^_^*) 甘酸っぱい切なさと、切ないけど、ふんわり温かいラストが良かったです。安心して観られるから、良いというのもあります(笑)また、新しい監督さんと女優さんで、語り継がれていくのが楽しみになりました(^^)2010年公開。

 

 

「パレード」

藤原竜也、香里奈、貫地谷しほり、林遣都、小出恵介出演。都内のマンションに暮らす男女4人の若者たち。几帳面で健康オタクの会社員・直輝(藤原竜也)、自称イラストレーターの未来(香里奈)、無職で恋愛に依存している琴美(貫地谷しほり)、先輩の彼女(中村ゆり)に恋をしている大学生の良介(小出恵介)。突然現れたひとりの少年(林遣都)。同じ町では、連続暴行事件が起きている・・・そして彼らの生活はゆっくりと歪みはじめる―。やがて待ち受ける衝撃の結末。共感できるあなたに闇が訪れる―。

10点!!原作は読んでから観たのですが、読んでたのに、衝撃です。原作より、重厚ですし、5人がリアルで不気味です。「世にも奇妙な物語」みたいなのが日常、という種類の不気味さです。行定監督は苦手だったのですが、違う一面が見れて、すごく良かったです。原作より、実写の方が良い上に、完成された作品です。五人五色の彼らの日常だったり、性格だったりが、5人の目線から描かれていて、どれも本当なんだけど、「本当」がわからない。小さなパレードを、私たちも抱えて、顔を作っているんだなぁと、ちょっとだけ、思いました。でも不気味なのは嫌なので、私は、ちゃんと向き合っていたいです。若手演技派たちが映画界に一石投じた作品、一見の価値ありです。端役だけど、中村ゆりも可愛かったです♪(*^^*)2010年公開。

 

 

「シャーロック・ホームズ」

ロバート・ダウニー・Jr.主演他。最強の頭脳を持つ名探偵・シャーロック・ホームズ(ロバート・ダウニー・Jr.)は独自の探偵術を極めた男。超人的な観察力、推理力、そして時には拳の力で真相を突き止める。さらに、ホームズには、ジョン・ワトソン医師(ジュード・ロウ)という優秀な相棒がいる。しばしば暴走してしまう天才ホームズと、冷静かつ常識的に行動するワトソン。正反対の二人はケンカが絶えないが、厚い信頼と友情で結ばれている。そんな二人の前に立ちはだかる邪悪な神秘主義組織のブラックウッド卿(マーク・ストロング)は、全世界を悪で塗りつぶし、支配しようと企てる。世界は、初めてのシャーロック・ホームズに出会う!史上最強の名探偵、最強の事件に挑む!果して勝負の行方はー?

4点!!古き時代のイギリスと、ウエスタンがかったノリは、個人的に、最も眠気を誘う組合せです。監督と演出次第だと思うのですが、まーつまらなかったです(爆)頑張ったのですが、前半あっさり寝てしまいました。驚いたのが、起きても全く展開がわからなくなっていなかったこと(爆)平凡で定番過ぎる流れが続き、クライマックスでやっと、「観ようかな。」という気になるかならないかというところです(爆)謎解きは、さすがシャーロック・ホームズ!でしたが、驚嘆にはまだ遠く、前半の果てしない退屈さから差し引いたら、インパクトが足りな過ぎです(´~`) ヴィジュアル的にも、オジサンふたりですしね(爆)新しいシャーロック・ホームズというキャッチに惹かれて観たのですが、引退したシャーロック・ホームズなのかと思いました(ToT) 2010年公開。

 

 

「フィリップ、きみを愛してる!」

ジム・キャリー、ユアン・マクレガー主演。大事故で命を失いかけたIQ169のスティーヴン(ジム・キャリー)は、『人生に嘘をつかず。好きなことをして生きる!』と心に決め、詐欺師として暮らし始める。保険金詐欺で投獄された刑務所で、心優しいフィリップ(ユアン・マクレガー)に運命の一目惚れ!!フィリップを幸せにしたい一心で、詐欺を繰り返し、念願の2人きりハッピーセレブ生活に突入するが、それもつかの間、再び投獄され、2人は離ればなれに。スティーヴンは幾度となく刑務所を抜け出すが、自分も騙されていたと知ったフィリップは会ってくれない・・・でも、どうしても“愛してる!”と伝えたい!!はたして彼の唯一本当の想いはフィリップに届くのか!?2人の恋の結末は?!驚愕の実話を基にした≪脱獄☆ラブ♪エンタテイメント≫!

10点!!スティーヴンの愛の大暴走に、感動で、涙チョチョ切れました(;_;)『脱獄キング』とか超ウケるし(笑)ジム・キャリー&ユアンは最強タッグだ~&スティーヴンとフィリップは、今年一番のナイスカップル決定です!ヽ(*^_^*)/ 二人ともすごくピュアでキュートです(*^_^*) 特に今回のユアンは超カワイイ(笑) 日本のクヒオ大佐といい、フランク・W・アバグネイル(「Catch me~」の。)といい、大胆不敵過ぎる詐欺は、疑いすらしないのかなぁと思いました(^^;)実話だから切ないけれど、大画面いっぱいにハートが見えるような、Happyで愛に溢れた作品です♪(*^_^*)ある意味、名作(私の中で)「太陽と月に背いて」に匹敵する、情熱的な固い愛の絆です。笑って泣けて、太鼓判でお薦めのラブストーリーです☆2010年公開。

 

 

「スイートリトルライズ」

中谷美紀、大森南朋主演他。「恋をしているの。本当は夫だけを愛していたいのに。」人気テディベア作家の瑠璃子(中谷美紀)は聡(大森南朋)と結婚して3年になる。誰からみても理想の夫婦だが、2人はすれ違う心をどう埋めたらいいのかわからない。決して不幸ではない。けれど、時々感じるどうしようもない淋しさ。ある日、瑠璃子は自分のベアを欲しがる青年・春夫(小林十市)に出会う。自分の恋人のために、非売品のベア“ナナ”を譲ってほしいと臆せず願う春夫。その後、偶然再会した2人は、あっという間に恋に落ちていく。聡もまた、自分に好意を寄せる後輩・しほ(池脇千鶴)と再会し、彼女に惹かれていく。それぞれ別の相手と恋を始める2人・・・。「人は守りたいものに嘘をつくの。あるいは守ろうとするものに。」秘密と嘘、愛と孤独。美しく切ない大人のラブストーリー。

9点!!孤独と枯渇と狂気が、見事に混じり合った逸品です。原作が大好きで、特別な作品なので、一分のズレなく再現されていて、良かったです。映画の空気感に、凄く惹き込まれました。瑠璃子が貪欲だというなら、世の女性は皆、貪欲過ぎるほどに貪欲なのではないでしょうか。瑠璃子の「帰らなくちゃ。」は、私の想いと同じ過ぎて、鼻を啜って泣きました。ふたりでいるのにひとり。ひとりでいたらもっと独り。知らぬ間に捕らえてしまい、囚われてしまう。私は、この映画の原作を読んで、「嘘をつくのは、守りたい人」ということに気付かされ、目から鱗でした。刹那さを抱えた、小さな光が差すラストと、スガシカオさんの書き下ろしの主題歌から、すっきりとした明るい空が見える珠玉のラブストーリーです。江國さんの名台詞が、たくさん詰められているので、彼女の作品が好きな方は、絶対、必見です(^-^)v 本当、観れて良かったです♪2010年公開。

 

 

「渇き」

ソン・ガンホ主演他。致死率100%の謎のウイルスのワクチンを開発するため、人体実験に志願した神父のサンヒョン(ソン・ガンホ)は、輸血されてしまった正体不明の血液によってその一命を取り留める。そんな中、サンヒョンは幼なじみのガンウ(シン・ハギュン)の妻、テジュ(キム・オクビン)と巡り合う。テジュの色香は自らを厳しく律するサンヒョンの心をかき乱し、テジュも日常から逃れるようにサンヒョンに惹かれていく。だが、サンヒョンは、体内に潜むある異変に気づき始めていた。ある夜、2人は互いの欲望を抑えきれず、かつてない快楽に身を焦がしていく。そして遂には、ガンウの殺害を企てるのだった―。“復讐3部作”で知られるパク・チャヌク監督が、神父と人妻の罪深き愛を描いた衝撃作。

7点!!血がむせ返る匂いが本当に漂ってきそうな、リアルなヴァンパイア映画です。凄いグロいホラーなのか、強烈過ぎるブラックコメディーなのか(?~?) 自ら愛を禁じる神父と、愛を知らない人妻。ラブシーンも、感情移入出来て良かったです(でもソン・ガンホ、キスシーン下手(爆))。中盤のクライマックスは、神父の葛藤と愛に、感情が完全に入り込んでしまいました(;_;)その後、二転三転あるのも、少し長かったけど、シュールで、よりリアルな世界観が増します。こんなにグロいのに、どこか、おとぎ話というかファンタジーさがあるのは、韓国映画独特の魅力だと思います。ラさん(キム・ヘスク)が一番怖かったテ゛ス(>_<)2010年公開。

 

 

「パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々」

ローガン・ラーマン主演。17歳のパーシー・ジャクソン(ローガン・ラーマン)は、ごく普通の少年。しかし彼には水を自在に操る不思議な能力が備わっていた。彼は、海の神ポセイドンと人間との間に生まれた半神半人(デミゴッド)だったのだ。神々最強の武器<ゼウスの稲妻>を盗んだ疑いを晴らすため、そして冥界にさらわれた母を助けるため、仲間とともに旅に出るパーシー。はたして彼の運命はー!?ギリシア神話が現代に蘇る!今、新たなる神話の旅へ。

6点!!神話好きには、見逃せない映画です☆原作は読んでないのですが、大幅にすっ飛ばされている気がしました。「ハリー・ポッター」シリーズと、人物設定や展開が、似過ぎていて、二番煎じ感が否めなく、「ここもあそこもカブってる。」と冷めてしまうところがたくさんあります。魔法系ファンタジーの世界って、ある程度出来上がっているから、本当に新しい作品を生み出すのは、難しいことなのかなぁと思いました(´~`) でも、内容自体は面白いし、映像もなかなかだし、ジョークも効いてます。ディズニーっぽいので、子どもも、難なく楽しめるところは、良いです。隠れシリーズ作になる匂いがします(笑)ヘルボーイみたいな(笑)2010年公開。

 

 

「バレンタインデー」

ジェシカ・アルバ、パトリック・デンプシー、ジェニファー・ガーナー、アン・ハサウェイ、アシュトン・カッチャー、ジュリア・ロバーツ出演他。一年にたった一度、この星が愛の言葉できらめく日、2月14日のバレンタインデー。あなたにとって一番大事な人が誰かが分かる特別な日をロサンゼルスを舞台に、年齢も職業も愛のかたちも様々な、男女15人のバレンタインデーを描く。それぞれがすべてを懸けた愛の行方はいかに―?『プリティ・ウーマン』のゲイリー・マーシャル監督と豪華俳優陣が贈る、恋愛オムニバス。

7点!!豪華なキャスティング♪!!バレンタインデーの24時間で、こんなに人生が変わってしまうのか!という、ホロ苦バレンタインムービーです。心がチクチクしちゃう!(>_<)観る方は、大画面で&バレンタインデー前に観た方が良いです。アメリカのバレンタイン文化に触発されて、バレンタインを大切に迎えたくなります(笑)何かを贈ったり貰ったりって、やっぱり大切だなぁって(*^_^*) キュートなジェシカ・アルバのブロンド(ブラウンの方が可愛い。)と結末に納得がいかないので、-1点です(‐ε‐) 笑えて、共感も出来て、チクチクにもなれるライトムービーです☆バレンタインの切なかった恋を思い出します(爆)2010年公開。

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「ニューヨーク,アイラブユー」

オーランド・ブルーム、クリスティーナ・リッチ、ヘイデン・クリステンセン、イーサン・ホーク、ナタリー・ポートマン出演他。出会った瞬間恋に落ち女子高生(レイチェル・ビルソン)の心を盗もうとする青年泥棒(ヘイデン・クリステンセン)の愛や、死を目前にしてミューズを追い求める画家(ウグル・ユーセル)の愛、ホテルのボーイ(シャイア・ラブーフ)と元オペラ歌手(ジュリー・クリスティ)の時を超えた親密な時間。めくるめくプロムの夜を過ごす幸運な若者(アントン・イェルチン)がいる一方で、一夜の情事に永遠の愛を感じ再会を求め急ぐ男女がいる。そして63回目の結婚記念日を迎えたある夫婦は娘からの手紙を心待ちにしていた・・・。そんな街角の日常は、様々な愛の形をみせながら、NYの街でひとつの奇跡を起こす。10人の監督と豪華な出演陣が織りなす、NYを舞台にした、愛と優しさの物語。

5点!!ちょっと気の効いたCMみたいなショートストーリーが、次々に繰り出され、テイストもコロコロと変わる、展開の速い多国籍映画です。久々の岩井さんの監督作品の主演が、まさかオーランド・ブルームとは(*'o'*) 驚きましたが、可愛いストーリーです(^-^)v あとは、恋泥棒のお話と、プロムの青年のお話と、結婚記念日の夫婦のお話が、好きです。老夫婦のやり取りも面白かったけど、私はひたすらラブラブな老後に憧れるので、ナシです(笑)残りは、観がたいストーリー(>_<)意味が分からなかったり、セリフ回しや展開がすごく嫌だったり。短編集ならいいと思いましたが、アンサンブルが裏目に出た感じでした(+_+) 冒頭のヘイデン・クリステンセンがNYのスタイリッシュさと合っていて、超カッコイイです。アンディ・ガルシアもセクシーだし、二人で女を取り合ってたら、超目立つと思う(爆)2010年公開。

 

 

「BANDAGE バンデイジ」

赤西仁、北乃きい主演他。90年代、たくさんのバンドが生れて消えていった時代、LANDSというバンドを組む若者たちがいた。友人に勧められLANDSのファンになったアサコ(北乃きい)は、ライブ会場でLANDSのボーカル・ナツ(赤西仁)と出会う。ナツは、アサコを連れてLANDSの練習スタジオへ。そこには音楽にすべてを注ぎ込むメンバーの姿があった。憧れのLANDSの練習を見学できて喜ぶアサコは、ナツと出会ったことで、LANDSのマネージャーとしてLANDSに深く関わっていく―。岩井俊二×小林武史の最強タッグが、その鋭い感性で、懐かしくも輝かしい性俊の光と影を見事に紡ぎだす。

8点!!ラスト良かった~テ゛ス(;_;)音楽を楽しむ、ライブ感のある映画です。小林さんの曲、良いです♪(*^_^*)90年代、音楽、憧れ、青春、葛藤、成長、色々すごーく詰まってます。岩井さんの作品は、どれも恋をしに行きたくなります。(どこかへ(笑))あと、ナツもアサコも、今もどこかにいそうなくらい生きていて、作品に入りやすいです。今の私にダイレクトな作品で、成長して、自立して、大切な人と向き合わなきゃと、元気を貰いました(笑)崖のギリギリに立って、わからないくらいの小さな光が見えるから踏ん張って、互いに寄っ掛かり合って、何とか立って、成長して巣立つ、みたいな青春映画です。岩井×小林さんのコンビは良かったので、また組んで欲しいです(^-^)v 歩姐さんがセクシーになってました。(スキなんです。)あと、Salyuとか一青窈とかも参加していて、私好み過ぎる作品です(^^)赤西くんと、柴本さんの演技に関しては、頑張れとしか言いようがないです(^^;)2010年公開。

 

 

「ゴールデンスランバー」

堺雅人主演。首相就任凱旋パレード中に突然起こったラジコンヘリによる暗殺事件。その場に居合わせた男・青柳(堺雅人)は、次々と出てくる身に覚えのない証拠とともに、無実の暗殺犯に仕立て上げられていく。なぜ!誰が!何のために!!厳戒な警備網が敷かれた仙台市内を、青柳は二日間にわたって逃げ続けることになる。さらに物語は学生時代の友人たちとのエピソードを交錯させながら意外な方向に進んでいく・・・。首相暗殺犯に仕立てられた、無実の男の大逃亡劇!

4点!!なぜ!誰が!何のために!が解明されないまま終わってしまいました~(;△;)「ケネディ大統領の暗殺事件の犯人はオズワルド説」がベースになったストーリーです。だから、黒幕は最後までわからず終いで、すっきりしないです(>_<)しかし、初めは、楽観的&ふにゃふにゃキャラだった青柳が、逃亡することになったら、いきなり、ビシッと冷静な感じになるのは不自然に感じました。(堺さん風なビシッとした。)もっとダイナミックで、大きなどんでん返しなどがあったら、エンタテイメント大作になったのではないかと思います。逃亡劇のドキドキ感やスリルもなく、地味です。2010年公開。

 

 

「ラブリーボーン」

シアーシャ・ローナン主演他。私の名前は、スージー・サーモン(シアーシャ・ローナン)。お魚みたいな名前でしょ。1973年12月6日、私は14歳で殺されたーこれは、私が天国に行ってからのお話。ショッキングな事件で天国に召された14歳のヒロインが起こす奇跡とはースクリーンを感動の涙で濡らす超話題作!!

7点!!原作は、単調でひたすら長い感じなのですが、映画は、登場人物たちが、とてもリアルに生きていて、時間の流れも、天国と現世の繋ぎ方も、すごく良かったです。スージー役のシアーシャ・ローナンは、彼女が画面に出るだけで、パッと明るくなるような華があるし、中身だけが、子どもから大人へ成長するという複雑な役を見事に演じて切っています。さすがはオスカー候補☆インタビューの時との、あまりの違いに驚いてしまいました(*'o'*) 脇を固めるレイチェル、スーザンの演技も素晴らしく、特に父親役のマーク・ウォールバーグを通して、子どもを殺された親の、悲しみ、喪失、絶望、憎しみ、再生までの大きな感情が、完璧に表現されています。俳優陣の演技だけでも、観る価値があります(o^-')b 原作を美化して、削ってしまった部分は、勿体ないところもあると思いましたが、この世界観は、ハリウッドの王道にして、魅了される作品です。2010年公開。

 

 

「Dr.パルナサスの鏡」

ヒース・レジャー主演他。2007年、ロンドン。人の心に抱いている想像の世界を具現化してみせる魔法の鏡「イマジナリウム」。それを出し物に劇場仕立ての馬車で巡業をしている旅芸人の一座がいた。座長のパルナッサス博士(クリストファー・プラマー)、その娘・ヴァレンティナ(リリー・コール)、こびとのパーシー(ヴァーン・トロイヤー)、曲芸師の若者・アントン(アンドリュー・ガーフィールド)。摩訶不思議な魔法の鏡はたちまち観客たちを虜にしていく。だが、実は、博士には大きな秘密があった。娘ヴァレンティナが16歳になったとき、悪魔(トム・ウェイツ)に差し出すことと引換えに不死を手に入れていたのだ。もうすぐ期限は迫ってくる。そこへ橋の下に吊されていた謎の青年・トニー(ヒース・レジャー)が一座に加わったことで事態は思いがけない方向へと進んでいく・・・。これまでにない壮大なエンタテイメントの中に、人の想像力が無限大であることを教えてくれる、この冬最高の話題作!

5点!!どなたか、解説お願いします(爆)戯曲のようなストーリーで、サーカスのようなショーでした。コルテオ?みたいな。世の不条理な理を説くというか、、解りにくいお話です。鮮やかな映像と、コロコロと変わるトニーの早変わりは見事です。ヒースに代わり、演じたデップ、ジュード、コリンの3人は楽しそうでした(*^_^*)でも、個人的にギリアムが苦手で、今回も、ストーリーがしっくりこないです(>_<)謎や矛盾を、丸投げ&スルーするところとか苦手。(私の理解力の問題かも知れませんが。)前半、寝そうになりました(爆)大画面で観ないと、意味がない作品ですが、お薦めはしないです(>_<)2010年公開。

 

 

「サヨナライツカ」

中山美穂主演他。バンコク、東京、ニューヨーク。25年の時を超え、あの一瞬が永遠の愛になる―。1975年、灼熱のバンコク。お金・美貌・愛に不自由なく暮らし、ただ“愛されること”を求め生きてきた沓子(中山美穂)は、ある日、バンコクに赴任してきたエリートビジネスマン、豊(西島秀俊)と出逢う。かなわぬ恋とわかっていながら、たちまち惹かれ合い、熱帯の夜に溺れていくふたり。しかし豊は結婚を目前に控え、日本に光子(石田ゆり子)という婚約者がいた。愛することこそが本当の愛だと気づいた沓子は、それでも、豊を愛し続けると決める。そしてふたりは25年後のバンコクで運命の再会をするがー。この冬、最高に切ないラブストーリー。

6点!!音声が聞き取りづらく、残念でした。原作は、発売当初、かなり昔に読みました。恋愛に限って、“無償の愛”を描くのは、男性の方が多い気がします。辻さんもそう。だからこそ、儚く美しいものになるのだけれど。男性的な作品で、面白いです(o^-')b 自分は最期に、誰を愛したことを、それとも、愛されたことを、想うのだろう、と思いました。一生に一度の忘れられない恋を、経験出来ることは幸福だけど、その後は辛い、どうしたらいいの?と思ってしまう私は、まだ子どもだなぁとも思いました(*_*) あと、25年の歳月とはいえ、老けメークは、あんなひどいなら、いっそしない方がいいです。西島さんの表情が、良かったです。完璧じゃないところや、苦悩し続ける顔が、大人の色気爆発ですo(*>▽<*)o 好きな俳優さんです。2010年公開。

23区のCMの、中山美穂は綺麗だったなぁと思い出しました。

 

 

「(500)日のサマー」

ズーイー・デシャネル、ジョセフ・ゴードン=レヴィット主演他。ある日、トム(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)は秘書として入社してきたキュートなサマー(ズーイー・デシャネル)に一目惚れ。トムは運命の恋を夢見る男の子。一方サマーは真実の愛なんて信じない女の子だった・・・。まったく正反対のふたりの500日の恋のゆくえは・・・?片思いと両想いの間に果てしなく広がるグレーゾーン。斬新でビター&スウィートなラブストーリーの誕生。

9点!!オシャレでキュートな映画です♪これぞ映画♪恋の喜怒哀楽を(500)日にギュギュっと詰め込んでます。サマーは、完璧なモテ女。可愛いし、天真爛漫でユーモアもあって、頭もキレる(それにポニーテール(爆))でも、それよりも、恋に落ちたトムの笑顔が、めちゃめちゃCUTEで(スマイルが顔からこぼれ落ちていたょ。)、完全にトムになって、観てしまいました。恋は、統計で見ると、楽しい時間より、ニガくて苦しくて切ない時間の方が多いもので、私も、サマーの一言一言にグサグサと心臓を刺され、失恋の痛みを存分に味わいました(>_<)これが、男女逆の話だったら、「バカな女(トム)。」と思ってしまうかも知れない私ですが、男の人が恋に落ちてる姿はカワイイ~↑です♪特に、ゴードンは、元々、捨てられた子犬みたいな顔をしているので、キュンキュンしちゃいます(笑)スウィートよりもビター濃いめで個性的だけど、好きな作品です☆(^^)2010年公開。  

 

 

「大木家の楽しい旅行 新婚地獄篇」

竹野内豊、水川あさみ主演他。長い同棲生活のせいで新婚なのに倦怠期のカップル、大木信義(竹野内豊)と咲(水川あさみ)。新居に引っ越して早々、炊飯ジャーが見つからずモメるふたり。近所のスーパーへ出かけた咲は、怪しげな占い師の女から声を掛けられる。炊飯ジャーの行方を知っている口ぶりの占い師から地獄ツアーを勧められ、翌日、信義とともに本当に地獄ツアーへと繰り出すことになるのだが・・・。ひょんなことから新婚旅行で“地獄ツアー”に参加するハメになったカップルが体験する奇想天外な旅の行方を脱力したタッチでユーモラスに綴る痛快ハートフル・コメディ。

3点!!信義と咲の倦怠期のウダウダ&苛々した、お互いから抜け出したい感じ、すっごい共感しました(^^;)映画全体がドキュメンタリータッチで、その中に妙なストーリーがあって成立しているという映画なので、会話もリアルなんですよね。耳に痛かったです(^^;)でんでんがいっぱい!!なところがシュール過ぎて面白かったですが、後は、脱力し過ぎていて、ダラダラ~と主役ふたりと共に流れて観てしまいました。あんなダラダラして微妙な地獄で、カップルの倦怠期は脱出出来ないと思いますけど(爆)行きたいとは思えないなぁ~(爆)監督は、ミニシアターでもう5年くらい経験積んだ方が良いと思います。2010年公開。

 

 

「キック・アス」

アーロン・ジョンソン主演他。スーパーヒーローに憧れを持つ高校生・デイヴ(アーロン・ジョンソン)は、インターネットで買ったスーツとマスクを身に付けDIYヒーローとして街で活動していた。最初は犯罪者にあっさりやられるものの、懲りずにパトロールを続行。のちに「キック・アス」として名が広まっていく。しかし街のパトロールをしていたのは彼だけではなかった。高度な訓練を受けた父娘デュオ「ヒット・ガール(クロエ・グレース・モレッツ)」と「ビッグ・ダディ(ニコラス・ケイジ)」の出会いによって、デイヴは街の犯罪組織に立ち向かうことになる―。ブラッド・ピットがプロデューサーとして名を連ねるスーパーヒーロームービー。

10点!!ミニシアター系ムービーながら、ニコラス・ケイジ×ブラッド・ピッド(プロデュース)というだけあって、内容は、超本気で、ヒーローコメディー作りました!という感じです。ライトだけど、内容が濃くて、大好きな映画になりました(*^^*)もう、クロエちゃんの登場シーンなんか、天使過ぎる!!ヒット・ガール可愛過ぎます!!(*>▽<*)主人公のデイヴは、人間力だけで、マーベル級のヒーローになろうとする、へなちょこヒーローで、ストーリー展開も、漫画なんかで早送りしたりして、コメディータッチなのに、ヒット・ガールとビッグ・ダディが出てくると、アクションも凄くて、今までのヒーローもので、群を抜くくらい超辛口な物語になっていたりして、その2面性のバランスが絶妙で、ぐいぐい惹き込まれました☆後半のヒット・ガールの試練のシーンなんか、本気で泣きそうになりました(;_;)2も公開決定している作品なので、楽しみです!2010年公開。

 

 

「ハナミズキ」

新垣結衣、生田斗真主演他。北海道で母・良子(薬師丸ひろ子)と2人で暮らす紗枝(新垣結衣)は、東京の大学に進学することを夢見る高校生。若くして亡くなった父(ARATA)が紗枝へのメッセージとして庭に植えたハナミズキに見守られながら受験勉強に励む紗枝は、ある日、漁師の跡取りで水産高校に通う康平(生田斗真)に出会い、互いに恋に落ちる。やがて紗枝が大学に合格し、遠距離恋愛が始まるが・・・2004年のリリース以来、多くの人から愛されている一青窈の名曲「ハナミズキ」をモチーフに、10年をかけた本気の愛を描く、切なくも愛おしい純愛映画。時の流れの中で北海道、東京、ニューヨーク、カナダを舞台に、お互いを想うあまり不器用なまでにすれ違っていく2人・・・。映画「恋空」と「涙そうそう」のスタッフが贈る珠玉のラブストーリー。

2点!!同系統の作品としては、「ワンデイ 23年のラブストーリー」があると思うのですが、日本には、出会ってすぐキスしたり、結ばれちゃったりする文化はないからなぁ(^^;) 今作は、一青窈の「ハナミズキ」という日本の歌謡曲をテーマにしているから尚更。紗枝と康平、それぞれの人生と、それが交差するところを数年に渡り描いているのですが、まず、キスするまでの展開が早すぎて感情がついていけなかったです。結ばれるまでのキュンキュンしたもどかしい感じとかが一番楽しいのに、それを描いてる暇はないという感じで、観れなかったのが残念でした。遠距離あるあるみたいなのは、経験者だと、切ないな~と思う場面が多くてよかったですが、中盤からは遠距離でもなくなっていって。クライマックスの壮大なすれ違いの場面は、大感動&大胸キュンするところなのでしょうけど、なんですかね、年月の切り取り方が雑なのと、演者が下手なせい?で、「いやいやないだろ!」って、思ってしまいました。ラストで康平が、紗枝のうちまで来ておいて、驚いた顔で「紗枝!」と言うのも謎でした。紗枝からしても、同じ地元なら、いつかは会うでしょうし、そんなに驚くことではないと(>_<) 地元恋・遠距離恋あるある話なのですかね。経験者は、感動出来たのか聞いてみたいです。2010年公開。

 

 

「しあわせの雨傘」

カトリーヌ・ドヌーヴ主演他。スザンヌ(カトリーヌ・ドヌーヴ)は毎朝のジョギングが日課の幸せなブルジョワ妻だったが、ある日、雨傘工場を運営する夫ロバート(ファブリス・ルキーニ)が心臓発作で倒れ、雨傘工場を切り盛りすることに。亭主関白の夫の下で押し黙る日々を送っていた彼女だったが、子ども、昔の恋人、工場の従業員たちの協力を得て予想外の本能が目覚めていく。こうしてスザンヌによる経営が軌道に乗り始めた矢先、退院したロベールが戻ってくるが・・・。フランソワ・オゾン監督が、「8人の女たち」以来となるカトリーヌ・ドヌーヴを主演に迎えて贈るハートフル人生コメディ。

10点!!大人しく貞淑な妻が実は、凄い肝っ玉母&女だった!という辛口なユーモアたっぷりな軽妙コメディです。カトリーヌ・ドヌーヴ、あんなに天使みたいだったのに、こんなに肝っ玉になっちゃって・・・(;_;)だけど、男性を翻弄する掴みどころのない魅力はそのままで(笑)開けたらいけない飾り壺の中を覗いたばかりに、家族の秘密が次々と出てきて、でも、そんな秘密も何のそのってな具合に、次々突破していくスザンヌのやり口が可笑しくて笑ってしまうのと、観ていて清々しくてスカッとしました(^^)「(ブルータス)おまえもかー!!笑」と笑ってしまいました。息子と娘が、最初から最後まで絡んでくる割には、秘密もある割には、彼らは戦いにはあまり参加しなくて、あくまで夫婦の話なのかもしれないですけど、家族全体の話にしたら、もっとごちゃごちゃして面白かったのではないかと思いました。実はすごいやり手の女性が、涼しくお上品な顔で、男性をやり込めるというのは、やっぱり同じ女性として観てて、HAPPYになれます♪元気になりたい時にお勧めです。2010年公開。

 

 

「クロサワ映画」

黒沢かずこ主演他。森三中の黒沢かずこは、メンバーの大島美幸、村上知子に出遅れ、一人だけ女の幸せを逃していた。そんなある日、パーティー会場で黒沢のファンというイケメン俳優・渋江譲二が声を掛けてくる。降ってわいたような出会いに舞い上がる黒沢と渋江は急接近! 黒沢はアラサー独身女の代表という汚名を返上するかに見えたが・・・。お笑い芸人トリオ、森三中の黒沢かずこが、アラサー独身女の代表という自身のキャラクターと人生を投影させて主演を務めたたハートフルなラブコメディー。

4点!!実は、私が目指してる女性は、森三中の大島さんなのですが、黒沢さんを芸人ではなく、女の子として観ると、韓国の人気女優のユン・ウネに似てて、結構可愛いなぁと思いました。そして、女の子という視点で観ると、女芸人という職業の切なさが、すごい伝わってくるストーリーでした。いや~、あんな純粋な子、騙しちゃだめだよ!!って思いました。男芸人が騙されてる姿は、ただただ馬鹿だなぁって笑えるのに、黒沢さんは、芸人と女の子のバランスが絶妙なので(森三中全員)、身を粉にするって、こういうことを言うんだと切なくなりました。サイドストーリーも笑えて、面白かったです。やべさんになら、騙されたいです・・・(爆)2010年公開。

 

 

「第9地区」

シャールト・コプリー、デヴィッド・ジェームズ出演他。これはピーター・ジャクソンとニール・ブロムカンプ監督が贈る、21世紀の〈リアル〉。あるものはエイリアンによる侵略を恐れ、あるものは技術の革新的な発展がもたらされると期待したが、宇宙船はヨハネスブルグ上空に浮かんだまま、動こうとしない。しびれを切らした南アフリカ政府は偵察隊を派遣。船内で彼らを待ち受けていたのは、弱り果てたエイリアンの群れだった。それから28年後、難民として生活するエイリアンと人間が暮らす共同居住区“第9地区”はスラムと化していた。国家はエイリアンの強制移住を決定し、ヴィカス(シャールト・コプリー)という男を現場責任者に指名する。 彼は立ち退きの通達をして回るうち、知らずに人類とエイリアンの歴史を変える大事件の引き金を引いてしまう―。南アフリカを舞台に、難民として住みだした異星人と地域住民との軋轢、そして異星人に対しての新たな対応が招いた思いもかけぬ事件を、驚異のヴィジュアルとドキュメンタリータッチで描いたSFアクション。

6点!!リアルタイムでニュース番組を見ているようで、緊迫感と臨場感が凄かったです。未公開集を見たら、ゆったりした感じだったので、編集が凄いんですね。ヴィカスを始めとした人間たちの対応は酷いもので、これはアパルトヘイト時代のケープタウン第6地区からの強制移住政策がモチーフになっているそうですが、やっぱりこんな風に酷かったのかなと思ってしまいました。異種だっていうだけで、心も言葉も通じる相手に対して、ここまで酷くなれるものなのかなと思いましたが、人間はなれるんでしょうね。エビという呼び名も、彼らにはきちんとした名前があるはずなのに、差別的過ぎます。ヴィカスが、半分エイリアン化してからは、どちらの立場にもなれるいわば中立的な立場になったわけですが、それでも、自分のことしか考えてない行動ばかりで、これは、ヴィカスの人間性の問題なのか、そういう人間の象徴として、極端に作られたキャラクターなのか。対するエイリアンのクリストファーが、道徳的で誠実過ぎるので、対比が凄かったです。SFは、苦手ですが、予測不能な展開と、ロボットなどを使った派手なアクション(これで低予算とは!(驚))の連続で、引き込まれてしまいました。「チャッピー」もこれと似た感じだったのが、気になりましたが、これから、多様なアプローチの映画を作ってくれるのを楽しみな監督の一人になりました。2010年公開。

 

 

「死刑台のエレベーター」

吉瀬美智子主演他。愛のための完全犯罪。それは15分で終わるはずだった。社長夫人・芽衣子(吉瀬美智子)は愛人関係である医師の時籐隆彦(阿部寛)と、夫を自殺に見せかけて殺害する完全犯罪を企てる。しかし隆彦がエレベーターに閉じ込められるアクシデント、更に別の若いカップルによって起きた殺人事件によって、その計画に狂いが生じていく。1957年に製作された、ルイ・マル監督によるヌーベルバーグの傑作を吉瀬美智子主演でリメイクしたクライム・ラブストーリー。

1点!!GYAO!で評価が高かったので、観ましたが、ありえないくらいつまらなかったです(>_<)まだ吉瀬さんと北川景子が演技が下手だった頃の作品なので、最初から演技が辛いです。フランスのオリジナル作品を忠実に再現しているみたいですが、日本で、フランスものを忠実に再現しちゃダメだよって思いました。言葉の響きや間の美しさや、佇まいとかも違うのに、それを日本人がやっても、恥ずかしくなるくらい学芸会だし、観てられない惨状になっていました(>_<)メインの4人のキャラクターも、普通そうに見せていて、いきなりトリッキーな事をやりだすので、ついていけなかったです。4人が4人共、行動がアホ過ぎるし、これで完全犯罪とか、笑うしかないです。オリジナル作品は、素晴らしいのですかね。逆に興味湧きました。ダラダラと無駄な行動の連続が2時間も続くので、劇場に行かなくて本当に良かったと思いました。2010年公開。

 

 

「親愛なるきみへ」

チャニング・テイタム、アマンダ・セイフライド主演他。恋のときめき、愛の痛み。その2週間は永遠になった。2001年春、海辺で出会ったサヴァナ(アマンダ・セイフライド)とジョン(チャニング・テイタム)。出会った瞬間から“恋”の予感があったが、一緒の時間を過ごすたびに強く惹かれあい、2週間で恋におちていく。しかし、米軍の特殊部隊に所属するジョンは戦地に赴かなくてはならず、サヴァナの心はゆれる。それでもふたりは絆を信じ、手紙で心を通じ合わせていく。しかし、ある事件をきっかけに、ふたりの運命は変わっていく。ラッセ・ハルストレムが贈る、切ない運命に翻弄されていく姿を描いたピュア・ラブストーリー。

3点!!仕方のないことって、長く生きてると、どうしてもあるけれど、仕方がないって諦めないで、足掻く道もあったんじゃない?って、どうしても思ってしまいます。永遠に後ろ髪惹かれることになるなら、尚更に。サヴァナとジョンは、どうしてもすれ違う運命ではなくて、諦めなければ何とかなった方だと思うので。ニコラス・スパークスの作品は、結構読んだり観たりするくせに苦手で、一度も泣けた事がありません(^^;)長い歳月を描いている割に、内容がシンプル過ぎて、薄く感じてしまうんですよね。なのに、あっと驚くラストが見たいな描き方をするので、余計に肩透かしです。音楽とか、俳優さんの表情とか、時間の流れ方とか、綺麗なんですけど、それだけかな。2010年公開。

 

 

「戦争より愛のカンケイ」

サラ・フォレスティエ主演他。アルチュール・マルタン(ジャック・ガンブラン)は、フランスに同姓同名が1万以上という名前のとおり、ごく平凡な40代の鳥類学者。珍しい名前の自由奔放な娘バヤ・ベンマームード(サラ・フォレスティ))は、元ヒッピーのフランス人母とアルジェリア移民の父を持つ。バヤのセックスの目的は、“ラブ&ピース”の信条のもと、右翼や保守派の男(=ファシスト)と次々に寝て彼らを転向させることだ。バヤにとっては典型的な保守派男であるアルチュールも彼女の標的に。だが、あらゆる点で真逆の2人がホンモノの恋に落ち、各々の名前に隠された秘密も明らかになっていく・・・。フレンチ・エスプリ満載の中に据えられた、奥深く骨太なメッセージが感動を呼ぶエロティック・ラブロマンス。

4点!!フランス語を習っていた時に、フランス人はフランス語以外で話し掛けても返事をしてくれないと言われた事がありましたが、やっぱり、移民が住みづらい国なのでしょうか。実際の、現状や背景に詳しくないので、想像しながら観るにしても、難解な部分が多かったです。政治家から他の細かい部分も知らない事が多すぎました(>_<)バヤが、肝心なところでおっちょこちょい過ぎるのとか、有り得ない行動をするのとかは、面白くて可愛かったです。政敵の二人が~みたいな話は、よくありますが、こういう形で、現代的でリアルなのは、観たことがなかったので、勉強し直して、観直したいと思いました。2010年公開。

 

 

「ファンボーイズ」

サム・ハンティントン主演他。世界中の『スター・ウォーズ』ファン達が、待望の新作『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』の公開を待ちわびていた1998年。「死ぬ前に『エピソード1』を見たい」と願う末期ガンで余命わずかのライナス(クリス・マークエット)の願いを叶えるため、エリック(サム・ハンティントン)たちは、フィルムを盗みだす為ジョージ・ルーカスの本拠地であるスカイウォーカーランチを目指して、車でアメリカ横断の旅に出る。しかし、彼らの行く手には対立する『スター・トレック』ファンのトレッキー軍団、そしてカーク船長こと、あのウィリアム・シャトナーとの遭遇など様々な困難が待ち受けていた!果たして彼らはいくつもの試練を乗り越え、『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』を観ることができるのか!?

2点!!評判になっていて気になっていたので、「スター・ウォーズ」観てないのに、観てしまいました(爆)なので、用語全然わからず(爆)「スター・トレック」とか他の作品も詳しくないとなんですね。全体の流れ的に「ハング・オーバー」のオタクの青春ver.という感じです。旅に出るまでのグダグダは全部カットでいいかな(^^;)施設に盗みに入るということは悪いことだけれど、仲間の為に、皆の好きなことを思いっきり楽しんでいる感じが伝わってきて、よくわからないけれど、楽しめました(^^)「スター・ウォーズ」の過熱っぷりは、他の映画とは一線を画していて、果たして内容は伴っているのか?という意見もありますが、ここまで、映画を楽しみにして、映画館で盛り上がれる映画があるというのは、すごい素敵な事です。そういう映画が、もっと生まれればいいなと思いながら観てました。2010年公開。

 

 

「NINE」

ダニエル・デイ=ルイス主演他。チネチッタNo5スタジオの重い扉が開く。ひとり静かに入ってくる男。そう、彼は天才映画監督グイド・コンティーニ(ダニエル・デイ=ルイス)。だが、面持ちはさえない。彼の周りには衣装、キャスティング、美術、会計・・・様々な人間が群がってくる。撮影開始の日も間近だ。しかし大きな問題が横たわっていた。なんと脚本がまだ一行も書けていない。いつかは来るであろう、天才の前に立ちはだかる「アイデアが思いつかない」という大きな壁。もがき苦しみながら彼が選んだ道は、自分の弱さを包んでくれる愛する女たちのもとに逃げ込むことだった。かつて女優であり、一番の理解者の良き妻(マリオン・コティヤール)。全てを忘れさせてくれる可愛い愛人(ペネロペ・クルス)。自らの映画に欠かせない美しき大女優(ニコール・キッドマン)。初めて「男」に目覚めさせてくれた海辺の娼婦(ステイシー・ファーガーソン)。そして心から甘えさせてくれたママ(ソフィア・ローレン)への妄想。そこにいたのは愛を選びきれない一人の男とそんな男でも愛さずにいられない女たちだった・・・。そしてクランクイン目前、天才監督グイドはある決断を下すのだった。★『シカゴ』のロブ・マーシャル監督が描く最高にゴージャスでファッショナブルな究極のエンタテインメント!

7点!!こんなダニエル・デイ=ルイス観たことない!!自ら「心は10歳。」と語り、少年の心を忘れずに、キラキラした少年の顔になったかと思えば、オジサマの狡猾さを引き出して愛人に迫ったり、何よりどの女性に対しても、自分の弱さをさらけ出して、逆に、それを無意識下で武器にして、女たちが放っておけなくなるよう仕向けているところが凄いです。グイド自身は、多分、自分の事で精一杯で、自分がプレイボーイだということに、気が付いていないのですが、無意識プレイボーイこそ最強なんだ!と思いました。あんなに、人間くさくて、弱くて、チャーミングで、女性は自分を助けてくれると知っている男、放っとけないです。キュンキュンしちゃいます、陥落です(>_<)登場人物が、自分の心の中の激情を表す時に、ミュージカルになって、歌うのですが、女優さんたち、皆細くて、マリオン・コティヤールなんかか弱くて守ってあげたい女優さんNo.1なのに、もの凄い迫力ある歌い方をするので、驚きました。ラストのルイザ(マリオン・コティヤール)のドスの効いた歌い方が、彼女の見た目とのギャップでヤラれました。素晴らしいです(^^)エンターテイメントとしては、キラキラした舞台で、「素敵だった!」と言えますが、そんなに内容のある話ではないので、眠い時に観たら寝ちゃうと思います。でも、グイドは、男性から見ても女性から見ても、魅力的で、自分と重なるところのあるキャラクターだと思うので、惹きつけられました。あと、映画監督だけじゃなくて、何かを作り出す職業の方は、皆、あんな風に死ぬ思いで、作品を生み出しているのかなと、あの監督もそうなのかな?と思いました。2010年公開。

 

 

「わたしを離さないで」

キャリー・マリガン主演他。外界から隔絶した寄宿学校ヘールシャムは、他人に臓器を“提供”するために生まれてきた〈特別な存在〉を育てる施設。キャシー(キャリー・マリガン)、ルース(キーラ・ナイトレイ)、トミー(アンドリュー・ガーフィールド)は、そこで小さい頃から一緒に過ごしてきた。しかしルースとトミーが恋仲になったことから、トミーに想いを寄せていたキャシーは二人のもとを離れ、3人の絆は壊れてしまう。やがて、彼らに逃れようのない過酷な運命が近づく。ルースの“提供”が始まる頃、3人は思わぬ再会を果たすが・・・。命を“提供”するために、彼らは生まれた―ブッカー賞作家カズオ・イシグロの小説を奇跡の映画化!劇場ロングランヒットを記録した、あまりにも儚く切ない衝撃作!

8点!!なんだ、この圧倒的な話。とても静かな作品で、impossibleな設定なのに、ぐいぐい引き込まれました。また、3人の役者さんの配役が絶妙!キャリー・マリガンは、触れたら壊れてしまいそうなのに、一人で懸命に立つ主人公が、キーラ・ナイトレイは、実は強そうに見えて弱いルースが、アンドリュー・ガーフィールドは、3人の中で、二人を惹きつける光を放つ存在のトミーが、見事にハマっていて、この時期にしか見られない旬な競演だと思いました。心があるか?という問いは、愚門で、人が生きるという時間は、短くて、無駄にしたり、間違った選択をしている暇はないのだというのを、こういう寓話的なストーリーで見せている映画でした。しかし、多分、原作は、もっとしっかり描かれていて、映画は、細かい描写とかがさりげなさ過ぎるので、前情報なしに観ていたら、寝ちゃったかも知れないです。外の世界の人たちの考えなどを見せるシーンが殆どないのが、かえって、逃げ場のない主人公たちの立場を際立たせていて、何とも言えない、圧迫感でした。後引く映画だと言われていますが、設定どうこうより、3人の十代の少年少女の青春もの、恋の話として、秀逸なので、心に残るのだと感じました。2010年公開。

 

 

「ハート・ロッカー」

ジェレミー・レナー主演他。彼らは、数え切れない命を救う。たった一つの命を懸けて―2004年夏、イラク・バグダッド郊外。アメリカ軍爆発物処理班・ブラボー中隊のリーダーに、ウィリアム・ジェームズ二等軍曹(ジェレミー・レナー)が就任する。まるで死への恐怖などないかのように遂行されるジェームズの爆発物処理の様子に、仲間のサンボーン軍曹(アンソニー・マッキー)らは不安を抱くようになり・・・。 「ハート・ロッカー」(兵隊用語で「苦痛の極限地帯」「棺桶」を意味する)は高度な専門テクニックと冷静沈着な判断力を求められる爆発物処理班の若き兵士3人を主人公に、彼らの38日間の任務を追った物語。世界中のあらゆる映画賞を総なめにし、合計104部門の映画賞を受賞!映画史に残る揺ぎない評価を獲得した《全映画ファン必見の傑作》!

6点!!評価つけにくいです。商業映画としては、面白くはないですし、辛い日々の繰り返しで、何か展開が変わるわけでもない、(後半になって少しだけ動く)誰が何をやっているのかわからない・・・ですけど、これも、この瞬間もやっている人たちがいるわけで、そうなると評価つけにくいです。ジェームズが、最初からこういうトリッキーな性格だったのか、中毒状態に陥ってもう抜けられないのか、何かきっかけがあって、こういう自殺行為みたいな行動をするようになったのか、彼の背景は一切描かれないので、よくわからないまま話が進んでしまいます。でも、家族の元に帰って、ずっと戦争の事を話し続けるのは、中毒状態に陥ってる人の症状なのかな。そうだとしたら、それにつき合わされているサンボーンたちはやってられないですよね。サンボーンの立場が一番、兵士の目線に近いのかなと思いました。ラストの「(自分が死んでも)両親以外誰も気にしない。」という台詞が、全てを表わしているというか。アメリカの兵士の制度、何とかしないと若者がどんどん壊れていっちゃうと思います。イラクの戦争する方ばかりが問題視されているけど、自国で同じくらい壊れていってる若者がいることを早く何とかした方がいいです。あと、ラスト、ジェームズがどこか英雄的な感じで終わるのも良くないと思います。違うよって思います。2010年公開。

 

 

「かいじゅうたちのいるところ」

マックス・レコーズ主演他。マックスは8歳になる男の子。ある晩、ママに怒られて、泣きながら家を飛び出した。通りを抜け、林を抜け、気がつけば見知らぬ浜辺。マックスは目の前にあったボートに飛び乗り、ひとりで海へ漕ぎ出した。荒れ狂う波を潜り抜け、やがてボートはひとつの島にたどり着く。島の奥へと入っていくと、そこにいたのは・・・見たこともない大きな体のかいじゅうたち!マックスを食べようとするかいじゅうたちに、マックスはとっさに嘘をつく。「僕を食べちゃダメだ。僕には力があるんだから。それでバイキングの王様にもなったし、前にいたところでも20年間王様をやっていたんだ」 その嘘が功を奏し、なんとマックスはかいじゅうたちの王様として君臨することに・・・。そこから始まった想像を超える出来事の連続。かいじゅうたちの王様としてみんなと楽しく過ごす日々。これなら理想の王国だって作れるかもしれない。マックスはそう思ったが、事はそう簡単にはいかなかった・・・。モーリス・センダック原作による世界的ロングセラーの絵本を、「マルコヴィッチの穴」の奇才スパイク・ジョーンズ監督が映画化!少年とかいじゅうたちが繰り広げるファンタジー・アドベンチャー。

1点!!吹替鑑賞です。加藤清史郎くんの吹き替えが酷くて、特に展開がない寓話が更に辛いことになっていました。マックス役の男の子は可愛かったけれど、8歳の男の子の行動とは思えない傍若無人ぶり。想像の世界に浸り過ぎるところとか、学校でうまくやっていけてるのだろうかと余計な心配をしてしまいました(^^;)絵本を1時間半に引き延ばしたお話なので、かいじゅうたちと遊んだり砦を作ったりするだけで、特にストーリー展開があるわけではありません。かいじゅうたちもガチャピンとムックみたいな感じで、怖くもないし、リアルな感じでもないので、見慣れるまで、戸惑います。身体能力もガチャピン並みに高くて、驚きますが。完全に子ども向けなのかな。キャロルとKWが仲たがいした理由も明かされず、それぞれのかいじゅうたちの個性も生かしきれず、色々と深く掘り下げれば面白くなりそうなのに、勿体ないと思いました。8歳なのに、大海原に出て、船を漕ぎ続けられるところとか、行って帰るのが自由自在なところとか、着ぐるみみたいなかいじゅうたちとか、ツッコミどころ満載なのを、スルーしてみれば、子どもの夢の世界を思い出せる作品です。でも、CMかショートストーリーくらいでまとめて欲しかったです。2010年公開。

 

 

「ぼくのエリ 200歳の少女」

いじめられっこで繊細な12歳の少年オスカー(カーレ・ヘーデブラント)。友達が欲しいという孤独な少年の願いは、同じ12歳のエリ(リーナ・レアンデション) が父親と共に隣の家に越してきた事で、とうとう叶えられそうだ。しかし青ざめた顔をした少女の外出は夜だけ。キャンディも食べられない。そしてエリが現れた頃と時を同じくして、街では不可解な失踪や殺人が次々と起きはじめる・・・。幻想的なスウェーデンを舞台に、孤独な少年とヴァンパイアという秘密をもつ少女が出会い、友情、愛とはなにかを問いかけ深い余韻を残す、哀しく、切なく、怖ろしい、まったく新しいラブストーリー。2004年に発売されたスウェーデンのスティーヴン・キングこと、ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィストのベストセラー小説(『モールス』)を映画化した異色ラブストーリー。

4点!!クロエ版「モールス」を数年前に観た後の鑑賞です。海外ドラマ「ヴァンパイア・ダイアリーズ」のうっかりヴァンパイアたちにハマってる私としては「病院から血液パックを奪ってくればいいのに。」と身も蓋もないことを思ってしまうのですが、12歳の体ってところがネックなんですよね。原版のこちらは、深々と静かで真っ白な世界観の中に身体を刺すような哀しみが降り積もる危ういバランスが絶妙なストーリーでした。残虐さと物語の世界観はこちらの方が上だけど、わかりやすさとエンタメ性はクロエ版かな。オスカーを演じたカーレ・ヘーデブラントくんがエリより可愛らしい顔つきをしてます。ラストの木箱を横に置き列車に乗っているオスカーはまだ12歳で、これからどうなってしまうのだろうと、哀しい結末がわかっているだけに純粋さに胸が潰れそうになる作品です。2010年公開。

 

 

「怪盗グルーの月泥棒」

声:スティーブ・カレル主演他。大泥棒グルー(声:スティーブ・カレル)の生きがいは、世界をあっと驚かせる物を盗むこと。そのために、バナナから作られた怪盗軍団“ミニオン”を従え、涙ぐましい努力を続けていた。そんなある日、ピラミッドが盗まれ大ニュースに。悔しがるグルーは、負けてなるものかと、月を盗むことを決意する。ところが、宿敵ベクターの横やりで作戦失敗の危機に。そこで、ベクターを陥れるため、養護施設で暮らす三姉妹を利用することを思いつく。こうして三人を養女に迎え入れたグルーだったが・・・。世紀の大泥棒を目指す男が、ある悪だくみから孤児の三姉妹を利用しようとするものの、思いがけず愛情が芽生えてしまうさまをユーモラスに綴るハートウォーミング・アドベンチャー・コメディ。

6点!!2作目から観たので、グルーのことがわかっている前提で面白かったのですが、これが1作目だと中盤過ぎるまでグルーが何者なのか?キレ者なのか?ダメダメなのか?何をしたいのか?など全然よくわからない、繋がらない行動ばかりで飽きてしまいそうです。ミニオンは1作目が一番活躍してるんじゃないかなというくらい大活躍。使える子たちだったんだって驚きました(笑)バナナから作られたって言っちゃっていますが、ミニオンズでは太古からいた謎の生物ということになってるので、統一して欲しいです(^^;)ミニオンズと芦田愛菜ちゃんの声がめちゃめちゃ可愛いアグネスにメロメロな癒され系アドベンチャー・コメディー。シリーズものなのでもう少し予想外の展開など、ドキドキハラハラさせて貰いたいです。2010年公開。

 

 

「デザート・フラワー」

リヤ・ケデベ主演他。アフリカの貧しい家庭で生まれ育ったワリス・ディリー(リヤ・ケデベ)。13歳のとき、父親にお金と引き換えに結婚をさせられそうになったことをきっかけに、彼女は家族のもとを離れることを決意する。広大な砂漠を命からがらたった1人で抜け出し、やがてロンドンへたどり着いたワリスは、 故郷とは真逆の刺激に満ちた大都会で孤独な路上生活を送っていた。そんなあるとき、一流ファッションカメラマンにスカウトされたことで彼女はショーモデルへと劇的な転身を遂げる。やがて名実ともに世界的トップモデルとなったワリスだったが、華やかな外見とはうらはらにその胸中には衝撃の過去が秘められていた・・・。世界中が共鳴した衝撃と感動のリアル・シンデレラストーリー。

8点!!同じ女性として胸に突き刺さり過ぎて息が苦しくなるお話でした。ワリスは今もその記憶から逃れることが出来ずに苦しんでるのだから、全然シンデレラストーリーじゃないと思いました。あとは世界で活躍するトップモデルで、こんなにピュアな女性がいるんだなぁと心が温かくなりました。日本でも割礼までいかないけど、小さい男の子を病院に連れて行く人はいるし、女性は産む時に割けちゃうから切らないといけないこともあるし、それがあるから、出産に物凄い恐怖を抱く女性も多くいます。意味や理由があることなら、納得するしかないけれど、それがない慣習で、大人になってからも心の傷になることをなぜ続けるの?それを宗教の一言で片づけていいの?と疑問を抱きました。おそらく、こうやって映画になったり国連で問題提起しても、自分の子どもが何人死のうとも疑いもせず、慣習は続いていき、100年後ももしかしたらなくなってないかも知れない。でも、「おばあちゃん、それもう古いよ。」って今の日本の若者たちみたいに軽く言える日がくればいいなと思いましたし、それに対してたくさん議論してぶつかっていければなと思いました。2010年公開。

 

 

「渋谷」

綾野剛主演他。お願い、私を探して。フリーのカメラマン水澤(綾野剛)は、渋谷の少女たちを撮り、記事を書く仕事に行き詰っていた。そんな折、取材に出た渋谷センター街で「死んでもいいじゃん! 」と切り裂くような声を聞く。水澤の目に飛び込んで来たのは、母親(松田美由紀)を突き飛ばして走り去る少女(佐津川愛美)の後姿。咄嗟に少女を追った水澤は、少女がヘルスに入っていくのを目撃する・・・。渋谷に“生きる"少女たちを若手カメラマンの眼≪レンズ≫を通して描く感動の同名小説を綾野剛ほか豪華キャストで映画化。

1点!!綾野剛、佐津川愛美目当てで観ました。2010年だと佐津川ちゃんはデビュー時から上手くて、綾野剛はブレイク直前ですね。そういうフワフワした感じがある作品です。井浦新の気付かれないカメレオンぶりにも相変わらず脱帽(笑)短編と言ってもいいほど短い作品なので、一人の女の子を通して渋谷という街の外観を映し出すみたいな、中身までは描けていない感じがしました。実際、「私を見つけて。」と思っている女の子だらけの街ではありますが。水澤がカメラマンとしてどういう立ち位置にいるのか、何を目指しているのかが一切描かれないので、情熱もそんなに感じられず入り込めないんですよね。その辺り、原作は詳しく描かれているのでしょうか。ナレーション入りのドキュメンタリー番組を観ているみたいでした。大島優子は当時は、まだ現役アイドルだったはずなのに、あの所帯じみた感じは何なんだろう。いつも勿体ない演技の癖がついてしまっている子という印象があります。出演者の誰かのファンじゃなければ観なくても良い作品かな。2010年公開。

 

 

「悲しみよりもっと悲しい物語」

クォン・サンウ主演他。すべてを捧げて君を愛せるから、僕は悲しくても幸せです―。少年時代に父を病気で亡くした後、母に捨てられたラジオ局ディレクターのケイことチョルギュ(クォン・サンウ)と、交通事故で両親と妹を一度に失った作詞家のクリームことウォン(イ・ボヨン)。高校で出会ったふたりは、ある時は家族や友人のように、時には恋人のようにいつも一緒に生きてきた。愛し合っているように見えるふたりだが、愛の言葉はない。なぜなら、病魔に侵されて余命の限られたケイは、自分の思いをずっと閉じ込めていた。そして一度も“愛してる”と伝えることなく、自分の代わりにクリームを生涯守ってくれる男性を探そうとするのだった―。愛する女を、愛するがゆえに他の男に託そうとする男がいる。なぜんら彼には残された時間がわずかしかないから。男を愛する女はそれを受け入れる。そして、選ばれた男は何も知らずに女を愛し始める・・・。こうして、悲しみよりもっと悲しい愛の物語が幕を開ける。

9点!!いやー後半の畳みかけにヤラれました。おでん屋2回目までは何とか大丈夫でしたが、そこから泣き暮れど泣き暮れど状態。ある程度の畳みかけとどんでん返しは韓国映画なので予想していましたが、後半にかけてどんどん積み上げられました(;_;) 後半、“もっと悲しい”ですね。そして、イ・ボムス演じるジュファンの立ち位置も絶妙かつ予想以上で“もっともっと悲しい”ことに。こんなに誰も救われないのに、喉に小骨が刺さったようなのに、なぜだか心があったかいお話なんです。ケイとクリーム、そしてジュファンの互いを想い合う気持ちが強固で揺るぎないものだからなのでしょうね。伏線や細工がとても細かく号泣し終わった1回目のあとすぐに2回目にいきたくなります。で、私は理解力があまりないので3回目となるでしょう。それくらい、時間軸や誰がいつ何をというのが分かりにくく細かく設定されています。クリームは最初は吉田羊似のただのクールビューティーなのですが、どんどん可愛く観えて泣けてきます。ケイとジュファンの直接対決は二人とも切ない!!個人的にはジュファン~~ってなります(>_<) 出会った時に、高校時代に、どこからやり直せば、救われる物語になったのでしょう?少し設定がファンタジックですが、そんなことは涙の強烈ノックアウトでどうでも良くなってしまうラブストーリーでした。2010年公開。

 

 

「義兄弟 SECRET REUNION」

ソン・ガンホ、カン・ドンウォン主演他。<生きたい!>心が叫ぶ。ソウル市内で起きた北朝鮮工作員との銃撃事件。国家情報院のイ・ハンギュ(ソン・ガンホ)は、多くの死傷者と工作員を取り逃がした責任を問われ組織をクビとなった。それから6年。イ・ハンギュは、逃げた妻や外国人花嫁などを探す探偵まがいの稼業で生計を立てていた。ある日、ハンギュは襲撃事件の現場から逃走した北朝鮮工作員のソン・ジウォン(カン・ドンウォン)に偶然出くわす。ジウォンはパク・ギジュンという偽名を用い、潜伏生活を続けていたのだった。ハンギュの熱心な誘いで一緒に働くようになった二人は、それぞれの目的を胸の内に秘めながらも、寝食を共にするうちに次第に心を通わせていく。だが、それでも対立する立場にある二人はお互いの動向を探り続けたいた。そんな頃、彼らの運命を左右する事件が起こる・・・。国家、思想、任務、家族、そして・・・男が命を懸けて守るべき“絆”とは?「シュリ」「JSA」から10年、熱い感動に魂が震える新しい南北のドラマが誕生した!

5点!!ソン・ガンホが可愛くて格好良くて、カン・ドンウォンの美男子ぶりが切なさを誘う俳優さんありきな作品でした。冒頭とクライマックスの怒涛の展開がいきなり過ぎて短時間に二転三転し過ぎかと思いましたが、これが韓国映画のエモーショナルな展開の王道なんでしょうね。情報院をクビになってからのハンギュの停滞楽ぶりが荒み過ぎていて、彼と行動を共にしてジウォンが「韓国人っていいな。」ってなるかと言われたら、ならないでしょうけど、ハンギュがジウォンに肩入れしてしまうのはよく解かります。泣ける・・・(;_;)ジウォンの「僕は誰も裏切ってない。」の台詞と最後のハンギュの破顔に心をギュッと持っていかれました。この手の作品では珍しく丸く収まったラストで終わりましたが、あんなターミネーターみたいなおじいちゃんが北朝鮮から続々送られてくるなら、工作員が自首しようがやり直そうとしようが一生逃げ続ける人生になるんじゃ?とハッピーエンドは訪れない気がしました(怖)韓国以外で暗殺された事件も多いですし。もう少し、ハンギュが嘘でもいいから、ジウォンの世話を焼いて、ジウォンの心が動いていくみたいな展開が欲しかったです。あと、鶏の水炊きが美味しそうでした(^^)2010年公開。

 

 

「キャタピラー CATERPILLAR」

寺島しのぶ主演他。忘れるな、これが戦争だ・・・1943年、かつて勇ましく出征していった久蔵(大西信満)が戦地で負傷し、四肢を失い、顔面が焼けただれた無残な姿で帰還する。首に勲章を下げられ、「軍神」と村中から祭り上げられる久蔵の耳は何も訊かず、口は言葉を失い、ただひたすら、シゲ子(寺島しのぶ)が口に運んでやる粥を旺盛な食欲で食べる毎日。シゲ子は夫の排せつの世話をし、盛んな性欲をも満たしてやるのだった。出征前、子どもを産まない自分を罵った夫の記憶を胸に抱きながらも、シゲ子は軍神の妻として、久蔵に尽し続けていたが、やがて敗戦の日が訪れ・・・。「実録・連合赤軍あさま山荘への道程」の若松孝二が描く、人間と戦争の真実。第60回ベルリン国際映画祭最優秀主演女優賞受賞作。

6点!!観たいけどエログロが凄いのかなって先入観で怖くて観れなかった作品をやっと鑑賞。寺島さんの大西さんの演技が凄まじいので、物語に集中してて意外と大丈夫でした。シゲ子の夫との上下関係が入れ替わっていく表情の変化が何とも言えず、これは寺島さんの真骨頂だと思いました。戦地に送り出され、傷つき四肢を失い、PTSDになったのは、間違いなく久蔵のせいではなく国が戦争を起こしたせいだけど、戦地に行く前からシゲ子に手を上げていたことや戦地で女性に乱暴を働き殺しまくっていたことは、間違いなく、しなければならなかったことではないです。私は、人間の善も悪も信じるし、戦下で人が変わってしまうのもわかるけれど、自分で考え流されないのが人間の理性だし、きっと久蔵は元々の粗雑な性格ゆえに「戦争だから。」と言い訳し流されてしまったのだろうと感じました。その罪と罰は負うべきかと。ひたすら夫婦が狂っていく話かと思っていたのですが、シゲ子と久蔵が心を通わすシーンもちゃんとあって、この夫婦は出征前はどんな風に愛し合っていたのかな?シゲ子は暴力を振るわれていたけれど、久蔵を愛していたのかな?とこの夫婦のことを知りたくなりました。この時代の女性が男性に従順だったのは知っていますが、それでもシゲ子が久蔵を世話する姿がとても丁寧で、逃げ出さないのは、愛なのか?諦めなのか?世間体なのか?どれも正解な気がしますが、もう少し深く覗きたかったです。あとは、反戦映画なのはわかりますが、夫婦の生活と戦争のテロップの出し方のバランスが悪いです。あとは、久蔵の兄弟・親類が他人事過ぎて酷過ぎて呆然。2010年公開。

 

 

「運命のボタン」

キャメロン・ディアス主演他。ボタンを押せば1億円、ただし見知らぬ誰かが死ぬ。決断の期限は24時間。あなたなら押す?押さない?ある日の明け方、ノーマ(キャメロン・ディアス)とアーサー(ジェームズ・マースデン)夫妻のもとに箱が届く。箱の中には赤いボタン付きの装置が入っていた。その日の夕方、スチュワード(アーリントン・スチュワード)と名乗る謎の人物がノーマを訪ね、驚くべき提案を持ちかける。「このボタンを押せば、あなたは100万ドル(約1億円)を受け取る。ただしこの世界のどこかで、あなたの知らない誰かが死ぬ。提案を受けるかどうか、期限は24時間。どうしますか?」ふたりは迷うが、目の前に1億円を見せられ生活が苦しいこともあり、結局ボタンを押してしまう。だが、それは想像をはるかに超える事態の始まりに過ぎなかった。果たして、ふたりの運命の行方は!?「ドニー・ダーコ」の若き鬼才・リチャード・ケリーが放つ、あなたの心が試される「究極の選択式」サスペンス!!

3点!!ネタバレ全開でいきます。こういうサスペンス・スリラーな始まりでSF落ちは私が一番嫌いなオチです。宇宙人出しちゃったらもう何でもありじゃん、辻褄とかいらないじゃんって、もう楽しむところは哲学的解釈しかなくなるからです。ノーマたち人間を試し続けている宇宙人も選択を誘導しているところからフェアじゃないし、その結果、どういうことが起こるか言わないで選択させるのも、全部横暴過ぎじゃないですか(怒)どんな状況下でもボタンを押す人類なんて滅んでしまえ的な。NSAで起こっていることを知らないNSA職員と知っている職員がいるのもややこしいし、どうなってるんだNSA!!ってなります。ボタンを核爆弾のスイッチに例えるとああ~ってなりますが、そういう聖書とかサルトルとか倫理観に訴える話ならもっと緊迫感とか恐怖とか後悔とか強めに欲しかったです。2時間ないのに、まだ終わらないな全然ハラハラしないなって思いながらラストまでダラダラいっちゃいました。観る人のスペックによって、ああ~程度に楽しめるか、駄作になっちゃうか、適当に投げ過ぎな作品。2010年公開。

 

 

「9ナイン 9番目の奇妙な人形」

古びた研究室の片隅で、麻布を縫い合わせて作られた奇妙な人形が目を覚ました。腹部には大きなジッパー、背中には数字の“9”が描かれている。自分は誰なのか、ここはどこなのか、彼にはわからない。恐る恐る外を見ると、見渡す限りの廃墟が広がっていた。呆然とする彼の前に現れたのは、背中に“2”と描かれたボロ人形だった。2は9に自分たちは仲間だと語りかける。だが巨大な機械獣が突如二人に襲いかかり、2は連れ去られてしまう。気を失った9を助けたのは、他のナンバーをつけた人形たちだった。9は仲間たちに、2を助けに行こうと訴えるが、保守的なリーダーに制止される。気持ちを抑えられない9は機械獣たちの棲み家へと向かう。目覚めると、世界は終わっていた。人類はなぜ滅びたの?そして、僕達は、何のために生まれたの?ティム・バートンが贈る新感覚ファンタジー。

2点!!短編映画を長編にしたものって完璧な世界観を引き伸ばすので大抵、短編の方が良いことが多いのですが、本作もそうでした。短編と長編は監督が違うので、設定だけ同じで内容は違うそうですが。英語版の予告編の音楽がワクワクするもので、それ以上の物語には出会えません。ティム・バートンだけどCGで、CGだけど、あの人形の麻の質感がすごくピクサー的にリアルでした。あと、ナウシカとかジブリの世界観をモチーフにしてるのかな?というくらい似ているところが多々ありました。よくある設定、ストーリーで、序盤で飽きてながら観してたので、そんな感じで良いかと。2010年公開。

 

 

「レポゼッション・メン」

ジュード・ロウ主演他。今から20年後の世界―ユニオン社が製造する人工臓器が普及し、高額なローンの支払いと引き換えに、人類はかつてない長寿を得ていた。しかし、ローンの返済が不可能になると、ユニオン社の「レポゼッション・メン」と呼ばれる人間が、強制的に人工臓器を回収していくが、全ては合法的に行われていた。レミー(ジュード・ロウ)はトップの回収車を誇る、ユニオン社NO.1のレポゼッション・メン。しかしある出来事によって、ユニオン社の最高額商品である人口心臓を埋め込まれてしまう。それは誰かが仕組んだことなのか。ユニオン社の陰謀なのか、それとも・・・。多額の借金を背負い、“回収する”側から“回収される”にんげんとして追われる中、レミーは謎の女性債権者ベス(アリシー・ブラガ)と出会う。二人は債権者記録を消去するためユニオン社に向かうが、そこには衝撃の展開が待ち受けていた・・・。真実を回収せよ。今から20年後、あなたの身にも起こりうる恐怖を描く、近未来アクション・サスペンス。

6点!!狩る側が狩られる側に、昨日の敵が今日の友に、逆もまたしかりはよくあるお話ですが、見せ方が上手いのと、ジュード・ロウの色気で最後までトントン拍子で楽しめました(^^)すっごいアブノーマルなラブシーン?なのに色気すごいなぁと、見とれちゃう(笑)レミーに人工心臓が埋め込まれた原因というのがありえないくらい単純な思考回路で、言い方悪いけど、脳みそ筋肉だとこういうことが起こるのかーと最後まで彼に振り回されているのに、憎みきれないけど、取り返しがつかないことをした彼は今何を思っているのだろうか?とそこが気になってしまいました。ジュード・ロウのミニシアター作品はある程度のクオリティーは仕上げてくるので、最後は定番だけど驚かされて、軽いどんでん返しなのが良かったです。ジュード・ロウファンにはオススメかな。2010年公開。

 

 

「宇宙人ポール」

サイモン・ペッグ主演他。アメリカ版コミケ“コミコン”と、アメリカ西部のUFOスポット巡りを満喫中のグレアム(サイモン・ペッグ)とクライヴ(ニック・フロスト)は、ネバダ州のエリア51付近でいきなり“ポール”と名乗る宇宙人(声:セス・ローゲン)と遭遇!ふたりは陽気なリアル宇宙人に戸惑いつつも、彼を故郷の星へ還すことを約束。謎の組織の猛追をかわして目的地へ急ぐSFオタクの休暇旅行は、“愛”と“友情”を賭けた世紀の大冒険へと変わっていくのだった!クールで陽気な宇宙人を救うため、ダメ駄目なヤツらが今、立ち上がる!!

7点!!シュールな感じなのかなと思ったら以外にも古典的&ダイレクトに笑わせに来てて、ポップコーン片手に笑いながら観るのにちょうど良い映画です。でも、SF映画とアメコミを殆ど観ないので、パロディーが少ししかわからず消化不良です。理解ったらたぶん爆笑だと思います。ゾイル捜査官役のジェイソン・ベイトマンがイケメン。主役の二人がリアルにただのおっさんなので、自然と目が癒しを求めてました(爆)ポールがめちゃめちゃ愛され宇宙人で、クライマックスのポールの行動は予想通りなのに、泣きそうになっちゃいました(>_<)宇宙人とか見た目的に本当に興味ないのですが、映画が進むうちにどんどん可愛く思えてきます♪グレアムとクライヴの関係性が変わっていくのも、二人が成長していくのも、こういうコメディーものには珍しく、しっかりしたストーリーで楽しめます。笑えてほんわか優しい気持ちになれる上質なコメディー作品です。2010年公開。

「国家代表!?」

ハ・ジョンウ主演他。「ありえない」の向こう側へ―冬季オリンピック誘致のため、スキージャンプの国家代表チームが急遽組織されることになった韓国。かりだされたのはジャンプ未経験のダメ男たちだった!必ず夢が叶うと信じ、ド素人による大胆奔放な!?な猛特訓の日々が始まる。オリンピックに人生のすべてを賭ける彼らの運命は?韓国で860万人動員の大ヒットを記録した無謀でおバカな青春エンターテインメント、飛び立つ!

2点!!実話を基にした~という触れ込みですが、色々な人たちのエピソードを集めて一人のキャラクターとして成り立たせている感じなので、私が泣いたハ・ジョンウのクライマックスも実話ではありません。知ってて観たので、ハ・ジョンウの名演に泣かされただけです(爆)映画自体は、140分を超えててコメディ寄りなのかスポーツ青春寄りなのか、中途半端なそれぞれの事情がダラダラと描かれるので、1回寝落ちしました。どんどん気持ちとやる気が高まっていく作りではないため、ダラダラしているうちにワールドカップになっちゃった、オリンピックに出れることになっちゃったみたいに見えてしまうのが何とも残念。もう少し凝縮した完成度で公開して欲しかったです。何気にマブリーが特別出演しています。マブリーなので何かの代表選手か英語を話す役かと思いきや、全然普通の役柄で(笑)それでもスポーツ選手に観えちゃうマブリー(笑)2010年公開。

「第9地区」

シャルト・コプリー主演他。人類、立ち入り禁止。南アフリカ上空に突如現れた、正体不明の宇宙船。あるものはエイリアンによる侵略を恐れ、あるものは技術の革新的な発展がもたらされると期待したが、宇宙船はヨハネスブルク上空に浮かんだまま、動こうとしない。しびれを切らした南アフリカ政府は偵察隊を派遣。船内で彼らを待ち受けていたのは、弱り果てたエイリアンの群れだった。彼らは故障した宇宙船に乗った難民に過ぎなかったのだ。それから28年後、難民として生活するエイリアンと人間が暮らす共同居住区“第9地区”はスラムと化していた。超国家機関MNUはエイリアンの強制移住を決定し、ヴィカス(シャルト・コプリー)という男を現場責任者に指名する。彼は立ち退きの通達をして回るうちに、知らずに人類とエイリアンの歴史を変える大事件の引き金を引いてしまう―。“彼ら”が難民として降り立った「第9地区」で、一体何が起きたのか。これはピーター・ジャクソンとニール・ブロムカンプ監督が贈る、21世紀の<リアル>。第82回アカデミー賞4部門ノミネート作品。

6点!!盛り上がるナレーションなしの某アンビリーバボーみたいな感じでドキュメンタリータッチでダラダラ話が展開されていく。ミニシアター感凄いけど、アカデミーに4部門もノミネートしたのか。ヴィカスは最初、完全に舐めたキャラだったけれど立場がエイリアン側になったことで、人が人を想う気持ちや生きる権利など、人間が基本的に大事にしなければならない感情を思い出していく。彼らを観ていて、戦争も一度、自分たちの立場を入れ替えたら、案外ストップ出来るものもあるんじゃないかな?と感じた。勿論、強者側になり逆効果になることもあるだろうけど。同じ職場の仲間、人間なのに、腕がエビになっただけで、あそこまで即冷酷になれるのが信じられなかった。科学者ってそうなの?(偏見)排他主義はここまで冷酷になれるの?一度、受け入れたのに20年間かけて出来上がったのが心の繋がりではなく、支配する側、される側の関係というのも悲しかった。心の繋がりが出来ていれば、技術だって教えて貰えたかも知れないのに、人間はいつも目先のことばかりに囚われて損をする方を選択してしまう。「チャッピー」の原型みたいな感じで、観にくかったけれど、考えさせられる作品ではあった。2010年公開。

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