
ゆゆの勝手に映画評(2011)
「スマグラー おまえの未来を運べ」
妻夫木聡主演他。お前の未来を運べ―。砧涼介(妻夫木聡)、25歳・フリーター。役者の夢を諦め、気づけば多額の借金を背負わされ、その返済のためにいまは秘密の運送屋(スマグラー)の一員になっていた。仕事は、決して陽の光には晒すことのできない、とんでもなくヤバい“ブツ”の運搬と処理を極秘に行うもの。仕事仲間も依頼主も裏社会に生きる筋金入りのプロばかり。そんな中、砧はその人のよさが災いして、人生最悪の失敗をしてしまう。ラスト38分の衝撃。それに続く圧倒的な爽快感を体感せよ!
5点!!ジャンルは、ホラー・バイオレンスなんじゃないでしょうか。DVDで観たのですが、大画面だったら気持ち悪くなっていたかも知れません(>_<)砧が笑えるくらい簡単に転落人生を進んでいってから、ラスト38分までが、地道に伏線を張っていっている作業で、若干、退屈です。でも、バイオレンス度が強くて、安藤くんのアクションが恰好良くて、目が離せないです。石井監督の作品にしては、スピード感がいまいちかなと思いましたが、ワンシーンのスピード感は凄いところがあって、そこを見逃さないために、目が離せませんでした。妻夫木くんと安藤くんの演技は、相変わらず良かったですけど、永瀬さんの演技は、いつも上手いのかどうかわかりません(*_+?)しかし、副題の「お前の未来を運べ」。そんな希望に満ちたシーン、ひとつも無かったような・・・。脇役が豪華で、大杉さんと津田さんをWで使うという贅沢な作品でした。2011年公開。
「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」
大政絢、染谷将太主演他。僕(みーくん)(染谷将太)の幼なじみ、まーちゃん(大政絢)。とっても可愛いけど、乱暴でワガママで、壊れた女の子。僕とまーちゃんは、10年前の誘拐監禁事件の被害者同士。不穏な連続殺人事件が起きている街で僕らは再会し、一緒に暮らすことにした。そんなとき、精神科医の先生(鈴木京香)に聞いた。殺人事件を捜査する刑事(田畑智子)が、僕らを容疑者扱いしているらしい・・・・・。嘘だけどホント。壊れてるけど完ペキ。僕らは不幸だけどいつも幸せ。キュートでポップで残酷な青春ラブストーリー。
7点!!原作読んでます。原作を若干の違いはありますが、大よそは同じです。衝撃度も原作と同じくらいです。みーくんとまーちゃんの関係は、激しく切なく、激しく悲しいです。でも、絶望的とは言いたくない・・・かな。原作通りに描いたら、R18指定通り越してサイコホラーになりかねないので、キュートでポップにしたのかも知れませんが、やはりサイコホラーとキュートでポップは相容れないものなので、違和感がありました。教室のキスシーンとか、屋上飛び降りのシーンとかは、原作のままの方が良いのになと、観てて冷めました。ラストも、「幸せの背景は不幸」を表現していましたけど、もっと普通な感じ(嘘だけど)で良いのになって、残念に思いました。染谷くんのみーくんはまさに適役で、もう染谷くん以外考えられないし、まーちゃんも可愛くて(もっと暴力的だったら良かったけど。)「みーまー。」のラブラブサイコな世界観が良く出ていたと思います(^^)みーくんの、坂下先生と菜月さんとのやりとりを、もっと観たかったです。坂下先生と同じく、私も、みーくんに心を取り戻して欲しいと、切に願いますが、もし、本当に心を取り戻したら、どうなってしまうのだろうと、切なく光を探してしまいます。私には、どうかHAPPY ENDINGになりますようにと願うことしか出来ません(>_<)2011年公開。
「ニューイヤーズ・イブ」
アシュトン・カッチャー出演他。一年で最も煌びやかになる街、大晦日のニューヨーク。行きかう人々の頭の中は、今宵の年越しのカウントダウンを誰とどこで迎えるかでいっぱいだ。ここに登場するのは、いつの間にか人との絆を失ってしまった8組の人々。彼らは一年の最後の日に、その大切さに気づき、なんとか絆を取り戻そうと奔走する。人間関係に、どこか不器用な人々が、素直になって心を開いて、懸命に想いを伝えようとする姿に、胸を揺さぶられずにいられない。どんなに悲しいことがあっても、ほんの少しの勇気を出せば、いつでも人生を輝かせることができる。2012年、きっとあなたにも、希望の一年がはじまる―。
10点!!ハル・ベリー、ジョン・ボン・ジョヴィ、アビゲイル・ブレスリン、ロバート・デ・ニーロ、ザック・エフロン、アシュトン・カッチャー、サラ・ジェシカ・パーカー、ミシェル・ファイファー、ヒラリー・スワンクなど、錚々たるメンバーで贈る大晦日のハッピームービーです☆*:・°サラの娘がアビゲイルちゃんで、弟がザックで、ザックの親友がアシュトンですって!?余りの大好物の大粒揃いに序盤から猛烈な眩暈が(笑)私は、今作のような、観ているだけでHAPPYになれる、シーズンオムニバスムービーが大好きです♪(*^_^*)他には、「ラブ・アクチュアリー」や「バレンタインデー」などがありますね。ニューイヤーズ・イブの一日には、たくさんの気持ちが溢れていて、キム(サラ・ジェシカ・パーカー)の娘を大切に想う気持ちや、ヘイリー(アビゲイル・ブレスリン)の大晦日に懸ける初恋や、親子の絆に、心が温かくなり涙。エイミー(ハル・ベリー)の恋人とのスカイプに涙。イングリッド(ミシェル・ファイファー)の心を解かしていくポール(ザック・エフロン)という奇妙な組合せと、同じく、ランディ(アシュトン・カッチャー)の心を解かすエリーズ(リー・ミシェル)を観て、また心が温かくなりました。「一年の終わりは、優しさと思いやりを。」というクレア(ヒラリー・スワンク)のスピーチ通りだなぁとほんわり優しい気持ちになり、そうしなきゃなと思いました(*^_^*) ‘ボール・ドロップ’というイベントは初めて聞いたのですが、「出来なかったら世界が失望するぞ。」と怒る上司を見て、どんだけの規模のイベントなのだろうと思いました(^_^;)日本で言うと、除夜の鐘が鳴らなかった的な感じなのかな?あまりにボール・ドロップメインのシーンが長かったので、凄く気になってしまいました。年末、ネットで観てみようかな(笑)ボン・ジョヴィの俳優としてのイケメンぶりに驚き、ザックの歌声もワンフレーズ聴けて、他にも色々ハッピーになり、まさに一年の終わりのサプライズプレゼントのような映画です☆彡 世界中が奇跡に満ち溢れる日というキャッチコピーは間違ってないと思える作品です☆彡 注:絶対に、独りで観てはいけません。恋人同士がベスト。無理なら友人同士をお薦めします。2011年公開。
「サラの鍵」
クリスティン・スコット・トーマス主演他。少女は弟を納戸に隠して鍵をかけた。すぐに戻れると信じて―。1942年、ナチス占領下のパリで行われたユダヤ人迫害。それから60年後、ジャーナリストのジュリア(クリスティン・スコット・トーマス)は、アウシュビッツに送られた家族について取材するうちに、収容所から逃亡した少女サラについての秘密を知る。サラが自分の弟を守ろうと、納戸に鍵をかけて弟を隠したこと。そして、そのアパートは現在のジュリアのアパートだったこと。時を超え、明らかになった悲しい真実がジュリアの運命を変えていくことになる―。
6点!!戦争による異常な悲劇と、悲しく壮絶なサラの人生を、生々しいくらいリアルに描き、観る者の心を捉える作品です。当時のフランス大統領が、フランスもユダヤ人迫害をしていたと発言していたという事実に驚きました。戦争映画は、数多く観ても、どこかに新たな真実が転がっているものなので、出来るだけ観たいと思っています。でも、ジュリアの行動から生まれる「汝、隣人を愛せよ。」精神は、日本人にはピンとはこないのではないかと思いました。勿論、サラを匿った老夫婦のような行動は、私たちでもするでしょうし、自分の暮らす場所の歴史に疑問があったら、調べる事もするでしょうけど、そこから先の、相手がいる場合でも真実を暴くというのは、自分だったらするかなぁと考えると、疑問です。大きな代償の先に真実があるといいますが、自分以外に降り懸かる代償でも、真実を暴こうとするジュリアの行動には、少し考えなしなのではないかと感じました。義祖父が必死に隠してきた大きな事を、簡単に晒してしまうのは、義祖父母の今までの人生さえ崩す事になりかねません。サラの息子に真実を伝えて、結果、ジュリアに感謝したから良かったものの、50歳にして自分のアイデンティティを左右される真実を前に、これからの彼の人生がおかしくなってしまう可能性も大きかったわけで、ジュリアの人生が変わるのは勝手だけど、周囲に対しては、慎重さに欠けるなと思いました。でも、深い悲しみの中に一筋の光が差すラストと終わり方はフランス映画らしく余韻が残って素晴らしいと思いました。多分、個人的にジュリアのキャラクターが気に入らなかっただけで(爆)、サラという人物を浮き彫りにしていくストーリーは素晴らしかったと思います。2011年公開。
「源氏物語 ―千年の謎―」
生田斗真主演他。愛に生き、愛に苦悩する光源氏(生田斗真)。そして、そんな光源氏を愛してしまう女性たちの“女の性(さが)”を描き、千年もの間、多くの人を共感させ、熱く支持されてきた「源氏物語」。しかし、これまで作者・紫式部(中谷美紀)について言及した文献は極めて少ない。紫式部を執筆へと駆り立てたものは何だったのか?絢爛豪華な平安王朝を舞台に描かれる、<光源氏の華麗なる愛>と<紫式部の秘めた恋>。同時進行する2つの愛の物語が明らかにする真相とは―。世界文学史上、最高峰の恋愛小説「源氏物語」。その誕生の秘密に迫る壮大な歴史エンタテイメント、誕生!!
7点!!「源氏物語」は、訳書はもちろん、原文でも読んでいるくらい大好きな作品です。けれど、過去の映像作品は観た事がありませんでした。キャストが発表された時は、東山くんと中谷美紀以外、全員ミスキャストに思えたのですが、始まってみると、俳優陣が上手なのも相俟って、意外と皆さん、世界観に溶け込んでいました(^^)特に、田中麗奈さん演じる六条御息所はとても上手くて、魅了されました。葵の上の多部ちゃんも、役柄に合っていて、素敵でした。ただ、「源氏物語」上の女性陣の演技は、良くも悪くも、個性を無くして演じていた感じがありました。時代劇なので、ある程度は仕方ないと思いますが、それだったら、もっと適任のキャスティングが合ったのではないかと思いました。台詞回しが硬い事もあって、舞台を観ているようでもありました。東山くんや生田くんが舞台経験が多い事や、豪華絢爛な舞台絵巻からそういった雰囲気が出ていたのだと思います。紫式部の現実世界と、「源氏物語」の物語上の世界をリンクさせるという発想は、新しくて面白いと思いましたが、ラストにかけては少し不自然な感じがしました。でも、藤原道長と紫式部の関係と、それ故に「源氏物語」が誕生したというならば、フィクションながら、平安時代は、とてもドラマティックだなぁと思いました(^^)個人的には、頭の中将(尾上松也)は、光源氏に匹敵するともいわれる美青年なので、そこは力入れて欲しかったです(>_<)歌舞伎界の方なので、身のこなしは綺麗でしたけれど。「源氏物語」は知らない方には入りにくい世界ですけど、今作では、紫式部の解りやすいナレーションが入るので、比較的理解して、楽しめると思います(^^)「源氏物語」は、とても素敵なお話なので、過去の作品でも良いですし、今作でも良いですし、1度は映像作品に触れてみる事をお勧めします♪ 2011年公開。
「ハード・ロマンチッカー」
松田翔太主演他。ロマンチストではない。「ロマンチッカー」だ。しかも「ハード」な!物語の舞台は潮の香りと退廃のムードが漂う山口県・下関市。在日韓国人2世の主人公・グー(松田翔太)が、後輩の起こした殺人事件をきっかけに暴力団の抗争や暴走族、不良たちの暴力の連鎖に巻き込まれていくさまを激しい暴力と痛みと共に描き出す。「暴力」という選択しか知らない男達の気が狂うほどマトモな日常。「バトル・ロワイヤル」から11年、再び世に問う、暴力とはなんだ!?
4点!!黒夢がわりと好き。ちょうどやさぐれた気分。だったので、ロマンチッカーとは謎のまま、バイオレンスな今作を鑑賞してきました。ロマンチッカーの意味は謎のままでしたし、(男性陣は憧れる処もあるって事かな?)私のやさぐれ具合を遥かに超えたグーたちの抗争に、若干気持ちが悪くなってしまいましたが、作品としての完成度は、まぁまぁ高めだと思います。たくさん派閥や、対立があるのに、不思議と関係図が解りやすいですし、疾走感があるので、ラストまでダレないです。でも、監督が言う、気が狂うほどマトモな日常の世界にどっぷり浸かってしまうと、観終わった後も、後ろからボコられたるするんじゃないかと思ってしまったので、私のように世界観に入りやすい方は注意です※※※ 遠藤要さんとか中村獅童さんとかの演技は相変わらず味出てて良かったです。下関弁で世界観を作っていたわりに、主役の松田くんがあまり下関弁を使っていないのが、がっかりでした。2011年公開。
「夜明けの街で」
岸谷五朗主演他。この恋は甘い地獄。美しい妻(木村多江)との平凡な家庭に恵まれた男・渡部和也(岸谷五朗)は、謎めいた雰囲気を持つ部下の女性・仲西秋葉(深田恭子)と出会い、甘く残酷な不倫の恋に溺れてゆく。家庭では優しい夫と父親を演じながら、クリスマスイブも、バレンタインも嘘を重ねて秋葉のもとに向かわずにはいられない。やがて彼女は、自身の過去に起きたある事件について男に語りだす。その謎と彼女の孤独を知った男は、より一層彼女との関係に溺れていく―。情熱と不安の中で、男はどこまで女の謎を愛せるのか。この恋の驚愕の結末とは―?
6点!!原作は読んでます。映像化した分、リアリティや共感出来る部分は大きかったですが、ラブストーリーをメインに据えていて、原作で書かれている、秋葉が殺人事件の第一犯人候補という伏線が張られていないので、ミステリー性に欠けていました。女性の恐さという面では、十二分にゾッとするサスペンスになっていましたけど(^_^;)でも当時、原作を読んだ感想は、東野さんにしてはいまいちかなぁと思っていたのですが、映画は、どの登場人物から観ても、感情移入する事が出来たので、人間を描くのが、上手い監督さんなのだなと感じました。女性はやはり強く、良くも悪くもずる賢くて、男性は手の内で転がされているのだなぁとか、ミイラ捕りがミイラになりかけてしまう秋葉の想いが切なくて苦しく思ったり、自分は、有美子のような強さは、とても持ち合わせられないなと、ゾッとするくらい完敗している自分がいたり、秋葉の伯母(萬田久子)の覚悟を決めた強さだったり、とにかく女性が強い話です(笑)その中で、渡部はフラフラ振り回されてるっていう(笑)東野さんは、追い詰められた心の叫びみたいなものを描くのが、とても巧い作家さんで、それを今回は、深キョンがとても丁寧に演じていて、切なく胸が締め付けられるラブストーリーに仕上がっています。久保田利伸さんの書き下ろしの主題歌が素晴らしいので、エンドロールで登場人物たちに想いを廻らせ、切なくて怖い世界に浸ってきました。2011年公開。
「ワイルド7」
瑛太主演他。悪を撃ち抜け、愛を守り抜け。凶悪犯はその場で消去―そんな極秘ミッションを遂行する警察組織があった!「法律で裁けない犯罪者はいっそその場で消去してしまうべき」―そんな過激な発想から生まれた超法規的警察組織、通称「ワイルド7」。凶悪犯を裁く彼らもまた、選りすぐられた犯罪者たち。いずれ劣らぬ犯罪歴と、犯行のために身につけた特殊技能をあわせ持ったプロフェッショナルな7人。“法”も“手段”も超越して、問答無用に悪を一掃する爽快感。息を呑むバイクライディングに、スタイリッシュなガン・テクニック。元犯罪者の7人がやっと出会った、命さえ託すことができる「仲間」という存在。絶対に裏切らない強い絆が、感動のドラマを生む!
8点!!期待通りそれ以上ではないです(爆)羽住監督なので、ある程度は期待していたのですが、何せ、原作が古過ぎるので、そのまま実写化するとやっぱり古いんですね(=_=) 外見から始まって、設定、展開、テーマと何から何まで(でも瑛太は昭和顔で眉が太いので、馴染んでいる。)羽住監督なら、現代風にアレンジしても成功出来たと思うんだけどなぁ。。(〃_ _) 冒頭は、監督の大好きなSAT総出動&大爆発から始まり(そろそろ観客も飽きてきましたよ)、ワイルド7のご丁寧なキャラクター説明が2度あり(原作を知らない世代には有難いです。)、ミッション開始です。バイクライディングに拘っているというだけあって、確かにかっこ良かったのですが、もう一歩ブっ飛んだライディングが観たかったです。物足りないです(>_<)でも、サイドカーからミサイルは意外性があり、カッコ良かったです(o^-')b クライマックスは、ずっと銃撃戦なのですが、何せ瑛太は元が温厚過ぎるので、迫力に欠けるんですよ。それに加えて、丸山くんのヘッポコ演技(爆)椎名さんと、宇梶さんの演技に泣きそうになっていた後だけに、残念です((>_<)宇梶さん、Vシネの匂い漂わせ過ぎ(笑))深キョンは、今までのイメージから脱却すべく、最近頑張っているので、このまま頑張って演技派になってくれればいいなぁと思います。瑛太も、静の迫力は、凄いある俳優さんなので、今度は動で頑張って欲しいと思いますo(^o^)o なんだかんだ言いましたが、何も考えずスカッと出来る大型邦画は珍しいので、観てもいいと思います(爆)おまけ:中井さんの悪役イメージはどう頑張っても払拭されない(爆)2011年公開。
「指輪をはめたい」
山田孝之主演他。僕の記憶から、花嫁が消えた。スケートリンクで転んで記憶を失ってしまった製薬会社の営業マン、片山輝彦(山田孝之)の鞄の中から出てきたのは婚約指輪だった・・・!3人の花嫁候補+謎の美少女+絆創膏に振り回されながらも、愛する人の記憶を取り戻そうと奮闘する男の姿を描くファンタジックでちょっぴりビターなラブコメディ。
6点!!B級映画のニオイがプンプンする(山田孝之が(笑))映画を観てきました。一言でいうと、ファンタジーというよりはシュール、その悲哀劇は、小さなシェークスピア劇場のようでした。3人の花嫁候補を演じるのは、小西真奈美、真木よう子、池脇千鶴と、「モテキ」ばりの豪華女優陣。物語のキーを握る謎のスケート少女には、新進女優の二階堂ふみ。彼女は、演技はまだまだだけれど、妙な大物感があって、今後が期待出来ます(^-^) そして、舵取りが山田くんという、絶妙な布陣で、やり方によっては、大コケしてもおかしくない作品を、見事なシュールな世界に作り上げていますヽ('ー'#)/ 内容は、ホント、DVDでいい感じなんですけど(爆)監督と俳優さんの実力が、キラリと光る掘り出し物的作品です。久々に池脇ちゃんが、普通に可愛い感じだったし♪真木よう子の谷間が凄かったし(笑)ふみちゃん、可愛かったし(笑)これぞB級の真骨頂というような作品なので、お好きな方はどうぞ(o^-')b 2011年公開。
「ラブ・アゲイン」
スティーブ・カレル主演他。今、妻にフラれました。理想的な家庭に甘え、単なるイケてない中年と化していた夫のキャル(スティーブ・カレル)。人生の中盤でふと立ち止まった妻のエミリー(ジュリアン・ムーア)は、ある日突然離婚を切り出した―!キャルは自分改造計画を発動し、劇的にイケてるダンナへと変身していく。イケダンになれば、もう一度エミリーの気持ちを取り戻せるのか?実力派キャストたちによる、心に響くハートウォーミング・ラブコメディ。
10点!!原題は“CRAZY, STUPID,LOVE”です。様々な世代の愛や青春が、たくさん織り込まれていて、考えさせられ、元気が貰える映画です(*^_^*)一見、ライトなラブコメディなのですが、人生の折り返し地点に差し掛かった夫婦が抱える問題を、鋭く切り取った作品でもあります。これに気付かないで、キャルの身に起こった出来事を、笑ったり、スルーしたりする男は、男性としては終わっていると思います。(何時捨てられてもおかしくありません。)男性陣には、この作品を観て、キャルと共に奮起してもらいたいというのが、世の女性全員の願いです。逆に、女性的には、自分のごく身近にある幸せにちゃんと気付いて、それを大切にして生きたら、幸せの濃度は濃くなっていくという事に気付かされる作品でした。女性は、あれもこれもと全てを求め、「〇〇がないから不幸だ。〇〇があれば幸せなのに。」と常に上を見がちですが、すぐ下に幸せは転がっているのに、観てないだけかもよ?という事です。前半は、まさにクレイジーな感じで笑えて、後半は、キャルとエミリー、二人の気持ちが切なくて、(私は女性なのでエミリー寄り(笑))コメディなのに泣けてきちゃったりして、「笑い泣き」、これが夫婦というものなのかなぁと、また笑い泣き(;_;) あとは、ライアン・ゴズリングのセクシー過ぎる肉体美でパーフェクトです☆*:・°2011年公開。
「カイジ2 人生奪回ゲーム」
藤原竜也主演他。おかえり、クズの皆様。数々の命懸けのゲームの勝利し、多額の借金を帳消しにした伊藤カイジ(藤原竜也)。まさに人生の逆転を果たしたと思いきや、1年も経たないうちに、またしても借金まみれの「負け組」に。再逆転を目指すカイジが今回挑むのは、当たれば10億円以上稼げるモンスターマシーン。通称“沼”。“沼”をコントロールしているのは、若き支配人・一条聖也(伊勢谷友介)。今回カイジは、同じ「負け組」の石田裕美(吉高由里子)、坂崎孝太郎(生瀬勝久)、そして前作でカイジの行く手を阻み続けていた利根川幸雄(香川照之)とまで手を組む。それぞれの理由でドン底の人生を送る「負け組」4人が希望ある人生を奪回するため、またしても命を懸けた数々の究極のゲームに挑む!!ダマして奪え!僕たちの未来を取り戻せ!
9点!!てゆうかカイジは何でまた地下に落ちてるんですか?(・ω・;) 原作を読んでいないのでわからないのですが、根っからのギャンブラーなのですか?だとしても、また地下って・・・学習能力はないのですか?(爆)その学習能力がないダメ~な感じを、藤原くんが今回もまた良い感じに演じています(o^-')b ダメンズ似合うな(爆)今回は、頭脳戦+信頼+ちょっと泣けるストーリーです。2作目なので、キャラクターを遊ばせていて、カイジや利根川のおっちょこちょいだったり、人間らしい一面が観られるので、1作目より断然面白かったです。ゲームだけではなく、人間模様も濃かったので、ざわざわ緊迫感に、応援したい気持ちがプラスされて、ストーリーに、どっぷり浸かる事が出来ました(o^-')b ラストの一条とのやりとりが、爽やか過ぎて、少し興ざめしましたが、そのまたラストの騙し合いは、因縁の対決で笑えました。あと、どちらかというと、生瀬さんと伊勢谷くんはコメディー担当だったのですが、伊勢谷くんのコメディー演技は微妙でした(=_=) 2011年公開。
「ハラがコレなんで」
仲里依紗主演他。この世で一番大事なのは、粋に生きること。失くしちゃいけないのは、人を思いやる義理と人情。それが原光子(仲里依紗)の生き方だ。妊娠9か月だがお腹の子供の父親とは別れ、家もなければ金もない―。そんな限界ギリギリの状況でも、光子はどーんと構えていた。流れる雲を追いかけるように、子供の頃に暮らしていた長屋にたどり着く光子。そこには、優しすぎて不器用な人々が肩を落として住んでいた。「OK、大丈夫。私がなんとかする!」誰よりも崖っぷちなはずの光子だが、彼らを前に向かせるために立ち上がる―!妊娠9か月。家も金もなくてダンナもいない。でも、自分のことより他人のこと。みんなを元気にする、最高に“粋”な妊婦ヒーローの誕生!
8点!!戦時中の不発弾(これが後で大変な事に。)が残る古い長屋町に夜逃げしてきた幼い光子は、そこの大家や住人たちから、日本人の粋というものを学びます。その後間もなく、長屋を去るのですが、なぜか大人になった光子は、粋か粋じゃないかで全ての物事を判断し、風に吹かれるまま人生を突き進む寅さんのような女性に(笑)。 そして風に吹かれて辿り着いた場所は、昔の長屋町。そこには昔のような活気はなく、時代に取り残された住人たちが、細々と生活しているのですが、光子にかかればそんな弱気なんて何のその!「オーケー!」と「粋だねぇ。」の二言で、町に活気を取り戻していきます。仲ちゃんの「粋だねぇ。」の言い方が、たんびたんび良い味出していて、やっぱり上手いなぁと思いました(*^_^*) 昔ながらの男気溢れる陽一(中村蒼)もカッコ良かったです(^-^)v 妊娠9ヶ月にもかかわらず、光子は、粋に従ってバタバタと動くのですが、その結果の展開は、予想通り(笑)そこに至っても、まだ全ての問題を一手に引き受けようとする光子(笑)。周囲のドタバタ劇も、皆がワーワー叫ぶのだけれど、皆、「何とかしなきゃ。」「助けなきゃ。」という気持ちは、同じで、観ていて面白いのと、心が温かくなりました(*^_^*) そこにきての、光子の「あたし、独りじゃなくて良かった!」という台詞に、感動して、ほんのり泣きそうになりました(^-^) 元々、映画でも、時代劇などが好きなのですが、義理、人情ってやっぱり良いですね(^-^) 基本、ドタバタコメディーなのですが、光子の、「楽」に生きるための名言や、大家さんたちのキラリと光る台詞が、たくさん詰まった素敵な作品です♪まだ荒削りだけど、これからどんどん良くなっていくだろう石井監督に期待です☆2011年公開。
「アントキノイノチ」
岡田将生、榮倉奈々主演他。高校時代に友人(染谷将太)を“殺した”ことがきっかけで、心を閉ざしてしまった永島杏平(岡田将生)。3年後、父の紹介で遺品整理業の現場で働き始めた杏平は、久保田ゆき(榮倉奈々)と出逢う。命が失われた場所で共に過ごす中で、次第に心を通わせていく2人。そんなある日、ゆきは衝撃的な過去を杏平に告げる。そして、杏平の前から姿を消してしまう―。親友の命を奪った彼。かけがえのない命を守りきれなかった彼女。それでも、遺されたのは未来。
6点!!数年前に、外国で、遺品整理のHappyな映画がありましたが、この作品は、真逆というか、死を、真摯に重いものとして受け止める、日本人ならではの作品だと思いました。杏平が、高校生の時に体験した、閉鎖的な空間の中での、子どもたちの、あの独特な無機質な感じは、私も、昔、経験した事があるので解ります。皆が、薄いシールドを張っていて、何を叫んでも、彼らの心には届かない感覚と世界の中で、杏平のような、繊細な心の持ち主は、心が壊れてしまっても、おかしくはありません。冒頭の岡田くんの表情が、小さな子どものように壊れそうでピュア過ぎて、目を奪われます。榮倉菜々ちゃんも、着々と、演技派への道を進んでいて、内容より、二人の演技の良さに、釘付けになりました。他にも、染谷くんや、松坂くんなど、若手で、これからの俳優さんが頑張っている作品でもあるので、そこにも注目して欲しいですo(^o^)o 内容は、人と人が繋がるというテーマで、杏平とゆきが恋とか愛ではなく、人と人として繋がるまでは丁寧に描かれていましたが、ラストにかけて、こちゃこちゃっと小まとめにしてしまっているので、モヤモヤ感が残ります。。。(〃_ _) GReeeeNの書き下ろし曲も、なんか軽くて、世界観を壊している気がしましたが、岡田くんと榮倉菜々ちゃんの、全身から溢れ出る悲痛感が凄くて、それだけでラストまで、駆け抜けた感じの作品です(^^;)2011年公開。
「ミッション:8ミニッツ」
ジェイク・ギレンホール主演。政府の極秘ミッションに従事する米軍のエリート、スティーヴンス大尉(ジェイク・ギレンホール)。彼に与えられた任務はシカゴで乗客全員が死亡した列車爆破事故の犯人を見つけることだった。事件解明のため、彼は爆破の犠牲者が死亡する“8分前の意識”に入り込む。だが8分はすぐに過ぎ、スティーブンは元の自分に戻ってしまう。犯人を捕らえるまで続く無限ループに、そもそも過去を変えて乗客を救うことなど可能なのかという疑問が生まれ始める。なぜ、この任務にスティーブンが選ばれたのか。このミッションに隠された禁断の真実とは・・・?警告:このラスト、映画通ほどダマされる!
6点!!こんなミッションシステムがあったら大変!世界がひっくり返っちゃいますw(☆o◎)w 綿密に練り込まれたストーリーと、ラストが読めない展開に、引き込まれました。しかし、爆破シーンもアクションシーンもたくさんあり、全体に緊迫感も漂わせているのに、主演のジェイク始め、映画全体が、なぜか地味です(爆)作品自体は、しっかりしているけれど、魅せようというエンタメ性が欠けているのかなと思いました。「このラスト、映画通ほど騙される」というキャッチコピーに惹かれて、観に行ったのですが、私なりに噛み砕けたし、「あれは何?」みたいな部分も無かったので、たぶん騙されてないと思いますが、実は騙されてたりして?(笑)その辺りは、監督を追求しない限り、謎です(爆)2011年公開。
「モンスター上司」
ケビン・スペイシー出演他。ニック(ジェイソン・ベイトマン)、カート(ジェイソン・サダイキス)、デイル(チャーリー・デイ)によって、毎日うんざるする仕事を少しでもマシにさせる方法は、どうにも耐えられないそれぞれのボスの存在を葬り去ることだった。そして、絶対にしくじりようのない、“上司排除計画”を考案するのだが・・・。パワハラ上司(ケビン・スペイシー)・セクハラ上司(ジェニファー・アニンストン)・バカハラ上司(コリン・ファレル)―史上最悪な上司たち!!そのストレスに耐えられなくなった時、3人の男たちがとった上司排除作戦とは!!上司に悩ませられている全てのサラリーマンに贈る痛快復讐コメディ。
5点!!序盤から横暴極まる上司たちの発言&行動が、凄過ぎて、会話に慣れるまで、ドン引いてしまいました(笑)仕事終わりに、友人たちと集まって仕事の愚痴を吐き出したり、他人には言わないけれど、嫌な上司に対して、「死ね!」と瞬間的に思ったことのある人は、普通に多いのではないかと思います。 ただ、やはり、殺しのプロではない素人のサラリーマン3人が、それを実行するとなると、ダラダラ&ぐちゃぐちゃになってしまうわけで(笑)中盤、計画崩れで、映画としても、ダラダラしてしまったのが、残念です。後半、ハーケン(ケビン・スペイシー)が、極悪な上司ではなく、まさしくモンスターと化すのが、普通に有り得そうで怖かったです。ケビン・スペイシー迫力あります(笑)日常に有り得そうな感じと、いや、ないだろ~(笑)という、微妙なラインを行き来しているので、リアルです(こんなリアル嫌だけど(笑))前評判が良かったので観に行きましたが、DVDでもいいかなと思います。2011年公開。
「ステキな金縛り」
深津絵里主演他。失敗続きで後がない弁護士エミ(深津絵里)が担当したのは、とある殺人事件。被告人は無実を主張、完璧なアリバイがあるという。なんと事件当夜、旅館の一室で金縛りに遭っていたのだ。無実を証明出来るのは、一晩中彼の上にのし掛かっていた、落ち武者の幽霊だけ。エミはその幽霊・六兵衛(西田敏行)に会い、彼を証人として法廷に召喚させる。しかし、この六兵衛、すべての人に姿が見えるとは限らなかった。しかもエミの前には、一切の超常現象を信じない、敏腕カタブツ検事・小佐野(中井貴一)が立ちはだかり―。人生のどん詰まりに立たされたダメダメ弁護士と、421年前に無念の死を遂げた落ち武者の間に生まれた奇妙な友情。果たして、彼らは、真実を導き出す事が出来るのか!?今、全世界注目の裁判が、幕を開ける―!!!
10点!!初!三谷ワールド参戦です(^-^) ファンタジックで魔法のような2時間半でした(*^_^*) 全体的にコントのような感じで、冷静に考えると「ナイでしょ!」と思うのですが、怒濤のコントラッシュとストーリーのテンポの良さと、場面切替えと役者たちの台詞の速さ(普通の1.5倍くらい速い)で、絶妙な笑いの世界観が作り上げられていました(o^-')b 西田敏行の絶大なコミカル演技&安定感と永遠の森ガール&ずっと可愛い深津絵里の凸凹コンビの、出会いから奮闘、ノリツッコミも、とても面白かったですし、ラブのシーンでは、いきなりの切ないシーンの投入に、思わず涙がホロリ(;_;)チラシに名前を載せ切れない豪華キャストも見所ですが、意外性のあるキャスティングも良かったと思います(^-^)v 逆に、三谷作品だから、出ちゃいました的な、大物俳優さんの中には、自分が楽しいから出てますみたいな、素の部分が出てしまっている方がいて、それは無しだなぁと思いました(-_-;) 豪華キャストの無駄遣いをする事自体は、流石の三谷さんなので、面白ければOK!です。なので、エンドロールの最後まで、しっかり観て笑って下さい♪2011年公開。
「ツレがうつになりまして。」
宮崎あおい主演他。妻・高崎晴子(宮崎あおい)とツレ(夫・幹男)(堺雅人)とイグアナのイグのちょっと変わった家族。ツレは仕事をバリバリこなし、毎朝お弁当まで作っちゃうスーパーサラリーマン(だった)。そんなツレがある朝、真顔で「死にたい。」ってつぶやいた!何があったのツレ?一体どうしちゃったのツレ?病院での診断結果は、うつ病(心因性うつ病)だった。仕事の激務とストレスが原因らしい。会社を辞めたツレが主夫になる。そして収入源がなくなった高崎家は、妻の仕事で生計を立てることに・・・。そしてツレの体調も徐々に回復に向かい、考え方次第で人生はハッピーになると気付く妻。そして、小さなつまづきのその先には、ある奇跡のような出来事が待っていた・・・。健やかなる時も、病める時も、キミと一緒にいたい。ほんわかハッピーで、ホロッと泣ける、珠玉のラブストーリーが誕生しました。
8点!!絶大なる安定感の二人です。堺さんの演技力には脱帽ですし、あおいちゃんも相変わらず、一切のブレがないです(^-^)v 前半は、ツレが泣くシーンは、私も泣いて、中盤からは、ハルさんの成長、夫婦でひとつの事を一緒に乗り越える大変さと、その先に生まれる新たな絆が、丁寧に描かれていて、やっぱり佐々部監督の作品は良いなぁ、安定感あるなぁと、またもや思いました(笑)ツレの「死にたい。」「僕なんかいなくても誰も困らないんだ。」「一歩でもいいから前に進みたいんだ。」などの台詞は、まるで私の心を代弁しているかのようで、涙がジワーって(笑)私は、ツレのように、皆が見守って、手を差し延べてくれているわけではないけれど、それでも、私に、手を差し延べてくれる人は確実にいて、それは幸せな事だなと、改めて実感しました。だって現実は、誰も頼る人がいない孤独なうつ病の人で世の中は溢れているから(>_<)病める時も貧しい時も、キミと一緒にいたい。そんな風に二人で強くなれたら、それはとても素敵な奇跡だなと思いましたし、その奇跡を、私は欲しいと思いました(^-^) それくらい、うつ病と一緒に、幸せを掴む事は、奇跡的な事なんです。今でこそ「うつ病って何?」なんて言う人はいないけれど、現実は、うつ病に興味のない人は、こういう類の作品は観ないだろうし、観ても心に響かないのではないかと思います。それでも、発信していく事が大事ですし、ハルさんやツレの気持ちに寄り添って観てもらいたい作品です。2011年公開。
「マネーボール」
ブラッド・ピット主演他。選手からフロントに転身し、若くしてメジャー・リーグ球団アスレチックスのゼネラルマネージャーとなったビリー・ビーン(ブラッド・ピット)は、ある時、イェール大経済学部卒のピーター(ジョナ・ヒル)と出会い、彼が主張するデータ重視の運営論に、貧乏球団が勝つための突破口を見出す。そして、周囲の反対を押し切って、後に「マネーボール理論」と呼ばれる戦略を実施していくことに・・・。常識を打ち破る理論で野球を変えたひとりの異端児の闘いをメジャーリーグを舞台に贈る感動の実話。
8点!!野球にも経済論にも興味が無い方でも(私。)、ぐいぐいストーリーに惹き込まれる内容に仕上がってます。マネーボール理論の実話というよりは、野球を通してみる、人が、人生の岐路に立った時、どういう選択をし、どう生きるか、それを、それこそ死ぬ気で、一生チャレンジし続けるという人生学を描いた作品だと思います。そして、一度転んでも、人は何度でも立ち上がり、走り出す事が出来るというメッセージが、一度挫折を経験し、そこから這い上がり、過去の挫折を乗り越えるビリーの姿を通して、静かに固く伝わってきます。全体的に、真面目なストーリーなのですが、コミカルな場面も、随所に折り込まれているので、面白いなぁと感心してしまいました。クライマックスでは、ビリーや、チームメンバーの気持ちになってしまい、涙が出そうになりました。野球がわからなくてもこれだけ楽しめるのだから、野球がわかる方には、かなりの良作なのではないでしょうか(*^_^*) ビリーの、一生チャレンジし続ける精神は、尊敬しますし、見習いたいです(^^)2011年公開。
「キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー」
クリス・エヴァンス主演他。1942年。病弱なため兵士に不適格とされた青年スティーブ・ロジャーズ(クリス・エヴァンス)。彼は、軍の極秘計画「スーパーソルジャー計画」によって“キャプテン・アメリカ”として生まれ変わる。その強靭な身体は、人間の身体能力を極限まで高められ、その純粋で正義を愛する精神も極限まで増幅されたのだった。敵は、レッド・スカル率いるナチス・ドイツの中でも最凶のヒドラー党。捕虜となった仲間や、親友を救いたい一心で、“キャプテン・アメリカ”として覚醒した彼は、単身敵地に向かう。すべてのヒーローの原点!正義感と愛国心に満ちた“キャプテン・アメリカ”の活躍を描くアクション超大作!
10点!!2D・字幕版での鑑賞です。試写会だったのもありますが、戦争ものを3Dで観るのは、気が進みません。元版は観ていませんが、今作のキャプテン・アメリカは、マーベル・ヒーロー達の中でも、最も純粋で、実直で、愛国心が強く、仲間思いで、一点の曇りもない、まさに、誰もが描くヒーローそのものです。「水戸黄門」を、1000倍ド迫力にして、カッコ良くして、アメリカ版にした感じです(爆)全ての悪を成敗する!みたいな。私的には、マーベル・ヒーローの中で、一番好きかも知れないです(*^_^*) 史実と上手く絡めたストーリー展開も、テンポの良さも、マギー(ヘイリー・アトウェル)との恋(切ない、だがしかしそれもヒーローの宿命。)も、親友バッキー(セバスチャン・スタン)との絆も、当時のアメリカを彷彿させる音楽も、すべてが!期待を上回るパーフェクトな作品ですw(☆▽◎)w 人間一人一人は弱いかも知れないけれど、皆で力を合わせ、信念を持って行動すれば、それは大きな力になるという、アメリカらしい、ストレートで素敵な作品でもあります☆ラストに「アベンチャーズ」の予告編まで付いて来たので、“勢揃い”に向けて、期待は高まるばかりですo(^o^)o 2011年公開。
「DOG×POLICE 純白の絆」
市原隼人主演他。警視庁管轄に協調性は欠けるが抜群の検挙率を誇り、人一倍強い正義感で刑事を志望する若い警察官がいた。彼の名は、早川勇作(市原隼人)。いよいよ刑事に昇進かと心弾ませていた彼に下った辞令は警視庁警備部警備二課装備第四係という部署への配属。そこは、警備犬とそのハンドラーとが所属する部署だった。犯人逮捕の機会を奪われ熱意を失いつつあった勇作にあてがわれたバディ(警備犬)は「シロ」だった。シロは、優秀な血統だが、劣勢遺伝(アルビノ)として生まれた為、警備犬への道を閉ざされていた。勇作はそんなシロに自分の姿を重ね合わせ、共に、厳しい訓練を繰り返し、絆を深めていく。そんな折、警視庁を震撼させる連続爆破事件が発生し、四係への出動要請が・・・。それは、シロと勇作を待ち受ける、長く険しい戦いの序章に過ぎなかった―。若きハンドラーと警備犬の、永遠に語り継がれる伝説が今、幕を開ける―知られざる事実から生まれた驚愕のエンタテイメント大作!
8点!!市原隼人の新しい魅力満載です(^-^)v 声の抑揚のつけ方や、間の取り方や表情など、今までの彼には、観ることの出来なかった演技が観られ、市原くん、また一皮剥けた感じです(o^-')b 珍しくラブシーンもあり、(「天卵」は別として。)彼自身も、力を入れて臨んだのが伝わってくる作品です。ストーリーは、序章という感じで、爆破犯を、警察+警備犬チームが、ぶつかり合いながら追うというストレートな話ですが、その分、早川、水野(戸田恵梨香)、向井(時任三郎)などの、キャラクター設定や背景などが、分かりやすく描かれています。ストーリーも、俳優陣の演技が、皆安定しているので、感情移入しやすかったです(o^-')b ブランドが、怪我をしてしまうシーンは、やはり観ていて辛く、更に、戸田恵梨香ちゃんの演技が、相変わらず上手くて、グッときました(;_;)早川とシロのバディ関係も、爽やか新米バディ頑張る!という感じで好感が持てます。早川と水野が、ぶつかり合いながらも、成長し惹かれ合っていく様も、丁寧に描かれていて、良かったです(*^_^*)早川のラブシーンの仕掛け方は、市原くんファンでなくても、キャ~!!です(*>▽<*(笑))しかし、続編を作るとなると、あんな小さな職場内恋愛、いいのか?(笑)それも含めて、続編制作が楽しみです。やるのかな?やるよね?(笑)2011年公開。
「アンフェア the answer」
篠原涼子主演他。殺人事件の容疑者となった人物が次に殺される、前代未聞の“予告殺人”は発生。そして、東京を追われ北海道・西紋別署に勤務する雪平(篠原涼子)に、その連続殺人の容疑がかかる!雪平夏見逮捕の一報が伝えられ騒然となる警視庁内。緊迫する状況のなか、雪平は事件の真相を追い求め、警察からの逃避行を決意する。そこで判明する1つの事実。犯人の狙いは、国家機密が隠されたUSBであった。USBを巡り、元夫、同僚、上司、検察、凶悪犯罪者ら、雪平に近づく男たち。その背後で蠢く、国家を脅かす巨大な陰謀。様々な思惑が絡み合う中、予告殺人と警察の暗部をつなぐUSBを最後に手にするのは―。雪平夏見は誰を信じ、誰に裏切られ、そして、誰を裏切るのか。いま、全ての黒幕が明らかに―。雪平、最後の事件!
10点!!佐藤浩市の貴重なラブシーンにうっとり~ヽ('ー`)ノ~から一転、なんてサイコな!なんて恐ろしい!犯人だけではなく、雪平までアイメークが落ちた上に、血塗れで、執念のゾンビみたいになってますw(☆o◎)w でも、篠原涼子の雪平は、相変わらず綺麗でカッコ良いです(*^_^*) 大森南朋さんが怖過ぎて、1シーンだけ、思いっきり目を瞑ってしまいました(;△;)頑張って観たかったのに~なんて事だ!(ToT) それだけではなくて、スピード感とホラーめいた緊迫感と、雪平の華麗な逃亡劇&アクションも凄くて、かなり見所満載です。そして、まさかの〇〇の裏切り!(まぁ、それがアンフェアの世界観ですが(-_-;))そして死!ファーストシリーズから残っているキャラクターが、もう片手で数えられるだけになってしまいました(;_;)雪平にとって、大変な犠牲を払い、(あ~泣けてくる(涙))黒幕にグッと近付いたわけですが、これで終わりなのでしょうか。ともかく今回は、佐藤(香川照之)の勇姿に乾杯!(涙)2011年公開。
「僕たちは世界を変えることができない。But,we wanna build a school in Canbodia.」
向井理主演他。だから、みんなで笑顔をつくった。「カンボジアに小学校を建てよう!」―ありきたりな毎日を変えようと、勢いで仲間たちと募金プロジェクトを立ち上げた医大生コータ(向井理)。しかしその過程で目の当りにしたのはカンボジアの厳しい現状であった。現実に打ちひしがれながらも、彼らが見た光とは?ある大学生の実話をもとに描いた、“笑顔のチカラ”にあふれた感動作。
5点!!イケメン向井理はもちろんのこと、ネクストブレイク確実な松坂桃李、窪田正孝、柄本祐を観たくて行ってきました(^^)きっかけは何であれ、純粋な思いや、行動は、人の心を動かします。それは、偽善とか同情とか、そんな軽い言葉では決して無くて。深作監督が撮りたかった類のものは、きっとこういう作品だったのだろうなぁと思いました。コータは、一人では何も出来なくて、行き当たりばったりで生きている感じのごく普通の大学生だけれど、本田(松坂桃李)や、コータの気持ちを真剣に受け止めてくれる仲間がいて、カンボジアに学校を建てるという話はどんどん進んでいき、実際に4人でカンボジアに渡り、自分の限界を感じたり、カンボジアの実情を知ったりします。そういうのって、普通は、社会人になってから、しかも、経験出来る人と出来ない人がいるわけで、そういう意味では、コータは全然何も出来なくないじゃんと思いました。テンポの良いストーリー展開と、観せる所はきちんと観せる構図の、バランスが良かったです。コータ、矢野(窪田正孝)、柴田(柄本祐)、本田(松坂桃李)の4人のキャラクターバランスも、とても良かったです。若干、向井くんと深作監督のカンボジア愛が、強く画面に出過ぎてて、「向井理ストーリー」になりかけていましたけど(危ない危ない(汗))現地のガイドさんが「ムカイクン、バイバイ。」って言った時は、耳を疑いましたもん(爆)あれは編集ミスなのか、あのテイクが一番良かったから使ってしまったのか(汗)知りたいです(笑)でも、私は、誰かを笑顔に出来るという事は、世界を変える事に繋がっていくのだと思っています。深作監督、これから、もっと作品を積んで、良い監督になっていただきたいです(^^)2011年公開。
舞台「髑髏城の七人」 by 劇団☆新感線
小栗旬、森山未來出演他。天正18年、本能寺の変で織田信長が明智光秀に討ち取られてより8年が経過した時代。天下統一を目前とした豊臣秀吉の支配がいまだ届いていない関東は、「天魔王」と呼ばれる仮面の男(森山未來)が率いる「関東髑髏党」に支配されていた。成り行き上、関東髑髏党に追われていた少女《ぺてんの》沙霧(仲里依紗)を助けた《玉ころがしの》捨之介(小栗旬)は、偶然知り合った《牢人》狸穴二郎衛門(千葉哲也)とともに、旧知の無界屋蘭兵衛(早乙女太一)を頼って色街「無界の里」へと向かう。しかし、無界の里で沙霧を匿ってもらおうと思っていた矢先、里は髑髏党の襲撃を受けてしまう。天魔王と戦うことを決意する捨之介たち。果たして捨之介や蘭兵衛と天魔王との因縁とは─?1990年、初演。七年ごとに再演を繰り返してきた乱世の伝説が、今、新たな物語として鼓動を始める。
劇団☆新感線です!!時代劇フュージョンロック!!大がかりでスピード感のある場面転回もさることながら、役者さんたちの大立ち回りが超~かっこ良かったです!!主役級の役者さんだけじゃなくて、それぞれの役者さんに見せ場がちゃんとあって、決めどころがあって、それがとってもかっこ良く決まっていて、凄かったです。大立ち回りの乱闘シーンは、劇団☆新感線の得意とするところですが、皆がスローモーションでの、大立ち回りの見せ場とか「すっご!!!」って思いました。最初は、森山くんと勝地くんの舞台での演技が観たくて行ったのですが、最初の小栗くんの決めポーズ+タイトルロールから「かっこいい~~!!」って思っちゃいました。彼は、背があるので、決めるのも、立ち回りも、大きく見えて決まるんですよね(^^)森山くんは、台詞も明瞭で聞き取りやすいし、仕草や立ち回りまで優雅かつキレがあって速やかで(これは早乙女くんにも言えることです)、やっぱり舞台が上手かった!と納得の演技でした。勝地くんは、最初、彼だとわからないくらい、声が太くて、すごく頑張って張ってるなぁと思いました。今回は、笑わせなきゃいけない役で、動きもとても多かったので、一番難しい役だったのではないかと思いますが、頑張っていました(^^)あと小池栄子w 彼女は天才ですね。なんでグラビアから始めちゃったのだろうと不思議に思うくらい何をやらせても完璧ですし、上手過ぎです。決めシーンも男性陣に負けないくらいかっこ良かったです(^^)仲里依紗ちゃんは、初舞台なので、ひたすら頑張ってついていってるという感じだったので、映画をたくさん観てて、上手いなぁと思っていたので、やっぱり舞台だと違うのか~と舞台の難しさを改めて知らされました。でも初舞台が、新感線だなんて度胸はあるw 休憩を挟むくらい長いのですが、大音量のロックと大立ち回りの連続と笑いあり涙あり切なさありのストーリーで、最後まですっごく楽しかったです。また観たい!!!です♪でも、古田新太の捨之助と天魔王だったら、もっとかっこ良かったのだろうなと思ったのも、また事実です。2011年公開。
「モテキ」
森山未來主演他。ドラマ版から1年あまり。派遣社員を卒業、ニュースサイトのライター職として正社員になっていた幸世(森山未來)。「モテキ」を経てちょっとだけ成長したかに見えたが、結局のところ新しい出会いもなく「セカンド童貞」のまま。だが、ある日突然、「第二のモテキ」が幸世に訪れた! 殺人級の笑顔の女・みゆき(長澤まさみ)、 お嬢様系の一途な女・るみ子(麻生久美子)、 秘密のハデかわ女・愛(仲里依紗)、ツンデレS女・素子(真木よう子)。様々な新登場女性と共に過去の女性達との間で揺れ動く幸世。第二モテキの波を超えて、幸世は本当の恋愛(含むセックス)にたどりつけるのか??原作者・久保ミツロウが映画のために完全オリジナルストーリーを書き下ろし!まだ誰も見たことのない「モテキ」が誕生する!
7点!!原作・ドラマ鑑賞済です。オープニングのハンパない豪華な面子とポールダンス(笑)に圧倒され、森山くんの「モテキだぁーーー!!」で、一気に「モテキ」の世界に引き込まれました~ヽ('ー`)ノ~ で、スタートいきなりの衝撃的な展開とその速さに戸惑うっていう(笑)ドラマより、全体的にサブカル色が強くなっていて、受け付けにくい人には受け付けにくいと思いますが(私はちょっと・・・でも半分くらい分かってしまった(爆))、まぁ、ストーリーにはあまり関係ないので(幸世の心情には大いに関係してきますが(笑))、少し成長した幸世の恋愛展開を楽しめる内容になっていますヽ('ー'#)/ 「モテキ」は、やはり、森山くんの、舞台などで鍛え込まれた、絶妙な間と演技力ありきで、成り立っていると思うんですよね。ダンスにしても、叫びにしても、あの絶妙な間も、すべて森山くんだから出来る、「幸世」というイタ過ぎるキャラクターだと思います(笑)長澤まさみちゃんも、森山くんに引っ張られて、いつもより断然良かったです♪殺人級の笑顔、ヤバす!!o(*>▽<*)o あと麻生久美子、歌ウマー(*'o'*) 森山くんと麻生久美子のデュエット、ウマー((笑)*'o'*))墨さん(リリー・フランキー)、スゴー(笑)島田さん(新井浩文)も好きなので、もう少し絡めて欲しかったです。私的には、4人の女性陣が放つ台詞の数々に、女性の本音が散りばめられていて、とても共感しました。愛の別れ際の一言とか、みゆきの「(好きだけど)幸世くんと一緒じゃ成長出来ないんだよ。」とか(笑)男性陣には、幸世に笑ってばかりではなく、何気に放たれてる女性の本音に耳を傾けて欲しいです(笑)ラストは、これでは、またもや続きが作れてしまうので、もう少しきっちり固めちゃっても良かったかなぁと思いました。あれも好きですけどね(^-^) 2011年公開。
「アジョシ」
ウォンビン主演他。少女は、助けを求めた。男は、命をかけると決めた―。街の片隅でひっそりと質屋を営んで暮らす男・テシク(ウォンビン)。元特殊部隊隊員である彼は、過去に起きたある出来事がきっかけで心に闇を抱えていたが、隣に住む貧しい少女・ソミ(キム・セロン)だけは、彼と心を通わせていた。しかし、ある日ソミは麻薬密売組織に母と共に誘拐されてしまう。テシクは彼女を守るためこの世で最も深い闇へと踏み込んだ―。人は愛する者との絆があれば、生きていける。困難を走り抜く勇気をくれる、エンタテイメント作が誕生!
9点!!R15指定も納得のサイコさと、韓国闇社会を抉る重たいテーマの作品ながら、スピード感と緊迫感が素晴らしくて、最初から最後まで、本当に目が離せませんでした\(*'▽'*)/ ウォンビンは、流石、韓流四天王の貫禄といいますか、最近の韓流アイドルなんか、一気に吹っ飛ばす、かっこ良さ!肉体美!アクション!演技力!を魅せつけてくれていて、圧巻です。台詞が少ない役なので、表情や動きでの感情表現が、主なのですが、「ウォンビンってこんなに上手かったっけ?」というくらい、演技が上手くなっています(*^_^*) 内容も含め、彼にとっては、見事に、新境地を開拓した作品といえるでしょう(^-^)vそして、ソミ役の、キム・セロンちゃんの演技も、とても上手くて驚きですw(☆o◎)w ソミがさらわれてしまうシーンとか、中盤のシーンとか泣きそうになってしまいました(;_;)ウォンビンとキム・セロンのふたりのバランスがとても良くて、化学反応を起こし、成り立っている作品だなぁと思いました。ウォンビンは、前から好きでしたけど、今作が一番かっこ良いと思います♪ボサボサの長髪は、超セクシーですし、あの幼さが残る表情と血塗れのアクションシーンのアンバランスさも、唸る程かっこ良くて、韓国で「デートで決して観てはいけない映画」というのも納得です(笑)終わった後、ウォンビンのかっこ良さに、ポーっとなってしまいます(*^_^*)「母なる証明」の後に、この作品でくるとは、彼は、作品選びが、上手なのだなぁと思いました。イ・ジョンボム監督のマルチな才能も、ビシビシ感じられました。ストーリー、キャストの演技力、社会性のあるテーマ、ウォンビンのセクシーさ(笑)、全てのバランスが完璧な作品です(*^_^*) この秋は、一流のエンタテイメント作品&ウォンビンを観に、ぜひ劇場へ☆~ヽ('▽`)ノ~ 2011年公開。
「グリーン・ランタン」
ライアン・レイノルズ主演他。テストパイロットであるハル・ジョーダン(ライアン・レイノルズ)はある日、リングのパワーに導かれ、全宇宙の平和と正義を守る存在である《グリーン・ランタン》の一員に選ばれる。宇宙最強の武器と言われるパワーリングの持つ力に最初は戸惑うハルであったが、幼なじみの恋人キャロル(ブレイク・ライブリー)、仲間、そして愛する地球のため、勇気と希望を胸に、やがて全宇宙を巻き込む壮大な戦いに巻き込まれてゆくのであった―。宇宙を舞台に描かれる壮大な、映像アクション×スペクタクル超大作。
4点!!序章です。始めの一時間は、ハルのお調子者な人となりを紹介する感じなので、寝てても大丈夫です(爆)実際、空空してしまったけれど、グリーン・ランタンの正体が、周囲にバレ始めるまで、何も展開に動きはなかったです。ストーリーも、シンプル過ぎるくらいシンプルで、これでよくコミックとして成立するなぁと感心してしまったくらいです\(*'o'*)/ ラストに至っては、宿敵パララックスを、アンパンチであっさり倒してしまうという展開に、シンプル過ぎて、逆にびっくりですw(☆o◎)w アメリカでヒットしなかったのも納得です(ToT) 「スパイダーマン」に酷似しているストーリーも、「スパイダーマン」が良作なだけに、比べられてしまうという残念な作品です。2作目があるようなラストだったので、次作では、ハルのキャラクターを遊ばせて、面白い作品になることを期待します。2011年公開。
「神様のカルテ」
櫻井翔、宮崎あおい主演他。美しい自然に囲まれた信州・松本。本庄病院に勤める青年内科医・栗原一止(櫻井翔)は、不眠不休が続く過酷な毎日を過ごしている。彼の支えは同じアパート“御嶽荘”に住む仲間たちや、最愛の妻・榛名(宮﨑あおい)とのひとときだ。そんなある日、一止は大学病院に誘われる。 最先端医療への興味を抱きつつ、患者さんを残していけないと悩む一止の前に、 末期ガンの安曇雪乃(加賀まりこ)が現れる。 大学病院に見放され、それでも一止を頼ってきた安曇さん。 彼女と接する中で一止は、医者として、人間としての在り方を見つめ直していく。 そして、一止は最後にある決断を下す・・・。命の意義を温かく照らす、優しい愛情とユーモアに満ちた感動のヒューマンドラマ。
6点!!原作読んでます。監督で色は違いますが、「ディア・ドクター」と同じ類の作品です。(個人的には「ディア・ドクター」の方が好きです。監督の力量の差かな(^_^;))一度止まって考えるで、「一止」。物事の流れが早い現代において、人生を一度止まって考えて、また進むという事も、大切だなぁと思わせられる作品でした。ラストに、ハルが言っていたように、安曇(加賀まりこ)の気持ちは、ちゃんと一止に届いたし、一止の気持ちも、安曇にちゃんと届いた。大切な事は、これに尽きると思います。旅館の人々の絆も、良かったです。学士殿(岡田義徳)や男爵(原田泰造)の配役が、ナイスチョイスで、桜のシーンなども、原作の雰囲気そのままで、どこか滑稽なのだけれど、古風で美しかったです(*^_^*) 原作同様、コミカルさもあったので、重くなり過ぎず、バランスもちょうど良かったです(^^)難を言えば、なぜ、原作の作画では、シュッとしたストレートサラサラヘアの一止が、くるくるパーマのおじさんみたいになってしまったかというと、それは、偏に、櫻井くんの演技力の無さをカバーするために形から入った結果だと思いました。あの、灰汁の強いメンツの中では、くるくるパーマにしなければ、櫻井くんでは、埋もれてしまう事も分かってはいたのですが、そこは、原作を配慮して欲しかったです(-_-;) 役には合っていたので、櫻井くんの演技力がもっとしっかりしていたら、もっと良くなっただろうなぁと少し残念に思います。あおいちゃんは、原作のハルの登場シーンから、あおいちゃんをイメージしていたので、ぴったり、榛名姫でした(*^_^*) 2011年公開。
「日輪の遺産」
堺雅人主演他。いつか、この国が生まれ変わるために―。終戦間際の1945年(昭和20年)8月10日、3人の軍人たちにある密命が下される。「マッカーサーから奪取した900億円(現在の貨幣価値で約200兆円)もの財宝を、秘密裡に陸軍工場へ移送し隠匿せよ―。」その財宝は、敗戦を悟った軍上層部が祖国復興を託した軍資金であった。任務を遂行する3人の前に、20名の少女たちが招集される。御国のため、それとは知らずに財宝隠しに加担する少女と彼女らを引率する教師(ユースケ・サンタマリア)。任務の終わりが見えた頃、上層部は彼女らに非情きわまる命令を下す。そのとき真柴(堺雅人)ら3人の軍人が取った行動とは?果たして少女達の運命は?太平洋戦争開戦から70年。日本人としての矜持を改めて見つめ直す、スケール感溢れる感動作が誕生。
8点!!今作は、監督・佐々部清×脚本・青島武という、私の大好きなお二人のゴールデン・タッグです(*^_^*) 私は、佐々部監督の作品が、特に好きです。戦争ものなのだけれど、その中心では無くて、日常の中の戦争を、浮き彫りに描き、身近に感情移入出来るところが好きです。今作は、浅田次郎色が、特に強い作品だったように感じます。少女たちの、純粋であるがゆえに強い想いに、心を打たれ、涙しました。特に、ラストに至るまで、想いを封じ込めていた久枝(森迫永依)の胸の内を思うと、戦争で生き残った者の心の生き様みたいなものを、改めて観せられたようで、涙が止まりませんでした。佐々部監督は、いつも新しい視点で、戦争というものを教えてくれるので、ハッとさせられる事が多いですし、毎回、静かに深く、戦争について考えさせられます。原作者の浅田さんを始め、監督、脚本の青島さんまで、戦争を知らない世代であるのに、ここまで胸に迫る作品を造り出す事には、感服しきりです(*^_^*) 真柴、小泉(福士誠治)、望月(中村獅童)、野口(ユースケ・サンタマリア)の、立場やキャラクターなども、とても良くて、昭和20年8月という年を、彼らのおかげで、より近く、リアルに感じる事が出来ました(o^-')b 復興や、日本の未来のために、自分に何が出来るか?という意味でも、今の日本に必要な作品です。2011年公開。
「ツリー・オブ・ライフ」
ブラッド・ピット、ショーン・ペン主演他。成功した実業家ジャック(ショーン・ペン)は人生の岐路に立ち、遠い少年時代を回想する。力こそが全てだと信じる厳格な父親(ブラッド・ピット)と、純粋すぎるほどの愛に満ちた母親(ジェシカ・チャステイン)との狭間で葛藤し、次第に父への反感を募らせていった無垢な日々。暗黒の淵にとらわれそうな彼の心を、光のさす場所に留めたものは何だったのか?“あの頃”に再び思いを巡らす時、すべてを乗り越えつながり続ける家族の姿に、ジャックは過去から未来へと受け継がれていく<生命の連鎖>を見出すのだった・・・。2011年夏、今を生きるすべての人々に贈る鮮烈な傑作が誕生する。
4点!!カンヌ国際映画祭パルムドール賞受賞作品です。一人の少年の回想からひとつの家族へ、そして宇宙へ・・・って世界観が壮大過ぎますw(☆o◎)w 一般人には理解不能です(言わんとしている事は解りますが。)始まってから20分強、映像での表現のみで、もう眠い眠い!寝なかったのが奇跡でした(-_-;) 話が解りづらいので、要約しますと、家族の一人を失い、暗闇の中を彷徨い続けている中年になったジャックが、少年時代の自らの家族のあり方や、愛を振り返るお話です。神と善を信じ、兄弟を太陽のような愛で包んでくれた母親、反対に、自分のようになってもらいたくないと願い、でも、自分を尊敬し、心通じ合いたいと願った父親。どちらも、形は違えど、そこには、確かに大きな愛にあって、しかし、少年だったジャックには、父と母に全てを支配されているように感じられ、窒息しそうな日々をやり過ごしているというのが、リアルで、すれ違う心が、切なかったです。父と同じ年齢になって、ようやく気付く「愛が無ければ、人生は瞬く間に過ぎ去る」という真実。それに気付いた、ラストのショーンの表情は、何を意味していたのか?もう少し具体化して描いて欲しかったです(´~`) あと、少年たちにとっての母親が、すべての女性の象徴のように描かれていたのが、印象的でした。映像監督が撮る映画って感じです(どちらかというと苦手です。)2011年公開。
「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2」
ダニエル・ラドクリフ主演他。すべてのヒーローには運命があり―すべての物語には終わりがある。全ての謎が解き明かされる、最終章PART2。最愛の家族、愛する恋人、命がけで守ってくれた仲間・・・。ハリー(ダニエル・ラドクリフ)、ロン(ルパート・グリント)、ハーマイオニー(エマ・ワトソン)は大切な人たちすべてと別れ、魔法界、人間界、そして愛する人々を救う唯一の道、闇の帝王・ヴォルデモート(レイフ・ファインズ)との最後の直接対決に挑む!そしてついにハリーは悟る。最大の敵に勝つためには、ハリー自身、最大の犠牲を払わねばならないことを・・・。最強・最悪の敵とついに決着!最愛の仲間の結末は?2011年、史上最強のファンタジーついに完結。全ての答えがここにある。
10点!!これが最期!!なんて感傷に浸る暇もないくらい、本当にアッという間の2時間半でした(*'o'*) 最後にギュギュギュッ!と謎解きや人間模様、アクションシーンを、一気に詰め込み、とても重厚且つ複雑な作品に仕上がっています。原作を読んでない方には、かなり解りづらいのではないかなと思いました(ρ.-) 今まで溜めに溜め込んだものを爆発させた、前半のバトルシーンの凄さに、圧倒&魅了され、セブルスの秘められた想いに、とても切なくなり涙し、ダンブルドアとセブルスの約束に、胸が熱くなり、ロンとハーマイオニーの恋に、心が温かくなり、もう全てが!本当に見所で、他にも上げたらキリがないです(*>▽<*) ラストシーンは、原作通りで、「あ~終わってしまうんだな。」と、寂しさが募り、ハリーの言葉に、また胸が熱くなり、涙が出そうになりました。エマの演じるハーマイオニーにもう会えないのも寂しいです(今回もめちゃめちゃ可愛かった♪)10年って長いですね。こんなに長い間、シリーズものを見続けたのは初めてですし、言葉では表せないくらい感動しました!終わってから、徐々に思い返される事ばかりで、もう、ハリーたちに会えないんだなぁと思うと、本気で泣けます(;_;)グッズなどは一切買わない私が、一番使えなさそうな、杖を買ってしまいました(爆)それくらい、大切に心に閉まっておきたい超ド級のファンタジー作品です(*^_^*) 2011年公開。
「モールス」
クロエ・グレース・モレッツ主演他。雪に閉ざされた町。オーウェン(コディ・スミット=マクフィー)は母親と2人きりで暮らし、学校ではイジメられている孤独な少年。ある日、隣にアビー(クロエ・グレース・モレッツ)という少女が越してくる。彼女は雪の上でも裸足で、自分の誕生日も知らない、謎めいた少女だった。何度も会ううちに、孤独を抱える二人は徐々に惹かれあい、お互いにしか分からない雪越しのモールス信号で絆を日に日に強くさせていく。やがて、オーウェンはアビーの隠された、哀しくも怖ろしい秘密を知ることになる。時を同じくして、町では残酷な連続猟奇殺人が起こり始める。事件を捜査する刑事は、真相を追い続けるうちに2人の住む団地へとたどり着く―。そして、全てが明らかになった時、オーウェンが下す衝撃の決断とは・・・。最も切なくて、最も怖ろしい、イノセントスリラー。
4点!!深く深々と降り積もる雪の中で、静かに静かに、ストーリーが進みます。スリラーなはずなのに、全然怖くなくて、静か過ぎて、前半寝てしまいました(ΘoΘ;) 古典的なヴァンパイアのお話に、(血がないと死んじゃう&太陽にあたると死んじゃう。)孤独で美しい少女・アビーを添え、同じく孤独な少年との初恋を描く“小さな恋のメロディー”をベタにいったパターンです。2時間ない割に、ストーリーがゆったり静か過ぎたので、もっとドキドキさせて欲しかったですし、テンポアップして欲しかったです。ラストも、まぁこうなるでしょうパターンで、でも少し切ない感じです。日本でいうなら、乙一とか市川拓司の世界観に似てます。モールス信号は、ほとんど話に関係ないですし出てこないので、原題の「Let me in」の方がいいと思います。2011年公開。
「軽蔑」
高良健吾、鈴木杏主演他。軽蔑されるほど、人を愛し抜いたことはありますか?―夜の街で欲望のままに生きる男・カズ(高良健吾)と、歌舞伎町でダンサーとして生きる真知子(鈴木杏)。孤独な二人は、一瞬で恋に落ちた―。衝撃的なカズの情熱に流されるまま、二人はカズの故郷で新しい生活を始める。まじめに働くことを知らず、好き勝手に生きてきたカズは地方の資産家の一人息子だった。「ここじゃ、五分と五分でいられない」引き裂かれる想いで、カズの元を去る真知子。愛すれば愛するほど、運命が二人を隔てていく。重くのしかかる非情な現実から、逃れられるのか。運命によって引き裂かれても、互いを強く愛し抜く―。この世に軽蔑されても、愛さずにはいられない。破滅的で、命がけの純愛。
6点!!訳あって2回鑑賞しました。とにかく、主演二人の全身全霊の演技が、画面を通して、ビシビシ伝わって来る作品です。ずっと全力疾走で、走り続けて、どんどん苦しくなっていく、青春恋愛映画でもあります。始まった瞬間から、高良くん=カズで、彼の、どんな役でもすんなり馴染んでしまう天才ぶりと、カズというキャラクターがハマり役で、とても生き生きと、そこに、カズが存在していました。鈴木杏ちゃんも、舞台で鍛え上げた実力を十二分に発揮していて、ポールダンスシーンの、挑発的で迫力のある“伝える”演技は、圧巻でした。彼らの、疾走する息、汗の匂い、ヒリヒリする心の痛み、流れる涙が、とてもリアルに伝わって来て、廣木監督の作品は、「生々しい」と表現される事が多いですが、その意味が、とてもよくわかりました。まさに「生」映画です。歌舞伎町や日本のどこかに、二人がいるのが、当然のような気がしてきます。未熟な二人が、がむしゃらに強い感情をぶつけ合う感じも、良かったです。脇を固める俳優陣も良かったです。特に、父親役の小林薫さんが、素晴らしかったです。忍成くんのキスシーンは、相変わらず超セクシーで、ヤラれました(*>▽<*) 愛だけしか見えなくなって、相手しかいらなくなる恋愛なんて、終わりは見えてるけれど、それだけ人を愛せる事が羨ましくもあり、真知子のように、常に強くあり続けることは、自分には出来ないなとも思いました。内容的には、DVDで良いですが、俳優陣の演技は、大画面で観る価値ありです(^^)2011年公開。
「忍たま乱太郎」
加藤清史郎主演他。時は戦国時代。ヒラ忍者の家に生まれた乱太郎(加藤清史郎)は、エリート忍者になってほしいという両親の期待を胸に、忍者学園に入学する。忍術学園の生徒たちは忍者のたまご。「忍たま」と呼ばれ、ちょっと変わった先生や、かわいいくの一たちと共に楽しい学園生活を送っていた。しかし、乱太郎たち3人組は、授業も試験もドジばかり、いつもなぜかロクでもないことになってしまうのだった―。一人前には程遠いけど、仲間がいれば大丈夫!この夏、「忍たま」たちが200%の元気と勇気と友情を日本中に届けます!
9点!!劇場の子ども率が高かったので、声援とか笑いが凄かったですw(☆o◎)w 加藤清史郎くん演じる、乱太郎の頑張る姿や、笑顔が、可愛くて可愛くて、親心いっぱいで観てしまいました(*^_^*) 出演者が、豪華な事もさながら、ギャグ満載な展開も、コミカルでテンポも良くて、とても面白かったです♪忍たま対決での、乱太郎の頑張りには、親心を打たれて、少しウルッと来てしまいました(;_;)その辺りのバランスが流石、三池監督!完璧ですね(*^_^*)忍術のアクションシーンも、驚く程、気合いが入っていて、凄いので、見所のひとつです☆アニメより実写化の方が、断然面白いので、大成功だと思います(o^-')b たくさん笑いどころはあったけれど、古田新太が、普通に‘おばちゃん’として通っているのが、やはり、個人的にはツボでした(笑)2011年公開。
「SUPER 8」
カイル・チャンドラー主演他。1979年、アメリカの秘密軍事施設・エリア51からオハイオ州のある場所に“何か”が運び出されようとしていた。その途中で脱線事故が発生。自主映画撮影のため、真夜中の線路にいた6人の子どもたちはが、その一部始終を撮影してしまう。そこに写っていたのはー?エリア51・・・アメリカ政府が隠す秘密・・・そしてSUPER 8とは一体?
3点!!自主制作映画に大量にお金を注ぎ込んだ感じです(>_<)またしても、スピルバーグの自己満足映画なのか?サスペンスにしては、緊迫感は足りないし、パニックムービーにしては、スリルが足りないし、成長物語にしても、ユーモアさや感動が足りないしという、足りない尽くしで、全てが中途半端でした(-_-;)とにかく、展開が緩くて、眠気と必死に戦い、その緩い展開の間に、幾らでも、友情やら恋やら親子愛やらを描けただろうに、ダラダラと時間だけが過ぎ去り、オチは予告編通りという、悪夢のような作品でした。唯一の救いは、主演のカイル・チャンドラーと、エル・ファニングちゃんの演技が、可愛くて良かった事です。エルちゃんは、少し前までダコタちゃんと瓜二つだったのに、ダコタちゃんとは、また違った美人さんになりましたね(*^_^*)これからが楽しみです(^-^)スピルバーグ・・・詰めが甘過ぎます。もう80年代じゃないんだよ?もう観るの止めようかな(爆)2011年公開。
「鋼の錬金術師 嘆きの丘(ミロス)の聖なる星」
声:朴路美、釘宮理恵出演他。アメストリスの首都・セントラルにある中央刑務所。刑期終了を間近に控えたひとりの囚人、メルビン・ボイジャーが脱獄を果たした。彼が操る強力な錬金術に興味を惹かれたエドワード(声:朴路美)と弟のアルフォンス(声:釘宮理恵)は、男のあとを追ってアメストリスの西、大国・クレタとの国境を目指すことに。やがてテーブルシティという街にたどりついた彼らは、ジュリアというひとりの少女に出会う。ジュリアに導かれるように、テーブルシティに潜む闇のなかへと降りていくエドとアル。そこでふたりは、大国の思惑に翻弄され続けたミロス、そしてそこに暮らす人々の嘆きの歴史を知ることになる。次第に明らかになるジュリアとメルビンの関係。血にまみれた「嘆きの丘」で、エドとアルは一体何を目にすることになるのか・・・。この夏、シリーズ最大の“錬成陣”が発動する!
9点!!今作は、原作第11巻第45話の最中、リザがまだ、ロイの下で勤務していて、エドが、セントラルに滞在していた、ラスト戦後の間の話です。(解るかな?(^_^;))舞台は、強国アメストリスとクレタの犠牲となった小国ミロス。エドとアルが、ストーリーのメインではないため、若干、盛り上がりに欠けるかなぁ?と初めは思いましたが、ジュリアとメルビンのエピソードが重厚!!&二人の使う錬金術が、凄過ぎて、エルリック兄弟に負けず劣らずでしたw(☆o◎)w ストーリーの核は、やはり、“聖なる星”=賢者の石、人体練成、真理の扉の3つです。この3つを出されたら、もうジョーカーですよね(^_^;)序盤から、フルスロットルでスリリングな展開と、ハイスピードなアクションの連続で、謎解き要素も濃くて、クライマックスにいくにつれて、それらがどんどん増していって、頭をフル回転させても、付いていくので精一杯でした(*'o'*) 相変わらず、私のラブなロイの出番は少なく(今回は、あっただけ有難い感じ(笑))、やはり、エルリック兄弟の絆がメインではないので、スピンオフ感は否めないのですが、スピンオフとして観たら、一流です(*^_^*) さすが、大元の脚本(脚本自体は「ホワイトアウト」の真保氏。)を、原作者の荒川さんが書いているだけあって、世界観が見事ですd(^-^) L'Arc-en-Cielの描き下ろし曲も、前作同様、とても良くて、この曲を聴く度に、この映画を思い出す事になりそうです(^^)スピード感が、とにかくハンパなかったので、観終わった後に、ジワジワと、良かったなぁ、泣けるなぁとくる作品に仕上がっています(*^_^*) やはり、鋼錬は大人向けなのですね。ジュリアとメルビンは、この映画だけで終わらすには、勿体ない超強力キャラクター(とにかく強過ぎる!)なので、またどこかで再会したいです☆2011年公開。
「コクリコ坂から」
声:長澤まさみ、岡田准一出演他。東京オリンピック前年の横浜。とある高校で、古いけれど、歴史と思い出のつまった建物を取り壊すべきか、保存すべきかという紛争が起きていた。そんな事件の中で、高校生の少女・海(声:長澤まさみ)と少年・俊(声:岡田准一)が出会う、徐々に惹かれ合うふたりにある試練が襲いかかる。自分たちは兄弟かもしれない。それでも、ふたりは現実から逃げずにまっすぐに進む。そして戦争と戦後の混乱期の中で、親たちがどう出会い、愛し、生きたかを知っていく。そんな中でふたりが見出した未来とは―。この夏、ジブリは“親子二世代にわたる青春”を描きます。
4点!!あの時代の音楽、時代の雰囲気、事情などを、頻りに取り入れていたけれど、何もかもが、中途半端だったり、逆に、耳障りだったりして、悲惨な事になっていました(>_<)海と俊の淡いけれど、古風でしっかりした恋は、それ自体は良かったのに、周りの喧騒に書き消されて、曖昧なものとして、残ってしまいました。実写で、演技力のある俳優さんが演じていたら、泣けたかも知れないけれど、アニメなので、表情や演技に限界があって、ただ何となく終わってしまった感じが、非常に残念です。親子ニ世代に渡る話と、謳っていたので、過去と現在をリンクさせてくるのかと思いきや、親が出て来るのは、ラスト10分だけで、設定も曖昧で、無感動でした(ToT) 戦後の原爆の影響とか、朝鮮戦争とか、東京オリンピックとか、使えるキーワードが、山程あるのだから、もっと情緒豊かに、その時代を経験していない観客でも、感情移入出来るように作って欲しかったです。吾郎監督の自己満足映画(爆)原作同様、不発に終わるでしょう(>_<)2011年公開。
「小川の辺」
東山紀之主演他。海坂藩士・戌井朔之助(東山紀之)が受けた藩命は、親友の佐久間森衛(片岡愛之助)を討つこと。藩政を痛烈に批判して脱藩した佐久間への裁きだった。民を想って正論を訴えた友を斬らねばならぬのか―朔之助の心は揺れた。しかも佐久間は、妹・田鶴(菊池凜子)の夫。田鶴は武士の妻として、手向かってくるに違いない。妹を斬ってでも主命に従えを諭す父(藤竜也)に、涙を流す母(松原智恵子)。妻(尾野真知子)は夫の身を案じながらも、気丈に振る舞う。翌朝、朔之助は田鶴への想いを秘めた奉公人・新蔵(勝地涼)を連れ旅立つ。二人の隠れ家は、兄弟と新蔵が幼い頃に遊んだような、小川の辺にあった。遂に向き合う朔之助と佐久間。義と人情の狭間で揺れ動きながらも背すじを伸ばして運命を受け入れようとする人間たちの「想い」の物語が、今、誕生する。
7点!!キャストには、全く興味が無かったのですが、(勝地くん以外は苦手(>_<))藤沢文学が好きなので、観に行きました。藤沢文学にしては珍しく、人間模様が複雑で、様々な人たちの、様々な想いが、交錯する物語でした。家を守るために、親友を斬る事にした朔乃助、民のため、自らを犠牲にした佐久間、妻としての使命を全うしようとする田鶴、身分違いの想いを秘め、田鶴を守ろうと心に決めた新蔵。武家社会の柵の中で、それぞれが、自分の生き様を、全うしようとする姿は、現代の私たちには、見習うべきところであり、切なくも力強く、凛とした人間の生き様でした。海坂藩から江戸までの旅路の、重く辛い足取りを、ただひたすらに進める朔乃助と新蔵の姿と、鮮やかな山々や川などの自然という、相反するコントラストが、美しく切なかったです。勝地くんと菊池凜子の納屋でのシーンの、勝地くんの表情は、とても良くて、ドキドキでした(*^^*)ただ、東山くんと菊池凛子の演技は、下手過ぎて観れなかったです(所詮はジャニーズのショー)。主役の彼らがもっと上手ければ、号泣してただろう展開だっただけに、残念でなりません(>_<)でも、藤沢文学にしては、珍しくハッピーエンドで、予想外の展開は、感動するだけでなく、面白かったです(*^_^*)2011年公開。
「マイティ・ソー」
クリス・ヘムズワース主演。ナタリー・ポートマン、アンソニー・ホプキンス、浅野忠信出演他。神の世界<アスガルド>で最強の戦士だったソー(クリス・ヘムズワース)。しかし、強すぎるあまりその身勝手さから、神の世界を戦乱の危機に巻き込んでしまった。神々の王で父であるオーディン(アンソニー・ホプキンス)はその行為に怒り、ソーの最強の武器を奪い、地球へと追放する。神から見捨てられ、地球に落ちてしまった男ソーは、そこで天文学者ジェーン(ナタリー・ポートマン)と出会う。慣れない人間生活をおくっていたソーだったが、ジェーンと接することで徐々に人の痛みや弱さを知るようになっていく。一方、神の世界の制服をたくらむ邪神ロキの陰謀により、ソーのもと凶悪な敵が送り込まれようとしていた。力を失い、最強の武器まで奪われてしまったソーの前に現れた強敵。大切なジェーンに迫る危機。故郷・神の世界を襲う驚異。この夏、神失格となった《ヒーロー》が二つの世界を救うべく、遂に目を覚ます!
8点!!2D・字幕版での鑑賞です。完全に、3D用の映像で作られているので、3Dでの鑑賞をお勧めします。(試写会なので、2Dしか無かったのです。残念です(;_;))シリーズ第一作目です。出演者が、やたら豪華なのと、王道で、外さないストーリーなのは、「アベンチャーズ」への布石だからでしょうか(*'o'*) 神々の国“アスガルド”の世界観に圧倒されます。すべてのキャラクターたちの、個性と背景がしっかりしていて、ユーモアもあり、ストーリーも、解りやすくて、良かったです(*^_^*) 主演・ソーを演じた、新進俳優のクリスは、笑顔とウインクが、とてもキュートで、若い頃のプラピを、もっと可愛く&もっとマッチョにした感じで、超魅惑的ですo(*>▽<*)o ソーの、護衛3人衆と、もう一人のヒロイン、女戦士・シフ(ジェイミー・アレクサンダー)も、それぞれ魅力的で、強くて格好良いです(o^-')b ジェーンとの関係は、序章というところで、終わってしまったので、早く続きが観たいです!そんなバッサリ切る終わり方でした(気になる!(>_<))SFやアクションが苦手な私でも、ソーのワイルドな戦いぶりや、コメディタッチなストーリーは、とても面白かったので、この夏、デートで、家族で、一人で(笑)、観に行くことをお勧めします☆今作は序章で、2作目はおそらく、キャラクターを、もっと遊ばせてくると思うので、今から楽しみです♪(^-^) 2011年公開。
「東京公園」
三浦春馬主演他。カメラマン志望の光司(三浦春馬)は公園で、家族写真を撮っていたある日、ひとりの男性(高橋洋)から「彼女を尾行して、写真を撮って欲しい」と頼まれる。理由もわからないままに依頼を引き受けたが、このことをきっかけに光司は周りに居る女性たちと深く向き合うことになる。一緒に居るのがあたりまえと思っていた、幼なじみの富永(榮倉奈々)や、親の再婚で義理の姉となった美咲(小西真奈美)、そして、記憶の中の“誰か”に似ているファインダー越しの女性(井川遥)。そして、次第に彼自身も変わりはじめていく―。もう一度、幸せに。やさしくも切実な想いがあふれる、みずみずしいラブストーリー。
10点!!流石、青山監督です!今作も、素敵な作品を魅せてくれてます♪本を捲るようなタイトルバックから、印象的です。癒し系ムービーの様でありながら、ストーリーがしっかりしていて、意外性のある展開と、文学的で知的な、素敵な台詞が、たくさんあって、観る側を飽きさせません(*^_^*) 三浦くんと榮倉奈々ちゃんのやりとりが、とてもナチュラルで良かったです。光司は、周囲の人たちに支えられ、亡き母(井川遥)の面影と、ファインダー越しに向き合う事で、大切な身近な人の存在と向き合い、乗り越え、一番大事な女性に辿り着きます。その過程で、光司や美優たちは、大切な人を失って、もがき、再び幸せになろうと頑張り、日々を生きていて、その姿は、とても優しく、切ないけれど、力強いです。光司は、美優や美咲にとって、ウーンと背伸びをして、暖かな光を吸い込める、公園のような存在です。光司みたいな人が、傍にいたらいいなぁと思います(^^)誰かは、誰かの、公園のような存在になれたら、という優しいメッセージのある作品です。三浦くんは、役に合っていたこともあるけれど、益々、良い俳優さんになってきたなと思いました♪音楽や、カメラワーク(公園の映し方とか、光司と美優のやりとりのシーン)も好きな感じで、とても良かったです♪2011年公開。
「うさぎドロップ」
松山ケンイチ、芦田愛菜主演他。6歳の女の子と独身男が突然、親子に!?―亡くなった祖父のお葬式で出会った、悲しげな目をした女の子・りん(芦田愛菜)。実はおじいちゃんの隠し子だった!!!!!親族たちはりんを施設に入れようとしていたのだが、ダイキチ(松山ケンイチ)はそのことに納得できず、自分が引き取ると宣言してしまう。そしてその日から、フツーのサラリーマンだったダイキチの毎日は激変する!周りのみんなに支えられ、ダイキチとりん、2人のちぐはぐな共同生活が始まった―!世界は、きっと、こんな風に愛で満ち溢れている―この夏、最注目のハートウォーミングな話題作が誕生!
7点!!原作を読んでます♪完成披露試写会に行ってきました。松山ケンイチくんと芦田愛菜ちゃんは、私が珍しく、「生で見たい!」と思っていた俳優さん、女優さんだったので、行ってきちゃいました(^^)松山くんは、長身(179cm)で格好良くて、芦田愛菜ちゃんは、お人形さんみたいに小さくて、松山くんが話している時に、ずっと彼を見上げていて、とっても可愛かったです(*^_^*) 子役のふたりが好き勝手に喋り倒して、それを修正しようとした松山くんも巻き込まれて、完全に舞台挨拶の流れが崩れてしまった感じでしたが、現場の楽しい雰囲気が伝わってくる舞台挨拶でした♪映画は、原作の第一章までで、原作の大事なポイントは外さずに、オリジナルに作られていて、良かったです。冒頭から、愛菜ちゃんの表情や演技が、神懸かっていて、おじいちゃんを亡くした悲しみと孤独と、死に対する恐怖が、ヒシヒシと伝わってきて、りんの気持ちを思うと、涙が出そうになりました。お葬式のシーンでの、ダイキチの母親(風吹ジュン)の「私がどれだけ犠牲にしてきたと思っているの!」という台詞は、心の中で思っていても、実際に言われたらキツイ一言ですし、言ってはいけない一言で、今思い返してみても涙が出そうになります。ダイキチは、原作より、少しへなちょこな感じだったけど、毎日、満員電車にりんを抱えて乗り、保育園までフルダッシュする、等身大のイクメンぶりは、本当に子どもを育てるということは、大変だという事を表した姿で、応援したい気持ちで観ていました。りんの母親や、ダイキチの家族、職場の同僚、ゆかり(香里奈)の、少しずつの愛が集まって、それがたくさんになって、とても温かい気持ちになりました。子どもは大変だけど、素晴らしい存在だという事が、押し付けがましくなく、とても自然に伝わってきていて良かったです(^^) 子どもが近くにいると、「なんだ、たくさん子どもも家族もいるじゃん。」と思いがちですが、実際は、まだまだ子どもを育てるには厳しい世の中で、少子化です。だからこそ、イクメンという言葉がなくなるくらい、世の中が、イクメンでいっぱいになるといいなぁと、改めて思わせられる作品でした。脇役陣も、桐谷美玲始め、池脇千鶴、綾野剛など、豪華で良かったです♪2011年公開。
「ハング・オーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を超える」
ブラッドリー・クーパー出演他。異国で記念すべき親友の結婚式二日前―悪友たちにとって、それは独身最後を祝う“最高”の夜になるはずだった―。しかし、二日酔いで目が覚めると、部屋はメチャクチャ。式を控えた新郎の顔にはタトゥーがガッツリ入っており、花ヨメの弟は消え、代わりにベストを着た猿がいた―“昨夜の記憶がない!!”あげく髪も、パンツもない!それでも迫る明日の結婚式!!数々の手掛かりを頼りに、彼らは失われた記憶と、花ヨメの弟を取り戻すことができるのか!?さあ飛ぼうぜ、国境を越えて!!酔っぱらいは“バンコク”共通!!この夏、最高に!!危険な異国を舞台に、予測不能・史上最悪の《二日酔い》が巻き起こる!!
6点!!1作目を観ないで行ったのですが、完全な失敗でした(>_<)がっつり1作目の続編でした(ToT) ダグ(ジャスティン・パーサ)、フィル((ブラッドリー・クーパー=イケメン&セクシー)、ステュ(エド・ヘルムズ)、アラン(ザック・ガリフィアナキス)、チャウ(ケン・チョン)と、前作からの続投メンバーたちが、今作では、キャラが出来上がっているので、冒頭から暴れる暴れる(笑)初めて観た私でさえ、ちょっと面白かったので、ファンには、「待ってました!」の作品になっていると思います。凄いスピードコメディなのに、カーチェイスも本格的で、解りやすい笑いを、3分ごとに入れてくる感じで、コメディに厳しい私も(面白いと思っても、顔に出ないのです。)、あまりのくだらない&イキ過ぎた笑いの連続に、楽しくなり、ニンマリしてしまいましたd(^O^)b フィルは、イケメン&セクシー担当、アランとステュは、愛すべき酔っぱらい(アランは素面でもいい(笑))で、大好きになりました♪前作も観たいですし、新たな続編も作って欲しいです(o^-')b 仲間思いの愛すべき酔っぱらいたちに、また会いたいテ゛ス!!☆2011年公開。
「プリンセス トヨトミ」
堤進一、岡田将生、綾瀬はるか出演他。7月8日金曜日、午前4時―大阪が全停止した。その鍵を握るのは、トヨトミの末裔だった!遡ること4日前の月曜日。府庁をはじめとする各団体の実地調査のため、大阪の地を3人の会計検査院調査官が訪れた。彼らは順調に実地調査を進めていたが、あるとき不審な社団法人「OJO(大阪城跡整備機構)」に出会う。徹底的に調査するも変わった様子はなく、諦めようとしたその時、大阪国総理大臣と名乗る男が現れる。いま明らかになる、歴史を覆す真実。驚天動地のエンターテイメントが、幕を開ける!
7点!!「鬼の松平」「ミラクル鳥居」「旭ゲーンズブール」(彼は本名)の異名を持ち、性格も一風変わった主人公たちが、「大阪国」という摩訶不思議な万城目ワールドを、走り回ります(*^_^*) ストーリーが解りにくいので補足しますと、堤さんを始めとする会計検査庁員3人が、大阪国の不正予算を暴き、最終的に、会計検査庁vs大阪国全国民の緊迫した闘いに発展していくというお話です。奇想天外で有り得ない話なのに、「もしかしたら本当にあるのかも?」と、観ているうちに惹き込まれてしまうところが、万城目ワールドの魅力ではないでしょうか(*^_^*)また、父と息子の固い絆の話でもあります。父と息子というものは、息子が思春期を迎え、反抗期になり、大人になるにつれ、二人きりで語り合う時間は、どんどん少なくなっていくのではないでしょうか。この作品では、そんな父と息子の絆の大切さ、息子の成長、それを見送る父の覚悟が、描かれています。松平が、病院で語るシーン、あの長い廊下を歩くシーンは、ウルッときました(;_;)ラストは、大阪人の義理人情を受けての結末で、個人的には、ちょっとそこは見逃せないでしょう!w(☆o◎)wと思いましたが、父子の絆というテーマを主流にするならば、こういう形もありかなぁと思いました。プリンセス=沢木ルカちゃんは、昔の角川映画を彷彿させる美少女で、演技はまだまだだけれど、すごく光るものがある子だと思いました(^-^)v 岡田くんは、やっぱりサイドではなくて、主役で光るタイプだなぁと思いました。今回は残念な感じです(>_<)残念な突っ込みどころが幾つもあって、鳥居のミラクルぶりをもう少し見せてほしかったとか、色々ありました。エンドロールは、好きな感じで、良かったです♪2011年公開。
「赤ずきん」
アマンダ・サイフレッド主演他。恋をした、大人になった。大人になった赤ずきん、ヴァレリー(アマンダ・サイフレッド)。彼女はいま、危険な恋の真っただ中。野性的で男らしいピーター(シャイロー・フェルナンデス)と、細やかな優しさで包んでくれる親が決めた婚約者ヘンリー(マックス・アイアンズ)。ヴァレリーの心は、正反対の二人の間で揺れていた。そんな中、彼女の姉が何者かに殺されてしまう。魔物ハンターとしても有名なソロモン神父(ゲイリー・オールドマン)は、犯人は満月の夜だけ狼に変わる人狼だと言い放つ。「狼は君たちの隣人か、親友か、妻かもしれない」。そして血のように赤い月の下、遂に<それ>が姿を現す―いったい<それ>は何者なのか。まさか最愛のピーターが?それともヘンリー?愛と恐怖に引き裂かれるヴァレリーが目撃した、驚愕の真相とは?誰もが知るおとぎ話の、誰も知らない結末―美しくも切ない<大人版>「赤ずきん」を贈ります。
9点!!降り積もる純白の雪と、深く立ち込める霧と森が、大人版「赤ずきん」の、お伽話の世界へと、私たちを誘います。「トワイライト」の監督らしく、ラブストーリーが、とてもロマンティックに作られていて、初めこそ、「ピーターの方が、断然格好良い!」と思いましたが(すっかりヴァレリー気分(笑))、献身的にヴァレリーを想い、命懸けで彼女を守るヘンリーにも、胸キュン(爆)&気持ちが揺れちゃいました(*^_^*) ミステリーの要素も、しっかりしていて、人狼目線で物陰からヴァレリーを這う視線とかも良かったですし、人狼かも知れない人が沢山いて、「誰が人狼なのだろう?」と、最初から最後まで、画面の隅々まで、釘付けで、犯人探しをしてしまいましたw(☆o◎)w 森の奥の古い隠れた村と古典的なストーリー展開ながら、よりグリムな感じで、人間関係も描写もドロドロしていて、土台もしっかりしていて、とても面白かったです(^-^)v ヴァレリー役のアマンダも、若手女優では、群を抜いて美しく実力派で、今作では、少女から大人へ変わる魅力も観せていて、「赤ずきん」にピッタリで、新進俳優の、シャイローとマックスも、所謂、乙女心をくすぐるイケメンで、好演でした(o^-')b ラストに明かされる衝撃の真相は、しっくり納得がいく結末で、元版の「赤ずきん」にも、話が繋がっていて、お見事です(*^_^*) 2011年公開。
「星守る犬」
西田敏行主演他。夏。山中に放置されたワゴン車から、身元不明の中年男性(西田敏行)と犬の遺体が発見された。だが、男性の遺体は死後半年を経過していたが、犬の遺体は死後1ヶ月しか経っていないことが判明。犬はなぜ、男のそばに寄り添って死んだのか・・・。市役所の福祉課に勤める奥津京介(玉山鉄二)は、偶然出会った少女・有希(川島海荷)と共に、死んだ男と犬の足取りを追う旅を始める。旅を進めるにつれ、その男・お父さん(西田敏行)が病気を患い、全てを失い、唯一傍にいた愛犬・ハッピーと共に車で旅に出たことが明らかになっていく。奥津と有希の旅は、東京から北海道へ。お父さんとハッピーは、時に可笑しく、時に哀しく、旅の途中で出会った人びとに、忘れられない思い出を残していた。やがて、旅の終着点で、奥津と有希が見たものとは。そして、「星守る犬」という言葉にこめられた願いとは・・・。
6点!!人の‘孤独’と‘繋がり’、正反対のふたつを感じる、何とも切ない作品です。中年から老人層にかけての、孤独死や、リストラ、不況などを、一見、普通の‘おとうさん’という男性を通して、鋭く斬り込んだ、社会派映画でもあります。人間が、動物を飼う以上、最期まで責任を持つ事は、当然の義務だと思ってはいますが、途中で、愛する人から引き離されて、一生、飼い主に会いたいと願いながら死んでいく人生と、飼い主に先立たれても、最期まで寄り添える人生と、動物にとっては、どちらが幸せなのだろうと、切なく思いました。邦画のロードムービーは、余り観た事が無かったので、土地土地の景色やお祭りなどが、新鮮で、良かったです。前半こそ、ストーリー展開が緩く、玉鉄の演技も緩く、川島海荷ちゃんの不自然なまでのハイテンションで、何とか乗り切る形になってしまっていますが、後半は、人の人生の幸せって何だろうと、深く考えさせられる作りになっています(^-^)v 旅の途中で出会う人々も、余貴美子、岸本加世子、三浦友和など、実力派でしっかり固められていて、彼らが、‘おとうさん’や、奥津たちに出会い、他人の人生を振り返って考えるという展開も、良かったです。「望んでも望んでも届かないから望み続ける、高い星空のように。」というのが、「星守る犬」の意味だそうです。これを切ないと考えるか、希望と捉えるかは、観た方次第かなと思いました。私は、切ないなぁとつくづく思いました。世の中や私たちが、これからうんと努力して、私や私の周りの皆は、幸せな死に方が出来たらと、切に願いました(爆)2011年公開。
「Paradise Kiss パラダイス・キス」
向井理、北川景子主演他。自分の可能性を信じなきゃ何も始まらない。いつもの通学路で、有名進学校に通う女子高生・早坂紫(北川景子)の人生は変わった。ファッション業界を目指す専門学校生から、学園祭のショーのモデルにスカウトされたのだ。最初は「遊んでるヒマなんかない!」と突っぱねるが、受験を前に成績が伸び悩み、自分の行き方に疑問を抱き始めていた紫は、デザイナーを目指す彼らの情熱に心を打たれる。仲間の中でも特に異才を放ち、学園一の天才と称されるジョージ(向井理)の、常軌を逸脱した行動に振り回されながらも、強く惹かれていく紫。気がつけば彼女は、胸を焦がす恋と一流モデルになる夢に向かって、走り始めていた―。すべての女の子の憧れと共感が詰まった矢沢あいの超人気コミックついに実写映画化!
8点!!劇場女子率98%☆正直あまり期待はしていなかったのですが、冒頭から一気に、素敵な世界・パラダイスへと誘われました。流石、漫画を素敵に生まれ変わらせる新城監督、お見事です♪(*^_^*)初めの紫の語りから入る「表通りから迷路のように~」という台詞と、アトリエがベストマッチしていて、とても素敵で、原作でも、モノクロながらカラフルな世界観でしたが、それが更に、色鮮やかでキラキラしたものになって、私の目の前に飛び込んで来たので、一瞬息を呑んでしまいました。キャスティングも、ジョージと紫は、ピッタリで、北川景子ちゃんは、今回はモデル役ということもあって、全然棒読みとか感じなくて、普通に良かったです(o^-')b 大政絢ちゃんが演じた実和子が、彼女のフワフワした柔らかい雰囲気と、綿菓子みたいな笑顔で、実和子そのもの!って感じで、とても可愛かったです(*^_^*) 唯一、勿体なかったのは、髪色!やっぱりジョージは、ムジンくんの鮮やかなブルーじゃないと!実和子(大政絢)はふわふわピンクじゃないと!嵐(賀来賢人)は、バッチリ金髪じゃないと!あとキラキラ星人、あれはナイ!酷過ぎます!(;_;)3人とも、髪色を変えても、全然違和感はないと思うし、原作ファンとしては、残念でした(ToT) でも、それが気にならなくなるくらい、ストーリー展開や、俳優陣のハマりっぷりが良くて、ファッション以外の、紫や実和子や嵐を通しての、高校生の未来への葛藤や焦りから、ジョージと紫の別れ、ジョージが紫に残したプレゼント、香(加藤夏希)とジョージの関係まで、心の動きが丁寧に描かれていて、本当に、10代20代女子がHappyになれて、泣ける作品に仕上がっています☆☆(^-^)v 映画は、原作とは違うオリジナルラストです。十代の頃の、キラキラしていた恋に再会出来たら、なんて素敵だろうと思いました。YUIの書き下ろし2曲も、劇中はワクワクして、エンドロールでは感動出来て、良かったです(^-^)v あと、向井理=ジョージの、情熱的なラブシーンとか、至近距離でメークとか、カッコ良過ぎてヤバい!失神寸前です(*>▽<*) 色々な角度から観て、色々楽しめる、女の子のための、クリスタルのような作品です(*^_^*)☆*:・°2011年公開。
「マイ・バック・ページ」
妻夫木聡、松山ケンイチ主演他。その時代、暴力で世界は変えられると信じていた―。1969年。理想に燃えながら新聞社で週刊編集記者として働く沢田(妻夫木聡)は、日々活動家たちを追いかけていた。それから2年、取材を続ける沢田は、先輩記者・中平(古舘寛治)とともに梅山(松山ケンイチ)と名乗る男からの接触を受ける・・・。「銃を奪取し武器を揃えて、われわれは4月に行動を起こす」沢田は、その男に疑念を抱きながらも、不思議な親近感を覚え、魅かれていく。そして、事件は起きた。「駐屯地で自衛官殺害」のニュースが沢田に届くのだった―。1960年代後半―今の日本が失った“社会の熱”が渦巻いていた時代―。二人の若者の運命的な出会いにより引き起こされた衝撃の事件。そこに浮かびあがる、激動する「現実」と身を焦がす「理想」の狭間で葛藤する若者たちの想い。時代・世代を超えて魂を揺さぶる衝撃と感動のドラマが遂に誕生する!
9点!!冒頭で流れていたピンキーとキラーズの「恋の季節」が、大好きな一曲で、一気に、昭和の、あの時代に、タイムスリップした気分になりました。少し世代が違う、演技派の妻夫木くんと松山くんのそれぞれの役と演技がとても良くて、良い化学反応が起こっていました(*^_^*) 内容は、ドキュメンタリー仕立てのドラマ映画です。(実際の事件がベースです。)政治家になるような、頭の良い若者たちが、暴力で、日本を、世界を、変えようとしていた時代。今でこそ、暴力では、何も変える事は出来ないというのは、当然の認識としてありますが、なぜ、あの時代、彼らは、暴力という方法を取ったのか?梅山(片桐優)が言った「東大安田講堂事件を見て、これだと思った。」の、“これ”とは何なのだろうか?と、考えさせられました。理想に燃える余り、一線を超えてしまう、沢田という人物も、自分探しをしている最中、梅山という人間に出会い、感化されていくという、難しい役柄ながら、妻夫木くんが、とても丁寧に演じていて、素晴らしかったです(^-^) ラストの妻夫木くんの演技で、+1点です(^-^)v 独特の世界観で、作品全体の細かいディティールまで丁寧に描き、学生運動のキーマンの一人・前園勇なども、オリジナルな人物像で描き、カメラワークも抜群に良くて、最後まで惹き込まれました(o^-')b 特に、沢田と梅山の表情の撮り方が素晴らしいです!学生運動に戸惑いながら巻き込まれていく重子役の石橋杏奈ちゃんや、時代に疑問を投げかける眞子役の忽那汐里ちゃんも、好きな女優さんで、好演していて、良かったです。この時代が好きな方はもちろん、そうでない方も、“今”を感じるために、観る価値のある作品です。2011年公開。
「アウェイク」
ヘイデン・クリステンセン主演他。主人公のクレイトン(ヘイデン・クリステンセン)は若くして亡き父から大会社を受け継いだ青年。何不自由なく暮らす彼にとって、目下の悩みは秘書サム(ジェシカ・アルバ)との身分違いの熱愛を厳格な母親(レナ・オリン)に言い出せずにいること、そして長く生きるためには心臓移植手術が必要であることだ。友人の医師ジャック(テレンス・ハワード)の根回しでドナーを得たクレイトンはサムに求婚し、満ち足りた気分のまま手術室に運ばれた。そこで襲いかかる全身麻酔後の“術中覚醒”。背骨を切りつけられるような耐え難い手術の痛み。しかし衝撃はそれだけでなかった・・・。クレイトンは覚醒した意識の中で、驚くべき事実に心を打ち砕かれる・・・。心臓手術中に聞こえてくる、隠された真実。彼は、目覚めている。絶望か、希望か。全米で一大センセーショナルを呼び起こした、本格派医療サスペンス。
9点!!想像を絶する痛みに、頭がクラクラしますw(>o<)w 「痛ーーい!!!」と大声で叫びそうになったくらい(>_<)しかし、身体の痛み以上に、衝撃的な真実に、クレイトンの心は、バッサリ粉々に砕かれます。一時間半という、短いスピードスリラー作品に、一気に引き込まれ、クレイトンの疑似体験をした気分になりました(>_<)クレイトンと母親リリス(レナ・オリン)とのやりとりも、とても丁寧に描かれていて、ヘイデンが出演する作品は、クールだけど、愛を丁寧に描いた作品が多くて、好きだなぁと思いました(^-^) ジェシカは相変わらず、超可愛くてセクシーで(特に、ヘイデンとのバスタブでのラブシーンとか♪)、今回は小悪魔な役ですが、やっぱり可愛かったです(爆)術中覚醒は、有り得ないし(個人的に)、絶対に絶対に経験したくないですが、父親へのコンプレックスを抱えていて、特に強靭な心を持っていたわけでないクレイトンにとって、希望になる、強くなる、経験であったと信じたいです。ストーリーは、観る前から読めますが、それを上回る衝撃度数で、色々な意味で、肝を冷やすというか、気絶しそうになりますが、ショートサスペンスとしては、一流です(o^-')b 2011年公開。
「ブラック・スワン」
ナタリー・ポートマン主演他。アカデミー主演女優賞作品。N.Y.のバレエ・カンパニーに所属するニナ(ナタリー・ポートマン)は、元ダンサーの母親の寵愛のもと、人生のすべてをバレエに捧げていた。そんな彼女に新作「白鳥の湖」のプリマを演じるチャンスが訪れる。しかし純真な白鳥の女王だけでなく、邪悪で官能的な黒鳥も演じなければならないこの難役は、優等生タイプのニナにとってハードルの高すぎる挑戦だった。さらに黒鳥役が似合う奔放なダンサー・リリ(ミラ・クニス)の出現も、ニナを精神的に追いつめていく。役作りに没頭するあまり極度の混乱に陥ったニナは、現実と悪夢の狭間を彷徨い、自らの心の闇に囚われていくのだった・・・。純白の野心は、やがて漆黒の狂気に変わる・・・。それは誰も観たことのない「白鳥の湖」と、禁断の魔性に染まりゆくバレリーナの物語。
10点!!真面目で純粋だが、危うい面も併せ持つ、ニナというキャラクターは、ナタリーのために作られ、彼女が、それを最大限に開花させた完璧な作品を、圧倒的な演技力・心理描写と共に、魅せられました。冒頭からラストまで、ナタリーの演技に釘付けになり、彼女の努力の結晶(宝石?)を観せられ、感涙しました。ニナの、苦悩や混乱と同時に、プロ・バレリーナの試練と孤独、役に入れ込む狂気、嫉妬なども、とてもリアルに描かれていて、ストーリー展開も素晴らしかったです。ニナが、現実と悪夢の境目がわからなくなる辺りから、サスペンスの要素が強くなりますが、黒鳥・ナタリーの表情もまた素晴らしいので、目を逸らさずに観ていただきたいです。バレリーナやアーティストだけに止まらず、人間なら、突き詰めれば、誰もが陥ることのある極限レベルの心理状態、そこで現れる秘められた二面性などを、圧倒的な映像美、音楽、ナタリーの演技で魅せ、そして衝撃のラスト。本当に、あっという間の2時間でした。長々語る言葉などないくらいパーフェクトな作品。そして、これを観ないと、確実に、人生でひとつ損をする芸術作品です。2011年公開。
「これでいいのだ!!映画★赤塚不二夫」
浅野忠信主演他。「バカ」がちょっとほめ言葉だったあの頃。1967年。小学館の入社式に、イヤミの扮装で赤塚不二夫(浅野忠信)が現れ、社員全員に「シェー!」を強要した。呆然としている新入社員、武田初美(堀北真希)に、無理矢理ポーズを取らせる赤塚。抵抗する初美は、赤塚にパンチ! ところが初美は赤塚の担当になってしまう。クソまじめな新人編集者と破天荒な天才マンガ家。この2人がギャグで革命を起こす日まであと少し・・・。元小学館の編集者、武居俊樹さんが綴ったエピソード集「赤塚不二夫のことを書いたのだ!!」を原作に、さらに事実を超脚色して、誇張してポカーンと映画化☆☆☆春です!みなさん。もっと、まじめにふざけるのだ!!
6点!!タリラリラ~ン♪(笑)クルクル回りたくなります♪(笑)誰もが上を見て、未来に希望があると、確信していた時代の勢いと、漫画家・赤塚不二夫と担当編集者・武居さんコンビの、絶頂期から終焉までを、重ね合わせて描いていて、良い意味で、ただの爆笑作品では無かったです(^-^)v 赤塚さんと武居さんの、ある意味、ラブストーリーな、絆の深さ、今の時代には、中々見られない、「どこまでも着いて行きます!」という関係を見て、こちらまで、熱い気持ちになり、元気と活力を貰いましたo(^o^)o 仕事とか、人と人の関係が、皆、あんな風に熱かった時代が、羨ましいです。脳裏に残るは、バレリーナのチュチュ姿の浅野忠信と、三つ編みお下げにセーラー服が似合う浅野忠信(爆笑!!)武田役は堀北真希だといまいち、殻を破れていない感があったので(昭和な感じはピッタリなんですけどね。)、吉高由里子ちゃんとかの方が、役にハマるかなと、思いました(彼女の、はっちゃけ具合が好きです。)大好きな昭和歌謡が、たくさん流れていたのも、気持ち良かったです(*^_^*)この映画の、どこまでが本当かは、わからないですけど(笑)、赤塚不二夫さんの凄さと、努力の賜物の末に、生まれた名作たちを、少しだけ、解ったような気がします☆2011年公開。
「ブルーバレンタイン」
ライアン・ゴズリング、ミシェル・ウィリアムズ主演。ディーン(ライアン・ゴズリング)とシンディ(ミシェル・ウィリアムズ)の夫婦は娘のフランキーと3人暮らし。長年の勉強の末資格を取り、病院で忙しく働く妻のシンディの一方、夫ディーンの仕事は芳しくない。お互い相手に対し不満を抱えているが、口にしたら平和な生活が壊れてしまうことも知っている。出会った頃の二人は若く、夢があった。お互いに相手に夢中で毎日が輝いていた幸せな日々・・・愛が変化していくどうしようもない現実と、だからこそ輝かしい愛が生まれる瞬間―過去と現在が交錯し、愛の終わりと誕生が重なり合う。永遠に“変わらない”愛なんてない―そう知っているあなたへ贈るラブストーリー。
8点!!愛が終わる瞬間と、永遠を誓い合う瞬間を、重ねて来るなんて、反則です(ToT) 切な過ぎると同時に、身に積まされる思いです(>_<)「女は、成長していく愛が欲しかった。男は、永遠に変わらない愛を求めた。」と、キャッチフレーズにありますが、永遠に変わらないものなど、この世にはひとつも無くて、普通は、誰もが、それを切なく思いながらも、成長したり、卒業したりします。でも、家族だけは、卒業出来ない。恋に落ち、愛を生む事は、容易に出来るけれど、その愛を持続させ、変化、成長させて、共に生きるというのは、何て難しいことなのだろうと、改めて思いました。ガラガラと全てが壊れていく中で、その中に、成す術のない二人がいて、それでも、人は恋をし、誓い合うという、世界中で、同じ時間に、相反する事が、日々繰り返されているんだなぁと、妙にリアルに感じました。それでも、出逢った頃の想い出だけは、美しく、永遠に輝くのだから、人間とは不思議なものです。(だからこそ切ない生き物です。)主演二人の演技が、実にリアルで生々しく、胸にダイレクトに突き刺さります。音楽と映像も、洒落ていて、とても良くて、エンドロールの作りは、切なさ爆発で、ヤラレました。後から、ジワジワ切なさがきて、泣きたくなるタイプの作品です。何度でも観たいです。(Mではないです(爆))2011年公開。
「ジュリエットからの手紙」
アマンダ・セイフライド主演他。不朽の名作「ロミオとジュリエット」の舞台イタリア・ヴェローナには、ヒロイン・ジュリエットの生家があり、ジュリエット宛に恋の悩みを綴った手紙が、今なお世界中から年間5000通も届く。そして、その“ジュリエット・レター”1通ずつに“ジュリエットの秘書”と呼ばれる女性たちが返事を書いている。彼女たちが交わす手紙のなかには、信じられないような美しい愛の物語が隠れていた―。イギリスに住むクレア(ヴァネッサ・レッドグレイヴ)のもとに、50年前にジュリエットに宛てた手紙の返事が届いた。かつて、クレアはイタリアで出逢った男性(フランコ・ネロ)に恋に落ちていたが、思いを貫けず、その胸のうちをジュリエットだけに打ち明けていたのだ。思いがけずに受け取った手紙に背中を押され、イタリアへ初恋を捜すたびに出る―。「ロミオとジュリエット」の物語はまだ終わっていなかった―事実から生まれた至福の感動作。
10点!!このお話が実話だなんて、なんてアメイジング!ワンダフル!この作品は、運命的な二つの恋と、愛の都イタリア・ヴェローチェの美しい景色と人々を、鮮やかに描いた、ロードムービーでもあります。私にも、“もし、あの時”があるのなら、伝えたい、幼さゆえに貫けなかった初恋があります。50年越しのクレアの想いは、50年前と全く変わらず、高揚と、不安と、焦燥が、入り交じった、“恋”という出来事を前に、クレアは再び怖じ気づいてしまいます。これはきっと、誰もが共感出来る想いで、私も、心がぎゅうってなって、涙が溢れました。クレアの、運命の人探しを手伝うソフィ(アマンダ・セイフライド)が、旅で出逢うチャーリー(クリストファー・イーガン)との恋も、素敵です。何より、劇中に登場する、たくさんのイタリア人たちの笑顔(たくさんのロレンツォ(笑))、美しい街並みや田園風景、ウィットに富んだ会話の数々、明るい音楽、極上とは、こういう事をいうのだなぁと、たっぷり堪能してきました(*^_^*) そして、物語の発端となる、ソフィが書いたジュリエット・レターの内容にも、超心打たれて、また涙(;_;)ラストは、チャーリーの情熱溢れる台詞に、ヤラレましたo(*>▽<*)o あんな台詞、言われたいです!(*>▽<*) 温かさと優しさと切なさが詰まった恋は、いつの時代も変わらない事を教えてくれる、極上のロマンティック・ラブストーリーです(o^-')b 2011年公開。
「抱きたいカンケイ」
ナタリー・ポートマン、アシュトン・カッチャー主演。病院に勤める医師・エマ(ナタリー・ポートマン)は仕事、仕事の毎日で恋をする余裕もない。そんなある日、昔からの男友だちのアダム(アシュトン・カッチャー)と、ひょんなことから一線を越えてしまう。すっかりその気になったアダムにエマが持ちかけたのは、セックス・フレンドのカンケイだった。日頃のストレスが発散できる気楽で激しいカンケイに、二人はすぐに夢中になるが、少しづつ気持ちがズレていく。恋に落ちてしまったアダムと、恋に心を乱されるのが怖いエマ。アダムの願いで、二人は初めてのデートを試みるのだが・・・。<セックス・フレンド>から始まる、いつもと逆のいつもより刺激的なラブストーリー。
6点!!何ていうか、新感覚なラブストーリーです。体の関係から始まって、好きになって、デートして、会話して、喧嘩して、向き合って、離れて、また好きになって、寄り添いたくなって、手を繋ぎたくなって、どんどんピュアで切ない関係になって、また始まる。スゴロクを、逆回しで進んでいる感覚でした(^-^)v でも、凄く切なくて、身近にある感じのラブストーリーです(^^)エマは恋愛恐怖症で、いつか来るかも知れない別れが怖くて、自ら恋愛をしない女性です。でも、「好きじゃない。付き合ってない。」と、自分に言い聞かせ、相手のアダムにも、「これ以上入って来ないで。」と線を引いておいて、気付いたら自分が好きになっていた、そして、その時には、手遅れだったという、アダムとのすれ違いの感じが、エマほどではないけれど、自らの恋愛において「あ~あるある!切なすぎる!(涙)」と、共感してしまいました(^^;)恋愛は、すべてタイミングといっても過言ではないと、改めて思いました。エマの「別れが怖い。」と、アダムの「好きだと伝えたらエマが去ってしまう。」という、お互いの気持ちは同じなのに、擦れ違ってしまう、狭い車の中のシーンとかが、超切なかったです(>_<)ナタリーが、キスする時に、アシュトンが、抱き上げないと出来ないくらい、小さくて、超キュートです(*^_^*)♪等身大の女の子の役も珍しいけど、ほぼスッピンな感じも、すごく可愛らしかったです(*^_^*) 何気に、アシュトンが嫉妬をするというシーンも、レアで、キュン死でした♪♪セフレの話といっても、アシュトンらしいジョークが散りばめられたライトな仕上がりで、誰もが、こんな経験は、一度はあると共感出来ます(^^)自身の恋愛力に自信がある方にこそ観て欲しい、素敵なラブストーリーです♪2011年公開。
「岳」
小栗旬主演他。雄大な北アルプス山系。誰よりも山を愛する男・島崎三歩(小栗旬)。世界中の巨峰を登り歩いてきた三歩は、山岳救助ボランティアとして登山者たちの命を守っている。そんな三歩の暮らす山に、新人救助隊員の椎名久美(長澤まさみ)がやってくる。ある日、猛吹雪の冬山で多重遭難が発生。仲間と共に救助に向かう久美を待ち受けていたのは、想像を絶する雪山の脅威!その時、三歩は・・・!?主人公・島崎三歩とその仲間たちが繰り広げる感動の人間賛歌!!
10点!!始まってすぐ、この映画は当たる!と思い、中盤から、それが確信に変わりました!(*^_^*) 「海猿」レベルの熱さとスケールで、山を描き、山男たちの奮闘や葛藤を、余す事無く魅せ、そんな山男たちは本当に格好良くて、感動します!(*^_^*) キャスティングも、皆、ぴったりハマっていますし、小栗くんと長澤まさみちゃんの、体当たりの演技が、とても良かったです(o^-')b 長澤まさみちゃんは、映画向きの女優さんだと思いますし、今回は、小栗くんに引っ張られて、より良い演技を観せてくれました(^-^)v 序盤から、三歩の大きさに、涙し、雪山での、猛吹雪のクライマックスでは、圧倒的なブリザードの驚異と迫力と、それに負けない三歩と久美の、生きる事、救う事への、がむしゃらなまでの人間の姿に、心打たれ、感動しました。山=三歩の、愛に満ちた世界観は、言葉で言い表せない程に、深く美しいです。脇を固める隊長・野田(佐々木蔵之介)、空のレスキュー・牧(渡部篤郎)、隊員(石田卓也他)なども、しっかり実力派を揃えていて、役に合っていて、格好良かったです。山男ブーム来るかも♪(というくらいカッコ良かったです♪(*^_^*))あと、小栗くんと長澤まさみちゃんは、「ロボコン」以来のタッグで、すごくイイ感じのコンビになっていて、そんな成長した彼らを、堪能出来る作品にもなっています(^-^) 是非!シリーズ化、ドラマ化を熱望する作品です☆2011年公開。
「GANTZ PERFECT ANSWER」
二宮和也、松山ケンイチ主演他。黒い謎の球体―GANTZ(ガンツ)―に召還され、異形の“星人”と呼ばれる存在との戦いを強いられる人間たち・・・。玄野(二宮和也)と加藤(松山ケンイチ)は、星人=敵を殺さなければ脱出出来ないという不条理な状況に追い込まれる。戦いを続け、生き抜くことを選択する玄野と、暴力に支配された世界を嫌悪し、戦いを否定する加藤。終わることのない苛烈な戦闘の中で、2人が、この不条理な世界に下した究極の選択とは・・・。極限状態での人間ドラマと超過激なアクション。邦画の枠を超える、感動と衝撃のエンタテイメント超大作がここに終幕!
6点!!うわ~!前編とは違う意味で、うわ~です!<<o(>_<)o>> ナイです!あのラストはナイ!!原作が、大風呂敷な世界観過ぎるからって、映画、小さくまとめ過ぎじゃないですか!?{{ (>_<) }} 前編は、ストーリーもとても良くて、カッコ良かったのに、どうしちゃったの?という感じです。後編は、キャラクター設定は、原作のままのところもあり、オリジナルもありという感じで、ストーリーに関しては、完全オリジナルです。オリジナルなら、Another GANTZとして、原作に並ぶ作品を創って欲しかったです。折角、桜井(白石隼也)や、鮎川(伊藤歩)、重田(山田孝之)など、GANTZワールドに欠かせない強力キャラクターが出てきているのに、キャラクターの人間模様を生かせていたのは、玄野と加藤と鈴木のおっちゃん(田口トモロヲ)+多恵ちゃん(吉高由里子)だけでした。地下鉄での、バトルアクションは、確かに凄かったですけど、そっちに力入れ過ぎて、ストーリーが、後付けになってしまったような気がします(ToT) ワイヤーアクションも、わざとらし過ぎてハラハラしました。無理矢理、完結しなくても、前編みたいな終わり方でも、全然良かったのになぁと思いました(>_<)始めからオリジナルで、鮎川も出てきて、西くん(本郷奏多)も復活して、かなり期待しながら観ていたので、終わり方が、私的には、×です(-_-;) 加藤の叫びの如く、あれは切なすぎるでしょう(;_;)ただ、伊藤歩ちゃんの七変化力は半端ないです。普段はやらないような役柄だったけれど、完璧に女優役を演じ切っていて、作品のキーマンにもなっていて、やっぱり大好きな女優さんだなぁと、ますます好きになりました♪ラストは・・・私は、なしですけど、観る方によっては、ありかもなので(PERFECT?)、人それぞれという事で、お願いします┐('~`;)┌ 2011年公開。
「まほろ駅前多田便利軒」
瑛太、松田龍平主演他。東京郊外のまほろ市で便利屋を営む多田啓介(瑛太)のもとに、ある年の正月、宿無しの同級生・行天春彦(松田龍平)が転がり込んで来る。共にバツイチの30男。しっかり者と変わり者。水と油のような二人の便利屋が出会うのは、どこかきな臭いワケありの依頼人たち。なんだかんだと放っとけない性格の多田と行天は、やがてある事件に巻き込まれ、自らが抱えていた忘れられない過去と向き合うことになる―。バツイチ男二人の、痛快で、やがて胸に熱く迫る便利屋物語。
9点!!まほろ市は、町田にあるんですね(笑)胸がギュッと熱くなる、人と人との温かい物語でした(^-^) 我慢してたけど、くるりの主題歌で、泣いちゃいました。深い悲しみを抱えた多田と、癒えぬ傷を抱えた行天。二人が、悲しみや傷を抱えながら、人を助けたり、優しくすることで、懸命に生きている姿は、不器用で痛いけど、温かくて、心打たれます(;_;)ぶっきらぼうを装っているけれど、困った人は放っておけない、真面目な多田と、ちゃらんぽらんに装っているけれど、やっぱり困っている人がいると助けちゃう行天。二人ともイイ男過ぎます(^-^)♪二人の掛け合いも、行天の、まとも何だか、冗談何だかな台詞に、多田が、真面目に返す、というかキレるという感じが、笑えました。これ、パロっていいの?っていう爆笑シーンもありましたし☆台詞ひとつひとつが、とても面白いし、真面目なシーンでは、胸にくる言葉があって、とにかく素晴らしいです!テンポ感、空気感が、好きです(^^)松田くんの、あのゆる~い雰囲気も、好きです♪(テケテケ走りとか) 脇を固めるのも、鈴木杏、大森南朋、松尾スズキ、高良健吾ら、マイナー豪華キャストなので、これで面白くない訳がありません~ヽ('ー`)ノ~ 多田や行天が、助けた事も、助けられた人も、当たり前だけど、過去から繋がっていて、人生のほんの一瞬出会って、未来へ続いていくんだなぁと思いました。あと、龍平くんが、ますますお父さんに似てきて驚きました。佇まいとか、雰囲気、仕草とか、ハッとする場面が、何度かありました。多田、頑張れ!行天、程々に頑張れ(笑)と、応援したくなる作品、というか二人です☆2011年公開。
「少女たちの羅針盤」
成海璃子主演他。ねぇ、殺すってどんな気持ちだった?―廃墟となったホテルを貸し切り、ネットシネマの撮影が始まろうとしていた。主演の舞利亜に、改訂されたはずのシナリオが届いていない。更に壁には不気味な落書きが。「誰かが自分を陥れようとしている?」それは4年前にさかのぼる。伝説の女子高生劇団“羅針盤”に起きた悲劇、その真相が明らかになる時が来た・・・。犯人目線で真実が溢れてゆく緊張感あふれるミステリー。
6点!!完成披露試写会に行ってきました。登壇キャストは、監督始め、司会は前田健、主演は成海璃子、忽那汐里、森田彩華、草刈麻有、黒川智花と、まぁ~フレッシュで華やかな舞台挨拶でしたo(^o^)o 成海璃子ちゃんが着てた、淡いグリーンの和柄のアシンメトリーの衣裳が、とても可愛かったです♪あらすじが解りにくいので、補足しますと、羅針盤メンバーの不可解な死から四年後、女優になった犯人が、撮影現場に行くと、不可解な出来事が起こり、次第に追い詰められていく現在と、四年前の過去がリンクしながら物語が進んでいくという感じです。私は、耳は良い方だと思うのですが、犯人の声や後ろ姿が、何度出て来ても、ラストまで全く犯人が分からなかったです!w(☆o◎)w 羅針盤のメンバーの誰が殺されて、誰が殺したのかも、ラストまで、全然解らなくて、こんなに仲の良いメンバーに一体何が!?と気になる反面、高校生の彼らの、友情と愛、未来への夢、自分ではどうする事も出来ない事への葛藤などが、とても丁寧に爽やかに描かれていて、青春群像劇としての完成度も、高いと思いました。犯人が分かるシーンが、唐突過ぎて、感情移入しにくかったので、クライマックスを、もう少し盛り上げて欲しかったです。終わり方は、舞台みたいで好きです♪瑠美(成海璃子)、梨里子=バタ(森田彩華)、蘭(忽那汐里)、かなめ(草刈麻有)の、個々のキャラクターと背景設定も、しっかりしていたので、ダラダラすること無く、観る事が出来ました。成海璃子ちゃんが、また太っていて、彼女の体重管理は誰がしているのだろう?といつもながら疑問に思いました。演技力も、周りに飲まれている感があり、残念でした。ミステリー+青春群像劇、中高生向きですが、作品としての完成度は高いです。2011年公開。
「婚前特急」
吉高由里子主演他。池下チエ(吉高由里子)は時間を有効利用して人生を堪能すべく、5人の彼氏とつきあっている。仕事の愚痴を言いたい時は年上のバツイチ(加瀬亮)、癒されたいときはかわいい年下(吉村卓也)―いまを楽しく生きるチエに結婚する気などなかったが、親友の結婚がきっかけで、5人の男たちを査定することにするが、最初の一人でつまずいて・・・最高にキュートで、最悪な性格の彼女に本当の幸せは訪れるのか!?
8点!!昨年まで、テアトル新宿でアルバイトをしていた前田監督の、初長編映画作品です!ストーリーも、特急さる事ながら、監督の出世も、色々大変だったとは思いますが、超特急ですねw(o^-')w まず、チエの、5人の男の名前を覚えるだけでも、大変です!w(☆o◎)w 田無(浜野謙太)、野村(吉村卓也)、西尾(加瀬亮)、出口(青木崇高)、三宅(榎木孝明)の、5人の個性がハンパないです(笑)その中でも、またズバ抜けて、主役の吉高ちゃんの個性が強い強い!(笑)吉高ワールド炸裂で、日本のラブコメ女王になれること間違いなしです!(*^_^*) チエのキャラクターも、吉高ちゃんの素かと思ったくらい強烈です(本人は真逆だとおっしゃってましたが。笑)チエが、常に、超イライラしているのが、画面から凄く伝わって来て、がむしゃら過ぎて空回ったり、肩透かしを食らって驚いたり、観てる側としては、これ以上無いくらい面白かったです(^-^)v キャラクターたちの、常に予想のつかない行動、予想以上の行動にも、爆笑でした☆ 私は、壁を突き破るとか、草むらに突っ込むとか、ベタベタなギャグに弱いので、本当にツボでした(笑)田無の意味不明な頑張りも笑えました。中盤から、田無超特急!(笑)そして、まさかのラスト!「え!?」って感じでしたが、何も考えずに、ひたすら楽しめばいい作品なのだと思います(^^)チエとトシコ(杏)の考え方や会話も、女性の狡さという点で、すごく共感出来ちゃいました(爆)加瀬くんファンとしては、西尾の、「色々あるんだよ。」の、色々が聞きたかったですけど。あと、ミカちゃん(石橋杏奈)は本当にヤリマンなのか?とか(爆)年下・野村くんも、可愛かったので、もっと観たかったです(年下の可愛さが見事に再現されていた(笑))LISMOドラマで、プロローグ的なものが配信されていたそうなので、そこでのチエも観てみたいです。サイドでは、主役の邪魔をしないキラリと光る演技を観せ、主役となると、自身のワールドを爆発させ、観客を魅了する吉高由里子の、また新た魅力を堪能出来る作品です(*^_^*)♪ 2011年公開。
「阪急電車」
中谷美紀主演他。宝塚~西宮北口間を約15分で走る、えんじ色の車体のレトロな内装の、阪急今津線。その電車に、さまざまな「愛」に悩み、やりきれない気持ちを抱えながら、偶然乗り合わせただけの乗客たちがいた。後輩(安めぐみ)に婚約者(鈴木亮平)を寝とられたOL(中谷美紀)。カレシ(小柳友)のDVに悩む女子大生(戸田恵梨香)。息子夫婦との関係がぎくしゃくしている老婦人(宮本信子)。セレブ気取りの奥様たちとの付き合いに疲弊する平凡な主婦(南果歩)。おしゃれな大学になかなか馴染めない地方出身の男女。年上の会社員(玉山鉄二)と付き合いながら、憧れの大学を諦めきれない女子高生(有村架純)。それぞれの愛、それぞれの想いを乗せて走る電車内で、それぞれの人生が偶然交錯したとき、あたたかい奇跡のドラマが紡ぎ出される。終着駅は、きっと笑顔―。この春、関西発の優しい愛の物語が、日本中を感動で包みます。
7点!!原作の有川浩さんの大ファンで、彼女の小説は、もちろん全部読破していて、「阪急電車」も繰り返して読んでる大大大好きな一冊です(*^_^*) 舞台は、えんじ色がレトロで可愛い阪急今津線。 やっぱり、原作のキャラクターが、頭の中で考えてる活字の部分を、映像化するのは難しいなぁと思いました。そこが、監督の力量なのですが(^^;)日常の中の小さな悲しい出来事は、積み重なったら、いつか、絶対に限界がきます。そんな時、おせっかいな関西人というのは良いなぁと、素直に思いましたし、ほんわかと心がポッと温かくなる作品でした。有川さんテッパンの、軍事ネタ&野草ネタ&ベタ甘エピソードもしっかり入っていて、ニヤけちゃいました(*^_^*) 悦子(有村架純)とおバカな彼氏・竜太(玉山鉄二)のエピソードと、圭一(勝地涼)と美穂(谷村美月)のエピソードがベタ甘で良かったです。もうキュン死寸前です(爆)特に、圭一&美穂のエピソードは、映像化すると、より、キュン度がアップしていて面白くなっているので、見所だと思います♪前半は、キャラクターも、繋ぎ方も、バラバラで、観ながらハラハラしましたが、後半は、だいぶまとまっていたと思います。映画は、かなりオリジナルに仕上げていましたけど、私は、やっぱり原作の方が好きです。でも、キャスティングはすべてイメージ通り!完璧です(o^-')b 主要キャストの他にも、今注目の美少女・有村架純ちゃんや、芦田愛菜ちゃん、相武紗季、玉山鉄二など、出演者が豪華なのも見所です。ライトに仕上げてはいますが、良識とか、人と人が出会う意味とか、誰もが、仕方がないで通り過ぎてしまうけど、本当は大切な事を、伝えていてメッセージ性が高いです。自分はきちんと出来てるかな?もっと周りを見たら気付いて出来る事があるよね、と、ちょっぴり明日からの活力を貰える作品です☆ 2011年公開。
「戦火のナージャ」
ニキータ・ミハルコフ、ナージャ・ミハルコフ主演他。お父さん、生きていますか?―1943年、コトフ大佐は最高権力者・スターリンの指示によって処刑されるはずだったが、2年前のドイツ侵攻の際に、収容所を脱走して生き延びていた。生き延びたものの、コトフ(ニキータ・ミハルコフ)は妻と娘は死んでしまったと思い込み、ひとりで生きていた。一方、KGB幹部・ドミートリ(オレグ・メンシコフ)に匿われていたコトフの娘・ナージャ(ナージャ・ミハルコフ)も同じように父が死んだと思い込んでいたのだが、ある日、父が生存しているという事実を知る。そして、ナージャは父を探すための旅に出ることを決心する―。スターリン大粛清という過酷な運命下でもお互いの生存を信じながら何としても生き延び、再会しようとする父と娘の絆を、壮大なスケールと映像美で描いた感動作。
7点!!名作「太陽に灼かれて」の16年越しの続編です。ちなみに私は、前作は観た事がないのですが、ロシア(旧ソ)のスターリン下の戦争映画を、観た事が無かったので、後学の為に観てきました。前半は、音楽と自然描写が、とても美しく、耳に心地良く、(私の大好きな「MY WAY」が流れてたし。)後半の、戦争を描くシーンは、私が今までに観た中で、TOP5に入る位、惨たらしく残虐ながら、ユーモアに富んだ会話が散りばめられていて、その相反するコントラストが、見事にマッチしていて、素晴らしい作品だと思いました。前作を観ていたら、もっと感情移入出来ただろうと思うと、残念でなりません(>_<) ロシアの戦争映画だから見られる極寒の地での、死体も何もかもが、舞い積もる雪に埋もれて真っ白になるシーンは、残酷なのだけれど、故に、眼が離せない美しさがありました。ラストも、絶妙!絶品過ぎます。ナージャが、光り輝く天使に見えました。もう3部作と決定している続編(「THE CITADEL」(原題))も、あと前作も、是非、観たいです。ロシア語の響きも心地良かったので、私はロシア映画が好きなのかも知れません。(まだわからないけれど。)2011年公開。
「ナルニア国物語 第3章 アスラン王と魔法の島」
スキャンダー・ケインズ、ジョージー・ヘンリー出演他。ペベンシー兄妹のエドマンド(スキャンダー・ケインズ)とルーシー(ジョージー・ヘンリー)は、いとこのユースチス(ウィル・ポールター)とともに船の絵画を見ているうちに、ナルニアの世界へと引き込まれる。気づくと彼らは、懐かしいカスピアン王子(ベン・バーンズ)やもの言うネズミの騎士、リーピチープたちの乗る帆船に乗船していた。待ち受ける魔法、不思議な生き物や邪悪な影からナルニアを守るため、そして、友であり、ナルニアの保護者でもあるアスラン(声:リーアム・ニーソン)との再会を果たすため、彼らは海の果てを目指す―。全世界でセンセーションを巻き起こしたファンタジー映画最高峰の〈第3章〉がいよいよ幕を開ける!
10点!!3D・日本語吹替版で鑑賞しました。前作よりも前前作よりも、より壮大で、よりファンタジックで、アドベンチャーに富んだ作品に仕上がっています(*^_^*) 戦時中の疎開先で、見つけた絵画から水が溢れ出して、辿り着いた先は、美しい国ナルニア、そこでは、現実世界ではただの子どもでしかないルーシーたちも、とても戦闘能力の高い王と王女になれます。誰もが一度は行ってみたい!憧れる!世界だと思いますヽ(*^_^*)/ 今回の舞台は、前作からたった3年後の、カスピアン王子が統治するナルニア。ベン・バーンズ演じるカスピアン王子は、凄い美形で、大好きなキャラクターなので、今回も大活躍していて嬉しかったです。スーザン(アナ・ポップルウェル)とピーター(ウィリアム・モーズリー )も、少しだけ出てきて、ふたりとも美男美女ぶりが増していました。白い魔女(ティルダ・ウィントン)も再び出てきて、出演者だけでも凄い豪華です♪海が舞台な事もあって、3Dの映像美も素晴らしいです。ドラゴンや荒海は、大迫力ですし、花や光や雲などは、とてもファンタジックで美しかったです。3Dは苦手な私ですが、この作品に関しては、是非、3Dでの鑑賞をお薦めします☆ルーシーとエドマンドは大人になり、今作を最後にナルニアには来れなくなってしまうわけですが、別れのシーンは、寂しくて泣きそうになってしまいました。あと、勇敢なるネズミのリーピチープとの別れも泣けました(;_;)作品を重ねる事にどんどん面白さが増していっている作品なので、次回作がとても楽しみです。世界三大ファンタジーの「ナルニア国物語」は、原作より映像で観た方が断然&何倍も面白いです☆(私的には。)2011年公開。
「八日目の蝉」
永作博美、井上真央主演他。なぜ、誘拐したの?なぜ、私だったの?21年前、土砂降りの雨の中で起きた誘拐事件。犯人は父の愛人・野々宮希和子(永作博美)。誘拐されたのは私。私はその人を本当の母だと信じていた。実の両親の元に戻っても普通の生活は望めず、心を閉ざしたまま大学生になった秋山恵理菜(井上真央)は、ある日、自分が妊娠したことに気づく。相手は、希和子と同じ家庭も持つ男(劇団ひとり)だった。過去と向き合うために、かつて母と慕った希和子と暮らした小豆島へと向かった恵理菜が、そこで知った衝撃の真実とは?全ての女性たちに贈る、ヒューマン・サスペンスの最高峰。
7点!!原作が、とても素晴らしい作品なので、期待して観に行きました。原作への思い入れが強かったので、2時間半以上の尺を取るなら、原作に忠実に作って欲しかったなぁと思いました。だいぶ端折っていましたし、時間の流れも、過去と現在を行ったり来たりしていて、感情移入しにくかったです。原作の泣きポイントも、そこだけは入れて欲しかった!という所を外してて、残念としかいいようがないです(>_<)でも、主演ふたりの表情は、とても良かったです。特に、井上真央ちゃんは、今までにない表情を観せていて、新境地といってもいいです(*^_^*) 結局、恵理菜の人生において、本当に恵理菜に、「愛してる。」と、真っ直ぐ名前を呼んでくれたのは希和子だけで、そう考えると、何が真実で、何が正当なのか、わからなくなります。でも、それに気付いた恵理菜の未来はきっと明るく、温かい涙が溢れる作品でした。小豆島の美しい景色と、書き下ろしの主題歌(中島美嘉)も良かったです。八日目の蝉はきっと、皆が見れなかった何かが見れるから幸せなはず☆でも、やはり原作の方が素晴らしいので、映画をご覧になる方は、是非、原作も読んで観て頂きたいです。2011年公開。
「塔の上のラプンツェル」
声:マンディ・ムーア、ザッカリー・レヴィ出演他。それは、出口のない高い塔に暮らす、少女・ラプンツェル(声:マンディ・ムーア)の物語。自由自在に操れる驚くほど長い髪を持つ彼女は、これまで18年間も塔の外に出たことがなかった。“魔法の髪”に導かれて、ついに彼女は新しい世界に旅立つ決意をする。その旅がやがて、自分に隠された驚くべき“秘密”を明かすことになるとは知らずに・・・。好奇心いっぱいの勇敢なヒロイン、ラプンツェルの旅の道連れは、お尋ね者の大泥棒フリン(ザッカリー・レヴィ)。塔の外の世界で彼女が出会う、生きることの喜びや悲しみ、そして初めての恋・・・。この春、ディズニー史上最も美しく、最もミステリアスな物語が幕をあける。
6点!!3D字幕で鑑賞しました。グリム童話の「ラプンツェル」が原作ですが、ストーリーは全く別物といっていいです。ディズニー映画という点を差し引いても、すべての話が上手く行き過ぎていて、ダークな部分が全くありません。なので、原作ファンの私や、大人の方には、少し退屈かも知れません。マキシマスの、馬とは思えないありえない活躍っぷりや、18年間も母親だと思っていた魔女を、一瞬で見破り、反旗を翻すラプンツェルなど、おいおい、そんなに単純で良いのか?と突っ込みを入れてしまいました(^^;)「アラジン」や「美女と野獣」などの、過去の名作超えはまず無いですね。でも、お城から、たくさんの灯籠が一斉に空に舞い上がるシーンは、灯が手に届きそうなくらい近く、幻想的で美しかったです(*^_^*) しかし、歌って踊って、すべてが有り得ないくらい上手くいって、ラブシーンもかなり少ないので、やはり子ども向けなのだと思いました。原作は、かなり大人向けの本格ラブストーリーなので、その辺りは無くさずに作って欲しかったなと残念に思いました。まぁ、ディズニーでは無理だとは分かっていますが(爆)2011年公開。
「唐山大地震 -想い続けた32年-」
シュイ・ファン、チャン・チンチュー主演他。20世紀最大の震災【唐山大地震】。わずか23秒間の揺れが、32年に及ぶ運命の物語のはじまりだった―。1976年に実際に起こり、死者24万人、重傷者16万人という被害を出した【20世紀最大の震災】唐山大地震に運命付けられたある家族の32年を描いた感動作。一瞬にして全てを奪った大地震、そして気付いたある大切なものとは―。
9点!!本国中国では、「催涙弾映画」の異名を持つ本作、まさしく、否、それ以上です。全編に渉って、沢山の様々な形の愛と、深くぽっかりと空いた喪失感と悲しみをひしひしと感じる作品でした。当時の中国は、文化大革命の真っ只中で、震災が起きた時も、諸外国からの救援援助を拒んだそうです。援助があれば、この作品の家族のように、生涯、悲しい思いを抱えて生きていかなければならない人たちは、確実に減っていたと思うと、そういう時代と、震災には関係のないところで、その判断したを政権を、辛く思わずにはいられません。自らが決断せざる得ない状況に追い込まれ、その決断と共に、32年前から動けなくなってしまった母親(シュイ・ファン)、母に捨てられたという思いを捨て切れずに育つ娘のドン(チャン・チンチュー)、生き残ったゆえに過度なプレッシャーの元で必死に自分を生きる息子・ダー(リー・チェン)、そしてドンの養父母の、深い愛ゆえに生まれてしまう拭うことの出来ない不安。登場人物全員の感情と月日の流れが、とても丁寧に描かれていて、素晴らしかったです。映像も迫力がありましたし、途中でダレることもなく、唐山大地震ですべてがバラバラになり、四川大地震で、運命の糸が手繰り寄せたかのように、家族が再会するという確信的作りはお見事です。天災は、避けることは出来ないけれど、そこに生きる人々からは、得るものが溢れているという、非常に良く出来た作品です。2011年公開。
「アレクサンドリア」
レイチェル・ワイズ主演。そこは、真実が滅び去った場所。4世紀、学問の中心地エジプト・アレクサンドリア。ローマ帝国は崩壊寸前で、繁栄を極めたこの都市にも混乱が迫りつつあった。その渦中、類まれなる美貌と明晰な頭脳を持った女性天文学者ヒュパティア(レイチェル・ワイズ)は、分け隔てなく弟子たちを受け入れ、講義を行っていた。やがて、科学を否定するキリスト教徒たちと、それを拒絶する学者たちの間で、激しい対立が勃発。そして、攻撃の矛先は、彼女にも向けられたのだった―。実在の女性天文学者ヒュパティア。彼女がたどる数奇な運命を描いたスペクタクル史劇。
10点!!まだ神々の存在を身近に感じ取れる時代、小さな地球から、遥か宇宙の太陽や惑星を天文説を壮大に描き、その地球に、確かに、アレクサンドリアの人々が存在したという歴史を、しっかりと描いた秀作です。ヒュパティアを中心に、彼女の弟子であり、尊敬しながらも、彼女に反旗を翻すことになってしまったシュネシオス(ルパート・エヴァンス(ブラピ似のイケメン♪)、彼女を愛する長官のオレステス(オスカー・アイザック)、そして、奴隷のダオス(マックス・ミンゲラ)の決断に、胸が潰れそうになりました。彼らの愛は、とても、悲しく、ドラマティックです。紀元前からか、紀元からか、人々は、同じことで争いを繰り返し、その背景には、必ず悲しい運命を辿る人たちがいて、でも、争いは、今も止む事はありません。同じ様に、今も争っている世界と、それを傍観している人々に向けたメッセージを、強く感じる作品です。主演のレイチェル・ワイズも、いつもながら、聡明で冷静沈着、信念があって美しい、ヒュパティアという女性を、見事に演じきっていて、素晴らしいです。高潔で、思わずひれ伏してしまうような美しさでした。アレクサンドリアとヒュパティアの運命を見届けた時、激しい憤りと悲しみで胸が詰まりました。「無知とは恐ろしいことだ」というメッセージもある本作、歴史に埋もれた真実を、是非、皆さんにも観て頂きたいです。今年を代表する1本です。2011年公開。
「恋とニュースのつくり方」
レイチェル・マクアダムス主演他。失業中のTVプロデューサー、ベッキー(レイチェル・マクアダムス)がやっとみつけた仕事は低視聴率の朝の情報番組“デイブレイク”。伝説のニュース・キャスター(ハリソン・フォード)を起用し、理想の恋人にも巡りあい、恋に仕事に順調なスタートを切ったはずが番組の人気は低迷。6週間で視聴率を上げなければ、番組は打ち切りだと宣告されてしまう。果たしてベッキーの恋と視聴率の行方は・・・?恋に仕事に頑張る女性のサクセス・スト―リ―。
8点!!とにかくレイチェルが超キュートです(*^_^*) 彼女が演じるベッキーも、殆ど不眠不休で働いて、クタクタになるまで走り回って、恋もして、笑顔がとびきりキュートで、周囲も、自然に彼女を応援したくなってしまうような、とても好感を持てる女の子です♪テレビ局が舞台のせいか、仕事も恋も友情も、周囲からの信頼獲得までの、すべてのストーリー展開が、とにかく速いです。スピードコメディです。本来、頑張る独女のビタミンムービーは苦手なのですが、ベッキーは、自分に卑屈なところがひとつもなくて、頑張り屋さんで、リアクションと笑顔が超キュートなので、この作品は好きです(^-^)v 脇も、ハリソン・フォードとダイアン・キートンと、実力派でしっかり固められてますし、アダム役のパトリック・ウィルソンも、ジュード・ロウとキアヌ・リーブスを足して2で割ったようなイケメンで注目株です♪ライトに笑えるコメディなので、どんな方にもお薦めですd(^-^) 2011年公開。
「英国王のスピーチ」
コリン・ファース主演他。スピーチができない男が、国王になったー。子供の頃から悩む吃音のために無口で内向的な、現エリザベス女王の父、ジョージ6世。しかしヒトラー率いるナチスドイツとの開戦に揺れる国民は、王の言葉を待ち望んでいた。型破りのセラピスト(シェフリー・ラッシュ)との友情と、妻(ヘレナ・ボナム=カーター)の深い愛情に支えられ、一世一代のスピーチに挑むー。英国史上もっとも内気な国王ジョージ6世が、自らを克服し、国民に愛される本当の王になるまでを描いた、感動の実話。
9点!!かの有名な、王座より愛を選んだ王の物語の裏に、もうひとつ、こんな感動ストーリーがあったとは、驚きです。やはり、王室にはドラマがありますね(*^_^*) 汗と涙と努力と苦難と困難を乗り越えての、ジョージ6世のスピーチは、とても感動しました!拍手喝采したい気持ちでいっぱいになりました。王室における、精神的疾患というのは、いつの時代にもあることで、でも、王室の人たちは、逃げることも、休むことも許されなくて、常に、真に強い王であることを望まれる、これ程のプレッシャーと苦労は、この世にないのではないかと思うくらいです。感動のスピーチに至るまでの過程は、若干、退屈ですが、ジョージ6世の人柄が、忠実に描かれていて、堅物だけどユーモアもあって、真面目で家族愛に溢れていて、国民に対して真摯で、そんな彼の生い立ちにホロリとしたり、素敵な王様だったのだなぁと思いました。イギリス英語が早過ぎて対応しきれなかったんですけど、よく聞くと、ライオネスとのやりとりもジョークだらけで笑えました(*^_^*) エドワード王の他にも、幼い現エリザベス女王や、演説名人ヒトラーや、大戦前のドイツの首相とかも出てきて、その辺りも見応えがありました。歴史に、王室に、戦争に、ドラマあり!です。(良くも悪くも。)2011年公開。
「ランウェイ☆ビート」
瀬戸康史、桜庭ななみ出演他。天才的なファッションセンスを持つビート(瀬戸康史)は、転校早々、いじめられっこのワンダ(田中圭)を自身のデザインで、クラス一のイケメンに大変身させ周りを驚かせた。ビートの天才的なデザインセンスに魅了され、みんなで文化祭のファッションショーに挑戦しようとするが、思わぬ事態に巻き込まれる。ファッションショーは成功するのか?そしてそれぞれ5人の夢<ランウェイ>の行方はー?ランウェイ、それは新しい自分に出会える場所。ほんのちょっとの勇気が、運命を変える、自分革命ストーリー。
3点!!中学生の時、文化祭でファッションショーをして、少し変わった自分に、ドキドキした気持ちを思い出しました。今、若手で、5年後、主役を張ってそうなキャストが集まっていたので、観てきました。瀬戸くん、桜庭ななみちゃん、桐谷美玲ちゃんとか。瀬戸くんは、幾つになってもベビーフェイスで、可愛過ぎて、皆を引っ張る男・ビートには、どうかなぁって感じでしたが、時々、瞬間に、ハッとさせられる良い表情が観られたのが、良かったです。学園青春モノで2時間超え?って思いましたけど、原田マハの独特のゆるい世界観と、メイ(桜庭ななみ)の一方通行の片思いや、桐谷美玲ちゃんのさすがのランウォークとかが格好良くて、何とか最後まで観れました。でも、アイドル映画としての要素も足りな過ぎるし、それだったらスペシャルドラマでいいかなぁと思いました。IMARUちゃんは正直、本当に七光り。バラエティは良いのかも知れないけど、足は太いし、背は低いし、演技も棒読みだし、可愛いわけでもないし、このキャストに要らないなって思いました(辛) 2011年公開。
「ヒアアフター」
マット・デイモン主演。パリで活躍するジャーナリストのマリー(セシル・ドゥ・フランス)は、恋人との休暇を楽しんでいた東南アジアで、津波にのまれて死にかける。無事に帰国してからも、呼吸が停止した時に見た不思議な光景<ビジョン>が忘れられず、仕事が手につかないマリーは、自分が見たものは何かを突き止めようと調査を始める。かつて霊能者として活躍していたジョージ(マット・デイモン)は、死者やその家族と向き合う過酷な時間を過ごすことに疲れ果て、工場で霊とは無縁の仕事に就く。人生を変えようと通い始めた料理教室で知り合ったメラニー(ブライス・ダラス・ハワード)に好意を寄せるが、ジョージの“才能”が原因で、彼女は彼の前から去ってしまう。ロンドンで交通事故で双子の兄を亡くしたマーカスは、もう一度兄と話したいと願い、ある日、ジョージの古いウェブサイトにいきあたる。3人の人生が交錯するとき、何かが起きようとしていた─。 <死>に直面した3人が出会い、<生きる>喜びを見つける心あたたまる感動のヒューマンドラマ。
5点!!イーストウッドは、常に真実を描くという姿勢なのですけど、3歩手前で止まるというのが、彼の作風ですよね(爆)それにしても、今作は出来が悪いです。前振りが長過ぎますし。今回のテーマは、誰もが避けられない“死”です。死者と対話し、入り込むつもりのない、他人の内情まで見てしまう日常を送っていたジョージの人生は、想像を絶するくらい辛い日々だったと思います。それでも人は、亡くしたモノを求め、見えない答えを知りたがり、彼を求めます。これが「ザ・人間です」みたいな。特に、感動も希望も、ないです(_ _)。o ジョージにとっては、マリーとの出会いが、希望の始まりになるかも知れないですが、それも単なる偶然にみえますし、ここをもっと丁寧に描いていたら、少しは良くなったような気がします。あっさりし過ぎてスルーしそうなので、もう少し重たくても良いと思いました。2011年公開。
「幸せの始まりは」
リース・ウィザースプーン主演他。もしも、人生最悪の日が”幸せの始まり”だったとしたら・・・?20代の全てをプロソフトボール選手として過ごしたリサ(リース・ウィザースプーン)だったが、31歳になった彼女に非情にもクビ切り宣言が!そしてボーイフレンドは能天気なメジャー・リーガー、マティ(オーウェン・ウィルソン)。いつもファンに囲まれてるマティや、自分なしでも活躍しているチームを見て、自分だけが世界から置いてけぼりになった気分になる。思い切ってブラインドデートに挑戦し出会ったジョージ(ポール・ラッド)は、ヤンエグという触れ込みとはほど遠い暗いオトコ。人生サイアクな時に出逢ったサイアクな男だったが、体育会系の男と違って彼の繊細な優しさに、なぜか心や休まる。人生の行き止まりにぶち当たった彼女は、本当の目的地を見つけられるのかー。人生も恋も曲がり角?悩める大人の素敵なラブストーリー。
6点!!人は、最悪な出来事の真っ直中では、たとえ幸せのカケラがたくさん散らばっていても、それを見逃してしまいがちです。リサも、生き甲斐のスポーツを解雇されて、直後に素敵な二人の男性にアプローチされるも、自分の問題に手一杯で、素敵な出会いを逃しそうになります。しかし、マティの懸命な励ましや、ジョージの温かい見守りにより、リサの傷は次第に癒えていきます。マティは、おバカで陽気で、ある意味パーフェクトマンで、落ち込んだ時に側に居てくれたら、絶対元気をくれる男性です。対するジョージは、いつも穏やかで、落ち込んだ時は、じっと静かに何時までも寄り添ってくれる男性です。どちらも素敵で、女性ならきっと、自分だったらどっちがいいかな?と思わず考えずにはいられません(^-^) ストーリーは、例のの如く、ジャック・ニコルソンが引っ掻き回してくれていて、多少ややこしいですが、最後まで、リサが、どちらの男性を選ぶのか、ドキドキです(o^-')b でも、ジョージが、事情があるとはいえ、草食系で押しが弱いのは、ちょっとどうかなぁって思いました(・~・;)紳士的ともいえるけど。最悪な時だからこそ、最大のチャンスを掴む勇気とヒントがあるかもという、励まし系ムービーです。リサ曰く、30過ぎて、生き甲斐を失った女性は、恋をして結婚をし、子どもを産むか、仕事に励むか、だそうですが、それをはっきり言ってしまえる辺りが、リサの前向き且つ、現実的な性格を表していて、いいなと思いました。リースは、元気で前向き&可愛い女性がぴったりです。今作での、単色のドレスの着こなしも、とてもキュートなので、そこも見所です♪2011年公開。
「洋菓子店コアンドル」
江口洋介、蒼井優主演他。かつて伝説のパティシエと呼ばれながら、悲しい過去を背負い、スイーツ界から身を引いた十村(江口洋介)。彼は、昔馴染みの依子(戸田恵子)が経営する洋菓子店「パティスリー・コアンドル」で、恋人を追って鹿児島から上京したケーキ屋の娘なつめ(蒼井優)と偶然出会う。見習いとして「コアンドル」で働き始め、自分の居場所を見つけようとするなつめ。その姿に十村も心を動かされ、少しづつ過去と向き合い始めていく。そんなある日、依子が大ケガをしてしまい、「コアンドル」は最大のピンチを迎えるのだが・・・。優しく温かい涙が幸せを紡ぐ、ビター&スイートな感動物語。
8点!!鹿児島育ちのおおらかさと温かい心を持ったなつめは、最初は、出会う人出会う人を振り回していきますが、次第に、皆の心にスッと入り、強く真っ直ぐな気持ちで、相手の心を動かしていきます。映画以前に、なつめという、ちょっととぼけた一生懸命な女の子が、大好きになってしまいました(*^_^*) ストーリーは、なつめの成長と、十村の復活物語ですが、もう何エピソードかあってもいいかなと思いました。そして、脇を固める「ジョゼ虎」の江口のりこ!主役以上の存在感ですw(☆o◎)w マリコ(江口のりこ)となつめがやり合うシーンは、微笑ましくもあり、笑いもあり、面白かったです(^^) でも、ラストは不思議と綺麗にまとまり、柔らかい主題歌に包まれ、胸一杯に、優しさと温かさを感じて、元気を貰える作品でした(*^_^*) あんな素敵な色んな人生がたくさん詰まったケーキ屋さんが、本当にあったらいいな☆*:・°2011年公開。
「ザ・タウン」
ベン・アフレック主演他。アメリカで最も強盗が多発するボストンの一区画、チャールズタウン。血と骨を分け合い育ったダグ(ベン・アフレック)と3人の仲間たちは、銀行強盗としての完全犯罪に命を張っていた。ある日襲撃した銀行で、予定外に人質を取った支店長のクレア(レベッカ・ホール)がタウンの住民だと知ったダグは、彼女が何を見たか確認するために、正体を隠して近づく。交わるはずのない二人だったが、彼らは激しい恋に落ちていく。クレアとの新しい人生を願うダグ。執拗に一味を追いつめるFBI捜査官フローリー。タウンを出るのを許さない仲間のジェム、そして忍び寄る裏社会の掟。仲間を裏切るか、愛という名の希望を失うかー。人は宿命から逃れ、人生を変えられるのかー?一筋の光を見出す答えを、あなたに。魂を打ち抜くクライム・ドラマ!
5点!!男性の俳優が好んで書きそうな作品です。こんな男はかっこいいみたいな。(思いこみ?)元々、クライムドラマは苦手です。苦手な理由は、1.カッコイイ人が出てこない 2.ストーリーが単純 3.共感しにくい 4.意外とアクションシーンが少ない、の4点です。ダグとダグの親友ジェムとクリスタの3人は小さい頃から家族同然で育ってきて、良くも悪くも離れられない関係です。悪い環境って染まるのは簡単だけど、抜けようとすると、仲間だと思ってた人は足を引っ張ってきたり、外の世界からも押し籠められたりで、中々、抜けたとしても、自分の居場所を見つけるということが難しいです。そういう、世の中の縮図みたいなものを、チャールズ・タウンのダグを通して感じました。結末はネタバレになってしまうので言いませんが、やっぱり未来のない終わり方でした。それがクライムっていう私のイメージです。それでも脚本は良く出来ていた方だと思うけど、いまいち緊迫感が足りなかったのは、俳優陣の演技力のせいか?何が足りなかったのか?(色々だと思いますが。)という感じです。2011年公開。
「GANTZ」
二宮和也、松山ケンイチ主演他。幼なじみの玄野(二宮和也)と加藤(松山ケンイチ)は、線路に転落した酔っ払いを助けようとして電車に轢かれてしまう。次の瞬間、彼らは見慣れぬマンションの一室にいた。部屋の中央には“ガンツ”と呼ばれる謎の大きな球が置かれ、周りには同様に“死んだはずの人々”が集められていた。自力では脱出不可能なその部屋で、玄野たちは“ガンツ”から“星人と戦い、殺す”というミッションを与えられる。生と死が交差する終わりの見えない世界で、玄野と加藤の戦いが幕を開ける―。
8点!!うわ~!!早く続きが観たいです!!原作のファンです♪原作が、完結していない上に、映画ラストは、原作にはない展開になっていて、「え!?どうゆうこと!?」(何となく予想はつきますが。)って、驚きましたw(☆o◎)w 原作が長いので、端折ったり、合作していた部分があり、それに少し違和感を感じましたが、総合的には、非現実的なのに、リアリティがあって、流石!面白いです(*^_^*) バタバタ人が死んでいく作品なのに、一人一人がきちんと、丁寧に描かれていたのは、嬉しい驚きです(o^-')b 玄野と加藤の性格が、突出した部分だけ強調されていて、玄野くんが嫌な奴に見えてましたが(笑)、ここは、後編に期待したいです。多恵(吉高由里子)との関係も、唐突過ぎて違和感ありです。もう少し、何とかならなかったのかな(´~`) 西くん=本郷くんはピッタリ過ぎて、早く早く!また登場して欲しいです(笑)敵のネギ星人や田中星人も◎です。ネギ星人が可愛すぎて、殺されるのに涙が出ちゃいそうになりました。あと、おばあちゃんと子どものシーンも(;_;)上手く、R指定を潜り抜ける作りにしてくれていて助かりました(そうじゃなかったら号泣必至。)。鮎川役に伊藤歩ちゃんがキャスティングされていたのが嬉しいです。二宮くんと松山くんに、伊藤歩ちゃんが加わったら最強じゃないですか♪(*>▽<*)エンドロールにかけての、アメコミみたいな作りもカッコイイです。これが「GANTZ」だ!って感じ(*^_^*) 主演ふたりを安心して観ていられるので、細部まで観て楽しめました。日本映画にはあまりない、現代アクションシーン満載なので、観る方は、大画面をお薦めします。2011年公開。
「ジーン・ワルツ」
菅野美穂主演他。海堂尊の医療ミステリー最新作!新たなる舞台は、“生命誕生の現場”。<遺伝子の女神>の計画を、あなたは、暴けない。古き医療体制、崩壊していく産科医療に、医師としての純粋な信念を貫き立ち上がるミステリアスな女医・曽根崎理恵(菅野美穂)。彼女が仕掛けた大胆な計画は、大学病院・彼女を慕う患者たち、そしてマスコミまでを巻き込み、想像もつかない展開へ向かう。衝撃の真相が明かされるとき、心を揺さぶるクライマックスが訪れる。
8点!!海堂さんの作品なので、重たいのかと思っていましたが、テンポが良く、笑えるところもあり、でもしっかりとしたメッセージがあり、とても面白かったです(*^_^*) ストーリーは、破天荒で、下手をするとドタバタコメディになりそうなところを、主演の菅野美穂始め、田辺誠一らキャストの演技力で上手くバランスをとり、重厚なものに仕上がっています。医師が患者と向き合う恐怖、それを乗り越え命と出会う奇跡、人と人が繋がる中で生まれる突き上げる強い想い、そして曾根崎理恵というキャラクターに、心を揺さぶられ、動かされます。命の前では、倫理も正解もないという理恵の考え方に、色々考えさせられるものがありました。所々、大雑把な作りではありましたが、そこは出演者の演技でカバー出来てましたし、個人的には、「バチスタ」シリーズより、はるかに面白かったです(o^-')b 小田和正さんの書き下ろし曲もとても良かったです。何より、ラストの衝撃の真相というのが、とても気に入りました♪やはり菅野美穂は、作品を外さないなぁと思いました。真相はぜひ劇場で☆2011年公開。
「太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男」
竹野内豊主演他。太平洋戦争末期、サイパン島―。日本軍玉砕。その日から、512日もの間戦い続け、アメリカ軍から“フォックス”と呼ばれ、畏れられた一人の日本人がいた。その名は、大場栄大尉。彼は、最後47人の隊になりながらも、仲間の兵士たちと共に、7万ものアメリカ軍に立ち向かい、200人の民間人を守り抜いた。その大場大尉の誇り高き魂が、味方の日本人だけでなく、敵側のアメリカ人の心も大きく動かしていった―。アメリカから翔さんされた日本人兵士の真実の物語。彼の想いが、私たちの心を震わせる―。
5点!!またひとつ、戦争の真実を知りました。サイパンでの「バンザイ突撃」や「バンザイ・クリフ」を知らなかったので、胃が締め付けられる想いでした。戦争映画で、新しい真実を知る度に、自分の無知さと、悲劇に、胸が痛くなります。激闘シーンが多く、リアリティある映像と、銃撃シーンの迫力が、凄かったです。B29が頭上を飛んでいくCGとか、空恐ろしさとかが、凄かったです。人々の気持ちを描くというよりは、徹底して、戦争を描いたという印象を受けました。その中にも、大場大尉の日本人大尉としての姿勢だったり、軍人、民間人の立場、生き様が垣間見られたので、そこの感情面を、もう少しクローズアップしてくれた方が、個人的には良かったかなと思いました。今回観て思ったのは、アメリカや外国から見たら、当時の日本人の思想や行動は、すごく異様に見えるだろうなと感じました。そういう視点で描いている日本の戦争映画は、あまり多くないので、この点は良かったです。ただ、大場大尉の生き様を描く作品としたら、竹野内くんの演技じゃちょっと・・・という感じでした(-_-;) 井上真央ちゃんの熱演の方がずっと良かったです(^^)2011年公開。
「白夜行」
堀北真希、高良健吾主演他。真っ白い闇の中で、心を殺さなければ、生きることなどできなかった―。19年前の密室殺人。容疑者の娘、被害者の息子。粉々に砕けたパズルのピースがはまる時、刑事は何を見るのか?質屋の店主が殺された。決定的な証拠がないまま、事件は容疑者の死亡によって一応解決を見る。しかし、担当刑事の笹垣(船越英一郎)だけは腑に落ちない。容疑者の娘で、子供とは思えない美しさを放つ少女・雪穂と被害者の息子で、どこか暗い目をしたもの静かな少年・亮司の姿がいつまでも目蓋を去らないのだ。やがて、成長した雪穂(堀北真希)と亮司(高良健吾)の周辺で不可解な事件が立て続けに起こり、意外な関係が姿を現し始める・・・。東野圭吾文学の最高峰が遂に映画化。
5点!!原作「白夜行」は、大好きな作品です。ふたりの主人公の事を考えるだけで、瞼が熱くなるくらい大好きな作品です。ドラマ、舞台、海外での映画化、満を持しての日本映画化でしたが、私は、原作の裏を掻いた、綾瀬&山田ペアのドラマの方が、内容も二人の演技をとっても圧倒的に好きです。堀北&高良ペアの本作は、観る前から、「大丈夫かな?力量不足じゃないかな?」と思っていましたが、周りを固める俳優陣が無名だった事もあり、やはりでした(ToT) 原作と同じく、感情面は一切観せないで、原作とは違う展開に持っていき、全体的に、笹垣目線でストーリーが進んでいきます。雪穂と亮司の内面が見えない分、“雪穂に常に漂う圧倒的な亮司の影”というのを感じたかったのですが、それも無く、最後にいきなり笹垣の感情爆発されても感情移入出来ないし・・・って感じでした。あと、原作の涙エピソードをすべてカットしてしまっていて、原作ファンとしてはやりきれない悲しさです(;_;)やはり、2時間半で、この作品の原作越えは難しいです。堀北真希ちゃんは頑張っていましたが、雪穂役には合わないし、高良くんもまだ亮司にはなれないなと思いました。あと、この作品は、何気に子役の演技力も超重要なので、もっとちゃんと亮司と雪穂になれる子にやってもらいたかったです。それくらい、亮司と雪穂というキャラクターは難しい役柄です。確かに「白夜行」ではあるんですけど、私的には、泣けなかったら、それは「白夜行」ではないです<<o(>_<)o>> 2011年公開。
「犬とあなたの物語 いぬのえいが」
大森南朋、松嶋奈々子、北乃きい出演他。「いぬのえいが」から5年、新しい犬と人のきずなを描くシリーズ第2弾!豪華キャストと愛すべき犬たちで贈る、笑って、泣いて、共に生きる幸せを積み重ねる、“犬”と“あなた”の物語。
4点!!じんわりほんわか系です(*^_^*) 前半は、ショートコメディが続いて、犬を飼っている人には、ベタな、あるある小話みたいになっています(「お母さんは心配性」とか。)ベタだけど、「あきら!」が、色んな意味でインパクト満載で、面白かったです。大森南朋さん、北乃きいちゃん、芦田愛菜ちゃんを、観たくて行ったのですが、芦田愛菜ちゃんの出番が少くて残念でした。犬と芦田愛菜、最強です(笑)「バニラのかけら」は、タイトルが良いですし、もう少し泣かせて欲しかったです。キャストが豪華で、気軽に観れる感じなので、1も機会があれば観たいと思います(^-^)v 2011年公開。
「ギャルバサラ 戦国時代は圏外です」
有村架純主演他。突如戦国時代へとタイムスリップした女子高生が、ケータイ片手に戦乱の世を駆け抜ける!戦国時代のど真ん中、何故か現代の女子高生がタイムスリップ。突如、殺伐とした戦乱の世に放り込まれたイマドキの女の子達。瞬殺必至の状況ながら、持ち前のバイタリティと何物も恐れぬノーテンキな行動が、何故か吉と出て戦国時代の勢力図を塗り替える。恐れを知らぬ女子高生パワー。はたして日本の歴史はどうなるのか?!
1点!!アイドル映画としても見せられていないし、ストーリーも、タイムスリップ、携帯など、設定を生かし切れていないし、テンポも悪いし、評価出来る部分がありません(>_<)有村架純ちゃんが好きなので、見たのですが、アイドル映画なら、フレッシュなキャストの良いところをもっと見せて欲しかったです。女子高生のあさみたちは、タイムスリップしても焦る事もなく、女子高生時間?でマイペースに現実を受け止めて、「ど~しよっか。」みたいになります。織田信長の時代に来るのですが、この時代の人たちは、あさみ(有村架純)たち=未来人が来る事を知っていて、待っていたという設定は、面白いと思ったのですが、織田信長(松方弘樹)も寧々(篠田麻里子)も威厳がないし、ダラダラ流れてしまって、間に、お決まりの過去のトラウマシーンを挟んだりして、説明も長くて、だるいです。「私、天下とる。」とか、女子高生が絶対言わない台詞とか、言われちゃうと冷めますし。もっと有村架純ちゃんの可愛いところが見たかったです!(>_<)2011年公開。
「かぞくのくに」
安藤サクラ、井浦新出演他。北朝鮮への帰国事業で移住し長男を持つ、ひとつの家族。選択の無い思考停止の社会で生きる兄(井浦新)と、生まれた時から自由に生きてきた妹(安藤サクラ)。引き裂かれる思いの父母。家族を通して見えてくるのは、それぞれが背負ってきたもの、思想や価値観の違い、そして大きな時間の経過・・・。ヤン・ヨンヒ監督の実体験に基づいた、国家の分断によって引き裂かれ傷つきながらも、逞しくしなやかに生きる家族の物語。
5点!!安藤サクラさんが演じてるリエは、ヤン監督そのものだったそうです。私が感じたのは、得体の知れないものへ、暖簾に腕押ししている感覚。得体の知れないものの正体も見えないし、何を押すべきなのかもわからなくて、茫然。でも、実際、この帰国事業に関わった家族たちは、手紙のやりとりや、情報もあって、実感があるから、怒ることができるんですよね。タイトルの「かぞくのくに」は、日本と北朝鮮どちらでもなくて、家族が幸せに暮らせる理想郷だそうです。かつて、理想郷だと思って、息子を北朝鮮へやってしまった父親を責めるわけではないですが、理想郷なんてないですし、自分がいる場所で、強く生きる方法を探すのが、人間なんじゃないかなと思います。それにしても、DVDで観たのですが、音量小さすぎです(>_<)これ、劇場だとちゃんと聞こえたのかな?(^^;)2011年公開。
「ソーシャル・ネットワーク」
ジェシー・アイゼンバーグ主演他。創設者マーク・ザッカーバーグと彼を取り巻く若者たちが織りなす悲喜こもごもの人間模様に焦点を当て、華麗なサクセス・ストーリーに秘められた光と影の物語を赤裸々かつドラマチックに綴る。ベン・メズリックのベストセラー・ノンフィクションを基に、世界最大のSNS(ソーシャル・ネットワーク・サービス)“facebook”の誕生にまつわる実話を「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」の鬼才デヴィッド・フィンチャー監督が映画化した青春群像ドラマ。
10点!!冒頭のレストランの会話のみで、主人公マークの人となりが理解って、面白そう!とストーリーに期待出来ました。ハーバード、SNS、難しそうというイメージを一気に超えてきて、同じジャンルの「スティーヴ・ジョブズ」とは豪い違いだなと思いました(爆)過去と裁判が同時進行して、専門用語も多くて、気合い入れて観ないと、置いていかれそうになりますが、それを上回る面白さです(^^)facebookは、もちろん、もう身近なものなので、それがこんなに短期間で出来たんだという驚きもありましたし、孤高の天才の学生時代を垣間見たというか、天才だから、足を引っ張る周りに舌打ちしたくなるけど、本人は悪い人じゃないんだけどなと、切なくなりました。あと、何と言っても、親友役のアンドリュー・ガーフィールドが、魅力的です。二人がすれ違っていく焦りとか、憤りとか、若さとか、とても上手に演じていると思いました。マークたちが、天才的な頭脳を女性を怒らせるために使ってしまうところとか、エドヴァルドの彼女が部屋の中で引火してしまうとか、ニワトリの件りとか、大学生ってバカな事しちゃうよなぁと笑ってしまいました(^^;)マークが、金や富には執着せずに、途中からは元カノと繋がるためにというのも、切なくて良かったです。あと、ハーバードの学生は、あんなに公にハッキングしているのかとか、排他的な発言とか、色々、マイナスイメージが多かったですけど、大丈夫なのかなぁと、そっちが心配になりました(^^;)2011年公開。
「おとなのけんか」
ジョディ・フォスター、ケイト・ウィンスレット主演他。顔で笑って、心に殺意。アカデミー賞監督&キャストが贈る二組の夫婦の仁義なきバトル。ニューヨーク・ブルックリン。11歳の子供同士の喧嘩の後、話し合いのため集まった二組の夫婦。リベラルな知識層であるロングストリート夫妻(ジョン・C・ライリー、ジョディ・フォスター)と弁護士と投資ブローカーの裕福なカウワン夫妻(クリストフ・ヴァルツ、ケイト・ウィンスレット)。冷静に平和的に始まったはずの話し合いは、次第に強烈なテンションで不協和音を響かせ、お互いのわだかまりや不満が剥き出しになっていき、やがてはそれぞれの夫婦間の問題までもがあらわになっていく。トニー賞受賞の大ヒット舞台劇を映画化にあたって、90分をより短縮、さらに濃厚でリアルなドラマに仕上げた。
2点!!帰ればいいのに・・・って終始思ってました(--;)そして、濃厚でもなければ、笑えるわけでもないです。笑いのツボが違うのかもしれませんが、海外の笑いって時々下品。そこで笑わそうっていうのが、ツボにハマらないと辛いです。ワンシチュエーションもので、彼らの背景が見えず、テンションだけがどんどんヒートアップしていくので、なぜその言葉でそこまでブチ切れたのかとか、そこまで熱くなっているのかとか、わからないまま、チャンチャンって終わってしまったので、呆気に取られてしまいました。何度も帰れるタイミングがあったのに・・・。2011年公開。
「クロサワ映画2011 ~笑いにできない恋がある~」
黒沢かずこ主演他。12月23日、黒沢かずこは芸人仲間の光浦靖子、大久保佳代子、椿鬼奴となじみのバーで憂さを晴らしていた。その後、大久保と2人で入った居酒屋でカップルにバカにされていた彼女たちは、韓国人青年パク・ソンドル(コン・テユ)とペ・ウンソン(イ・テガン)に救われる。翌24日のクリスマス・イブに番組収録で韓国へ向かった黒沢は偶然にもパクと再会し、彼の魅力に惹(ひ)かれていくが・・・。笑いは取れても恋とは無縁、クリスマスも仕事に明け暮れる人気芸人の切ない恋心と葛藤を、涙と笑いを交えて綴った「クロサワ映画」の続編。
1点!!続編。1と違って、純愛直線でストーリーが進むので、全然笑いどころがなくて、つまらなかったです。まぁ、冒頭の大久保さんの顔だけで笑えましたし、女芸人という生き方自体、とても魅力的なので、観れちゃいましたが・・・。大久保さんの相手が、ヒモにしか見えなかったです。どうしてあんなに若い子にしちゃったのかな?ヒモ伏線を張るため?処女には、○○○は厳しいっていうのは、リアルで、笑いに出来ない恋というのは、1より確実にキツイなぁと思いました。でも、○○○だから、恋を諦めるというのは、一般的にはあまり理由にはなってなくて、なので、女芸人として再出発する明確な理由が欲しかったです。1が、中々面白かった分、全体的にぼやけた続編でした。2011年公開。
「連合艦隊司令長官 山本五十六 ―太平洋戦争70年目の真実―」
役所広司主演他。誰よりも開戦に反対した男がいた。昭和14年夏。日独伊三国軍事同盟をめぐり、締結を強く主張する陸軍だけではなく、国民の大半も同盟に希望を見いだしていた。そんな中、海軍次官の山本五十六(役所広司)、海軍大臣の米内光政(柄本明)、軍務局長の井上成美(柳葉敏郎)は、陸軍の圧力や世論にも信念を曲げることなく同盟に反対の立場をとり続ける。しかし、第2次世界大戦が勃発(ぼっぱつ)してしまう・・・。刻一刻と変わる情勢の中、未来のために突き進んだ日本人の姿を、壮大なスケールで描いた作品。
6点!!役所さん演じる山本さんの心情が、映画全体を覆いかぶさっている重たくて悲しい作品です。役所さんは、作品によって、神懸って上手い時がありますが、この作品もそれでした。表情だけで語る語る、実際にはそんなに痩せたりしていないのに、後半のやつれ具合とか凄いです。あれよあれよという間に、日本敗戦に向かって進む話なので、もっとこう出来なかったのかな?あの連絡ミスや判断は、どうなのよ?と考えてる暇はありません。ただ、ひとつ、当時の日本の官僚たちは、特に海軍の上の5~6人の人たち、腹割ってお酒とか飲んで、考えと気持ちを一つにしたりしなかったのかな?と思いました。あまりに、それぞれの判断がバラバラ過ぎる故の犠牲に思えたので。映画としては、ひたすら暗く、ジリジリ終わりに近づいていくだけなので、観ていて楽しいものではありません。盛り上がるシーンもないですし。山本五十六を描くのだとしたら、何故、彼が、開戦に反対し、講和に持ち込もうという考えを最初から持てたのか、彼の育った環境まで、踏み込んで描いて欲しかったです。当時の人だと、海外に行ったことがあるのかな?というような発言や考えだったので。脇役が、やたら豪華でしたが、居酒屋のシーンとか、他も色々、描かなくてもいいんじゃないというシーンが多く、役者さんも大量に投入されていて、戦争映画って、凄いなと思いました。2011年公開。
「一命」
市川海老蔵主演他。戦国の世は終わり、平和が訪れたかのようにみえた江戸時代初頭、徳川の治世。その下では大名の御家取り潰しが相次ぎ、仕事も家もなくし生活に困った浪人たちの間で“狂言切腹”が流行していた。それは裕福な大名屋敷に押し掛け、庭先で切腹させてほしいと願い出ると、面倒を避けたい屋敷側から職や金銭がもらえるという都合のいいゆすりだった。そんなある日、名門・井伊家の門前に一人の侍が、切腹を願い出た。名は津雲半四郎(市川海老蔵)。家老・斎藤勘解由(役所広司)は、数ヶ月前にも同じように訪ねてきた若浪人・千々岩求女(瑛太)の、狂言切腹の顛末を語り始める。武士の命である刀を売り、竹光に変え、恥も外聞もなく切腹を願い出た若浪人の無様な最期を・・・。そして半四郎は、驚くべき真実を語り出すのだった。なぜ、その男は自ら切腹を願い出たのか。武士の面目を捨ててまで、守りたかったものとは一体何なのか。カンヌ国際映画祭のコンペ部門に正式出品され、世界の称賛を得た、この秋一番の話題作。
5点!!これは、映画「切腹」のリメイクなのかな?狂言切腹の復讐にまで頭が回らなかったご家老様と、絵に描いたような貧乏転落劇を繰り広げる一家の話です。武家社会の矛盾を描いた作品だそうですが、う~ん、いまいち伝わってこなかったです。まず、求女の切腹シーンが無駄に長いです。「おお!」って思ってから何分も続くので、必死さも壮絶さも立ち消えてしまいます。三池さん、血が好きなんでしょうけど、気持ち悪いだけでした。そこからは、ずっとクライマックスまで、半四郎の回想なので、結果は分かってるし、涙涙で同情してしまう感じでもないし、ただ、転がり落ちていくのを、何度も観たパターンだと思いながら、観てました。求女は士官になりたいって言ってたのに、なんで貧乏なのに、寺子屋の先生なんてやってるの?半四郎はあの腕があるなら、用心棒とか、剣術の先生とか、あるんじゃないの?傘作ってる場合じゃなくない?そもそも、求女はイイとこの坊ちゃんでお屋敷があった筈だけど、あれを売っても困窮してしまったの?みほを他の屋敷へ嫁にやれとは言いませんが、どうして、貧乏&体弱いのに、赤ちゃん作ったの?と疑問ばかり浮かんできて、あまり同情出来ませんでした。流石に、赤ちゃんが死んじゃうシーンは、一人の親として、観てて辛かったですが(;_;)海老蔵さんの「拙者、ただ、春を待っていただけだ。」という台詞と、雪の中の大立ち回りが決まっていただけに、残念な映画でした。2011年公開。
「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」
メリル・ストリープ主演他。世界を変えたのは、妻であり、母であり、ひとりの女性だった。雑貨商の家に生まれたマーガレット(メリル・ストリープ)は市長も務めた父の影響で政治を志すが、初めての下院議員選挙に落選してしまう、、失望する彼女に心優しい事業家デニス・サッチャー(ジム・ブロードベント)がプロポーズする。「食器を洗って一生を終えるつもりはない」野心を画さないマーガレットを、デニスは寛容に受け入れる。双子にも恵まれ、幸せな家庭を築く一方で、マーガレットは政治家としての階段も昇りはじめる。失墜した英国を再建する。それは気の遠くなるような闘いだった。だが、彼女はその困難に立ち向かう。愛する夫や子供たちとの時間を犠牲にし、たった一人で闘い続けた。深い孤独を抱えたまま。―現在のロンドン。どんなに苦しい時も支え続けてくれた夫・デニスは既に他界した。だが、マーガレットは、未だに夫の死を認識していないのか、時折不可解な行動が目立つ。思い出の洪水の中で、デニスの遺品を手に取りつぶやく。「あなたは幸せだった?」と。英国史上初の女性首相の栄光と挫折、そして最愛の夫との感動の物語。
9点!!自分がこんなにもイギリスの歴史と政治に無知だった事にこの映画を観るまで気づきませんでした(;_;)こんなにもわからないだらけだなんて恥ずかしいです(>_<)なので、政治家・マーガレットが何をやってるかは余り詳しくはわからなくて、(むしろなんでアイルランドと喧嘩してるの?みたいな)でも、ガツガツ突き進んでいる彼女の人生だけは、もの凄く伝わってきて、最初から最後まで、これは凄い映画だ!と思いました。メリル・ストリープ、凄いです!サッチャー首相の完コピだけじゃなく、それを超えてました。あと、女性監督と、女性の一人の母親、普通の女性として描かれていたからか、マーガレット側から一緒に物事を見ているかのように、感情移入出来ました。フォークランド紛争時の手紙を書きながら、戦争を押し進めるなければならなかったのとか、胸が張り裂けそうだったろうなとか。男性相手には、こういう風には感情移入出来なかったと思います。メリル・ストリープが凄すぎるからというのも大いにありますが(^^)でも、もう少しだけ、イギリス政治に詳しくない人でも、わかるように作るか、海外向けVer.を作って欲しかったです(爆)年を取ると「ああすればよかった。」「まだやりたいことがあるのに。」と後悔ばかりになると聞きますが、なるべく、少しでも、そういう事が減るように、毎日瞬間瞬間を噛みしめて生きていきたいなと思いました。あと、おばあちゃんに電話しよう、電話しても話してる最中に切るのは止めようと思いました(爆)2011年公開。
「プライズ~秘密と嘘がくれたもの~」
パウラ・ガリネッリ・エルツォク主演他。1970年代のアルゼンチンで、世間から身を隠すようにして海辺のボロ屋でひっそりと生きる1組の母子。けれども7歳の少女セシリア(パウラ・ガリネッリ・エルツォク)には、なぜ自分たちがそうした生活を送らなければならないのか、その理由がよく分からない。ある日彼女は、軍人が教室に参列した学校の作文の授業で、軍に入隊した親戚が死んだことを素直に書き綴った文章を先生に提出する。その晩、それを知った母親は、思わず血相を変えて家を飛び出し・・・。社会に背を向け、母親と2人きりで孤独な生活を送る7歳の少女の姿を通して、軍事政権下のアルゼンチンの人々の不安と恐怖を浮き彫りにし、世界各地で数多くの映画賞に輝いた至極のドラマ! 第61回ベルリン国際映画祭 銀熊賞受賞作品。
2点!!アーティスティックだけど、なんて救いのない話。1970年代後半のアルゼンチンの汚い戦争の国家の軍事政権での統治下での話です。その出来事を知らないと、何の戦争?国家犯罪者?でこの親子が海辺のボロ家で生活しているのか、わからないです。この出来事を知っていたとしても、7歳のセシリア目線でラストまで描かれているので、「いとこが殺されてたみたい。お母さんしかいない。お父さんはいない。お家に帰りたい。」という事しかわからず、セシリアが、情緒不安定でビクビクしている母親に戸惑い、何かわからないものに脅え、その感情で画面がいっぱいになるだけの映画でした。自分のしたことが、母親にとって大変なことをしてしまったかも知れないけれど、立ち向かって何とか出来るほど大人じゃない、うまく慰めることも出来ない、謝って許してもらっても母親は泣いているという、少女の世界も戦争の絶望に包まれています。それでも、生きて親子でいられるってことだけでも救いなのかもしれないのですけど・・・。私は、情緒が安定しなくて、子供に怯えた顔をさせてしまうことがあるのですが、今のところ戦争のない日本にいるのだから笑って、抱きしめて、大丈夫だよってなるべく言ってあげられるようにしようと思える作品でした。でも、ゆったりした音楽とくるくる回るこどもの目線で超眠たくなります。2011年制作。日本未公開。
「かぞくはじめました」
キャサリン・ハイグル主演他。もし大嫌いな人と、一緒に子供を育てることになったら?レストラン経営で成功を夢見るホリー・ベレンソン(キャサリン・ハイグル)と、スポーツ番組のディレクターとして一人前になることを目指しているエリック・メッサー(ジョシュ・デュアメル)は、ブラインド・デートに出かけるが、それは悲惨な結果に終わり、あとに残ったのは互いに対する嫌悪感と、ふたりが名付け親となった親友の娘ソフィーに対する愛情だけ。だが、突然の悲劇により、ソフィーにとってこの世で頼れるのは彼らだけとなったため、ふたりは個人的な不和は脇に置かざるをえなくなる。同じ屋根の下で暮らすことになったホリーとメッサーは、それぞれが向上心旺盛なキャリア志向であるがためにぶつかり合うスケジュールをやりくりしながら、なんとかうまく共同生活を送るために折り合いをつけていかなければならないのだが・・・。笑いあり、感動ありのハートフルラブストーリー。
5点!!可愛いお嬢さんだったキャサリン・ハイグルが、骨盤のしっかりしたごついオバサンになっていたのでラブストーリーというよりは、海外ドラマの主人公の伯母さんの恋愛模様を観ているかのようでした(>_<)ホリーとエリックが出会って上手くいかなくて親友夫婦が結婚してソフィーが生まれてといった彼らの交流してきた年月が結構な時間を割かれ描かれているので、いきなり現れた赤ちゃん&仲の悪い男女の同居という感じではなく、流れがきちんと出来ていたのが良かったです。一人暮らしには困らない程度には稼いでいるが、誰かを養うほどには稼いでいない男女がこういった状況になるとどうなるかも結構リアルでした。しかし、物語だから仕方のないことだけど、この状況で誰も育児ノイローゼにならないのは、かなりハートが強くないと無理ですし、不自然でした。私だったら、ストレスの元凶と住んでて仕事も滞って育児もなんて無理だー(>_<)キャサリン・ハイグルが若くて可愛い女優さんだったら、一緒に住んでて寝顔とかふと観た時に情が湧いたりして、恋愛模様になっていくのも、観てて楽しいのだけどなぁと月日の流れを悲しく思いました(爆)2011年公開。
「僕と彼女とオーソン・ウェルズ」
ザック・エフロン主演他。1937年、ニューヨーク。ブロードウェイを訪れた俳優志望の高校生リチャード(ザック・エフロン)は、劇場の前で新進演出家オーソン・ウェルズ(クリスチャン・マッケイ)に出くわす。リチャードはすぐにウェルズに気に入られ、彼の新作舞台「ジュリアス・シーザー」に端役として出演することに。リチャードはウェルズの横暴な振る舞いに驚きながらも、彼の圧倒的な才能とカリスマ性にひきつけられていく。魅力的な年上の女性ソニア(クレア・ディーンズ)に恋をし、失恋も経験。初日、『ジュリアス・シーザー』は大成功を収めるが、リチャードは解雇されてしまう・・・。1930年代のニューヨークを舞台に、若き日のオーソン・ウェルズと出会った役者志望の高校生を描いた青春映画。
2点!!すでに乗りに乗り始めていた「マーキュリー劇団」の頃のオーソン・ウェルズと出会った俳優志望の青年のほろ苦いお話。オーソン・ウェルズはあまり知らないのですが、演じているクリスチャン・マッケイがご本人にそっくりで驚きます。オーソン・ウェルズを知らないと確実に楽しめない作品です。スクリーンから彼のカリスマ性は伝わってこなくて、ただ傍若無人な小太りのおっさんにしか見えなかったです。あのプロデューサーとして劇団を支えていた俳優さんの方がよっぽど説得力がありました。30年代のアメリカの雰囲気や音楽が素敵でリチャードを通してタイム・スリップしたようなのは楽しめましたが、舞台に興味がないと、舞台シーンや練習のいざこざがずっと続くので辛いです。私も自分が観たい舞台以外はあまり興味ないです(爆)ザック・エフロンは本当に綺麗な男の子で歌声もソロで歌っても聴き入ってしまうほどなので、こういう純文学系に出るのは正解だと思います。クレア・ディーンズは「ロミオとジュリエット」の時の妖精のような美しさはもうなく、色々図太くなった感じが表情に出ていて残念でした(>_<)リチャードは18歳になったばかりの高校生で、自分より格上の大人に反抗して劇団をクビになったり、失恋をしても、まだ18じゃない!!と明るい未来に照らされている感じで終わるのが羨ましかったです(^^;)彼らの未来と激動のアメリカに思いを馳せたくなる作品です(でも、この後世界大戦真っ只中になっちゃんだよなぁ。。とか。)2011年日本未公開作品。
「コンテイジョン」
マット・デイモン主演他。香港出張からアメリカに帰国したベス(グヴィネス・パルトロー)は体調を崩し、2日後に亡くなる。時を同じくして、香港で青年が、ロンドンでモデル、東京ではビジネスマンが突然倒れる。謎のウイルス感染が発生したのだ。新型ウイルスは、驚異的な速度で全世界に広がっていった。米国疾病対策センター(CDC)は危険を承知で感染地区にドクターを送り込み、世界保健機関(WHO)はウイルスの起源を突き止めようとする。だが、ある過激なジャーナリストが、政府は事態の真相とワクチンを隠しているとブログで主張し、人々の恐怖を煽る。その恐怖はウイルスより急速に感染し、人々はパニックに陥り、社会は崩壊していく。国家が、医師が、そして家族を守るごく普通の人々が選んだ決断とは─?【恐怖】は、ウイルスより早く感染する!アカデミー賞受賞監督スティーブン・ソダーバーグ(『オーシャンズ13』『トラフィック』)が豪華キャストで描くパニック・スリラー超大作!
7点!!マットの他にもジュード・ロウ、マリオン・コティアール、ケイト・ウィンスレット、ローレンス・フィッシュバーンとやたらと豪華なキャストのオンパレードです。なんか色んな意味で息が詰まる映画というか、生き残ったキャストたちだけで良いので、どういうラストを迎えたか追って欲しかったです。あと全員の群像劇にするならアメリカ以外の国のパニック状況も描いて欲しかったです。最初だけ各国を映してという映画多過ぎ(>_<)キャストが豪華なのと構成が良くて、次々場面や場所が変わっても混乱することなく最後までノンストップで観られるのが素晴らしいです。最初「展開早すぎ!」と思いましたが、ウイルスの感染ペースに合わせた感じなのですね。政府の力量も問われる展開で今の日本政府だとワクチンが入って来るのものすっごい後の方になりそうでゾッとしました(>_<)あとアメリカ人って町がヴァンパイアだらけになってもプロムとかやってるけど、今回もそうで、そんなにプロム大事か!?と思いました。基本、ハッピーマインドな国なんだろうなぁ。ウイルスがそんなに長く死んだ動物の中で生きていられるか?とか現実的な問題は??な点もありましたが、ゾッーとさせるのには成功な作品でした。2011年公開。
「猿の惑星:創世記(ジェネシス)」
ジェームズ・フランコ主演他。現代のサンフランシスコ。製薬会社ジェネシス社の研究所に勤める若き神経科学者、ウィル(ジェームズ・フランコ)が実験のためアルツハイマー病の新薬を投与した一匹のチンパンジーが驚くべき知能を示した。ところが、そのチンパンジーは突如暴れ出した挙句、射殺されプロジェクトは中止されてしまう。ウィルは生まれたばかりの赤ん坊を自宅に連れ帰り、“シーザー”と名付けて育てることに。3年後、すくすくと育ったシーザーとウィルとの間には本物の人間の親子のような強い絆が生まれており、同時に特殊な遺伝子を受け継いだシーザーは、類まれな知性を発揮し始めていく。しかし、ある事件がきっかけで、シーザーは保護施設に囚われ激しい虐待を受けてしまう。知性に目覚め、人間の愚かさに失望し、ウィルされも想像できない驚異的な進化を遂げたシーザーは、このときすでに“ある決意”を固めていた。やがて施設から脱出したシーザーは、今や固い絆で結ばれた仲間のチンパンジーらと共に、人類との壮大な全面戦争へとなだれ込んでいくのだった・・・。なぜ人類の文明は滅び、類人猿が支配者となったのか?映画史上の神話「猿の惑星」の起源に迫る衝撃作。
5点!!チンパンジーの知能が高まり、飼われる立場から離脱するまでを描いた本作。チンパンジーに有効、人間には毒な新薬がパンデミックのような形で広まり、後の「猿の惑星」へと繋がっていくみたいです。最初の「猿の惑星」のイカルス号との繋がりも描かれていて、あれだけ神話的なお話をきちんと繋がりを持って描けているのは鳥肌が立ちました。でも、パンデミックのお話ってどれも同じで語りつくされているので、そういう意味での目新しさが皆無でした。これまでの「猿の惑星」はティム・バートンのも含めて映像がレトロな感じでしたが、本作は映像が綺麗で、ちゃんとチンパンジーがチンパンジーに見えます(笑)ウィルとシーザーの関係性に関しても目新しさがないので、1時間半ちょいと短い作品なのに2時間半くらいあるように感じました。とりあえず、急いで続編観てみます。2011年公開。
「黄色い星の子供たち」
メラニー・ロラン主演他。夜明け前のパリで奪われた、ささやかな幸せ。昨日まで母に抱かれていた子供たちの運命は―?ナチス占領下のパリ。ユダヤ人は胸に黄色い星をつけることが義務付けられた。11歳のジョー(ユゴ・ルヴェルデ)は、星をつけて学校に行くのが嫌だったし、公園映画館、遊園地への立ち入りが禁じられたことに腹を立てていた。何かが変わろうとしていることは、わかっていた。それでもジョーと家族は、ささやかな幸せが続くことを信じていた。フランス警察の荒々しいノックの音に、たたき起こされるまでは―。1942年7月16日、夜明け前のパリで始まったユダヤ人一斉検挙。子供も女性も、赤ん坊さえも、1万3000万人ものユダヤ人がヴェル・ディヴ(冬季競輪場)に押し込められ、5日間水、食料もなく放置された。自らも謙虚されたシェインバウム医師(ジャン・レノ)が一人で、人々の治療を引き受けていた。そこに赤十字から派遣された看護師のアネット・モノ(メラニー・ロナン)が加わるが、とても追いつかない。だあ、それは信じがたい出来事の、ほんの始まりに過ぎなかった―。今、明かされる、フランス政府による史上最大のユダヤ人一斉検挙。家族と引き裂かれながらも、過酷な運命を懸命に生きた子供たちの<真実>の物語。
8点!!少しずつ少しずつ追いやられて気付いたらガス室だったという、現代でもあり得そうなのがとても恐ろしい史実です。自分たちが選んだ政治家が公約と違う方向へ暴走を初めて、他人事のように見ていたらもう誰も止められないレベルの戦争になっていたみたいな。ヴェル・ディヴの次に送られるフランスの収容所では、修道女がお菓子を差し入れに来たり、ラジオの音楽でダンスをしたりと、酷い環境下だけれど、まだ希望がある感じで描かれていて、それが返ってゾッとしました。ヴェル・ディヴでフランス軍人が「もううんざりだ。」と言う場面でアネットが食ってかかりますが、家族を人質に取られていて、即銃殺だとわかっていて、他人のために動ける人はどのくらいいるのだろう?パリ市民が1万人以上を匿ったり逃がしたりしたとは言いますが、ヴェル・ディヴという大きな場所で明らかに虐待行為をされている1万人3000人強は助けられなかったんですよね。フランスにはレジスタンスがたくさんいたイメージがありましたが、ヴェル・ディヴに忍び込むことも移送列車を襲うこともできなかったんですよね。この時代のフランスはとても複雑なのでその場にいないとわからないことなのかも知れませんが、もし自分がヴェル・ディヴやフランスの収容所の現状を目撃してしまって、何もしないというのは多分無理です。でも、フランス軍人じゃないですけど、「苦渋の決断」とか言いながら何もしないで見なかったことに出来る人も同じくらいいるってことの結果ですよね。それに今は世界的にもご近所付き合いが希薄になっているから、隣人が捕まっていても何も感じない人がさらに増えていると思いますし。助ける側だったら助け合いの力を信じたいけど、助けられる側だったら信じられないだろうなという何とも人間の弱さと強さと無知を浮き彫りにした作品。ヴェル・ディヴから移送された子供は1人も助からなかったという事実が絶望しかないです・・・。2011年公開。
「フェア・ゲーム」
ナオミ・ワッツ主演他。9.11同時多発テロ以降、アメリカはイラクが大量破壊兵器を保持しているとしていた。だが、CIAエージェントのヴァレリー(ナオミ・ワッツ)と元大使で夫のジョー(ショーン・ペン)は、捜査の結果、イラクに核開発計画がないことを突き止める。しかし2003年、ブッシュ政権は夫妻の報告を無視し、イラクへ宣戦布告する。ジョーは"真実"を世間に公表するため新聞に自らの調査報告を寄稿し、一躍論争を巻き起こす。すると、報復としてジャーナリストたちにヴァレリーがCIAの秘密諜報員である情報がリークされてしまう。たちまち世間からの批判を一斉に浴び、孤立無援に陥るヴァレリー。歴史のうねりに巻き込まれながらも、己の信じる"正義"と"愛"を貫く戦いが今、始まる。元CIAエージェントのヴァレリー・プレイムの手記を基に、アメリカ合衆国史上最大のスキャンダルとも言われるプレイム事件を描いた実話。
7点!!国が大きくなればなるほど、すべてを書き換えることが容易になるのだろうか?それとも綻びが出やすいのだろうか?と思いながら観てました。でも、日本みたいな小国だと証拠探しはあっという間に終わるから、悪いことは出来ないんだろうなとも。(ただし、日本人は口が堅い)CIAは数珠つなぎに色々な人たちの命が関わってくる仕事なのに、それを暴露して数か月~数年の罪って軽過ぎないですか?アメリカ人以外の命ならどうでもいいと?(そう言ってましたね)すごい自己中で口八丁でジャイアンな国だなと思いました。結局、トカゲのしっぽ切りになってましたし。CIAの家族を保護してもらえないのも国の組織として間違っている気がします。CIAに「信じて。救う。」と言われても全く信じてはいけないんだなと肝に銘じました。あと、スパイもの、CIAものの多くは独身者が主人公なのに、ヴァレリーは母親業、妻業、CIA業を兼業していて、しかもそれが実話でCIAのリアルだとしたら怖いし、凄いと感心してしまいました。2011年公開。
「X-MEN:ファースト・ジェネレーション」
国際情勢が緊迫する1960年代、強力なテレパシー能力を持つ青年チャールズ(ジェームズ・マカヴォイ)が、金属を自在に操れるエリック(マイケル・ファスベンダー)とめぐり合う。ミュータントとして人間と闘うべきか共存すべきか、異なる信念を抱きながらも友情を深めたふたりは、世界各地のミュータントを仲間に迎い入れていく。しかし、戦時中にエリックの母親を殺した元ナチスの科学者ショウ(ケヴィン・ベーコン)が、ミュータント組織“エルファイヤークラブ”を結成。やがてショウが悪魔のごとき計画を実行に移したとき、チャールズとエリックはその野望の阻止に挑むが、過酷な運命は彼らの絆を引き裂き、人間との“共存”か“支配”かという正反対の道へと導いていくのだった・・・。プロフェッサーXとマグニートーの宿命的な<対立>はここから始まった!第一世代の若きミュータント・チームが挑む巨大な悪の集団との世界の存亡を賭けた闘い。世界待望の超絶バトル・サーガの新章は“X-MEN”の知られざる<起源>を明かす超大作。
6点!!伏線を散りばめまくって次に繋げるのがX-MENシリーズなのだなとここまで観て思いました。でも、成程と繋がった部分もあって、観れば観るほどハマっているシリーズなのですね。やっと、途中寝落ちしないで観られるようになりました(爆)ジェニファー・ローレンスとニコラス・ホルトが好きなので、感情移入しやすかったのもあります。あと、ゾーイ・クラヴィッツも。でも「ウルヴァリンZERO」でケイラの妹だったエマ・フロストが全然違うキャスト&年齢で出ていたり、時系列がおかしくなっていたところも(>_<)映像もぐんと見やすさと迫力がアップしていて、これまでの古めかしい感じではなくなっていました。チャールズとエリックの信念の深さを見せれば、もっと良くなったと思います。ずっと続くシリーズは苦手なのですが、とりあえずあと2作は楽しんで観られそうなので、観たいと思います。2011年公開。
「あなたの初恋探します」
イム・スジョン、コン・ユ主演他。ミュージカルの舞台監督ジウ(イム・スジョン)。仕事はそこそこ順調だが、プライベートはさっぱりで身なりにも無頓着。10年前に旅先のインドで出会った初恋の人を忘れられず、恋愛の最後の一歩を踏み出せない。ジウの結婚を待ち望む父は、「初恋探し株式会社」へ娘を無理やり連れて行く。そこは生真面目なギジュン(コン・ユ)が起業したばかりの会社だった。初めての依頼を成功させたいギジュンに押され、ジウはしぶしぶ初恋の人を探し始める。最初は合わない二人だったが、各地を訪れるうちに少しずつ距離が縮まっていく。そして遂に初恋の人が見つかり、10年ぶりに再会するチャンスがやってくる。韓国ミュージカル界の大ヒット作を映画化!コン・ユ&イム・スジョンが贈るロマンティック・ラブストーリー。
1点!!初恋の人を探すと言うワクワク&ドキドキポイントが1mmもないというか、「中二病みたいなこと言ってないで約束守れよ。」とか思ってしまいました。コン・ユがオドオド&鈍くさい韓国男性のテンプレートを演じているのも違和感しかなくて、ちょっと気持ち悪いとまで思ってしまいましたし(爆)韓国映画は時々、何でこの人が主役orヒロインなの?ということがあって、イム・スジョンもそうで、可愛いわけでもスタイルが良いわけでも、爆発的に歌が上手いわけでもない。ずっと観ていて可愛く思えてくる魅力もない。お話自体もミュージカル発なので、韓国映画のどんでん返しやトリックがあるわけじゃないシンプルなもので、何を楽しみに観ればいいかわからないままラストまでダラダラいきました。久々に時間が勿体なかった・・・(--)2011年公開。
「50/50 フィフティ・フィフティ」
ジョセフ・ゴードン=レヴィット主演他。27歳、生存率50%のガン宣告。友だち、家族、仕事、好きな人・・・人生、諦めるには早すぎる。タバコも吸わず酒も飲まないという健康そのものの生活を送ってきたにもかかわらず、27歳という若さで突然ガンであることを宣告されたアダム(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)。なるべく冷静に受け止めようとするが、5年後の生存率が50パーセントという事実が重くのしかかる。また、事情を知った母親(アンジェリカ・ヒューストン)には感情的に反応され、会社の同僚からは必要以上によそよそしくされる始末。親友のカイル(セス・ローゲン)だけはいつも通りに接してくれるが、アダムがガンであることを利用して女性をナンパしようと、ついつい悪ノリしてしまう。セラピーに行っても、セラピストのキャサリン(アナ・ケンドリック)は新米であまり頼りにならない。そんな現実をなんとか乗り越えながら、自分のガンと向き合っていくアダムだが・・・。ガンを克服した脚本家ウィル・ライザーの実話を基に、シリアスになりがちな闘病記を新鋭ジョナサン・レヴィン監督がユーモラスに描きだすハートフル・ドラマ。
5点!!皆が皆が号泣して大ヒットする闘病ものは苦手なのですが、これは新しいというか、ガンと共存し生きていくということをアダムが知らず知らずのうちに出来ているのが素晴らしいです。仕事は続けていたり、彼女の浮気が発覚し、別れて、気になる人ができて、最初は救われてた友だちもウザいなって思い始めたり、いたって普通の生活にガンが加わったことで、絶望もするけれど、本当に自分を思ってくれる人間だけが傍に残る。これを病気でも何でもない時に実践できればベストなんですけど、難しいですよね。時間が限られていて、自分もものすごく不安な状況下でのあのセラピストは嫌だな(^^;)行かないで他の有効なことに時間を使いたいと思っちゃう。元カノの絵画を壊したりとかは悪ふざけにしても嫌だなって思います。悪ノリし過ぎちゃうのって男友達あるあるですかね。こういう映画を観ると、どうしても安楽死とか痛みとの共存とか、人間はどこまで快適に生きられるのか?と考えてしまいます。超健康な人でも明日の可能性は同じだけ少ないぞと気合入れて毎日毎時間を過ごして欲しいなと、過ごそうと、ふにゃった心を律してくれる作品です。2011年公開。
「リミットレス」
ブラッドリー・クーパー主演他。脳を100%活性化する新薬と出会い、人生のどん底から財界の頂点へと駆け上がる男、エディ(ブラッドリー・クーパー)。 だが成功の果てには、恐るべき副作用と罠が待ち受けていた。作家志望のエディは、元妻の弟から通常は20%しか使われていない脳の力を100%活性化する新薬NZT48を渡される。疑いながらも服用した30秒後、エディの頭は劇的に覚醒し、一晩で傑作小説を書き上げる。語学や数学など、あらゆる力を吸収したエディは、やがてビジネス界に進出。ウォール街で伝説的な投資家カールと手を組み、ハイスピードで富と権力を手に入れる。だが、そんな彼を待っていたのは、NZT48を巡る泥沼の争いと恐ろしい副作用だった。果たしてエディはこの危機を乗り切り、運命に打ち勝つことができるのか? 脳力の限界を超えろ!脳力が100%覚醒する夢の新薬を手に入れた男の運命を描く衝撃のサスペンス・スリラー!
3点!!ブラッドリー・クーパーってすごいイケメンなのにこういうきな臭いの好きですよね(^^;)話自体はよくあるもので、映像もグルグル気持ち悪くなるので、ダラダラ観るのが良いかと思います。ラストの解釈は2通りあって、主人公の言う通りだったら、う~んとなるけど、違くてもう~んとなります(--)つまり、お見事という終わり方ではない。途中、女性を殺したのはエディなのか?なぜ殺したのか?も明かされないし、セキュリティ万全のマンションに暮らしているはずがチンピラが余裕で入ってきちゃうし、薬の製造主は・・・あれだけ皆が血眼になっているということはもう死んでるのかな?デ・ニーロは副作用がわかっているから自分では使わないでしょうし。エディ意外が副作用のその先へいったことがないというのも納得しかねました。製造元の会社で散々実験してるでしょうから。私は頭が良くなったら幸せで安泰な生活を築きたいけどなぁとデンジャラス街道を突き進む主人公に首をかしげてしまう作品でした。2011年公開。
「戦火の中で」
クォン・サンウ、T.O.P.主演他。その勇気が未来を変えた。1950年8月。北朝鮮軍の猛攻にさらされた韓国軍は、ソウルを失い、シアゴの砦たる洛東江の戦線を守り抜くため全兵力を投入しようとしていた。それに伴い軍司令部が設置された浦項女子中学校は、戦闘経験がほとんどない71人の学徒兵に託された。71人の少年は、なぜ圧倒的な装備を誇る敵の襲撃から逃げることなく、戦い抜いたのか。その絶望的な攻防の最中、まだあどけない彼らの胸にはいったい何が去来したのか。届かなかった母への手紙。夢と希望を抱いた71人の感動の実話。遺された手紙が、今、真実を語る。
6点!!あまりに酷すぎる戦況にただただ絶望。情けをかけ、かけられた相手に殺し殺され、最後まで銃弾の交換方法さえ知らずに死んでいく少年たちに涙さえ出ないです。学徒兵の隊長を演じたT.O.P.の澄み切った瞳に圧倒されます。韓国って歌手でもこんなに演技が上手いのか!と、しかも台詞がほとんどない中であれは凄いです。クォン・サンウもいつもの優男な感じじゃなくて、イイ感じ出していました。なんか、全滅した風に描いてますが、学徒兵で生存者がいたんですよね。誰がどういう風に生き残ったのか、もう少しきちんと描いてくれた方がより真実が伝わったのではないかと思います。朝鮮戦争は個人的には、理由は知っているけれど、いつも「なんで戦っているの?」と思ってしまうくらい、無意味の極みなので、軽く悲しみを通り越してしまい泣けないのですが(「ブラザー・フッド」同じく)、「大が小を犠牲に~」という台詞が「大人が小人を犠牲に~」に自動変換されてしまう、汚い世界に巻き込まれる子どもたちがどうかいなくなくなりますようにと戒めになる作品です。2011年公開。
「トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン」
シャイア・ラブーフ主演他。1969年7月20日、アポロ11号は月面着陸に成功。全世界が固唾を飲んで見守ったこの歴史的偉業の陰にNASAと米国政府がひた隠しにした事実があった。月の裏側にはトランスフォーマーたちの地球来襲の足掛かりとなる物体が不時着していたのだった・・・。そして現代、アメリカ、シカゴ、それは再び始まった。オフィス機器に姿を変えていた、あの道の金属生命体<トランスフォーマー>の侵略者が再び人類に牙をむく。しかし、それは世界を闇で包み込む前兆に過ぎなかった。40年前の事実を政府が隠し続けたことから手遅れとなり、破壊は世界の都市へと広がっていく。人類に関与するトランスフォーマーたちの応戦もむなしく、新たな侵略者の圧倒的な破壊力に対し、なす術もなく追い詰められていく。果たして、人類に残された最後の希望とは!?歴史の裏側に隠された真実が暴かれる時、世界は闇と化す―そして人類の反撃が始まる。この夏、ついにクライマックスへ。
6点!!ミーガン・フォックスいなくなってる!!ヽ(゚ロ゚;) この降板劇は有名ですが、ミーガンいないのは寂しいなぁ。次のヒロインのロージー・ハンティントン=ホワイトリーも同じタイプのイケイケモデルなだけに。ロージーも綺麗なのに、あくまで代わりという立ち位置が抜けないまま終わってしまっているのが残念過ぎます。あと、トランスフォーマー戦はいつもよくわからなくなってしまうのですが、今回は三つ巴でもう全然わからない!!(>_<)オプティマスはいつも来るのが遅いけど、今回も原始的な罠=紐に引っかかってって・・・おっちょこちょいなのかな?(汗)あと、やっぱり主役はバンブルビーなんじゃ・・・。サム(シャイア・ラブーフ)はまた今回も走る走る。しかもカーリーの方がイイ仕事してるし(爆)1作目は脇役だったキャラクターたちが3作目まで出て重要なキャラクターになっていく作りは好きです。シャイア・ラブーフは続きに出てないんですよね。なんで出てないか説明されているのだろうか?なんか、彼の成長ものでもあったので、寂しいけど、とりあえず続き観ます。2011年公開。
「恋の罪」
水野美紀主演他。90年代、渋谷区円山町ラブホテル街で起きた実在の殺人事件からインスパイアされた、禁断の世界―どしゃぶりの雨が降りしきる中、ラブホテル街のアパートで女の死体が発見される。女刑事・和子(水野美紀)は謎の猟奇殺人事件を追ううちに、大学のエリート助教授・美津子(冨樫真)と人気小説家を夫に持つ清楚で献身的な主婦・いずみ(神楽坂恵)の驚くべき秘密に触れ引き込まれていく・・・。事件の裏に浮かび上がる真実とは?3人の女たちの行き着く果て、誰も観たことのない愛の地獄が始まる―。「冷たい熱帯魚」のその先に―かつてない美しき究極作。
6点!!園監督のコテコテ路線の作品は深い闇をみて活力に変えたい時に観たくなります。でも、本作はどのくらいまで深く潜るのかがわからなかったので、なかなか観れず、やっと鑑賞。神楽坂恵が相変わらずエロバーン!!なのに、全然エロくないっていう。「恋」とか「罪」とか言葉とその概念が心や体と合致するタイミングって、ものすごい衝撃を受けるのだと思いました。子どもが初めて何かを理解した時みたいな。「恋」とか「罪」とか大人になってもわからないことってたくさんあるので、わからない年月が長かった分、もしそれが明確に心と体と言葉で理解出来てしまったとしたら、もうそれは革命的で、見ている景色が大きく変わるのかも知れないなと感じました。園監督の描き方は、-からの+120%とかなので極端過ぎますけど(音量12とか最弱で観たけど大きかった(笑))。あと、一見女性目線で描いてますよという園監督のアピールを感じますが、明らかに本作は男性目線です。どんなに売春してようが浮気してようが、殺人を犯そうが、心の根っこはピュアでブレブレな弱い女性みたいな。女性からすると何か違う。比較対象に園監督とは真逆な岩井監督の「リップヴァンウィンクルの花嫁」が浮かびました。同じテーマを同じように描いているのに、全然違って見える面白さがあります。津田さん、大好きなので、倒錯したエロさにクラッときました(爆)いずみはこれからどうするんだろう?美津子も何も見つからずにバッドエンドを迎えたのに、いずみと和子が何か得られるとは到底思えないです。てか、大抵の女性が「恋」とか「罪」とかに一生振り回されながらも、「恋って~」と語らい続けるものなので(>_<)そういうものを無理やり見つけようとすると強烈な反動が返ってくるのだなという恐ろしい印象は植えつけられました。後半の冨樫さんと神楽坂さんの演技合戦が凄まじく、ズドーンと心に破壊力抜群のパンチをもらうことだけは確実な作品です。2011年公開。
「しあわせの雨傘」
カトリーヌ・ドヌーヴ主演他。いつだって女の人生は花開く。70年代フランスの地方都市。毎朝ジョギングに出かけ、森の動物たちの愛らしい仕草に心を打たれては趣味のポエム作りに生かす優雅なブルジョワ主婦スザンヌ(カトリーヌ・ドヌーヴ)。仕事への口出しも家事もするな、妻はただ美しくおとなしくしていればいいが持論の夫ロベール(ジェラール・ドパルデュー)は雨傘工場のワンマン経営者だ。ところが、折から労働争議真っ直中の工場で、ロベールが心臓発作で倒れてしまう。急遽、工場運営を任されたスザンヌは・・・。1970年代の戯曲をフランソワ・オゾン監督が映画化。“POTICHE(お飾り)”だけの妻が、心臓発作で倒れた夫のかわりに雨傘工場を切り盛りすることになり、新しい人生に目覚めていく姿を描いたフレンチ・コメディー。
4点!!オゾン監督のいつもの緻密な伏線と見事な回収劇が全くないので、ハッとさせられる場面がなく寝そうになってしまいました。しかも、スザンヌが傘会社をどうやって立て直したのか?何か画期的なことをしたのか?情に訴えたのか?の空白がバッサリ空いて夫が戻ってきてしまうので、盛り上がりに欠けます。最後は演歌歌手のディナーショーみたいな雰囲気で大円団って短編映画を引き伸ばしたくらいアッサリし過ぎてます(>_<) 皮肉がもう少し効いてれば良かったかも知れないですが、何ていうか昔のイイコな映画過ぎました。スザンヌが暮らすお家と家具はドールハウスみたいにオシャレで、でもドールハウスみたいだから違和感?みたいな、どっちに思わせたいんだろうって思いながら観てました。2011年公開。