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ゆゆの勝手に映画評(2014)

「メイジーの瞳」

 ジュリアン・ムーア、アレキサンダー・スカルスガルド出演他。アートディーラーの父とロック歌手の母(ジュリアン・ムーア)が離婚。きまぐれな両親に翻弄される6歳のメイジー(オナタ・アプリール)に手を差し伸べたのは、それぞれの新しいパートナーだった。自分の居場所を求めて歩き続けたメイジーが最後に選んだ答えとは―。「キッズ・オールライト」の制作陣が贈る、感動のヒューマン・ドラマ。

4点!!子どもの視線は、痛いくらい正直なんです。だから、愛されたい時に、愛してるという人間と、愛の言葉はなくても、何時でも自分を受け入れてくれる人間の違いが、初めは分からなくても、いずれ分かってしまいます。耳が痛い話でした(^_^;)メイジーにとって、別居したセレブな父と母の間を不定期に行き来する事は、いくら愛してると言われても、その「愛してる」は、明日には「さようなら」になってしまうかも知れないものなので、心から安心出来ない、感情を表に出す事も出来ない毎日が続いています。そんな時、図らずとも、そんな両親の親権争いに巻き込まれ、同じく困惑しているそれぞれの新しいパートナー、リンカーン(アレキサンダー・スカルスガルド)とマーゴが、メイジーに手を差し伸べてくれます。両親もリンカーンもマーゴも、それぞれ自分の生活があって、メイジーが負担になるのは同じですけど、お金があっても仕事に追われる両親は、メイジーの面倒を見ることが出来ず、安月給の仕事だけど、生活に余裕のあるリンカーンたちは、メイジーにきちんと向き合う事ができます。それに対して、スザンナがリンカーンに嫉妬するのとかは、皮肉だなぁと思いました。そして、「うちに帰りたい。」と言っていたメイジーが選んだのは、継父母のリンカーンとマーゴ。この3人の方が年齢的にもしっくりくるし、海辺のピクニックや、3人で手をつないで、メイジーがそこで初めて無邪気に笑顔を見せていたのが、印象的でした。柔らかな光の差し込みだったり、温かみのあるインテリアが素敵だったり、それもメイジーの世界観なのかなと思いました。繊細な作品です。2014年公開。

 

 

「ジャッジ!」

妻夫木聡主演他。落ちこぼれ広告マン太田(妻夫木聡)は、クセモノ上司大滝(豊川悦司)に押し付けられ、世界一の広告祭の審査員として参加することになる。太田に懇願され、同僚・ひかり(北川景子)も、“偽の妻”として同行。華やかに審査会が開催する中、太田は自社CMを入賞させなければ会社をクビ!?という、まさかの事態を知る。相手はライバル会社のエリート、木沢はるか(鈴木京香)と強烈な個性の外国人審査員たち。太田は持ち前のバカ正直さと、謎の窓際族、鏡さん(リリー・フランキー)直伝の英語を武器に奔走する。グランプリの栄冠は誰の手に?そして太田とひかりの恋の行方は?

4点!!CMクリエイターさんが監督・脚本を手掛けたというところに注目の映画です。随所に、CM愛をビシバシ感じるのですが、それ故に、意味のない笑いや件りが多過ぎて、ストーリーを遮ってしまっている事に、若干、苛々してしまいました(*`Д´) 単発の笑いが多くて、そこからストーリーの流れが生まれてないんですよね( ´△`) 太田のキャラクターは、苛々するくらいのダメ加減で、本当にオタクっぽい臭いがしそうで、それをイケメン妻夫木くんが完璧に演じてたのは、相変わらず、流石だなぁと思いました。ひかりが、そんな太田に惹かれていく過程が、ツンが多過ぎて、全然わからなかったので、恋愛要素を入れるなら、きちんと軸を作ってほしいと思いました。出演者が豪華で、やりたい放題な感じは、三谷作品と重なりますが、二番煎じどころでなく、天と地程の差がありました(>_<)主人公の成長物語と聞いていたので、ラストには、感動とか達成感を期待していたのですが、CM業界のハチャメチャぶりばかりが目につく作品でした。2014年公開。

 

 

「RUSH ラッシュ/プライドと友情」

クリス・ヘムズワース、ダニエル・ブリュール主演他。1976年F1グランプリ、猛追し合う二人の天才レーサー、戦列を極めた対決が引き起こした衝撃のクラッシュ。交錯するふたつの運命と勝負の行方は―?ジェームス・ハント(クリス・ヘムズワース) vs ニキ・ラウダ(ダニエル・ブリュール)。天才ふたりの宿命の対決に世界が熱狂!!プライド、嫉妬、愛、挫折、執念、友情―ここには、人生のすべてがある―永遠に語り継がれる感動の実話。

9点!!何という世界の話なのだろう!普通に生きていたら、絶対に接する事のない世界を、直に感じさせてくれたこの作品に感謝です(>_<) F1にも、然程興味深くないですし、J.ハントとニキ・ラウダも、この試合の事すら知らなかったのですが、まさに手に汗握るギリギリの緊迫感と、彼らの生き様に、瞬きすら惜しい2時間でした!!( ; ゜Д゜) 命懸けのスポーツをしている方は、皆そうなんでしょうけど、一瞬の判断や想いや迷いが、自分や周りの人生を終わらせてしまうという激しい重圧の中で、プライドや恐怖、家族への想い、勝利への執念など、全てが混在した感情を飲み込んで、試合に挑む。そして、そんな命懸けの場に、同じくして居るという事、それだけで、ライバルでも、互いに尊敬し、認め合うという二人の関係は、誰にも何にも超えられないなと思いました。富士スピードウェイでの、ラウダの決断も、ハントの限界を超えた猛追走も、真逆の決断ですが、どちらも、涙と拍手で、称賛を贈りたくなりましたし、どちらの男も、めちゃくちゃカッコイイです!格好良くて、涙が出そうになるなんて思わなかったです(*^▽^*) 冒頭で、「男は女が好きだが、それにも勝って車が好き」という台詞がありましたが、女は、そんな男たちを、やっぱり最高にカッコイイ男だ!と思うんです(力説!)数ヶ月に渡る長いスパンの話に、きちんと背景まで描き、緊迫感とスピード感をラストまで維持し、F1というマイナーな分野を(失礼)、一流のエンターテイメントに仕上げているのは、良くも悪くも、流石、ロン・ハワードなのですが、全てのバランスを均等に取りすぎてて、物足りないと感じる方もいるかなぁとも思いました。 最後に、私は、「ベルリン 僕らの革命」の時から、ダニエル・ブリュールを推しているので、彼が今作で、素晴らしいニキ・ラウダを演じてくれた事に、感謝です(*^¬^*) 2014年公開。

 

 

「ゲノムハザード ある天才科学者の5日間‏」

西島秀俊主演他。ごく普通の会社員・石神武人(西島秀俊)は妻(中村ゆり)を殺されたことをきっかけに、別人の記憶が混在するようになる。そして彼はある事実を知る―自分自身が本当は韓国人科学者オ・ジヌだったということを。記憶を“上書き”されていたのだ。正体不明の女性記者(キム・ヒョジン)に助けられ真実を追ううちに、彼は彼の妻を装う女(真木よう子)と出会い―。一体誰が、何のために記憶を奪ったのか?何故か彼を捕まえようとする男たちから逃れながら、5日後すべての記憶が消えるその前に、真実に辿り着くことができるのか―?衝撃の真実まで息も出来ないアクション×サスペンス。

6点!!からくりとなる遺伝子操作の仕組みは難しいのに、黒幕や先の展開は、クリアーに読めてしまうという、サスペンスとしては、致命的欠陥がある作品でした(@ ̄□ ̄@;) 遺伝子操作が、難解過ぎるので、主人公に起こっている事の重大さが、西島さんの必死な一人芝居からしか伝わらなかったですし、よくある話といってしまえばそれまでな感じのストーリーです。自分のアイデンティティーを失い、もうすぐ全ての記憶が消えるという、最悪な状況下で、西島さんが屋根を登ったり、高速道路を横断したり、地味に辛いアクションをこなしながら走り続けるのですが、そんな西島さんに申し訳なくなるくらい、主人公に共感したり、ストーリーの先が気になったりしなかったです(爆)むしろ、一番可哀想なのは、中村ゆりさんで(相変わらず可愛らしいです。)、彼女の立場だったらと思うと、辛くなりました(;_;)周りが、韓国人俳優さんばかりだったので、カタコト過ぎる日本語も変でしたし、追っかけてる人の「友達になれるかもしれない」発言も、真木さんの「愛してしまったの」発言も、いきなりの身勝手ぶりに、は??という感じでした。東野さんの駄作ver.みたいな感じでしたが、本だとそれなりに読めたりするのかな。いや、無理でしょうね(辛)2014年公開。

 

 

「抱きしめたい -真実の物語―」

北川景子、錦戸亮主演他。交通事故で左半身に障害をおってしまった女の子・つかさ(北川景子)と彼女に恋し、献身的に支えるタクシードライバーの雅己(錦戸亮)。数々の困難を乗り越え、いつも前向きに生きた二人に待ち受けていた過酷な運命とは―。実話から生まれた奇跡のラブストーリー。日本中が涙した「記憶障害の花嫁」待望の映画化。

4点!!つかさの障害という以外は、いたって普通の男女が、出会って結婚してという、何の取っ掛かりもない話なので、映画としてはどうなのよ?と思いました。私は、元となったドキュメンタリーを知らないので、観れましたが、北川景子ちゃんが、ひたすら可愛くて、一生懸命な演技をしているだけな作品な気がします。でも、両親の心配を他所に、一年待つ事もせず、妊娠してしまう辺り、親目線で、子どもってのは、本当にズルイなぁ、自分では気付いてなくても、どこかで無償の愛を受けてる自信があるから、こういう行動に出れるんだよねと、親と子、両方の気持ちが分かるようになった今は、そう思いました。雅巳が、雪の中で、泣き崩れるシーンは、予告通りありますが、映画とかドラマには、よくああいうシーンがありますが、私もやりきれなくて、車椅子のまま、夜中に、病院から雪が降る外に抜け出した事があるので、神様はどうしてこんな耐えられない試練ばかり与えるのだろうという雅巳の気持ちに、リンクしてしまいました。しかし、記憶障害というドでかいフラグを立てておきながら、それに関して何か起こるとかでなく、スルーなら、そこ強調しなくても良かったのでは?と思いました。安室ちゃんが、珍しく書き下ろし曲を書いているので、エンディングに、一番心打たれたりしちゃいました。2014年公開。

「小さいおうち」

松たか子、黒木華出演他。昭和初期、東京郊外に佇む赤い屋根の家に奉公した女中タキ(黒木華)が見た、ある“恋愛事件”。その時、タキが封印した“秘密”が、60年の時を経た平成の今、タキにつながる青年の手で紐解かれていく。真相に近づくカギは、大学ノートに綴られていたタキの自叙伝と、一通の宛先のない未開封の手紙にあった。時代が許さなかった恋愛事件の主役である女主人・時子(松たか子)の思いがけない運命と、彼女を慕い続けたタキ。それぞれが胸に秘めた切ない想いとは―?小さいおうちに封印された“秘密”が、60円の時を経て紐解かれる―切なくもミステリアスな物語。

4点!!原作読んでます。原作の、時代に翻弄された、小さいおうちでの密やかな恋が、情感たっぷりに描かれていて、それを覗き見させてもらっている様な特別な感覚が大好きなのですけど・・・(>_<) 映画は、不自然な台詞回しや、山田色に支配されてしまっていて、特別が、平凡に、何でそんな事に、60年も苦しんでいたのだろうと、色褪せてしまっていて、がっかりでした。同じ俳優さんを使いすぎるのも、世界観を壊すって事もあると思います(>_<)松さんと黒木華ちゃんのコンビは、とても良かったのです。特に、黒木華ちゃんの、黒子っぷりったら、スゴいです(笑)それでいて、必要な時は、芯のある演技で前に出てきて、○です(^_^) 板倉役が、芯の通った美男子だったなら、またトキメキも違ったのでしょうけど、吉岡くんは、いつも通り吉岡くんですし(^_^;) 部屋への招き入れ方とか、弱々しすぎて、トキメキの欠片もないぞ(笑)現在と過去の入れ替わり方も、不自然な唐突さで、感情ぶった切っちゃってたし(-_-;) 時代に翻弄された切ない恋の話のはずが、山田監督の価値観に無理やり嵌め込まれた感じで、今回は受け付けなかったです。(だって、原作が大好きなんだもの。)2014年公開。

 

 

「黒執事」

水嶋ヒロ主演他。女性だということを秘密にしている幻蜂家当主の幻蜂清玄(剛力彩芽)と執事のセバスチャン(水嶋ヒロ)は、絶対的な主従関係にあった。二人は世界統一を目標とする紹鴎の諜報員「女王の番犬」という役割も担っていた。ある日、女王から連続殺人事件を解決せよという命が下る。また、平行して少女たちが街から消えるという出来事も起こる。セバスチャンは、二つの事件に結びつく手掛かりを発見するが・・・。完璧にして冷酷。忠実にして無礼。その男、あくまで執事―。2014年、最高の謎とおもでなしを、差し上げます。

4点!!原作は、つまらなかったので、中途半端に読んで辞めてしまいました。しかし、世界観は、しっかりしている作品なので、舞台化もされていますが、映画もやはり、きちんと仕上がっていたと思います。水嶋ヒロの一人舞台になるかなと思っていましたが、剛力彩芽ちゃんも、彼女の持つ中性的な雰囲気が生かされていて、良かったです(^_^) ストーリーは、私が原作を読むのを辞めてしまった理由同様、ありきたりで、全く驚きのない展開が、等々と繰り返されるので、もう少し短くまとめてくれないと、飽きてしまうなーと思いました(-_-;) 水嶋ヒロのアクションは、予想通り期待未満に格好良かったですが、個人的には、山本美月ちゃんみたいな可愛い女の子が、格好良いガンアクションをしている方が、惹き付けられました(^_^) 優香も、今までと違った一面を見せてくれているので、この作品は、役者ありきというか、アイドルエンターテイメントとして観る分には、まぁ、楽しめるかなと思いました。2014年公開。

 

 

「エージェント:ライアン」

クリス・パイン主演他。全世界を標的とした大規模テロ計画がロシアで発覚、CIAは真相を暴くため、ウォール街に勤務する若き経済アナリスト、ジャック・ライアン(クリス・パイン)をスカウトし捜査を開始する。だが突然現場の最前線へ放り込まれたスパイ経験ゼロの彼を待ち受けていたのは、恐るべき巨大な陰謀であった。世界経済を牛耳るロシアの実業家チェレヴィン(ケネス・ブラナー)、交渉現場に突然現れたフィアンセ(キーラ・ナイトレイ)、不可解な行動をとるCIA上官ハーパー(ケヴィン・コスナー)・・・。誰を信用すべきか、何が真実なのかはっきりしない中、その天才的な情報分析力を武器に“エージェント・ライアン”はポスト9・11の全く新しいテロに挑んでいく・・・。トム・クランシーの原案最新作<ジャック・ライアン>シリーズ新始動!

4点!!J.ライアンシリーズは、「トータル・フィアーズ」以来、2作目です。前半は、頭脳戦、後半からは派手な肉弾戦と、パーフェクトな人間は、どの世界にいっても大変なのだなと思いました(@_@) 国への愛国心と大統領への忠誠心が、人一倍強いアメリカの模範生の様な若者がCIAになったら、そしてテロを企てているのはロシアだったらという、何ていうか、国民性をよく表している内容に、微妙な違和感を覚えましたが、これがハリウッドでヒットしてるという事は、そういう事なのでしょうね。ロシア式の拷問をされそうになっても怯まない一般市民とか、生死をさまよっても、まだ国のために働きたいと思う主人公とか、共感要素がひとつもありませんでしたが、逆に、主人公にあそこまで食らいついてくるロシアのスパイに、拍手でした。何故か、彼の生い立ちを思って、涙(^_^;) そして、キーラ・ナイトレイ、どんどん痩せてくけど大丈夫なのでしょうか?(汗)あと、現代スパイものなら、スパイグッズも沢山使って欲しかったです。ハッキングシーンって、ただPCいじってるだけなので、緊迫感とか、格好良さとか、皆無なのですよね。残りの秒数が減っていくだけ。(爆弾シーンもそう)あの辺りの退屈さをどうにか出来たらなぁと思いました(*_*) 2014年公開。

 

 

「マイティ・ソー ダーク・ワールド」

クリス・ヘムズワース主演他。アベンジャーズの戦いから1年―英国・ロンドンに原因不明の重力異常が発生。ソーの恋人である天文物理学者のジェーン(ナタリー・ポートマン)は、その調査の過程で、全宇宙を闇に変える恐るべきパワーを秘めた“ダーク・エルフ”の力を自らの身体に宿してしまう。再び地球を訪れたソーは、ジェーンをアスガルドへ連れていき、救おうとするが、愛する家族や大切な故郷を危機にさらすことに・・・。絶望的な状況の中、ソーは、アスガルドの地下牢で幽閉中の宿敵・義弟のロキ(トム・ヒドルストン)の助けを求める。だが、それはあまりにも危険な賭けだった・・・。アベンジャーズ・プロジェクト最新作、上陸!

6点!!9つの世界を行き来するなど、私が苦手なSFに近い世界観になっていたので、解りづらさ満載でした。何で、それがそこから?あれはどうなったの?など、頭に???がいっぱいです(>_<) いがみ合う義兄弟が冒険と戦いの旅に出るという設定は、それだけでワクワクものですし、クリスの格好良さは、相変わらずですが、トム・ヒドルストンの、気怠い、血の気が薄いイイ男が戦うという絵が、まぁ格好良くて、美形兄弟様々だなぁと、ウットリ観ていました(*´-`) ソーとロキの、兄弟愛に涙(´;ω;`) ロキの不遇な運命に涙です(´;ω;`) ソーが相変わらず最強過ぎるので、毎回、どんな敵が出てきても、ただ戦い狂うだけで、いまいち危機感がないのが、観ていて飽きてしまうところだと思います。ジェーンとの恋模様も、全くといっていい程、進展がなく、本当にただ戦うだけの映画?で、残念です。次回作までに、「スパイダーマン」くらいの恋愛展開の速さを期待してます。2014年公開。

 

 

「KICK-ASS キック・アス ジャスティス・フォーエバー」

アーロン・テイラー=ジョンソン主演他。今度は「なりきり」じゃない本気のヒーローを目指すことに決めたデイヴ(アーロン・テイラー=ジョンソン)。元マフィアのスターズ・アンド・ストライプス少佐(ジム・キャリー)との出会いでヒーロー軍団“ジャスティス・フォーエバー”を結成する。一方、マザー・ファッカー(クリストファー・ミンツ=プラッセ)率いる悪党軍団が現れ、世は大混乱。だが、ミンディ(クロエ・グレース・モレッツ)は普通の女の子として生きるため、ヒット・ガールを封印していた。悪を食い止めるため立ち上がるキック・アス!そしてヒット・ガールは再び戦場へ戻ってくるのか!?前作よりもはるかにスケールアップしたアクション!続々と登場するニューヒーローと悪党軍団!ヒット・ガールはキュートからセクシーに変貌をとげ、キック・アスはさらなる鍛錬を積み、新たな正義を誓う!今、世紀の大決戦の火ぶたが切って落とされる!

8点!!久々に観たら、ここまで過激だったっけ?と、少々、及び腰になってしまいました(^_^;) 今回は、キック・アスことデイヴが、彼が目指す理想と、大量の正義が生まれれば、大量の悪が生まれるという皮肉な現実との狭間で、葛藤しながらも成長し、ヒット・ガールことミンディも、(普通とは違う)初めての青春と初恋を経験し、そんな中で、正義 vs.悪の全面戦争も勃発するという、2時間弱には、濃過ぎる内容が、ギュギューっと詰め込まれています。クロエちゃんのアクションシーンは、素早過ぎて、見とれちゃいますし、成長したアーロンくんの表情は、一人前の男になっていて、そのギャップにドキッとしちゃいました(*^O^*) 少佐は、元マフィア&宗教にハマるという設定が、全然生かされていなかったので、他のキャラも含め、勿体ないなと思いました。日々、戦ってはいるけれど、本当に悪は減っているのか?とか、親の庇護下のあるヒーローの、その責任と代償みたいな、何気に重いテーマが織り込まれていて、一筋縄ではいかないヒーロー物語に釘付けでした。ラストは、新たな出発を描いていましたが、二人の関係はどうなるのか?バトルはまだ続くのか?と感じさせるラストだったので、私のドキドキも、まだ終わりそうにありません(*^¬^*) 2014年公開。

 

 

「アメリカン・ハッスル」

クリスチャン・ベイル主演他。1979年、ラスべガスやマイアミに続くカジノタウンとして開発中のニュージャージー州アトランティックシティ。完全犯罪を続けてきた天才詐欺師のアーヴィン・ローゼンフェルド(クリスチャン・ベイル)と、そのビジネス・パートナーにして愛人のシドニー(エイミー・アダムス)を逮捕したFBI捜査官のディマーソ(ブラッドリー・クーパー)は、司法取引でローゼンフェルドを捜査に協力させ、カジノの利権に群がる大物政治家とマフィアを罠にハメようとする。ターゲットはカーマイン(ジェレミー・レナー)しかし、アーヴィンの妻ロザリン(ジェニファー・ローレンス)が、アーヴィンとシドニーへの嫉妬から捜査をブチ壊す動きを見せるが―。最後の1秒まで騙し合う5人。果たして、最後に笑うのは誰だ―!!全世界が驚いた、まさかの実話!

6点!!メリーゴーランドをクルクル回っている内に、どこで騙されたのだろう?ってくらい、巧妙な罠の仕掛け合いに天晴れです(○_○)!! それぞれのキャラクターの心情の変化が、物凄く伝わってきて、面白かったのですが、反面、展開が目まぐるし過ぎて、ついていけないところもありました。皆、感情を露にしているようで、隠していて、でも出ちゃってて、人間関係の縮図を見ているような気持ちになりました。個人的には、シドニーの気持ちわかるわぁと感情移入して観ちゃいました(^_^;) 映画全体の構図や、台詞が独特なので、初めに乗り切れないと、そのまま乗れずに、ラストまでいってしまう可能性ありなので、好き嫌いが分かれるかも知れないです。私も、「世界にひとつのプレイブック」は好きだったのですが、この作品は、いまいち乗り切れない部分があったので、集中してないと、展開がわからなり、眠気が・・・(*_*) 豪華俳優陣の演技は素晴らしかったです。特に、C.ベイルとJ.ローレンス。ローレンスは、若いのに、あの凄みはどこからくるんだろうと、毎回思います(^^;)2014年公開。

 

 

「17歳」

マリーヌ・ヴァクト主演他。若さは、いつも、美しくて愚かしい―夏のバカンス先で初体験を終え、17歳の誕生日を迎えたパリの名門高校生・イザベル(マリーヌ・ヴァクト)。バカンスを終えてパリに戻った彼女は、SNSを通じて知り合った不特定多数の男たちと密会を重ねるようになる。そんなある日、馴染みの初老の男が行為の最中に急死、思わずその場から逃げ去ったイザベルだったが、まもなく警察によって彼女の秘密が家族に明かされた。快楽のためでも、ましては金のためでもないと語り、あとは口を閉ざすイザベル。いったい彼女に何が起きたのか―?センセーショナルにしてエレガント、フランソワ・オゾン監督が贈る刺激に満ちた問題作。

5点!!主演のマリーヌ・ヴァクトの溜め息が溢れる程の美しさ(彼女ありきの作品ですね。)と、オゾン監督独特の台詞や世界観を、これでもかというくらいに堪能しているうちに、サラリと終わってしまいました。サラリとしているのに、余韻が深い、実にフランス映画らしい作品を観たという印象です。大好きなランボーの詩が、この作品を表す様に使われていたのも、良かったです(*^¬^*) 初めての夏の、好奇心溢れる少女から、秋の、少女と女が入り雑じった、まさに17歳の、イザベルの表情の変わり様に、はっとさせられました。イザベルの、行為の後の高揚や、自分が大きくなったような、世界を知ったような気持ちを、繰り返し知りたいとのめり込む若さを、危ういなと感じながらも、愛おしくも感じてしまうのは、これは、私たちも、かつて、17歳の時に、強く感じていた気持ちそのものだからでしょう。「危険なのは、私じゃない。」と言い放つイザベルの周りの大人たち、彼らのイザベルへの反応や接し方も、様々な人生を垣間見れて、大人になるとは?というのも、同時に考える事が出来て、良かったと思います。特に何も起きないのに、深い映画なので、好き嫌いが分かれると思いますが、私は結構好きでした。2014年公開。

 

 

「偉大なる、しゅららぼん」

濱田岳、岡田将生主演他。琵琶湖畔の街で、代々“不思議な力”を伝承してきた一族・日出家。力の修行のために分家からやってきた涼介(岡田将生)は、“生きる伝説”と呼ばれる本家の跡取り・淡十郎(濱田岳)に振り回される毎日。しかも二人が通う高校には、1300年に渡る因縁のライバル・棗家の跡取りも。ある日、淡十郎の失恋をきっかけに、日出家と棗家は一触触発の状態に!だがそこに、新たなる“力”を持った敵が突如現れ・・・。はたして彼らは、世界の危機を救うことができるのか!?日本の中心に位置し、謎に満ちた「琵琶湖」を舞台に、日常と奇妙な日常が混ざり合う、いまだかつてない<パワースポット・アドベンチャー>が動き出す!

8点!!万城目×濱田ワールド、最高にツボです(*^¬^*) なんて小規模な世界の話!(笑) そして、予想に反して、切なくて悲しい話でした(;_;)濱田くんや岡田くんの見た目は、あれですけど(笑)、15歳の少年たちが、ああいう宿命を背負って悩んでいたらと思うと、かなり切ない話です。自分の領地を離れたら、力は使えないんじゃないの?とか、実は、両家の力が無くなっても、世界は困らなくない?とか、突っ込みどころは、最後まで拾いきれていませんでしたが、こういうワクワクする学園アドベンチャーものは、邦画では余りないので、面白かったです(^_^) ただ、癖のあるストーリーを、癖のない水落監督が撮ったというか、綺麗にまとまり過ぎていて、万城目さんの、ハチャメチャ感は、なかったです。濱田くんや、岡田くんなど、個性の強い俳優さんたちの演技で、何とか保っているという感じでした。折角、精神と肉体を操れるとか、時間を操れるとか、凄い事だらけなのに、描写が淡白過ぎて、音も映像も、本当に勿体無いです(>_<) でも、万城目さんのお話は、日本の氏神様を大事に描いていて、本当にパワースポットと、神の存在を信じてたくなるので、好きです(^^) 2014年公開。

 

 

「魔女の宅急便」

小芝風花主演他。見知らぬ町で1年間暮らす。それが魔女修行の掟なのです。魔女の血を引く少女キキ(小芝風花)は13歳になり、一人前の魔女になるための決まりに従い、黒猫のジジとほうきに乗って旅に出る。やがて辿り着いた海辺の町コリコでキキを待ち受けていたのは、パン屋の女将・おソノ(尾野真知子)や、空を飛ぶことを夢見る少年・とんぼ(広田亮平)ら、個性豊かな住人たち。キキはおソノのもとに居候し、お届けもの屋「魔女の宅急便」を始めるのだが・・・。あの名作がついに実写映画化。

4点!!小芝風花ちゃん、可愛いです!若い頃の宮崎あおいちゃんをおてんばにした感じ(^_^) 演技は、凄く上手というわけではなかったですが、フレッシュさと、張りのある明るい声で乗り切ってます(*^¬^*) 魔女宅の世界観は、キキのお家は、崖だらけで、暮らしにくそうだなぁと思ったり、コリコの町の、昭和レトロな不思議な雰囲気に、「ここはどこだ?」と慣れるまで時間がかかったりしましたが、周りを固める俳優さんたちの演技がしっかりしていたので、何とか観れたかなという感じです(^_^;) CGが酷くて、ジジは変な動きしてるし、カバは目でかすぎて気持ち悪いし、肝心の飛ぶシーンは迫力ゼロ!で、それも、かなり違和感を増していたと思います(>_<)タカミカラさんとのシーンは、棒読み過ぎて、物語の核のひとつなのに、グダグダだなぁとは思いましたが(>_<) ストーリーは、完全オリジナルで、短くまとめられていたところは良かったと思います。ただ、キキが、コリコの町で、魔女ですアピールをするシーンが長過ぎて、かなりダレてしまっていたと思います。クライマックスの盛り上がりとなるエピソードも、布石かと思いきや、それがメインで、終わってしまいましたし、折角、空を飛べるのだから、大人も、ドキドキハラハラ出来るエ ピソードが欲しかったです(*_*) キキが、修行先で、一人立ちするまでというテーマは、成り立っていたけれど、全体的に、小さくまとめ過ぎたかな(^_^;) 2014年公開。

 

 

「神様のカルテ2」

櫻井翔主演他。そして愛は、つながっていく。榛名(宮崎あおい)の出産を心待ちに本庄病院での仕事に励む一止(桜井翔)の前に、大学時代の同期の、エリート医師・進藤辰也(藤原竜也)が赴任してくる。かつての親友との再会を喜ぶ一止だったが、辰也は勤務時間が終わるとすぐに帰ってしまい、時間外の呼び出しにも応じない。自分の生活を犠牲にしてでも患者のために尽くそうとする一止は、辰也のそんな姿勢に疑問を感じ、ついには衝突してしまう。そして、そんな折に、一止の恩師である貫田内科部長(柄本明)が倒れてしまう・・・。患者ととるのか?家族をとるのか?友情とは?愛情とは?仕事とは?そして、人間らしく生きるということは何なのか?3組の夫婦がつなぐ命と希望の物語。

4点!!柄本さんと藤原くんが、上手すぎて、主役の櫻井くんが、呆けた青年にしか見えないんですけどー(@ ̄□ ̄@;)!! 神様のカルテは、シーンの大半が病院にも関わらず、医療ものではなく、人間もの、夫婦ものなところが、好きです(^_^) 一止とハルの関係があって、その上で、物語が生まれていく。でも、原作は、活字だけで、かなり号泣した覚えがあるのに、映画は泣けなかったんですよね。名台詞とかは、そのままでいいなとは思いましたが・・・。何か大きな事が起こる話ではないのに、メリハリもテンポもなくて、眠くなるくらいダレていた事が原因でしょうか(*_*) 藤原くんが、医療とは?夫婦とは?に悩み、話すシーンは、言葉が心に響いて、良かったです。柄本さんに至っては、またもやの怪演で、もう主役食いまくりで、リアルで釘付けでした。2作目は、1作目より、人間模様が出来ている分、面白くなる筈なのに、どうしたのかなという感じです。3も映画化するのであれば、好きなエピソードなので、しっかり作っていただきたいです。2014年公開。

 

 

「愛の渦」

池松壮亮、門脇麦出演他。午前0時~5時。豪華なマンションの一室に集まったのは、ニート、女子大生、フリーター、保育士など普段の生活では、交わりそうもない男女。彼らの目的は「ただセックスがしたい。」しかし純粋な性欲は、体だけでなくお互いの心も裸にしていく。好意、嫌悪、侮蔑、格差・・・渦巻く思惑と欲望の一晩が向かう結末とは―。滑稽なまでにむきだしの性欲が向かう先は、愛か、果てないただの欲望か?第50回岸田國士戯曲賞受賞の伝説の舞台、衝撃の映画化。

9点!!この映画はすごい!(笑)門脇麦ちゃんがすごい!剥き出しの感情がすごい!池松くんが、最後に感情を露にするところがすごい!です(○_○)!!まるで、映画の世界に同じくいるように、引き込まれて、色んな剥き出しの感情や欲望に晒されて、見終わった後は、ダッシュした後みたいに息切れして、クラクラしてしまいました(@_@) 私、どんな顔してるんだろう、見られたくないな、と思いました。非日常の世界に、日常が入ってきて、徐々に非日常に染められていく感じが、とてもリアルでした。で、最後はまた、人間の仮面を被って、日常に戻っていく。そうしないと、究極、殺し合っちゃうかも知れないから。人間って、単純を、何層にも複雑化して、生き残っているんだなぁと思いました。この映画は、人間関係のあるあるが凝縮されていて、笑えるコメディーなのだと思うのですが、突き詰めると、余りにマイナスの感情だらけになってしまっていて、私には、笑う余裕がありませんでした(>_<) 日本人は、ああいう場所でも、謙虚で足並み揃えて、全員で~というところは、苦笑しましたが(^_^;) やっぱり、人間、大切なのは、思い遣りですね(^^) 大根監督の「恋の渦」と併せて観ると面白いかも知れません(実はこの作品も初め、大根監督が映画化しようとしたらしいです)ただ、乱交パーティーの美味しいところだけを切り取っている感じもしたので、(それでも充分パンチありますが)もう少し捻りのあるストーリーを加えたら、満点かなと思いました。2014年公開。

 

 

「ニシノユキヒコの恋と冒険」

竹野内豊主演他。ルックスもよく、仕事もでき、セックスもよく、女には一も二もなく優しい。そして、女に関して懲りることを知らず、愛を求め続けた男、ニシノユキヒコ(竹野内豊)。彼の周りにはいつも魅力的な女性達がいた。そして、ニシノは彼女たちの欲望を満たし、淡い時を過ごすのだが、女性達は、最後には必ず自らニシノのもとを去ってしまう・・・。彼を取り巻く女性達の思い出から、真実の愛を探してさまよったニシノユキヒコの美しく切ない人生が浮かび上がる・・・。死ぬほどモテる色男と7人の女たちのおかしみとかなしみ。

4点!!原作読んでます。原作読んだ時、かなり気に入って、ニシノユキヒコ、何処かにいないかなぁと思った記憶があります。ニシノ=竹野内くんは、最初は、え~?って思いましたが、あれはモテるわ、ニシノだわと、納得です。でも、ニシノユキヒコは、女性達の望みや願望を全て叶えてしまうから、叶ってしまったら、女性からしたら、いらなくなっちゃうんですよね。そんな女性達の、栄養剤的男性・ニシノ。現在がつまらないなーと思ってるカノコ(本田翼)なんかは、戻りたくなっちゃうんでしょうけど。ニシノが幽霊として浮遊していましたが、つまり、ニシノには、現実味や生活味がないから、彼との未来を描く事が出来ない、振り返ったらもういない、まさに幽霊なんですよね。映画自体は、これ以上ないくらいに緩くて、エピソードとエピソードの間は、CMみたいに早送りしちゃいたいくらいで、井口監督の心地いい空気感は、そこにはなかったです。女性を描くには、材料が足りな過ぎるので、エピソードをあと2つくらい足して、ちょうど良いんじゃないかなと思いました。2014年公開。

 

 

「ウルフ・オブ・ウォールストリート」

レオナルド・ディカプリオ主演他。ウォール街には、金にまつわる豪快な逸話がいくつも転がっているが、なかでも特別スケールの大きな話がある。26歳で証券会社を設立、年収4900万ドル(約49億円)を稼ぎ出し、10年間の栄光の果てに、36歳で楽園を追放された男、ジョーダン・ベルフォート(レオナルド・ディカプリオ)の物語だ。成功、放蕩、破滅―そのすべてにおいて彼は、いまだ誰も超えられない破格の伝説を打ち立てたのだ。学歴もコネもないのに、どうやってのしあがったのか?周囲を熱狂させ、人々の欲望を巨額のカネに換えた魅力とは?そして、すべてを手に入れた男が頂点から転がり落ちたその理由とは?常識と良識いを一時オフにして、破天荒な人生を楽しむ、驚愕のエンタテイメントが誕生した!

6点!!私は株式とか、全くわからないので、そんなに簡単に人を騙せるものなのか?とか、お金に麻痺した人々の行動とか、理解不能状態でしたが、無茶な運航で船をスイスに飛ばす辺りから、自分の感覚も麻痺してきたというか、「そりゃ、死ぬ気でスイス行くよな。」とか思っちゃってる自分に笑いました(笑) 流石、スコセッシマジックと、毎回ながら、レオの血走った必死過ぎる形相に呑まれたというか・・・(笑) 奥さん役の、マーゴット・ロビー、お人形さんみたいに綺麗だったなー。麻薬でヘロヘロのレオを見て、お酒&麻薬って怖い!と、これ以上ないくらいに思いました((((;゜Д゜))) ホリエモンも、そうですが、自分に自信があって、その確固たる自信と自身の頭脳を、お金と未来に替える力を持っている人というのは、どんなに狂人でも、たとえ逮捕されても、人を惹き付けてやまない生命力があるんでしょうね。そして、欲があるから、成功し、欲があるから、転落するという、人間の構図は、どうにかならないものなのかと、欲の足りない人間は、半ば唖然としながら、観ているのでした。2014年公開。

 

 

「アナと雪の女王」

禁断の魔法に引き裂かれた王家の姉妹、アナとエルサの運命は・・・?触れるものを凍らせる“秘密の力”をもつ姉エルサはその力を制御できず、真夏の王国を冬の世界に変え、自らも雪の女王になってしまう。妹のアナは、逃亡した姉と王国を救うため、山男のクリスオフとその相棒のトナカイ、雪だるまのオラフとともに山奥へと旅に出る。アナの思いはエルサの心と凍った世界を解かすことができるのか?すべてのカギを握るのは、“真実の愛”・・・。ディズニー史上初ダブルヒロインが、凍った世界を救う“真実の愛”を描いたスペクタクルファンタジー。

10点!!2D・字幕版での鑑賞です。前評判とアカデミー賞受賞で、期待値が物凄い高い状態で観に行ったのですが、大満足!こんなに素晴らしいなんて!!(*^¬^*) ほぼ全編ミュージカルで、「Let it go」以外の曲も、本当に素晴らしいので、この作品に限っては、絶対に字幕版をお奨めします。アナとエルサという二人のヒロイン二人ともが、同じくらい愛らしく、感情移入出来るので、切なさも涙も、ドキドキハラハラも、可笑しさも、全部二倍で、すごくお得な感じです(笑)ストーリーも、いつものプリンセスストーリーとは、少し違う結末で、予想を裏切ってくれるので、本当に良く出来ていると思いました。あと、映像!銀世界が本当に美しくて、人物や木々の動きも細部まで、きめ細やかに凝っていて、音楽と映像のハーモニーに終始、キラキラウットリでした(*^¬^*) 映画館の椅子に座るだけで、ディズニーランドを一日堪能した歓びと満足感を得られる最強のディズニー映画です(*^▽^*) 2014年公開。

 

 

「あなたを抱きしめる日まで」

ジュディ・ディンチ主演他。1952年、アイルランド。未婚のまま妊娠したフィロミナは家を追い出され、修道院で男の子を出産した。しかし、修道院は3歳になったその子を養子に出してしまう。それから50年―。母からその事実を打ち明けられた娘のジェーンは、BBCをクビになった元ジャーナリストのマーティン(スティーヴ・クーガン)に話を持ちかける。愛する息子にひと目会いたいフィロミナ(ジュディ・ディンチ)とその記事に再起をかけたマーティン。イギリスからアメリカへ。共通点の全くない2人が息子を捜す旅にでた。2人の不思議な友情に笑い、母の深い愛に泣き、そしてラストに明かされる真実が胸を打つ。この旅はあなたに、笑いと、涙と、元気をくれる!世界中で感動を呼んだ、ある母の物語。

7点!!事実だけを見れば、何てハードなアンビリーバボー話なのですが、ジュディ・ディンチ演じるフィロミナが、余りに純粋で可愛らしくて、何としてでも彼女を助けてあげたい、力になりたいという気持ちにさせられ、ストーリーをぐんと身近に感じながら観る事が出来ました(^^) イギリスの小粋なギャグにクスリと笑い、子を思うフィロミナの台詞と表情に、切なさで胸が潰れそうになり、自分達だけの思いや都合で、非道な事をし、その事実すら隠す彼女達に、怒り、悲しみ、そして、ラストのフィロミナの言葉を聞いて、深く考える。ミニシアターらしい秀作だなぁと思いました。フィロミナの‘赦す’という言葉から感じ取れる彼女の人生と、その意味を、深く考え、その言葉の奥深さに唸る、後引く余韻が凄い作品です。とにかく、目が余り視えていないのに、ロイヤル級の目線と表情と演技を披露してくれたジュディ・ディンチに乾杯!^_^)/▼☆▼\(^_^) 2014年公開。

 

 

「WOOD JOB! 神去なあなあ日常」

染谷将太主演他。都会育ちの少年がひょんなことから、ケータイも圏外でコンビニもない、“森”で働くことになり・・・。まったくの未知なる世界に飛び込んでしまった、一人の若者の成長に軸を繰り広げられる爆笑と感動の物語。スクリューボールな展開に笑い、ダイナミックなクライマックスに手に汗握り、人間と自然がおりなす温かなエンディングに胸がアツくるなる!!現代の閉塞感をぶっ飛ばし、“なあなあ”と生きていく勇気がふつふつと湧いてくる!!100年愛されるエンタテイメント大作が誕生します!!!

7点!!染谷ー!!O(*>▽<*)O そろそろ染谷くんの作品が観たいなと思っていたところでした。矢口監督の作品は、いつも爽やかですが、笑えるかどうかは、もう本当に、主役の技量次第という感じなんですよね。それを言ったら、今、同年代で、染谷くんの右に出る役者さんは、ほぼいないと思います。今回も、台詞の言い方から仕草から、現代っ子のイライラ加減と、翻弄されるコメディっぷりのバランスが絶妙!!でした(*^▽^*) 正直、今までの矢口作品でそんなに笑った事がないのですが、劇場も私も、序盤から、笑いっぱなしでした(まぁ、大部分、染谷くんが好きっていうのはありますが。)森や木々といった生命が舞台なので、癒されますし、元気や活力も貰えますし、中盤から、皆で、頑張れ勇気ー!と応援したくなる、真っ直ぐな青春映画です(*^¬^*) マキタスポーツさんと染谷くんの並びも笑えますしね(笑)直紀(長澤まさみ)の過去の恋愛とか、林業の実情とか、色々、もっと掘り下げれば、ただの楽しい青春映画だけじゃなくて、深く考えさせられる作品になるのではないかなぁと思いました。2014年公開。

 

 

「大人ドロップ」

池松壮亮主演他。夏休み直前、高校3年生の浅井由(池松壮亮)は、悶々としていた。高校3年の夏休み直前に、親友のハジメ(前野朋哉)に頼まれ、彼が想いを寄せるクラスメイトで幼馴染の杏(橋本愛)とのデートをセッティングする。しかし、そのことが原因で彼女を怒らせてしまう。仲直り出来ないまま、夏休みに突入してしまい、さらに彼女は高校を辞め、急遽遠くへ引っ越してしまう。浅井のモヤモヤは増すばかりだが、その気持ちが恋なのか、親友への対抗意識なのか、ハッキリとはわからない。浅井はモヤモヤを抱えたまま、親友のハジメと共に彼女に会うべく片道200キロの旅に出た―。高校最後の夏―あの胸の高鳴りを経験したすべての人へ。厄介だけど愛おしい。甘酸っぱくてほろ苦い。それは忘れられないあの日の味。

7点!!やっぱり池松くん、良いです!(^0^)でも、今回は、池松くんだけじゃなくて、前野くんや小林涼子ちゃんもすごく良くて、青春真っ只中なだけで、特に何も起こらなくても、4人のアンサンブルが、とても心地良い映画になっています(*^¬^*) 台詞も、大人になってから聞いたら恥ずかしくなっちゃうような青春の決め台詞みたいなのが、沢山あって、くすぐったくて、良かったです。ユウとハジメのやりとり、ハルちゃん(小林涼子)のクルクル変わる表情と視線が、可愛くてしょうがなくて、仕方なかったです(>▽<)男の子と女の子の成長のスピードがいかに違うかとか、男の子がどれだけグルグル同じところを回りながら、少しづつ前進する生き物なのかとか、友達が、大人に一抜けしていくモヤモヤした焦りとか、その焦りからしちゃう遠回りとか、甘酸っぱくてキラキラして、かけがえのない時間なのだけれど、同時に、切なくて胸が押し潰されそうな、高校時代のあの間隔を、ユウやハルたちと一緒に追体験した気分になって、心地良い余韻が残りました。原作とはだいぶ違うけど、飯塚監督の速いカット割りと、原作のゆったりした雰囲気がいい具合に混ざり合っていて、私は好きだなぁと思いました。2014年公開。

 

 

「おとなの恋には嘘がある」

ジュリア・ルイス=ドレイファス主演他。離婚して10年、エヴァ(ジュリア・ルイス=ドレイファス)は恋人がいなくても幸せだった。仕事はそれなりに充実しているし、なんでも本音で話せる親友はいるし、何より最愛の一人娘との暮らしが楽しい。ところが、娘が大学合格を機に、独り立ちすることになり、エヴァは突然これからの人生の寂しさに気づく。そんな時、友だちのパーティーでアルバート(ジェームズ・ガンドルフィーニ)と出逢う。同じ境遇、ユーモアのセンスも同じの大らかで優しいアルバートに惹かれるエヴァ。新しく顧客となった詩人のマリアンヌとの間に友情も芽生え、エヴァの毎日は新しい喜びに満ちていく。しかし、アルバートは、マリアンヌの元旦那だった!仕事も友だちも今の生活も壊さずに、もう一度ステキな恋にめぐり逢いたい、そんな超ワガママな、おとなの恋の育て方、教えます!「SEX AND THE CITY」の演出家が、現代女性の本音を鋭くかつユーモラスに描く話題作!

9点!!大人の付き合いは、社交辞令やうわべの会話で、自らを傷付けるあらゆるものから(自分からも)自分を守る事が、必須だけど、せめて恋愛だけは、もうそういうのを抜きにして、本音だけでやりとりしたいという、複雑でピュアな、おとな心に、深く共感してしまいました。大人になるにつれ、どんどん頭だけ良くなって、経験値も上がって、嫌なものも守るものも増えて、そのくせ、心だけは、昔と大して成長してなくて。自分の事だと情けなく感じるのですが、ジュリア・ルイス=ドレファス演じるエヴァは、とてもチャーミングで、幾つになっても、人は可愛いというのを、解りやすく表現していたと思います(^_^) 失敗を恐れる余りに、大事なものを失う程、まだ痛い経験はしていないけど、もう完全に大人側の視点に立てちゃったので、エヴァの教訓を生かして、勇気を出して素直に、欲しいものは取りに行く姿勢で、素敵な大人になっていきたいと思える作品でした(*^¬^*) それで、第2の人生が始まってからも、あんな素敵な出逢いがあるといいな♪と願います(^_^) 笑顔も演技も、とてもチャーミングだったジェームズ・ガンドルフィーニ氏の御冥福をお祈りします。2014年公開。

 

 

「8月の家族たち」

メリル・ストリープ主演他。8月の真夏日。父親が失踪したと知らされ、オクラホマにある実家へ集まった三姉妹。真面目すぎて暴走しがちな長女バーバラ(ジュリア・ロバーツ)と、反抗期の娘(アビゲイル・ブレスリン)、実は別居中の夫(ユアン・マクレガー)。ひとり地元に残り秘密の恋をしている次女アイビー(ジュリアン・ニコルソン)。自由奔放な三女カレン(ジュリエット・ルイス)と、その不審な婚約者(ダーモット・マローニー)。彼らを迎えるのは、闘病中だが気が強く、率直で毒舌家の母バイオレット(メリル・ストリープ)と、その妹姉妹。生活も思惑もバラバラな“家族たち”はつい言わなくてもいい本音をぶつけあい、ありえない“隠しごと”の数々が明るみに―。なぜ父は消えたのか?家族はひとつになれるのか?家族バトルのリアルさに胸を衝かれながらも、予想外の展開に笑いと驚きが止まらない・・・一瞬も目を離せない極上の2時間が、今、幕を開ける!

9点!!これは、舞台で観たら、さぞ面白そうだなぁと思いました。家族といったって、別段、気が合う訳でもない人たちが、無理無理仲良く振る舞おうとしている集団なのだから、隠し事や不平不満があるのは、当然な訳です。問題は、それらが、自分のキャパシティーを超えないかどうか。キャパシティーを超えた打撃を受ければ、家族だから許してくれるだろう、という甘えで、他人にするよりも、鋭い攻撃で応戦してしまう。ウェスティン家の食卓は、まさかの、私の祖母一族の食卓そのものでした。(私の事を、魔女と呼んだ祖母です(爆))弓矢が飛び交い、互いの剣で刺しまくりで嵐ビュウビュウっていう・・・恐ろしい恐ろしい!((((;>Д<))) それでも、家族だからと、相手を思いやっている、愛してるのは、伝わってくるんですよね。ただの憎まれ役に見せないメリル・ストリープ始め、豪華キャスト陣の演技は、流石です(*^¬^*) そして、これはもう修復不可能でしょうというところまでやり合ってしまっても、数年後には、またぎこちない感じで、または、ごめんねの一言で、また元通りになれるのが、家族なのだなぁと、対極な場面を観ながら、不思議とそう思えてしまいました。音楽も良くて、耳に心地良く、流れる会話劇に合っていました。誰もが、ウェスティン家の、こんな秘密に身に覚えがあるのでは?それがもし、自分の家族にバレたら!?と、この映画を観て、一緒に怖くなってみませんか?(^^) 2014年公開。

 

 

「テルマエ・ロマエⅡ」

阿部寛主演他。斬新なテルマエ(浴場)を作ったことで一躍人気者になった古代ローマの浴場設計技師ルシウス(阿部寛)。しかしコロッセオにグラディエイターを癒すテルマエ建設を命じられ、またまたアイデアに悩みまくり、再び現代日本へタイムスリップしてしまう(風呂限定)。そこで風呂専門雑誌のライターに転向していた真実(上戸彩)ら「平たい顔族=(日本人)」と再会も束の間、平和推進派のハドリアヌス帝と武力行使派の元老院の対立に巻き込まれていく。果たしてルシウスは、日本の風呂文化によって、ローマ帝国を二分する危機を救うことができるのか―!?世紀のSF(すごい風呂)超大作第二弾!

3点!!若干のストーリーはあるものの、基本的には、Ⅰと変わらず、ルシウス驚く→(笑)→風呂作る、の繰り返しなので、なんか小手先で笑わされているというか、場面場面は面白いのですが、飽きてしまいます。ラーメン屋さんのシーンは、阿部さんが本当に劇画調で、笑えましたし(笑)、自国の文化が、誉められ続けるというのは、気分良いですが、映画には物語がないとキツいです(>_<) 真実との関係も、超遠距離なのに、会いたくても会えない切迫感とかもなくて、誰にも感情移入出来ないのが、観てて厳しいです。元老院の思惑や、皇帝たちの思いや背景なんかを、もう少し史実と絡めてクローズアップして、描けば、物語が肉厚になったのではないかと思います。民衆たちも、ただ起きたことに騒ぐだけではなくて、一致団結して頑張る場面などを、もっと見せれば、当時の風呂文化への思い入れが伝わったと思います。漫画は、史実を背景によく出来ているのに、映画は、コントになってしまっていて、残念でした。2014年公開。

 

 

「キャプテン・アメリカ ウィンター・ソルジャー」

クリス・エヴァンス主演他。アベンジャーズの戦いから2年―キャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャース(クリス・エヴァンス)は、国際平和維持組織“S.H.I.E.L.D.”(シールド)の一員としてワシントンD.C.で活動していた。ある日、シールドの一員であるアベンジャーズのメンバー、キャプテン・アメリカ、ニック・フゥーリー(サミュエル・L・ジャクソン)、ブラック・ウィドウ(スカーレット・ヨハンソン)が、次々と彼らの仲間から生命を狙われる。さらに孤立無援となった彼らを追い詰める、“ウィンター・ソルジャー”と呼ばれる最強の暗殺者。なぜ彼らは狙われているのか?誰が本当の敵なのか?その先には、恐るべき陰謀が待ち受けていた・・・。アベンジャーズプロジェクト最新作!

9点!!沢山の伏線が張り巡らされていて、「誰?」「いつの?」「何かの?」と、頭に5W1Hが駆け巡り続ける二時間半でした。序盤のカーチェイスに入るまでは、こちゃこちゃと退屈でしたが、カーチェイスから始まる怒涛のアクションシーンの連続とその迫力は、流石、マーベル!です(*^¬^*) 王道のヒーローの戦い方とアクションが、超カッコイイです(*^^*) キャプテン・アメリカは、相変わらず、悲劇のヒーローで、今回、更なる悲劇が彼を襲います。どこまで、彼は苦しめられるのか?幸せになれる日はくるのか?と、ドラマティックな展開に、ハラハラドキドキ(>_<) 未来犯罪者予測装置でロックオンされてしまったキャプテン・アメリカは、どこかのトム・クルーズさんみたいでしたが、強さが桁違いに違いますし、味方も、バカみたいに強いので、あっという間に敵本陣へ(笑)正義感は熱いのに、冷静沈着な判断と行動で、最速で、敵の元へ向かうキャプテン・アメリカに萌えました(笑) 敵のウィンター・ソルジャーの戦い方も、シンプル王道で格好良いです。脇キャラも、豪華で、主役が入れ替わり立ち替わりみたいな感じで、それぞれの背景や、その行動に目が離せず、次の作品には、誰がどんな風に出てくるのかなと、楽しみです♪今はまだ、スティーブ本人がどうしたいかわからない状態なので、周りに飲まれている感じですが、生きる目的みたいなのが出来た時に、どんな風に再び生まれ変わるのか楽しみです(*^¬^*)2014年公開。

 

 

「とらわれて夏」

ケイト・ウィンスレット主演他。夏の終わりの5日間。僕と母の人生を変えたのは、やさしい脱獄犯だった―。1987年、アメリカ東部の静かな町。9月はじめのレイバー・デイ(労働者の日)の祝日を週末にひかえたある日、心に傷を負ったシングルマザーのアデル(ケイト・ウィンスレット)と13歳の息子ヘンリー(ガドリン・グリフィス)は、偶然出会った脱獄犯のフランク(ジョシュ・ブローリン)に強要され、彼を自宅に匿うことになる。決して危害は加えないと約束したフランクは、家や車を修理し、料理をふるまい、ヘンリーに野球を教える。やがてヘンリーはフランクを父親のように慕い、アデルとフランクも互いに惹かれ合っていく、運命の5日間を過ごし、ついにアデルは人生を変える決断を下すのだが―。この愛は、罪ですか?悲しみにとらわれた者たちが、愛と希望を取り戻した運命の夏。

6点!!人の人生は、こんなにも簡単に、ガラリと変わってしまうのだというストックホルム症候群な話でした。アデルと、フランクの、日常の中で、互いに発する大人の色気が凄いです(*゜Q゜*) パイ作りがエロいとか、凄いです。次第に明かされるアデルとフランク、それぞれの過去が、二人を隔ててしまうのかと思いきや、そんな事もなく、大胆な逃亡劇の果てに...という展開になるわけでもなく、非常に小まとめなのですが、三人の微妙なバランスが、とても丁寧に描かれているのと、ケイトの演技と、ヘンリー役のガドリン・グリフィスくんの瑞々しい存在感が素晴らしくて、ラストまで安定して観ている事が出来ました。ヘンリーの、深い闇を抱えた母親を救おうとする、ママ大好きな生活の中に、突如入ってきた、母親を奪っていくかもしれない危険な男と、多感な時期に、経験する母の恋愛と、忘れられない事件、それら全てに対するガドリンくん演じるヘンリーの、幼さと思慮深さが混ざりあった反応や表情が、なんとも言えず素晴らしかったです。ミニ・ザックンといえるくらい美形な子ですし、将来が楽しみな俳優さんです。あとは、同じ女性として、アデルの負った深い闇が明かされていくうちに予想を上回る衝撃の悲しみに涙、アデルは、あの後、フランクの罪の詳細を知っても受け入れられたのかな?神様が時間をおけっていったのかな?と考えてしまいました。フランクが、盲腸の手術後で足に怪我を負っていても、やたらに動けることは、考えないでおきましょう(爆)パイを焼いたり、野球をしたり、買い物に行ったりというほのぼの行動の中でも、小さな町で、今にも見付かるかもしれないという緊迫感もドキドキハラハラ凄くて、まさに、この映画にとらわれた二時間でした(*^¬^*) 2014年公開。

 

 

「ブルー・ジャスミン」

ケイト・ブランシェット主演他。かつてニューヨーク・セレブ界の花と謳われたジャスミン(ケイト・ブランシェット)。今や裕福な夫との結婚生活も資産もすべて失い、サンフランシスコの庶民的な妹宅に身を寄せていた。しかし、過去の栄華が忘れられないジャスミンは、不慣れな仕事と勉強に疲れ果て、精神のバランスを崩してしまう。やがて何もかもに行き詰った時、理想的なエリートの独身男性とめぐり会い、彼こそが再び上流階級にすくい上げてくれる存在だと思い込むが・・・。ロマンティック・コメディ路線から一転、ウディ・アレン監督がシリアスな作風にチャレンジした本作は、ひとりの女性の転落人生とその複雑な胸の内をあぶり出す人間ドラマ。名曲「ブルームーン」のメロディに乗せて描かれる、あまりにも残酷で切ない、ジャスミンの運命とは―。

9点!!物事の真髄を見ようとせず、離れるタイミングを見失ってしまった女性の物語です。女性は、男性や富、今ある生活、それだけでなく、色々なものに執着して捨てられない生き物だから、ジャスミンの生き様は、身につまされるのではないでしょうか。ケイト・ブランシェットの怪演が、とにかく凄くて、オスカーも大納得です!気品溢れるセレブの顔、心を病んで目がどこかにイッてしまっている顔、憔悴しきって一気に老け込んだ顔、一時間半の間に、次々と色々な表情を使い分ける彼女に、終始、圧倒され、釘付けでした(@ ̄□ ̄@;) アレン監督の、いつもの毛色とは違っていましたが、ロマンティックな場面で魅せる、あのフワフワした素敵な空間にトリップさせてくれる感じは、今回も健在です。甘いチョコレートだったような、焼けるような毒だったような・・・。ただ、ジャスミンは堕ちていく主人公だから、いいですけど、周囲の登場人物、妹のジンジャー、その彼のチリ、誰も何も成長しないので、物語に、希望が一筋もないです。女性が、取り繕って、男性に見せないようにしている姿が、嫌という描かれているので、男性の方は、ぜひ、怖いもの見たさでどうぞ。 女性の方も、自らを省みるつもりで、ぜひ。ただし、一緒に行くのはお薦めしません(^_^;) 2014年公開。

 

 

「ぼくたちの家族」

妻夫木聡主演他。若菜家は、息子2人、父と母の平凡な家族。だがある日、若菜家の母・玲子(原田美枝子)に「脳腫瘍」が見つかる。末期症状で、余命1週間の診断をされる。父(長塚京三)は取り乱し、長男の浩介(妻夫木聡)は言葉を失くし、次男の俊平(池松壮亮)は冷静を装う。やがて、“どこにでもいる家族”に潜んでいた秘密が表面化していく―。どうしたらいいか分からない、でも投げ出すことなんてできない。そして男たちは「悪あがき」を決意する―。

5点!!石井裕也監督の最新作です。しかも、普通に良い話かと思いきや、家族の業を描いた実話ベースの話でした。見終わった後、皆でヒソヒソ、「うちは大丈夫だろうか?」と話し合ってしまう、誰しもが抱える、抱えたくない家族とお金のお話です(>_<) 浩介と俊平は、典型的な、責任感が強く、繊細で真面目過ぎる長男、要領良く、周りからはあいつはいいなと言われるが、本当は物凄く怖がりな次男で、兄弟がいる方は、「ああ、これはうちの話だ。」と感じるのではないかと思いました。私は、長女なので、次男の俊平が、平静を装っていた感情を爆発させる場面が、うちの妹みたいで、いとおしく感じました。実家が、幾つもの消費者金融から借金していて、それとは別にまだ借金があってという問題に、正面きって向き合わなければならない場面があるとしたら、確かに、家族の危機の時まで、先伸ばしにするよなぁと、日頃から家族と、話したくない事まできちんと話し合わなければならないのだなと、痛感しました。大抵の家族は、いびつで、どこかしら、壊れていて、でも、壊れてるという事は、あとは、本人たちの考え方次第では、直すという前向きにしか進まないのではないかと思います。妻夫木くんの重圧に耐えて踏ん張る表情が、すごく良くて、彼は、彼メインの作品だと、必ずし深く印象に残る芝居をするなぁと思いました(^_^) この家族は男一家だから、お母さんが、お姫様みたいに、皆に大事にされてるけど、女一家だと、こうはいかないぞ、「8月の家族」みたいな惨状になる事もあるんだぞと、息子さんがいるお母さん方が、羨ましく思いました(^_^;) 2014年公開。

 

 

「アメイジング・スパイダーマン2」

アンドリュー・ガーフィールド主演他。ヒーローとしてNY市民から受け入れられたスパイダーマン。ピーターは日々、スパイダーマンとして戦う自分、恋人のグヴェン(エマ・ストーン)と過ごす自分に満足していた。しかし、幼馴染で巨大企業オズコープ社の御曹司であるハリー(デイン・デハーン)がNYに戻ってきたことで、ピーターの運命が予期せぬ方向へ動き出す。ある日、オズコープ社の社員マックスが、研究所内の事故に巻き込まれ、エレクトロに変身する。圧倒的な破壊力をもつ電流を発し、街中を破壊しまくる彼を止めるために、戦いに挑むスパイダーマンだったが・・・。史上最強の3敵、エレクトロ、グリーン・ゴブリン、ライノがスパイダーマンに襲い掛かる!なぜ、ヤツらは、スパイダーマンを、世界を、滅ぼそうとするのか?その真実は、スパイダーマン誕生の原因となったスーパースパイダーを開発したオズコープ社に隠されていた・・・。

10点!!2D・字幕鑑賞です。ワオ!It's amazing!!大迫力の映像とストーリー展開に、心臓がバクバクいってます(*>_<*) 2D鑑賞でしたけど、上下の浮遊感がもの凄くて、腰の辺りが何度もヒヤリとしました(>_<) エレクトロ(ジェイミー・フォックス)もハリーも、負の感情をパワーに変えてしまっているのだけれど、それがただ短絡的に見えるのではなくて、人間の哀しみや、嫉妬、執念を、敵という形で、表現しているところが、マーベルコミックの好きなところだなぁと思います。誰しもが、持っている感情なので、哀しみに、共感出来て良いです。ピーターとグヴェンのやり取りも、何ともあま~くて、ニヤニヤしちゃいました(*^¬^*) ルールを決めるところとか、めちゃ甘で、いいなぁ~、言われたいなぁと、妄想してしまいました。流石、マーク・ウェブ監督(「500日のサマー」の。)♪1と比べて、ピーターのキャラ設定まで、スウィート&キュート男子になりつつありますが、このままいくのでしょうか?(笑)ピーターが、イギリス行く!とか言い出した時には、どうなる事やらと思いましたが、二転三転して、更に予測不能な展開に!(;~;) ハリー役のデイン・デハーンくんも、めっちゃ格好良かったし、甘めアンドリューくんもタイプだし、今回、音楽もスゴい良くて、比べるのは余りの好きじゃないですけど、ダメだ、サム・ライミver.より、こっちのが、好きです(笑) エンドクレジットでは、「アベンジャーズ」に続いて、こちらも何やらビッグプロジェクトが動き出した模様で、マーベル作品を見直す&これから一つも見逃せないみたいです(^_^) 2014年公開。

 

 

「悪夢ちゃん The 夢ovie」

北川景子主演他。最後の悪夢は初めての恋!?彩未(北川景子)は、表と裏の顔を使い分ける、明恵小学校6年2組の担任教師。ある日、彩未のクラスに転校生・完司(マリウス葉)がやってくる。夢の中で恋をした“少年夢王子”ソックリの完司に驚く由衣子(木村真那月)。由衣子の初恋?と驚く大人たちであったが、いつしか完司は、クラスのリーダー的存在になり、完司の言葉に触発された子供たちの行動が、大事件を引き起こすことに・・・!それは、由衣子の観た悪夢と重なっていた・・・。「輝ける未来を切り開くのは自分自身!」と説いてきた彩未。新たに襲い掛かる悪夢と現実に、今回はどのような道を示すのか!?

4点!!TVシリーズの映画化だと、わざわざ映画でやる意味を観客は求めていると思います。「悪夢ちゃん」の場合は、TVシリーズの方が、個性の強いキャラクターが、たくさん動き回っていて、断然面白かったです。やっぱり、「悪夢ちゃん」の主演は北川景子で、大人のダークファンタジーストーリーであって、その要素を、由衣子=木村真那月ちゃんに殆どの比重を預けてしまうのは、厳しいです。今回、由衣子は、成長して、自分の志を見つけるまでになりますが、彩未は、起こった事に対処していくだけで、特に何もしてないし、成長もしてないと思うので、物語の盛り上がりに欠けます。彩未も、必死に、何かを乗り越えるみたいな展開があったら良かったかなと思います。琴葉(優香)や志岐(GACKT)といった、彩未との関係性の発展が期待されるキャラクターたちも、今回は、子どもたちの後ろで、殆どの動きがないので、つまらなかったです。悪夢ちゃんの独特のおどろおどろしい悪夢も、映画のスケール感を生かしたダイナミックなものが欲しかったです。マリウス葉くんや、クラスメイトたちの演技も上手くなかったし、やはり、某天才子役以外の普通の子役さんがメインで、こういう映画は厳しいのではないかと思いました。2014年公開。

 

 

「闇金ウシジマくん Part2」

山田孝之主演他。ギラギラした欲望に衝き動かされた、キャラ立ち過ぎの登場人物たちによる、駆け引きや裏切り、愛憎そして絆。闇金VS暴走族VS女闇金VS極道VSホストVS風俗嬢VSストーカーVS情報屋。問答無用!ウシジマをめぐる八つ巴の生存競争、サバイバル・バトル!!ヘタを打ったら、そこでゲームセット、人生終り―。生き残るのは誰!?そして、最後に残るのは金か?希望か?それとも・・・スピーディーで重量感のあるアクションとバイオレンス、特濃の人間ドラマと悲喜劇、すべてがハンパなくスケールアップした究極の“ウシジマ・ワールド”がここに開幕する―。

4点!!1より、描かれてる人間の闇が深くて、シュールで、面白かったけど、1の方が、映画としては良く出来てると思いました。原作の、2つくらいのエピソードをメインに、他のエピソードから美味しいところだけを引っ張って、組み合わせていましたが、1と違って、物語の山場がなく、ドラマ編の、普段のウシジマくんたちの取立てと、何ら変わりないです。カウカウの皆が、同時に襲撃されるシーンとか、原作を読んでて、かなりドキドキしたので、映画でも、その辺りが山場かな?と思ったのですが、いまいち盛り上がらず(+_+) 撮り方や音の使い方次第で、盛り上がったと思うんだけどなー(>_<) 私的に注目の若手、窪田正孝、菅田将輝、門脇麦ちゃんが出ていたので、彼らの演技が観れたのは、良かったです。ダメンズって、演じるのも難しいと思いますが、菅田くんは、上手く演じていました。ラストの、いつもの三人の掛け合いにほっこり(*^¬^*) この三人のキャラクター、本当に好きだなぁと思います(闇金だけど。)人生の一分一秒だって、お金に変える事は出来て、それをお金に変えるか、有意義に使うか、無駄に過ごすか、迷ってる時間さえも大切に使わないとと、気を引き締められる映画でした。2014年公開。

 

 

「キカイダー REBOOT」

入江甚儀主演他。1970年代に絶大な人気を集めた石ノ森章太郎原作による特撮ヒーロー「人造人間キカイダー」を新たによみがえらせた特撮アクション。人間の手に負えない問題をロボットに解決させる国家プロジェクトを進めていた世界的ロボット工学者・光明寺(長嶋一茂)が、実験中の事故で命を落とした。それから1年後、プロジェクト完遂のカギを握る光明寺の子ども、ミツコ(長津川愛美)とマサル(池田優斗)に魔の手が忍び寄る。そこへ光明寺が開発した心を持つロボット、キカイダー(入江甚儀)が登場。子どもたちを救ったキカイダーは、次第に彼らと心を通わせていくが・・・。伝説再始動!40余年の時を超え、今ここに蘇る!

2点!!完成披露試写会に行ってきました。スーツアクターも、入江くんが演じたところが、結構あると、語っておられました。子ども向け、、なのかな?オープニングのアクションと、高層ビルでのバトルの映像は、迫力が凄くて、「うわー、3Dで観たいかも!」と思う位だったのですが、原作はわからないですけど、その後の展開の転がり方が、安直過ぎて、感情がついていけませんでした(-.-;) 出会ったばかりなのに、浜辺で追いかけっこするマサルとキカイダーのスロー映像を、ミツコがウットリ見てたり、マフラーするくらい寒いのに、小学生連れて野宿したり、ミツコの幼い頃のトラウマ的な感情で、キカイダーが壊されそうになるのを止めますが、父を恨んでるのに、幼い頃の父との思い出を大事にしているという背景が描かれていないので、それもイマイチ感情移入出来なかったり、はじめの盛り上がりが、物語が進むにつれ、冷めていきました(>_<) クライマックスに、キカイダーの元へ向かうのも、マサルくんがあれだけしっかりした意見が言えるなら、彼で良かったんじゃ・・・(爆)ハカイダーの、復讐の規模も小さいし(爆)機械に搭載された機能も、知ってる人しかわからない感じだったので、これだったら、ライダーものみたいに、技の名前と効果音を盛大に鳴らして、子ども向けにすれば良かったのでは?と思ってしまいました。あと、新世代のキカイダーと銘打って、ラストまで、最新技術でみせておきながら、最後に、元版に頼るというのは、二時間かけて築いたイメージを一瞬で壊す事にも成りうるわけで、私は嫌だなぁと思いました。初代キカイダーの伴大介さんが、少し出演されているので、ファンの方は、やっぱり観に行くのでしょうね(^_^) 2014年公開。

 

 

「青天の霹靂」

大泉洋主演他。学歴もなければ、金もなく、恋人もいない35歳の晴夫(大泉洋)。一流マジシャンを目指したはずが、17年間場末のマジックバーから抜け出すことができない。そんなある日、テレビ番組のオーディションではじめて将来への希望を抱く。だが、警察からの思いもかけない電話で、晴夫の運命が、突如、大きく舵を切る―。なんで生きてんだ俺?雷に打たれて、若き日の父(劇団ひとり)と母(柴咲コウ)に出会う。人生は奇劇だ。笑いと、たぶん一粒の涙の物語。

3点!!「陰日向に咲く」に続く劇団ひとりの最新作です。「陰日向~」より、全体がバランス良く、綺麗にまとまってる印象でした。でも、特に、笑えるほど面白いわけでも、泣けるほど感動するわけでもなく(-.-;) 若き日の晴夫の父が、凄く悪い奴でも、凄く良い奴でもなくて、母・悦子も、無個性なただの美人で、そんな状態で、タイムスリップ後の世界が、彼らを中心に描かれているので、物語のダラダラ感が、半端なかったです。そして、映画全体から、漂ってくるお笑いの人独特の、「皆良くて、皆いい。」というナルシズム感が、凄かったです。特に、凹凸のない物語も、個性が激しくない登場人物がウケるのも、今の時流なのかなぁと、思いました。そんな今の世代に向けて、君も、君も、素晴らしいんだよという、エール的作品に、実際に父となった劇団ひとりさんの想いを強く感じられるところは、良かったです。2014年公開。

 

 

「オー!ファーザー」

岡田将生主演他。名前は由紀夫(岡田将生)。僕を妊娠した時、母は二股ならぬ四股をしていた。4人の男は別れるくらいならと、4人で僕を育てることに決めた。オヤジが4人もいるんだからウザいのも他の家の4倍だけど、オヤジたちの性格は面白いほどバラバラだし、まあ、それなりに楽しくやっていたと思う。あの事件が起こるまでは―発端はサラリーマン風の男の鞄がすり替えられるのを目撃したことだった。何者かに監視され、荒らされる我が家、同級生の不登校、町のフィクサーがハマったらしい詐欺、不可解な心中事件、熾烈化する知事選挙・・・すべての点がひとつにつながった気がしたんで、思い切って行動したら大変なことになってしまった、俺。謎の武装集団に拉致された息子をオヤジたちは助けることができるのか!?

5点!!まず、偶然に偶然が重なり過ぎてて、どんだけ狭い町なんだ!?と突っ込んでしまいました(^_^;) あと、大前提をすっ飛ばして、ストーリーが始まっている感じで、シリーズもののひとつなのかなと感じてしまいました(多分違います。)現在と過去を頻繁に行き来しますし、伏線も沢山織り込まれていて、尚且、コメディなので、伊坂さんの作品にしては、スマートでないというか、ゴチャゴチャしてるなぁという印象でした。その中で、物語のインパクトを残すには、もう少し、父親たちのエピソードが強烈だったり、キャラが達てた方がいいかもと思いました。でも、普通のキャラクターの父親たちがヤイヤイやってるのも、味なのかな?好みが分かれそうです(>_<)由紀夫と多恵子(忽那汐里)+鱒二(賀来賢人)の関係も、前提も発展もなかったので、ただのおせっかい+おっちょこちょいなクラスメイトになっていたのが、残念でした。岡田くんの高校生も、クライマックスに向けて、パパたちに守られる子というのは、無理があるデカさだなぁと思いました(^^;)個人的には、元ホストの村上パパの色気がもっと、欲しかったなぁ(笑)主題歌が、久しぶりのスガシカオさんで、良かったです。2014年公開。

 

 

「MONSTERZ」

藤原竜也、山田孝之主演他。操れる男(藤原竜也)は、必要な時だけ力を発揮し、たった独りで静かに生きてきた。彼は絶望の闇に包まれた孤独な人生が、死ぬまで続くと思っていた。唯一操れない相手が目の前に現れるまでは―。彼の名は、田中終一(山田孝之)。普通の青年にしか見えないが、彼もまた特別な力を秘めていた。瀕死の重傷や病気も数日で完治する、驚異の回復力と強靭な肉体を持っているのだ。“男”は思い通りにならない終一に怒りを燃やし、彼の大切な人を死に追いやる。復讐を誓う終一と、終一の抹殺を決意する“男”。すべての人間を操れる男VS唯一、操れない男。大群衆を巻き込む二人の<モンスター>の壮絶な闘いの行方は―?

5点!!怖いのが大の苦手な私ですが、中田監督の今作は、全然怖くなかったですし、迫力もいまいちでした(*_*) 韓国版の方が、よっぽどグロいし、ねっとりと怖いです((((;゜Д゜))) ストーリーも、場所を変えて同じ追いかけバトルを繰り返すだけで、単調ですし、男と、終一が抱える闇の深さの描き方も、時間をかけてる割に、辛さや、孤独の深さが伝わってこなくて、残念でした。本当に、ただのモンスターが暴れてるだけみたいな。演者は、一流が揃っていますし、もっと、二人の闇を、深く深く描けたはずだと思いました。ホラーとしても、パニックとしても、B級(爆)アクションは、山田くんが、正統派な感じで、動き回ってるのが、珍しくて、中々、見応えありました。あと、最初に出会った時に、二人とも孤独(終一もある意味)なのだから、友達になるって道はなかったのかな?と、男の目は、メデゥーサみたいに、鏡で撥ね返せないのかな?と思いました。2014年公開。

 

 

「春を背負って」

松山ケンイチ主演他。立山連峰で父とともに幼少期を過ごした亨(松山ケンイチ)は、厳格な父に反発し、金融の世界で金が金を生み出すトレーダーとして過ごしていた。しかし父が他界し、通夜のために帰省して久々に故郷の山に触れた亨は、父の山小屋を継ぐことを決意する。当初は山での生活に苦労する亨だったが、亡き父の友人でゴロさんと呼ばれる不思議な男・多田悟郎(豊川悦司)や、山中で遭難したところを父に救われたという天真爛漫な女性・愛(蒼井優)に囲まれ、新しい人生に向き合っていく。標高3000mの立山連峰・大汝山に立つ菫小屋を舞台に、“父と子”、そして“様々な想いを背負う人々の心の交流”を描いた家族の物語。

7点!!なんか、予想に反してロマンティックなお話でした。勿論、山には、ロマンがあるのですが、前作では、山の厳しさを全面に出していて、今回は、山のロマンや、そこで育まれる愛を描いているのが、なんか意外なくらい、シンプルで甘くて。映像は、やはり、凄くて、それは、前作のイメージや、前評判なんかも、一気に打ち砕く程のもので、日本ってこんなに美しいんだと感動しましたし、木村監督の目には、こんなに美しい世界が見えていて、それを、人に伝えられる凄さというのを、見せつけられました(*^¬^*) 親や、その前の世代が、代々築いてきたものを、若い世代が、がむしゃらに必死に、引き継ぐ、象徴的なシーンがあって、松山くんたちの、荒削りな生命力のある演技が、良かったです。そして、小林さんや、豊川さんなど、大人たちを通して語られる人生哲学が、心にグングン染み渡っていきました。ただ、松山くんが、会社を辞めてまで、山小屋を継ぐ理由や、愛との関係が、明確でなく、そんなトントン拍子にいくのか?と疑問な点が幾つかあったので、feel!ではなく、きちんと理由付けが欲しかったです。私が迷った時に読みたい本、「チーズはどこへ消えた?」(スペンサー・ジョンソン作)くらい、相変わらず、心が洗われ過ぎる、今の私に必要な作品でした。2014年公開。

 

 

「インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌‏ 」

オスカー・アイザック主演他。1961年、NY、グリニッジ・ヴィレッジ。ボブ・ディランが憧れた伝説のシンガーたちがいた。ライブハウスで歌うフォーク・シンガーのルーウェン・デイヴィス(オスカー・アイザック)は、最近何をやっても裏目に出てばかりだった。レコードはまったく売れず、一文無しで知り合いの家を泊まり歩く日々。つい手を出した女友達(キャリー・マリガン)からは妊娠したことを告げられ、おまけに仕方なく預かるはめになった猫にも振り回される始末。そんなトラブル続きの日常から逃げ出すように、ルーウィンはギターと猫を抱えて人生を見つめなおす旅に出る・・・。ひたむきに生きて、歌い続けた名もなきシンガーと猫の1週間の物語。

3点!!ルーウェンのダメンズぶりが、真に迫っていて、シンガーなのだけど、それ1本でいく覚悟がない、けど、他の事にもやる気なしな結果、彼の周囲も溜息をつく事ばかり起きて、放浪したりするお話なのですが・・・それでもやっぱり男の小さなプライドは捨てきれてないせいで、チャンスを掴み損ねたり、トラブルを引き起こしたり・・・ダメンズって可愛いよねってなれればいいんでしょうけど、オスカー・アイザックが演じるダメンズは可愛らしさがなかったです(^^;)フォークソングはいい感じで、好きな方には心地良い映画だと思いますが、ゆったり気だるい雰囲気が最初から最後までだったので、眠たくなかったのに、寝たり起きたりを繰り返しながら観てしまいました(>_<) キャリー・マリガンは、黒髪で、低い声で、すっごい口悪く主人公を罵倒するのですが、やっぱり可愛かったです。(罵倒されたいと思ってしまった笑)2014年公開。

 

 

「ノア 約束の舟」

ある日、ノア(ラッセル・クロウ)は眠りの中で、恐るべき光景を見る。それは、墜落した人間を滅ぼすために、すべてを地上から消し去り、新たな世界を創るという神の宣告だった。大洪水が来ると知ったノアは、家族と共に、罪のない動物たちを守る箱舟を作り始める。やがて大洪水が始まる。空は暗転し激しい豪雨が大地に降り注ぎ、地上の水門が開き水柱が立ち上がる。濁流が地上を覆う中、ノアの家族と動物たちを乗せた箱舟だけが流されていく。閉ざされた箱舟の中で、ノアは神に託された驚くべき使命を打ち明ける。箱舟に乗ったノアの家族の未来とは?人類が犯した罪とは?そして世界を新たに創造するという途方もない約束の結末とは―?

9点!!禍々しい雰囲気で神話が語られ、これから描かれる人間という存在の恐ろしさに身が震えるオープニングでした。常に、善と悪、それに揺らぐ者、守られる者が配置され、人間関係が解りやすい構図になっていて、良かったです。二人から家族へ、そこから社会へ、人数は変わっても、人間が、抱く欲望や願望は、やがて破滅へ向かっていくしかないのかと、神話を通して、現代の戦争や、私たちの身近な諍いを思って、絶望的な気持ちにさせられました。このまま、人間は絶望し、滅んで終わるのかと思ったところで、ノアの奥さんの微かな願いが、思わぬ形で光りとなり、ノアたちの未来を照らし出すか否かというハラハラする展開が、役者さんたちの演技も素晴らしく、どうなっちゃうの!?と手に汗握り、釘づけになりました(>_<)人間の善と悪、欲と希望や祈りは、表裏一体で、何を選ぶかで全ては変わるというシンプルで強いメッセージ性があります。神話を忠実に描きながらも、新たな「ノアの方舟」伝説に仕上がっていると思うので、子どもから大人まで楽しめる作品だと思います(*^^*) 2014年公開。

 

 

「私の男」

浅野忠信、二階堂ふみ主演他。冬のオホーツク海、純白の流氷の上で起きた殺人事件。暗い北の海から逃げるように出ていく父(浅野忠信)と娘(二階堂ふみ)は、互いに深い喪失と、ふたりだけの濃厚な秘密を抱えていた・・・。桜庭一樹の直木賞受賞作、ついに禁断の映画化!

10点!!原作大好きです。もう凄い。全部が凄い良かったです(*^¬^*) 今年一番かも(笑)俳優さんたちが、皆が皆、匂い立つ演技をしていて、そのトップバッターの小町さんから、一気に世界観に引きずり込まれました(*^¬^*) 河井青葉さん、潔癖なのにエロくて良いです。花と淳吾の関係は、自分を救い出してくれた人で、初恋の相手で、共犯者で、父娘で・・・これに敵う関係はあるはず無くて、その中で、もがく二人を観るのは、ザワザワして胸がぎゅうってなって。また、主演の二人が、これ迄に観たことないくらいの当たり役です。二人のちょっとした表情が、もの凄く花と淳吾なんです。浅野さんの「んん?」という声の甘いこと!色っぽいこと!o(*>▽<*)o 全部を差し出して、絡めとる淳吾の危ない魅力を、何倍にも増幅させていました(*>_<*) ふみちゃんは、十代の危うげな、絶対という感情と、二十代の社会を知ってからの淳吾に対する感情と、女という生き物の成長を、荒削りだけれど、見事に体現していたと思います。原作では、割りとミステリアスな雰囲気の淳吾の、恐怖や嫉妬といった人間臭い部分を、描いていたのも良かったです。時間軸を、原作とは逆にして、とても丁寧に追っているのも、北国の内向的な世界観を際立たせていて、良かったです。音楽も良くて、エンドロールの終わりまでザワザワさせてくれる作品です。リピート必至・必見です。2014年公開。

 

 

「わたしのハワイの歩きかた」

榮倉奈々主演他。仕事のストレスでイライラ、ふと寄りかかった人はダメ男でグッタリ、面倒事を笑顔で押し付けてくる友人に悶絶、さらに働けども働けども昇進も昇給もないならば!ならば!いっそ取材にかこつけて会社の経費でハワイへ飛んでしまえ!!現地で知り合った本音を語り合える女友だち(高梨臨)と、泣いて、笑って、酔っぱらって、ハワイを満喫!そう、くたびれちゃった今のわたしに必要だったのは、どこまでも広がる青い空ときれいな海、美味しい料理とトロピカルカクテル、そして新しい出会いだった!大人の女の“日常脱出エンターテイメント”誕生!

3点!!前田監督の最新作なので、笑えるかなーと思って観に行きましたが、いまいちパッとしませんでした(._.) 舞台は、ハワイで開放感リゾート感たっぷりのはずなのに、主人公・みのり(榮倉奈々)の心は、あくせく働く日本に置き忘れたままなので、ストーリーは進んでいくのに、みのりの動きは殆ど観られず(>_<) みのりの周囲の人たちも、お金持ちと結婚したいとか、仕事を軌道に乗せたいからとかで、上流階級のパーティーに足しげく通い、失敗しては嘆いての繰り返しで、中盤辺りで、「あーこれは、素敵なハワイを満喫する話じゃないんだ(笑)」と気付きました(^_^;) 後半で、前田監督お得意の、ドタバタ修羅場があり、加瀬くんが頑張っていましたが、それ以外は、榮倉菜々ちゃん始め、主要キャストたちの、物語を引っ張る力が弱過ぎるのと、脚本の緩さをハワイに頼り過ぎたせいで、ながーい一歩を、二時間かけて見せられたように感じました。私の好きな安田顕さん、中村ゆりさん、池松くんが、出てたので、思いがけず嬉しかったです(でも、勿体無い使われ方でした(>_<))2014年公開。

 

 

「幕末高校生」

石原さとみ主演他。1868年―幕末―江戸では、新政府軍と幕府軍の戦いが始まろうとしており、国内での無益な戦いを避けたい勝海舟(玉木宏)は、西郷隆盛(佐藤浩一)へ和平の使者を送っていた。そんなある日、勝は幕府に捕えられていた“未来からやって来た”という高校教師・未香子(石原さとみ)とその教え子・雅也(柄本時生)と出会う。未香子らは、同じく江戸時代に来ているはずの教え子、恵理(川口春奈)・慎太郎(千葉雄大)を探し出し一緒に未来へ帰りたいというのだ。一方、西郷からの使者を待つ勝に、未来で「歴史」を教えているという未香子は「和平交渉が行われるから、江戸で戦は起こらない」と言い切る。しかし、その「歴史」では、すでに西郷からの使者は勝のもとに来ているはずだった。動き始める間違った歴史。果たして、江戸とみんなの未来はどうなってしまうのか!?運命が結びつける出会いが、歴史と未来に残すものとは・・・!?時空を超えて大奔走!新エンタテイメント時代劇。

4点!!幕末高校生、懐かしいです!テレビシリーズ観てました(^_^) 何故、今更このテーマ?と思ったらリメイクだったんですね。登場する歴史上の人物を変えたりして、新しくなってます。でも、ドキドキハラハラみたいな展開はなくて、良くも悪くも、水戸黄門みたいな予定調和な面白さでした。日本の心を大切にする時代劇の良さの中に、幼馴染三人の成長と変化や、教師の成長を上手くmixさせ、コメディーとしての笑いをたくさん織り込んでるのは、バランス良く仕上げてるなと思いました(^_^) 勝海舟が、一人で大立ち回りを繰り広げるシーンは、それまでのふざけた勝のイメージから一転して、火の粉が降り注ぐ中で、必死に斬りまくるというのが、「やっぱり強くて格好良かったんだ!」と、好きなシーンになっています。玉木くんが、もう少し迫力ある一喝が出来てたら、もっと格好良かったかなと思います。適役が柄本さんなので、迫力に差が(^_^;) 未香子たちがくる前に、慎太郎に一体何があったのか、どこで心変わりしたのかが、全然解らないので、歴史物は出来るだけ、突っ込みどころが少ない方が、良作だと思うので、きちんと描いて欲しかったです。2014年公開。

 

 

「超高速!参勤交代」

佐々木蔵之介主演他。5日以内に参勤交代を命じられた弱小貧乏藩。時間がない!カネがない!人もいない!しかも殿(佐々木蔵之介)はトラウマ持ち。突如現る謎の案内人(伊原剛志)は、いわくありげな抜け忍。行く手を阻む公儀隠密。さらに御庭番衆、百人番所まで・・・超難題!なミッションに、果たしてどう挑むのか!?天下無敵の江戸幕府VSたった7人の弱小貧乏藩・・・幕府からケンカを売られた弱小貧乏藩たちの、知恵と勇気の戦いが今、はじまる―。

8点!!参勤交代でこんな面白い話が出来るとは!(*゜Q゜*) そして、武士って大変!無理難題エンターテイメントになってはいるけれど、実際にクリア出来るかどうかは別にして、こういう難題を吹っ掛けられた諸藩は本当にあったんだろうなぁと思いました。大のオジサン武士たちが、てんやわんやしながら、突っ込みどころ満載な策を使って、難題を突破していく様は、面白く、狭い小屋での斬り合いは、流石にベテラン揃いなので、格好良かったです。いつも方言で柔らかな物腰の殿が、抜刀術を使った鋭い殺陣を魅せるギャップにもメロメロでした(*^¬^*) 敵のやられ方も少し変わっていて、格好良かったです。時代劇ですが、難題をひとつひとつクリアしながら進むロードムービーなので、もう少し笑いをドカンドカン起こしてくれないと、間延びしてしまう印象もありました。お咲を演じた深キョンですが、蓮っ葉な女郎にしては、舌ったらずですし、歳も取り過ぎですし(爆)、若いヒロインにした方がいいのではないかと思いました(他キャストとの格のバランス?)とはいえ、参勤交代というテーマの面白さと、真心や真っ直ぐな気持ちは必ず届くという清々しく、気持ちの良い作品でした(^_^) 2014年公開。

 

 

「渇き。」

役所広司主演他。愛する娘は、バケモノでした。元刑事のロクデナシ親父・藤島(役所広司)に離婚した元妻から連絡が入った。成績優秀なうえ、容姿端麗、学園のカリスマでもある女子高生の娘・加奈子(小松奈々)が失踪したという。自分のせいで全てを失った男が、再び“家族”を取り戻すべく、姿を消した娘の行方を追うことに。娘の交友関係をたどって行く先々で、語られる“知らない加奈子像”に戸惑う藤島。「お前はどこにいる?お前は誰だ?」想像を超えて肥大し、踏み入れるほどに見失う娘の正体。やがて藤島の激情は、果てしない暴走をはじめる―。あなたのあなたの理性をぶっ飛ばす劇薬エンタテイメント!!

7点!!原作読んでます。役所さんがどこまで出来るかと思っていましたが、やっちゃってましたね~暴れちゃってましたね~。原作のバイオレンス×ハードボイルドから、中島色のポップ×バイオレンスに変更しているのが、激しく好みが分かれると思います。ポップにした分、入口は入りやすくなっていたけど、藤島という男の行動、心の動き様が、解りずらくなってしまっていたと思います。下手をすると、本当にただの狂ったロクデナシに見えてしまうかも・・・そうだったら嫌です(>_<) 小松菜々ちゃんは、あれだけの事をしておいて、透明感を失わないのは、凄いです。演技は未知数ですが、これから主演作も控えているので、楽しみになりました。上下巻ある内容を、二時間に、しかも忠実に収めているので、超倍速で駆け抜けていて、目を瞑る暇も、息をつく暇もありません。そういう意味で、‘釘付け’にさせているのは、流石、中島作品だと思いました。でも、私は、原作は、「不夜城」以来のハードボイルドエンタメだと思っているので、ポップに掻き消されてしまった藤島の父親への執着を、役所さんがあれだけやってくれてるならば、きちんと描いて欲しかったと思います。一緒に観た友人は、観た後一時間以上、具合が悪かったので、確かに劇薬エンタテイメントです(^_^;) 予告のほんわかした雰囲気に騙されず、覚悟してどうぞ☆2014年公開。

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「好きっていいなよ。」

 

川口春奈、福士蒼汰主演他。これまで友達も彼氏も作らずに生きてきた16歳の橘めい(川口春奈)。ある日、ふとした誤解から学校一のモテ男・黒沢大和(福士蒼汰)にケガをさせてしまう。なぜか大和はめいを気に入って一方的に友達宣言。さらに、ピンチから救うためにキスをする。優しく一途な大和にめいは次第に惹かれていって・・・。初めての恋、友情、ライバル・・・たくさんの初めてを通して、ぶつかり、傷つき、悩みながら人を知り、互いに想いを育てていくピュアな初恋物語は、誰しもの心に、優しく、切なく、胸を締め付けるほどに響き渡ります。観ると必ず、もっと恋がしたくなる。不器用で、ぎこちなくて、真っ直ぐな純愛ストーリーの誕生です。

1点!!原作読んでます。原作は、好きだの嫌いだの言いながら夢と成長を追った学園ものなのですが、特に何か面白い展開があるわけではなく、漫画だから読める作品です。なので、福士×川口ペアでなかったら観れないですね。お二人様々です(._.)_ 終わった瞬間の観客のどよめきが凄かったです。「え!まだ何も起こってませんけど!?」と(やっぱり福士くんカッコイイ!)という種類のどよめきだと、私は判断したのですが、いかがでしょうか?(^_^;) まぁ、ビックリするくらい何も起こらないです。そして、始まって30分以内に全てのカップル成立という、出会って→好き→付き合うまでの流れ、早っ!!(*゜Q゜*;) 特に問題がないカップルが、ヤキモチを焼いたり焼かれたり、自分には勿体無いかもと悩んだり、友だちと話して解決したり・・・学生生活で、時間がある十代の特権ですよね。(なんて、大人は思ってしまうのです(爆))しかし、福士蒼汰を持ってしても、漫画のキラキラ台詞は厳しいですね(>_<) キスの解説をしながらの連続キスは、台詞が浮く浮く(汗)めいのキャラクターをもっと際立たせれば良かったのかも知れません。展開の少ない少女漫画を安易に映画化すると危険という代表の作品になってしまいましたね(「君に届け」然り。)2014年公開。

 

 

「るろうに剣心 京都大火編」

 

佐藤健主演他。伝説、再び。託された運命、そして最後の決断。全ては未来のために―。動乱の幕末で「最強」の伝説を残した男、緋村剣心(佐藤健)。かつては“人斬り抜刀斎”と恐れられたが、新時代を迎えて仲間たちと穏やかな日々を送っていた。そんな時、新政府から、剣心の後継者として“影の人斬り役”を務めた志々雄真実(藤原竜也)を討つように頼まれる。新政府に裏切られ焼き殺されたはずが、奇跡的に甦った志々雄は、日本制服を狙っていた。剣心は必死で止める薫(武井咲)に「今までありがとう」と別れを告げ、京都へ向かう。<不殺の誓い>を破ることなく、日本を守ることができるのか―。日本映画史上最大スケールで描くアクション大作2部作で遂に完結!

10点!!いやー、人を喜ばせたり驚かせたりするエンタテイメントってこういう作品の事をいうんですね(○_○)!!ラストまで、衝撃の繰越しで、開いた口が塞がりませんでした( ; ゜Д゜) 絵面が常に豪華過ぎて、誰が主役何だかナンダカ。佐藤くんと藤原くんと神木くんのスリーショットなんて、それだけで、もう夢のよう(笑)冒頭の神木くんの殺陣の素早さにまず目を奪われ、藤原くんの舞台仕込みの台詞回しにゾクゾクし、これは、期待して◎だぞと、ドキドキが止まりませんでした。藤原くんは、いつも上手いけど、今回は、舞台の藤原くんで、一つ一つの台詞や立ち回りの気迫が凄くて、ダークヒーロー志々雄現る!って感じで、格好良かったです。京都に行くまでの流れが一瞬で、その後のバトルに次ぐバトルもストリートファイターを観ている様で、初心者さんは、置いてけぼりかなぁとも思いましたが、とにかくクライマックス級のアクションシーンと展開が、何度も繰り広げられるので、ファンには堪らない仕上がりになっていると思います。翁(田中泯)と蒼紫(伊勢谷友介)のバトルシーンの田中泯さんとか、凄いです(*゜Q゜*)‘京都大火編’なので、そこまではやるにしても、まだやるかというところまで引っ張って魅せてくれて、ちょっとドキドキ疲れしました(^_^;) 高いテンションで二時間半は、長いです(>_<) 十本刀の方治=滝藤さんが絶妙な配役過ぎてヤバイです(*>¬<*) 張役の三浦涼介くんもイイ味出していて、後編の十本刀も楽しみになりました♪皆、ラストまで衝撃に備えよ!です☆2014年公開。

 

 

「マレフィセント」

アンジェリーナ・ジョリー主演他。ある王国で、念願のプリンセス、オーロラ姫(エル・ファニング)の誕生を祝うパーティーが開かれている。招待客たちが次々に祝福に訪れ、城は幸福感で満ちていた。“招かれざる客”である邪悪な妖精マレフィセント(アンジェリーナ・ジョリー)が現れ、オーロラ姫に“永遠の眠り”の呪いをかけるまでは・・・。はたして彼女は何者だったのか?なぜオーロラ姫に恐ろしい呪いをかけたのか?そして、その呪いがマレフィセントとオーロラ姫にもたらす驚くべき運命とは・・・?すべての謎を解く鍵は、マレフィセント自身の封印された過去と、観客の予想を鮮やかに裏切る“真実の愛”に隠されていた・・・。

6点!!‘スリーピング・ビューティー’は、こんなストーリーだったらいいなと思う夢の様なお話でした(*^¬^*) ディズニー作品の中に、アンジーが居るという凄さがまずあって、彼女は、マレフィセントという女の子が、少女から女性になるにかけての、希望から絶望、哀しみ、後悔、そして次第に生まれる母性愛を、見事に表現していました。痩せすぎで心配ですけど、それもまた、マレフィセントのシャープさを際立たせていて、良かったです。オーロラ役のエルちゃんも、笑うと一気に華が咲いたように周りが輝くので、純粋、可憐なお姫様にピッタリでした。ストーリーは、予想外がなくて、些かシンプル過ぎるかなと思いました。マレフィセントとオーロラが心を通わせる件りが、中々、ストーリー動き出さないので、間延びしていました。フィリップ王子が、一応、運命の相手なのに、何もしないし、肝心な時に倒れてるし、説得力に欠けるキャラクターでした。とはいえ、ムーア国の景色は綺麗ですし、ディズニーのプリンセスストーリーの王道は守りながら、視点を変えて観られるユニークな作品で、面白かったです(*^O^*)2014年公開。

 

 

「GODZILLA ゴジラ」

アーロン・テイラー=ジョンソン出演他。今、人智をはるかに超えるゴジラが現れたら、我々は何を感じ、何をなすのか?何を大切にし、何を犠牲にするのか?1954年の誕生から60年、日本が世界に誇る“キング・オブ・モンスター”「ゴジラ」が、ハリウッドによって現代によみがえる―。

4点!!いや、こんなに破壊音・爆発音が続く中で、ひたすら睡魔と戦ったのは、初めてですよ( ; >Д<) でも、劇中にゴジラが全貌を現した時と、終わった後は大拍手だったので、男性的には、ロマンがある出来だったのかな?(._.)_ ゴジラの迫力と大きさとフォルムは、文句なしに、素晴らしかったです。しかし、とにかく全てのストーリーが解りにくいです。説明不足過ぎ。99年の事故を皮切りに、ムートーが復活、彼らを倒すためにゴジラも再び姿を現すのですが、芹沢たちを除いた一般人と軍隊には、ムートーとゴジラ、どちらも脅威なのではないのですか?セリザワ(渡辺謙)も、あっさり「ゴジラに賭ける。」みたいな事を言ってしまうし、破壊しまくりで、もはやどう転がるかわからない感じなのに、何故、片方のゴジラだけ、終始ヒーロー的ポジションなのだろうと頭の中が?だらけでした(?_?) ブロディ家の家族愛にしても、ジョーパパ(ブライアン・クランストン)とフォード(アーロン・テイラー=ジョンソン)の間の誤解が溶けた後の、フォードの行動も、父の意思を継いでという感じには見えないですし(既にそれどころではない感じ)、最初は奥さんと再会しようとしてたのに、流れで、命を賭けた重要任務に向かう事になってしまうのに、感傷に浸る暇もない感じで、観ているこちらも、感情なんて置いてけぼりで、話しについていくので精一杯でした(汗)ゴジラの青い攻撃は、放射線いっぱいなんじゃないの?そもそも、それが問題であり、テーマじゃないの?なんで皆、平気で逃げてるの?人間たちのせいで、ゴジラたちが生まれたのに、反省の色が全くないのも、私的には、(`Δ´怒)です。あと、音楽!あの有名なゴジラのテーマの変わりはどんなだろうと、期待していたのですが、全く音楽は印象に残らなかったです。こうして、歴史は繰り返され、またゴジラ復活となるわけですねという、人間の愚かさだけが残った作品でした。よくわからなかったところが余りに多いので、どなたか説明して欲しいです(>_<) 2014年公開。

 

 

「思い出のマーニー」

声:高月彩良、有村架純出演他。あの入江で、わたしはあなたを待っている。永久に―。海辺の村の誰も住んでいない“湿っ地屋敷”。12歳の杏奈(声:高月彩良)はそこで、青い窓に閉じ込められた金髪の少女マーニー(有村架純)と出会う。小さな身体に大きな苦しみを抱えて生きる杏奈。その杏奈の前に現れる謎の少女マーニー。ひと夏の出会いの中で、二人が分かち合った秘密とは一体何だったのか。イギリス文学「思い出のマーニー」を原作に、美しく広がる北海道の湿地を舞台にしたファンタジー。

3点!!ジブリ作品では、新しい、ひと夏のミステリーでした。主人公の杏奈も、かなりこじらせていて、ツンデレキャラで、色んな意味で、新しい風を吹き込んでくれていると思います。中盤まで、話がどう転がっていくのか、わからなくて、世界観も定まっていなくて、主人公も、こじらせているので、感情移入出来ず、「お屋敷であんなパーティーを開いてるのに、誰も気づかないとかありえるのだろうか?」と、いぶかしんで観ていました(>_<) 杏奈とマーニーの関係も、交流を深めていく感じより、マーニーが、一方的に、杏菜を翻弄している印象が強かったので、ラストで謎がとけた時の、感慨が薄くなってしまっていると思います。サイドキャラクターたちも、いつものジブリ作品にいる感じで新しくないですし、ヒサコさん(声:黒木瞳)に至っては謎が多すぎて、「あなたは結局何者なの?」状態でした。新しいジャンルにチャレンジした事は評価出来ますが、もう少しじっくり練り込んで仕上げたら、ジブリらしい良い作品になったかも知れないのに、色々残念だなと思いました。2014年公開。

 

 

「her 世界でひとつの彼女」

ホアキン・フェニックス主演他。人生にときめく。AI。声だけの君と出会って、世界が輝いた。セオドア(ホアキン・フェニックス)のPCに住んでいるのは、ユーモラスで、セクシーで、誰より人間らしいAI(人工知能)のサマンサ(声:スカーレット・ヨハンソン)。彼は彼女と出会い、ありえないはずの恋に落ちる。人生にときめくサマンサの存在はセオドアにとってもとても刺激的で、一緒にいると日には輝いたものになる・・・それはどこにでもあるような恋の気持ち。しかし、お互いに触れられず生きるスピードも違う究極の“一人”と“ひとつ”の恋の試練は、私たちに観たことのないほどの恋の激しさ、切なさを感じさせる。いまの時代にしか生まれない、でも普遍的でクラシックな感動のラブストーリー。

6点!!彼、セオドアには、少なくても三人の生身の女性が周りにいるのに、実体のないAIを選ぶとは、凄く傷付く事に参っているか、自分に見合う女性は、もう現実にはいないと思っているかのどちらかなのかなと思いました。でも、AIのサマンサも、次第に無償の愛だけではないものも、セオドアに要求してくるようになって・・・。人は、コンピュータと接する時は、どこかで自分が主導権を握っていて、絶対だという利己的な気持ちを持ってしまうと思うのですが、セオドアは、サマンサが、何かに迷いだしたり、要求し出したりした時でも、とても紳士的に接していて、繊細で優しい心の持ち主なのだなと思いました。セオドアとサマンサは、生きるスピードが違くて、すれ違ってしまったように、一見、見えますが、離婚した元奥さんとの関係と同じで、セオドアが、彼女たちに対して、上手くいかなかった事は、合わせ鏡の様に、セオドア自身の問題なのではないかなと思うようなラストでした。女性は手厳しくて、常に男性の先をゆく生き物なのかなと(^^;)声だけスカーレット・ヨハンソンのサマンサは、とってもセクシーで、ユーモアがあって、この男性版があったら、私も確かに夢中になるかなぁと想像してしまいました。AIとの恋というのが、全然不思議ではなくて、リアルに感じてしまう、現代と、そう思わせる監督の手腕は、素敵でした(^^)でも、siriもそうですが、常に機械に話しかけないといけないと事が進まないシステムって逆に疲れないのかなとも、映画を観てて思いました。2014年公開。

 

 

「サンシャイン♪歌声が響く街」

ピーター・ミュラン主演他。スコットランドの田舎町リースに暮らすロブ(ピーター・ミュラン)とジーン(ジェーン・ホロックス)の夫婦は、結婚25周年を迎えた。そこへ息子のデイヴィー(ジョージ・マッケイ)と、娘リズ(フレイア・メーバー)の恋人アリー(ケヴィン・ガズリー)がアフガニスタンでの兵役を終えて帰還し、一家はお祝いムードに包まれる。しかし、親戚や友人を招いたパーティで、ロブに24歳になる隠し子がいることが発覚。リズはアリーからプロポーズされるが、遠く離れたフロリダで働くという夢のため断り、恋人(アントニア・トーマス)との新生活を始めたデイヴィーも、甘いだけではない現実を目の当たりにする。それぞれ傷ついた家族はバラバラになりかけてしまうが・・・。英国で熱烈に愛されたミュージカルの映画化。スコットランド版「マンマ・ミーア!」の誕生!

5点!!プロクレイマーズの名曲たちは文句なしに素晴らしいかったです(*^¬^*) 歌い手である俳優さんたちは、何人かは、秀でて素晴らしかったですけど、後は普通ですかね(*_*) 冒頭の、デイヴィーとアリーのハーモニーの美しさと、母親のジーンがソロで歌い出した時の声の可愛らしさに、ときめきました(*^¬^*) ストーリーは、特に引き込まれるような目新しさはなくて、ミュージカルって、やはり大袈裟なくらいドラマティックな方が、歌と釣り合いがとれるというか、良いのかなと思いました。話が進まなくて、うつらうつらして、起きた時、全く進展していなかったのには、ゲンナリしました(-_-;) あとは、田舎町と時代的背景なのか、男性陣が、外では亭主関白なくせに、内面は情けなくて、女性陣は常に前を向いていて、強い(笑)そりゃ、男性陣フラれるよ、文句言えないよ、「何、シラッとやり過ごそうとしてるのよ」byジーンですよ(^_^;) ジーンを好きっぽい上司も何も行動を起こさないし、ロブの子牛料理もないし、とにかく、ただ歌ってばかりで、ストーリーにメリハリがない!笑いもない!(>_<) ままならない人生というのも、何かを得ようとすれば、何かを失うという極々当然の摂理なわけで、それを、10代じゃあるまいし、私と家族どっち取るの?的な事を言っちゃうのもなぁと思いました。英国では、評判が良いみたいですし、単に相性が合わなかっただけかしら?(´-ω-`) 2014年公開。

 

 

「ホットロード」

能年玲奈主演他。こんなに誰かを大事なんて、思ったの初めてだよ―亡き父親の写真が1枚もない家でママ(木村佳乃)と暮らす14歳の少女・宮市和希(能年玲奈)は、自分が望まれて忌まれてきた子どもではないことに心を痛めている。ある日、学校に馴染めずにいた親友(竹富聖花)に誘われるまま、夜の湘南で出会ったのは、Nights(ナイツ)という不良チームの少年、春山洋志(登坂広臣)。はじめは傷つけ合っていたふたりだが、和希は春山が身を置く世界に安らぎや戸惑いを覚えながらも、急速に春山に惹かれてゆく。春山もまた和希の純粋さに惹かれるが、Nightsのリーダーになったことで、敵対するチームとの抗争に巻き込まれていく―。主人公に共感する若者たちによって時代を超えて読み継がれている不朽のコミックがついに映画化。ふたりの純愛だけでなく、母と娘の愛をみつめた、命の再生の物語。

6点!!14歳。自分が親にとって一番に無条件に愛されていないと気がすまない年齢。自分より速く大人になる周りに寂しさを隠せない年齢。真っさらで純粋だからこそ、色々な物事に傷付き、色々な事を愛そうと、受け入れようと、必死な和希の、もがきと成長を、丁寧に描いた作品でした。全編を通して、和希の、お願いだから私を見て!私を愛して!という見えない叫んだ傷が、ビシビシ刺さってきました。この役を、嫌味なく、等身大に演じられるのは、やはり能年ちゃんだなと思いました(^_^) ストーリー展開的には、春山と和希が出会って、母親との関係がメインに描かれていて、特に何かが起こってストーリーが転がるという内容ではないため、和希に共感出来ないと爆睡必至ですが、劇場は、中盤からすすり泣きの嵐、終わってもすぐに席を立つ人はいなくて大拍手だったので、皆、自分の中の‘あの頃’に出会えたのかなと思えました(^^) 和希の成長がメインとはいえ、登坂さんのカリスマ性が弱い事と、Nightsのメンバーの立ち位置と心境が分かりにくいので、能年ちゃんが出てる時以外のシーンがぼやけてしまっていました。抗争のどうでもいい感が、半端なかったです。あとは、母親の少女過ぎるだろという振舞いすら、それぞれの立場を尊重して、否定せずに描いているのが、良かったです。若い頃に悲しみや苦しみを経験してからこそ、人は、誰かを愛することを知り、愛される喜びを、成長に変えていけるのだという、道徳かっていうくらい直球のメッセージ作品です。2014年公開。

 

 

「イントゥ・ザ・ストーム」

リチャード・アーミティッジ出演他。キミは知っているか。地球史上最大の怪物を―!!それは直径3200メートル、秒速135メートルという、驚愕の超・巨大竜巻。ジャンボジェット機を吹き飛ばし、炎を飲みこんで火柱となる。複数の竜巻が次々と合体してさらに巨大化など、想像を超えるサプライズの連続!!極めつけは人類が未だ誰も見たことのない、ネイチャー・モンスターのど真ん中=【目】。この夏、その超絶風景へと、観る者すべてが“イントゥ”する!!ハンディカメラやケータイ動画でとらえたPOV映像による、実況中継のようなトリハダものの臨場感とともに、まさに天まで届く究極のライド・アトラクションを体感せよ!

3点!!本当に全くストーリーが無かったです(*゜Q゜*) トルネードハンターの集団と、母を亡くしてから家族の方向性を見失った男一家がメインです。しかし、竜巻が来て逃げ惑うだけなので、紆余曲折あって、絆が深まるわけではなく、命があって良かったね、家族が一緒にいればいいよねみたいな、まぁ普通の展開です。登場人物たちが、B級の匂いプンプンで、誰も魅力的でないので、少ない情報から人となりを知りたいと思えないというか、興味が持てなかったので、竜巻が起こるまでは、苦痛でした(>_<) アメリカ人にとって、竜巻は、日本でいう地震の様なものだと思うのですが、ああいう大災害が起こった時に、それぞれが瞬発的に判断して、動ける人が動けない老人や子どもを助けようと躊躇なく動けるのは、凄いですし、私たちは彼らから見習わなきゃいけないところがたくさんあるなぁと思いました。日本だったら、災害後に「もう駄目だ。」「一緒に死んでしまえばよかった。」などの思考に向かいがちですが(ニュースなどのインタビューを観てると)、アメリカの人たちは、竜巻直後のインタビューでも、どこまでも前を向いてポジティブに頑張ろうとするところも、凄いなぁと思いました。(一部かも知れないですけれども。)POV映像が随所で使われていて、良かったところもありましたが、4つの竜巻が中心に寄せてくるところなど、全体とCGで、もっと迫力ある観せ方をしてほしかったです。とはいえ、飛ばされそうなシーンは、観てて足を踏ん張ってしまったので、アトラクション型ムービーとしては、夏にサクッと楽しめる作品だと思います。2014年公開。

 

 

「ルパン三世」

小栗旬主演他。ユリウス・カエサルがクレオパトラ7世に贈った“世界で最も美しいジュエリー”【クリムゾン・ハート】。それはかつて何者かによって盗み出され、以来、歴史の闇に消え去った。そして現代。東洋・西洋を代表する2人の大富豪が互いの秘宝を狙い合っていた。インターポールの銭形警部(浅野忠信)は、世界中の泥棒たちが老海賊・ドーソンの邸宅に集合するという情報を入手。次々集まる泥棒たちの中には、国際指名手配犯・ルパン3世の姿もあった。様々な事件と思惑が交錯する中、ルパン3世は、次元大介(玉山鉄二)、峰不二子(黒木メイサ)、石川五エ衛門(綾野剛)とともに、クリムゾン・ハートを奪還するため、「絶対不可能」なミッションに挑む!世界一の大泥棒、ついに参上!破格のスケールで描くアクション超大作!

5点!!これは、微妙な仕上がり過ぎる・・・(>_<)キャスティングの難航がそのまま画面に出てしまったような(爆)ルパンみたいな格好をした人たちが、敵討ちとお宝を賭けて大乱闘を繰り広げる話?を受け入れられるか、そうでないか・・・。トヨタの「ドラ○もん」のCMくらいの出来を、映画にしちゃった感じです(>_<) 少し前に、「るろ剣」を観た後だったので、冒頭のワイヤーびょ~んなアクションに、期待値が一気に下がりましたが、中盤から後半にかけてのアクションは、中々カッコ良く仕上がっていました(^_^) 黒木さんの不二子ちゃんは、個人的にやっぱりムリです(>_<) 胸ないし、立ち振舞いも圧倒的に色気が足りな過ぎます。敵方の女性たちも、なんでそんなブスを?(スミマセン)と思うくらい華がなく、華麗な泥棒とは、かけ離れた絵図でした(>_<) 綾野剛の五エ衛門も、貫禄ゼロで、無いです。ルパンと銭形警部の台詞を、アニメの感じそのままに再現するのは、やはりあの二人でも難しくて、いちいち浮いた感じになってしまっていたので、最後まで世界観に入り込めませんでした。布袋さんが書き下ろしたテーマ曲は、元版のルパン三世のテーマに、負けず劣らず格好良かったです。話事態は面白かったので、もっときちんと練り込んでやり直して欲しいです(;_;)2014年公開。

 

 

「海を感じる時」

市川由衣主演他。高校生の恵美子(市川由衣)は、新聞部の先輩・洋(池松壮亮)に突然キスを迫られるが、「決して君が好きなわけじゃない。ただ、キスがしてみたい。」と言われる。衝動的に体をあずける恵美子だったが、あくまで洋は「女の人の体に興味があっただけ。君じゃなくてもよかった。」と言い放ち、拒絶する。幼い頃に父親を亡くし母親にも厳格に育てられ愛を知らずに育った恵美子はそれでも洋を求め、必要とされたいと願いながら寄り添っては傷つき反発していくが・・・。愛を知らない少女は、一人の男と出会い、「女」へと目覚めていく―。“文学上の事件”と評された衝撃の純文学、ついに映画化。

完成披露試写会に行ってきました。生・池松くん(笑)観てきました。主題歌のアコースティック演奏に不覚にも涙が出そうに・・・(;_;)

6点!!原作読んでます。原作は、余計なものを全て削ぎ落とした形で、映画は、それに肉付けしていったものでした。原作の、その後もし~まで描いているので、原作を読んでいる方は、観て損はしないと思います。市川由衣ちゃんが、高校生役を演じているのが凄いです(@ ̄□ ̄@;!!) でも、やっぱり、池松くんが先輩役じゃ、二人揃うと、「姉ちゃん」とか聞こえてきそうで、無理がありましたね(>_<) 間とか小物の使い方とか、凄く監督のセンスが出てると思いましたが、私は余りハマらなかったです。何処にでもいる男女の何処にでもある話を、映像化しているので、とても難しく、けれど、洋なんかをきちんと愛すべきキャラクターに仕上げてくるのは、流石の池松くんの演技でした。何処にでもな話だけれど、恵美子の心の歪みは深くて、観てる側は痛いけど、無我夢中って痛いものだし、どこかしら自分のアンテナに引っ掛かるところがあるのが、この作品の魅力なのではないかと思います。そこを外さずに描けてるだけで、成功の類に入るのではないでしょうか。2014年公開。

 

 

「TOKYO TRIBE」

鈴木亮平主演他。近い未来の“トーキョー”には様々なトライブ(族)が存在し、そこに住む若者たちは、街を暴力で支配しながらお互いの縄張りを守っていた。トライブ間の暴動・乱闘は日々繰り広げられるも、互いの力関係は拮抗し絶妙なバランスで保たれていた。しかし、ある事件をきっかけに、その均衡はもとくも崩れ去る。「ブクロWU-RONZ」のヘッドに君臨する<メラ>(鈴木亮平)と「ムサシノSARU」に所属する<海(カイ)>(YOUNG DAIS)。二人を取り巻く“トーキョー”中のトライブを巻き込んだ、激しく壮絶な一大バトルが今始まろうとしていた―。ルールはただひとつ。各々のエリアは各々のトライブが仕切る。他所から入って来た奴等は容赦しねえ!オマエらの街、仲間、プライド、愛・・・すべてをかけて、トーキョーを奪い合え!!

2点!!近未来というよりは、アジアの無国籍な場所に、シブヤやシンヂュクなどを当てはめた様な世界観でした。族以外の人は、出てこなかったけど、普通に生活してるんですよね?ファンじゃないけど、のっけから鈴木亮平くんの肉体美が凄いです。後ろから羽交い締めにされるシーンに、ときめいてしまいました(爆)話と登場人物は、よくいるチンピラのダサい凝り固まったセンスを、最大限まで引き出して、大音量のヒップホップで、ラストまで駆け抜けられるか?という感じで、中身は全くないです。それぞれの族長の印象が薄かったせいと、変わらないバトルシーンの連続に、ラスト1分くらいオチてしまったので、駆け抜けられてませんでしたが(~_~;) 友情とか愛も、背景が描かれてなく、薄いので、全然感情移入出来なかったです。ハチャメチャ具合も実に中途半端で、巨大人間掃除機は面白かったけど、他もそれくらいのメチャメチャなものにして欲しかったです。ロケも、渋谷109と歌舞伎町入口しかなかったようなので、もっと皆が知ってる都市で、ハチャメチャな事が繰り広げられている方が面白いのにと、残念に思いました。メラがカイを敵対視してる理由は、くだらなくて笑えました。そういうくだらなさとか、ハチャメチャさとか、グロさとか、何もかもが中途半端で、徹底してればそれなりに観れるのになと思いました(>_<)音楽も、ミュージシャンが歌ってるわけではないので、ミュージカル映画と違って、曲がいいな、歌がいいなとかが余りなくて(染谷くんとYOUNG DAISさんは良かったです)、その辺りも、徹底して欲しかったなと思いました。どこにでもあるチンピラの話です。2014年公開。

 

 

「イン・ザ・ヒーロー」

唐沢寿明主演他。この道25年のスーツアクター、本城渉(唐沢寿明)には、3年前に別れた元妻、凜子(和久井映見)との間に中学生の娘、歩(杉咲花)がいる。いつか自分の顔と名前を出して映画出演することを夢見ながらも、新人アイドル・一ノ瀬リョウ(福士蒼汰)にその座を奪われるなど何度も辛酸を舐めてきた。そんな本城に一世一代のチャンス到来!ハリウッドのアクション大作からのオファーが舞い込む。しかし、それは命をも落としかねない危険なスタントだった。凜子や仲間たちの制止する声を振り切り、ハリウッド映画の巨大なセットが設置されたスタジオにひとり向かう本城。彼は本当のヒーローになれるのだろうか?オレがやらなきゃ誰も信じなくなるぜ、夢は必ず叶うってことを―映画を愛するすべての人に贈る奇跡の物語。

10点!!冒頭から、迫力ある特撮シーンとヒーローの裏側が見れて、「そうだったのか!」とテンションが上がりました(*^¬^*) 唐沢さん演じる本城が、50過ぎて、妻や子どもにも愛想を尽かされ、変な格好をしたブルース・リー好きな悲しいおっさんという最初の印象から、物語が進むにつれ、実は武士道精神溢れる一本筋の通った情に厚い格好良い大人だと分かり、そして、本物のヒーローになるクライマックスにかけて、勢い良く魅力が増していくのが、良かったです。福士くんも、イケメン俳優が実は嫌なヤツだったら・・・とはまさにこの事か!というヒールっぷりが、本城に感化されて成長していく様を、一皮剥けた演技と、彼の持ち味のスポンジが水を吸収するかの様な素直さで、新たな表情を見せてくれていました(*^¬^*) コミカルでテンポ良く見せていますが、実は、ベテラン俳優の重たい人生が詰まっている映画なので、油断していたら、一気に涙腺畳み掛けられました(>_<) 本城と倫子(和久井映見)の二人の時間が別れた時で止まったままなのも、だからこその倫子の心痛も、本城の想いも痛いほど解りました(;_;) クライマックスの唐沢さんの長回しのアクションは、速さでは、「るろ剣」に劣るものの、リアルさ、迫力、ひとつひとつの殺陣の決まりっぷりの格好良さは、圧倒的でした(*^O^*) 人生の辛苦を経験してきたキャスト陣が魅せる生き様の格好良さ、仲間を想う気持ち、ヒーローになりたい男の気持ち、色々なものが詰まった映画です。子どもには見せられないヒーローものなので、口コミでどんどん広げたい作品です。2014年公開。

 

 

「アバウト・タイム 愛おしい時間について」

ドーナル・グリーソン主演他。イギリス・コーンウォールに住むティム(ドーナル・グリーソン)は、風変りだけど、仲の良い家族と、どんな天気でも、海辺でピクニックを、週末は野外映画上映を楽しむ。しかし、自分に自信のないティムは年頃になっても彼女ができずにいた。そして迎えた21歳の誕生日、一家に生まれた男たちにはタイムトラベル能力があることを父から知らされる。驚きつつも恋人ゲットのためにタイムトラベルを繰り返すようになるティム。弁護士を目指してロンドンへ移り住んでからは、チャーミングな女の子メアリー(レイチェル・マクアダムス)と出会い、恋に落ちる。しかし、ティムはやがて重大なことに気づく。どんな家族にも起こる不幸や波風は、あらゆる能力を使っても回避することは不可能なのだと。そして、迫られる人生最大の選択―。なにげない平凡な一日が大切な一日に変わり、当たり前のように身近にいた人たちに感謝をしてまた大好きになる・・・大切な人と観てほしい、世界中が涙した、愛と時間についての物語。

8点!!一日一日が尊く、かけがえのない日だということを、タイムトラベルという逆説的な方法を通して、私たちに教えてくれる愛に溢れた映画です(*^¬^*) でも、少し甘いかな。良い人しか出てなくて、スパイスが足りない感じではあります(´-ω-`) 前半は、台詞と音楽がロマンティックで、レイチェル・マクアダムスが相変わらず普遍的にキュートで、あっという間にリチャード・カーティスの世界に。主人公のティムが、不器用で一途で、タイムトラベルを、愛のために使おうと一生懸命なので、観ていて、素直に応援したくなります。シチュエーションも、台詞も、キュンキュンしっぱなしです(*>¬<*) 後半は、ティム一家の普通な人生の繰り返しなのですが、日常の些細な事の幸せだったり、子どもたちが可愛かったり、こういう事を思い出させてくれるのが、映画の醍醐味だよなぁと思って観てました(^_^) 人生の、毎日の繰り返しを、かけがえのない素敵な一日に変える How to を教えてくれる優しい作品です(^^) リチャード・カーティス監督最後の監督作品だななんて残念でならないです(>_<)2014年公開。

 

 

「ジャージー・ボーイズ」

ジョン・ロイド・ヤング出演他。1960年代、ザ・ビートルズ以前に世界を席巻し、音楽界に不滅の伝説を打ち立てた4人組のPOPグループ―ザ・フォーシーズンズ。代表曲「シェリー」「君の瞳に恋してる」は半世紀を経てなお世界中で愛され続ける名曲中の名曲。希望のない町に生まれた彼らには音楽と夢があった―ニュージャージー州の貧しい地区に生まれ、成功から一番遠い場所にいた4人の若者が、自分たちの音楽だけでつかみ取った夢のような栄光の軌跡。そして、そのまばゆいばかりの栄光ゆえに、次々に彼らを襲う、裏切りと挫折、別離、そして家族との軋轢・・・それでも彼らは歌い続ける。いま明かされる―名曲誕生に秘められた感動の真実とは?

9点!!とてもイーストウッドの作品とは思えない程(失礼!)、軽快でウィットに富んだ会話劇が面白くて、笑えて、ちょっぴり泣けて、体が動き出しそうなミュージカル映画でした(*^O^*) ただ笑えるだけでなくて、シニカルでスパイスの効いたイーストウッド流の台詞が、とても私好みです♪古き良き時代の雰囲気も、スキャンダラスな面も、下品ではなくて、お洒落で活力に溢れていて、曲とともにタイムスリップした気分になれました(^^) フォーシーズンズは知らなかったのですが、聴いたことのある曲ばかりで、知らない曲も良曲揃いで、すごい眠い状態で行ったのですが、眠気が一気に吹き飛びました(*゜Q゜*) 私も大好きな、「君の瞳に恋してる」が、あんな切なくて愛しい想いが込められていたなんて知らなくて、フランキーが歌うシーンは、曲調とは裏腹に泣きそうになってしまいました(;_;)ロックの殿堂で、四人は再会しますが、年月ってそんなに人を丸くするかな?わだかまりにしては大きすぎるものも消えるかな?と思いましたが、それぞれが心の内を話すのに、また笑って。イーストウッドが描く大人のためのミュージカル、間違いないです☆2014年公開。

 

 

「るろうに剣心 伝説の最期編」

佐藤健主演他。伝説、再び。託された運命、そして最後の決断。全ては未来のために―。日本征服を狙う志々雄真実を止めようと戦う緋村剣心(佐藤健)だが、志々雄(藤原竜也)配下の瀬田宗次郎(神木隆之介)に逆刃刀を折られてしまう。かつてない窮地に立たされた剣心は、志々雄一派に打ち勝つため、自ら壮絶な道を選ぶ。<不殺の誓い>を破ることなく、日本を守ることができるのか―。日本映画史上最大スケールで描くアクション大作2部作で遂に完結!

9点!!舞台を京都から東京へ、そして明治政府を真正面から巻き込んだオリジナルなストーリー展開は、物語が大規模に動きますし、人数も大砲もドカンドカン使っていて、映画だから出来るダイナミックさを存分に魅せてくれていて、大成功だと思いました!(*^O^*) 原作に負けないくらい面白いと、自信を持って薦められます♪見所は、やっぱり、アクションシーンの速さです!船上で、宗次郎が現れて、剣心と戦うシーンは、余りの速さに驚き過ぎて、「はやっ!はやっ!」と、口をパクパクさせてしまいました( ; ゜Д゜) ストーリーは、やはり詰め込み過ぎているせいで、比古さん(福山雅治)も蒼紫も宗次郎も、描き足りないさを凄く感じましたが、神木くんは、上手いので、その辺りもだいぶ演技でカバーしていました。蒼紫は、相変わらず、抜刀斎はどこだサイボーグでしたが(-_-) 「随分と分厚い紙一重だ。」とか聞きたかったんだけどなー残念です(笑) クライマックスの長丁場のバトルシーンも、1対1ではない事と、アクションの速さと技の格好良さで、飽きずに観ることが出来ました。俳優さんたちの頑張りと素晴らしさに拍手を贈りたいです(*^¬^*) でも、速過ぎたので、前編同様リピートしたいです(^_^;) 2014年公開。

 

 

「イフ・アイ・ステイ 愛が還る場所」

クロエ・グレース・モレッツ主演他。主人公は17歳の高校生・ミア(クロエ・グレース・モレッツ)。彼女はいま、人生最大の分かれ道に立っている。生か、死か―。選ぶのは彼女自身。交通事故で家族をいっぺんに失い、彼女自身も昏睡状態にあるという過酷な状況のなか、思い出されるのはこれまで生きてきた17年の人生。そして、そうとは気づかずに手にしていたたくさんの幸せ。でも、溢れるばかりの愛情を注いでくれた両親も、可愛くて仕方がなかった小さな弟も、この世にはもういない。生きていくには、あまりにも辛すぎる現実。17歳の等身大の人生は観るものの人生にも重なり、彼女が選んだ生死の選択に涙が止まらない感動の物語が誕生。

6点!!クロエちゃん=ミアの青春成長物語です。家族も夢の実現も恋人も友達も、そして生死も、という盛り沢山な事になっていますが、全てミア目線なので、良いところを少しづつチョイスした感じのストーリーになってます。まさに、10代の目線のストーリーなので、毎日が、人生が、ジェットコースターの様に目まぐるしく、泡沫な日々で、劇中のロックとクラシックが交互に流れてくる感じが、ミアの心情をよく表していて、良かったです。といっても、やはり、天使のように可愛いクロエちゃんが、泣いたり笑ったりしてなきゃ、成立しない作りで(^_^;)、やっぱり可愛いなー、でも、アイドル路線から、今一歩脱け出せないんだよなーと思って観ていました。ミアの幸せな回想シーンと、事故から病院の慌ただしいシーンと、家族が亡くなる悲しいシーンを、ミアの混乱に合わせるように交錯させて描いているので、幸せから悲しみへの感情のシフトが、上手く出来ませんでした(>_<) ミアが、徐々に追い詰められていく様をもっと丁寧に描いたり、何が彼女を現世に引き戻そうとしたかを、過去パートの半分でいいから見せてくれたら、感情移入しやすかったかなと思いました。2014年公開。

 

 

「まほろ駅前狂騒曲」

瑛太、松田龍平主演他。俺たち、パパになってもいいですか?人生をあきらめかけたバツイチ男二人の便利屋、多田便利軒。彼らに舞い込んだ、多田便利軒史上、最もやっかいな依頼。それはワケありの少女の子守り以来。彼らはまだ知らない。 それが後に、とんでもない大騒動を引き起こすことになろうとは・・・。瑛太×松田龍平、夢の競演ふたたび!この秋、あなたの胸に熱く迫る、感動の便利屋エンタテイメント!

6点!!原作の「狂騒曲」は、最終章らしく、結構ダイナミックに展開されるのですが、映画は、1、2に引き続いて、ゆるーい雰囲気を維持したままでした。ただ、小笑いを、序盤から沢山挟んできているので、だいぶ観易いと思います(^^) 原作の最終章は、まさに多田(瑛太)と行天(松田龍平)のラブストーリーという感じでしたが、映画は、多田と行天は、お互いの距離感は大事にしたまま、少しづつ互いの間合いに踏み込んで、成長していく感じが、男同士らしく、良かったです。ただ、宗教団体とバスジャック以外の描き方が雑で、多田と亜砂子(真木よう子)の急展開は、いきなり過ぎてついていけなかったですし、警官が、小林を撃っちゃうのも、あんなに言ってるのに、真っ先に行天を病院に搬送しないのも、意味わからなかったです(>_<) ラスト、行天が消えて、再び現れるのも曖昧過ぎますし。娘・はるの事も、ただ一緒にいるだけで過去を乗り越えられたのか?とか、原作ではきちんとひとつひとつ解決されているので、説明不足感が否めなかったです。瑛太=多田、松田くん=行天というのが、原作から飛び出してきたみたいにピッタリなコンビなので、期待し過ぎたかも知れません。2014年公開。

 

 

「レッド・ファミリー」

キム・ユミ出演他。仲睦まじい家族のフリをして任務を遂行する4人の北朝鮮スパイたち。彼らはケンカの絶えない隣の韓国人家族を「資本主義の限界」とバカにしていたが、偽りのない感情をぶつけ合う家族の姿に次第に心を動かされていく。やがて任務に、いや、人生そのものに疑問を感じ始めたスパイたち。そんな折、リーダーである妻役のベク(キム・ユミ)は、夫役のキム(チョン・ウ)の妻が脱北に失敗したと聞かされる。ベクは独断で手柄を立てキムたちを助けようとするが、逆に大失態を犯してしまう。母国に残された各々の家族の命と引き換えに4人に与えられたミッション、それは「隣の家族の暗殺」だった―。全てを救うため、彼らが命を賭して打った切ない<家族芝居>とは!?鬼才キム・ギドクが南北統一への切なる祈りを込めて放つ異色の超・感動作!

10点!!第26回東京国際映画祭観客賞を受賞した作品です。もー泣きに泣きました(;_;)最初から最後まで画面から伝わってくるのは、家族に会いたい、家族を守りたい、せめて安否だけでも知りたいという、全て家族への募りに募る思いのみです。常に互いを監視し合う環境下で生活し、自分の家族を守るために、他の家族を、赤ん坊にさえも手にかけなくてはならない非日常が何年も続いていて、「私たちも人間なんだ!これが人間らしい生き方といえるのか!」と叫ぶおじいちゃんの姿に、胸を強く突かれました。常に緊迫した雰囲気の中で、任務や事件が次々起きて、テンポ良く物語が進むのですが、ユーモアもかなり含んでいて、スパイ一家たちが真面目に行動したり言い放つ一言が笑えたりして、スパイものとコメディのバランスも、とても良いです。後々、これに、涙腺決壊させられるのですが・・・(>_<) おじいちゃんの、「家族で動物園に行ってみたかったんだ。」にも、涙。家族を、仲間を、人間らしい尊厳を、必死で追い求め、届かずに足掻く彼等の姿を観て、あの四人をどうにかして助けたい、でも何もしてあげることも出来ないと、何度も胸が詰まる思いでした。そんな彼等が最後に打った一芝居は、予想外のもので、切なくて切なくて!彼らが台詞を話す度にどんどん涙が止まらなくなりました(;_;)思想や考え方の違い以前に、罪のない人たちの命の上に成り立つ国や未来に、意味なんてあるのだろうかと、考えさせられる作品でした。2014年公開。

 

 

「天才スピヴェット」

カイル・キャトレット主演他。泣き方だけが、わからない。10歳の天才科学者、都へ行く。弟の死で、家族の心にポッカリと空いた穴を埋めるため―主人公は、10歳の天才科学者スピヴェット(カイル・キャトレット)。彼が独りで決行した、アメリカ大陸を横断するという、壮大なスケールの家出。自分の才能を理解してくれない家族に黙って、権威ある科学賞の授賞式に出掛けたのだ。実はスピヴェットの家族は皆、彼の弟の死によってポッカリと空いた心の穴を抱えていた。スピヴェットがは無事に家へ帰り、家族は再び心を通い合わせることができるのか?奇才ジュネ監督史上、最も感動的な最高傑作が、ここに誕生した。

6点!!3D・字幕版にて鑑賞です。演じてるキャトレットくんをそのまま役に投影したかのように、スピヴェットがとっても可愛い、家族っていいなという映画でした(^_^) しかし、スピヴェットが、出発するまでの件りがとても長くて、時系列も、弟が死ぬ前と後なのかが解りにくくて、いつまで続くんだろう~と気が遠くなりました。ロードムービーがメインの話ではなかったんですね(*゜Q゜*) 子どもたち三人の演技が、自然で可愛くて、だいぶ助けられていたと思います。スピヴェット一家の暮らしてる場所が、アメリカだけど、聞いたこともないくらい田舎で、貨物列車で幾ら乗り継いでも、知ってる州に着かないのが、ハイジがアルプスから都会に行くみたいなイメージで観てました。子どもを自然体に撮って、ストーリーが流れるので、特に、劇的な展開や、子どもの家出にあるハラハラドキドキが余り無かったのが、残念でした。とはいえ、スピヴェットくんの前に母親が登場する時には、既に、スピヴェットくんの気持ちに完全に寄り添いながら観ていて、母親の言葉に、ウルッと来てしまいました(;_;) 弟の死も、世紀の大発明も、家出の最中も、スピヴェットくんの頭の中は常に家族の事でいっぱいなので、これはやっぱり家族の物語なのだなと思いました(*^¬^*) 2014年公開。

 

 

「美女と野獣」

ヴァンサン・カッセル、レア・セドゥ主演他。バラを盗み、命を差し出せと言われた父の身代わりに、野獣の城に囚われた美しい娘ベル(レア・セドゥ)。死を覚悟するも、野獣はディナーを共にすること以外、何も強要しない。やがて、ベルは、野獣の恐ろしい姿のしたにある。もう一つの姿に気付き始める。かつてその城で何があったのか、野獣が犯した罪とは?いま、真実の愛が、隠された秘密を解き明かしていく―。世紀のラブストーリー、待望の実写映画化!

10点!!ベルは六人兄弟だったのか!(*゜Q゜*) 幾つかの驚きと共に始まった物語は、見知った話の筈なのに、目眩く映像の美しさと予想のつかない展開(全く予想外の方向へ転がり出します)への期待感で、吸い込まれる様に夢中になりました(*^¬^*) シェークスピア作品を映像化する際のような古典芸術の美しさが、全体から醸し出されていました。野獣を演じたヴァンサン・カッセルは、Xメンのウルヴァリンの様なワイルドイケメンで、荒々しく不器用な感じが、良かったです。レア・セドゥは、少女性みたいなものは上手に表現していたと思いますが、笑顔とか、ふとした瞬間の惹き付けるものが、この作品のヒロインとしては、物足りないかなと思いました。ベルの六人兄弟が、物語の重要な鍵となっていて、ディズニー作品の様な、はっきりとした善悪ではなく、人間の弱さや愛や家族の絆を描いているので、切なかったり、微笑ましたかったり、じーんと感動したり、今までの「美女と野獣」では味わった事のない感情を沢山味わえました(*^¬^*) それに、やっぱりとってもミステリアスでロマンティック!是非、デートムービーにもお薦めです(^o^) 2014年公開。

 

 

「トワイライト ささらさや」

新垣結衣、大泉洋主演他。のどかだけれど、どこか不思議な町“ささら”に、生まれたばかりの息子と暮らし始めたサヤ(新垣結衣)。お人好しで頼りないサヤが危機に陥るたびに、心配であの世へ行けずにいる亡き夫のユウタロウ(大泉洋)が、人の身体を借りて助けてくれる。夫婦の絶妙な掛け合いと、風変りだけれど愛すべき町の人々に大笑いするうちに、やがて訪れる本当の別れ・・・。最後に二人を待ち受ける“奇跡”とは―?切なくも温かい、涙あふれる感動の物語。

9点!!甘くみてたらボロボロと泣かされてしまいました(;_;) ‘親になるということ’がテーマの、優しくて温かい物語です。新垣結衣ちゃんとユウスケ役の赤ちゃんの二人が、まさに天使の愛らしさで、頼りなくて、でもたまらなく可愛らしい親子にピッタリで、彼女たちが画面に出てるだけで、癒し効果が半端なかったです(*^¬^*) 大泉さん演じる優太郎が、次々と色んな人に乗り移っていくのですが、それで物語が途切れるという事がなく、サヤ親子を主軸に、テンポ良く、ささらの街に溶け込んでいくのが、観ててほんわか優しい気持ちになりました。そんな感じで、サヤ親子の成長ものかと思って油断していたら、実は、優太郎という一人の人間の人生を描いた話だという事が、物語が進むにつれ解り、気付いた時には、手遅れでした。親になって、やっと解る優太郎の父の想い、すれ違いを抱えたまま一生を終えてしまった事、何故、優太郎が成仏出来なかったのかが、突然ストンと降りてくる展開に、何か洗い流されるかのような純粋な涙が止まらなかったです。サヤという女の子とささらの街の人々のマジックですかね。大泉さんが出てる作品の中では、これが一番好きです。ささくれた心をデトックスしたい方に、是非お薦めです。2014年公開。

 

 

「想いのこし」

岡田将生、広末涼子主演他。女と金、そして楽に日々を過ごすことしか頭にないガジロウ(岡田将生)は、ある日、交通事故をきっかけに3人のポールダンサーと老運転手の幽霊と出会う。4人がこの世に残した願いをかなえ、無事に成仏させることができれば、彼らが残した預金をもらえるということになったガジロウは、金目当てに奔走するが・・・。始めはお金が目当てだったガジロウだったが、彼らの大切なへの“想い”を伝えていき、それぞれの深い想いと愛を知ったとき、ガジロウは思いもよらぬ行動に出る。物語は、誰も想像しなかった感動のクライマックスへと動き出す―。この秋一番優しい笑って泣ける極上のエンターテイメント。

3点!!死者の姿が見える若者が、伝え人になって、死者の代わりに願いを叶えていくというストーリーでしたが、想いが高ぶった時だけ姿が見えるようになるなんて都合が良過ぎるし、私には、想いを伝えることは出来なくても、残った者がきちんと汲み取る事は出来るよ、という話のように感じました。生前の四人の仲の良さや絆みたいなものが、職場の仲間という他には感じられなくて、四人の想いのこしのエピソードに繋がりを感じられないので、徐々に感情を高ぶらせていく事が出来なくて、残念でした。困ってる割りには、皆あっさりと成仏していっちゃうし、ガジロウの、心が変化していく様子も、特別なきっかけとかはなくて、解りにくかったです(>_<) 笑いも、摩訶不思議な状況なのだから、もっと色々あるだろうに、転ぶとか鳥のフンが落ちてくるとか、コントみたいで、笑えなかったです。幸太郎の後見人というのも、結局誰なのかわからないまま終わってしまいましたし、被害者と加害者という立場も、余り活用出来てないですし、企画倒れな作品だなぁと思いました(>_<) 女性陣の見事なポールダンスが勿体無かったです(*_*) 2014年公開。

 

 

「ドラキュラZERO」

ルーク・エヴァンス主演他。その名はヴラド・ドラキュラ(ルーク・エヴァンス)。15世紀に実在したヨーロッパの一国の君主。横暴な大国トルコ帝国の侵略から、民衆と愛する妻、そして幼い息子を守るため、強大な闇の力と契約を交わす。だが引き換えに耐えがたい代償を払うことに。果たして、彼は恐るべき悪と化しても、なお英雄でいられるのか?この映画が、これまでのドラキュラのイメージを覆す。ドラキュラのモデルになった実在のヨーロッパの君主の半生を交えながら、稀代のダーク・ヒーローの誕生と、その壮大なる戦いを最新のVFXを駆使して描く、アクション・エンターテイメント超大作。

7点!!ルーク・エヴァンスがまーイイ男で、美しくて強いドラキュラにぴったりでした(*^▽^*) 雄々しく気高いところも、私の中のドラキュラ伯爵のイメージに、ぴったり一致してました(^^) ヴラドが半ドラキュラになるまでの、国同士の勢力争いの歴史の説明は少し長かったですが、半ドラキュラになってから、戦いを終えるまでには3日しかなくて、いかにして敵を倒し、何故ドラキュラに身を落とす事になってしまったのかが、濃く描かれていて、豪華な装丁の本を捲る様に、堪能しました(^_^) 伝説の中でも予想外とか驚きたいというのがあって、それは余りなかったので、この系統の作品が好きな方には是非という感じです。でも、アクションシーンは、迫力あって速くて格好良かったです。2014年公開。

 

 

「ショート・ターム」

ブリー・ラーソン主演他。ティーンエイジャーを預かる短期保護施設(ショート・ターム)で働くグレイス(ブリー・ラーソン)は、新入りのジェイデン(ケイトリン・デヴァー)という少女を担当することになる。グレイスは施設の同僚メイソン(ジョン・ギャラガー・Jr)と付き合っていたが、ある日、妊娠していることが判明する。しかし彼女には、メイソンにも打ち明けられない深い心の傷を抱えていた。そんな中、グレイスはジェイデンが父親に虐待されていたことに気付き・・・。果たしてグレイスと子どもたちの未来は・・・?大切な人と共に明日を生きる喜びに気づかせてくれるような、温かな愛に包まれたヒューマン・ドラマです。

6点!!ディスティン・クレットン監督の舞台挨拶がありました。レビュー評価サイト(ロッテントマト)で満足度99%を叩き出した本作品。なので、ある程度期待値を上げて観に行ってしまいましたが、そういう高得点ねという感想です。グレイスの心の問題に、ショートターム12の有り様とそこで生活する子どもたちの傷を織り込んで、程よく優しく、生き生きと、伝えやすくシンプルに描かれているので、よく出来た作品だと思います。けれど、その先がないと言うか、グレイスは普段から子どもたちに「孤独は話して分け合えば孤独じゃなくなる。」と繰り返し説いていますが、ジェイデンにはグレイスが、グレイスにはジェイデンが、同じだけ深い闇を経験していたからこそ、立ち直るきっかけになる事が出来たのだと思いますし、世の中皆に、ショートターム12みたいな自分を受け止めようとしてくれる場所があるわけじゃない。受け入れて欲しい人全員から拒絶される事だってある。孤独を話すことが第一歩なのは解ります。でも、話して、NOと言われてしまったら、その時はどうすればいいの?闇が大き過ぎて受け止められないと言われたら?ここに出てくるような人達は、そこから自力で立ち直る程の強さはとうに失ってしまっているのでは、と途方に暮れる作品でした。メイソンのような「受け止めるために僕がいるんだろう。」って、言ってくれる人が傍にいてくれたならと、泣きそうになりました。2014年公開。

 

 

「寄生獣」

染谷将太主演他。日常は、ある日突然食べられた―普通の高校生・泉新一(染谷将太)は、未知の生物に右手を食われた。地球の生態系に突然現れたこの生物は通称・パラサイト、なんと人間を食料とする新種の寄生生物~人間の脳を食い、その人間の身体に寄生する知的生物~だった。新一の脳を奪うのに失敗し、右手に寄生してしまったパラサイトは自らをミギー(声:阿部サダヲ)と名乗り、新一に共同生活を持ちかけてきた。そんな中、新一の学校にも、教師として赴任してきたパラサイト・田宮良子(深津絵里)が現れたり、日本中でパラサイト達が一大ネットワークを形成しようとしていた。人間が食物連鎖の頂点に立つ時代は、突然、終わった。高校生・泉新一と、彼の右手に寄生したミギーの、奇妙な友情と戦いの物語が始まる。

7点!!原作読んでます。二部作なので、前編である本作は、もし寄生生物が、人間に寄生して、社会にじわじわと侵食していったらという恐怖を、二時間かけてたっぷり描いています。染谷くんの演技が素晴らしく、気弱い新一が感じる恐怖、母への想い、追い詰められるパニックを、共に体験しているような気になるくらい、映画に入り込んで、演技に引き込まれました(*^▽^*) ただ、伝わってくる恐怖は凄いのですが、何せクライマックスの学校くらいしか大きな動きがないので、全体的に単調ですし、後半、詰め込み過ぎてカツカツになるんじゃないかなぁと心配です(>_<) 人物紹介でピースを散らばせて終わった感じです。阿部さんのミギーは、怖くてグロい世界観を、いい具合に中和してくれていて、良かったです。アクションシーンのカメラワークも単調だったので、後編に期待です。取り敢えず、VIVA染谷くん全国区!です(*^O^*) 2014年公開。

 

 

「紙の月」

宮沢りえ主演他。バブル崩壊直後の1994年。夫(田辺誠一)と二人暮らしの主婦・梅澤梨花(宮沢りえ)は、銀行の契約社員として外回りの仕事をしている。気配りや丁寧な仕事ぶりが上司や顧客に評価され、何不自由ない生活を送っているように見えた梨花だったが、自分への関心が薄い夫との間には、空虚感が漂い始めていた。そんなある日、梨花は年下の大学生・光太(池松壮亮)と出会う。光太と過ごすうちに、顧客の預金に手をつけてしまう梨花。最初はたった1万円を借りただけだったが、金銭感覚と日常が少しずつ歪み出し・・・。まっとうな人生を歩んでいたはずの主婦が起こした、巨額横領事件。彼女は何を手に入れ、何を手放したのか―。

6点!!池松くんが、どんどんラブシーン上手くなってる(爆)原作読んでます。原作では、梅澤梨花という女性が、横領に至る環境、感情の変化していく様、金銭感覚が麻痺していく様が丁寧に描かれて、非常に共感出来る作品なのですが、映画の、前半は、ともすると、梨花が若い男との情事にハマって、お金が足りなくて横領に走ったという印象を受けてしまいます(>_<) 中盤以降からは、梨花の、真面目で思慮深く、それでいて大胆で危うげな部分が全面に出始めて、物語が、梨花の手により一気に転がり出すので、面白かったです。普通の主婦に見えて、内側から滲み出る魅力や狂気を、宮沢りえさんが見事に演じきっていて、梨花という人間が、とても魅力的な、共感さえ出来る女性として、そこに居るので、引き込まれました。梨花が光太のどこに惹かれ、一緒にいたいと思ったのかを、もう少し丁寧に描いてくれていたら、梨花が何を手にいれようとして、何を失って、そして手にいれたかが、より際立ったのに、勿体無いと思いました。銀行の定期預金とか、お金の細かなやり取りも、仕組みが分かりにくいのも、一般目線で分かりやすく描いて欲しかったです。自分が何に縛られていて、だからこそ、得られているものがあって、何を得ようとすると、何を失うかを突き付けられ、考えさせられる作品です。東京国際映画祭・最優秀女優賞・観客賞授賞作品。2014年公開。

 

 

「インターステラー」

マシュー・マコノヒー主演他。必ず、帰ってくる。それは宇宙を超えた父娘の約束―。劇的な環境変化によって、地球の寿命は尽きかけていた。生きて帰れるか分からない、重大な使命を担う壮大な旅に選ばれたのは、まだ幼い子供を持つ元エンジニアの男と数少ないクルーのみ。彼らは、居住可能な新たな惑星を探す為、前人未到の未開の地へと旅立つ。人類の限界を超える不可能にも思える史上最大のミッション。果たして彼らは、自らの使命を全うし、愛する家族の元へと生還することが出来るのか!?

7点!!久々の二時間半超え映画です。しかもジャンルは、私が最も苦手とするSFです(>_<) でも、とても眠い状態で行った&話も難しくて解らない部分があったにも関わらず、引力に引き込まれるが如く、ラストまで寝ないで観れました(*゜Q゜*) まず、主人公が宇宙に旅立つまでがかなり長くて、まだかー?(>_<)と何度も思ってしまったのですが、ここは流石のノーラン監督、重要な伏線が張り巡らされているので、飽きずに観てて下さい(笑) 宇宙に旅立ってからは、三次元だの四次元だの五次元だの相対性理論だのブラックホールだの、地球の一時間が数十年に該当するだの、私にはどういう状態なのかさっぱりな体験を、主人公が元エンジニアの凄腕を駆使して、生き抜いていくのですが、案の定、途中から仲間割れとか私利私欲な行動とか起きちゃって、地球を脱出するどころじゃなくなっちゃったりして・・・SFと言えど、ノーラン監督の描く世界は、本当に起こりうるかもというリアルさが常に隣にあるので、実際、地球を脱出すべく旅立った人たちが、こんなのだったらどうしようと、ハラハラしました( TДT) クライマックスの展開は、ただのラッキーなのか?科学的に起こりうるのか?私には解らなかったのですが、誰か解説お願いしたいです(>_<) でも、居住可能な星を探さなきゃならないとしたらって思って観たらそれはどこなのか?どれだけの犠牲を払わなければならないのか?など、SF好きには、きっとワクワクハラハラの連続だと思う作品でした。常にグルグル回ったりひっくり返ったりの連続で、物凄い酔いに襲われるので、覚悟して観に行って下さい。2014年公開。

 

 

「神さまの言うとおり」

福士蒼汰主演他。退屈な日常にうんざりしている高校生・高畑瞬(福士蒼汰)。ところがある日、突如として教室に現れたダルマさんが、命をかけた授業の始まりを告げる。ダルマ、まねき猫、コケシ、シロクマ、マトリョーシカ・・・。動き、しゃべる、愛くるしくて不気味な彼らから次々と出される課題をクリアしなければ、即、死。これは遊び?何の為に?神の子とは?瞬をはじめ生き残った高校生たちを待っていたものとは・・・?ある日、彼らのお遊戯が始まった。僕らの退屈は、終わった。

3点!!ファンシーとバイオレンスの融合に乗りきれないまま終わって、続編があるっぽい事にキョトンです(・_・) 可愛いのに怖い!だと、最強に怖くなると思うのですが、ダルマ以降のキャラクターは、弱点丸解りで緩く、怖くも何ともないし、殺し方も、ぺちゃんこにしちゃったり、丸飲みにしちゃったりなので、主人公たちが感じてる死の恐怖が、全く伝わって来なかったです。折角、ワケわかんないままいきなり殺される立場になって、クラスメイトが次々血塗れになっていくというショッキングな冒頭があるのに、そこからどんどん失速していってしまっていて、残念過ぎます。メインを、福士くん、山崎紘菜ちゃん、優希美青ちゃんとフレッシュな俳優さんで固めすぎた事も、恐怖とか焦りとか臨場感が、こちらに伝わり不足で、入り込めなかった一因です。殺しのステージも、バトルロワイヤルとか、ライアーゲームとかガンツとか、どこかで観たことがあるようなものばかりで、今敢えてやる意味は?と思いました。タイトルの神様の気配もゼロですし。監督・キャストは好きなのに、余り続編を観たいと思えない残念な作品です。2014年公開。

 

 

「マダム・マロリーと魔法のスパイス」

南フランスでミシュラン1つ星フレンチ・レストランを経営する、マダム・マロリー(ヘレン・ミレン)。彼女は夫を亡くして以来、レストランでの最高のサービスと美食の追及に人生のすべてを捧げていた。ある日、そんなマロリーの店の真向かいに、新天地を求めてこの地にたどり着いたインド人一家がインド料理店を開業する。格式高い名門フレンチとにぎやかな庶民派インド・レストラン──何もかも対照的な2つの店は、食材やお客をめぐって衝突を繰り返す。その解決の鍵を握るのは、インド人一家の次男で“絶対味覚”と亡き母から受け継いだ“魔法のスパイス”を自在に操る、天才料理人のハッサン(マニッシュ・ダヤル)だった・・・。「ショコラ」のラッセ・ハルストレム監督&スティーブン・スピルバーグ製作 “魔法のスパイス”が彩る、心に響く “美味しい奇跡”を召し上がれ。

10点!!始まってすぐ、インドの食市場のガヤガヤした喧騒と匂い立つような食材とスパイス、主人公を追いかけるカメラワークに、自分がその場にトリップしたような感覚になり、物凄い当たりの予感がしました(*^¬^*) それからすぐに、予想だにしないショッキングな出来事が主人公たち家族を襲って、珍道中な感じで、南フランスの可愛い町に家族でやってきて、インド料理屋さんを開店しようとするのですが、もうここまでで、このハッサン家族のやりとりがクスリ笑いの連続で、あと、物事の考え方とか、食に対する表現とかも素敵で、大好きになってしまいました(*^O^*) 特に、ハッサンパパ(オム・プリ)が、超曲者なんですけど、超キュートな大黒柱で、彼の一挙一動が可笑しくていとおしくて(^^) ハッサンとマルグリット(シャルロット・ルボン)の関係も、ロミオとジュリエットみたいな関係から、ライバルになり、遠距離になりと、目まぐるしくて、その間にマダム・マロリーとハッサンパパのバトル関係も変化していき、こんなに盛り沢山な映画は中々ないよなぁと思いました。最初は手厳しかったマダム・マロリーが、インド料理屋の危機に取った行動にホロリとしたり、ハッサンの料理をきっかけに歩み寄る登場人物たちの関係が温かくて優しくて。ディズニーらしい、優しくて、ファンタスティックな時間でした(*^¬^*) また、出てくる料理やスパイスが美味しそうなこと!こんなに五感を刺激される作品は、久しぶりです!テンポも音楽も心地好くて、今年最後の映画は、この作品にしたいなぁと長く浸っていたい気持ちになりました。翻訳は、変わった訳し方するなぁ面白いなぁと思ったら、久々の戸田奈津子さんでした。今年一番美味しくて胸躍る映画です!2014年公開。

 

 

「ドン・ジョン」

ジョセフ・ゴードン=レヴィット主演他。鍛えた身体と整ったルックスのパーフェクト男ジョン(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)。毎夜違う美女をお持ち帰りするがイマイチ満足できず、日課のポルノ鑑賞がやめられない。そんなジョンに二つの出会いが訪れる。クラブで一目惚れした超ゴージャスな美女バーバラ(スカーレット・ヨハンソン)と夜学の授業で知り合った年上のエスター(ジュリアン・ムーア)だ。二人に出会い、新たな価値観を見出していくジョンだったが・・・。笑えてちょっぴりセクシーなジョセフ・ゴードン=レヴィットが描く“愛”のカタチ。

3点!!ジョセフ・ゴードン=レヴィットの監督デビュー作です。男という生き物を究極化されたジョンと、女という生き物を究極化させたバーバラが出てきて、私は女なので、「男の人ってこんな風に思ってたんだ!」と驚き、納得させられる場面があって面白かったです。しかし、映画としては、面白いものではなく、短編作品を引き延ばしたような出来で、日常のいらないシーンの連続に眠くなりました(>_<)バーバラが外見以外は、魅力ゼロの女性なのに、ジョンが彼女に拘る理由が分からなかったですし(男ってそんなもの?)、ジョセフ・ゴードン=レヴィットが、モテモテのイケメンメッチョを演じてるのも、違和感が凄かったです。好きな俳優さんですが、可愛いイメージの彼なので。エスターに惹かれていくのは、納得出来ますが、ジュリアン・ムーアがオバサン過ぎるのと、何ていうか、当然の展開過ぎて、何の驚きもなかったです。一人の男が初めて“恋愛”を知るまでのごくごく普通の小さなお話なので、短編で観たかったです。2014年公開。

 

 

「フューリー」

1945年、第二次世界大戦下。連合軍がドイツに侵攻を進める中、【激しい怒り】を意味する"フューリー"と名付けられたシャーマン戦車に乗る、5人の兵士たちがいた。繰り返される戦闘の果て、300人ものドイツ軍に包囲された彼らは、無謀にも立ち向かう決意をする。一瞬一瞬に命を懸けた極限状況の中、彼らは何に"怒り"を抱き、戦い続けたのか―。何故、死をも意味する戦いに自ら挑んだのか―。そして、彼らの覚悟の果てに待つ運命とは―。第二次世界大戦70周年目を目前にした今、世界を超えて心に深く訴える熱い感動ドラマが誕生した。

9点!!戦争とその最中の人間のと残忍さと悲惨さをオブラートに包むことなく、真正面から描いた作品です。too heavy なので、ポップコーン片手にとかは止めた方がいいです(汗)もう本当序盤の、敵兵撃ったら子どもだったってところのブラピの表情を観て、心が折れそうになりました。ストーリーがあるわけでなく、生きるか死ぬか戦うかのリアルな世界観の中で、命を預け合う間柄だからこそ、本当に短時間で絆が生まれる男たちの姿は、ロマンがあって、良かったです。今まで戦車戦を扱ったものを観た事がなかったので、戦車の中もそうですが、(二人くらいしか乗れないと思ってました)戦い方はとても興味深かったです。前進するしかないという戦闘機は、無謀過ぎる気もしましたが・・・。ストーリーは当初予想していた通りに進み、終わったので、何の驚きもなかったですが、ブラピと、どんどん変わっていくローガン・ラーマンの演技と、彼がラストカットで見せた表情が、とても良かったです(^_^) あと、やっぱりアメリカ兵には捕まりたくないなとゾッとしました。これが、拍手onlyで迎えられたのだとしたら、やっぱり感覚が違うなと思います。2014年公開。

 

 

「海月姫」

能年玲奈主演他。我がオタク人生、最大の危機でありますっ!男子禁制のアパート”天水館”で共同生活を送るオタク女子集団“尼~ず”の前に、女装男子(菅田将輝)と童貞エリート(長谷川博己)の兄弟が出現!さらには天水館強奪の危機が勃発!?大事なものを守るため、小さな一歩を踏み出す彼女たち。果たして奇跡は起こるのか!?常識を打ち破る、笑いと涙と萌えの【オタクすぎるシンデレラ・エンタテイメント】が誕生しました!!!

6点!!原作読んでます。原作は長いですが、未だに全く三人の恋模様も、展開も動いていないので、どう作るのかなと、期待と不安半々でしたが・・・全く何も動かず終わりました(爆)でも、少女漫画のキラキラ感とぶっ飛んだ世界観を、不自然に感じさせる暇がないよう、皆さんが振り切って演じているので、観てて面白かったです。菅田くんの女装のクオリティーはともかく(爆)、長谷川さん演じるシュウシュウにの一挙一動に、萌え&キュン死しそうでしたo(*>∇<*)o 少女漫画に出てくる王子様、リアルに出てきたー!みたいな(笑) 天水館の立ち退き問題をベースに、恋の兄弟三角関係、オタク、ファッション、コンプレックスが、ドタバタ劇で描かれていますが、いつまで経っても話の最終的な方向性が見えないというか・・・どれも中途半端に見えてしまうのが、残念です(^_^;) せめて主役の月海(能年玲奈)がどうしたいか、自ら動き出すまで描けたら、尼~ずたちの小さな一歩が解りやすくなって、良かったのかなと思います。でも、長谷川さんのシュウシュウを観れただけで、乙女心が潤ったので、善しとします(笑) 2014年公開。

 

 

「ランナーランナー」

ジャスティン・ティンバーレイク主演他。タイムリミットは58時間。カジノ王とFBIを、騙して逃げろ―プリンストン大学の学生リッチー(ジャスティン・ティンバーレイク)は、大事な学費をオンラインカジノのポーカーに使い込んでしまう。カジノのいかさまを疑い、胴元のサイトオーナー(ベン・アフレック)に直接話をしに向かったリッチーだったが、自らの命を懸けた賭けに挑む羽目に。カジノ王にFBIも絡み合う裏社会で絶体絶命の窮地に陥ったリッチーは、わが身を守り勝ち抜くことができるのか!?2012年からアメリカで合法化が始まったオンラインカジノを題材に、カジノ王に翻弄され、FBIから追われるはめになってしまった学生の逆転劇をスリリングに描いたギャンブル映画。

2点!!実話ベースの作品らしいです。オンラインカジノという旬なテーマに、それに翻弄されるカジノ王、FBI、大学生、カジノの落とし穴なんかが、素人にも解りやすく描かれています。でも、要は、ギャングの抗争とどう違うの?というくらい危ない世界で、余り頭脳戦という感じがしなかったので、楽しめませんでした。ベン・アフレックがキナ臭い役でいい味出てたので、JTがアイドルらしくもっとキラキラしてれば、絵的には楽しめたかも知れませんが、JTまでキナ臭い感じに取り込まれてしまってましたし(>_<) 序盤のテンポが悪く、ウトウトしてても、展開が進まず、ラストのどんでん返しも、ただ逃げ切っただけの印象なので、90分なのに、長く感じました。このキャスティングなのに、ヒット出来てないのが納得です(._.)_ 2014年公開。

 

 

「あと1センチの恋」

リリー・コリンズ主演他。いつでも“好き”って言えたのに。ロージー(リリー・コリンズ)とアレックス(サム・クラフリン)は6歳からの幼馴染で、ずっと一緒に青春を過ごしてきた友達以上、恋人未満の間柄。くだらない話も夢の話も恋の話も、なんでも2人は共有してきた。そんな二人の夢は、この小さなイギリスの田舎町を離れ、アメリカのボストンにある大学へ一緒に進学すること。ところが、ある日ロージーがクラスで人気の男の子と一夜を共にし、妊娠してしまう。2人は再会を誓い、ロージーは地元に残り、アレックスはボストンの大学へ進学することに。初めて別々の人生を歩むことになる2人。記憶の掛け違い、誤解、恋のライバル、読まれることにのなかったラブレター、運命のいたずらに翻弄され、12年間も2人は近づいては離れていくが・・・。「P.S.アイラブユー」の作者が贈る、この冬最高のラブストーリー。

10点!!お隣に住んでるのが、小さくてとびきりキュートな女の子だったらという、リリー・コリンズが可愛過ぎて身悶えしちゃう映画ですo(*>▽<*)o 若い頃の恋って当たって砕けろ!という言葉がある通り、どこかでダメだったらしょーがない!って気持ちで相手にぶつかっていきますよね。でも、どうしても、何があっても壊したくない関係が、ロージーとアレックスで。自分に他のダンス相手がいても目で追ってしまうし、童貞卒業したと聞いたら、Fuck!と思わず罵ってしまう、どう考えたって好きなのに、結ばれない二人に、ロージーの姿に、自分の青春時代を追体験している気持ちになりました。青春ってこんなに可笑しくて濃くて、速いものだったんだなぁと、忘れていた気持ちが、どんどん甦ってきました。アレックスもそうですが、ロージーが、本当に、キュートで賢くて、でもちゃんとハジケられる茶目っ気もたっぷりあって、芯が通っていて凛としていて・・・近年稀にみるパーフェクトなヒロインなんです(*^¬^*) だから、彼女が画面に出てるだけで目で追っちゃうし、心から応援しちゃう。結婚式に駆け付けるシーンなんかは、コミカルな作りなのに、切なくて切なくて涙が出てしまいました。こんなにイイコなのに、どうして幸せになれないの!?って(怒)他にも、笑えてキュンと切なくなるシーンばかりで、とびきり甘くて苦いお菓子みたいな作品です。今年のラストにこれは見逃したら後悔しますっ(>▽<) 2014年公開。

 

 

「サンバ」

オマール・シー主演他。フランスに来て10年、ビザをうっかり失効で、ある日突然国外退去を命じられた青年サンバ(オマール・シー)。人生の大ピンチに出会ったのは、移民支援協会で担当となった燃え尽き症候群の元キャリア:アリス(シャルロット・ゲンズブール)や、不正な身分証を斡旋したり、日雇いの仕事を紹介してくれる面倒見のいい陽気な移民仲間:ウィルソン(タハール・ラヒム)といったわけありな面々。サンバの屈託のない笑顔に引き寄せられ、人種も境遇も、キャラクターも違う3人は、ぶつかり合いながらも、心を通わせ、それぞれが抱える状況を少しづつ好転させていく。ところが、サンバの忘れようとした過去が、彼をさらなる窮地に追い込むことに―。「最強のふたり」の監督×主演再タッグ!

4点!!移民大国フランスで起こる不法滞在ケセラセラなコメディーです。ヒロイン・アリスを演じるシャルロット・ゲンズブールが、老けてて、とてもヒロイン顔じゃないので、サンバとのキラキラ恋愛初期の楽しい感じというのが、全く伝わってきません(>_<) フランスでは、不法滞在や移民が働くシステムみたいなのも、確立されている風なのですが、勉強不足で、今、サンバがどのくらいピンチなのか?が解りにくいです。そんな不安定な人たちと簡単に恋に落ちちゃうアリスや同僚の感覚も、わからなかったです。(まさにケセラセラな感じ?)どんなことをしてもフランスに残りたいのかと思いきや、投げやりだったり、他人のビザは使いたがらないし、どっちつかずな印象も受けました。笑いは、単発的にクスリみたいなものが少しあるくらいで、コメディとしては、何度も停滞してるかなと思いました。「最強のふたり」が解りやすく起承転結だったのに対し、今作は、シュールだし、オマール・シーに頼り過ぎていて、肩透かしを食らった気分です。2014年公開。

 

 

「ラヴレース」

アマンダ・セイフライド主演他。アメリカのポルノ映画史上、最もヒットした作品「ディープ・スロート」が公開されたのは1972年のこと―。女性たちも映画館へ殺到し、社会現象となった。有名人やケネディ大統領夫人をはじめ、セレブたちもこぞってこの映画を鑑賞し、空前の世界的ブームに!そんな伝説のの映画の主演女優リンダ・ラブレース(アマンダ・セイフライド)は、“70年代アメリカのシンボル”と呼ばれ、巨額の富と華麗なるスターダムを手にしたと誰もが信じていた。しかし、「ディープ・スロート」制作の裏側には驚愕の真実があった・・・。今もセレブから支持され、アメリカの社会現象になった映画「ディープ・スロート」から40年、伝説のポルノ女優リンダ・ラブレースの光と影を描くファッショナブルでスキャンダラスな問題作。彼女をスターにした最悪で華麗な17日間。

3点!!まさに華やかな世界の表と裏を描いたゾッとする作品です。前半は、ノリノリの音楽で、キュートなアマンダの笑顔とソバカスが印象に残る作りになっていますが、後半から一気に雰囲気が一転して暗く恐怖を描いたものになります。最初の映画の印象と随分違うので、戸惑い、そこに恐怖が付け込んでくる感じが、とても怖かったです。普通の何てことのない女の子が、悪い男に捕まって、やりたくもないポルノに強制的に出演させられてという、日本のポルノ界や芸能界でも都市伝説みたいに聞く話で、目新しいものではないですが、アマンダの熱演と、当時のアメリカの異常な熱狂ぶりが、スピーディーに描かれているので、引き込まれました。もし、自分の家族や友人がこんな目に遭ったら、という普通の視点からもきちんと描いていたところが、異常な世界が、別世界の話ではないんだと思えて、良かったところだと思います。夫役のチャックが、どうして暴力に走ってしまうのかや、「ディープ・スロート」の裏側ももう少し見せてくれてたら、もうちょっと深い作品になったような気もします。アマンダ・セイフライドは、作品のたびに、驚くような演技を見せてくれるので、今回も、素敵な女優さんだなと思いました。2014年公開。

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「ベイマックス」

かけがえのない大切な人を失った時、ぽっかりと胸にあいた穴はどう治せばよいのだろうか。最愛の兄を失い心に深い傷を負った14歳のヒロの前に現れたのは、何があっても彼を守ろうとする一途な<ケア・ロボット>ベイマックスだった。  日本とサンフランシスコからインスピレーションを得た架空都市サンフランソウキョウを舞台に、壮大なスケールで描かれる二人の絆の物語は問いかける―「優しさで世界を救えるか?」と。素晴らしい奇跡が起こるその瞬間を、ぜひ大切な人と一緒に・・・。ディズニー史上いまだかつてない優しすぎるロボットと少年ヒロの絆を描いた感動のアドベンチャー『ベイマックス』が、日本中を限りない優しさと感動で包み込む。

7点!!「アナ雪」がじわじわヒットしたのに比べて、「ベイマックス」は初動が凄いですね。満席・完売でした。兄のタダシは、すぐ死んじゃうのかと思いきや、序盤に、ヒロとの兄弟の絆や、タダシの優秀さがしっかり描かれていたので、タダシを亡くしたヒロの悲しみや怒りが伝わりやすくて良かったと思います。悲しみに暮れるヒロの前に現れるベイマックスの動きが、とにかく可愛くて、プニョプニョしたり、縮んだり、ベイマックスが歩く度に、子どもたちが、ケラケラ笑っていたので、これは新たな愛されキャラクターの誕生だなと微笑ましく思いました(*^¬^*) ディズニー作品で、アメコミみたいな作りも珍しくて、(インクレディブルなんかはありますが。)科学技術を駆使して戦うというのは、男の子たちが最高にエキサイティングする展開でした。クライマックスの泣けるシーンは、お決まりな感じだったので、もっと号泣出来るくらい盛り上げて欲しかったです。ディズニーが描くサンフランソーキョーの街並みの、日本の有楽町や東京タワーや清水寺みたいな景色が、かなり忠実に再現されていて、ベイマックスが高速で空を飛ぶシーンを、スロー映像で何度も観たいと思いました。桜の木が、たくさんあって、とても素敵でした。同時上映の「犬とごちそう」は、今までの短編の中で一番好きなくらい可愛くて素敵なショートでした♪2014年公開。

 

 

「スイートプールサイド」

須賀健太主演他。男の子なのに毛が生えないことに悩む高校1年生の太田年彦(須賀健太)は、同じ水泳部の毛深い女子・後藤綾子(刈谷友衣子)をひそかにうらやましく思っていた。ある日、放課後の部室で綾子に呼び止められた太田はとんでもないお願いをされてしまう。「太田くん・・・私の毛を剃ってくれない?」押見修造の傑作コミックが実写映画化!コミカルでなんかエロくて、どこかせつない青春剃毛映画!

6点!!剃毛。全然笑いごとじゃないです!超重要ミッション!!(少なくとも女子にとっては。)特に思春期では。毛があったら、好きな人と会えないし、半袖もプールも温泉も無理。電車でつり革に掴まることすら出来ない。だから超重要課題です(爆)主演の二人が、初々しくて、切羽詰ってる感が物凄い出てて、とても良かったです。特に、須賀くんのあどけない童顔と元天才子役の説得力ある演技が、普通の俳優さんだったら、「変態だろ。」って思ってしまうシーンでも、思春期男子の必死なバカぶりが、リアルで、無茶な叫びが心にしっかり届きました。毛にまつわる思春期あるあるが、年彦や綾子や、学校や部活で、たくさんあって、「あ~こういうのあったよね~。」「あ~これは超傷つくよね~。」と、懐かしくなりながら観てました。前半の、河原でのシーンや、二人の日常みたいなシーンが、間延びしまくりで、もっとテンポ良く描けていたら、もっと良かったと思います。後半は、須賀くんのテンションの高さで、テンポはあまり気にならなくなってましたが。誰もが通る悩みだと思うので、誰でも楽しめる作品だと思います。2014年公開。

 

 

「エヴァの告白」

マリオン・コティヤール主演他。1921年、戦火を逃れてポーランドからアメリカへと移住してきたエヴァ(マリオン・コティヤール)は、病気の妹が入国審査で隔離されてしまい、自身も理不尽な理由で入国を拒否される。強制送還されそうになったエヴァは、ブルーノ(ホアキン・フェニックス)という男に助けられるが、ブルーノは移民の娘たちを働かせ、売春を斡旋する仕事を生業としていた。厳格なカトリック教徒から売春婦へと身を落としたエヴァは、彼女に思いを寄せるマジシャンのオーランド(ジェレミー・レナー)に救いを求めるがそれもかなわず、やがてある罪を犯す。彼女に何があったのか?衝撃の告白が始まる―。祈りは叶わず、希望はつぶされ、愛に裏切られ、ただ生きようとした。それが罪ですか―?

4点!!欧州の戦火を逃れ、ポーランドからアメリカに渡ってきたエヴァ。当時のポーランドの状況や、アメリカの様子が、知識として入っていなかったので、どのくらい困窮しているのか、果たして罪を犯してしまっても仕方のない状況だったのかというのが、始めの方はわかりにくく、戸惑いました。妹の事に関しては頑として譲らない意思の強さと、同時に、状況に戸惑う儚げな雰囲気を漂わせて、男性に放っとけないと思わせる天然魔性の女・エヴァをマリオン・コティヤールが繊細に演じていて、素晴らしかったです。エヴァに魅了され、翻弄され、人生を狂わされていく男たち、ホアキン・フェニックスとジェレミー・レナーの演技も、素晴らしかったです。全体的に、ずっと暗いのと、辛いことしか起きない映画なので、彼らの熱のこもった演技で、何とか見れました。直接的な戦争映画ではないですが、(恋愛ものですが)戦争によって、何もかも奪われ、過酷な状況に追い詰められた人間は、どんなに善良でか弱い人だろうと、罪を犯してしまうものなのだろうかと、彼らの恋愛模様より、当時の移民を描いた部分の方が、胸に残りました。エヴァと同じ女性ですが、美人だから、自分を譲らないでも何とか生きていけたエヴァよりも、落ちぶれて全てを失ってでもエヴァを想うブルーノの方が、人間臭くて、素敵だなと思いました。大人の純愛だけど、重たい作品です(>_<)2014年公開。

 

 

「女子ーズ」

桐谷美玲主演他。世界征服を企み、地球を襲いにくる邪悪な怪人を倒すため、“名字に色が入っている”という理由だけで集めれた5人の女たち。不本意ながら”女子ーズ”となった彼女たちは、いきなりの展開に疑問も感じながらも、5人が揃ったときに繰り出す無敵の必殺技を武器に、怪人との戦いに挑む!しかし、恋に仕事に、美容にヤボ用にと、なにかと多忙な女子たちはなかなか揃わない。なぜなら女子とは、そういうものだからである・・・果たして、次々と現れる怪人たちを倒し、片手間で世界の平和は守られるのか!?

3点!!福田監督の今までの作品の中で一番緩いかも知れないです。ながら観しても何ら問題が発生しない(爆)女子ーズたちの私生活にもう少し踏み込んだ方が良かったと思います。バイトや仕事などを抜け出してきて大変だ大変だいう割に、実際、どれだけの迷惑を蒙っているのかが描かれていないので、緊張感や危機感が全くないです。女子トークも、もっとワイワイやるのかと思いきや、福田監督の描く女子だからか、全然女子トークじゃない!もっと女子ってめんどくさいし、話長いよ?(爆)戦隊ものとしての緩さは、最初からわかっていた事なので、女子に関しては、リアリティある方が、そっちに集中して楽しめるので、頑張って欲しかったです。アクションシーンも殆どないので、可愛い女の子たちが戦うのを観るという目的すら果たされないですし・・・。でも、終始、アヒル口の桐谷レッドと、お芝居口調を貫く有村グリーンは、可愛かったです。可愛い彼女たちを鑑賞する映画?です(爆)2014年公開。

 

 

「そこのみにて光輝く」

池脇千鶴、綾野剛主演他。すべての終わり、愛の始まり―ある出来事がきっかけに仕事をやめ、目的もなく毎日を過ごしていた佐藤達夫(綾野剛)は、ある日パチンコ屋で、粗暴だが人なつこい青年・大城拓児(菅田将暉)と知り合う。拓児に誘われるままについていくと、そこは取り残されたように存在している海辺のバラックだった。そこで達夫は拓児の姉・千夏(池脇千鶴)と出会う。互いに心惹かれ、二人は距離を縮めていくが、千夏は家族を支えるため、達夫の想像以上に過酷な日常を生きていた。愛を捨てた男と、愛を諦めた女。函館の一瞬の夏を舞台に、二つの魂が邂逅する。

4点!!純文学なのかな。予想と一分違わずに進んで終わったストーリーでした。池脇千鶴が相変わらず素晴らしかったです。様々なものを抱え込んで、それでもなお、達夫を一瞬で惹きつける美しい光を放つ千夏という存在は、池脇ちゃんの大人の女性なのに、一瞬で、少女の顔も出来る彼女のような女優さんにしか出来ないと思いました。現に達夫が来てから、抜け出す道が出てきたように、貧困から抜け出そうと思えば抜け出せるんじゃないのかなと、傍目には思ってしまいますが、「病は気から」という言葉があるように、家族の誰かが病んでいて、その他にも、自分を闇に捕えてがんじがらめにして離してくれない要因があってとなると、千夏が、ここから抜け出す事は出来ないと、絶望してしまう気持ちもわからなくないです。なので、最後に、堕ちる寸前で、思いとどまれて、本当に良かったと思います。人間の幸せって、お金も、愛も、家族も、生活もって色んなものが成立してないと幸せになれないんだなって、自分の欲の部分と向き合わざるを得ない作品です。2014年公開。

 

 

「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」

クリス・プラット主演他。幼くして地球から誘拐され、今や宇宙をまたにかけるトレジャーハンターとなったピーター・クイル(クリス・プラット)。とことん運がないくせに、自らを“スター・ロード”と名乗る男。そんな彼がある日、巨万の富を夢見て、パワーストーン<オーブ>を盗み出す。だが、銀河を滅亡させるほどの恐ろしい力を持つオーブを狙う悪党たちから追われる羽目に。それをきっかけに、危機また危機の冒険と、宇宙存亡を懸けた戦いに巻き込まれていく―。彼がチームを組むことになったのは、刑務所で出会った宇宙最凶のアライグマ(声:ブラットリー・クーパー)や犯罪歴を持ったヤバすぎる仲間たち。彼らは、この100%勝ち目のない無謀すぎる戦いに、果たしてどう挑むのか!?

3点!!ただでさえ、SFが苦手だと言うのに、普通の人でもわからないくらいの、人種・星・敵味方が何の前触れもなく登場しては消え、過去の敵対関係とかでワイワイしてても、全くついていけなかったです。ピーターが誘拐された件から、話をスタートさせた感じなのに、そこは、次回に持ち越しなのかな?(^^;)映像的にも、暗いし、宇宙という舞台に対してダイナミックなアクションや爆発シーンもあまり無くて、(あるんだけど迫力がない)どこをどう観たら楽しめるのかわからないまま、中盤まで進んでしまいました。ピーターたちが脱獄してから、ようやく物語が動き出す感じですけど、それまでが長いし、意味が解りません(>_<)終わった後も、誰が何人でどういう人で、どういう目的で動いててっていうのが、わからないです・・・。ピーターがトレジャーハンターになった経緯も、その腕も、わからないので、背景や抱えてるものも見えてこないですしね。(母親の事以外。)アベンジャーズに登場するのかなと思って、観ましたが、アベンジャーズに登場したとしても、サッと現れてあまり意味ない感じで、戦って去っていきそうなイメージです。それよりボーナストラックのアベンジャーズ2の撮影風景の方がよっぽど面白かったです。2014年公開。

 

 

「テロ、ライブ」

ハ・ジョンウ主演。不祥事を起こし、テレビ局からラジオ局へ左遷された国民的アナウンサーのヨン・ユンファ(ハ・ジョンウ)。ある朝、生放送中にスタジオに爆弾テロ犯からの電話を受ける。犯人逮捕か、視聴率か!?様々な謎が90分のリアルタイムで展開される中、テレビ局がとった驚くべき行動とは?メディアのモラルが問われる未曾有の衝撃作、遂に日本解禁へ!息詰まる攻防をリアルタイム90分で描く同時進行型テロ劇!

10点!!皆が面白い!と言っていた作品だったので、DVDを借りて観ました。すごいエンタメ!!クライマックスからの執念深い二転三転の追い込みの凄さは、流石、韓国映画です(@o@) 犯人から電話が入って、大統領を呼ぶまでのたった10分間を、90分で描いているのですが、ずっと、殺されるかもという身動きが取れない感覚と、それでも先を早く観たい!!というどんどん面白いくらいに興奮してしまうストーリー展開に唸ります。主人公も周りもパニックになってめちゃめちゃになってもおかしくない状況なのに、状況が悪くなれば悪くなるほど、パニックに追い詰められるほど、神経が研ぎ澄まされていく感じが、とても良かったです。犯人との攻防だけでなくて、その間に、身内からの裏切りだったり、元奥さんの身まで危険にさらされたり、主人公が退路を断たれてしまったりもして、どうなる?どう収める?というところまで拡げちゃうのに、完璧なクライマックス、そしてラスト。映像も凄い。例えは悪いですが、ワールドトレードセンターのテロの時の緊迫感とあらゆる感情が、見事に蘇りました(>_<)ラストの主人公の視線も完璧過ぎる。こういう名作を、単館でひっそりやってくれるのは、有難いですが、大型シネコンでやったら、皆絶対見に行くのになぁと、勿体ない!!と思ってしまう作品でした。2014年公開。

 

 

「STAND BY ME ドラえもん」

何をやらせても冴えない少年のび太の前に現れたのは、22世紀から来たのび太の孫セワシと、ネコ型ロボット・ドラえもんだった。未来ののび太は会社を倒産させ、莫大な借金を残し、子孫達を困らせているという。そんなのび太の未来を変えるため、連れてこられたドラえもんだったが、乗り気ではない。そこでセワシはドラえもんが、のび太を幸せにしない限り、22世紀に帰れなくしてしまう。嫌々ながらも、のび太と暮らすことになったドラえもんだったが、次第に仲良くなる二人。そして、のび太を幸せのため、クラスメイトのしずかちゃんとの結婚を目指すことになる。果たして、のび太は幸せな未来を手に入れる事が出来るのか。そしてドラえもんは22世紀に帰ることが出来るのか―山崎貴監督×八木竜一監督が贈る「ドラえもん」のはじまりと終わりの物語。

5点!!「ドラえもん」マニアの大人の為の「ドラえもん」でした。なので、今までの映画のシリーズを制覇していないと、わからない感動ポイントが多過ぎて、周りの号泣についていけなかったです(>_<)むしろ、のび太ってこんなに情けなかったっけ?情けないけど、最後はちゃんと頑張る心優しい子じゃなかったっけ?と首をかしげてしまいました。ドラえもんと出会ってからの日々を高速で振り返り過ぎたせいで、情けないところばかりが目立ってしまっていた気がします。今までの映画シリーズの、最後は皆で結束して、冒険を乗り切って成長するみたいな話を期待していたので、肩すかしでした。(そっちだったら、毎回泣くんだけどな。)しずかちゃんと結婚するために、毎日をドラえもんと頑張って生きる日々を丁寧に追ったものなので、雪山が最大の感動ポイントだったと思いますが、それも、「自分で状況を悪化させて、尻拭いしてるだけじゃ・・・。」と思ってしまい、どこにも共感出来ず。むしろ、しずかちゃんの人生を明らかに大変な方向へ(幸せかも知れないけど。)向かわせているので、女性目線的には、×です(--;)ラストの自力で喧嘩になって、やっと、最後は頑張るのび太が観れて、良かったです。やっぱり、通常の映画シリーズのように、一つの出来事をじっくり描いてくれた方が、共感出来るし、感動出来るかなと思いました。しずかちゃんが素敵な女性過ぎたので、+1です。2014年公開。

 

 

「円卓 こっこ、ひと夏のイマジン」

芦田愛菜主演他。大阪の団地で祖父母と両親、そして三つ子の姉たちと暮らす小学3年生の渦原琴子、通称こっこ(芦田愛菜)は、大家族の温かな愛情に包まれながらいつも不満だらけで、孤独に憧れていた。家と学校という限定された世界の中でいろいろなことに悩み、考えるこっこは、祖父・石太(平幹二朗)が教えてくれたイマジンという言葉を胸に少しずつ成長していく。小学三年生を経験したすべての大人たちへ。

1点!!子ども向けではない、どちらかというと大人向け?にしては、微妙な出来でした。こっこを通して感じる三年生の世界は、こどもって面白い(笑)という感性に溢れていました。子ども時代に、真っ新な心で経験する新しい出来事は、大きな出来事ではなくても、強烈に子どもの心に色を残す経験ばかりで、それを積み重ねて、モヤモヤしながら、少しづつ成長していく様が、丁寧に描かれていると思いました。しかし、子ども目線での事件であって、大人目線では、淡々とといった印象も否めなくて、ひと夏って長いなぁと飽きてしまいました(>_<) 同級生の色んな問題に少しづつ絡んでいくのではなくて、何か一つの山場に向かって、大きな軸があると見やすいと思いました。2014年公開。

 

 

「ほとりの朔子」

二階堂ふみ主演他。大学受験に失敗し、現実逃避中の朔子(二階堂ふみ)。叔母・海希江(鶴田真由)の誘いで、もうひとりの伯母(渡辺真起子)の家で、夏の終わりの2週間を過ごすことになった。朔子はそこで、海希江の古馴染の兎吉(古舘寛治)や娘の辰子(杉野希妃)、そして甥の孝史(太賀)と知り合う。大人たちが微妙にもつれた人間模様を繰り広げる中、朔子も孝史と距離を縮めていく。しかしその最中、彼に急接近する同級生・知佳から連絡が入り、浮足立つ孝史の姿を見て、朔子の心が揺れる・・・あの頃、ほとりにいたすべての人に。18歳の夏物語。

5点!!浪人生の朔子は、伯母の家で、福島の原発事故から一人避難してきた孝史と出会い、彼の事が気になっていきます。でも、あくまで避暑地での出会いなので、ほんのりと甘酸っぱい感じで。そんな中、大人たちは、昔の関係がまた動き出したりするのですが、それは子どもたちには、ほんのりとしかわからない感じで、あまやかに、でもきっと切なさもある雰囲気を漂わせているのが、良かったです。朔子も、そんな大人たちの現在や、同年代の孝志や辰子と過ごす事によって、何がしたいんだろう、何が出来るんだろう、何が自分には必要なんだろうと、少しづつ大人の入り口に立つ準備をしているのが、柔らかい暑い夏の2週間で描かれていて、良かったです。10代の夏って気持ちいいんですけど、焦るんですよね。起こっている事は全て水面下で起こっているので、一見、何もない感じの映画なのですが、バリっぽい音楽とか、ふみちゃんのリゾートな服装とか、(水着スタイル良過ぎ。)優しい会話とか、ゆったり過ごせる避暑地に行きたくなる作品です(^^)2014年公開。

 

 

「早熟のアイオワ」

ジェニファー・ローレンス、クロエ・グレース・モレッツ主演他。1976年、アイオワ州にある閑散とした町カウンシルブラフス。売春婦サラ(セルマ・ブレア)の娘に生まれた14歳のアグネス(ジェニファー・ローレンス)とキャミー(クロエ・グレース・モレッツ)は、ポーカーハウスと呼ばれる不法居住者たちが集う屋敷で暮らしていた。夜ごと、ポーカー賭博やセックスを求めるドラッグディーラーたちがポーカーハウスにやって来るという異様な環境から、彼女は幼い妹たちを懸命に守ろうとする。そんな中、サラに自分と一緒に売春をするように迫られてしまう。女優としても活躍するロリ・ペティの自叙伝的作品。

4点!!ジェニファー・ローレンスとクロエ・グレース・モレッツのブレイク前の作品です。っていうか、子ども時代。ジェニファー・ローレンス、ハンサムガール過ぎ!!クロエちゃん天使過ぎ!!(*>▽<*) 彼女たちが天使過ぎて、悪い大人たちがより際立って観えました、もう後半から悪魔なくらいに(>_<) 実話ベースの作品で、ジェニファー・ローレンス演じるアグネスが、悪い大人だらけの環境で、母親にも守ってもらえなくて、愛してくれるかもと思った大人にも裏切られ、怒りと悔しさで、自分のキャパシティオーバーになってしまうけれど、同じく一生懸命生きようとする妹たちと一緒にいられる事で救われるみたいな話です。こんな事があったよ~そこからそれぞれ感じ取ってみたいな投げっぱなしな話なので、アグネスたちが次のステップに進むまで描くとか、展開が欲しかったです。あと、家の中はポーカーハウスでめちゃめちゃでも、家の外にはきちんと警官も来る、こどもたちは友達の家に行く、吹奏楽やバスケチームに所属しているのに、周りの大人たちはこうも誰も助けようとしないものなのか?と思いました。ポーカーハウスの大人たちだけじゃなくて、周りの大人たちも、罪人だと思います。若き日のジェニファー・ローレンスは、最初から演技上手かったんだ!っていうくらい素晴らしくて、全身から感じる怒りが凄かったです。音楽も良いけれど、映画としては、面白いものではないので、2人を楽しむ作品かなと思います。2014年公開。

「小野寺の弟 小野寺の姉」

向井理、片桐はいり主演他。早くに両親を亡くしてから、一軒家でずっと一緒に暮らす小野寺進(弟)(向井理)と小野寺より子(姉)(片桐はいり)の姉弟。一汁三菜の朝食を一緒に食べ、休日は一緒にスーパーの特売に出かける。いい年頃なふたりのこんな生活は、端から見ればやや気の毒に映るかもしれないが、ふたりにとっては至って自然。ひたすら穏やかで和やかな日々を過ごしていた。そんなある日、小野寺家に1通の誤配達の郵便が届く。その手紙をきっかけに進むとより子、それぞれの恋と人生が動き始める―。お互いに大切に想い合う不器用な姉弟のそれぞれの幸せの行方は―。そして、弟が、抱える、ある大きな想いとは―。日本一“不器用な姉弟”のそれぞれの恋と人生が、今、動き出す!!

3点!!冒頭、片桐はいりさんのちびまる子ちゃんがそのまま大きくなったような風貌と振る舞いにギョッとして、狙ってないとは思いますが、つかみはバッチリです(^^)進とより子の食卓でのやりとりは、仲の良い姉弟そのもので、似てない二人なのに、「ああ~姉弟なんだなぁ~。」ってストンと納得出来るやりとりになっているのが、良いです。お話は緩やかにふたりの恋愛模様が動き出すのを、日常テイストで描いているだけなので、もう少し笑いを入れるとか(片桐さんだとどうしてもそこを期待してしまう)、お話のテンポを上げるとかした方がいいと思いました。よくあるあるな姉弟の話だけで2時間はキツいです(^^;)進とより子が、一歩踏み出せない原因は、女性からするとすごく共感出来る悩みで、よりによってそれにしたか~と意外なところを突いてきた感じが良かったです。「間宮兄弟」もそうでしたが、兄弟の狭い世界から外に向かう感じを描くというのが、パターン化されていて、何の意外性もないところで、映画とするのは、そろそろきついなぁと、何か変化球が欲しい作品でした。2014年公開。

 

 

「バツイチは恋のはじまり」

ダイアン・クルーガー主演他。イザベル(ダイアン・クルーガー)は、イケメンで仕事も完璧な彼氏のピエール(ロベール・プラニョル)とパリで同棲中。付き合って10年、二人はそろそろ結婚を考え始めていた。しかしイザベルには、結婚になかなか踏み込めない理由があった。それは「一度目の結婚は必ず失敗する。」というイザベル家に代々伝わる呪いのようなジンクス。ピエールとの結婚式を数ヵ月後に控え「何とかしてバツイチにならなくては!」と焦るイザベルの前に現れた男がいた。それは、お調子者で全く女気のない旅行雑誌の編集者ジャン=イヴ(ダニー・ブーン)。ピエールとの幸せな結婚生活のため、イザベルはなんとかしてジャン=イヴを落とし結婚、そして即離婚に漕ぎつけようと彼の世界半周旅行に同行することにする。砂漠でライオンに追われ、車を盗まれ、なぜかマサイ族の結婚式に参加し、理想とは正反対の相手との最低な婚活旅行・・・。しかし、イザベルはどんなことがあっても笑ってすべてを受け入れるジャン=イヴにいつしか惹かれ始めていた。「最強のふたり」の制作陣が贈る、「最強」のロマンティック・コメディ。

5点!!アップダウンの激しいコメディで、笑える箇所は沢山あったんですけど、瞬発的な笑いが多いのと、場面が余りにガラッと変わるので、感情がついていけませんでした(^^;)世界って、簡単に周れるんですね(私は飛行機に乗れません。)イザベルがジャンに惹かれていくのも、徐々に惹かれていくのかと思いきや、ずっとウザがっていたのに、正直になった途端、彼の魅力に気づき始めるというのも、何とも浅はかだなぁと思ってしまいました。ピエールの事が大好きで大好きで、彼と幸せになりたくて、バツイチになろうとするのに、帰ってきて、彼との単調な日々に、いきなり「もうウンザリ!」とか言い出すのも、同じく。ジャンが、そんなイザベルのどこに、そこまで惚れ込むほど惹かれるのかもわからなかったです。途中、思わず微笑みあうみたいな場面があれば違ったんでしょうけど・・・。2番目は上手くいくとか、運命の恋って言ってしまえば聞こえはいいかもしれないですけど、ずっとそう思い込んでいられればいいか、隣の芝が青いみたいな話なのかなーとひねくれた観方をしてしまいました(爆)クリスマスにこんなラブストーリーを聞けるのは、ロマンティックだとは思いました。ダイアン・クルーガーが、フランス語ペラペラなのにも、びっくりしました。彼女は3か国語操れるんですね。2014年公開。

 

 

「ANNIE/アニー」

クワベンジャネ・ウォレス主演他。N.Y.マンハッタン。NY市長候補のスタックス(ジェイミー・フォックス)は選挙キャンペーン中、車にはねられそうになった少女を偶然助ける。その少女の名前はアニー(クワベンジャネ・ウォレス)。4歳の頃、レストランに置き去りにされ、今は、横暴なハニガン(キャメロン・ディアス)が営む施設で暮らしている。10歳になるアニーは、毎週金曜日の夜、そのレストランの前で迎えにくるはずのない両親を待ち続けていた。スタックスはそんなアニーの境遇を選挙戦に利用しよう考え、彼女を引き取り、超高層ビルのペントハウスで一緒に暮らし始める。アニーも自分が有名になれば両親が名乗り出てくるかも知れないと考え、スタックスの選挙戦を利用し、協力するが、次第にふたりの心に絆がめばえていき・・・。トニー賞7部門を受賞した"本格"ブロードウェイ・ミュージカルが現代に蘇ります。

4点!!ミュージカル映画なのに、眠かったです。ウォレスちゃんが歌い出した時は、「おっ!」っと思うくらい天使の歌声なので、引き戻されましたが、その後ジェイミー・フォックスが歌い出すまで、ミュージカルパートが下手で・・・(>_<)歌は×でしたが、キャメロン・ディアスがハニガンのような廃れたおばさんみたいなキャラをこなしていることは驚きでした。話も何度もやっているような感じのストーリーなのに、新しさがなかったです。やはり、これは、圧倒的な歌声で、ミュージカルで楽しむものなのだなぁと思いました。2014年公開。

 

 

「ニンフォマニアック vol.1.2」

シャルロット・ゲンズブール主演他。凍えるような冬の夕暮れ、年配の独身男セリグマン(ステラン・スカルスガルド)は、裏通りで怪我を負って倒れている女性ジョー(シャルロット・ゲンズブール)を見つけた。彼は自分のアパートでジョーを介抱し、回復した彼女に尋ねた。「いったい何があったんだ?」すると、ジョーは自身の生い立ちについて赤裸々に語り始めた。それは、幼い頃から“性”に強い関心を抱き、数えきれないほどのセックスを経験していきた女性の驚くべき数奇な物語だった・・・。色情狂の女性ジョーの数奇な半生。過激でセンセーショナルなのに、ポップでユーモラス。ラース・フォン・トリアー流「喜劇」。

6点!!vol.1では、シャルロット・ゲンズブールは語り部に徹しているので、ヤング・ジョーを演じているステイシー・マーティンに、この綺麗なのに凄い女優さんは誰!?と圧倒されます。ステイシー・マーティンからゲンズブールにはならないだろうって(ツッコミ爆)セリグマンとの序盤のやりとりが、ゲンズブールは色情の話をしていて、セリグマンは、魚釣りの話をしていて、一見噛み合ってないようなのに、しっかり噛み合ってるのが笑えました。その後の、セリグマンの合いの手も、物凄い知識量でジョーの色情を、哲学や音楽の方式などに当てはめていくっていう。この話が、どう転がっていくのか、気になり過ぎました。そして、ヤング・ジョーが、不感症になってしまったところで、vol.2へ。ここまでで、まだ誰にも刺されていないし、はっ倒されていないのが、奇跡ですが・・・。

変わって、vol.2ですが、このお話って、トラアー監督の鬱3部作のラストなんですね(前のが、「メランコリア」)、そう聞くと、この作品をどう観たらいいかわかりやすい気がしました。人と性って、切っても切り離せないものなので、ジョーはこの先どうなるんだろうと、ずっと見ていられましたが、ラストは、喜劇としては良いかもしれないですけど、ここまでの長編のラストとしては、違うものが、観たかったです。そのまま終わっても良かったですし。因果応報って言葉が浮かびますが、どうなんですかね。それも、セリグマンの言葉を借りれば、自分で全部引き寄せてるのかもしれないですし。たった一人で、全世界のセクシャリティーに戦いを挑んでるジョーは、強いんだか弱いんだかわからない女性で魅力的ではありました。ジョーを演じたふたりが、セクシャルな魅力満載な女優さんではないので(女性から見たら)、逆に良かったですし、哲学的だなぁ、人間って面白いなぁと思いました。2014年公開。

 

 

「日々ロック」

野村周平主演他。金なし風呂なし彼女なしのヘタレロッカー・日々沼拓郎(野村周平)。ある晩、ライブをしていた拓郎達の前に一人の女が台風のごとく現れた!女の名前は宇田川咲(二階堂ふみ)。斬新なスタイルでカリスマ的な人気を誇るデジタル系トップアイドルだ。売れないが、ロックを愛する心は誰にも負けない“自由”な拓郎と、トップアイドルとして活躍しながらも本当は自分のやりたい音楽が出来ずに苦しんでいる咲。二人は互いに自分にないものを持っていた。そしてある日、咲は拓郎にこう頼む。「お願い、曲書いて。私にはもう時間がないの。」史上最強のロックバカが超凶暴なトップアイドルを救う!?爆笑・爆音・ちょっぴり涙の「ムチャぶり」エンターテイメント!!

1点!!期待の俳優・野村周平の主演作という事で、どんな感じかと思いましたが、若い!という事以外は、特に目立って良かった部分はなかったように思います。これから芽が出てくるのかな(@_@)音楽映画は、主演と音楽がいかに最後まで突っ走れるかだと思うのですが、拓郎のバンドの曲も悪くはないけど・・・みたいな感じで、最後まで爆発しないですし、叫ぶ・暴れる・ウダウダ悩むの繰り返しで中身がないので、前半で既に失速しまくりでした(>_<)咲の秘密も、最初からバレバレ過ぎて、種明かししたものを人が見ていたいとは思わないと思いました。拓郎のテンションが、いつも変なハイテンションで気持ちを伝えるシーンでも、変なテンションで、それやめればもう少し感動出来るんだけどなと残念でした。大型映画館でやってましたけど、インディーズ臭激しい作品です。2014年公開。

 

 

「バッド・マイロ!」

ケン・マリーノ主演他。超イヤミな上司、窓際ならぬトイレへの左遷、しつこい母親と若すぎるボーイフレンド、プッツンな父親・・・不運続きのダンカンのストレスはついに極限に達し、しばし猛烈な腹痛に襲われては記憶を失うようになる。同じ頃、彼の周りでは何らかの動物にやられたような、奇妙な惨殺事件が続いていた。ストレスに身を滅ぼされそうなダンカン(ケン・マリーノ)は、ある日催眠術師の助けを求める。そして、自分の腹痛と怪奇殺人事件のそれはそれは恐ろしい繋がりを知ることに・・・!『E.T.』より醜くて、『グレムリン』より迷惑千万。そして『テッド』よりワルなのに、なぜかキュートで憎めない。あらゆる常識を破壊する・・・ラブリー・モンスターが日本襲来!

2点!!ホラー?スプラッター?コメディー?まず、マイロが登場するまでが長くて、会話も退屈を極めていて、睡魔と戦うことに・・・(>_<) どうでもいい会話と毎日を繰り返し見せられ、その上、主人公がそんなに消えて欲しいとか憎いとか思ってない(頭の中では。)相手を、マイロが次々襲っていってしまうので、動機がはっきりしないというか、それだけの事で?という流れでの事件が起こるので、シュール以外表現しようがないです。しかも、退屈な流れのひたすらループなので、もう眠い眠い(>_<)悪役たちが、もっとアクが強ければ良かったと思います。特徴なさ過ぎます。お父さんが出てきてからは、1mm話が動き出しますが、もう飽きてしまっていて、結構驚くところなんでしょうけど、「ああそう。」みたいな。マイロは、可愛かったんですけどね。可愛い悪魔。共存は出来ない感じですよね。マイロを殺しちゃうと、主人公も死んじゃうみたいな流れだったはずなのに、最後の方は、それすら有耶無耶になっていて、なんだったんだろうって思いました。「パパ。」は不意打ちでしたけど。バッド過ぎるだろ、マイロ。2014年公開。

 

 

「福福荘の福ちゃん」

大島美幸(森三中)主演他。福田辰男(大島美幸)。32歳。今日、恋、はじめます。古めかしいアパート「福福荘」で暮らし、福ちゃんの愛称で親しまれている中年塗装工の福田辰男は、仕事に忠実で血の気が多く女性には二の足を踏んでしまう性格。そんな福ちゃんのもとに、中学時代に初めて好きになった女性の千穂(水川あさみ)がおよそ20年ぶりに訪ねてくる。カメラマン修業中の千穂と一緒に過ごすうちに、福ちゃんはかつて自分を女性恐怖症に陥れた張本人の千穂に思いを募らせていくが・・・。<たっぷり笑えて、ちょっぴり泣ける、そしてなんだか懐かしい>魅力溢れる作品が誕生した。

3点!!大島さん主演だけど、完全なコメディ路線ではないんですね。むしろ静かな映画で、どちらかというとシュールな感じで。あまりにのんびりまったり寛いでいるシーンばかりなので、劇場で観てたら絶対寝てたと思いました。大島さん、一番好きな女芸人さんなんですよね。別格というか。やっぱり、いい演技するなぁと思いました。荒川良々さんと親友設定ってだけで、完璧過ぎですけど(笑)プラス演歌がやたら上手い青年の3人での冒頭のシーンは、濃過ぎでした(^^)恋愛ってドロドロしてるものですが、これは、甘い片思いか両想いか?までのところを描いているものなので、ふんわりし過ぎていて、エッジもなく、個人的には物足りないです。もう少し先まで描いて欲しかったです。2014年公開。

 

 

「テラスハウス クロージング・ドア」

あの日からずっと、テラスハウスは続いていた。海の見えるシェアハウスに暮らす男女6人の日々を記録したリアリティショー『テラスハウス』。2012年10月にテレビ放送をスタートして以来、総勢22人の若者が2年間の台本のない日々を駆け抜けた。そして2014年9月、多くのファンに惜しまれつつ番組は終了。番組のラストシーンは、最初から最後までテラスハウスに住み続けた菅谷哲也(てっちゃん)が、家の扉を開けたところまでだった。しかしあの日、あの扉の向こうには、本当のラストへと続く新たな日々が待っていた。てっちゃんと新たな住人たち、そして卒業したメンバーたちによる「ラストデイズ」が始まる。

3点!!テレビシリーズは面白く拝見していましたが、映画二時間は中々きつかったです。ドラマみたいに、取り合ったり、必要に応じて泣いたり、追っかけたりというのがないですからね。ドラマのウェディングドレスで追っかけるとか、有り得ないけど必要なんだなぁと思ってしまいました(^^;)バスケットボールの少年、全くフューチャーされずに終わっちゃいましたけど、最後なんかいなかったけど、あれはいいんですか?今までそういう子がいなかったので、映画だと扱いに差が出るんだ!と思いました。今までのメンバー総出演みたいに言っていたのも、出てないメンバーの方が多いです。なので、映画と言っても、普通のテラスハウス二時間観させられただけ、パーティーピープル万歳!みたいなのも無しで、全体的に盛り上がりに欠けました。あと、ニヤニヤしちゃって、恋愛したいなぁと思えるシーンもなかったです。やっぱり、これが一番だと思うんですけど、無かったですね(>_<)これが数ある映画を抑えて、大ヒットしたのだから、今の若い子の求めてるものというか、それと自分の求めてるものが、かけ離れ過ぎていて、苦笑いでした(^^;)2014年公開。

 

 

「ネイバーズ」

ザック・エフロン主演他。マック(セス・ローゲン)とケリー(ローズ・バーン)は、生まれたばかりの女の子と、閑静な住宅街に購入した家で楽しい生活を満喫するはずだった・・・隣の家にフラタニティ(男子学生の社交クラブ)の連中が引っ越してくるまでは。夫妻は、明らかに騒々しくなるであろう隣人を牽制するため、先手を打ってリーダーのテディ(ザック・エフロン)を表敬訪問し、テディはお互いの友情の証としてパーティーに招待。彼らはすっかり意気投合し、強い絆で結ばれたように見えたが、テディたちは相も変わらずバカ騒ぎをしたため、マックは警察に通報しないという約束を反故にする。これをきっかけに夫妻とテディたちは昼夜問わず、仁義なきバトルへと突入していく。ファミリーvsイケメン大学生の壮絶バトル!2014年No1コメディ!!勝つのはどっちだ!?

4点!!大人である筈のマック夫婦のテンションが最初から高過ぎて、どっちがバカで常識がないか競っているような夫婦で、家の中で、そんなテンションいる?と最初からついていけなかったです(>_<)それに加え、学生クラブも勿論ずっとテンションが高いので、最後までこれでいくのかと思うと、グッタリしてしまい、展開が転がり始まる中盤以降までに、寝落ちしてしまいました。(気を取り直してしっかり寝てから再開しました。)後半にかけて、どんどん手加減のないバトルになっていくので、仕掛けるワナとかが予想外をついてて、やっと笑えました。その辺りから、夫婦がやっと常識的になってきて、その方が面白さが増すっていう。やっぱり、どちらかが常識的な目線を持っていないと、面白さとか笑いって伝わりにくい気がします。クライマックスのマックとテディのガチンコバトルも、殴り合ってるのに、おふざけ全開で、面白かったです。「ネイバーズ2」にクロエ・グレース・モレッツが出ることが決まったらしく、それで今作を観たのですが、ザックとの共演は無さそうかな?(>_<)そうだったら、美男美女過ぎて最高!と思っていたので、残念です。マック夫婦の赤ちゃんが超絶可愛かったので、もっと出して欲しかったです。2014年公開。

 

 

「土竜の唄 潜入捜査官REIJI」

生田斗真主演他。元交番勤務の巡査、菊川玲二(生田斗真)。正義感は人一倍強く、誰にも遠慮することなくハッキリ物を言う、気高い心意気を持つ男。そして童貞。ある日、犯罪組織に潜入してターゲットを挙げる潜入捜査官、通称<モグラ>となり、合法麻薬MDMAの密売ルートを暴くべく、武闘派暴力団組織・数奇矢会会長、轟周宝を挙げることを命じられる。覚悟を決め、闇カジノに潜り込み、数奇矢傘下・阿湖義組の若頭の日浦匡也(堤真一)に気に入られる玲二。しかし、渦巻く数奇矢会内部での権力闘争、そして関東進出を狙う蜂乃巣会との抗争も勃発し、玲二は次から次へとピンチに陥る。「童貞のまま・・・死んでたまるかっ!」果たして、玲二は、無事に轟周宝を挙げ、モグラとしての任務を果たすことができるのか・・・!?監督・三池崇史×脚本・宮藤官九郎×主演・生田斗真でおくる5分に1度何かが起こる、ミッション絶対インポッシブルなジェットコースタームービー誕生!

6点!!三池さん×クドカンだと良い具合な派手さと面白さになりますね。原作は未読ですが、「新宿スワン」の様にめちゃめちゃ長い構成になっているのでしょうか?R指定にしてもおかしくないくらい見せてくれるところが良かったです。警察官とヤクザという相いれない立場の二人が、最後は、どうなるのかというので、続きも気になりますし。ヤクザものって立場とか、勢力図とか難しいですが、今回は関東に、関西の下っ端が殴り込みという関西数人だけだったので、かなりわかりやすかったですし。でも、エンタメとしては成功してましたが、エモーショナルな部分が少なくて、私は感情が動かないと、評価が低くなっちゃうので、続編にはそういう部分を期待します。全国指名手配された状態で何が出来るか楽しみです。2014年公開。

 

 

「白ゆき姫殺人事件」

井上真央主演他。化粧品会社の美人社員(菜々緒)が黒こげの遺体で発見された。ひょんなことから事件の糸口を掴んだ週刊誌のフリー記者、赤星(綾野剛)は独自に調査を始める。人人への聞き込みの結果、浮かび上がってきたのは行方不明になった被害者の同僚の城野美姫(井上真央)。ネット上では憶測が飛び交い、週刊誌報道は過熱する一方、匿名という名の皮をかぶった悪意と集団心理。噂話の矛先は一体誰に刃を向けるのか。インターネットと情報化社会の底なし沼のような闇とリアルを描き出した長編ミステリー。

3点!!人物も人によって見方が変わったり、記憶の捏造があったりして、全然違う風に伝わってしまったり、その虚像があたかも真実のように人々の記憶として残ってしまう怖さを、殺人事件という形で表現した作品です。井上真央が驚くほど、上手いです。前半は、そこにいるのに、本当の顔が見えず、気味の悪ささえ醸し出していて、後半は、本当に普通のか弱い女の子として、映画の中にいて、作品自体が大した事ないので、わかりにくいですが、凄い演技をしてるなと感心しました。作品自体は、港さんの作品にしては、テンポも良くないですし、印象に残らないです。あと、蓮佛美沙子さんの髪型、変過ぎます。物語より、そっちが気になっちゃいます(^^;)俳優さんたちが豪華なのに、生かしきれてなくて、勿体ないなぁと思う映画です。2014年公開。

 

 

「クイーン・オブ・ベルサイユ 大富豪の華麗なる転落」

デヴィッド&ジャッキー・シーゲル主演他。元モデルにして限りなくグラマラスを追及する女ジャッキー・シーゲルと、ジョージ・W・ブッシュを大統領にのし上げた男デヴィッド・シーゲルの夫妻は、タイムシェアで巨万の富を得る不動産王として大富豪に成り上がり、フロリダに総工費100億円をかけ、ベルサイユ宮殿を模したアメリカ最大の自宅建築を決意した。ケタ外れの豪邸完成の暁にはアメリカンドリームの頂点に立つ・・・はずだった、世界最大の経済危機リーマン・ショックが起きるまでは。会社が崩壊の窮地に立ち急激な節約生活を強いられるも、いまひとつ危機感のない妻ジャッキー。金策に奔走し追い詰められていく夫デヴィッドとの溝は深まるばかり。はたしてこの二人の行く末は・・・。Rotten Tomatoesでの満足度94%!話題沸騰、セレブ生活から転落する一家を描いた痛快作!

2点!!リーマン・ショック難しい!!お金の仕組みに関してはトントわからないし苦手なので、この夫婦にお金があるのかないのか、奥さんのジャッキー並みによくわからなかったです(>_<)ビルも宮殿も売って、中流くらいのお家に住めば8人のお子さんたちを大学にやるくらいのお金はあるのかな?それくらいのお金があれば十分幸せという人もいれば、デヴィットのようにビルも宮殿も諦めたくないと常に金策のことで頭がいっぱいで幸せを微塵も感じられない人もいるんですね・・・。何の為に稼ぐのか?何の為に生きるのか?が同じ人と一緒に生きたいですよね。でも、奥さんのジャッキーはアメリカのミス・アメリカで大富豪の奥さんだけれど、旦那さんに対しては日本で言う「三歩下がって」という姿勢で、いざお金がなくなると「苦しくても一生一緒にいる。」って言い切っているのは、素敵だなぁと思いました。すれ違ってしまっているシーゲル夫婦でしたが、ちゃんと話せばお互いの素晴らしいところを理解し合い助け合えるんじゃないかなって思いました。デヴィットがお金がない!って言わないからあんなにたくさん自転車買っちゃったんだし(爆)ドナルド・トランプさんがたくさん出てきましたし、J.ブッシュの再当選に関しては「法に触れるから話せない。」みたいなことを言っていたので、堅気の人じゃないのかな?とも苦笑いでした(>_<;)2014年公開。

 

 

「花宵道中」

安達祐実主演他。どんな男に抱かれても、心が疼いたことはない。誰かに惚れる弱さなど、とっくに捨てた筈だった。あの日、あんたに逢うまでは―江戸時代末期の新吉原。囚われの身ながらも地道に働き、間もなく年季明けを迎えようとしていた人気女郎・朝霧(安達祐実)は、縁日で半次郎(淵上泰史)という青年と出会う。幼い頃に母から受けた折檻のつらい記憶から、心を閉ざし空っぽな日々を送っていた朝霧だったが、半次郎に生まれて初めて胸のときめきを感じ、今まで知らなかった女性としての気持ちが徐々に目覚めていく。しかし、過酷な現実が彼女の運命を大きく変えてしまう―江戸末期の新吉原を舞台に綴られる、官能純愛絵巻。R-18文学賞受賞作第5回女による女のためのR-18文学賞で大賞と読者賞を受賞し、ベストセラーとなった宮木あや子の小説を実写化。

6点!!原作読んでます。原作より情緒豊かで安達祐実の演技が上手過ぎて泣きそうになりました。見た目は美しい着物を着た小さなお人形さんなのに、表情や声はちゃんと大人ですごく艶っぽくて、同じ女なのに彼女の色香にのめり込んでしまいました。こんなに上手い女優が第一線で活躍してないなんて勿体ないです(>_<)吉原が全焼したので街に出て仮営業しているという設定なので、結構自由にどこでも行けちゃうんですよね。そういうことがあるって知らなかったので勉強になりました。ストーリーは、よくある吉原の女たちのサイドストーリーあり争いありな感じではなくて、朝霧の恋愛一本に絞られているので間延びしている部分はありますが、そこは上手く安達祐実が保たせています(^^)津田寛治さん大好きなのですが、あの鬼畜っぷりは凄かったです。絶対あんな人イヤ(^^;)あとはやはり、子どもみたいな純粋無垢さをまとっていて、肩も触れたら折れそうに小さくて細い安達祐実が甘い嬌声を上げるというギャップと背徳感がとても良かったです。かなり昔に雑誌か何かで安達祐実が脱いだ時は、「色気がない、子どもみたい」などと言われていましたが、色気がないなんて言ったやつ誰だ!ってこれを言いたくなると思います。演技をしている時の安達祐実はやっぱり天才。でも、吉原の物語でハッピーエンドって観たことがないので、たまにはハッピーエンドでもいいんじゃない?と思いました。2014年公開。

 

 

「インターミッション」

秋吉久美子、染谷将太主演他。何をしでかすか、この観客たち。舞台は取り壊しが決まった銀座の古い名画座。支配人のクミコ(秋吉久美子)とスーパー年の差カップルのダンナ・ショウタ(染谷将太)は、ちょっとイラだちながらその最後の日を待っている。ところが!そんな劇場に押し寄せるのは、地震と放射能の心配で毎日モヤモヤしている、けっこうアブないお客さんたち。映画の休憩時間ごとにスパークするお客さんたちの物語は、ついにクミコをあるとんでもない決意に向かわせる・・・!2013年に惜しまれつつ閉館した銀座シネパトスゆかりの映画評論家・樋口尚文が手掛ける、かつてない自由な異色エンターテイメント!

1点!!往年の名画、名優たちを知らないと殆ど楽しめません。シネパトスは1~2回くらいしか行った事なかったので、もっと行っておけば良かったなぁと思いました。電車の音がするとかあまり意識したことなかったです。秋吉さんと染谷くんの醸し出す雰囲気は親子と変わらなくて恋人とか夫婦にある艶っぽい感じがゼロだったので、親子でも良かったんじゃないかなと思ってしまいました(--;)映画あるあるがいっぱいみたいなストーリーかなと思ってたら期待外れで、ティーチインみたいな感じでした。でもその話さえ8割わからないみたいな(^^;)年代が上の方は楽しめたのかな?ちゃんとエンタメ系の監督にシネパト愛とエンタメを両立させて描いて欲しかったです。こんな機会次にいつあるかわからないのに、勿体ないです。。。2014年公開。

 

 

「ビフォア・ミッドナイト」

イーサン・ホーク、ジュディー・デルピー主演他。18年前の出会い、9年前の再会。そして本物の愛にたどり着く、真夜中までの数時間―。列車のなかで出会ったアメリカ人のジェシーと、フランス人のセリーヌ。ウィーンの街を歩きながら“夜明け"までの時間を過ごし、 再会を約束して別れた「ビフォア・サンライズ 恋人までの距離(ディスタンス)」。それから9年後、ジェシーはウィーンでの一夜を小説に綴り、作家として訪れたパリの書店でセリーヌと再会する。ふたりが過ごした“夕暮れ"までのわずかな時間を描く「ビフォア・サンセット」。そしてさらに9年後。美しいギリシャの海辺の街を舞台に、“真夜中"まで飾らぬ思いを語り合う―。リチャード・リンクレイター監督が贈る恋愛映画の金字塔シリーズ、待望の最終章。

8点!!この二人の場合、籍を入れるとしても死ぬ前にするのが賢明だと思います。でないとブランジェリーナみたいになっちゃう。人生折り返し地点についた二人の会話の中には、パートナーと長く続くためのヒントがたくさんあります。セリーヌは共に長い年月を過ごすようになっても「怒れる躁うつ病」真っ只中で、一緒にいるジェシーは発狂してもおかしくない責め苦の中、ひたすら耐えてます。そこに人生の最大のヒントが!女の人は、わあ~~~って相手への不満をぶちまけている間、それにすべて耐え同調し、それでもあなたへの愛は増すばかりだと誓って、その後に笑わせてくれててばほとんどの場合上手くいくんです(爆)無茶苦茶だって思うかも知れませんが、死ぬほど失いたくない相手を失うくらいならそのくらいやったら?とセリーヌを観た後なら強気に思います(^^;)ジェシーはイーサン・ホークが演じるすべての男性に共通するいわゆるダメ男。セクシーで刹那的だけど、生活を共にすると全く頼りにならないです。なので、冒頭言ったように籍を入れて最後の砦を崩してしまうとあっという間に壊れてしまうでしょう。女性にとっては、セクシーで人生で一番メロメロになった相手と約束はできないけど一緒にいるか?2番目だけど自分を愛してくれる安泰な男と結婚するか?という答えのない問いを突き付けられます。最後はピリッとビターでしたが夢物語に終わらないで現実を生きている人間として二人を描いてくれたのは、う~ん、良くもあり悪くもあり。とりあえず二人の現実問題は何も解決できてないけど、解決できないことにも時間と折り合いで何とか進んでいってその時隣にいる人を大切にすればいいのかもなと肩の力を抜かせてくれる作品でした。2014年公開。

 

 

「イコライザー」

デンゼル・ワシントン主演他。19秒で世の中の悪を完全抹消する。 守るべきは少女の“夢"、正すべきは世の“不正"。昼はホームセンターで真面目に働くマッコール(デンゼル・ワシントン)。元CIAのトップエージェントであったが、現在は静かに暮らしている。眠ることができない彼は深夜、近所のカフェで読書をするのを日課としていた。ある夜、そこで娼婦のテリー(クロエ・グレース・モレッツ)と出逢う。そして本に関する他愛のない会話を交わす内に、彼女がロシアン・マフィアに酷い仕打ちを受けていることを知る。人生に夢さえ抱けず、傷つけられるテリーを助けるため、夜、マッコールはもう一つの「仕事」を遂行する。それは人々を苦しめる悪人を葬り、どんなトラブルも完全抹消すること。しかし、この「仕事」がきっかけとなり、ロシアン・マフィアがマッコールを追い詰めて行くが・・・。アメリカ版『必殺仕事人』デンゼル・ワシントン主演のハイスピード&ハードボイルドアクション!

1点!!必殺仕事人のデイゼル・ワシントンが行き当たりばったりに悪者を退治して行ったら、親玉に狙われるお話。クロエちゃんはきっかけでしかないので、最初の20分くらいしか出てこないし、デイゼル・ワシントンは無言で遂行するのみだし、3回くらい寝落ちしながら観ました。展開が遅いのに2時間越えはキツ過ぎる(>_<)ハードボイルドというほど、格闘もガンアクションもないし、悪人は皆同じに見えるし(実際は結構美形な俳優さんが揃ってます)、クライム系は元々苦手ですが、これはもう完全にお手上げでした(>_<)あと、クロエに娼婦の役は似合わないです。2014年公開。

 

 

「チョコレートドーナツ」

アラン・カミング主演他。僕たちは忘れない。ぽっかりと空いた心の穴が愛で満たされた日々―1979年、カリフォルニア。シンガーを夢見ながらもショーダンサーで日銭を稼ぐルディ(アラン・カミング)。正義を信じながらも、ゲイであることを隠して生きる弁護士のポール(ギャレット・ディラハント)。母の愛情を受けずに育ったダウン症の少年・マルコ(アイザック・レイヴァ)。世界の片隅で3人は出会った。そして、ルディとポールは愛し合い、マルコとともに幸せな家庭を築き始める。ポールがルディのために購入した録音機でデモテープを作り、ナイトクラブへ送るルディ。学校の手続きをし、初めて友達とともに学ぶマルコ。夢は叶うかに見えた。しかし、幸福な時間は長くは続かなかった。ゲイであるがゆえに法と好奇の目にさらされ、ルディとポールはマルコと引き離されてしまう・・・。血は繋がらなくても、法が許さなくても、奇跡的に出会い深い愛情で結ばれる3人。見返りを求めず、ただ愛する人を守る為に奮闘する彼らの姿に我々は本物の愛を目撃する。全米絶賛!観客賞を総ナメにした、実話から生まれた魂を震わす感動作。

9点!!Oh,my...!(;△;)ゲイのカップルがワチャワチャしながらも裁判を勝ち抜いてハッピーエンドのお話かと思いきや、全然違ってラストの衝撃!!私はフラグとか一切読めないタイプなので衝撃!!後から後から余韻がこみ上げて苦しいくらいの涙が~(;_;)子どもを産めなくて欲しくて欲しくて母性溢れる大人と愛と人間らしい生活に飢えている子どもがいて、一緒にいるのがどうして駄目なんだよ!(怒)とゴミ箱を蹴飛ばしたくなる展開でした。最初からルディを取り巻く環境は今では考えられないくらいシリアスで底辺で、カミングアウトして生きることはすべての夢や社会的地位を捨てる覚悟じゃないと出来ないことだというのを痛感します。彼らの日々は明るくないけれど、時間と共に慈しまれる愛に満ちていて、そんな彼らから発せられる「マルコを引き取りたい里親なんて僕たちしかいないじゃないか!」と台詞があるのですが、全てをきちんと理解していて、そう言ってるのが悲し過ぎました。悲しい映画にアラン・カミングの艶声のバラードが沁みますね。サウンドトラック聴こうと決めたくらい素晴らしい歌声です。アラン・カミングは自身もバイセクシャルで同性婚をしているだけあって、自然と超えた自然な女性らしさとにじみ出る母性に冒頭から魅了されます。こんなお母さん欲しいです。ポールも良い男だし、マルコも可愛い。実話なんですよね・・・辛過ぎる。こういう悲劇があっても、21世紀になっても、差別を取り巻く環境はさほど変わっていないというのがまたね・・・。人間が自分と違うものを排除したがるのは動物の本能なのかも知れないですけど、理性や深い知識と考えでそれを乗り越え、認め合えるのも人間の特権なのになぁ・・・(>_<)2014年公開。

 

 

「スノーピアサー」

2014年7月1日、年々深刻化となる地球温暖化を防ぐため79カ国によって人口冷却物質が散布された。その結果、地球は新たな氷河期に突入。地球を1年かけて一周する列車「スノーピアサー」に乗り込んだ者だけが生き残った。それから17年後の2031年。氷に覆われた地球上では、永久不滅のエンジンを有する「スノーピアサー」だけが人類にとって唯一の生存場所だ。だが、最後の人類を乗せたこの「ノアの箱舟」は、富裕層と貧困層とに分けられ、無賃車両である最後尾車両は、スラム街さながらにみずぼらしく汚れ、飢えた人々で溢れている。その一方、豪華クルーズ船のような前方車両の乗客たちは氷河期以前の地球上での生活と変わらない日常を送っている。列車が走り始めて17年間、この列車の主、ウィルフォード産業によって虐げられてきた歴史を変え平等な世界を取り戻すべく、カーティス(クリス・エヴァンス)は仲間たちと共に革命を企て、ウィルフォード(エド・ハリス)がいる先頭車両を目指すが・・・。

10点!!突っ込みどころはあるのでしょうけど、素直に最初から最後まで惹き込まれましたし、ポン・ジュノ監督の予想を上回る衝撃が二度もありましたし、とても面白かったです!(*^¬^*) 制作にパク・チャヌクも入っていますが、韓国2大グロい監督が携わっているのに、グロさエロさが全くなかったので拍子抜けでしたが。クリス・エヴァンスは髭があると別人ですね。ずっと観てても「アベンジャーズ」のキャプテン・アメリカと繋がらなかったです(^^;)ソン・ガンホは今回もパパ役だけど、格好良いver.です。コ・アソンが前作「グエムル」では、あんなに頑張ったのに、可哀想過ぎる結末になってしまったので、本作ではあのラストになったのかなってちょっと勘ぐってしまいました。「世界がもし100人の村だったら」だとあんなに思いやりがあって平和的なのに、一体何人からだと殺戮だらけになっちゃうんでしょうね。殺戮が必要な理由もしっかりと説明されていましたが、やはり生態系をその一部に過ぎない人間が操作しようという考え自体が傲慢ですし、無謀だということでしょうかね。ポン・ジュノはそれを伝えたかったのかなと思いました。一面銀世界なのも、ハラリと雪の結晶を感じ取るソン・ガンホのシーンも冷たくて美しい世界観で素敵でした。2014年公開。

 

 

「Seventh Code セブンス・コード」

前田敦子主演他。大きな旅行用トランクを重たそうに引きずりながら、ロシア極東の都市ウラジオストクにやって来た秋子(前田敦子)。ある日本人男性の姿を見かけた彼女は、「松永さん、あなたを追って日本からやって来ました」と呼びかけ、かつて東京で一度会って彼と夕食をともにした経緯を説明する。それを聞いてようやく彼女のことを思い出した松永(鈴木亮平)だったが、すぐに彼女を置いてどこかへ消えてしまう。秋子は、それでもなお、松永の後を執拗に追い続け・・・。鬼才・黒沢清監督と前田敦子が初タッグを組み、オール・ロシアロケで撮られた異色のサスペンスドラマ。

1点!!前田敦子の新曲MVとして制作されたものがローマ国際映画祭2冠を取っちゃったやつです。劇場公開も1週間、ツタヤで借りたくても貸し出し自体やってないなど、出し惜しみされてたので、余計に気になって観てしまいました。前田あっちゃんの演技が上手くなり始めた2014年の作品ですが、新曲MVというだけあって、アイドルと女優の間のような顔つきをしていて、AKB時代を思い起こさせるような幼さもあります。話自体は、AKBのロングMVとあまり変わらず、黒沢清だからなんかあるんだろうな、驚くかなという期待は裏切られます。サスペンスフルなカメラワークと画は良いですが、それだけ。あと、肝心のアクションシーンが鈴木亮平を相手にしているせいか、秋子が物凄いトロい&非力に見えるのですが・・・それに負けちゃう鈴木亮平の演技も嘘っぽく見えちゃうんですけど(爆)驚きよりそちらが気になってしまいました(>_<)前田あっちゃんはこの前後くらいから演技がグッと良くなって、センターやっていただけの何もしていなくてもきちんと画にいることが出来る存在感はあるのですが、それだけ。企画に秋元さんとかAKB関連の人たちが絡んでなかったら、もっと面白い話になったのかな?色々残念賞。2014年公開。

 

 

「猿の惑星:新世紀(ライジング)」

声:アンディ・サーキス主演他。あれから10年後。天性のリーダーシップを備えた猿のシーザー(声:アンディ・サーキス)は、より勢力を拡大し、手話と言語を操る猿たちは、森の奥に文明的なコロニーを築いていた。一方、約90%が絶滅した人類のわずかな生存者グループは、荒れ果てた都市の一角に身を潜め、希望なき日々を過ごしていた。そんなある日、人間たちがエネルギー資源を求めて猿のテリトリーに足を踏み入れたことから、一触即発の事態が勃発。シーザーと生存者グループの穏健派マルコム(ジェイソン・クラーク)は和解の道を探るが、憎しみを抑えられない両陣営の対立は激化していく。共存か、それとも闘いか。最終決戦へのカウントダウンが刻まれるなか、シーザーは生き残るための重大な決断を迫られていくのだった・・・。壮大なる<起源>から、想像を絶する<新世紀>へ。あの衝撃のエンディングから10年後。地球の支配者を賭け、猿と人類の戦いが始まる。

3点!!前日譚となる2作目ですが、やっぱり最初のシリーズの出来の良さが際立つというか、そうでしょうね的な予想される展開により全面戦争へと進んでいくだけなので、途中寝て休憩して何とか観る感じでした。ウィルは自らが開発した猿ウイルスによって死んでしまったのかしら?マルコムの立ち位置はウィルにやって欲しかったな。猿たちは前作から続投のキャラクターばかりなので、考えの背景も理解出来ますし、面白かったです。あと、これってそのまま今公開中の「亜人」に当てはまるなぁって思いながら観てました(爆)映像も前作と比べると荒廃したサンフランシスコの一部建物のみで展開されるので、美しくないし暗かったです。1時間半くらいで展開して欲しかったなぁ。最終章はDVDで良いかなと思ってしまいました。2014年公開。

 

 

「百円の恋」

安藤サクラ主演他。呆れる程に、痛かった。32歳の一子(安藤サクラ)は実家にひきこもり、自堕落な日々を送っていた。ある日、しょうがなく家を出て一人暮らしを始め、夜な夜な買い食いしていた百円ショップで深夜労働にありつく。心に問題を抱えた店員たちとの生活を送る一子は、帰り道にあるボクシングジムで、一人でストイックに練習する中年ボクサー・狩野(新井浩文)を覗き見することが唯一の楽しみとなっていた。ある夜、そのボクサー・祐二が百円ショップに客としてやってくる。狩野がバナナを忘れていったことをきっかけに2人は距離を縮めていく。なんとなく一緒に住み始め、体を重ねるうちに、一子の中で何かが変わり始める。一方、祐二はボクサーとしての定年を前に最後の試合に臨み惨敗を喫し自暴自棄になって家を出ていってしまう。残された一子は、なぜか自らボクシングを始める。痣だらけになりながらもそこに仄かな希望を見い出していく。時価百円の女・一子、32歳。傷だらけの恋と闘いの物語。

10点!!これは凄い。2014年に観ておかなければならなかったやつでした(>_<)今の日本映画界では、女の子的可愛さと動物的殺気を同時に表現出来る安藤サクラにしか出来ない役柄です。この3年後に朝ドラに辿り着くなんて、誰が想像したでしょうか(笑)本作が確実に朝ドラへのステップになった筈なのですが、ふり幅広すぎ!w(・0・)w 安藤サクラと新井さんで2時間かぁ~なんて思っていてごめんなさいです。この二人にしか出せない自堕落さ、諦め、闘志、愛情が、もう最高でラストまで引き込まれっぱなしでした!お弁当屋さんとガードマンの追っかけっこ面白い(笑)100円ショップ怖過ぎ。ああいう人いるもん、まぢで(>_<)一子に最後に倒して欲しかった、あやつ(怒)安藤サクラは長く見ていれば見ているだけ可愛らしさが増していき、飽きない不思議な女優さんで、クライマックスの試合シーンは、一子同様、「これで終わりだなんて嫌だ。もっとやっていたい。」という気持ちで、胸がいっぱいで感無量で最高としか言いようがないカタルシスでした。エンドロールにアカペラで入る曲の歌詞がまた良くて。ボクシングなんて全然興味ないけど、女版ロッキーなんて興味なかったけど、確実に安藤サクラ史上最強の作品。でもって100円ショップに怖くて行けなくなる作品(爆)です。2014年公開。

 

 

「0.5ミリ」

安藤サクラ主演他。ある日、ヘルパーのサワ(安藤サクラ)は派遣先の家族から、おじいちゃんと一晩過ごしてくれという依頼を受ける。しかもその直後、予期せぬ大事件に巻き込まれた彼女は、いきなり「家ナシ、金ナシ、仕事ナシ」の人生崖っぷち状態に立たされた。サワは生活のため、“おしかけヘルパー”をすることに・・・。駐車場の自転車をパンクさせまくる茂ジイさん(坂田利夫)や、女子高生の写真集を万引きする義男(津川雅彦)など、サワはワケありクセありのおじいちゃんたちを見つけ出しては、軽やかに家族と介護をこなし、その生活に入り込んでゆく。はじめこそ困惑するおじいちゃんたちだったが、天真爛漫に振る舞うサワに対し、不器用さゆえに社会や家族の中での居場所をなくしていた彼らも、心を開きはじめる。あるれんばかりの生命力を発しながら、全身全霊でぶつかってくるサワの存在に突き動かされ、“死”に近い場所にいたおじいちゃんたちの“生”が再び輝きだす。「おしかけヘルパー」山岸サワが巻きおこす、前代未聞のハードボイルド人情ドラマ、怒涛の196分!

2点!!長かった!安藤ファミリー総出演!(笑)怒涛でもなくきっちり3時間分の体感時間あります(>_<)2人目の坂田さんの件りがね、坂田さん演技下手なんですよ。なので、長い台詞やサクラちゃんが出ていないシーンが保たな過ぎる。坂田さんとの関係があとで影響を及ぼすのは確かなので、もうちょっと、いやかなりショートカットしても良かったんじゃないかな。ポスターカットがメンズコートを着て格好良いサクラちゃんなので、ハードボイルドな話かと思いきや、お姉さんが撮ってるのもあって、これまでに観たことがないくらい可愛い普通の女の子のサクラちゃんでした。彼女の性格も影響してか、人の心にニコニコとすんなり入っていく感じが上手いですね。3人目に神経が図太くなってちょっと恐喝モードなのも笑えました。津川さんの後くらいから中だるみしまくっていて、サクラちゃんありきで、内容的には「老人の孤独」の怖さは身にしみましたけどそれだけ。サワの過去もサラリと触れますが、追及されないので、気になるまま終わっちゃいます。先ほど、図太くなっていくと書きましたが、表面上はそう見えても長い旅路の中で神経がすり減っているのも確かで、サワの生き方の不器用さがよく出ていました。2014年公開。

 

 

「それでも夜は明ける」

1841年、ニューヨーク。家族と幸せな日々を送っていたバイオリン奏者ソロモン(イジョフォー)は、ある日突然拉致され、奴隷にされる。彼を待ち受けていたのは、狂信的な選民思想を持つエッブス(マイケル・ファスベンダー)ら白人による目を疑うような虐待。そして、“人間の尊厳”を失った数多の奴隷たちだった。妻や子供たちと再び会うために彼が生き抜いた11年8ヵ月26日間とは―?目覚めたら、奴隷。11年8ヶ月26日間を壮絶に「生きた」、衝撃と感動の実話。第86回アカデミー賞作品賞受賞作品。

10点!!こんな非人道的なことが真っ当として行われ、今も懲りずに白人至上主義とかいう意味の分からない人たちがたくさんいる事実に打ちのめされましたし、激しい怒りに襲われました。戦犯を裁いて死刑にするのなら、奴隷制度の元、黒人たちの人権を奪い、非人道なことをしてきた人もすべて裁かれるべきです。最中、黒人を殺したなら、殺人罪で罰せられるべき。アメリカ人はアメリカ人以外に命を軽く考えすぎているところがあると思うんです。本作に関してだけではなく。自分たちが神の手を持っているとさえ思っている。じゃなかったら、白人至上主義なんて恥過ぎて口に出せません。こんなに怒りでおかしいなりそうな映画、けれど、絶対に観ておかなければならない映画は初めてです。何度も涙が溢れそうになり、家族と再会出来た時に決壊しました。ブラピ演じるカナダ人が「危険を冒すのが怖い。」と言いましたが、怖いって何?地位を失うことが?家も食べ物も自由もあるのに?当事者でない私でもこんなに怒りでおかしくなりそうなのだから、報復しようとか許せないとか思わず、アメリカで白人たちと仲良く暮らそうとしているアフリカ系の民族の人たちは魂が高潔なのだと思います。戦争は殺し合っても両成敗な部分がどこかしらありますが、こんなに一方的な支配と殺戮は、許すなんて到底できません。2014年公開。

 

 

「ダイバージェント」

シェイリーン・ウッドリー主演他。近未来―人類は、たった一度の“性格診断”により、5つの共同体に振り分けられた。しかし、この5つに該当しない未知の性格を持つ者が出現。それは“異端者”と呼ばれ、その力をめぐって巨大な陰謀が動き始める。全米No.1メガヒット!全世界興収2.5億ドル突破!原作シリーズ、全世界1900万部突破!数々の記録を打ち立てた近未来SFアクション超大作がついに日本上陸!

3点!!よくあるヤングアダルト作品です。原作は読んでいませんが、「ハンガー・ゲーム」「メイズ・ランナー」が好きな方はどうぞみたいな。続編2作はダラダラと続くことが確定みたいな。ただ、シャイリー・ウッドリー、マイルズ・テラー、ゾーイ・クラビッツ、アンセル・エルゴートと若手注目俳優がたくさん出ているので、本国でどれだけ注目されている作品なのかはわかるし、俳優さんが好きなら感情移入出来るかもです。私は好きな俳優がいないのに観てしまったので、このままダラダラとポップコーンを食べながら観ようかなという感じです。人間をたった5つに分けること自体、無理難題(^^;)そして、当てはまらないからって「勇敢」に入ってしまうトリス(シャイリー・ウッドリー)の選択が最大のミステイク。私が異端者だったら、間違いなく「勇敢」「博識」は避けます。荒廃した未来、テクノロジーの描写も新しさと魅力が全くなくて映像的にも観飽きてしまいます。これがヒットしたのか~うーん?という感じです。2014年公開。

 

 

「フルートベール駅で」

マイケル・B・ジョーダン主演他。2009年元旦。新しい年を迎え歓喜に沸く人々のごった返すサンフランシスコ[フルートベール〕駅のホームで、22歳の黒人青年が警官に銃で撃たれ死亡した。丸腰の彼は、3才の娘を残しなぜこのような悲惨な死を迎えることになったのか。全米で抗議集会が行なわれるなど、大きな波紋を巻き起こした実在の事件を映像化した本作は、彼が事件に巻き込まれる前の“人生最期の日”を描いている。そこには、決してニュースを見ているだけではわからない、一人の人間の非業の死がいかに悲しく、周囲の人を傷つけるか、そして、ただ一人の人間の命がいかに重く尊いものなのかを描き出し、見る者の心に訴えかける。全米を揺るがした、事件の映画化。

4点!!事件の前日から事件が起こった直後までを描いています。オスカーに全面的に非がないかと言われたら、直前まで麻薬の売人をやっていて、留置所時代に挑発した結果、車内で再会し殴られて殴り返して、仕事をクビになって元上司を若干脅して。「娘がいる。」と言いながらも3歳の一人娘を残してオールナイトで年越しって、数割は自業自得な気がするんですけど・・・。それに拘束しようとした黒人数人が立ち上がって抗議を繰り返していたら、けん制の発砲も有り得ると思うし。もちろん、拘束した後の無抵抗な市民を撃ってしまったというのは明らかに警察側の過失ですが。オスカーの良い面も小さな親切みたいな感じで描かれているのですが、人間には良い面と悪い面の両方があるのは普通で、オスカーの何度目かのやり直すが実を結ぶ可能性もあったわけですが、この事件でなくても、警察の過失でなくても、後々警察のお世話になる可能性は十分にあったわけで。簡単に人を撃てるアメリカ社会が人のタガのストッパーを緩くしていることが問題なのだと思います。撃ってしまった警察官が罪を償うのは当たり前だとして、差別で同じことが起きたりしないようにする、差別される側も卑屈になって悪い方向へいかないように、オスカーの彼女や母親のように毅然として生きることの難しさと大切さが大事なのだと思います。オスカーの母親として、自分の一言がって思うとやりきれないとそこだけは全面的に同じ立場の人間として悲しく思います。マイケル・B・ジョーダンはカッコイイし、スタイルも良いし、印象にも残りますし、これからくると思います。2014年公開。

 

 

「情愛中毒」

ソン・スンホン主演他。君なしでは眠れない。息もできない。―生きていけない。ベトナム戦争が終盤に差し掛かった1969年。ベトナムから帰還したキム・ジンピョン大佐(ソン・スンホン)は、上官の娘と結婚し、エリート街道を歩んでいた。しかし、秘かに戦争の後遺症にも悩まされていた。そんなある日、彼が暮らす軍官舎に、彼を慕う部下のキョン・ウジン(オン・ジュワン)とその妻ガフン(イム・ジヨン)が越してくる。官舎の妻たちの中でも異質な雰囲気を放つガフンに心惹かれていくジンピョン。ガフンも夫との間に愛はなく、ジンピョンとの距離を縮めていく。やがて2人は、人目を忍び逢瀬を重ねるようになるが・・・。ソン・スンホン史上、最もスキャンダラスで、最も激しく、最も純粋なラブストーリー。

6点!!ソン・スンホンは清純派というイメージは元々なくて、肉食が似合ってました。イム・ジヨンは脱ぎっぷりが潔過ぎ!!スタイルも良くて、それでいて童顔で清楚なイメージを最後まで保っているのが素敵な女優さんです。衣装もピンクが多かったですし。それぞれの結婚相手がそんなに悪い人じゃなくて、むしろジンピョンの奥さんなんか綺麗だし良い妻だし、言うことないのに、「これまで空虚だった。」って、それは酷過ぎるんじゃと思いながら観てました。ガフンの家庭もあまり描かれないのに、夫のどこが不倫するほど悪い人なのか、ピンときませんでしたし。(まぁ、実母が悪い奴だと言うくらいなんだから悪いんでしょうけど。)ここまで猪突猛進に不倫に溺れていくのは隙だらけで危なっかしくて観てられなかったですが、「息も出来ない。君なしでは生きていけない。」とあそこまでストレートに想いをぶつけられるのは、ロマンティックでうっとりしてしまう部分はありました。イム・ジヨンのキスされた時の顔も可愛いしー♪画面の半分くらいがモザイクになってしまうほどアダルトな作品ですが、不倫するカップルって理性的に動くカップルと溺れてしまうカップルの2パターンあると思っていて、特に不満はない日常なのに、恋をして溺れてしまうのはある意味リアルだなと感じました。美男美女の熱い恋にただただウットリして、ジンピョン同様、可憐なガフンに恋しちゃう作品です(内容はない(爆))2014年公開。

 

 

「ボヴァリー夫人」

ミア・ワシコウスカ主演他。修道院出の夢見がちな少女エマ(ミア・ワシコウスカ)は、情熱的かつ華やかな結婚生活を夢見て年上の医師チャールズ・ボヴァリー(ヘンリー・ロイド・ヒューズ)と結婚する。しかしその生活はエマが思い描いていたようなロマンティックなものとは程遠く、静かな田舎町と退屈な夫の存在は次第に彼女の心に暗い影を落としてゆく。やがて心の隙間を埋めるかのように、エマは知人の紹介で知り合った美しい青年レオン(エズラ・ミラー)に惹かれてゆく。レオンもまたエマに情熱的な思いをぶつけるが、人妻という立場はかろうじてエマの恋心を押しとどめ、思いは実ることなく彼は仕事のために都会へと去っていってしまう。再び孤独になったエマは、ほどなくして雇い人を夫のもとへ診察に連れてきた資産家のマルキ(ローガン・マーシャル=グリーン)と出逢う。ひと目会った瞬間からエマを気に入ったマルキは、世慣れた態度と甘い言葉で彼女を口説き始める。エマは既存の道徳観を超越するかのようなマルキの堂々たる振る舞いに戸惑いを感じつつも憧れを抱き、遂には体を許してしまう。夫ではない男に抱かれ、かつてない幸福を感じるエマ。それがやがて訪れる悲劇の幕開けだとも知らずに・・・。発表当時、<風紀索乱>の罪に問われた文豪ギュスターヴ・フローベールの代表作にして最大の問題作が今蘇る。

10点!!恥ずかしながら「ボヴァリー夫人」自体、初見です。ミア・ワシコウスカとエズラ・ミラーって、何をしててもこの時代とマッチして絵になります。ただただ溜め息が出るほどに美しい二人過ぎて鼻血が出そうでした (*´ρ`*) ローガン・マーシャル=グリーンも悪男ぶりが格好良くて、チャールズ役の人もタイプなので、イイ男祭り状態(爆)夢見がちな少女って、大成功するか大失敗するかしかないんですかね。。。エマの修道院育ちとは思えないタガの外れっぷりに「女は怖いな」と同性ながら思ってしまいました(^^;)欲も言えば、退屈も刺激も両方欲しいんです(爆)誰が悪いって、家主の留守中にコソコソ各家庭の夫人に会いに来るあの商人です。チャールズは普通に善き夫なのに故意ではないけれど、エマにハメられた感じでただただ可哀想でした。この夫婦に必要なのは理解するための会話だったと思います。レオンはエズラが演じているので、素敵だと思いがちですが、結局人妻とどうなりたかったのか?遊びだったのか?そうではなかったのか?解かり辛かったです。ミアの透明感がエマの行動が全部ピュアさをずかずか汚されたゆえだと思えてしまうので、この配役はベストだったと思います。なんか、悲惨な話なのにうっとりと清められた感じです(o´ω`o) 2014年公開。

 

 

「X-MEN:フューチャー&パスト」

ヒュー・ジャックマン主演他。2023年、バイオ・メカニカル・ロボット「センチネル」によって地球は破滅へと向かっていた。プロフェッサーXは宿敵のマグニートーと手を組み、1973年にウルヴァリン(ヒュー・ジャックマン)の「魂」を送り込み、諸悪の根源を絶とうとする。50年前の自分の肉体に宿り「センチネル・プログラム」の開発を阻止しようとするウルヴァリン。しかしその間も、2023年では暴走するセンチネルの過酷な攻撃で、地球滅亡のカウントダウンが進んでいた。2023年と1973年。2つの時代で同時進行する激しいバトルは、想像を絶する結末へと向かう―。アベンジャーズを超える最大のオールスターチームvs史上最強のバイオ・メカニカル・ロボット「センチネル」。地球の運命を賭けた最終決戦が今、始まる。

5点!!撃沈。最初の方は楽しく観てたんだけどなぁ、マグニートーが暴走し出す辺りから意味わからなくなってきて(わかるけど)、気づいてた落ちてました(T_T)「X-MEN」との相性悪いんだなぁ(^^;)「センチネル」ってなんで「センチネル」って名前なんだろう?とかウルヴァリンが最後に戻ってくるのがあの時なのも何となくわかるけど、言葉で他人に説明出来ないもやもやがあったりと、やっぱりSFは向いてないなぁと思いました。最初、クイックシルバー役でブーブー・スチュワートが出てて、でも後から出なくなっちゃってるので、彼好きなのでショックでした。マグニートーの鉄を操れるってそんなにも最強なのだろうか?それとも彼が悪方面だから?ジーンの方が強そうですし。まだまだ続編やスピンオフは続きますが、とりあえずあと1作頑張ります。2014年公開。

 

 

「アラサー女子の恋愛事情」

キーラ・ナイトレイ主演他。メーガン28歳、婚約者有りの“幸せ”女子。でも、その“幸せ”ってなんですか?学生時代の友人は将来を見据えて仕事に、結婚と幸せになっていく。そんな中、未だに先の見えない生活を適当に楽しみながら怠惰に過ごす28歳のメーガン(キーラ・ナイトレイ)は、ある日、恋人からプロポーズを受けて、パニックに!責任を伴う人生から逃げるかのように、たまたまその日居合わせた16歳の高校生アニカ(クロエ・グレース・モレッツ)の家に転がり込む。ティーンエイジャーの世界に足を踏み入れてしまうメーガン。しかし、アニカの父親クレイグ(サム・ロックウェル)との出会いが、その後の人生を大きく左右する―。人生の岐路に立たされた、オトナになりきれない女性たちに贈る、3大スター豪華共演による全米大ヒットのキュートなラブ・コメディ。

3点!!ディズニー配給なのに日本未公開なのが納得の小中学生向けの大人のモラトリアム・ストーリー。正直、キーラって顔以外に良いところがわからない意地悪な演技が上手い女優というイメージでしたが、メーガンは恐らく友人たちの間では最悪な女性だったと言われ続ける可能性があり、まぁ、自分の心に従った結果なのですが、適役だったと思います。でも、こんなに綺麗なキーラでも看板持ってブラブラ踊りながらバイトしてるニートって情けない感ハンパないです。原題は「laggies」なので「遅い」「遅れてる」とかそんな意味ですよね。類は友を呼ぶというけれど、メーガンも自分を成長させてくれるような友人や恋人といたら、ここまで自分を見失わないで済んだのかな?クレイグと価値観があえば、前進していけるのかな?環境って大事だなと思いました。久々に高校生役のクロエはただただ可愛い。劇場で観たら絶対公開するけど、クロエ好きならDVDでダラダラ観ていいかも。2014年日本未公開。

 

 

「マダム・イン・ニューヨーク」

シュリデビ主演他。世界の幸せはちょっとのスパイスでできている。シャシ(シュリデビ)は、二人の子供と夫のために尽くす、ごく普通の主婦。彼女の悩みは、家族の中で自分だけ英語ができないこと。夫や子供たちにからかわれるたびに、傷ついていた。姪の結婚式の手伝いで一人NYへ旅立つも、英語ができず打ちひしがれてしまう。そんな彼女の目の前に飛び込んできたのは「4週間で英語が話せる」という英会話学校の広告。仲間とともに英語を学んでいくうちに、夫に頼るだけの主婦から、ひとりの人間としての自信を取り戻していく。しかし学校に行っている間に幼い息子がケガを負い、彼女は母親としての自覚や責任感に欠けていた自分を責め、卒業を目前に学校へ通うことを諦めてしまう。それでも学校の仲間たちは彼女とともに卒業しようと協力するのだが、卒業試験の日が、姪の結婚式と重なり・・・。忘れかけていた、あの頃の自分―「ありがとう。自分を愛することを教えてくれて」少しの勇気が、私の世界を変えていく。それはきっと、あなたにも訪れる物語。

10点!!シュリデビの由美かおるバリの美魔女ぶりと劇中何度も出てくるラドゥがどんなお菓子はわからないけど、ひたすら美味しそうで食べてみたくなる映画。予想外の展開はひとつもないけれど、盛り上がりのタイミングを外さない音楽とシャシの周りの温かな人間関係にほっこりしたり感動出来る非常にハートウォーミングで素敵な作品です。そうだよ、夫婦も親子も家庭関係も大切なのは、互いへの尊厳なんですよ。日本も身内のことは悪く言うみたいな不必要な悪習がありますが、悪意なく日常的に大切な人を傷つけてるってありますよね。「それを言われてもしょうがない」と悲しく思うのが間違いで、ちゃんと訂正できる関係性でありたいし、それだけ自分を大切にできる人間でいたいとシャシを観てて強く学びました。あと、ローラン役のメーディ・ネブーが典型的なフランスのジェントルマンで甘めなのと、姪役のプリヤ・アーナンドが可愛かったです(^^)あとは、英会話学校の仲間たちの関係性が素敵だったのと彼らを観ていて、やはり、英語ってそんなに重要じゃないんじゃない?と思いました。母国なら母国語で話せれば十分だし、日本は外国人に道を聞かれたら英語で答えようと必死になるけど、「ここ日本だし。」って言っていいと思いますし、単語の組み合わせでもちゃんと向き合えばそれなりのやりとりは成り立ちます。英語が出来ないとそれだけで劣っているという考え方自体もまた間違いなんだなとシャシたちを観ていて、逆に気付かされる大切な作品です。2014年公開。

 

 

「5時から7時の恋人カンケイ」

アントン・イェルチン主演他。ニューヨーク。緑鮮やかなセントラル・パークや、世界有数のグッゲンハイム美術館などが立ち並ぶ、マンハッタン地区。小説家を志す青年ブライアン(アントン・イェルチン)は、街角でひとりタバコを吸う女性(ベレニス・マーロウ)に一目ぼれする。なんとなく近づき会話を交わし、名前はアリエル、フランス人であるという情報をゲット!お互いのことをもっと知りたくて、後日デートしていると、彼女の口から意外な事実が!?なんと彼女は2人の子どもがいる人妻だというのだ!さらに彼女から5時から7時のカンケイ=不倫のお誘いが!?ブライアンはこの誘いを一度は断るが、自由奔放で美しい彼女の魅力にハマってしまい!?夕方5時から7時の限られた時間の中で、アリエルからフランス流恋の手ほどきを受けるブライアン。ホテルではシャンパンでカンパイしながら、ベッド・イン。美術館デートへは、オシャレして仲良く腕を組んで。さらにアリエルの夫ヴァレリーや子どもたちにも「恋人」として挨拶をし、まるで家族のようになっていく。しかし、いつしかブライアンはアリエルに本当の愛を感じはじめ、5時から7時のカンケイでは我慢できなくなっていき!?

10点!!アントン・イェルチンの日本未公開作品が入ってる!と思い、鑑賞。ああ、もう彼には会えないんだと思うと余計切なくなる作品。良い意味で「不倫」を肯定して前向きなベクトルで終わらせているのに、ちゃんと切ないアンニュイな作品で、恋愛の良いところが全部詰まってます(*^^*) 人魚姫のアリエルは泡となって消えてくれるけど、現実のアリエルはずっと存在し続ける(しかも同じ街に)というのが、きついなぁ、でも会いたいなぁって思うんだろうなぁと切なさが天井知らずです。ブライアンはきっと「プロポーズなんてしなければ今も一緒にいられたのに。」「僕の想いは彼女を取り巻くすべてに勝てなかったんだ。」と若いから思うかも知れません。でも、そうじゃないんだよ!違うの!フランス人の一般概念が果たしてアリエル夫婦のようかはわかりませんが、変わらない関係はないし、人を愛することと生活を共にすることって全くの別だと、私は思います。そういう意味ではアリエル夫婦のあり方は信頼性がとても重要だし、アリです。不倫はそういう意味でも恋愛の良いところ取りな方法なのですが、恋愛の良いところは相手を想い切なさを募らせ、会えない日を数えて胸をえぐられるくらいの苦しみで泣いてしまうというのも入っているわけで。本当に、大切に思える人に出会えただけで幸せって思えればいいのになー(笑)ブライアンは作家志望だからか自然とそこに行きついているのが凄いです。ロマンティストって絶望しないのかな?(爆)会えなくても大切に想い合った時間は自分や相手の糧になると信じ、傍にいなくても、別の人と愛し合っても、ずっとずっと忘れない心の奥底に入っている綺麗なカケラみたいな時間を想いを共有出来たらと願ったことがある人には刺さりまくる映画なのでぜひ(笑)切なさの余韻がものすごい大波で襲ってくるの、どうにかして欲しい・・・(苦)2014年日本未公開。

 

 

「SHIFT~恋よりも強いミカタ~」

イェン・コンスタンティーノ主演他。こんなにそばにいるのに、果てしなく遠い、恋人までの距離。真っ赤な髪のエステラ(イェン・コンスタンティーノ)の夢は、シンガーソングライターになること。だけど、いまはコールセンターで働いている。夢見るだけの毎日もなかなかうまくいくわけでもなく、これで良いのか?と自分探しの日々職場に遅刻してばかりのエステラに、面倒見がよく、仕事も出来るイケメンの先輩トレヴァー(フェリックス・ローコー)が教育係に任命され、ふたりはすぐに意気投合する。やさしくサポートしてくれるトレヴァーに、エステラはやがて友達以上の淡い恋心を抱き始めるのだが、トレヴァーとの間にはどんなに背伸びをしても超えられない壁があって…。「胸騒ぎの恋人」×「恋する惑星」×アジアン・ニューウェーブ 。想い焦がれる切ない心をカラフルに描く、フィリピン発オフビートなラブストーリー。

5点!!セクシャリティーの多様化が認められているフィリピンだからこその映画ですね。現実ではエステラとトレヴァーのケースはあるあるだと思いますが、映画では思い出す限りあまり観たことがないのが、意外でした。エステラは過去にも同じような経験があるけれど、トレヴァーもきっと、女友達として仲良くなっても恋愛対象に見られてしまってというやりきれない経験を沢山してきたんだろうなと最初から、彼の人生を想って少し切なくなりました。恋愛の問題だけでなくて自分に全く非がないのに大切な人が離れていってしまうって、男女でも起こるけど、その頻度が多いのは辛いです(>_<)トレヴァーを演じた俳優さんは大学生にも見えるけど、エステラを演じたイェン・コンスタンティーノは真木よう子みたいな感じで結構大人にも見えるし、劇中の職歴設定も数年単位であるので、何歳設定?と思いました。30代間近で夢見がちでやさぐれててというのなら、若干痛い(爆)後半、トレヴァーはエステラを失いたくないあまりにその感情が友情なのか、恋人よりも大切な感情なのか、悩んでしまって、そこに男装したらめちゃめちゃ格好良いエステラが現れたものだから、「あれ?あり?なの?」って思っちゃったのかな。トレヴァーの辛さもわかるし、絶対無理だと思っていたのに一瞬の可能性が見えてしまったエステラも辛い。いっそ、博愛主義者なら!(爆)状況や感情などすべてを会話劇とチャット画面のみで淡々と見せていくのは、後半は雰囲気があって良かったけれど、前半は動きがないのがわかっているので、寝落ちしました。とても評判が良い作品なので観てみましたが、静かな映画がダメな人はダメだと思います(^^;)2014年公開。

「トランスフォーマー/ロストエイジ」

マーク・ウォールバーグ主演他。<あれから4年、人類はすべてのトランスフォーマーを敵とみなした・・・。>金属生命体が瞬時に“トランスフォーム”する斬新な発想と驚愕の最先端VFXにより、全世界で歴史的大ヒットを記録し社会現象を巻き起こした「トランスフォーマー」。日本で誕生し30周年を迎える今夏、あのオプティマスプライムやバンブルビーが帰ってくる!そして、新たな脅威となり地球に襲来する新ディセプティコン。更に恐竜がトランスフォームする伝説の“ダイナポット”。果たして、彼らは敵か味方か・・・!?とてつもないスケールで描かれる今年最大の話題作が、遂にトランスフォームを開始する!!

4点!!侍をモチーフにしたオートポットや日の丸な景色とか日本をフューチャーしてた割に戦い方えげつない~~(>_<)日本だったら後ろからとどめとか絶対しないから!(>_<)マーク・ウォールバーグを主演に据えているのに、完全なるイケメン(ジャック・レイナー)を隣に配置されてて、「あなたじゃ画が保たない」と言われているようでマーク・ウォールバーグが可哀想でしたが、ジャック・レイナーはどこの角度から見てもイケメン(笑)しかも、レーサーって。テッサ役のニコラ・ペルツはまたイケイケの金髪美女だし。このシリーズのヒロインのタイプは決まっているんですね。今回は、主人公たちが戦わなくてもいい戦いに自ら突っ込んでいくので、なんで逃げてるんだろう?どこに逃げてるんだろう?とか「パパ、行かないで!」とか、激しく同意でした(爆)地球がトランスフォーマーたちを排除しようとなって数年の話なのに、オプティマスプライムたちはなぜ地球にい続けるのだろう?と彼らの行動理由もわからなかったので、無駄にすごいアクションにグッタリ。でも、オートポットたちのキャラは今回はよく立っていて面白かったです。バンブルビーは相変わらず可愛い。2作目から面白くなるのかな?(前3作もそうだったので)ジャック・レイナーは続投だといいな♪ 2014年公開。

​「大統領の執事の涙」

フォレスト・ウィテカー主演他。すぐ目の前で、世界が動いていた。綿花畑の奴隷として生まれらセシル・ゲインズ(フォレスト・ウィテカー)は、見習いからホテルのボーイとなり、遂には、ホワイトハウスの執事にスカウトされる。キューバ危機、ケネディ暗殺、ベトナム戦争・・・、アメリカが大きく揺れ動いた時代。セシルは、歴史が動く瞬間を、最前で見続けながら、忠実に働き続ける。黒人として、そして、身につけた執事としての誇りを胸に。「世の中をよくするために、父さんは白人に仕えている」。そのことに理解を示す妻とは別に、父の仕事を恥じ、国と戦うため、反政府運動に身を投じる長男。兄とは逆に、国のために戦う事を選び、ベトナム戦争へ志願する次男。世界の中枢にいながらも、夫であり父であったセシルは、家族と共にその世界に翻弄されていく。彼が世界の中心で見たものとは?そして人生の最後に流した涙とは―?彼は、見ていた。7人の大統領に仕えた黒人執事。世界の中心<ホワイトハウス>の知られざる物語。

7点!!アメリカの事件と大統領が何をしたかは世界史レベルくらいしか知らないので、セシルを通して見る黒人の歴史と大統領がどう動いたかが、とても感情移入出来る形でわかりやすく描かれていて素晴らしかったです。セシルは寛容と忍耐を深く持ち併せている男性で、「大統領の執事の涙」とありますが、セシルが涙を見せる場面はそう多くはありません。でも、フォレスト・ウィテカーの演技を観ていて耐えて働く父親の姿が辛くて。心の中の涙という意味もあったのだなと感じました。そして、黒人解放や平等を謳いながらも、ホワイトハウスではセシルが退職するギリギリまで黒人執事は昇級することも、給料も平等には貰えなかったという事実に、アメリカの裏と表の顔を見てしまった気がしました。セシルがそれでも耐え続けたのは執事だという以前に、一言言おうとしただけで殺されてしまった自身の父親の姿があったからだと、幼い頃から続く虐待の歴史が残すトラウマも深く感じました。オバマが大統領になっても、決してハッピーエンドにはならないのだなとこの歴史を生んだ人々の罪が色濃く残る作品でした。それに、あんなに華々しくオバマが大統領として活躍した数年後に、全く逆の考え方のトランプが大統領になるアメリカってやっぱり変だし、良く言えばフリーダムだけど、考え方に一貫性がないので怖い国です。2014年公開。

 

​「サッドティー」

岡部成司主演他。「ちゃんと好き」って、どういうこと?二股を解消したい映画監督とその2人の彼女。彼の行きつけの喫茶店のアルバイトの女の子とマスター。彼女へのプレゼントを買いに行ったお店の店員に一目惚れする男。元アイドルを10年間想い続けるファンとその存在を知って彼に会いに行こうとする結婚間近の元アイドル。さまざまな恋愛を通して描く、「ちゃんと好き」ということについての考察。

8点!!柏木(岡部成司)の髪の毛は「メリーに首ったけ」のファン設定?それとも、二股を傍から見た感じをわかりやすく表現したとか?モヤモヤと下腹部をドスドス突かれる感じから、段々笑えてくるのが癖になる映画。早稲田(武田知久)と園子(星野かよ)が別れ話をする辺りから笑えてきちゃいました。上から目線で下から言うみたいな。「好きになってもらえなくてごめんね。」って新しい(笑)殆どのキャラクターが、自分が言って欲しい言葉を引き出すために相手に話しかけているのがエグイです。その関係性は歪んでいて、でもやってしまう瞬間は人生できっとあって、後で後悔するんだよなぁと過去をえぐられました(^^;)でも、「モテ必須ワード」も結構散りばめられているのが、不思議。柏木の二股は、何年設定なのかが気になりました。柏木のことを、本命の子はダメンズだとわかって付き合っていて、浮気相手の子は本当に素敵だと思って付き合っているのが、面白かったです。柏木はところ構わずダメンズ発言しまくりなのに、「恋」というフィルターがかかっていると気付かないことってあるんだとゾッとしました(>_<)「テラスハウス」より身近にリアルで、今泉監督は人間観察が好きなんだろうなぁと観ていて思いました。でも、監督本人を投影してたり、監督の知り合いの話とかじゃないといいなぁと笑えないキャラ設定と台詞に真っ青になる他人事じゃない作品でした(爆)2014年公開。

 

​「エンダーのゲーム」

エイサ・バターフィールド主演他。エンダー・ヴィッギン、禁断の<サード>の少年戦士。宇宙戦争を終わらせることが、彼の宿命―20XX年、謎の生命体フォーミックの侵攻から、からくも絶滅を免れた人類は、迫り来る第二次侵攻こそ、人類存亡を賭けた最終決戦と覚悟を決め、地球の運命を託す新世代の戦士の育成を急いでいた。優秀な兄姉の存在によって、その頂点に立つ<戦争を終わらせる者>と期待され、政府によって誕生を特別許可されたサードの少年・エンダー(エイサ・バターフィールド)はその類まれなる戦闘ゲームセンスと出自から、国連艦隊の戦闘訓練を次々とクリアし、若干10歳にして自分の隊を率い、指揮官となるべく24時間あらゆるプレッシャーにさらされる。エンダーの才能を妬む者からは、卑劣な手段で攻撃され、命のやりとりさえも、訓練の一環だった。だが、地球に残された時間は、あとわずか。グラッフ大佐はついに、エンダーに最後の試練を課す。それは、失敗の許されない艦隊シュミレーション演習。だが、それには、エンダーの心を徹底的に破壊しかねない、衝撃の事実が隠されていた・・・。

8点!!かなり昔の小説なのに、今観てもまだ“近未来”なことが凄い。そして、子どもが主人公なのでSFだけどちゃんと理解できるし、世界観全体より、主人公の内面を重視しているので、楽しめます。地球滅亡を前にして10歳前後の子どもを前線に出していいのかとか、その結果、壊れてしまった子どもの精神ケアはどうするのかとか色々考えさせられます。ドローンが多用されている今、将来的に、ゲーム感覚で戦闘に参加する未熟な若者、ゲームと同じだと言い聞かせる悪い大人がリアルに存在する世界になりそうで、ただのSFファンタジーではないところが怖かったです。死の痛みを実感として知らない人間は戦地へ送り出してはいけないです。「一度攻撃されたら全滅するまで叩きのめせ」という考え方もいかにもアメリカで、そういう教育をされた子どもたちはエンダーのように後々無抵抗に傷付くことになるのではないかと怖いのとウンザリなのと半々な気持ちに。ヴァレンタイン(アビゲイル・ブレスリン)とピーター(ジミー・ピンカク)の優秀さと活躍が本作では描かれていないので、候補生から脱落した二人みたいな扱いで可哀想でした。戦闘練習シーンとかは大抵どれも似たようなもので退屈ですが、本作は展開が早いし、キャラクターも魅力的なので眠くならず、クライマックスはドキドキとワクワクとその先にあるやっぱりかの絶望と。エンダー以外のメンバーは落ち込んでない風でしたけど、エンダーと同様にダメージ受けますよね、普通。その辺りまで内面に沿って描いてくれたらもっと良かったと思いますが、思いのほか夢中になって楽しめる、私にとっては激レアなSF映画です(^^)2014年公開。

「サスペクト 哀しき容疑者」

コン・ユ主演他。殺人事件の容疑者は、妻子を殺され、祖国からも捨てられた北の元特殊工作員―男はただ復讐のためだけに生きている。都会の片隅で孤独に暮らす男チ・ドンチョル(コン・ユ)。彼の正体は、北朝鮮特殊部隊の元エリート工作員。目的はただひとつ、愛する妻子の命を奪い韓国へ逃げ延びた犯人への復讐。運転代行業をしながらその行方を追っていたドンチョルは、唯一親身に接してくれたハク会長の殺害現場を偶然目撃し、ある遺品を手にする。その瞬間から、復讐に燃える「追跡者」というだけでなく、会長殺しの「容疑者」として“国家の狩猟犬”セフン大佐(パク・ヒスン)に追われる二重の運命を背負ってしまう。そして、人の心を封印した男の孤独な戦いが始まった!ほぼ前編ノースタントで挑んだ哀しき野獣へと変貌したコン・ユ×鋭利な狩犬と化したパク・ヒスン。全編がクライマックスと化す超速チェイスアクション。

5点!!コン・ユの肉体改造とアクションは凄い。いつもの甘いマスクの方が良いのにって思いながら観始めたはずが、漢コン・ユの格好良さにクラクラきちゃいました。この手のギャップはやばい(笑)物語はエモーショナルなはずが、それを極力抑えてアクションを見せるのに徹している感じです。バック音なしの肉弾戦のリアルさとか車でバックしながら階段を駆け下りていくアクションとか観たことのない映像に引きつけられました。しかし、カット割りが多く、せっかく俳優が凄いアクションをこなしていても、何をしているのかわかりにくくてもったいなかったです。ドンチョルだけでなく、北朝鮮側の人間は皆、家族を殺されそうになってるか、脱北しても北に狙われるわ韓国に脅されるわで、ひたすら可哀想な人しかいなかったです。亡命しても良いことないのかなって思ってしまいました(爆)権力者の男たちのドロドロ劇の粘りに粘るしつこさは韓国特有のもので、日本みたいに敵も味方も簡単に諦めないので、観てて面白いです。シンプルに見せてくる感じは格好良いのですが、もう少しエンタメ要素を加えてくれたら、大作に底上げできるのではないでしょうか。2014年公開。

​「7番房の奇跡」

リュ・スンリョン主演他。春には黄色いランドセルで学校へ…娘の入学式を夢見ていた、知的年齢が6歳の父親ヨング(リョ・スンリョン)と、しっかりものの6歳の娘イェスン(カル・ソウォン)に突然の事件が影を落とす。ヨングは殺人の容疑で逮捕、収監。娘はひとり寂しく父を思い、塀の中では父が娘に会いたいと思いを馳せていた。そんなある日、ヨングに命を助けられた7番房の房長と仲間たちが、娘イェスン潜入大作戦を決行!しかし、二人の幸せな時間は長くは続かず…。 裁判の最終弁論、ヨングは最後の最後になぜか無実の罪を認めてしまうのだった。数年後、娘イェスン(パク・シネ)は弁護士となり父の無罪を証明するために奔走する。そして父が本当に守りたかったものが時を越えて明かされる・・・。6才の心を持つ父、しっかり者の6才の娘・・・2人の奇跡は塀の中で起きた。すべての人に贈る、この冬一番の父娘の物語。

6点!!リュ・スンリョンの演技とカル・ソウォンの可愛さが尋常じゃなくて!ファンタジー色強めで「パディントンかよ」とツッコミを入れてしまう感じのストーリーではあるのですが、韓国の貧富の差から生まれる犯罪の闇も見え隠れして、ほっこり笑って泣いて楽しめました。もっと泣けるかと思ったのですが、ありえない展開の連続だったので、泣けなくて、でもヨングの背中に書かれたメッセージで涙腺決壊しました(;_;)あとは、オ・ダルスがいるだけで場が締まって観ていられます。前半の二人が凄い名演を見せていたので、パク・シネにもう少し頑張って欲しかったです。偏見かも知れないですが、韓国は障害者が罪を着せられたり、放置されているケースが多いような気がするので、ちょっとシャレにならない怖さがあるなと感じました。たくさんのオジサンがわちゃわちゃしている映画ですが、関係性がわかりやすいので、オススメです。2014年公開。

「シークレット・ミッション」

キム・スヒョン主演他。北朝鮮のエリートスパイとして南に潜入し、田舎町でバカになりすますよう命じられたリュファン(キム・スヒョン)。彼は町で生活しながら作戦実行命令が下されるその時をひたすら待っている。貧民街でバカを演じて2年が経ったある日、同志のヘラン(パク・ギウン)がロックミュージシャンになるという任務を背負って街に潜入。夏にヘジン(イ・ヒョヌ)も普通の高校生に扮しリュファンと同じ街に派遣された。リュファンは2人に南の習慣などを教えながら、生活をサポートする。2人は作戦の実行を待ちつつ、南での町の人々との日々に溶け込んでいった。そんな中、北の情勢に動きがあり、3人にようやく作戦実行の命が下る。しかしその内容は、彼らが望んでいた結末とはほど遠いものだった。彼らは無事作戦を遂行し、伝説となって祖国に帰ることができるのか?注目の若手俳優競演で贈る、観客動員数600万人越えの北朝鮮最高エリートのイケメンスパイたちの密やかで偉大なミッション・エンターテインメント。

4点!!漫画が原作らしく、基本はギャグ漫画なのかな?という緩さで1時間過ぎちゃうので、上質な韓国映画を観慣れているとなかなか辛く眠くなります。町の住人とのエピソードもきっとそれぞれあるんだろうなという描き方がされているけど、時間の問題ですべてカットされていて、そことの関係性とか3人の仲の良さなどをもう少し描いてくれていたら、後半に活きたと思います。リュファンとヘジンの関係性が熱くて、ストーリーがシンプルな分、青春がストレートに刺さりました。リュファン役のキム・スヒョンはバカモードの時とイケメンモードの時のギャップが凄くて、イケメンでもここまで変顔出来るんだ!と最後まで観慣れませんでした(^^;)あと、これまでの映画での北朝鮮スパイは単独で動いているイメージがあったのですが、北から追っ手がもう日本の時代劇じゃないかというくらい「出合え出合え~」な数だったので、漫画だなぁと(>_<)もう少し笑いを詰め込むか大きなどんでん返しを組み込んでもらえないと、20代以降の方にはキツいんじゃないかと。アクションはまぁまぁで動きは良さそうですが、演出とお金のかけ方で差が出ちゃった感じです。でも、漫画原作の韓国映画を初めて観たので、こういう感じなのかと知れて面白かったです。2014年公開。

「リトル・フォレスト 夏・秋」

橋本愛主演他。生きるために食べる。食べるためにつくる。“小森”は東北のとある村の中の小さな集落。いち子(橋本愛)は一度都会に出たけれど、自分の居場所を見つけることができず、ここに戻ってきた。近くにスーパーもコンビニもない自給自足の生活は自給自足に近い暮らし。稲を育て、畑を耕し、周りの野山で採った季節の食材から、何目かの料理を作る。夏は畑で採れたトマトを使ったパスタ、麹から作った米サワー。秋には山で採ったくるみの炊き込みごはん。時に立ち止まりながら、自然と向き合う日々の中で、いち子はおいいしいものをもりもり食べて明日へと踏み出す元気を充電していく・・・。自然の恵みを食べて、生きる力を充電する春夏秋冬の4部作。

 

8点!!始まって10分で「あ、これ好きだな」というのがわかる作品。作って食べて自然の音が聴こえてくるだけなのに全然眠くならなくて、逆にだんだん集中していく感じ。橋本愛のあどけない感じの話し口調が良いです。夏・秋編でもエンドロールを挟んで2部に分かれていて、夏編に出てくる食べ物はとにかく美味しそう!作り方も丁寧に説明されるので、作ってみようとなると思います。とにかく自然に触れたくて癒されたくて観たので、最高のヒーリングムービーでした。2014年公開。

「オッド・トーマス 死神と奇妙な救世主」

アントン・イェルチン主演他。南カリフォルニアのごくありふれた町。オッド・トーマス(アントン・イェルチン)はダイナーで気ままに働く20歳のコック。しかし、“オッド(奇妙)”という名のごとく、彼には特異な能力があった。平和に生きていたいと願うオッドだが、霊が見えるとつい関わってしまう。そんなある日、街で“ボダッハ”という不気味な悪霊を大量に目撃する。ボダッハは暴力的で悲惨な死を嗅ぎつけて集まって来る。「この街はかなりヤバイ!」。町の危険を放っておくわけにはいかないオッド。果たして彼に町の平和は守れるのか?そしてオッドの運命は?「ハムナプトラ」シリーズ監督×「ダークナイト」VFX製作チーム最強タッグ!

9点!!色々大人の事情で結局アメリカで公開されずに密かに日本でだけ公開した、とてもよく出来ている秀作。アントン・イェルチンの見た目判断だけで文系ヒーローかと思ってたけど、冒頭からバキバキの肉体派ヒーローで映像とイメージが合致せずに「???」ってなります(笑)あと、アントン・イェルチンの映画にありがちだけど、基本アントンがずっと一人でナレーション解説してる(^^;)ヒロインのストーミーを演じたアディソン・ティムリンがリリー・コリンズ×ニーナ・ドブレフみたいな女の子でめっちゃ可愛いです。この映画が公開されヒットしていたならブレイクしたのかもと思うと残念でなりません。彼女の映画はほとんど日本に入ってきていないので、売れてカムバックしてほしいな。90分強の作品ですが、ストーリーが何重トラップにもなっており、脇役たちも魅力的に描かれていて、アクションあり、オカルトあり、ラブありとてんこ盛りなので、かなりしっかりと映画時間を楽しめる秀作です。アントンがピンチの時にいつもいちゃついてるウィリアム・デフォーとか笑える箇所も多いです。オカルト描写がオッドの精神的なものを反映しているのか時空的なものなのか悪霊的なものなのかわかりにくかったです。そんなに怖くないお化け屋敷に行った感覚でキャーキャー言いながら観たい映画で、最後は切なさでホロリとなる小さな遊園地みたいな作品です。2014年公開。
 

「グランド・ブダペスト・ホテル」

レイフ・ファインズ主演他。これは、ヨーロッパ随一のホテルを仕切る“伝説のコンシェルジュ”グスタヴ・Hと、彼がもっとも信頼を寄せるベルボーイのゼロ・ムスタファが繰り広げる冒険ミステリー。1932年、格式高いグランド・ブダペスト・ホテルには“伝説のコンシェルジュ”と呼ばれるグスタヴ・H(レイフ・ファインズ)がいた。究極のおもてなしと信条とする彼は、宿泊のマダムたちの夜のお相手もこなし、多くの客が、彼を目当てにホテルを訪れる。しかし、彼の人生は一夜にして変わる―長年懇意にしていた“マダムD”(ティルダ・スウィントン)が殺され、貴重なルネッサンス時代の絵画と莫大な遺産争いに巻き込まれたのだ。ベルボーイのゼロ(トニー・レヴォロリ)とともにコンシェルジュ・ネットワークを駆使するグスタヴは、誇りをかけて謎を解き、ホテルの威信を守ろうと大戦前夜のヨーロッパ大陸を飛び回る!現代から60年代、そして大戦前夜へ―3つの時代を無済む叙事詩。“伝説のコンシェルジュ”が究極のおもてなしとミステリーで皆さまをお待ちしております。ウェス・アンダーソン監督独特のユーモアの中に、究極のプロフェッショナルたちとの誇りと絆、師弟を超えた信頼が輝く、超一流エンターテインメントが誕生!2014年ベルリン国際映画祭銀熊賞受賞作。

6点!!ウェス・アンダーソン作品だと思って観れば、独特のテンポ感や展開に遅れをとらずに楽しめます。ジュード・ロウ、ティルダ・スウィントン、シアーシャ・ローナン、レア・セドゥ、ウィリアム・デフォーなど他にもたくさん有名俳優たちが揃っていて、豪華!その中心がレイフ・ファインズというのが、アンダーソン作品らしい肝になっていると思います(^^) 本作の紙芝居の木枠の中みたいな世界観で乗り物やお菓子など小物が可愛くて、ブダペストのはずなのに、どこの都市かわからないファンタジー感満載です。グスタヴととホテルの運命はアンダーソンらしいけど、廃れてしまった現在を観るのは悲しかったです。ホテルの運命もグスタヴと共にあり、大戦の最中、ゼロではどうにもならなかったのかな?と後味がアンハッピーです。ヨーロッパの古いお菓子みたいな可愛くてライトに楽しめる作品です。2014年公開。

「監視者たち」

チョン・ウソン、ハン・ヒョジュ、ソル・ギョング、ジュノ出演他。警察内特殊組織監視班vs姿なき完全犯罪組織。ハ・ユンジュ(ハン・ヒョジュ)はずば抜けた記憶力と鋭い洞察力、そして驚異的な集中力を備えた刑事。そんな彼女が新人として配属されたのは、韓国警察特殊犯罪課(SUC)内で凶悪犯の行動監視を専門とする“監視班”だった。そこにはベテラン班長のファン・サンジュン(ソル・ギョング)やムードメーカーの通称“リス”(ジュノ)などユンジュと同じ特別な能力の持ち主が集まっていた。監視班のメンバーは、決して顔を明かさず、自分につながる証拠も残さない武装犯罪グループの冷酷なリーダー、ジェームズ(チョン・ウソン)の追跡捜査を通して、徐々に絆を深めていく。しかしジェームズは抜群の頭脳と高度な戦略で、彼らの監視網を毎度くぐり抜けてしまう。サンジュンらはあらゆる手を尽くしてジェームズを見つけ、彼の犯罪を阻止しようと試みるが・・・。本国観客動員数500万人超えを記録した“監視のエキスパート” VS “姿なき完全犯罪組織” 息もつかせぬ緊迫感で疾走する、新たなるサスペンス・アクション!

4点!!観客動員数と「弁護人」を超えたという触れ込みでかなり期待しちゃってたのですが、序盤30分が過ぎるまで誰が誰だかわからないし、わざと多重構造にして余計観にくくなっているし、もう最初からリタイアしそうでした。チョン・ウソンとハン・ヒョジュの美男美女コンビが出ていなかったら厳しかったです。基本、街や建物内で監視しているのみで敵も実行するまでは周囲の動きを探っているだけなので、派手なドンパチがあるわけでも、バレそうでドキドキ、命の危険が迫ってハラハラといった緊迫感もなく、最後まで地味な感じでした。韓国映画にカーチェイスはつきものなので、そこは派手カウントしてないです。ヒロインの映像記憶能力をもっと生かして追い詰めていく感じが欲しかったです。あと、敵方の目的も使命感が感じられないし、なんていうか、一歩深く踏み込んだ韓国映画でしか描けない激しい感情の応酬みたいなのを期待して肩透かしでした(>_<) 2014年公開。

「アデル、ブルーは熱い色」

アデル・エグザルコプロス、レア・セドゥ主演他。あの時から、生きることは歓びになった―運命の相手は、ひとめでわかる―。アデル(アデル・エグザルコプロス)は、道ですれ違ったブルーの髪の女に、一瞬で心奪われる。偶然再会を果たしたエマ(レア・セドゥ)は、画家を志す美大生。アデルは一途に、エマにのめりこんでいく。数年後、教師になる夢を叶えたアデルは、エマの絵のモデルをつとめ、幸せな日々を送っていたが・・・。心の震えが聞こえてくるほどリアルなアデルの想いと、どんなに愛に傷ついても信じた道を歩き続ける強さに、誰もが深い共感と感動を抱かずにはいられない。愛の真実に迫り、生きる歓びと勇気をあなたに―映画史上もっとも美しい愛の神話。

4点!!1回目寝てしまって2回目で完走。レア・セドゥが本当に男の子に見えてびっくり。すきっ歯なのってわざとかな?これはアデルが浮気しちゃったのもわかるな~(^^;) あの扱いは雑だよ、それを省みないのは酷いと思う。お話的には普通のよくある恋愛もので、哲学とか美とか絡めているけど、そんな深いところまで突っ込んでないし。でも、フランスの学校が「水の罪は~」とか語り合うのは面白くて、だからフランスは物にも性別があるのか!と納得しました。なんていうか、運命と生き方と価値観って全部バラバラですよね。だから愛に苦しむ。人生の一時なら楽しめるけど、ずっとだと無理ってなるんだと思いました。でも、神話扱いするほどの恋愛映画ではないかな。2014年公開。

「観相師」

ソン・ガンホ主演他。「顔」を見るだけで性格から寿命まで全てを見抜く天才観相師ネギョン(ソン・ガンホ)は、息子や義理弟と送る貧しい生活から脱する夢を抱き、都の芸妓に招かれて観相業を始めた。その眼力は人々の運勢のみならず、殺人事件の真犯人をも暴くとあって、評判はたちまち宮廷にまで知れ渡る。やがて、“トラ“の異名を持つ優れた高官キム・ジョンソ(ペク・ユンシク)の信頼を得たネギョンは、念願叶って宮中の要職に抜擢される。だが王の弟・首陽大君<スヤンテグン>(イ・ジョンジェ)に“オオカミ”のように冷酷な「逆賊」の相を読み取ったことから、国家の命運と自らの人生を左右する謀反へと巻き込まれていく─。朝鮮王朝史上、もっとも凄惨な覇権争いに身を投じ、運命を変えようとした男たちの戦いを描く歴史超大作!

6点!!何という悲劇(|| ゚Д゚) この辺りの歴史も登場人物も全くわからない上に(最後の燕山君のところでようやく繋がった)、やたらと高官たちが多いので、良い人っぽい、悪い人っぽいというアバウトな見方で観てました(爆)何ていうか善人は踏みつぶされていくのが歴史ですよね・・・悲しいけど。キラキラ王子のイ・ジョンソクとソン・ガンホが親子という設定には違和感しかなかったけど、流石に二人とも追い詰められた時の演技が群を抜いて上手い。ソン・ガンホは当たり前に上手いですが、イ・ジョンソクもスイッチ入るとガラリと変わる演技をする俳優なんですよね。完璧な観相師なんてほぼ千里眼に近い能力なので、権力に近づいたら真っ先に殺られちゃいます・・・。このクーデターの裏に観相師がいたことまでは実話みたいだけど、どこまでが本当のことなのか気になります。朝鮮史は目に見えないものを信じてたり、実際登場したり、ほぼファンタジーのような世界観なのに実話なのが不思議で面白いです。2014年公開。

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