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ゆゆの勝手に映画評(2015)

「ビッグ・アイズ」

 エイミー・アダムス主演他。大きな瞳だけが、知っている。ポップ・アート全盛期の1960年代、世界中で一大ブームを巻き起こした、どこか悲しげな大きな目をした子どもたちを描いた<ビッグ・アイズ>シリーズ。ウォルター・キーン(クリストフ・ヴァルツ)は、その作者として一躍有名人となった。しかし、実はその絵画は1枚残らず全て、内気で口下手なウォルターの妻マーガレット(エイミー・アダムス)が描いたものだった!リッチなセレブ生活を手にしたふたり。だが、10年を過ぎたころ、彼女は真実の公表を決意する!なぜ―?アート界を揺るがす世紀のスキャンダル―果たして、ふたりの運命は?ティム・バートンも驚いたウソのような本当の話。

9点!!夫婦が仲良く発表してたのは、実は妻が一人で描いた作品だった!という夫婦感動ものかと思いきや、(ポスターの感じで。)蓋を開けたら、作品を巡るドロドロ裁判もので、びっくりしました(笑)どこまで本当なのかはわかりませんが、クリストフ演じるウォルターが、まぁー、ペラペラに軽い、口から生まれたような男で、仕草も怪しいし(爆)、そんな男にコロッと騙されちゃうマーガレットって、一回結婚失敗してるのに、どこまでウブなんだ?と思いました(@ ̄□ ̄@;) 芸術家だからしょうがないのかしら(>_<) 冒頭で、はっきり‘男性優位の’女性に不遇の時代だったと言っていたので、そんな時代の中で、か弱いマーガレットが、娘と自分を取り戻すために戦うと決めてからは、頑張れ!頼むから、これ以上騙されないで幸せになって!と、素直に応援する気持ちで観ることが出来ました。テンポも良くて、あれよあれよという間に、世間を騙した事になってしまった感じや、面白裁判なのに、ちゃんとハラハラ出来たり、とても面白かったです(*^¬^*) マーガレットの 自分の分身のような作品を盗まれている苦痛と悲しみや、娘にさえ自分を偽らなければならない苦悩を、もっと色濃く描いていたら、ウォルターとの光と影の対比が、よりはっきりして、裁判に至るまでの流れも、もっと盛り上がったのではないかと思いました。しかし、あんな嘘のかたまりみたいな男に世の中が騙されちゃうんですね(>_<) ゴースト~って知られてないだけでゴロゴロいるのかと思うと、騙す方の人って、何だかなぁと思います。2015年公開。

「映画 ST 赤と白の捜査ファイル」

藤原竜也、岡田将生主演他。警視庁の特殊機関「ST」はキャップである百合根(岡田将生)のもとに優秀だが変わり者の分析官が集まっていた。トラブルを起こしながら(?)乗り越えながら(?)数々の難事件を解決してきた「ST」だったが、囚人の脱走劇を企てた事件が勃発!警察の威信が地に落ちていく中、容疑者として逮捕されたのはSTリーダー赤城左門(藤原竜也)!?これは悪夢のはじまりに過ぎなかった・・・。ST最後にして最大の難事件が幕をあける。

5点!!ストーリーは置いておいて、なんだ、このBLな作りは(笑)赤城のツンデレ、ハンパないんですけど。百合根が「黙れ!」って命令口調になるとこ、キュンと来ちゃったんですけど。百合根を女性に置き換えたら、完璧なラブストーリーじゃないですか(爆)ストーリーは、ドラマの延長戦なので、あくまでドラマな感じです。映画として、盛り上がるかなーっと良いところまでいってるのに、演出とか撮り方が惜しいです。たくさんの謎の協力者とか、安達由実親子も、出しただけで拾わないし、いらなかったんじゃ・・・と思ってしまいました(._.)_ 赤城vs.STも、頭脳戦というより、反則技ですし。キーになるウィルスも、いまいち大変度合いが伝わって来なかったです。(抜け穴が多すぎて。)事件か、ツンデレラブストーリーか、両方か、映画にするなら、驚かせて欲しかったです。2015年公開。

 

「きっと、星のせいじゃない。」

シャイリーン・ウッドリー主演他。運命がくれた、今日が愛しい。ヘイゼル・グレースは末期のガン患者。今は奇跡的に薬が効いているけれど、酸素ボンベが手放せない。ある日、ヘイゼルは、両親に言われて参加したガン患者の集会で、片脚を切断して骨肉腫を克服したガス(アンセル・エルゴート)と出会う。ガスは独自の感性が光るヘイゼルに恋をするが、ヘイゼルは彼を傷つけまいと頑なに距離を置く。ガスはヘイゼルを喜ばそうとヘイゼルが大好きな作家にメールを送り、二人は作家に招待されて、オランダに行くことになる。誰よりも好きなのに、“友だち”として旅立つ二人。限られて時間を大切に生きるヘイゼルとガス。夢を叶えるために訪れたオランダで、二人が見つけたものとは?「500日のサマー」の脚本家コンビが贈る、世界中が恋に落ちた、すべての人生を輝かす希望の物語。

5点!!私は持病の事があって、死がよく隣に忍び寄ったりする毎日で、こういう作品は、斜に構えて観てしまいがちなのですが、若い二人の、幸せを感じられる日々が、一週間、一ヶ月、長く続きますようにと願わずには居られない作品でした(*^¬^*) そのくらいヘイゼルとガスのカップルが、可愛くて魅力的で、真っ直ぐに生きる姿がキラキラ輝いていました。自分がもし余命宣告されたらというのが、とても自然に置き換えられる作品で、同じ病気の仲間とか生前葬とか、生前の自分宛の弔辞とか、いいなと思いました。死んでから幾ら愛してるって言われるより、やっぱり生きてるうちに愛してるって、大切だって、沢山言って欲しいから。特に何かが起こってというストーリーではないのですが、二人の初めての喜びだったり、どうにかなることと、どうにもならないことが、丁寧に描かれていて、良いです。ガスの最後のサプライズと、「okay?」の台詞には、涙腺をヤられました。自分で精一杯でもおかしくない状況なのに、人を愛すると強くなれるというのが、凄く分かるエピソードで、ガス、イイ男過ぎるよ~と思いました(;_;)タイトルの意味を知りたくて観に行ったのですが、曖昧過ぎたので、-1です。2015年公開。

「さよなら歌舞伎町」

染谷将太主演他。 新宿 歌舞伎町のラブホテル。一流ホテルマンと周囲に偽る歌舞伎町のラブホテルの店長・徹(染谷将太)。彼はプロのミュージシャンを目指す沙耶(前田敦子)と同棲しているがちょっぴり倦怠期。勤め先のラブホテルでいつもの苛立つ1日を過ごすはずだった。そこに集まる年齢も職業も違う訳アリな男と女たち。彼らの人生が鮮やかに激しく交錯した時にあらわれる欲望や寂しさ、そして秘密。徹の人生もまた予期せぬ方へ変わっていく・・・。愛がみつからない大人たち、男と女が交錯する、かけがえのない1日―不器用で愛おしい人々へ。

6点!!HOTEL ATLAS。新宿でいつも見かけるあのホテルが、舞台です((笑)部屋は違うけど。)前田あっちゃんはヒロインといいつつ、余り出てなくて、どちらかというと、デリヘル嬢役の、イ・ウンウが良くて(前作は、キム・ギドク監督の「メビウス」。)、Wヒロインという感じでした。でも、少ない出番ながら、あっちゃんの演技と存在感は、どんどん良くなっていて、きちんとヒロインとして成り立っていると感じました。私の大注目の我妻三輪子ちゃんも出てて、南果歩さんの全力疾走も笑えて、女性陣が、光っている映画でした。全体的には、徹のツイてなさ過ぎる一日という感じですが、男女間のグルグルしたあるあるが集約されているような会話や男女の反応の仕方の違いに、人間の可笑しみや切なさが詰まっていて、登場人物たちはギリギリなのに、何だかほっこりしてしまいました(*^¬^*) 徹がドア蹴って隠れてドヤ顔で登場するところとか、妹に向かって思わず漏れた一言とか、女性陣が先に手が出ちゃう理由とか、ヘタレなんだけど、可愛らしいヘタレで、笑ってしまいました(^_^) 舞台が歌舞伎町っていうのも、気負わずに温かい目で観れる要因だと思いました。全部知ってる通り、街、空だったので。そんな警察が毎日うじゃうじゃいる歌舞伎町を鈴木さん(仮)(南果歩)がなぜ職場に選んじゃったのかは、最後まで謎でしたが(>_<)私が女性だからかも知れませんが、女性たちは、ホテルに色んなものを抱えてきてるのに、男性たちは、自分の都合とかヤルことしか考えてねーなっとも思ってしまったりして(^^;)ラブホテルの裏側も、とても興味深く観る事が出来て面白かったです(いつかバイトしてみたいと思ってた(爆))2015年公開。

「はじまりのうた」

キーラ・ナイトレイ主演他。ミュージシャンの彼(アダム・レヴィーン)に裏切られ、ライブハウスで歌う失恋の主人公グレタ(キーラ・ナイトレイ)。偶然居合わせた落ちこぼれの音楽プロデューサー(マーク・ラファロ)との出逢いがデビューの話へと発展するが、録音スタジオは、なんとニューヨークの街角?!?!路地裏、ビルの屋上、地下鉄のホームとゲリラレコーディングは実施され、この無謀な企画が小さな奇跡を起こし始める―ニューヨークの空の下、彼と出会って、明日が見えた。音楽がつなぐ予想外の出会いと、最高の「はじまり」の物語。

8点!!今年最初のhappyになれる音楽と映画です!キーラ・ナイトレイの、ガーリーで伸びやかな歌声は、街の喧騒や、楽器の音にとても映えて、合わさると、音のmagicが起こってました(*^▽^*) 映画の中だけど、音楽が生まれる時に、立ち会えるある種の高揚感が、映画中に溢れていました。アダム・レヴィーンの歌声も、ソウルフルで、時に切なく、希望的に響いて、映画の中で、グレタとダンの人生を後押ししてくれていて、素晴らしかったです♪どん底な気分の時も、悔しくて堪らない気持ちの時も、音楽はいつも人の人生に寄り添って、その人を上へ引っ張りあげようとする力があるのだと言うことを、全部で表現出来てる作品だと思います。サントラ欲しいです。きっと聴くだけでhappyになれるんだろうな♪ダンの娘役の女の子(ヘイリー・スタインフェルド)が、ネクストブレイクな感じで可愛かったです(^_^) 帰り道にリズムを取りたくなるので、注意です♪ 2015年公開。

「娚の一生」

榮倉奈々主演他。東京で忙しくキャリアを積み、辛い恋愛をしていた女性・堂園つぐみ(榮倉奈々)は、なにもかもに疲れ、仕事を辞めて祖母が暮らす田舎の一軒家でひっそりと暮らし始める。期せずして祖母の死をきっかけに、52歳の独身の大学教授・海江田醇(豊川悦司)と出会う。生前、祖母から鍵を預かっていたと言う海江田は離れに住み込むことに。戸惑うつぐみと強引な海江田。二人の奇妙な共同生活がはじまる―。きっとあなたのそばにある。寄り添い生きる、優しい愛の物語。

6点!!原作読んでます。原作の沢山あるキュン死な台詞の幾つかを、トヨエツが言ってくれるので、枯専の魅力を堪能してきました(笑)海江田の、大人だから、照れで茶化して言ってしまうのとか、元彼(向井理)が現れて焦っている様子とか、可愛過ぎでした。やわらかい生活だけれど、ゆっくりと、着実に変化していく二人の関係性に、めちゃめちゃ癒されました。辛い恋愛とか、都会に疲れてる人に、まぢでお薦めです(^_^;) つぐみが広い家で一人でいる時の空気と、海江田が同じ家にいる時の空気感の違いが、画面に、色濃く出てるのも、とても良かったです。あれは、年を重ねた大きな大人の人にしか出せない存在感だと思うので、それを切り取れてるのが、すごい良い。尺が足りなかったのかも知れないですけど、つぐみが、土地と土地の人たちに根付いていく様子も、もう少し描いて欲しかったのと、あそこまで描くなら、もうその先まできっちり描いてしまった方がすっきりするような気がしました。(あと少しだし。)‘大人の恋’の話なので、人生頑張った最後に、こんな関係性を持てる相手と共に紡いでいけたらという、まだまだ前向きな未来を感じさせてくれる柔らかな映画だと思います。JUJUの主題歌が、キラキラしてて、二人の灯りある未来の予感にピッタリで、良かったです♪2015年公開。

 

 

「アメリカン・スナイパー」

ブラッドリー・クーパー主演他。米軍史上最多、160人を射殺した、ひとりの優しい父親。米海軍特殊部隊ネイビー・シールズに入隊し、イラク戦争に狙撃手として派遣されたクリス(ブラッドリー・クーパー)。その任務は“どんなに過酷な状況でも仲間を必ず守ること”。狙撃精度の高さで多くの仲間を救ったクリスは “レジェンド”の異名を轟かせるまでになる。しかし、敵の間にもその腕前が知れ渡り、“悪魔”と恐れられるようになった彼の首には18万ドルの賞金が掛けられ、彼自身が標的となってしまう。一方、家族はクリスの無事を願い続けていた。家族との平穏な生活と、想像を絶する極限状況の戦地。愛する家族を国に残し、終わりのない戦争は幾度となく彼を戦場に向かわせる。過酷なイラク遠征は4度。度重なる戦地への遠征は、クリスの心を序々に蝕んでゆく・・・。この男、英雄か―悪魔か―伝説的スナイパーの半生を描いた、衝撃と感動の実話。

10点!!戦争で160人を殺したって、どういう気持ちなんだろうってところから、観に行きました。予告での、あの子どもを撃つか撃たないかという緊迫のシーンからスタートなので、本当に、最初から最後まで、きちんと息が吸えない感じが、凄かったです。家族と過ごすシーンも多く占めているのですが、そこでも常に息苦しくて、本当に、戦争って全てに影響するし、支配しかねないんだなと思いました。序盤に、後にクリスの心を蝕んでいく物凄い残虐なシーンがあるのですが、私まで、観てる最中も、きっと終わった後も、何度もフラッシュバックして、心がおかしくなりそうでした。クリス・カイルという、一昨年まで生きていた人物が主人公ですが、あくまで描きたかったのは、戦争で、おかしいおかしいおかしい、けど、やるしかないから殺すという矛盾する二つのメッセージが、クリスという人物の揺らぎを通して、描かれているのが、素晴らしかったです。クーパーの眼が素晴らしいです。クリスの名狙撃手ぶりも凄くて、でも、その敵側のクリスともいえる名狙撃手にも、幼い赤ちゃんと妻がいて、戦争には無関係な人たちの家に強引に押し入り、暴力を振るい、その家のクッションで寛ぐ米兵が普通に描かれ、絶対におかしいだろ、やったら駄目だろって思うことが、今も毎日繰り返されていて・・・この映画は、本国で賛否両論が凄いそうですが、確かに反戦映画なので、それで、多くの人が観てくれたらいいと思いました。本作は、今のところ「プライベート・ライアン」を超える収益で、イーストウッドの作品の中でもNo.1ヒットになっているそうです。クーパーの演技も、凄まじく憑依していたので、アカデミー獲るのではないかと思います(^_^) 奥さん役のシエナ・ミラーも、もし夫が、戦地に行って心が帰って来なかったらというのが、とても共感出来る演技で、素晴らしかったです。2015年公開 。

「ミュータント・タートルズ」

悪の犯罪組織フット軍団が暗躍するN.Y.。ある日、チャンネル6のレポーターとして野心的に特ダネを狙っているエイプリル(ミーガン・フォックス)は、何者かがフット軍団の犯罪を阻止している姿を目撃する。彼女の目に映ったのは、身長180センチでニンジャの技を作れるさせる4人のカメ=タートルズだった!リーダー格のレオナルドを中心に、戦闘で無敵のラファエロ、軽いノリが持ち味のミケランジェロ、そしてITお宅のドナテロ―さらに彼らの育ての親であるスプリンター師匠が、マイケル・ベイの手によって、アクション超大作として大復活!

5点!!3D・吹替版で鑑賞しました。アクションシーンがこれでもかってくらい沢山あって、カメが画面にベチャって飛び出してきたけど、ストーリーはベタベタで、予告のエレベーターで歌うシーン以上の面白シーンはなかったです(爆)スプリンター師匠が、幼いタートルズを育ててるシーンのタートルズが可愛くて、スプリンター師匠の気持ちや立ち位置がわかって、良かったのですが、肝心のタートルズは、ラファエロとミケランジェロが悪目立ちし過ぎてしまっていて、あとの二人の区別がつかなかったです(片方リーダーなのに。)ヒロインのエイプリルも、昔可愛がってたペットと再会した割には、色々襲われ過ぎてて、感傷に浸る暇がないというか、ヒーローものによくある一番近しい人が実は・・・という展開になってからも、格別怒りが出るとかもなく、アクションシーンが凄いのは良いですけど、感情面が置いてけぼりで、残念だなと思いました。カメのニンジャという発想はとても面白くて、日本の忍者のイメージともあながち間違ってなく、暗闇で強くて暗躍する日本の忍者に、N.Y.の音楽好きで目立ちたがりのティーンエイジャーが上手く混ざったキャラクターで、魅力的だと思いました(^^)2015年公開。

「味園ユニバース」

二階堂ふみ、渋谷すばる主演他。大阪。広場で行われていたバンド【赤犬】のライブに、ふらふらと現れた男(渋谷すばる)。マイクを奪い、声を放つや、会場は水をうったように静まりかえる。圧巻の歌声! そのまま気を失った男だったが、目を覚ますと自分のことを何も覚えていないという。記憶喪失。傷だらけの顔。その正体と歌声に興味を持った【赤犬】マネージャーのカスミ(二階堂ふみ)は、彼を"ポチ男"と名付け、祖父と暮らす自分の家に住まわせながら、バンドのボーカルに迎えようとする。。記憶の底から吐き出された歌は、色あせたカスミの心に輝きを取り戻していくが・・・。しかし、ポチ男の記憶がフラッシュバックで蘇る――「俺は、危険かもしれない」。それぞれの中で止まっていた時間が、再び動き始める。山下敦弘監督×渋谷すばる×二階堂ふみの強力異色タッグで贈る、 新たなる化学反応エンタテインメント!

3点!!味園ユニバースって何?赤犬って何?という状態で観に行ったため、知ってたら、もう少し楽しめたかな?という内輪な映画でした。味園ユニバースは、大阪の味園ビルにあるユニバース(ライヴ会場)が映画の舞台だからで、赤犬は、山下監督やたくさんの映画音楽などを担当しているバンドだそうです。渋谷すばるくんは、関ジャニを隠れ蓑にしてるけど、ジャニーズで堂本剛と並ぶ歌の上手さだと、個人的に思っていました。もっと、丁寧に歌ったら、もっと良くなるのにとも思いますけど。ストーリーは、過去を失ったポチ男と、過去から動けないカスミが出会って、二人の時間が少しづつ動き出していくというシンプルなものですが、ポチ男の過去の謎解きに時間を取られて、二人の感情の変わり様や交流が、サラリとし過ぎていて、動きがあるようでない映画になってしまっているのが、勿体無いと思いました。山下監督は、日常から感情を浮かび上がらせるのが、上手だけれど、今回は、不完全燃焼な感じです。ラストカットのカスミの表情が良くて、一気に時間が進んだ感じがしたので、二人が歩く未来をもう少し観てたいなと思いました(^_^) 大阪の人が観たら、知ってる土地や空気とかで盛り上がれるのかな。単館系な内容なのに大型公開されていて、ちょっとビックリでした。2015年公開。

 

 

「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」

ジェイミー・ドーナン、ダコタ・ジョンソン主演他。巨大企業の若きCEOで、ケタ外れの億万長者、グレイ(ジェイミー・ドーナン)の取材を行うことになった女子大生のアナ(ダコタ・ジョンソン)。恋愛未経験のアナだったが、一瞬にして謎めいた彼に惹きつけられる。数日後、グレイからの招待を受けたアナは超豪華なペントハウスを訪れる。そこで提示されたのは、彼と付き合うにあたっての<契約書>。そこには驚くべきルール(服装・食事・行動・セックスetc.)が事細かに定められているのだった・・・。なぜ、全世界1億人の女性は、この恋愛小説の虜になったのか?今、世界でもっとも読まれている、究極のラブ・ストーリーの全貌が今明かされる!2015年バレンタインに贈る―女性<作家>×<脚本家>×【監督>よる、女性のためのラブ・ストーリー。

3点!!これ、何部作なのですか?まさか、原作と同じ三部作?まだ全然フィフティシェイズの謎にも触れてないところで終わっちゃったんですけど・・・(-_-;) 原作読んでます。原作は、マミーポルノというジャンルで、女性を中心に大ヒットも頷ける、どっぷりハマり系恋愛小説です。映画も、モザイクばっちり入ってて、映像的には、期待を裏切らないです。あとは、クリスチャン役のジェイミー・ドーナンが好みかどうかでだいぶ変わってくると思います。クリスチャン・グレイという男性は、とても魅力的で、超お金持ちで見た目も中身も完璧な男性に自分だけを強く求められたら、しかもセックスが超上手かったら・・・多少歪んだ嗜好があろうとも、女性なら、やってやろうじゃないの!と、思っちゃうのも、頷けます。コントロール・フリークなところも、クリスチャンみたいな男性なら是非してって女性は、沢山いると思います。女とは元来、危険な男が好きな生き物ですから(爆)でも、甘い危険は、痛い事が付き物な訳で・・・アナが翻弄されて、傷付いて、というのは、とても伝わってきたのですが、クリスチャンがそれほどまでに惹かれるアナ自身の魅力というのが、ダコタ・ジョンソンからは余り感じられず(~_~)、何であんなもっさい髪形してるんだろう?(-_-) これが、序章なのだとしたら、アナの、愛してほしい、痛いの怖い、vs.クリスチャンのプレイと過去との対峙のせめぎ合いだったのだと思いますが、所詮二人だけの恋愛だけの話なので、(今のところ何も起こってない。)感情面の変化をもっと際立たせるとか、ストーリー自体進めるとかしないと、段々眠気が(>_<) 続編に期待ですね。原作者は、「トワイライト」に影響を受けて、この小説を書いているので、「トワイライト」が苦手な人は、無理かも知れません。2015年公開j。

 

 

「ソロモンの偽証 前篇・事件」

藤野涼子、板垣瑞生出演他。嘘つきは、大人のはじまり。雪の校庭に転落死した男子生徒。警察は自殺と判断したが、殺人の目撃者を名乗る告発状が学校に届く。告発された容疑者はクラスメート。過熱するマスコミ報道、無力な学校と親、そして犠牲者がひとり、また一人。もう、大人たちに任せておけない。隠された真実を暴くため、学校内裁判が開廷される―。賢い者が、権力を持つ者が、そして正しいことをしようとする者が、嘘をついている。学校裁判の果てに、彼らがたどり着いた驚愕の真実とは―。原作・宮部みゆきで贈る日本映画史上最強のヒューマン・ミステリー超大作、誕生。

6点!!原作読んでません。宮部さんのは、初期の頃しか読んでなくて(>_<) 映画は、「鈴木先生」みたいだったけれど、10代の子たちが一生懸命に演じているのは、引き込まれました。メインを演じているのは、清水尋也、石井杏奈、板垣瑞生と期待の若手で、安定の演技力です。前篇は、事件篇なのですが、第二、第三の事件が次々起こっていくので、退屈する事もなく。同時に、ヒロインの涼子の、中学生特有の繊細な感情、利害、倫理観が、変化していく様が、とても丁寧に描かれていて、自分の中学生の頃に引き戻されて、観ていました。暗闇で急に人が出てくるとか、恐怖の表情が照らされるとか、事故シーンとか、結構ホラーな描写も多くて、ドキドキに拍車が掛かっていて、90年代の描写も良くて、成島監督やるなぁと思ってしまいました(^_^) 大風呂敷を広げまくって終わったので、後篇で、小さく収束しないか心配ですが、前篇より面白くなるなら、絶対観たいです。2015年公開。

 

 

「イントゥ・ザ・ウッズ」

メリル・ストリープ、ジョニー・デップ出演他。ディズニーが初めて描く、ハッピーエンドのその後とは―「子を授かりたければ、4つのアイテムを森から持ち帰るのだ」―魔女(メリル・ストリープ)にかけられた呪いを解きたいパン屋の夫婦(エミリー・ブラント、ジェームス・コーデン)は、彼女に命令されて森へと向かう。そして、時を同じくして、赤ずきん(リラ・クロフォード)が、ラプンツェル(マッケンジー・マウジー)が、ジャック(ダニエル・ハットル)(ジャックと豆の木)が、シンデレラ(アナ・ケンドリック)が、それぞれの願いをかなえるために、森へとやって来る。また、魔女も、オオカミ(ジョニー・デップ)も、ふたりの王子(クリス・パイン、ビリー・マグヌッセン)も、それぞれの欲望をかなえるために、森へとやって来る。パン屋の夫婦を通して、それぞれが出逢い、願いをかなえ、すべてがハッピーエンドを迎えたかと思った次の瞬間、運命は彼らに思いもよらない難題をつきつける―「本当の幸せとは?」「本当の自分とは?」「本当に自分が望んでいたものとは・・・」。ディズニーが贈る<アフター・ハッピー・エンド>ミュージカル開幕!

10点!!映画は、ええっ!と何度も驚いてしまう予想のつかない、完璧で、随所に笑えるストーリー展開と、俳優さんたちの歌のレベルの高さに唸る、流石ディズニーと感嘆してしまいました(*^¬^*) 冒頭から、欲に忠実で大胆不敵という、イメージだだ崩れな赤ずきんちゃんに笑いながらも、登場人物たちの張りのある力強い歌声に、普通のミュージカル映画のレベルが比じゃないと、パーフェクトな作品の予感がしました。メリル・ストリープの魔女がまた怖くて!嵐と共に現れ、嵐で消えるという不穏さが凄かったです。(子どもは泣くレベル)でも、そんな魔女も含め、登場人物たちが、皆どこか間抜けで、人間臭くて、とても童話の登場人物とは思えないところが、親近感が湧きましたし、キャラクターを愛せて、良かったです(*^¬^*) グリム童話のドイツの森に、全ての登場人物たちが同時間に存在するという発想も、皆の願いが出会うと、こんなにトラブルが起こるというのも、とても面白かったです。大人になるとは?自立とは?老いとは?という問いや、強過ぎる欲や願いは自分に跳ね返ってくる事もあるという真実や、様々な教訓が込められている作品で、奥深いです。流石グリム。流石ディズニー。2015年公開。

トークゲストは、宮本亜門と、神田紗也加でした。神田紗也加ちゃんには歓声が挙がって、今凄く注目されてるんだなぁと思いました(^_^) アカデミーの生中継でのネタバレでピリピリしている処に、宮本亜門がまたもやネタバレを(`Δ´)もう、生でちゃんと話せない人は来ないで欲しいです(怒)神田紗也加ちゃんは、頭の回転が速くて、機転が利く子だなぁと、好印象でした(*^^*) 。

 

 

「風に立つライオン」

大沢たかお主演他。1987年、日本人医師・航一郎(大沢たかお)は、大学病院からケニアの研究施設に派遣される。航一郎と同じく医師として離島医療に従事する恋人・貴子(真木よう子)を日本に残し、現地の研究施設に入っていた航一郎は半年後、現地の赤十字病院から1か月の派遣要請を受ける。物見遊山のつもりで赴いた彼は、重傷を負って次々と運ばれてくる少年が、みな麻薬を注射され戦場に立たされた少年兵である事実に愕然としながらも、この病院への転籍を志願する。そんなある日、病院に少年兵・ンドゥングが担ぎ込まれる。彼は銃傷よりも、両親を目の前で惨殺され、麻薬でかき消された心の傷が甚大だった―。航一郎は、そんな彼の心の闇に真正面から向かっていくのだが・・・。美しく壮大なケニアを舞台に、一人の日本人医師がつなぐ「希望」のバトン。時代と国境を超え、受け継がれる感動の物語。

3点!!東日本大震災から始まって、ケニア編と、貴子の離島編と、航一郎の同期の話と、大学病院時代と、他にも色々、時間軸も場所もバラバラに飛び飛びに描かれるのが多過ぎて、どれも表面的になってしまっていましたし、感情がぶつ切りにされてしまう感じでした。航一郎がいるケニアの病院が、周辺の治安が、どれくらい危ないところで、どれだけ悲惨な現状なのかも、航一郎が「大丈夫大丈夫。」と言えば全て解決なのかなくらい、伝わって来なかったので、日本の話より現地にいる人間の心のうちに焦点を当てて、描いて欲しかったです。航一郎がケニアに留まり続けた感情の変化も全然よく解らなかったです。航一郎と彼女が、互いに離れていても、想い合っていてというのも、二人の軸となる部分が全く描かれていないので、クライマックスも、感情移入出来なくて、全然泣けなかったです(>_<) 小学生と高校生の件り、必要だったのかな?もっと、航一郎が、感じている喜怒哀楽をきちんと描く方が重要なんじゃないかな?色々消化不良過ぎる作品でした。2015年公開。

 

 

「ナイトミュージアム エジプト王の秘密」

ベン・スティラー主演他。夜のミュージアムで生き生きと動き出す展示物たちの冒険を大ヒットシリーズが遂に完結!?NY自然派史博物館のプラネタリウム設立パーティーは、思いもよらぬハプニングが連続。夜警のラリー(ベン・スティラー)や展示物たちの奮闘もむなしく、大失敗に終わる。どうやら展示物たちを動かしているエジプト王の石板が、魔力を失いつつあるらしい。それを知ったラリーと息子たちは、石板の最初の持ち主であるエジプト王<ファラオ>に会って謎を解くべく、ロンドンの大英博物館へ。しかしそこには彼らが想像もしなかった運命が待ちうけていた・・・!石板の謎を解き明かし、仲間たちを救い出すため、エジプト、NY、ロンドンを舞台にしか史上最大級のアドベンチャーが幕を開ける!

9点!!シリーズのスペシャルストーリーみたいな感じで、内容は濃いけど短くて、ちょっぴり切なくて、同シリーズの中で一番面白かったです(*^¬^*) 余り、前シリーズの人間関係を覚えてなかったのですが、直ぐに世界観に戻れて楽しめましたし♪今回の新たな舞台の、大英美術館の有名な絵画や展示物に、ラリーたちが石板を巡って、(毎度ですが。)七転び八起きしていくのが、テンション上がりました(^_^) 大英博物館にしかない展示物と、もっと沢山絡んで欲しかったです。ラストは、石板が各博物館にあったらいいのにって、ラリーと仲間たちの絆を思って切なくなりました。ロビン・ウィリアムズの台詞にも、現実と重ねてしまい、泣きそうになってしまいました。命は限りあるものだけれど、いつかまた再び会えるという永遠のテーマを、改めて教えられました(*^¬^*) ある有名俳優さんがカメオ出演しているので、お楽しみに♪2015年公開。

 

 

「唐山大地震」

シュイ・ファン、チャン・チンチュー主演他。20世紀最大の震災【唐山大地震】。わずか23秒間の揺れが、32年に及ぶ運命の物語のはじまりだった―。1976年に実際に起こり、死者24万人、重傷者16万人という被害を出した【20世紀最大の震災】唐山大地震に運命付けられたある家族の32年を描いた感動作。一瞬にして全てを奪った大地震、そして気付いたある大切なものとは―。

9点!!本国中国では、「催涙弾映画」の異名を持つ本作、まさしく、否、それ以上です。全編に渉って、沢山の様々な形の愛と、深くぽっかりと空いた喪失感と悲しみをひしひしと感じる作品でした。当時の中国は、文化大革命の真っ只中で、震災が起きた時も、諸外国からの救援援助を拒んだそうです。援助があれば、この作品の家族のように、生涯、悲しい思いを抱えて生きていかなければならない人たちは、確実に減っていたと思うと、そういう時代と、震災には関係のないところで、その判断したを政権を、辛く思わずにはいられません。自らが決断せざる得ない状況に追い込まれ、その決断と共に、32年前から動けなくなってしまった母親(シュイ・ファン)、母に捨てられたという思いを捨て切れずに育つ娘のドン(チャン・チンチュー)、生き残ったゆえに過度なプレッシャーの元で必死に自分を生きる息子・ダー(リー・チェン)、そしてドンの養父母の、深い愛ゆえに生まれてしまう拭うことの出来ない不安。登場人物全員の感情と月日の流れが、とても丁寧に描かれていて、素晴らしかったです。映像も迫力がありましたし、途中でダレることもなく、唐山大地震ですべてがバラバラになり、四川大地震で、運命の糸が手繰り寄せたかのように、家族が再会するという確信的作りはお見事です。天災は、避けることは出来ないけれど、そこに生きる人々からは、得るものが溢れているという、非常に良く出来た作品です。2015年公開。

 

 

「博士と彼女のセオリー」

エディ・レッドメイン主演他。全力で愛した。今日が最後でも後悔しないために―1963年ケンブリッジ大学で出会った、のちの天才物理学者ホーキング(エディ・レッドメイン)とジェーン(フェリシティ・ジョーンズ)。ALSを発症したホーキングの余命宣告を知りながら、未来へと歩きだしたふたり―理論物理学者の立場から宇宙の起源の解明に挑み、現代宇宙論に多大な影響を与えたスティーヴン・ホーキング博士。ニュートンやアインシュタインと並ぶ天才と称される彼は、ALS(筋委縮性側索硬化症)のハンデを負いながら最先端の研究を精力的に行い、講演活動や執筆活動とも意欲的に取り組む「車椅子の天才物理学者」として知られている。しかし、そんなホーキング博士の偉業が、ひとりの勇気ある女性によって支えられていたことはあまり知られていない。本作は、その知られざる実話にスポットを当てたヒューマン・ラブストーリー。

9点!!エディ・レッドメインは、注目している俳優さんですが、アカデミー賞を、彼が獲ったと知った時、正直、まだ早いんじゃないかな、あと2~3年後でもいいんじゃないかな、(失礼。)と思ってしまったのも、事実です。しかし、それは、杞憂でした。彼の持つ繊細さと、子犬っぽいチャーミングさに加えて、素直な、生きるという事を背負う覚悟が見えて、素晴らしい演技でした。映画は、人を愛すること、生きること、皆が知っている表舞台の裏で、本当は、何があったのかを、手探るように見つけていく、感情をとても丁寧に追っている作品でした。スティーヴンもジェーンも、特別強い人間なわけではなくて、二人や、周囲の人々が、時に挫けながら、時に打ちひしがれながらも、互いを思い遣り、愛する姿に、自分だったらと、ずっと重ねて観てしまいました。スティーヴンとジェーンの関係は、ある意味理想で、愛し方にも色んな愛し方があっていいんじゃないかなと思いました。スティーヴンの研究テーマでもある、‘時間’を、常にとても大切にして生きているのが、彼らの色んな言葉から感じられて、だからこそ、全てに、心が揺さぶられるんだと思いました。生きることは、限られた時間の中で、時を紡いでいくことなんだと教えられました。それは見た人によってきっと色々あって、あなたにとって生きることとは?が見つかる作品なのではないかと思います。ジェーン役のフェリシティ・ジョーンズも、とても良くて、本当に、それぞれに感情移入する事が出来ました。2015年公開。

 

 

「イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密」

ベネディクト・カンバーバッチ主演他。第二次世界大戦時、ドイツ軍が誇った世界最強の暗号<エニグマ> 。世界の運命は、解読不可能と言われた暗号に挑んだ、一人の天才数学者アラン・チューリングに託された。英政府が50年以上隠し続けた、一人の天才の真実の物語。時代に翻弄された男の秘密と数奇な人生とは―?!ベネディクト・カンバーバッチが挑む、<天才数学者>の驚愕と感動の実話。

10点!!文系の人にも入りやすくいうと、パソコンの基礎を作った男の話です。しかし、そんな歴史的天才の人生を、英政府が50年以上も機密にし続けたのは、何故か?というのを、紐解いていくと、常人の想像を超える真実があったという話です。人の人生が、如何に数奇と切なさに満ちているかを、アラン・チューリングという一人の男の生き方を通して、改めて突き付けられた気がします。戦争を早く終結させて、自分の家族や国民の命を守るために、動き出したエニグマプロジェクトなのに、途中で、仲間の家族を見捨てなければならなかったり、神にしかなし得ない命の采配を振るわなければならなかったり、どんな使命感で、どんな思いで、取り組んでいたのだろうと、想像が追い付くことは有りません(>_<) ベネディクト・カンバーバッチの鬼気迫る演技が、また素晴らしくて!、中盤から、切なくて切なくて、涙が止まらなかったです(;_;)同時に、当時の戦況や、戦争の描写も、しっかり描かれていることで、アランたちの、時間との戦い、焦り、悔しさ、でも論理的に考えなくてはという感情が、より伝わってきて、良かったです。台詞も素敵な台詞が多くて、「ドイツは愛で戦争に負けるんだ。」とか、科学者って基本的にロマンティストなのね、素敵って思いました。機密にしなければならない理由は分かったけど、国のために戦った一人の天才さえ救う事も出来ない戦争って、国って、何なんだろうと、それでも人は、自分にしかなし得ないものを前にした時、挑み続ける生き物なのかなと、切なさで途方に暮れてしまいました。。。2015年公開。

 

「エイプリルフールズ」

戸田恵梨香、松坂桃李出演他。エイプリルフール、それは1年で唯一嘘が許される日。この日、街は朝から様々な嘘で満ち溢れていた。イタリアンレストランでの大惨事、ロイヤル夫妻の休日、不器用な誘拐犯、占い老婆の真実、42年ぶりの涙の生還、僕は宇宙人、ある大学生の行末。東京らしき大都会。正直者は誰?どれが嘘?何気ない嘘がウソを呼び、バラバラに起こった事件と全ての登場人物が、いつの間にやら絡みに絡まり、大騒動へ!そして、エイプリルフールの1日の終わり、小さな7つの嘘が、だれも想像さえしなかった、最高の奇跡を起こす。大ヒットドラマ「リーガルハイ」コンビと総勢27名の超豪華キャストが贈る、愛と感動と爆笑のエンタテイメント超大作!

2点!!初めに起こる幾つものエピソードが、全てインパクトにかけ、しかも、サラリと次にいってしまうので、ただワチャワチャしているようにしか見えず、そこで笑い損ねるとずっと置いてけぼりで辛かったです(~_~;) しかも、全てのエピソードにおいて、起こるだろうラストまでの展開が、全部長年使い古されてきたお決まりのパターンで、騙される気で観ていた私は最後まで何も騙される事がなく、がっかりでした(>_<) お決まりのパターンでも、サイドストーリーの、寺島さんの話と、里見さん話には、きちんとジンワリ心が動いたのに、メインの松坂くんの演技には全く心が動かされず!(>_<) 私は、余り彼の演技が上手いと思えなくて、岡田くんと松坂くんの役をチェンジすれば、予定調和な話でも、それなりに観客を引っ張れたのではないかなと思いました。戸田恵梨香の演技とユースケさんのボケが、素晴らしかっただけに、勿体なかったです。他の出演者も豪華だっただけに、キャラ潰し半端感無かったです(>_<)窪田くんは今好きな俳優さんなので、彼の床ドンと筋肉美に救われました(爆)前作のオリジナル脚本「キサラギ」が面白かっただけに、残念過ぎました...orz 2015年公開。

 

 

「ブルックリンの恋人たち」

アン・ハサウェイ主演他。フラニー(アン・ハサウェイ)はモロッコに住み、遊牧民の文化を研究しながら人類学博士号を目指している。そこへ母親のカレン(メアリー・スティーンバージェン)からミュージシャン志望の弟のヘンリー(ベン・ローゼンフィールド)が交通事故で昏睡状態にあると緊急の連絡が入る。ニューヨークに急いで戻った彼女は、何の反応もなく管とモニターに繋がれているヘンリーの病室で付き添う母親と再会する。 この事故によって再会することになった家族だったが、以前から二人とは疎遠になっていた。大学を辞めてミュージシャンになると言った弟に反対し大喧嘩になって以来だった。そして長いこと未亡人のカレンは孤独を感じながらも遠く離れたところにいる、打ち解けない娘を心配していたのだった。しかし、二人はヘンリーへの寝ずの看病を続けていくうちに打ち解けていく。今まで弟のことを何も知らないでいたことを悔やむフラニーは、弟の足跡を辿っていく中で、ツアーでNYを訪れていたミュージシャンのジェイムズ(ジョニー・フリン)と出会い、心を通わせていく。 しかしふたりには終わりが刻々と近づいてくる。“いつまでNYにいられるの?”・・・たった7日間のふたりの恋は、永遠となるのか―?これは偶然にも出会った男女の甘く切ない期間限定のプレミアムな恋。

4点!!音楽という不安定なものを目指す弟と仲違いして別れたけれど、弟が事故に遭って、その不安定な筈だった音楽に癒され、弟と自らの希望を見出だしていくというお話でした。全てアン・ハサウェイの表情や演技ひとつで、ストーリーが語られていて、相手役のジェイムズや、数々の音楽たちは、メインの筈なのに、弟の生死と、上手くリンクしていないように思えました。なので、肝心の音楽シーンになると、アーティスト紹介みたいで、だれてしまっていました。個人的には、冒頭の弟・ヘンリーの歌声が一番好きでした。化粧っ気がないアンは、とても美少年で、でも大人の女性で、素敵でした。ブルックリンのカフェや、クラブや、街並みも、フラニーが帰郷して観る景色としては、もう少しキラキラさせても良かったのではないかなと思いました。ブルックリンの地元を知らない私からすると、余り魅力が伝わらない仕上がりになっています(>_<) 久々に集まった家族の気詰まりさとか、互いを思い遣る感じは、とてもリアルで良かったです。ただ、とてもリアルだから、何も起こらなくて眠気が(>_<) 一度通わせた心は、また何処かで通う日が来るのかなと、遠い希望が射す作品でした。2015年公開。

 

 

「ストロボ・エッジ」

有村架純主演他。まだ恋をしたことのない、 高校1年生の木下仁菜子(有村架純)。ある帰り道の電車の中で、学校中の女子から人気を集める同級生の一ノ瀬蓮(福士蒼汰)と出会う。クールに見える蓮の優しい言動、笑顔に今まで感じたことのない気持ちを感じる仁菜子は、自分が蓮に恋をしていると気付く。しかし、蓮には中学の時から付き合っている年上の彼女・麻由香(佐藤ありさ)がいた・・・。それを知ってもなお、仁菜子は自分の想いをただ伝えたくて、蓮に告白するが、振られてしまう。そんな仁菜子を本気で好きになる安堂(山田裕貴)。蓮より先に大人の階段を上り始めた麻由香。仁菜子に想いを寄せるがフラれてしまう大樹(入江甚儀)。安藤の元カノの真央(黒島結菜)。それぞれの切ない片思いが、加速していく―。「アオハライド」の原点。究極のピュアラブストーリーが待望の映画化!

7点!!原作未読です。有村架純ちゃん贔きなのもありますが、「少女漫画、学園もの、実写化しちゃダメ」な作品の中では、群を抜いて良かったです(*^¬^*) まず、仁菜子が蓮に告白するまで(他の人に告白されたりとか。)が、冒頭一分で駆け足に描かれているのが新しくて、その分、その後のストーリーを、じっくり描けているのが、とても良かったです。それぞれのキャラクターの‘好き’の度合いが積もっていく様が、丁寧に積み上げられていました。仁菜子と蓮の話と、拓海の話の割合が、丁度同じくらいの比重になってしまっているのは、いいのかな?とも思いましたが、仁菜子の、人の気持ちに聡い性格を描くには、良かったのかなと、個人的には好きでした。途中、二番手の拓海が、本当に蓮を逆転しちゃうんじゃないか位、いい奴で、それぞれが苦しい想いを伝えるシーンは、自分の苦しかった恋の経験と重ねて観てしまいました。蓮は、こんな恋に雄弁な高校生男子いるか?(笑)と思いましたけど(^_^;) 「好きな人に好きな人がいても好き。」なんて気持ちを、経験した事のある人の殆どは、きっとそのまま報われないまま、心に閉まっていて、この映画みたいにハッピーエンドにはなれないけれど、そんな苦くて甘い気持ちを蘇らせてくれる映画でした。2015年公開。

 

 

「ジヌよさらば ~かむろば村へ~」

松田龍平主演他。田舎の小さな村“かむろば村”に、常識外れな大荷物で降り立った1人の青年。彼の名は高見武晴=通称・タケ(松田龍平)。一見どこにでもいる若者だが、実はこの男…お金を“さわれない、使えない、欲しくない”の三拍子がそろった“お金恐怖症”になってしまった元銀行マン。現金にさわるだけで、とたんに激しいめまいに襲われ失神してしまうという筋金入りだ。「1円もお金を使わない!」と悲壮な決意を固め、かむろば村へやって来たタケに、最初は半分あきれていた村人たちも、タケの存在を優しく受け入れてゆく。そんな矢先、穏やかだったかむろば村に不穏な風が吹き始める。村長(阿部サダヲ)の過去を知る不気味な男(松尾スズキ)の出現、同時に迫りくる村長選挙をめぐる陰謀が発覚!村に来て間もないタケも、知らず知らずのうちに騒動の渦中へ・・・。タケの生活は思わぬ方向へ向かいだす・・・!無鉄砲でヘタレなタケがつかみとった“ジヌを使わない生活”の行きつく先は―!?誰も観たことがないリアルとファンタジーの間をいく爽やかなエンタテインメント快作、ついに登場!

10点!!なんかもうどこから突っ込んだらいいかわからないくらい面白かったです(*^O^*) 5秒に1回笑う感じです(笑) 皆、大笑いで客席が揺れてました(*゜Q゜*) 私は、松尾さんの「恋の門」が大好きなので、松尾×松田くんの再タッグってだけでテンション上がりましたし、阿部村長や松田くんよりも、濃いキャラクターが次々登場して、まるで舞台を観ている様でした。そこは笑いは来ないだろっていうシリアスな場面でも、まさかの変顔とか(笑)、直球勝負の笑いがいきなりぶっこまれるので、油断してるとヤバいです(;゜0゜) 村民皆、愛されキャラで良かったですけど、ふみちゃんのヤバい女子高生が可愛くて、タケとのやりとりを、もっと観たかったです。漫画のエピソードをぎゅうぎゅうに詰め込んだ感じで、でもまだまだ面白いエピソードがありそうだなという内容だったので、続編か原作を読んでみたくなりました。タケのお金恐怖症に関しても、深刻なんだけど、あえてライトに見せられるのは、松尾×松田くんの成せる技ですね(^^) 松尾さんとクドカンは、若干脚本の書き方が似ている部分があるので、キャストをみても、「あまちゃん」みたいだなと少し思いましたが、笑いに走っちゃってる松尾さんの方が、私は好みです(*^O^*) 2015年公開。

 

 

「暗殺教室」

山田涼介主演他。有名進学校椚ケ丘中学の落ちこぼれクラス3年E組に突然、タコ型の謎の生物が担任教師として現れた。E組の生徒たちは国家から来年の3月に地球を破壊すると宣言している「謎の生物(=通称・殺せんせー(声:二宮和也))の暗殺」の任務を依頼される。その成功報酬はなんと100億円!はたして、無茶振り(!?)をされた生徒たちの運命は?そして、意外に生徒想いな"殺せんせー"の真の目的とは??笑って、共感して、ビックリする、コミカル教育エンターテイメント開校!

3点!!原作読んでます。冒頭の戦闘シーンが、意外にも本格的だったので、学校の暗殺シーンになると、どうしても生徒の動きの鈍さが目立つのと、戦闘シーンに取られた分、笑いが少ないのとで、どう観たらいいのかわからないまま中盤までいってしまいました( ̄~ ̄;)イトナの動きも、対生徒だと迫力に欠けて、弱そうでした。 主役の渚(山田涼介)が、原作でも目立たないキャラで、映画でも、前半、殆ど意志を持って動かないので、主役がどんなキャラクターなのかわからない→誰視点で観たらいいかわからないので、主軸が定まらないというブレブレの状態が辛かったです(>_<) 中盤から入る渚のツッコミを、最初からもっとどんどん入れて、クライマックスの対決も、原作通り、渚が動くようにした方が、良かったと思います。攻撃する→殺せんせー逃げるの繰り返しで学んでいく話なので、イリーナ先生の件りも、織り込んでも問題無かったと思います。あれじゃ、逆に彼女を出す意味がないです。殺せんせーの過去と目的、謎の触手、校長の後ろ姿など、敢えて未回収で終わったのでしょうが、続編を作るにしても、絶対死なないだろっていうゆるーい感じだと、子供騙し過ぎるので、作るなら頑張って下さいp(^^)q 2015年公開。

 

 

「ジュピター」

ミラ・クニス主演他。偉業を成し遂げる宿命を持つ星座に生まれたジュピター(ミラ・クニス)だが、現実は家政婦として毎日ひたすら働いていた。ある日何者かに襲われ、突然現れた強靭な戦士に助けられたジュピターは、自分が宇宙最大の王朝の王族だと知らされる。彼の名は、ケイン(チャニング・テイタム)、遠い星の遺伝子操作によって生まれた、身分は最下級だが戦いに勝つためだけに作られた究極の戦士だ。王朝では今、3人の継承者たちが支配権を争っていた。彼らは女王と同じ遺伝子配列を持つ“生まれ変わり”であるジュピターが、10万年前から王朝が支配してきた地球を引き継ぐことを許せず、全人類を滅ぼそうとしているのだ。ジュピターとケイン、身分違いのため決して結ばれない運命の2人が今、人類の危機に立ち向かう―!全人類は、宇宙最大の王朝に支配されたいた!ラナ&アンディ・ウォシャウスキー監督が「マトリックス」以来初の完全オリジナル・ストーリーで描く、新次元の超視覚体験。

2点!!私はSFは苦手で、「マトリックス」シリーズも、ひとつも観ていないのですが(汗)、兄弟の宇宙をまたがる内紛に巻き込まれた女の子のお話という意味では、解りやすかったと思います。単純過ぎたといってもいいかも。ひたすら拐われる→奪還のアクションシーンの連続で、しかもアクションシーンがバカ長くて、ストーリーが全然進まないので、面白く無かったです(爆) ケインの過去の話とか、3兄弟とジュピターのこれからとか、色々、伏線めいたものは張られていたので、続くのかなとも思いましたが、「マトリックス」で目の肥えた観客たちが、付いてくるかどうか・・・(>_<) 現実に嫌気がさしてるジュピターが、すんなり王位を受け入れ、助けてくれたケインに恋するのはわかるのですが、只でさえ王家が嫌いなケインが、ジュピターに惹かれていく心の変化が、チャニング・テイタムが無表情過ぎて全然解らなかったです。エディ・レットメイン待ちで、辛抱して観てたけど、いきなり過去にキレ始め、10分ちょっとで消えてしまうのには、唖然でした( ; ゜Д゜) 待ってたのに・・・(泣)王家の三人とジュピターが特殊能力がないのが、一番キツかったのかも。特殊能力ゼロなただの人間が長年に渡って宇宙を支配出来る理由が見つからないです(~_~;) 2015年公開。

 

 

「フォーカス」

ウィル・スミス主演他。“視線”を盗め。詐欺師集団を束ねるニッキー(ウィル・スミス)は、未熟な女詐欺師のジェス(マーゴット・ロビー)に懇願され、彼女をチームに入れて育てることに。彼の一味に加わったジェスは詐欺師としてメキメキと頭角を表し、やがてニッキーの信頼と愛情を得るようになる。しかし、最後の大きなヤマに勝った後、ニッキーは姿を消してしまう。数年後、大きな狩り場でもあるブエノスアイレスのモーターレース会場で彼のターゲットのレーシングチームのオーナーの隣にジェスの姿が。混乱するニッキ―だが、騙し合いの果てに、ニッキ―はキャッシュを手に入れることが出来るのか?セクシーな話術と手さばき、人間行動学に基づいた<騙し>のテクニックが詰まった超一流・詐欺エンターテイメント!!

7点!!ウィル・スミスが、こういうコミカルなラブストーリーに出るのは珍しいと思い、観に行きました。ストーリーは、愛と嘘の交錯する果てに、ラストはどうなるか?という単純なものでしたが、ニッキーとジェスの愛に、三年間離れてても想い合う様な深みを感じられなかったですし、詐偽の計画も、長期的な計画で、慎重に練られるのは、解るのですが、詐偽ものに必須な、鮮やかさが皆無だったので、ハリウッドらしい(悪い意味で。)表面的な、大味な作品になってしまっていました(´-ω-`) なので、前半に伏線を張っておいて、クライマックスに発動するところでも、驚きはしたけれど、見事だとは思えなかったのが、勿体無かったと思いました。とはいえ、いつものウィル・スミスの大味のみの作品よりは、楽しめましたし、マーゴット・ロビーのキュートな小悪魔っぷりに、心を奪われたので、観に行って良かったです。2015年公開。

 

 

「映画 ビリギャル」

有村架純主演他。65万部突破!2014年年間ランキングの上位に輝く話題のベストセラー「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶応大学に現役合格した話」―感動の嵐を呼んだ奇跡の実話が映画になりました。合格という夢に向かって突き進むさやか(有村架純)の姿は、やがて崩壊寸前だった家族の絆を取り戻していく―家族の愛と仲間の友情、明日から頑張る勇気とヒントをくれる、汗と涙と笑いのいっぱいつまった、とびきりの青春ストーリーです。

トークショーって苦手なのですが、原作者の坪井先生のお話は、子を持つ親として、とても為になりましたし、サプライズゲストで、今、最も観てみたい女優さんNo.1の有村架純ちゃんが、いらっしゃいました(*^▽^*) 座席をラウンドしてくれて、めちゃめちゃ可愛くて、良い子でした(*^¬^*)

10点!!原作未読です。映画は、私は、有村架純ちゃんが好きで、彼女の作品は全部観てるのですが、彼女の主演作の中では、断トツで、一番良かったです!(*^¬^*) 余り期待していなかったのですが、何度も号泣してしまいました(;_;) さやかちゃんが、いきなり改心したように頑張るわけではなくて、本当、ひたすら努力な話で、それを、担任や父親に否定されたり、でも、坪井先生(伊藤淳史)と、いつも後ろにいてくれる母親(吉田羊)の支えがあって、着実に積み上げていく日々が、丁寧に、時に笑いありで、描かれていて、さやかはもちろん、色んな人の気持ちに共感しっぱなしで、泣いてばかりでした(^_^;) 子どもは、どんな大人が傍にいるかで、百八十度、人生や生き方が変わるんだなぁと、勉強になりました。受験って、今の日本だと、人が、全力で頑張っても、叶わないことがあると思い知らされる最初の経験だと思うんです。そういう受験に対して、周りに流されたからでなく、自分で遥か高くに目標を定めて、プレッシャーに潰れず、最後までやり遂げたさやかちゃんは、本当に格好良いと思いました。親子愛や、姉弟愛、家族の描かれ方も良くて、夢を諦めたり、自分のやり方が間違っていたと気付いた時、家族の誰かが心が折れた時、誰かが希望となって支える、そんな風なさやかちゃん家は、現代核家族の目指すべきところかなと。色々勉強になりました。坪井先生がおっしゃっていた、do,have,be の誉め方を、まずは、実践していきたいと思います。2015年公開。

 

 

「マジック・イン・ムーンライト」

コリン・ファース主演他。頭が固くて皮肉屋のスタンリー(コリン・ファース)は、中国人に扮装し、華麗なイリュージョンで喝采を浴びる天才マジシャン。そんなスタンリーが友人の依頼を受け、ある大富豪が入れあげている占い師ソフィ(エマ・ストーン)の真偽のほどを見抜くために、コート・ダジュールの豪邸へ乗り込んでいく。 ところが実際に対面したソフィは若く美しい女性で、スタンリーに"東洋のイメージが浮かぶ"などとあっと驚く透視能力を発揮。この世に魔法や超能力なんか実在しないという人生観を根底からひっくり返されたスタンリーは、笑顔も抜群にチャーミングなソフィに魅了されてしまう。しかし素直に想いを打ち明けられない2人の行く手には、大波乱が待っていた。はたして悲観主義者のマジシャンと楽天主義者の占い師のもつれにもつれた恋を解きほぐす“魔法とトリック”は存在するのだろうか・・・!?柔らかな陽射しとひとすじの月光が降り注ぐコート・ダジュールにプロヴァンス・・・コリン・ファースとエマ・ストーンを主演に贈る、とびきりのロマンティック・コメディ。

3点!!ウディ・アレンが嫌いではないけれど、どちらかといえば苦手な事もあるので、今回は、コリン・ファースが台詞を喋り出した段階で、彼がウディ・アレンに見えてしまって、そこからもう駄目でした(>_<) とにかく台詞が長い&多い!南仏の美しい風景も時代も、台詞で埋め尽くされちゃった感じでした。話してることも、基本、ずっと同じなんですよね。なので、後半、もうおなかいっぱいで、結末は適当に予想つけるから早く終わってくれーって思ってました(爆)スタンリーが、皮肉屋過ぎて、全然好きになれなかったのも、原因だと思います。若かったらありですけど、コリン・ファースの年齢で、あれじゃもう、手遅れのおじいちゃんだよ、全然愛されないよ(>_<)そもそも、一目惚れってあんなにクドクド説明するもんじゃないです。なので、結末は、アンハッピーの方が良かったです。ソフィが、彼のどこに惹かれたのか、全然納得出来ないです。男性はするけど、女性は、理論的に確実に困難だらけの恋にはいかないです(しつこいか(^_^;))エマ・ストーンの怪しい占い師っぷりと、森ガールなファッションは、可愛くて良かったです。2015年公開。

 

 

「ソロモンの偽証 後篇・裁判」

藤野涼子主演他。前代未聞の中学生による校内裁判、遂に開廷。被告は、告発状によってクラスメイト殺害の嫌疑がかけられた問題児。校内裁判の提案者である藤野涼子(藤野涼子)は検事として、彼の有罪を立証しようとする。対する弁護人は、他校生ながら裁判に参加する神原和彦(板垣瑞生)。さまざまな思惑が絡み合う中、真相を究明しようと彼らは必死に奔走する。そして、裁判は思いもよらぬ人物の【証言】で幕を閉じる。真相を知った彼らが、その先に見たものとは―。なぜ、嘘をつかなければならなかったのか―この“真実”に涙する。

4点!!前篇が良かったので、期待していましたが、後篇の失速具合が半端なく、これは、一作でまとめて欲しかったなぁと思いました。後篇は、裁判までの奔走する描写も、前篇の残りを、ちょろっとやってる感じで、余り中身が無かったですし、裁判が始まってからは、予定調和な裁判を、構図が変わらない描写で、長い時間観させられて、退屈でした(>_<) やっぱり中学生の裁判なんてこんなものかという落胆と、後篇は、前篇で動かなかった親たちが、動くのかなと思いましたが、それも無かったので、それが、すごく一元的な裁判になってしまっている原因なんじゃないかと思いました。思いもよらぬ人物も、証言も、全く予想通りでしたし(-_-#) 柏木くんの死の真相を明らかにする裁判なのに、柏木くんが何故あんな発言をしていたのか?彼の背景にあるものはなんだったのか?という点に全く触れずに終わってしまうのも、そのせいで奥行がなくなっていましたし、すっきりしなかったです。青春ものというカテゴリーなら有りなラストだと思いましたが、ミステリー、少しホラー寄りな話としては、ユルユルな終わり方で、残念でした。2015年公開。

 

 

「グッド・ライ ~いちばん優しい嘘~」

リース・ウィザースプーン主演他。誰かの優しい嘘で、今日も世界は救われる。カンザスシティーの職業派遣所で働くキャリー(リーズ・ウィザースプーン)は、内戦で両親を亡くし、アフリカから到着したマメールと二人の仲間を空港まで迎えに行く。 そつなく仕事をこなしてきたキャリーに与えらえたのは、電話を見るのも初めての彼らを就職させるという、最難関のミッションだった。車に乗せれば一瞬で酔うし、牧場を見ると「猛獣はいますか?」と確認、マクドナルドもピザも知らない彼らに最初はイラつくキャリーだが、その成長を見守るうちに思いがけない友情が芽生え、生き方さえも変わっていく―。世界の裏側の驚くべき実話をベースにした感動の物語。

10点!!予告では、コメディータッチな感じですが、ウィザスプーンが未だにデニムのミニスカートなのは若干コメディーでしたが(爆)、実際は、事実に基づいて、難民問題と、異文化の相互理解を、丁寧に描いた、中々にシビアなお話でした。‘THE GOOD LIE'、とても胸にくる、良いタイトルだと、しみじみ思います。序盤から、スーダンで、ロストボーイズを襲う衝撃的な出来事が、次々描かれて、子を持つ親としては、涙を堪えるのに、必死でした(;~;) どこかで、彼等のような環境の人達は、人の死が身近だって思ってた自分が恥ずかしいです(凹)まだ序盤なのに、そこからラストが終わるまで、どうかどうか彼等が幸せになれますように、とずっと祈りながら観ていました。そんな目線なので、彼等がアメリカに到着した辺りから、彼等の喜びにも、戸惑うしかない状況にも、気持ちがすごく解って、何度も泣いてしまいました。ここで満点を確信しました。彼等から見た先進国は、なんて不条理なのだろうと思いました。典型的なアメリカンウーマンなキャリーも、彼等の生きる力を前にして、心を動かされていきますが、それでも出来ない事が沢山あって。彼等が、高らかに歌うのと、いつでも笑顔でいようとするワケを痛感しました。そして、ラストのGood lieになるわけですが、規則とか法律って人を救うためにあるはずなのになと、切なくなりました。確かに、劇中でも言っている通り、出身がスーダンってだけで、「アメリカンスナイパー」が頭をよぎって、怖い気持ちもありますが、「アメリカンスナイパー」に出てくるような人達の数十万倍も、この映画の様な人達がいるんだって事を、皆に知ってもらいたいです。なので、この作品は、観るべき一作です。2015年公開。

 

 

「寄生獣 完結編」

染谷将太主演他。右手に寄生生物ミギー(声:阿部サダヲ)を宿す高校生・泉新一(染谷将太)は、要注意人物として人間からもパラサイトからもマークされていた。いまや、新一の住む東福山市は、市長・広川(北村一樹)を中心に組織化されたパラサイト達が、一大ネットワークを作り上げていた。一方、人間側も、寄生生物殲滅を目的とした対パラサイト特殊部隊を結成。人間の子を産み、人間との共存を模索する田宮良子は、新一とミギーの存在に可能性を見出したが、肝心の新一は、母親を殺された事件がきっかけで寄生生物への憎悪を募らせていた。そんな彼らの前に、最強パラサイト・後藤(浅野忠信)が、その姿を現した。生き残るのは人間かパラサイトか。そして「寄生獣」とはいったい何なのか。愛する人を守れるか―物語は、衝撃と感動のクライマックスへ。新一とミギー、最後の戦いが遂に始まる!

9点!!原作読んでます。映画は、めっちゃ強いドラえもんと、めっちゃ強いのび太くんみたいな話だなぁと思っちゃいました(笑)完結編は、語るところはしっかり語り、アクションシーンも充実していて、短い時間に綺麗にまとめたなと思いました(*^¬^*) 原作通りなので、予想以上の衝撃が無かったのは、少し物足りなく感じました。(山崎さんだと、それ以上を期待してしまいます。)俳優さんたちが、皆さん、本当に素晴らしくて、新一と田宮が対峙するシーンの、染谷くんの表情の素晴らしさは、期待以上でした。敵、味方に別れて戦う話だと、余り敵方に感情移入はしないと思いますが、深津さんや、浅野さんが演じると、原作のキャラクターに見事に血が通っていて、彼らが倒された時は、涙が出ました。橋本愛ちゃんも、別に好きな女優さんではなかったのですが、今回は、台詞に凄く力があって、良かったです。新一とミギーが、料理したりするシーンが、ホッと出来てお気に入りです(^_^) パラサイトたちの台詞が、もう少し心に響くように作られていれば、満点だった思うので、-1です。2015年公開。

 

 

「シンデレラ」

リリー・ジェイムズ主演他。ガラスの靴に、カボチャの馬車・・・すばらしい魔法の力によって“運命の人”と結ばれるヒロイン・・・。誰もが知っている「シンデレラ」のロマンティックなイメージはそのままに、自らの裕樹と優しさで奇跡を巻き起こす新しいシンデレラ像と、絢爛豪華な衣装と美術、超一流のスタッフ・キャストたちとのコラボレーションが可能にした、まさにディズニー・ラブストーリーの原点にして頂点というべき作品「シンデレラ」。運命を信じる、すべての勇気ある女性たちへ―。

8点!!ディズニーでは珍しく、ミュージカル調ではありませんでした。原版のシンデレラのプリンセスを強く可愛くした感じが、現代風で良かったです。義理姉たちのコメディーパートが既存通りだったので、もっと笑いたっぷりにした方が、今っぽくて良いと思いました。シンデレラとプリンスだけでなくて、周りのキャラクターたちも丁寧に描かかれていたのも、御伽話がリアルに、より立体的になっていて◎でした。リリー・ジェイムズのシンデレラは、ビューティフルというよりは、ファニー&キュートなシンデレラだったので、彼女が泣いたり笑ったりする度に親近感が増していく、今後、ガールズムービーに出たらヒットしそうな女優さんだなと思いました(*^¬^*) 衣装が、とにかくキュートで、舞踏会のドレスには、蝶が散りばめてあったり、ウェディングドレスには、カラフルな小花が縁取られてたりで、思わず着てみたいなーと、プリンセス気分になってしまうものばかりで、ウットリしました(*´-`) シンデレラが、12時の鐘で逃げるところのスピード感とスリルが、プリンセスストーリーとは思えない迫力で、好きなシーンでした(*^▽^*) ケイトとヘレナ・ボナム=カーターが出てくると、一気に絵が引き締まるので、リリーのフレッシュさと、メリハリがあって良かったです。グリムのシンデレラを知っているので、継母に対して、シンデレラがラストに言う台詞は、都合が良過ぎるかなとは思いましたが、優しさと勇気がテーマなので、これでいいのかな?シンデレラがあの台詞を言うのは、OKとして、継母たちには別の制裁があった方がいいと個人的には思いました。

同時上映の「アナと雪の女王 エルサのサプライズ」は、新曲が素晴らしく、1回だと物足りなかったです。台詞も早くてあっという間に場面が変わってしまいましたし。次々出てくる雪の小さいのが可愛かったです。2015年公開。

 

 

「脳内ポイズンベリー」

真木よう子主演他。櫻井いちこ(真木よう子)は、会社を辞め、恋人もなく、根無し草のような日々を送るアラサー。ある日いちこは、気になっている年下男子・早乙女(吉川雄輝)に駅で偶然遭遇する。運命の再会にときめくいちこだが、頭の中はパニック状態!いちこの脳内では、「話しかけよう」「覚えてるわけないって!」「過去、男性にアプローチしたデータがないので・・・」「ドキドキする!」と【脳内会議】がスタートし、頭の中がしっちゃかめっちゃかに!理性を担当する会議の議長(西島秀俊)は、ポジティブ(神木隆之介)、ネガティブ(吉田羊)、記憶(浅野和之)、衝動(桜田ひより)によってカオス化した脳内会議をまとめ、無事にいちこを“幸せ”へと導くことが出来るのか!?

6点!!原作読んでます。原作のいちこは、ふわふわ頼りなくて、男が思わず助けちゃうアラサー女子なので、真木さんに決まった時は、真逆じゃん!どうなるんだろう?(怖)と思いましたが、少しキャラ変えして何とかなってました。(まだ強そうでしたが。)脳内会議は、発想は面白いので、ツカミはOKで、笑いもとれていましたが、何せ、ただの恋愛話なので、後半、もうどっちでもいいよみたいなグダグダになって終了でした。その辺り、めっちゃリアルなアラサーの恋愛って感じでしたが(~_~;) ハトコが、原作だと、子どもだとわからなかったので、桜田ひよりちゃんのハトコが可愛過ぎでした(*^¬^*) あと、西島さんが、「ふわふわ。」って言ったり、ほっぺギューってされたり、神木くんと吉田さんのキャラも良くて、ある意味そっちの演技バトルが見所だと思いました(*^▽^*) いちこも早乙女も越智さんも変な人ですが、一人の主人公をあらゆる角度から検証しているので、皆が納得出来る主人公とストーリー展開というのが、新しい作品です。2015年公開。

 

 

「イニシエーション・ラブ」

松田翔太主演他。奥手な大学生・鈴木が合コンで歯科助手のマユ(前田敦子)と出会ってから、ぎこちなくも付き合うようになるまでを描いたSide-A。就職して東京に行った鈴木と静岡に残ったマユは遠距離恋愛を始めるが、東京の女・美弥子(木村文乃)の出現で、次第にその関係が壊れていくSide-B。甘く切ない、青春ラブストーリーが一転・・・!「映像化不可能」と言われた大ヒット小説がついに実写映画化!最後の5分全てが覆る。あなたは必ず2回観る。130万人が騙された最後の2行が、原作とは異なる、衝撃のラスト5分へと生まれ変わります!

3点!!原作読んでます。読んだ当時、それ程衝撃もなく、それ以外の描写が退屈だったので、印象にも残ってなかったのですが・・・。原作とは違うラストという事で、それだったらあれしかないよなぁという予想通りだったので、驚きがなくてガッカリでした(-_-;) 全編(特に前編)にわたる安っぽいカラオケのPVみたいな作りは、その後の展開を暗喩していて、わざとなのかそうでないのか・・・わかりませんでした。80年代の音楽や小物も、効果的に使えばイイ感じだったはずなのに、音楽を大音量で流し過ぎで、物語の邪魔になっていました。最悪だったのは、ラスト5分!!あの5分全部要らないです。バッサリ終わった方が、よっぽど良かったと思います。フォローし過ぎで、謎解きする楽しみも、何もかも奪ってしまっていましたし、凄い勢いで冷めていきました。今までの二時間弱が台無しです!(>_<) 原作が、それ程でもないのをどこまで面白く引き上げてくれるか楽しみにしていましたが、堤さんでは難しかったのかな?中島監督とか、エキセントリックな新進気鋭の監督とかを起用した方が良かった気がしました・・・(×_×;) 前田あっちゃんは良かったです。彼女で何とか保っていたといっても過言でないです。どんどん上手になるので、観ていて楽しいです。 2015年公開。

 

 

「新宿スワン」

綾野剛主演他。女をアゲて、男を上げろ。俺はその頃、人生の最下点にいた。底辺からのし上がるために新宿にやって来た。金も仕事もなく、何も当てもないまま街をさまよう白鳥龍彦(綾野剛)。運命的に知り合った真虎(伊勢谷友介)の誘いで、スカウトの世界へ。そこは、ハンパな覚悟じゃ生き残れない、THE繁華街“新宿歌舞伎町”。「俺がスカウトした女の子は、必ず幸せだって言わせます!」力VS力の生存競争。いま、龍彦の大いなる冒険がはじまる!生き残れ!歌舞伎町スカウトバトル。

6点!!原作の大ファンです。映画は、分かってはいましたが、原作のメインストーリーには全く入れず、龍彦が覚悟を決めてスタートラインに立つまでの、序章でした。園監督なのに、彼のドロドロな世界観は、皆無で、鈴木おさむさんのピュアな脚本で、爽やかな世界観になっていました。R15ですが、本来なら、R18にしても足りないくらいの内容なので、もっとギリギリまで、ドロドロして欲しかったです(+_+) 私は、原作のファンなので、真虎さんや関さん(深水元基)が、大画面で暴れてるのを観れただけで、「きゃー格好いい~!」という感じでしたが、初見の方には、主要登場人物の多さと関係図の複雑さに付いていけないのではと思いました。綾野剛が、龍彦の「バカ、熱い、強い」を表現出来るのか不安でしたが、ちゃんと龍彦で、イイ感じでした(^_^) ピースがバラバラで、クライマックスに向けて、ひとつずつカチッとはまっていく感じが全然無かったので、盛り上がれなかったのが、残念でした。続編を作って欲しい作品ですが、これだと、続きが観たいなとは思えませんでした(>_<) とはいえ、男の世界の、憧れ、友情、嫉妬、羨望、執念、愛みたいなのは、彼等のバトルを通して、ちゃんと伝わってきたので、「新宿スワン」を垣間見れる内容には、仕上がっていると思います。2015年公開。

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「メイズ・ランナー」

ディラン・オブライエン主演他。高い壁に囲まれた巨大な迷路は、朝になると扉が開き、夜が訪れる前に扉は閉じられる。夜の間、迷路はその構造を変化させ、二度と同じ道順は出現しない―。迷路に囲まれたエリアには、月に一度、生活物資とともに新しい「ランナー」が送り込まれてくる。記憶を失い、かろうじて自分の名前だけを思い出すランナー。選ばれた数名が迷路の構造を調べ、この地からの脱出法を探す。迷路の扉が閉まる夜までに戻らなければ、ランナーに命の保証はない。迷路に隠された秘密とは?そしてランナーたちの運命とは?巨大なメイズ=迷路で、空前のサバイバルが始まる!超大作3部作シリーズ第1章。

9点!!ふぅ~めっちゃハラハラドキドキして面白かった~!(*^▽^*) アメリカの海外ドラマで有りそうな話なのですが、見せ方が上手いです。主人公のトーマス(ディラン・オブライエン)以外のキャラクターが、皆、立っていて、誰かしら、お気に入りキャラクターが出来るところと、出られるのか?誰が何のために?迷路の外の世界はどうなっているんだろう?と、次々湧いてくる疑問が、トーマスが迷路に来たことがきっかけで、解決に向かってどんどん動き出すので、スピーディーな展開と、危機一髪!な迫力ある映像に、釘付けでした(*^¬^*) むしろ、彼が来るまでの三年間、彼らは何をしていたんだっていう。。私は、サブリーダー・ニュート役のトーマス・ブロディ=サングスター(大きくなって、将来有望な可愛らしい美形に成長中。)とミンホ役のキー・ホン・リー(格好いい男って感じ!)が、お気に入りなので、彼等には生き残って欲しいなぁと思います。一部で、迷路を脱出するところまでいってしまったので、中盤となる二部がダレないか心配ですが、むしろ次作で、まとめて終わってくれないかなとも思いますが、今生き残った全員助かって欲しいと思ってしまったが最後、ラストまで見届けるしかないですね(>_<) 謎解きミステリーと生き残りサバイバルが、上手くマッチしていて、話が進む度に面白くなる作品です♪2015年公開。

「駆込み女と駆出し男」

大泉洋主演他。鎌倉には離縁を求める女たちが駆込んでくる幕府公認の縁切寺、東慶寺があった。但し、駆込めばすぐに入れるわけじゃない。門前で意思表示をした後に、まずは御用宿で聞き取り調査が行われるのだ。見習い医者でありながら、駆出しの戯作者でもある信次郎(大泉洋)は、そんな救いを求める女たちの身柄を預かる御用宿・柏屋に居候することに。知れば知るほど女たちの別れの事情はさまざま。柏屋の主人・源兵衛(樹木希林)と共に奇抜なアイディアと戦術で、ワケあり女たちの人生の新たな出発を手助けしていく!江戸時代の離婚は現代の2倍!?離婚調停人が人生再出発のお手伝い、承ります。明日への希望が満ちてくる、笑って泣ける人情エンタテイメント!!

10点!!久々に上質な時代劇に出会えました(*^¬^*) まず、戸田恵梨香と満島ひかりが出会うシーンの、二人の演技が素晴らしくて、絵図が一気にピリッと引き締まりました。それから、信次郎とお勝(キムラ緑子)の口合戦の、なんと、粋で頭の回転の速いこと!そういう口合戦が、他の登場人物たちとも、何度もあって、この時代の人たちって、こんなに素敵だったの?と、ニヤニヤしちゃいました(*^▽^*) 東慶寺に、女たちが持ち込むエピソードと背景は、重たいのだけれど、重たくなり過ぎず、でも、自分だったらと、考えるように描かれていて、沢山笑って泣きました。その中でも、陽月華さんが演じた法秀尼が、常に凛と美しくて、女だらけの厳しい環境でも、こんな人なら、ついていきたくなるだろうなと思いました(^_^) ストーリー展開が、とにかく面白い!出てくる人が皆、粋で格好良くて、日本人はこういう人情を大事に生きないといけないなと思いました。じょご(戸田恵梨香)とお吟(満島ひかり)の二人の出会いは、きっと運命で、ずっと心に残りそうです。長台詞の素敵な口合戦が、昔言葉でわからない部分があったので、もう一度観たいです。2015年公開。

 

 

「ハンガー・ゲーム FINAL レジスタンス」

ジェニファー・ローレンス主演他。世界の運命は、一人の少女に託された―ハンガー・ゲームの闘技場から、危機一髪で救出されたカットニス(ジェニファー・ローレンス)。彼女が収容されたのは、滅亡したとされていた第13地区の、反乱軍の秘密基地だった。コイン首相(ジュリアン・ムーア)率いる反乱軍は、スノー大統領(ドナルド・サザーランド)が君臨する独裁国家パネムを打倒し、自由で平等な新国家を建設するため、カットニスに反乱軍のシンボルになるように要求する。しかし、テレビ番組を通して誘拐されたピータ(ジョシュ・ハッチャーソン)のやつれ果てた姿を目の当たりにし、胸を引き裂かれるカットニス。やがて両陣営の緊張が高まる中、反乱軍はピータ救出作戦を実行するが、その先にはカットニスを襲うさらなる過酷な運命が待っていた。今世紀最強のアクション超大作シリーズ、激動の最終章!

6点!!随分丁寧に描くなぁと思っていたら、続くのか(@ ̄□ ̄@;)!大ヒットしたから、引き延ばそうってなったのかな?ゲーム自体は、前回で終わっていますが、今回も冒頭から、地下施設や廃墟など、ハンガー・ゲームの世界観が、きちんと維持出来ていたのが、良かったです。登場人物も、ジュリアン・ムーアが加わり、ゲイル(リアム・ヘムズワース)やプリム(ウィロー・シールズ)も合流し、グッと豪華になり、3シリーズめともなると、それぞれの登場人物を遊ばせられるし、愛着も湧いているので、観ていて、安心感と楽しさが、共存した感じでした(^_^) 注目のイケメン、サム・クラフリンも、売れてきてるからか、出番が増えて、イケメンに癒されました(*´∇`*) しかし、如何せん、暗い話なのに、単調なカメラワークが続くので、この話に興味ない人は、確実に寝るだろうなぁと思いましたし、注目の、カットニスが、ゲイルとピータ、どちらを選ぶのか?という点も、戦争でそれどころじゃない感じなので、観客を引き付ける要素は十分あるのに、生かしきれていない気がしました(~_~) もうあとちょっとで終わるんだし、一つにまとめて欲しかったです。2015年公開。

 

 

「きみはいい子」

高良健吾、尾野真千子 主演他。まじめで優柔不断で、問題に真正面から向き合えず肝心なところで一歩を踏み出すことができない新米の小学校教師・岡野(高良健吾)。近所のママ友たちとの表面的な付き合いの陰で自分の娘に手をあげ、自身も親に暴力を振るわれていた過去を持つ雅美(尾野真千子)。他人と会話をかわすのは、登下校の途中で挨拶してくれる名前も知らない小学生のみ、最近感じ始めた認知症の兆しにおびえる独居老人・あきこ(喜多道枝)。とあるひとつの街に暮らし、さまざまな局面で交差しながら生きているおとなと子どもたち。悩みや問題を抱え生きる彼らが、人と人とのつながりに光を見いだし小さな一歩を踏み出すまでの姿を、真摯にそして丁寧に映し出す再生と希望の物語。

4点!!冒頭から、尾野真千子の演技に圧倒されました。怒りが、沸々沸き上がって、爆発してしまって、でも、殴る手も心も疲弊している様が、真に迫っていました。描写の仕方も、マンションの廊下に吸い込まれていく様子が、孤独な二人きりの世界に戻らざるえない状況、二人が抱える恐怖、孤立感が、印象的に描かれていました。一気に物語が転がるのかと思いきや、そこからは、日常のループの描写が繰り返されて、淡々としているので、呉監督らしい寝てしまいそうな時間でした。日常の中で、僅かづつ前進していく様を描いていて、一見動けないでいるように見える雅美も、身体からヘルプ信号を出すことで前進している、そんな話でした。でも、これなら、映画じゃなくて、短編ドラマでもいいんじゃないかなと思いました。子どもの描き方は、是枝監督なんかと比べてしまうと、居心地の悪さが漂うぎこちなさがあり、気になりました。皆が、余裕がなくて、自分で一杯一杯の昨今で、誰かの信号に気付いて、行動することは本当に難しいけれど、大人の包容は、子どもにとって、必須で、子どもの温もりは、どんな大人の渇いた心にも、絶大なんだなということがわかる作品でした。2015年公開。

 

 

「海街diary」

綾瀬はるか主演他。家族を捨てた父が、のこしてくれた家族。鎌倉に住む三姉妹のもとに届いた父の訃報。十五年前、父は家族を捨て、その後、母(大竹しのぶ)も再婚して家を去った。父の葬儀で、三姉妹は腹違いの妹すず(広瀬すず)と出会う。三姉妹の父を奪ったすずの母は既に他界し、頼りない義母を支え気丈に振る舞う中学生のすずに、長女の幸(綾瀬はるか)は思わず声をかける。「鎌倉で一緒に暮らさない?」しっかり者の幸と自由奔放な次女の佳乃(長澤まさみ)は何かとぶつかり合い、三女の千佳(夏帆)はマイペース、そんな3姉妹の生活に、すずが加わった。季節の食卓を囲み、それぞれの悩みや喜びを分かち合っていく。しかし、祖母の七回忌に音信不通だった母が現れたことで、一見穏やかだった四姉妹の日常に、秘められていた心のトゲが見え始める―。海の見える街を舞台に、四姉妹が絆を紡いでいく。深く心に響く、家族の物語。

7点!!是枝監督が、また「家族になること」をテーマにした作品を撮りました。冒頭、いきなりの長澤まさみのサービスショットにドッキリ(笑)大人になったなぁーと(笑)山形の行き帰りの茶色い電車も、ちっこくて可愛かったです。あれ、何ていうんだろう??山形の丘で、すずが、初めて涙を見せるシーンが、その直前の表情から良くて、すずが今まで背負っていた無理さが伝わってきて、グッと来ました。四姉妹が、家族になるまでの一年間を丁寧に追っているだけで、何が起こるわけではないのですが、家族だからこその一緒にいる事の難しさや、互いに思いやっているのに、相容れない母娘など、大人になっても、なったからこそ、ずっーと抱えて、それが生きるって事なのかなと、大人しょっぱいなと思いました。すずちゃんと前田旺志郎くんが、桜トンネルを疾走するシーンなんかは、未来ある若者と桜の美しさが、キラキラ眩しくて、綺麗でした。対して、3姉妹の劣化がハンパなくて、おばちゃん3人みたいになっちゃってるけど、いいのかな?と思いました。(綾瀬はるかはまだ大丈夫。)是枝監督の作品はどちらかというと眠くて苦手なのですが、今回はバリバリ女性目線な話だったので、わかるなぁー、切ないなーと思いながら、楽しめました。2015年公開。

 

 

「チャッピー」

デーヴ・パテル主演他。ボクをなぜ怖がるの?・・・ボクは・・・2016年・・・犯罪多発都市南アフリカ ヨハネスブルグで生まれた。ボクの寿命は…5日間。加速度的に成長する「AI」。ただ「生きる」ことを目的とし、チャッピー(声:シャールト・コプリー)は人知を超えた行動に移るが・・・人間には、もう空気も水も食料も必要ない―人間は○○だけで生きていける―我々は衝撃の結末を目撃する。「第9地区」の監督が描く「AI」とは―監督としての原点的野心作が誕生した。

10点!!私は、「第9地区」をまだ観てないので、なんていうか新体験!衝撃過ぎ!でした(*゜Q゜*) 同時に、人間の非道さ、愚かさを、これでもかっていうくらい描き切った作品だと思いました(>_<) チャッピーが、最初、無垢なせいもあるけれど、こんなに悪い人しか出てこない映画も、珍しいです(^_^;) でも、もういいやとはならないで、どんどん引き込まれていって、あっという間のラストでした。予想がつかない、想像の遥か上をいくストーリーに、釘付けで、久々に興奮覚めやらず、面白かったです(*^▽^*) チャッピーの、「なぜ?どうしてそんなことを?」という叫びは、ずばりそのまま私たちに向けられていて、造っては破壊を繰り返す世界への、嘆声に聞こえました。クライマックスの、敵味方入り乱れての凄いアクションシーンは、めっちゃ興奮して、チャッピー頑張れ!と、ハラハラしたけど、立場が逆転したら、チャッピーの強過ぎる力に恐怖を覚えました。意識を持てば、幾ら頭が良くても間違うし、取り返しのつかないこともするし、邪悪にだってなりうる。もちろん、その逆もある。なので、チャッピーとディオン(デーヴ・パテル)のラストシーンには、小さな希望を感じました。2015年公開。

おまけ:日本人は、ニンジャのテンションの文字が気になって、泣けるシーンも泣けなかったのではないかと、ちょっと思いました(^_^;)。

 

 

「極道大戦争」

市原隼人主演他。敏感肌の半端ヤクザ、景山亜喜良(市原隼人)は、最強伝説を持つヤクザの親分、神浦玄洋(リリー・フランキー)に憧れヤクザになった。ある日、毘沙門通りにやってきた謎の刺客たちの圧倒的な強さに神浦と景山はなすすべもなく倒れる。最後の力を振り絞り、神浦は景山の首元に噛み付いて叫ぶ。「わが血を受け継いで、ヤクザ・ヴァンパイアの道を行け!!」―噛まれたら、みんなヤクザ。男の女も、女子高生、看護婦、キャバ嬢、教師、警官までも・・・もう、止まらない“全員ヤクザ化!現象”。豪華キャストで贈る、前人未到のエンターテイメント大作誕生!!

4点!!B級?Vシネ?久々にスクリーンに帰ってきた市原隼人は、やっぱり格好良かったです(*^¬^*) てか、この話、続くのですか?そんな終わり方でしたけど。三池さんなら、あれで終わりなのかな?(>_<) ヴァンパイアというエッセンスを入れても、ヤクザはヤクザなのねっていうくらい、ひたすら殴り合い殺し合いでした。余りぶれずに親父の仇討ちだったので、もっと、コメディータッチでも、良かったかなと思います。暴れるカエルとかは、シュールで面白かったですが。あと、高島さんの畑からは、結局、何が生えてくるのか気になります。リリー・フランキーの怪演と、舎弟役の青柳翔さん(私が、EXILE集団で唯一まともに演技が出来ると思っている(爆))が、脇に華を添えていて、良かったです。謎の組織から派遣された宣教師とか、カエルとか、未回収で終わってるので、ただの殴り合いを観たかったわけじゃないので、消化不良です(-""-;) 2015年公開。

 

 

「トゥモローランド」

ジョージ・クルーニー主演他。 ケイシー・ニュートン(ブリット・ロバートソン)、17歳。ある日、彼女の持ち物に見慣れぬピンバッジが紛れ込む。それは、彼女が夢見た世界へのチケットだった。ピンバッジに触れると、ケイシーはたちまちにしてテクノロジーの発達した未知なる世界に・・・。果たして、ここは未来なのか?だが、バッテリー切れと同時に、ケイシーは見慣れた世界へと引き戻されていた。必死で夢の世界へと戻ろうとするケイシーの前に現れたのは、ピンバッジを彼女の荷物に紛れ込ませたと言う、謎の少女アテナ(ラフィー・キャシディ)だった。その世界の名は"トゥモローランド"。再び訪れたいのならば、フランク・ウォーカー(ジョージ・クルーニー)という男を訪ねるようにとアテナは誘う。だがそれは、人類の未来を賭けた壮大な冒険の始まりに過ぎなかった。ウォルト・ディズニー最大の謎にして、最高のプロジェクト。

6点!!終わりから始まりまでを描くというのが、いつものディズニーとはテイストが違って、新鮮でした。吹替で観賞しましたが、子どもには少し難しい印象です。アテネ役のラフィー・キャシディが、古きよきアメリカ風で可愛くて、彼女が引っ張る物語なら、付いていきたくなりました(^_^) SFは時系列が難しくて苦手なのですが、今回は何とかついていけたと思います。途中、アクションや、スペースマウンテンの様なワクワクさはあるものの、全体的に物語が、落ち着いちゃってる感じで、大人っぽいといえば良いのですが、ディズニーらしい、子どもがワクワクするような冒険が欠けていて、物語が停滞していました。そして、上映時間が、二時間半と長い!このお話なら、二時間ですっきりまとめられたんじゃないかな。ここからがスタートラインというところで終わっちゃうのが、映画的には、良いですが、世界がどうなるのか、もう少し先まで観たかったです。2015年公開。

 

 

「愛を積むひと」

佐藤浩市主演他。大切な人へ、のこしたいものは、何ですか?東京の下町で営んでいた工場をたたみ、豊かな老後を求めて北海道に移住してきた篤史(佐藤浩市)と良子(樋口可南子)。しかし、ガーデニングや内装アレンジなど充実した毎日を楽しむ良子に対し、仕事一筋だった篤史は暇を持て余すばかりで、そんな夫を見かねた良子は、篤史に家の周りの石塀づくりを頼む。ところが、良子の持病である心臓病が悪化し、篤史の願いもむなしく亡くなってしまう。妻の死に絶望し、心を閉ざした篤史だったが、彼女が死の直前につづった自分宛の手紙を読んだことをきっかけに、周囲の人々や疎遠だった娘(北川景子)との関わりを取り戻していく。夫婦愛、親子愛、そして血のつながりを超えた縁―。北海道の四季とともに描く珠玉の愛の物語。

5点!!北海道の大自然に癒されまくるヒーリングムービーです。長年の連れ合いが先立ってしまうという酷なお話でしたが、前半の夫婦の時間がとても丁寧に描かれていたので、後半に入ってからも、その丁寧な時間が続いていました。樋口さんの表情や仕草が、とても良くて、それに応える佐藤さんも、いつもと違って甘やかで、長年向き合ってきた年月や、想い合ってきたのが、画面からバシバシ伝わってきました。歳を重ねて、誰かとこんな風に、晩年を生きられたら、幸福だったといえるのだろうなと感じずにはいられませんでした(*^¬^*) 徹(野村周平)と紗英(杉咲花)という若いカップルが、途中から夫婦に絡んでくるのですが、色々、複雑な過去を持っている二人なのに、表面上でしか描かれず、特に、徹の胸の内が解り辛く、もう少し掘り下げて欲しいと思いました。娘との距離感に関しても、男親って、こんなに不器用なものかねと思いましたが、それでも、女はそんな不器用な男と、愛を積んでいく事を選ぶのだろうなぁと、石塀に腰掛けて空を見上げる篤史を観て、じんわり思いました。2015年公開。

 

 

「ラブ&ピース」

長谷川博己主演他。2015年夏、東京。平凡なサラリーマン・鈴木良一(長谷川博己)はデパートの屋上で一匹のミドリガメと目が合い、運命的なものを感じる。あきらめた夢、まともに話せないが恋心を抱く寺島裕子(麻生久美子)への想い・・・彼の人生を奪いかえすために必要な最後の欠片【ピース】、それが・・・そのミドリガメだった!―約半年後、日本中を座巻した良一と裕子の前に愛を背負った巨大な怪獣“LOVE”が姿を現す。そして、全ての謎を知る老人(西田敏行)が地下から地上に現れる頃、夢と希望に満ちた奇跡が起こる―!!愛は、激しくて、切なくて、デカい。怪獣、現る!なのに、大きな愛に温かな涙が流れる。感動エンタテイメント!

7点!!脚本も園監督なんですよね。「みんな、エスパーだよ!」みたいに、怪獣現れてドカーンみたいな感じではなくて、主人公に買われて、でも、ちょっとした事で、離れ離れになってしまったミドリガメが、それでも主人公の事を想って、彼の願いを叶える度に、巨大化していくという、おとぎ話のようなファンタジーストーリーでした(*^¬^*) 笑いは、長谷川さんのキモさ加減は、半端なかったけど、他はそんなに笑えなかったです。園監督のクドさも、かなりマイルドになっていて、彼が、こんなに優しいお話を描けるのが、良い意味で意外でした。西田さんのセカンドストーリーがまた良くて!私的には、こちらのお話と西田さんの正体の方が、素敵だったなぁー(*^^*) 人の願いは、夢やお金や名声、恋愛と、本当に果てしなくあるけれど、叶えられる事は、ほんの僅かで、それを、きちんと掴み取れる人が、幸せに気付ける人だって事なのだろうなぁと。ラストシーンを観て、そんな風に思いました(^_^) 2015年公開。

 

 

「アリスのままで」

ジュリアン・ムーア主演他。50歳のアリス(ジュリアン・ムーア)は、まさに人生の充実期を迎えていた。高名な言語学者として敬われ、コロンビア大学の教授として、学生たちから絶大な人気を集めていた。夫(アレック・ボールドウィン)のジョンは変わらぬ愛情にあふれ、幸せな結婚をした長女のアナ(ケイト・ボスワース)と医学院生の長男トム(ハンター・パリッシュ)にも何の不満もなかった。唯一の心配は、女優を目指す次女のリディア(クリステン・スチュワート)だけだ。ところが、そんなアリスにまさかの運命が降りかかる。物忘れが頻繁に起こるようになり、診察を受けた結果、若年性アルツハイマー病だと宣告されたのが。その日からアリスの逃れられない運命との闘いが始まる―。50歳のアリスが自分のままでいられる最後の夏。避けられない運命と闘うアリスの目線、そして家族の葛藤と絆を描く感動の物語。

6点!!自身も、ALSである監督が撮っているので、患者本人と家族の心情については、リアルに添えているのだと思います。しかも、家族性とは・・・自身の恐怖もあるのに、宝物である娘たちも、近い将来同じことが起こってしまう、けれど、その情けなさ、やりきれなさ、恐怖すら、もうすぐ忘れてしまう・・・「癌の方が良かった。」と、アリスは言いましたが、学者のアリスにとっては、記憶を失うことこそが、破滅というか、生きていたくないことなのだなと、伝わってきました。私個人としては、癌の方が嫌ですけど。夫が、看病に疲弊して、情けない、でももう無理だというのが、伝わってきて、辛かったです。どんなに愛していても、長年の歴史があっても、無理な事って、やっぱりあって・・・そう思うと、人は、病気の前には無力だと思い知らされます。そんな時、アリスの傍にいることを選ぶのが、アリスが一番心配していた次女のリディアで。病気って不思議ですよね。誰もがこうだと思っていたカードが、皆ひっくり返ることがある。記憶も、不思議なもので、病気で、迷惑しかかけない存在になってしまっても(実負担的に。)、長男が言ったように、アリスと過ごした綺麗な日々や、彼女から貰った温かいぬくもりは、決して色褪せることはない。少し気になったのは、アリスが置かれてる状況が(家族や、理解、経済状況)、余りに完璧で、大抵の病気になる人は、そんなバックアップは望めない環境の人が大多数だと思うので、それは観る前から、違和感がありました。まぁ、皆さんの熱演により、気にならなくなったのも、事実でしたが。2015年公開。

 

 

「ストレイヤーズ・クロニクル」

岡田将生主演他。望まぬ“能力”と限られた“命”。それでも僕らは、生き抜くんだ。1990年代の日本で、生まれてくる子どもに突然変異を促して人間の能力を極限まで発達させる実験と、遺伝子操作で動物や昆虫の能力を持つ子どもたちを生みだす実験が秘密裏に行なわれた。20年後、実験により視覚や筋力をそれぞれ異常発達させられた昴(岡田将生)らは、特殊能力の代償として精神崩壊の危機におびやかされながら、その解消の鍵を握る外務副大臣・渡瀬から裏の仕事を請けおっていた。ある日、渡瀬を狙う謎の殺人集団アゲハが現われるが、彼らの正体もまた、20年前の実験で生みだされた特殊能力者たちだった。運命に引き合わされる、二組の特殊能力者たち。勝つのは希望か、絶望か―今、人類進化のカギを握る戦いが始まる!

6点!!本多さんの短編は、幾つか読んだことがあるのですが、これは未読です。スバルvs.アゲハのバトルアクションの話かと思いきや、違ったのが、肩透かしでしたけど、意外で、面白くもありました(*^^*) クライマックスまで、こちらが期待しているような激しいアクションシーンはなくて、「生まれた意味は?」「これからどうしたらいいんだ」みたいな事を、ウダウダ悩み続けて、何か事が起こってからアクションを起こすの繰り返しで、物語の軸が、はっきりしない感じでした。そもそも、彼等が産み出された理由が、興味本意って・・・そりゃ、結局、この人たちは何がしたいんだろうみたいな感じになるわと思いました(-_-;)その分、各キャラクターについては、観る前は、アッサリ死んでいくのかと思っていたのですが、日常生活を垣間見れるくらい、丁寧に描かれていたので、感情移入しやすかったです。どちらかというと、チームアゲハの皆は、戦闘能力の有無に関わらず、皆きちんと描かれていたのですが、チームスバルの紗耶なんかは、おそらくヒロインにも関わらず、戦闘能力がないので、全く目立っていなかったのが、×でした(>_<) あと、クライマックスのアクションシーンでさえ、「生きる意味は?」「人生とは?」とか、語り出していたので、眠くなってしまいました。それより、主人公たちの、生きたい死にたくないという気持ちを、全面に押し出した方が良かったと思いました。次世代の俳優さんたちがたくさん出てるので、そこは観てるだけで楽しかったです。2015年公開。

 

 

「踊るアイラブユー♪」

ハンナ・アータートン主演他。恋も人生もノッたもん勝ち!姉の婚約者は、まさかの元カレ。南イタリアの美しい海辺の街プーリアを舞台に、三年前に別れた恋人(ジュリオ・ベルーチ)が忘れられない妹と、その妹の元彼と知らずに恋に落ちてしまう姉。恋愛に慎重で本心を言わないタイプの妹テイラー(ハンナ・アータートン)と、恋愛に奔放で本音で生きるタイプの姉マディ(アナベル・スコーリー)。そんな二人の恋のときめきや切なさが、80年代のポップスに見事に重ねられていく。恋はトラブル、ミラクル、ダンサブル!マドンナ♪ホイットニー・ヒューストン♪シンディ・ローパー♪など踊りたくなるメガヒット曲満載のハッピー“ラブ”ミュージカル!

6点!!イタリアの海が見える街を舞台にした、底抜けに明るい、明け透けなラブバトルです。特に、捻りは無かったけれど、大して美人でもない姉妹が、絶世の美男を取り合うっていう、女子には嬉しいストーリーで(爆)、誰もが知ってる盛り上がり曲が、明るいビートで歌われるので、自然とリズムを刻んじゃうし、イタリアのビーチも街もスゴく綺麗だし、何も考えずにパッーと明るく観られる映画で、いいなぁと思いました(*^▽^*) 海外ドラマが好きな方は、好きだと思います♪幾ら観光地で開放的だからって、本来ならドロドロするところを、こんなに誰もがケセラセラで、笑い合えるものかね?と、リアルさは欠片も無かったけれど、爆笑するシーンは結構あって、ここまで吹っ切ってくれるなら、逆に気持ち良かったです(笑)サブキャラの官能小説を書いている親友と妊娠したのか?な友人という設定が、面白いのに殆ど生かされていなかったのが、残念で、この内容なら、二人のエピソードをねじ込むくらいワケないのになと思いました。これからの暑い季節に、この映画を観て、シアターの外に出たら、スカッとして気持ちいいだろうなぁと思いました(*^¬^*) 2015年公開。

 

 

「ハッピーエンドが書けるまで」

リリー・コリンズ主演他。3年前に離婚したベテラン作家ビル(グレッグ・キニア)は、他の男に走って自分を捨てた元妻のエリカ(ジェニファー・コネリー)への付きまといがやめられない。彼の娘サマンサ(リリー・コリンズ)は初めての小説を出版するかたわら、同じ大学に通う青年ルイス(ローガン・ラーマン)との恋愛に踏み出せずにいる。両親の離婚から傷つくのを恐れ臆病になっていたのだ。ティーンエイジャーの息子ラスティ(ナット・ウルフ)は作家としての自分をどう確立すべきかを悩みながら、クラスメイトの女の子(リアナ・リベラト)への初恋を打ち明けられずにいた。愛を失った父親、愛を信じない娘、愛に臆病な息子。それぞれの思いを抱えた3人は、未来へと踏み出していけるのだろうか・・・。笑いと涙の先に描かれる、新しい一歩を踏み出そうとする姿が、観る人に勇気と希望をプレゼントしてくれる。「きっと、星のせいじゃない。」の監督が、幸せを願うすべての人に贈る、人生を彩る愛と家族についての物語。

5点!!柔らかく緩やかに、環境や自分が変化していく様を、家族全体を通して描いている作品です。サマンサの家は、母親以外は皆、作家で、ちょっと特殊環境だけれど、皆、作家だからか、繊細で、親の不貞を受け入れられなかったりします。私は、母親のエリカの立場に近いので、彼女が、娘から、親としての自分以外の部分、つまり、一人の人として、女としての自分を、認めて貰えない辛さが、とてもよく解りました。エリカの、どんな自分も認めて貰いたいし、愛されたいという欲張りな感情や弱さが、人間らしくて好きでした。サマンサとルイスの心が、恐々と近付くきっかけとなった、車の中の雨の音と曲のハーモニーも、とても好きなシーンです。サマンサの、エリカに対する心の変化をエピソードとか入れて、もう少しわかりやすく描いて欲しかったです。あと、結局ラスティと彼女はその後どういうやりとりをしたのかとかも、きちんと描いて欲しかったです。欲しいものや環境は、手を伸ばさなきゃ届かない。手を伸ばして傷付いて、一人で立てない時は、誰かと支え合って、そうして人は、経験を自分の糧にすることが出来るのだと、サマンサたちの一生懸命な姿を観て、感じました。強くなくてもいいんだと、救いのある映画です。淡々と見えるけど、どのシーンも、一歩一歩進もうとするシーンばかりなので、テレビを付けてずっと流しておきたい感じです。リリー&ローガンペアが、とにかくキュートで、ずっと観ていたかったです♪2015年公開。

 

 

「天の茶助」

松山ケンイチ主演他。運命を、書き直す。天界ーそこでは数えきれぬほど多くの脚本家が下界の人間たちの「シナリオ」を書いていた。人間たちは彼らが書くシナリオ通りに人生を生き、それぞれの運命を全うしているのである。茶番頭の茶助(松山ケンイチ)は、脚本家たちに茶を配りながら、そんなシナリオの中で生きている人間たちの姿を興味深く眺めていた。中でも、口のきけない可憐で清純な女性・ユリ(大野いと)へ恋心に似た感情を抱いていた。そのユリが車に跳ねられて、死ぬ運命にあることを知ってしまった茶助。ユリを救う道はただひとつ、シナリオに影響のない天界のじ住人・茶助が自ら下界に降り、彼女を事故から回避させるしかなかった・・・。愛と情熱が疾走する沖縄ファンタスティックムービー。

7点!!天界で脚本家たちが~というのは、よくある設定だと思ったのですが、そこからのストーリー展開が、予測不能&突飛で、本当に面白くて、ぐいぐい引き込まれてしまいました(*^▽^*) 茶助に協力する味方の脚本家たちと、ユリを殺そうとする敵の脚本家たちの、デッドヒートが繰り広げられたり、天界の脚本家たちに書かれた、種田(大杉漣)や彦村(伊勢谷友介)やその他の登場人物たちの人生が、ハチャメチャ過ぎたり、こんな映画観たことない!と興奮しましたし、笑ってしまいました。タイタニックの真似して、恋人を失うとか(笑)、茶助じゃなくても、そりゃ怒るわ!って、突っ込んでしまいました(笑)ユリを失ったと思った茶助は、脚本家たちに復讐すべく、悪人たちをバッタバッタと倒し、酷い人生を歩んでいる人たちを、天の力で、がむしゃらに治していきますが、無理矢理他人の人生を変えた反動が来るんじゃないかなーと思っていたら、やっぱりきて、クライマックスの展開となるわけですが。その間に、茶助の生前の人生も、明かされ、そこでやっと、茶助の行動に説明がついたりして、とにかく話がてんこ盛りで、でもファンタジーな世界観は、ちゃんとずっとあって、目が離せませんでした。大野いとちゃんは、いつも演技が下手ですが、今回はほぼ台詞なしなので、イイ感じにヒロインを演じていました。注目は、ラーメン屋店主の伊勢谷さん!ラーメン屋で振り返った時の顔と言ったら!女子全員一目惚れするわってくらい、イケメンなお兄さんでした(//^¬^//) クライマックスの活躍にも、キュン死でした♪笑いも、密やかに織り込まれていて、真剣なのに、クスリとしちゃう、全体的にSABUワールドな不思議な素敵な映画でした(*^^*) 2015年公開。

 

 

「バケモノの子」

声:染谷将太、役所広司出演他。キミとなら、強くなれる。この世界には、人間の世界とは別に、もう1つの世界がある。バケモノの世界だ。人間界【渋谷】とバケモノ界【渋天街】。交わるはずのない2つの世界に生きる、ひとりぼっちの少年とひとりぼっちのバケモノ。ある日、少年はバケモノの世界に迷い込み、バケモノ・熊徹(声:役所広司)の弟子となり、九太(声:宮崎あおい、染谷将太)という名前を授けられる。その偶然の出会いが、想像を超えた冒険の始まりだった―。エンターテイメントの王道を極めた≪新冒険活劇≫が、誕生した!

7点!!普段、アニメはあまり観ないのですが、豪華声優陣と演技と迫力ある決闘シーンの多さで、かなり楽しめました。近年だと、ジブリより細田作品の方が好みかもっていうくらい(^_^) 完全に親子の話で、普段、反発しかし合わない親子でも、子どもの根っこのところには、しっかり親の支えと教えが根付いているというストレートなメッセージが、すごくいいなぁと思いました。普段、親や自分の子に対して、あんな奴!と思っている人は、彼らは自分の写し鏡だと、彼らの気持ちが、少しだけ解るようになるかも知れません。反抗期のお子さんを持つ親子や、独り暮しを始めた若者に、是非観て欲しいと思いました(笑)師匠同士の対決が、かなり迫力があったので、クライマックスの弟子の対決が、大きいだけで、迫力はやはり肉弾戦には劣るというか、もう少し追い詰められたり、迫力ある戦いが、見たかったです。熊徹と九太の幼い頃の世界行脚や関わりも、かなり駆け足だったので、二人の絆となるエピソードを、二三加えても良かったかなと思いました。九太と関わっていく楓(声:広瀬すず)の抱えている闇も、全く解決する兆しすら出来ないので、それだと、九太たちと関わって、物語に登場した意味がないと思いました。それでも、きちんと大人も子どもも、感動出来るように作られているので、親子で観たい夏休み映画第一弾になること間違いない作品です。2015年公開。

 

 

「アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン」

ロバート・ダウニー・Jr.出演他。それは、人類の平和を守るために作られたシステムのはずだった─。アイアンマン(ロバート・ダウニー・Jr.)として人類の危機を何度も救ってきたトニー・スターク。戦いの渦中にいたからこそ"最強チーム"アベンジャーズ"の限界を誰よりも知る彼は、恐れていた。彼らの手におえない敵が現れた時、誰が愛する人々を守るのか・・・?だからこそ、彼は禁断の平和維持システム、人工知能<ウルトロン>を起動させてしまう。愛なき人工知能が選択する"究極の平和"とは、平和を脅かす唯一の存在=人類の抹消を意味するとは知らずに・・・。愛する人を守りたいーそれだけが、最後の希望。イギリス、韓国、南アフリカなど世界中の各都市を舞台に、奥深い感動のドラマとスケール感あふれるアクションが融合した、最強のエンターテイメントが幕を開ける。

8点!!アベンジャーズ行くところに破壊あり過ぎて、もう彼等が、正義とか言っても、行動しても、果たしてそれがそうなのか?という風になってきてしまいましたね(*_*) アメリカの、正義の為ならどんな犠牲も破壊もいとわない、相殺だという精神が、もろに出てて、日本人には、違和感と拒否感があるのではないでしょうか。それに、最初から大盤振る舞いで、アベンジャーズ勢揃いの、かなり激しいバトルシーンを見せまくってくれちゃったので、クライマックスの総員入り乱れてというのが、確かに凄いしテンション上がる筈なんですけど、若干、もうお腹いっぱいでした(_ _) アベンジャーズそれぞれが、まだ過去に囚われていて、そこから抜け出せていない悲しい部分が、フューチャーされていたのは、今後の展開で、彼等に、希望が見えればいいなという期待が生まれて、良かったです。ソー(クリス・ヘムズワース)のハンマーを、誰が持ち上げられるかとか、トニーとスティーブ(クリス・エヴァンス)の口合戦とか、シリーズものだからこその遊びの部分は、ファンにはたまらないシーンになっていて、楽しめました。スティーブが、少しハンマーを持ち上げられそうになったのは、伏線で後々何かあるのかな?(ワクワク)ブラック・ウィドウ(スカーレット・ヨハンソン)は、作品の度に、誰かとくっつきそうになってますが、今回がゴールなのでしょうか?それとも、まだ、皆のヒロイン的な感じなのでしょうか(汗)アーロン・テイラー=ジョンソンが、昔から想像つかないくらいどんどん美形になっていて、残念な展開だったけど、彼の今後が楽しみです(*^¬^*) 最後に、アイアンマンが、自己中おじさんなことは知っていたけど、流石に、もうちょっと反省を見せてくれないともうついていけないよ、めでたしめでたしには出来ないよと呆れました。(彼なりに反省故のクライマックスの行動なのはわかります)2015年公開。

 

 

「この国の空」

二階堂ふみ主演他。わたしが一番きれいだったとき、わたしの国は戦争で負けた―1945年、終戦間近の東京。19歳の里子(二階堂ふみ)は母親(工藤夕貴)と杉並区の住宅地に暮らしている。度重なる空襲に怯え、雨が降ると雨水が流れ込んでくる防空壕、日に日に物価は高くなり、まともな食べ物も口には出来ないが、健気に生活している。妻子を疎開させた銀行支店長の市毛(長谷川博己)が隣に住んでいる。里子の周りでは日に日に戦況が悪化していく。田舎へ疎開していく者、東京に残ろうとする者・・・。戦争が終わると囁かれはするものの、すでに婚期を迎えた里子には、この状況下では結婚などは望めそうもない。自分は男性と結ばれることなく、死んでいくのだろうか。その不安を抱えながら、市毛の身の回りの世話をすることがだんだんと喜びとなり、そしていつしか里子の中の「女」が目覚めていくのだが─。戦時下の激しい空襲と飢餓が迫る恐怖のなかを生きる人々を丹念に描いた人間ドラマ。

舞台挨拶に行ってきました。「長谷川さんってアイドルだったんですね」とキャスト陣に言われたくらい、前のめりなオバサマ方の黄色い悲鳴が凄かったです。ふみちゃんは、「ヒミズ」以来に生で観ましたが、この作品で脱いでいるので、かなり絞ったのか、ほっそりとだいぶ垢抜けていました。そのふみちゃんに劣らず、美しかったのが、同世代の工藤さんと富田さん。美魔女過ぎる。どちらがどちらの役をやっても良いイメージでしたが、この配役になったんですね。荒井さんは、某政治家を「この国のうわの空」と皮肉っていて、こんなところに出てる場合じゃないと言い、拍手を浴びていました。それを聞いて、やはり、今は平和からどんどん離れていっている、異常事態なんだと、怖くなりました。

6点!!原作読んでます。原作は、日常に戦争が、戦争が日常の、浸々とした恐怖があって、こんなに静かにぞっとする戦争小説は、初めてでした。映画は、文章での里子の気持ちが語られないので、小説よりは、暗くないイメージでした。里子の母と叔母姉妹や、母娘の際どいくらいのあけすけな会話も、女同士が狭いところに押し込められたら、必ず起こる、現代にも通ずるものがありました(^_^;) 里子が市毛に対して、抱いた思いも、市毛が里子に対して抱いた思いも、死の恐怖が迫り来る中で、溺れないために、すがりつく相手が欲しかったんだと思うんです。特に、里子は、愛や恋に、恋しているだけで。なので、二周り近くも年上で、妻子とも仲良くて、用意周到に、里子に迫る市毛は、怖いからって、やはり狡いと思いました。特に、あの場面で、奥さんの蚊取り線香を平然と出してくるなんて、日本の典型な無神経な男!と思いました(`Δ´) 長谷川さんが演じると、そういう嫌な感じが抜けて、ニュートラルな魅力になるところが良いですね。体を重ねてしまうと、執着心が出てしまうから、里子は、これから、挑む気になっているけれど、急速に平和に戻る中で、本当の夫婦の前では、太刀打ち出来ないんじゃないかな。若い若い恋だと思いました。2015年公開。

 

 

「インサイド・ヘッド」

11才の少女ライリーの幸せを守る“感情たち”が無限に広がる頭の中で繰り広げる、感動の冒険ファンタジー。ヨロコビ、カナシミ、イカリ、ビビリ、ムカムカ、すべてがあなたの一部。必要じゃないと思っていた“カナシミ”の感情が必要な理由とは・・・?この夏、頭の中の“感情たち”が、あなたを幸せにします。もっと自分が好きになる―これはあなたの物語。

4点!!吹替え鑑賞です。「脳内ポイズンベリー」を観た後なので、精神世界がお城みたいになっていて、脳ポ→楽観的=インサイド→ヨロコビが、いなくなった時点で、ボロボロと崩壊していく様が、酷似していたので、新しい発想だなとは思えませんでした。精神世界が観たことない新しい感じだったら良かったのにと、やはり、ディズニー&ピクサーには、新しいものを期待してしまいます(^_^;) 明るいはずのヨロコビの行動が、何だか自己中に思えてしまったり、その真っ直ぐさ故に、他のキャラクターたちを傷付けているのが、観ていて、愛せませんでした。カナシミが必要だと気付いた時に、きちんと「悪かったわ。」と謝ってくれたらスッキリしたのだけど(>_<) 何だかスッキリしない話だったのは、人間は、色んな感情が混在していて、難しいって事なのでしょうか(~_~) ライリーの幼い頃の記憶のビンボンが、本当に脳内に生きて存在していると考えたら、やはり切なかったです。ビンボンが取り残され、消えていく様は、子どもでなくても、涙なしには観られませんでした(;_;) ライリー自身に、自分の感情への戸惑いなどがなく、全て受身だったのも、物語が浅く見えてしまった原因だと思いました。発想は良いのに、中身が浅い、ディズニーにしては、残念な作品の部類です。2015年公開。

 

 

「ミニオンズ」

人類が誕生する遥か昔、黄色い生物としてミニオンは誕生した。長い年月をかけて進化しながら、絶え間なくその時代の最も強いボスに仕えてきた。Tレックスからナポレオンなどあらゆるボスに仕えてきたが、失敗ばかりで長続きしない。やがて仕えるボスがいなくなり、ミニオンたちは生きる目的を見失ってしまう。ミニオン滅亡の危機が迫る中、兄貴肌のケビン、バナナのことで頭がいっぱいのスチュアート、そして弱虫のボブが仲間たちを救うべく立ち上がった。極寒の南極からニューヨーク、そして流行の最先端を行くロンドンへ―新たな最強最悪のボスを探しに、ミニオンズの壮大な旅が始まる。あのユニバーサル・スタジオが贈る「怪盗グル―」シリーズのイルミネーション最新作。

8点!!吹替え鑑賞です。私は「怪盗グルー~」を観ていないので、初ミニオンズだったのですが、全く問題なく、終始可愛かったです(*´∇`*) 劇場では、笑い声だけでなく、「可愛いー可愛いー。」の声が鳴り止まなく、煩かったです(女子のあの何でも可愛い連呼はどうにかならないものか。爆)ミニオンズの生態が、余り解らないのですが、ボスを次々殺しちゃう程、ドジなのに、自分達仲間は、一人も死なないで、ピンチを乗り越える事が出来る運の強さとひらめき力と、ほぼ不死身な肉体を持った生き物ということで良いのかな( ̄~ ̄;) 石器時代から、世代交代もなしに、生きてるっぽいので、ほぼ不死身なんでしょうね(^_^;) 言語は、意味不明とバナナが基本で、時々英語やら日本語やらが混じる(笑)ミニオンズの動きや、ドジッぷりが、もう本当に全部可愛くて、これ超癒されるので、シリーズ化して欲しいと思いました。そんなミニオンズたちが、歴史的に重要な出来事にさりげなく登場していくのも、もし本当だったらと思うと、笑えました。仲間思いで、仲間の為になら命を張ったり、涙する姿には、心動かされました。普通だったら、この程度じゃ泣かないけど、やはり小さくて可愛い生き物には、弱いものですね。ナレーションが、真田さんで、なんか本格ドキュメンタリーっぽく描かれているのも、実際いるのかも!?と思えて、面白かったです。たった30分くらいに感じられるくらいあっという間の一時間半でした(^_^) 2015年公開。

 

 

「進撃の巨人 ATTACK on TITAN」

三浦春馬主演他。百年以上前、突如現れた巨人たちに、人類の大半は喰われ、文明は崩壊した―。この巨人大戦を生き残った者たちは巨人の侵攻を防ぐため、巨大な壁を三重に築き、内側で生活圏を確保して平和を保っていた。まだ見ぬ壁外の世界を夢見るエレン(三浦春馬)は、壁に守られ安穏と暮らす人々に苛立ちを募らせていた。しかし、そんな日常はある日、音を立てて崩れ去る。想定外の超大型巨人によって壁は破壊され、穿たれた穴から無数の巨人が壁の中へと侵入してきたのだ。無残に喰われていく人々。響き渡る断末魔。長年にわたる平和な代償は、惨劇によって支払われることとなった―。それから、二年。人類は、対巨人兵器、立体機動装置によって武装した調査団を結成。奪われた土地を巨人から取り戻すべく、外壁の修復作戦に踏み切ることになるが・・・。原作者・諫山創と創り上げた、新たなる進撃の世界―。新たな敵、新たな仲間、予測不能な展開。「この作戦に失敗したら、それで人類は終わる・・・。」興奮必至!この夏、あなたの常識の“壁”を破る新たなる映画体験に遭遇せよ!

10点!!原作未読です。ストーリーも全く知りません。なので、凄い衝撃!凄い迫力でした(○_○;)!! あと、気持ち悪さMAX!グロさMAX!夕食代わりに大好きなナチョス買ったのに(by イオンシネマ)、全然食べれなかった・・・orz とにかく、映像が凄くて、巨人の迫力と気持ち悪さが、尋常じゃないです((((;゜Д゜))) 超大型巨人の立体感が半端ないと思ったら、あれはパペットを12人で操っているそうで、納得です。人間たちが、大量に逃げ惑う様も、切迫感と恐怖感が凄くて、有り得ない世界観なのに、すっかり呑み込まれてしまいました。ストーリー展開も驚きの連続で、主要キャストだと思った人が、次々死んじゃうし、主役のエレンも、「!!!??」な事になっちゃうし、なんで?どうなっちゃうの!?と、超怖いのに、後編、絶対観ねば!!です(>_<) 立体機動装置とやらも、「言ってもワイヤーでしょ?」なんて思ってたのに、俳優さんたちの飛び様が、格好良かったです。速過ぎず遅過ぎず(爆)石原さとみ、本郷奏多、水原希子らの、演技力不足は、初めは気になりましたが、アクションシーンに入ってからは、それも問題なく。水原希子ちゃんに至っては、結構頑張ってたなぁと思いました(^_^) VFXに、10数社ものたくさんチームが参加していて、納得でした。前編の初物のパワー押しが、後編どうなるか楽しみです。しかし、誰も、ホラー・スプラッター部門だって教えてくれなかった(;_;) 本当に、腰抜けるかと思ったし、終わっても脂汗止まらないし、怖くて眠れなくなるかもです(>_<) 2015年公開。

 

 

「ジュラシック・ワールド」

クリス・プラット主演他。世界的な恐竜のテーマパーク、ジュラシック・ワールド。恐竜の飼育員オーウェン(クリス・プラット)が警告したにもかかわらず、パークの責任者であるクレア(ブライス・ダラス・ハワード)は遺伝子操作によって新種の恐竜インドミナス・レックスを誕生させる。知能も高い上に共食いもする凶暴なインドミナス。そんな凶暴なインドミナスが脱走してしまい・・・。スティーヴン・スピルバーグが製作総指揮を務める、『ジュラシック』シリーズ第4弾となるアドベンチャー大作。「ジュラシック・パーク」を超える感動と興奮をお届けします。

1点!!2D・吹替鑑賞です。子どもの為に、吹替にしたけど、これは酷い( TДT) そして、それに負けず劣らず、ストーリーの適当さも酷いです(-_-メ) 眠気との戦いだったので、クリス・プラットの格好良さにだけ集中して観てました(爆)あとは、途中、良い場面に、結構大きな地震が来て、それが、恐竜の足音みたいで、ハイライトでした(慣れって怖いです)パークに大量の観客がいるのとか、メイン兄弟が仲が悪い設定とか、他も色々、前ふりした割に、全ての設定が、どこにいっちゃったの?な状態で活かされていませんでした。割れそうなガラスとか放置してあるし、人を熱探知出来るといっていたのに、襲ってこないラストとか(>_<)兵士が、恐竜の素を持ち出していたのも、伏線に見せ掛けて、この後、何も起こらないのでしょうね(T_T) そもそも、ジュラシック・パークの続編で、パークの跡地に建てた設定になっていましたが、それも、倫理的に色んな意味で有り得ない(>_<)有り得なすぎて、全然ドキドキハラハラしなかったです。前半も、人間関係固める時間のはずなのに、弟が講釈垂れてるだけで、無駄な時間なので、二時間で収まった筈です。前回の焼き増しにさえなっていない、駄作です(こんな辛口初めてですが。)。2015年公開。

 

 

「天空の蜂」

本木雅弘、江口洋介主演他。1995年8月8日。最新鋭の超巨大ヘリコプター《ビッグB》が、突然動き出し、子供を一人乗せたまま、福井県にある原子力発電所「新陽」の真上に静止した。遠隔操作によるハイジャックという驚愕の手口を使った犯人は<天空の蜂>と名乗り、“全国すべての原発の廃止”を要求。従わなければ、大量の爆発物を搭載したヘリを原子炉に墜落させると宣言する。《ビッグB》を開発したヘリ設計士・湯原(江口洋介)と、原子力発電所の設計士・三島(本木雅弘)は、日本消滅の危機を止めるべく奔走するが、政府は原発廃止を回避しようとする。その時、捜査の手は意外な人物に辿りついていく―。事件の裏に隠された驚愕の犯行目的と、隠蔽された真実とは―。大切なものを守り抜くために、命を懸けたカウントダウンが始まる。

4点!!東野さんの20年前の作品なんですよね。これを、今、公開するからこそ、私たちに響くというのは、何とも皮肉ですね。物語は、映像化が難しいのも納得な、奇想天外、サーカスの曲芸の様な計画の、奇跡・奇跡の連続で、確かに、めちゃくちゃハラハラドキドキはしましたけど、これは有り得ないだろう、いやいや無理だろうと、同時に突っ込んでしまう感じでもありました(^_^;) タカヒロくんが勇気有り過ぎだし、自衛隊員(永瀬匠)が賭けに出過ぎだし、いやいや、リモコンって!など、突っ込みまくりでした。仲間由紀恵の過去も全然描かれてないですし。人間が、こんなに荒唐無稽に飛び回らなければならない程、原発に守る価値はあるのか?というメッセージなのだとしたら、少しは伝わりましたけど、突飛が悪目立ち過ぎです(>_<) でも、タカヒロくん救出のシーンは、劇場一体となって、皆泣いてました。私も、タカヒロくんの怖さと勇気を考えたら、涙が出そうになりました。しかし、ここがある意味ハイライトになってしまっていて、その後は、どうしても失速気味でした。「見たくないものは見ない。」というのは、誰しも必ずある感情だと思うので、その見たくないものを見なかったせいで・・・という日本の現在(今) 、これからについて、ちゃんと考えなきゃという気持ちにはなりました。綾野剛は、本当にこういうぶちギレた役が上手いですね。執念が、伝わってきました。もう少し現実味のあるストーリーだったら、もっと怖かったし、響いたかな。大風呂敷広げ過ぎで、個性的なキャラクターたちを描き切れていないのと、本の世界から脱却出来ていないのが、残念でした。2015年公開。

 

 

「彼は秘密の女ともだち」

アナイス・ドゥムースティエ主演他。親友のローラ(イジルド・ル・ベスコ)を亡くし、悲しみに暮れるクレール(アナイス・ドゥムースティエ)。残された夫のダヴィッド(ロマン・デュリス)と生まれて間もない娘を見守ると約束したクレールは、二人の様子を見るために家を訪ねる。するとそこには、ローラの服を着て娘をあやすダヴィッドの姿があった。ダヴィッドから「女性の服を着たい」と打ち明けられ、驚き戸惑うクレールだったが、やがて彼を「ヴィルジニア」と名付け、絆を深めていく。夫に嘘をつきながら、ヴィルジニアとの密会を繰り返すうちに、クレール自身も女性としての美しさが増してゆく。とある事件を境に、ヴィルジニアが男であることに直面せざるを得なくなったクレールが、最後に選んだ新しい生き方とは―?自分らしく生きたいと願う“女たち”の物語。

6点!!幼少期のローラとクレール、そして赤ちゃんのリュシーが天使過ぎてノックアウトです(*゜Q゜*) フランスの子どもって、こんなに可愛いのか!という代表でした。ストーリーは、オゾン監督のいつものパタパタとストーリーがひっくり返る、あの感じはなくて、女同士の友情、男女のそれに、じっくり向き合い、描いたものでした。なので、いつもの驚きを期待して観に行くと、前半戦で寝ちゃうかもです(´д⊂) 女同士の友情って、男性には解らないくらい、実は濃厚で、嫉妬もするし、憧れもするし、分身でもあったりして、何て言うか、他では表せない感情なんですよね。クレールにとって、唯一無二のローラが亡くなって、まだ不安定な時に、ローラの大切なダヴィットの変化を目の当たりにして、彼女は、ローラへの友情なのか、ヴィルジニアへの友情なのか、はたまたダヴィットへの恋愛感情なのか、混合して、よく解らなくなってしまったのだと思います。でも、そんな強烈な関係を続けることで、ゆっくりとローラの死を乗り越えていく様が、丁寧に描かれていました。ローラという二人の間にあったフィルターがなくなった時、二人の関係がどうなるか!?という話でしたが、あの展開は、オゾン監督にしては、在り来たりで、予想出来すぎました(>_<) 果たして、クレールは、ちゃんとダヴィットを見ているのかな?ローラの代わりではないのかな?特異なファンタジー的恋の魔法にかかったままなだけじゃないのかな?と心配になりました。まぁ、恋愛なんて魔法みたいなものなので、それが真っ当かそうでないかと言われたら答えはないのですが・・・。ロマン・デュリスが素晴らしくて、男性的な部分は勿論、ヴィルジニアとしての女性の表情や感情の表し方が、繊細且つ豊かで見事でした(*^¬^*) 男女の性的願望を巧妙に衝いた作品です。2015年公開。

 

 

「at Home アットホーム」

竹野内豊主演他。血のつながりもない、他人同士の寄せ集め。だけど、俺が盗んできた家族は誰にも奪わせない。一見、どこにでもいそうな5人家族。が、父(竹野内豊)は泥棒、母(松雪泰子)は結婚詐欺師、長男(坂口健太郎)は偽造職人で、長女(黒島結菜)とまだ幼い次男(池田優斗)も「犯罪で生計を立てていること」を知っている。なぜこの5人はそんな危険を犯すのか?それは、この家族、実は父・和彦が「盗んだ」家族だったから。このワケアリの家族にある日、最大の危機が訪れる。なぜ5人は家族になったのか、そしてこの危機を乗り越えるために、父は思いもよらない決断をする―。

3点!!原作読んでます。原作の絶妙な空気感やまとめ方が、設定も舞台も変えてしまっていて、台無しになってしまってました。10分足らずで読める短編をどうするんだろうと思っていたら、案の定、間延びしまくり、中身無さすぎでした(>_<) 何故、松雪泰子の偽称年齢33歳ってとこだけ、変えなかったのでしょう?そこだけは、無理有りまくりだったのに(爆)構成も、予想通り、クライマックスにいきなり過去を丸ごとぶちこんできて、流れが途切れちゃってるし・・・今頃、過去見せられても・・・過去→現在→事件の流れで見せてくれた方が、普段の家族の日常がどれだけ、彼等にとって、かけがえのないものかということが、よく伝わったと思うので、残念な構成でした。クライマックスに過去をぶちこんだのと、舞台も、ホテルの一室から廃ビルに移した事で、ハラハラドキドキした緊迫感や、バレるかもという焦燥感もなくなってしまっていました(T_T) ラストの展開も、不満です。本多さんの原作には、ラストまで小さな驚きに満ちているのに、どうしてあの設定まで無くしちゃったのかなー?何の面白みの欠片もない話になっちゃったぢゃん(>_<)不満しかない・・・。原作を知らない人がどれだけ楽しめるのか知りたいです。2015年公開。

 

 

「探検隊の栄光」

藤原竜也主演他。熱血キャラが定着し、すっかり落ち目となってしまった俳優・杉崎(藤原竜也)。今後の方向性に悩む杉崎に新たな番組のオファーが。それは、未確認生物(UMA)を探す“探検隊”隊長として出演するというもの。待っていたのは、ノリだけで進行させるプロデューサー(ユースケ・サンタマリア)、とりあえず撮影を成り立たせようとするディレクター(小澤政悦)など頼りない総勢6名の“隊員”(番組スタッフ)たち。《それらしい映像》の収録に戸惑う杉崎隊長だったが、いつしか団結してモノ作りに挑む彼らの熱に巻き込まれていく・・・果たして伝説のヤーガは実在するのか!番組は無事完成するのか!?最高にバカバカしい探検がいま、始まる!!

1点!!90年代風の古めかしい作りで、俳優さんたちが、本気で笑いを取りにいってる映画?です。元となった探検番組があるみたいですけど、「イッテQ」やアメリカのサバイバル番組みたいな感じでした。なので、俳優さんたちが本気でバカバカしい事をやって、それが面白いみたいな作りなんですけど、笑い専門の人たちではないので、居心地悪くて、笑えなかったです(~_~;) バラエティー班のお笑いの人を何人か入れて欲しかったです。冒険番組の裏あるあるが満載で、内輪では笑えるのかも知れないですけど、あくまで内輪な笑いなので、知らない視聴者は、ポカーンでした(*゜Q゜*) ストーリー展開とノリツッコミもお決まりで古くて、また、コメディー担当が、佐野ひなこなので、演技力無さ過ぎて、ひたすら気まずかったです(>_<) キャラクター設定が、各俳優さんたちの素に近い感じだったので、ファンの方なら、辛うじて楽しめるかもです。ユースケさんファンの私は無理でしたけど(爆)2015年公開。

 

 

「映画 みんな!エスパーだよ!」

染谷将太主演他。数百年に一度起こる天体配列による光を浴び、その時、ある条件を満たしていたものだけが手に入れられる超能力。ある日突然エスパーになってしまった平凡な高校生とその仲間たちの青春模様を放送コード限界の表現で描き出し、大きな話題となったドラマ「みんな!エスパーだよ!」が遂に映画化!この能力であの子を振り向かせたい!だけど、この力は世界を救うためのもの・・・そんな悶々としたジレンマを抱える主人公、鴨川喜朗(染谷将太)をはじめとするポンコツエスパーたちが世界の危機に立ち向かうハメに!テレビシリーズを遥かに凌ぐスケール!童貞たちの熱き戦いが幕を開ける!

3点!!染谷くんと性って、対極にあるイメージなので、そんな彼が演じるエロスは、爽やかで青春って感じがして、良いですね(*^¬^*) 今作での染谷くんは、顔芸にも磨きがかかっていて、特に、クシャって全開で笑うのとか、超癒されました(*´∇`*) ドラマ版より、スケールが大きいようなそうでもないような微妙な感じで、大規模な超能力バトルが繰り広げられられるのを期待していたのですが、嘉郎の運命の相手探しがメインの、甘酸っぱい感じの話でした。色んな超能力者が沢山出てくるわりに、全然活躍しないまま終わってしまって、随分小さくまとめたなという印象です。嘉郎と、浅見さん(真野恵里菜)と美由紀(池田エライザ)との関係も何の進展もないままでしたし、映画の始まりと終わりで何が変わったのだろう?と、消化不良です(´-ω-`) 深水さんのカメレオンぶりは相変わらず凄かったです。敵役の冨手麻妙ちゃんが、個人的に好みのタイプで、沢山出てたので、可愛いなーと思って観てました。そんな、嘉郎目線で、可愛いなーエロいなー(笑)とまったり観ればOKな作品なのかな?映画にしなくても良かったかなとも思いながら観てました。2015年公開。

 

 

「ピース・オブ・ケイク」

多部未華子主演他。大キライなのに、大好き。梅宮志乃(多部未華子)、25歳。今までの恋愛も仕事も、流されるまま、なんとなく生きてきた。このままじゃいけない!心機一転、引っ越しをしたその夜、隣人の京志郎(綾野剛)に出会った。京志郎の笑顔を見た瞬間、志乃の心に、風が吹いた―。親友のオカマの天ちゃん(松坂桃李)とナナコ(木村文乃)はこの恋を応援してくれるが、同棲中の彼女・あかり(光宗薫)がいる京志郎にはあっさり振られてしまう。でも、志乃の想いはもう止められなくなっていた!!ケンカしても泣いても、大好きが止まらない!“超”共感・本気の恋がしたくなるラブストーリー。

9点!!原作一巻だけ読んでます。続き読みたいのに、TSUTAYAでレンタルしてないんだもん(>_<) 大人の恋愛は、甘いよりも苦いが大半を占めていて、複雑だし、ちゃんとしなきゃいけないし、めんどくさい事だらけだけど、甘い記憶や感触が、恋からは逃れられないんだよ~と言っている話でした(どんなだよ(爆))。フワフワで天然、でもしっかり者でという複雑な女の子像を、多部ちゃんが、画面に表れた瞬間から、すんなり演じきっていて、流石だなぁと思いました(*゜Q゜*) 身体もかなり張っていて、原作通りのハードな冒頭シーンを演じていらっしゃいました。多部ちゃん、大人になったなぁと。綾野さんも、ファンではないですが、低い声で囁くように話すモテ男ぶりに、志乃じゃなくても、クラクラきちゃうよ~と、凄い色気を放出していました(☆o☆)!京志郎、いる!こうゆう色気の塊みたいな男!(笑)危険過ぎてもし近くにいたら、全力回避して通るくらい(爆)松阪くんも、演技問題で好きな俳優さんではないのですが、オカマっぷりが良くて!他にも木村文乃とか管田くんとか、色々豪華な映画。舞台も、下北とか調布とか、地元ばかりで、なんか良かったです。フラフラ、辛い恋愛ばかりしているのは私だけじゃないんだ~って思えて(爆)多部ちゃんのフワフワセミロングが可愛くて、それでも、京志郎に本気で愛されたら、それはそれは幸せだろうなぁと、志乃と一緒に、ニヤけたり、志乃のツッコミにクスリと笑ったり、上質なラブストーリー漫画の実写化でした(*^¬^*) 2015年公開。

 

 

「キングスマン」

 

コリン・ファース主演他。ロンドンの高級スーツ店「キングスマン」。しかしその実体は、どこの国にも属さない世界最強のスパイ機関だった!17年前に父を亡くし、無職のままロンドンで母と暮らすエグジー(タロン・エガートン)。彼の前に現れたハリー(コリン・ファース)は、普段は高級テイラー「キングスマン」の仕立て職人、だが裏の顔は秘密裏に活動する国際諜報機関のスパイだった。同僚だったエグジーの父にかつて命を救われたハリーは、エグジーをキングスマンの新人候補としてスカウトする。並みいるライバルたちの中、新スパイの座を賭けて熾烈な競争を繰り広げるエグジー。一方、ハリーは、世界規模のテロ計画を進めるIT富豪、ヴァレンタイン(サミュエル・L・ジャクソン)の行方を追っていた。果たしてエグジーは、ハリーの助けを得ながら新たなスパイとなることができるのか?そして、ハリーはヴァレンタインの怖ろしい計画を阻止することができるのか?全世界4億円超えのメガ・ヒット!キレッキレ!超過激スパイアクションついに日本上陸!

7点!!私の中では、おじいちゃんに差し掛かっているコリン・ファースが、キレッキレのアクションに見えるように工夫されたスタイリッシュなカメラワークで(勿論、彼も頑張ってます!)、超カッコイイことになってました(*^O^*) しかも、コリン・ファースは、幾ら髪を振り乱して戦っても、英国紳士らしく、騎士みたいに上品なんです♪内容は、若者が大切な人の死を乗り越えて一人前になるというアメコミの鉄板、同監督の「キック・アス」とも、ほぼ同じなのですが、全体に漂う、一流みたいなB級を楽しんでいる感じが伝わってきて、ニヤニヤしちゃいました(^^) スパイ道具がまた魅力的で!ハイテク武器な傘とか、アトラクションみたいな超移動カプセルとか、こんなのあったら使ってみたいという憧れをそのまま見せてくれるので、ワクワクの連続でしたo(^o^)o 映像のスピード感と浮遊感も凄くて、3Dみたいでした。エグジー役のタロン・エガートンも、役柄でなのか、ラッパーみたいな話し方をする個性的なキャラクターで、でも綺麗な顔をしていて、観ていて飽きません。ヒロイン的な位置付けのロキシー(ソフィー・クックソン)も、真っ直ぐで可愛らしく、応援したい感じが、良いです。中盤まで、登場人物紹介と、訓練の連続で余り動きがないので、若干ダレますが、ブリティッシュさと下品さという相反するものの間に挟まれるクスリとした笑いで、何とか保ってました。それでも、早くアクションシーン来ないかなーと待ちくたびれましたが(~_~) クライマックスのアクションシーンは、敵役のソフィア・ブテラのアクションが踊ってるみたいにカッコイイと思ったら、ダンサーさんなんですね(驚)続編ありきな序章っぽい終わり方でしたが、「キック・アス2」みたいにならないように、より面白くなった続編を期待します。2015年公開。

 

 

「おんなのこきらい」

森川葵主演他。可愛くて、最悪。23歳のデザイン会社勤務の過食症OL、キリコ(森川葵)。性格は最悪だが、彼女の取り柄はとにかく「可愛い」ということ。職場の男達にはちやほやされ、女の子には嫌われているあ、女の子の価値は可愛いことがすべてと信じて日々を送るキリコには何も怖い物はない。しかしそんな日常が、思わぬ恋敵の出現と初めて自分を認めない男との出会いをきっかけに少しづつねじれ始めていく・・・。「可愛い」という名の「毒」を描いた唯一無二の恋愛映画、ここに誕生!

10点!!「ふぇのたす」というバンドの音楽×映画で「MOOSICLAB」で4冠に輝いた作品です。4冠の通り、曲と映画のバランスが凄くいい!どっちも際立っています。そして、森川葵が超絶可愛い映画です!(*^^*) キリコと映画が放つ毒も、辛すぎず甘すぎず、ビターな感じで良いんです。女の子が、スイーツや可愛い雑貨が好きなのは、可愛いものを食べて愛でて、その可愛さを貪欲に自分の中に取り込もうとしているからなんですよね。じゃなきゃ、パンケーキやらマカロンやら、あんなデブの素で美肌の大敵をパクパク食べないよって話なんですよ(爆)そんな事を達観してる前半のキリコの台詞に、そこそこ可愛い女子なら一度は思ったことある筈って頷いて、後半の必死なキリコには、どんな女の子でも経験がある、過去にこう叫びたかった&何度も思ったという気持ちを、キリコが思いっきり叫んでくれて、気持ち良いんです。極端な性格に見えるが、実は真っ新で無垢過ぎるキリコという女の子を、森川葵ちゃんが、完璧に演じ切っていて、キリコをずっと観ていたい(可愛いし。)と思わせられるのも、◎です。彼女は、最初は、ギャル誌出身の普通のモデルさんかなという印象でしたが、作品ごとに存在感がどんどん増していっているので、これから注目です。相手役の、木口健太さんも、どんな表情でも、読めないというか、不思議な空気感を放っている俳優さんで、西川美和監督が撮ったCMとかにも出てて、気になる存在です。宣伝コメントに、「女子が保健室に集められて性教育の授業を受けている間に、男子はこの映画を観たらいいと思う。」(by 狗飼恭子)というのがあるのですが、その通りだと思いました。80分なので、軽い気持ちで観て、損はない作品です☆ 2015年公開。

 

 

「アンフェア the end」

篠原涼子主演他。これで、すべて終わらせる。刑事だった父の死の真相を探るうち、警察組織の<闇>の存在を知り、ついには国家を裏で操る権力組織から機密データを手に入れた雪平(篠原涼子)。しかし、反撃に移ろうとした矢先、発見された転落死体には1枚のしおりが・・・。そこに書かれていたのは―『アンフェアなのは誰か?』雪平は警察内部の不正を暴くため、想像を絶する行動に打って出る。しかし、<闇>は人の心をもてあそび、あらゆる手段を使って雪平を追い詰めていた―。果たして雪平は国家の<闇>を暴き、父の死の真相に辿り着くことができるのか?絶体絶命のピンチが雪平を襲う―。明かされた真実、哀しすぎる結末。アンフェア完結。

5点!!はぁ~、やっと、お父さん殺した犯人わかりましたよ。足掛け10年、こんなに一つのドラマを見続けることなんて無かったので、長かった!です(^_^;) 最後にしては、あっさりまとめたなという印象でしたが。裏切り者だらけなのは、いつもの事ですが、今回は、裏切られたと思ったら、味方だったり、最終的に、誰が生き残るのかというところも、優しさがあった様な気がします。あと、前作から、篠原涼子の、女性としてのしなやかさや柔らかい魅力が、格段にアップしていて、イメージで言ったら、黒豹?みたいな。雪平の「無駄に美人」の部分が、佐藤(香川照之)や一条(佐藤浩市)の事を経て、パワーアップしたのか?篠原さんの、私生活での魅力が強く出たのか?両方なのかな(*^^*) エンドロールでネタバレする形は、今回もあったので、足掛け十年分の伏線を、お父さんが亡くなる前辺りから、見せて欲しかったです。そしたら、物によっては、切なくなれたかもです。ラストは、美央はどうするの?危なくない?と思ったのと、システムエンジニアって、そんな事までわかるの?と思いました。2015年公開。

 

 

「ヒロイン失格」

桐谷美玲主演他。幼なじみの利太(山崎賢人)のことが大好きな女子高生・はとり(桐谷美玲)。自分こそが利太と結ばれるヒロインと信じて疑わなかったのに、彼はイケてない地味な”六角精児似”の女の子と交際スタート。ラブストーリーのヒロインらしからぬ奪還作戦を企てながら悶々とするはとりの前に、学校イチの超絶イケメン・弘光(坂口健太郎)がアプローチしてきて、まさかの三角関係に!?2人のイケメンがヒロインを取り合う、夢のような”ラブ”騒動。はとりの本当のヒーローは、一体どっち?私が好きな人か、私を好きな人か。笑って泣けてキュンとする、かつてない恋愛映画の誕生!

5点!!かつてない程の女子!恐らく、「Seventeen」読者層だと思われます。原作読んでます。なんか色々あり得ない映画で、まず、我妻三輪子ちゃんが六角精児似なんてあり得ないから!(役に合わせてかなり太ってたけど。)今回も、脇なのに、キラリと光ってました☆福田彩乃が女子高生役なのも、あり得ない(笑)役には、ハマってたけど、他に同年代にいなかったんかい!☆(+。+*) 前半は、はとりの一人舞台なので、話が進んでいるようで進んでいなくて、突飛なギャグが、ぶっ込まれる度に、話の流れが止まってしまって、笑いに乗れないと辛いだけでした(>_<) CGが浮いてて、ギャグだけ悪目立ちして、ストーリーの勢いが足りないです。弘光のいきなり現れてからのキス&壁ドン三連発も、漫画の世界から抜け出せていない感じで、幾ら坂口くんでもあり得ないよ~と思いながら、観てました。まぁ、流石に三連発もやられると、格好良く見えちゃいましたけど(爆)桐谷美玲ちゃんの、変顔は、物凄い頑張ってました!ホント、芸人さんばりに。はとりはオシャレな役なので、ファッションがいちいち可愛くて、そのギャップがヤバかったです(*^▽^*) 王道の展開なのですが、利太がへなちょこ過ぎるからなぁー利太の良さをもっと伝えないと、はとりがそこまで利太に固執する理由が解らないです。ギャグ映画だと思えば、それなりに楽しめます。やっぱり、漫画の面白いは、映画で現実にするのは、難しいんですね(女子高生は爆笑の渦でしたけど。>_<) 2015年公開。

 

 

「ted2」

マーク・ウォールバーグ主演他。中年テディベア、父になる。冴えない中年男のジョン・ベネット(マイケル・ウォールバーグ)が恋人と結婚してから数年。中年テディベアのテッド(声:セス・マクファーレン)と親友のジョンは、ボストンで相変わらず平凡な毎日を送っていたが、唯一大きな変化があった。そう、テッドがバイト先のスーパーで知り合ったカノジョ、タミ・リンとまさかのゴールインを果たし、夫婦となっていたのだ!めでたし、めでたし―。で終わるはずがない。テッド夫妻は、ある日些細な問題で大ゲンカとなり早くも新婚生活の危機を迎えてしまう。テッドは危機を乗り切るために子供を持ち、父親になる事を決断するが、州政府より「テッドは人間でなく”モノ”である」と通達されてしまう。まさかの続編!まさかの展開!世界一ダメなテディベアは、今度は一体何をやらかす!?

7点!!ディズニーのパレード並みのオープニングに加え、本編もくだらなさがパワーアップした続編でした(*^¬^*) ロリー(ミラ・クニス)が出てないのは何故なのだろう?と思っていましたが、そういう事でしたか。私も、ロリーがいないのは寂しいです(´;_;`) 予告で、ダイビングシーンを観て、何故?と気になっていましたが、こんなに下らない理由とは(笑)ストーリーに関係ない遊びにジョン&テッドが脱線しまくるので、笑えましたが、前半は、とっちらかっている印象でしたが、裁判に入ってからは、意外にシリアスなシーンが続き、眠くなってしまいました。シリアスさが中途半端で、やっぱり、ファンタジーなのかな?と感じさせられました。新ヒロインのアマンダは、下品な事をしても、天然な感じで、ただただキュートなのが、全体の緩和材になっていて、良かったです(*^^*) 1の方が、ストーリーにまとまりがあって、好きですが、今回は、テッドが実際生きていたら起こりうる問題という着眼点は、面白かったですし、某有名映画をパロったシーンなんかは、やっぱり爆笑だったので、テッドのくだらなさは、大好きだなと思いました。2015年公開。

 

 

「ライフ・アフター・ベス」

デイン・デハーン主演他。主人公のザック(デイン・デハーン)は、最愛の恋人のベス(オーブリー・プラザ)を不慮の事故により亡くし、悲嘆に暮れていた。しかし数日後、思いがけない奇跡が起きる。ベスが墓穴から這い出して、家に戻ってきたのだ!ザックは彼女とは別れるつもりだったのだが、神様がやり直しのチャンスをくれたと思い、これまで以上にベスを大切にしようと努める。しかし次第にベスがゾンビとして成長していく姿にザックは戸惑い、段々と心が離れていく自分に気づく。そんなとき、幼なじみのエリカ(アナ・ケンドリック)に出会い、きれいな生身の人間に惹かれはじめるザック。しかしベスは、それを許さなかった・・・。 ゾンビとして変わっていく彼女を、彼は変わらず愛せるのか?究極の“すれ違い”ラブコメディがここに誕生!

5点!!デイン・デハーンくん好きなので、観ました。ゾンビものだけど、ラブコメディです。多分、アメリカだと爆笑なんだろうなっていうシーンは幾つかあって、少しクスリとしました。デイン・デハーンくんの必死顔とか、べスママの連呼とか、ロミオとか(笑)彼女がゾンビって悲劇的な状況なのだけど、傍から見たら笑えるという泣いていいんだか笑っていいんだかわからない映画の世界に連れていかれました。実際、こういう事が起きたら、ファンタジー過ぎて、現実味がないまま、対処していくことになるかも知れないとザックや周囲の人々の言動を観ていて思いました。彼女役のオーブリー・プラザが、そもそも初めから可愛くなくて、しかも別れようと思っていたのなら、私だったら、復活されても、ヤバくなったら、別れちゃうけどとか、たらればを考えながら観られたのは、面白かったです。亡くなってから大切さに気付いたのかな。それを伝えるためにべスが戻ったという設定にしては、コメディーに走り過ぎていて、ザックとべスの関係の描かれ方が、あっさりし過ぎていた気がします。デイン・デハーンくんのラブストーリーは初だったので、彼好きには萌!!なシーン満載で、巻き戻して観てしまいました(爆)2015年公開。

 

 

「ピクセル」

アダム・サンドラー主演他。1982年―NASAが宇宙に向けて「友好」のメッセージを発信した。2015年―しかし、そのメッセージは大きな誤解を招き、我々人類に襲い掛かる。ヤツらはゲームキャラに姿を変え、地球を侵略開始したのだ。グアムの空軍基地を襲う「ギャラガ」インドのタージ・マハルを崩す「アルカノイド」ロンドンの空を覆いつくす「センチピード」NYの街を食べ尽くす「パックマン」そして、ワシントンDCに現れた巨大母船からは、「スペースインベーダー」をはじめとする大量のゲームキャラが…「ドンキーコング」まで!?全てをピクセル化させ、ブロック状にボロボロと破壊してしまう攻撃に、ピコピコと崩壊する世界。 米国大統領は、1982年当時のビデオゲームのチャンピオン達を集め、ヤツらに対抗することを決心する。彼らは、米国陸軍中佐の指揮の下、対ゲームキャラ用の兵器を開発し、戦いに挑むのだが―。世界はピコピコ崩壊する―ゲームクリアか、全滅か。ゲームオタク vs 80年代ゲームキャラ、今「決戦」がスタートする!

6点!!吹替鑑賞です。アダム・サンドラーの吹替えが柳沢慎吾だったので、声が悪目立ちしていて、×でしたが、それ以外は良かったです。ブロックを次々壊して点数が加算されていくのが、スカッとして、何も考えずに笑って観られる、良い意味でおバカ映画でした(*^¬^*) 初めてアダム・サンドラーが出てる映画が面白いと思えたし、初めて彼が少しカッコイイと思いました(笑)バトルに入る前の前半の意味のない会話シーンが長くて、退屈だったので、あとワンステージくらい欲しかったです。バトルシーンは、地球侵略もので、恐らく最も緩い戦いで、危機感が、全くなくて、皆で遊んでる感じが、楽しそうでした(^_^) 昔のゲームは、血が出ないし、人が死なないので、良いなぁと思いましたし、こういうアメリカのバカらしい映画は、結構好きです。2015年公開。

 

 

「アントマン」

ポール・ラッド主演他。主人公は、人生が空回り続きの男、スコット・ラング。仕事をクビになり、別れた家族の養育費も払えず、まさに人生崖っぷちの彼にオファーされた最後にして唯一の仕事―それは、身長1.5cmになれる脅威のスーツを着用し、神出鬼没のヒーロー”アントマン”になることだった。スーツを発明した天才科学者ハング・ビム博士(マイケル・ダグラス)と娘のホープ(エヴァンジェリン・リリー)の指導の下、スコットが”本当のヒーロー”になるための猛特訓が始まる。はたして、彼はスーツがもたらず想像を絶するパワーによってヒーローになり、人生のセカンド・チャンスをつかむことができるのか?そして、そんなアントマンに託された、世界を揺るがす驚きのミッションとは・・・?史上最もアリえない、1.5cmのヒーロー誕生!

6点!!アントマンだけに、大量の色々な種類のアリが仲間として出てきて、慣れるまで、拒絶反応の鳥肌がヤバかったです(+_+) 最後までアリンコ大活躍なので、虫嫌いな方は覚悟して観に行った方がいいです。アントマンは、敵と戦うというよりは、忍び込んだり、物を盗ってきたりといった事を任務としているので、ラスト20分までは、マーベルお得意の派手なバトルはなく、ピム博士の過去だったり、スコットの現状説明だったりで、中々、話が進まず眠くなってしまいました。しかし、その中に解りやす過ぎる伏線が、幾つも張り巡らされていたので、まだ本編も終わってないのに、早くも次作を観たい気持ちにさせられました(^_^;) その中には、アベンジャーズの基地に潜入して、彼等の内の一人と戦ったり、ファンにはニヤけてしまうシーンもあったりして(*^¬^*) アントマン=スコットの周囲の人々がまた魅力的で、めっちゃ喋る愉快な友人だったり、超キュートな娘のキャシーや、意外と理解ある彼女の義父だったり、彼等も次作で、また出てくるのかなぁと楽しみになりました。序章という感じで、夢中で任務をこなすばかりで、余りスコットの苦悩や人となりを観られるシーンが少なかったので、物語に深みが足りないのが、マイナスポイントでした。アベンジャーズありきではなくて、単体で満足出来る作品にして欲しいです。2015年公開。

 

 

「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド・オブ・ザ・ワールド」

三浦春馬主演他。超大型巨人によって破壊された壁の穴を修復すべく、外壁修復作戦に出発したエレン(三浦春馬)達であったが、巨人の急襲で窮地に陥ってしまう。調査兵団を率いる”人類最強の男”シキシマ(長谷川博己)によってその危機を免れるが、巨人は侵攻の手を緩めない。そんな中、手負いとなったエレンは、仲間のアルミン(本郷奏多)をかばい、巨人に飲み込まれてしまう―。誰もが絶望しかけたその時、謎の黒髪の巨人が出現し、他の巨人達を駆逐し始めたのだった。「この作戦に失敗したら、それで人類は終わる」巨人はなぜ現れたのか。人類はなぜ戦うのか―。今、人類最後の反撃が始まる。

6点!!前編の衝撃が凄まじかったので、後編は、映画館フード控え目に挑んだのですが、肩透かしとまではいかないですけど、意外と大丈夫でした。復習的な感じで映った前編の映像が一番ヤバかったっていう( ; >Д<) 後編は、まさかの仲間割れメインのストーリーで、そちらの方が肩透かしでした。やっぱりかっていう(>_<) しかも、壁ものとしては、同時期公開のハリウッドの「メイズ・ランナー」と同じ展開で、新鮮味が無く、残念でした。私は、特撮ものをリアルタイムで観ていた世代ではないのですが、巨人vs.巨人のガチンコ対決の動きは、とても日本らしくて迫力満点で、CGだけでは出せない動きで、魅入ってしまいました(^_^) あと、やっぱりシキシマ隊長のシーンの、いきなりの近未来的な世界観が違和感があって、服もいつの間にか着替えてるし、「進撃の巨人」の全体の荒廃した世界観を崩してしまっていると思いました。原作に繋ぐ謎を提示した形で終わっているので、映画だけ観ると、これからじゃん!ここで終わるの?と、大作のエンディングとしては、個人的には、消化不良でした。無難なところに、着地しちゃったなと思いました(^_^;) 映画は映画として、丸々解決して欲しいと思うのは、高望み過ぎるのでしょうか(-""-;) あとは、巨人の特撮に目が行きがちだけど、やっぱり主役は人間なので、そこに挑む登場人物一人一人の生き様を、もっときちんと描いて欲しかったです。2015年公開。

 

 

「パパが遺した物語」

ラッセル・クロウ、アマンダ・セイフライド主演他。過去のトラウマから、愛を見失ってしまったケイティ(アマンダ・セイフライド)。自暴自棄な日々を過ごす彼女は、ある日、父の小説の大ファンだという青年(アーロン・ポール)と出会い、恋に落ちる。次第に明かされていく過去の事件と、あまりに純粋な父と娘の愛の物語。そしてケイティに遺された、父の最後の小説とは―。カーペンダーズの名曲「Cose to You」に乗せて描かれる、あまりに優しい父娘の愛に泣く、この秋一番の感動作が誕生した。

4点!!精神に支障をきたして身体も蝕まれていく中で、それでも一心に娘の事だけを考え、愛するデイヴィス(ラッセル・クロウ)の姿が、過去パートを埋め尽くしていて、それなのに、何故ケイティは、愛が解らない大人になってしまったのだろう?父娘に一体何があったのだろう?と、過去と現在が交錯する物語に引き込まれました。ラッセル・クロウが、相変わらず素晴らしく、ただひたすらに娘を想う父親という、所謂普通の役を演じきっていて、物言わずとも、彼の思いや気持ちがヒシヒシ伝わってくる、名演でした。特に、事故の後遺症で痙攣を起こしてしまうシーンでの、彼が感じる恐怖、無力さ、悔しさが入り交じった感情表現は、見事でした。それだけ、デイヴィスに愛されていたケイティですが、余りに深い愛を失うと、もうこれからの人生、それ以上に愛し愛される事など不可能だと、絶望から立ち直れないのかも知れないと感じました。娘の幸せを想うが故の深い愛が、皮肉なことに、娘を動けなくしてしまっていて、愛するって難しいと思いました。リトル・ケイティ役のカイリー・ロジャーズちゃんが、めちゃめちゃキュートで、この子は絶対守らねばと保護欲を駆り立てられる名演でした。相手が違えば、愛の形は、百通りも二百通りもあるから、新たな関係を築く、一歩を踏み出す勇気を描いた作品です。2015年公開。

 

 

「バクマン。」

佐藤健主演他。高校生の真城最高(佐藤健)は、高い画力がありながらも将来に夢を持たず、ただ流されて普通に生きていくだけの日々を送っていた。ある日、些細な出来事をきっかけに、秀才のクラスメイト・高木秋人(神木隆之介)に、「俺と組んで漫画家にならないか」と誘われる。はじめは一緒に漫画を描くことを拒絶していたが、声優を目指している片想いのクラスメイト亜豆美保(小松奈菜)と、「漫画家として、声優として、お互いの夢が実現したら結婚する」と約束したことから、漫画家への道を目指すことになる。ふたりの少年がコンビを組み「夢と恋」を叶えるため、目指すは「ジャンプ」の頂点。「友情」「努力」「勝利」そして「恋」。超進化系ジャンプエンタテイメント!!

7点!!この一本だけで、後なん作品作れるんだろうという出演者の豪華さです(*゜Q゜*) オープニングから、ジャンプの歴史を15秒くらいで一気に振り返っていて、名だたる有名作品の連続に、ツカミはバッチリでした。ストーリーも、王道もので、やはり、才能ある若者が、夢に向かって突っ走る青春ものは、観ていて清々しいし、楽だし(笑)、気持ちが良いです(*^¬^*) 沢山いる登場人物も、一人一人分かりやすくキャラが立っていて、山田くんは今回、遥かに久々のイケメンver.で、素敵過ぎだし、小松菜奈ちゃんは、ちゃんと不思議ちゃんの雰囲気は保ちつつ、天使過ぎるし、前髪ぱっつんの悪魔くんな染谷くん(若干、デスノのLっぽい。)は可愛すぎるし!個人的に萌えまくりでしたo(*>▽<*)o 漫画を描くという地味な作業も、これでもかっていう勢いで、何通りもの見せ方をしていて、途中もうアクションシーンになっていたりして(笑)、音楽もズンズンで、大根さん、王道のエンタメに乗せてくるなぁと思いました。はじめから終わりまで、綺麗にまとまり過ぎてる感じもあったので、秋人側にも、何かあって、後一展開あったら、もっと良かったかなと思いました。漫画家が、よく飛ばしや休載になったりするのが、どうしてだか、よくわかりました。エンドロールも観にくいけど凝っていて、最後まで完成度高い作品です。2015年公開。

 

 

「マイ・インターン」

アン・ハサウェイ主演他。すべてを手に入れたはずの彼女に訪れた試練。そこにやってきたのは、70歳の新人だった―。華やかなファッション業界で成功し、結婚してプライベートも充実、現代女性の理想の人生を送るジュールズ(アン・ハサウェイ)。そんな彼女の部下にシニア・インターンのベン(ロバート・デ・ニーロ)が雇われる。最初は40歳も年上のベンに何かとイラつくジュールズだが、いつしか彼の的確な助言に頼るように。彼の“豊かな人生経験”が彼女のどんな難問にもアドバイスを用意し、彼の“シンプルな生き方”はジュールズを変えていく―。そんな時、ジュールズは思わぬ危機を迎え、大きな選択を迫られることに!あの「プラダを着た悪魔」のアン・ハサウェイが、ニューヨークのファッションサイトの社長に!すべての女性を応援する、感動のデトックスムービー。

10点!!ナンシー・マイヤーズの作品だと知らずに行ったのですが、私は彼女の作品が好きなのです。なので、超デトックスされましたし、めちゃめちゃ心が洗われました(*´∇`*) 今までのロバート・デ・ニーロのイメージは、どちらかというと渋くて強面だったのですが、今回のデ・ニーロは、めちゃめちゃチャーミングで、思わず頼りたくなる、優しくて包容力のある雰囲気を醸し出していて、まさに一社に一人欲しいおじいちゃんでした(*^¬^*) アン演じるジュールズは、ミニスカートで社内を自転車で駆け回る、免許がないのに運転しちゃうなど、少し突飛なところもあるキャラクターなのですが、アンのあのキュートなスマイルと明るく知的イメージで、愛されキャラになっているのが、良かったです。クスリではなくて、明け透けに思いっきり笑えるシーンも満載で、二つの恋愛模様と、会社と、ママ友など、働く女性が直面する複雑な人間模様を描いているのに、重すぎずにテンポも良く、思いっきり笑って、見終わった後、明日からまた頑張ろうと思える形で、綺麗にまとまっているのが、素晴らしいです。問題に対して、一つ一つ乗り越えようときちんと向き合うジュールズの人生には、等身大の自分を重ねて観て、ベンの人生には、こういう老後を得るには、これから何を積み重ねていけばいいのかな?と(ベンは、真面目に努力を積み重ねてきて、今の地位がある人なので。)、具体的に動き出したくなる、人生応援ムービーです☆ 2015年公開。

 

 

「岸辺の旅」

深津絵里主演他。3年間、失踪していた夫(浅野忠信)が突然帰ってきた。だが、夫は、「俺、死んだよ」と妻(深津絵里)に告げる。そして、夫・優介がこれまでお世話になった人々を訪ねて歩く夫婦ふたりの旅が始まった。旅を続けるうちに、妻の瑞希と優介はそれまで知らずにいた秘密にも触れることになる。お互いへの深い愛を、「一緒にいたい」という純粋な気持ちを感じ合うふたり。だが、瑞希が優介を見おくる時は刻一刻と近づいていた―。愛する人との永遠の別れを描く、究極のラブストーリー。

4点!!面白いかと言われると、う~ん(-""-;)という感じでしたが、作品全体を覆う人間の生への執着が、凄まじく、それに引っ張られるようにラストまで観てしまいました。とても静かな作品で、普段だったら絶対寝てしまう類いだったのですが、作品に出てくる死者の強い力を感じて、眠たくならなかったです。日本らしい、ホラーな雰囲気をずっと保っていたのは、予想外でした。瑞希の、夫が何時消えてしまうかも知れないという身をすくむドキドキした気持ちが、恐怖と織り混ざって、不思議な怖さでした。蒼井優ちゃんの悪女っぷりも、凄かったです(^_^;) 人間は生きてる時も、死にたくないと、生への執着は、凄まじいものですが、死んでからも、まだ執着する姿を観て、最期に残るのは、気持ちなのかもなぁと思いました。ラストが、フランス映画らしい(合作です。)、呆気なさで、優介はまだ旅の途中なんじゃないのかな、瑞希は、これから手掛かりもなく、旅を終えて元の生活に戻るのかな?どうするんだろう?と、考えてしまう余韻が残りまくりな終わり方でした。浅野さん、今回も、色気凄いし格好良かったなぁーと、ウットリでしたが、彼が出てなかったら観ていないと思います(爆)2015年公開。

 

 

「ファンタスティック・フォー」

マイルズ・テラー主演他。主人公の4人は、どこにでもいそうなアウトサイダーの若者たち。正義感など無縁の彼らだが、異次元空間に転送されたことで、それぞれの肉体に信じがたい「変化」がもたらされる。異変に戸惑い、悩む4人は、やがて自らの使命を受け止めるのだった・・・。友情と葛藤、信じがたい敵の出現、そして大スペクタクルの闘い―息をのむアクションと異次元のビジュアルが、共感度満点のストーリーと結びつき、究極のエンタテイメント大作がここに完成した。

4点!!吹替版鑑賞です。私は、旧シリーズの、コミカルなやりとりが好きだったので、今作は、地味でシリアスで、驚きました。スーを演じたケイト・マーラは、ジェシカ・アルバに負けず劣らず可愛かったですが、マイルズ・テラーとか地味過ぎる( ; >Д<) イケメンがチームに入る!?と思ったら、ヴィクター(トビー・ケベル)でしたし(>_<) 今回のストーリーは知らなかったので、様々な思い付きや偶然が重なって、ストーリーが転がっていくのは、面白かったです。もっと、科学者同士、男同士の嫉妬や、外見の悲劇などの人間の感情を掘り下げて描けば、内容が濃くなったのではないかと思いました。マーベルお約束のエンドロールの1シーンが無かったのですが、アベンジャーズとも繋がらないってことなのですかね?始まりを描いた作品だったので、続編は必ずあると思いますが。もっと、ぶっ飛んでる始まりを観たかったです。2015年公開。

 

 

「図書館戦争 THE LAST MISSION」

岡田准一、榮倉奈々主演他。「昭和」から「正化」へと歴史を進めた近未来の日本。いまや国家による思想検閲や、メディア規制が横行する社会となっていた。検閲に対抗し、「本を読む自由」を守っている”図書隊”に所属する笠原郁(榮倉奈々)は、鬼教官である堂上篤(岡田准一)の元、上官の小牧幹久(田中圭)、同期の手塚光(福士蒼汰)や柴崎麻子(栗山千明)らと共に厳しい訓練と図書館業務の日々を過ごしていた。そんなある日、堂上らタスクフォースにある指令が下る。それはこの世に1冊しか現存しない”自由の象徴”「図書館法規要覧」の一般展示が行われる祭典での会場警備。一見簡単な任務に思えたが、実は、図書隊を解散させる事で、歪んだ社会を正しくしようと考えている、手塚の兄・慧(松坂桃李)が図書隊壊滅を目論み仕組んだ罠だった―。今命運をかけ、図書隊が史上最大の闘いに挑む!!

9点!!いやー観客の反応良かったです(*^O^*) 泣くところで泣いて、ベタ甘ポイントで萌えて笑って、この作品は愛されてるなぁと思いました(^_^) 前回がベタ甘満載なら、今回は、完全にアクションに比重を置いていて、後半30分以上ずっーと銃撃戦だったのじゃないかな?日本でこんな映画、中々ないと思うので、凄い迫力でした(*゜Q゜*) 暗くて速くて見づらかったので、もう少し明るければと思いましたが。図書館という小さな世界での戦争だけれど、本来の戦争って、こういう守りたいものが明確にあって、戦う事なのだろうなと、色々考えさせられました。そして、守りたいものがある世界は、歪みがあれども、美しいものなのだなと、堂上と郁を観ていて、思いました。前回も良かったですけど、岡田&榮倉ペアが、今回は、もう完璧に、堂上と郁としてカッチリハマっていて、岡田さんの後ろを歩く榮倉さん=郁は、大きな犬がじゃれついているみたいで可愛らしく、それを愛おしげに見る岡田さん=堂上に、ニヤつきが止まりませんでした(*´∇`*) 個人的には、ベタ甘が控え目だったので、前半にもう少し欲しかったなぁと思ってしまいましたが、映画としては、アクションとベタ甘とコミカルの比重は、今回くらいの方が、盛り上がって良いのかも知れません。あー、でも、手塚と柴崎のベタ甘ポイントが全然足りない!続編作って欲しいです!(笑)2015年公開。

 

 

「1001グラム ハカリかもしれない愛のこと」

アーネ・ダール・トルプ主演他。ノルウェー国立計量研究所に勤めるマリエ(アーネ・ダール・トルプ)はありとあらゆる物質の計測のエキスパートだが、結婚生活は規格通りとはならず、味気ない毎日を送っている。そんな折、病に倒れた研究所の重鎮である父に代わり、自国の<キログラム原器>を携えてパリでの国際セミナーに出席することになる。1キログラムの新しい定義をめぐって議論が交わされる中、ひとりの男性と出会うマリエ。失望と悲しみを経験したカノジョがパリで見つけた、今までの幸せの基準を一新する、心のハカリとは?

2点!!自分の周りが徐々に色々壊れ始めて(壊れたものは量れない)、負のスパイラルに陥っていく主人公が、小さな希望を見つけるまでのお話です。負のスパイラルに陥っていく時の、もう自分ではどうしようもない感じ、なのに更に最悪な事が追加され、ノックダウンされる感じが、映画全体とマリエの暗い表情に立ち込めていて、そのキツさ分かるわ~と共感してしまいました(>_<) その停滞した雰囲気と、前半の、キログラムの定義という、難しいテーマを等々と語る教授に、各国の代表のオジサン方が寝てしまうのと同時に、私も完全に落ちてしまいました(-_\) 単位って、私が最も苦手とする事の一つなんです。しかも、起きても左程展開変わってない(>_<) そんな最悪な状況のマリエに、「人生にはカオスが必要な時がある」みたいな台詞を言っていたのが、印象に残りました。本当かな?カオスを経て、得るもの、成長するものが、果たして現実世界にあるのかな?と考えてしまいました。そして、最悪の真っ只中にいる人にそれを見つけることが出来るのだろうか?ということも。マリエは、負のスパイラルに負けず、地道に動き出したから、恋愛という全ての負をひっくり返すカードを手に出来たわけですが、現実世界に恋愛はそうそう転がってないしなぁと、シニカルな目線で観てしまいました。でも、どんな事があろうとも、少しづつ前進する事を止めずにいれば、自ずと結果はついてくるというメッセージは伝わりました。日本でいう分銅が沢山出てきて、懐かしいなぁと思いながら眠くなっていました(^_^;) 2015年公開。

 

 

「メイズ・ランナー2 砂漠の迷宮」

ディラン・オブライエン主演他。迷路の謎はまだ終わっていなかった―第1ステージの迷路をはるかに上回る、地球スケールの第2ステージが展開。その舞台は、焦土と化した終末の世界だった。あちこちに仕掛けられた攻略不能のトラップ、新たな仲間との友情と裏切り、深まる謎・・・。アクション、映像、ドラマ、すべてがバージョンアップされ、誰も予想できなかった続編がここに誕生した―!

5点!!前作から仲間がどんどん増えて、このシリーズが好きな人じゃないと、ついていけない複雑な人間模様になっています(--;) 謎も、最後の最後まで小出しにして、実は余り物語は進んでないというのも、アメリカのドラマシリーズっぽいです。あとは、今作はホラー!((((;>Д<))) 逃げようとした後から先から、ゾンビが出てくる出てくる。それがまた超ホラーなゾンビで、恐怖のドキドキが止まらなかったです(>_<) けれど基本は、男だらけの逃亡サバイバルなので、トーマス(ディラン・オブライエン)、ニュート(トーマス・ブロディ=サングスター)、ミンホ(キー・ホン・リー)だったら、誰とサバイブしたいかなぁという事ばかり考えていました(爆)やっぱり、前作から変わらず、ミンホかな(笑)イケメン度合いだったら、皆同じくらいなんですけど、、なんて本編には関係ないことばかり考えてました(爆)三部作の構成は、「ハンガー・ゲーム」シリーズに似てますね。なので、ここで更に脱落組が出てしまいそうです。私は結末が気になるので、最後まで観ます(将来のイケメン探しの為にも(爆))2015年公開。

 

 

「俺物語!!」

鈴木亮平主演他。主人公・剛田猛男(鈴木亮平)は高校1年生。全く高校生には見えない顔面と巨体を持ち、豪傑・硬派なまさに日本男児。いかつい風貌と不器用さで女子から恐れられているが、情に厚くいつ何時も人助けする包容力で男子からの信頼はアツいが、これまで好きになった女子はみんな、猛男の親友の超イケメン・砂川誠(坂口健太郎)を好きになった。ある日、猛男と砂川は町中で危機に遭っていた女子高生・大和凛子(永野芽郁)を救い、猛男は大和に一目惚れしてしまう。大好きな大和のために奔走する猛男の一途な恋の行方は・・・?”かっこよさ”とはなんなのか?”人を愛する”とはどういうことなのか?主人公・猛男の”漢気”と”優しさ”は、幅広い世代の共感を呼ぶこと間違いありません。 世紀の純情ラブコメ、まさかの実写映画化!笑って泣ける、究極の純愛青春ラブストーリー!

6点!!鈴木亮平って、時々スゴくカッコイイです。「TOKYO TRIBE」の時とか、今回の猛男とか、高1設定なのに(笑)、男の色気ムンムンで凄いです。それでも、ちゃんと高校生に見えていたのが、また凄いです。面白い、カッコイイ、面白い、カッコイイの乱れ打ちみたいなお話でした。原作では、割りと早めに両思いになるので、片思いのまま、如何にして、物語を膨らますかが、鍵だったと思いますが、色んなエピソードを組み合わせて、よく出来ていたと思います。鈴木亮平の猛男は、勿論、完璧でしたが、冷や熱男子なる砂川と、可愛すぎない普通女子な大和のキャスティングも、かなり良かったです(*^^*) しかし、漫画だと普通に読んでいましたが、こう毎日大量のお菓子を作ってくるのは、猛男と砂川の体が心配になりました(^_^;) 片思いの切なさとすれ違いを全面に出した今作も良いけれど、もっと話の密度を濃くして、ファーストキス篇まで描いて欲しかったです。そこが多分原作の最初のハイライトで、原作は、大人もキュンキュン出来る爆笑コメディーですが、映画は、中学生向けの爽やか純愛もので、物足りなかったです。鈴木さんの増量が大変だと思いますが、続編があったら観たいです(笑)2015年公開。

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「ムーン・ウォーカーズ」

ルパート・グリント主演他。世界をダマせ!月面着陸の捏造をアメリカ政府がキュー・ブリックに依頼した!?1969年7月20日、人類が初めて月面に着陸をした。全世界でその映像が流され、人々は歓喜に沸いた。ところが、後にこの映像は捏造であり、その上映画監督のスタンリー・キューブリックが制作に関わっていたというトンデモない噂まで。しかし・・・、もしこの話が本当だったら!?キューブリックへの映像依頼という極秘任務を遂行するために、CIAの腕利き諜報員キッドマン(ロン・パールマン)は大金とともにロンドンへと送りこまれるが、ひょんなことから依頼と大金はキューブリックではなく、ルパート・グリント演じるダメバンドのマネージャー、ジョニーの手へと渡ってしまう。さらにその金を狙うギャングも登場して最悪の事態に。しかし、月面着陸まで時間がない。早く映像を制作しなくては!さあ、どうする男たち?ギャングとヒッピーに翻弄されながらも、キッドマンとジョニーは無謀にもオリジナル映像の捏造計画に挑む!

4点!!ルパート・グリントの最新作です。&ロン・パールマンというキャストですが、「ヘル・ボーイ」の時は、特殊メーク過ぎたので、初めましてな印象でした(^_^;) CM界の奇才と呼ばれてる方が監督なので、服装、部屋、小物に至るまで、60年代のイギリスが、オールド・スタイリッシュに再現されていて、アート映画としても、勉強になるくらいお洒落でした(^_^) 映画の内容は、常にラリってドタバタしてるけど、映画の撮影をするというだけの話なので、トリップしてるシーンが多過ぎて、話が進まないので、寝落ちかけてしまいました(>_<) クライマックスの銃撃戦も、あっという間に終わってしまって、ここがハイライトっぽいのに、音楽かけて、スローモーションとかで、もう少し格好良いシーンを、長く観たかったです。月面着陸の裏で、本当にこんなドタバタが繰り広げられていたら、CIAがこんなにバカだったらと、考えたら、確かに超笑えると思って、クスリとする作品です。2015年公開。

 

 

「ギャラクシー街道」

香取慎吾主演他。西暦2265年、木星と土星の間に浮かぶスペースコロニー「うず潮」と地球を結ぶスペース新幹道路・ルート246666、通称”ギャラクシー街道”・かつては活気があったが、開通して150年、老朽化が著しくそろそろ閉鎖の噂も聞こえてくる。今日も様々な星から宇宙人たちが”ギャラクシー街道”にやって来る。みんなそれぞれに悩みを抱えた、人間味溢れる異星人だ。街道の中央にひっそりと佇む小さなハンバーガーショップ、サンドサンドバーガー・コスモ店を舞台に、そこで働く人々と客たちが織りなす、宇宙人模様。この秋、宇宙人だらけの三谷流スペースファンタジーの幕が上がる!!!

1点!!三谷さんの作品は、好きです!という程ではないのですが、予想の遥か上をいくつまらなさでしたΣ( ̄ロ ̄lll) 予告編で全て見せ過ぎ、登場人物が意外と少な過ぎです。もっと、ワチャワチャした感じになるのかと思いきや、場末のスナックより閑散とした、何もない間が長過ぎて、そして、全ての話に何の繋がりもなくて、(キャプテン・ソックスくらい。)一時間半が、ただただ長かったです。ハマらないと辛いです。場末のスナックで行われているような恋愛のいざこざを、舞台を宇宙に移しただけ。恋愛をメインに据えると、三谷作品にある勢いがここまで無くなってしまうものかと、がっかりしました(>_<) でも、男のロマンの夢と現実みたいなのは、上手く描けていた気がします。観ていて、こっぱずかしい感じが半端なかったです。セットとかも、こじんまりしているし、映画本編の前にやる短編映画くらいで、やれば成功するのではないかと思います。2015年公開。

 

 

「アクトレス 女たちの舞台」

ジュリエット・ビノシュ主演他。永遠の輝くこと、それが彼女たちの使命―大女優として知られるマリア(ジュリエット・ビノシュ)は、忠実なマネージャーのヴァレンティン(クリステン・スチュワート)とともに、二人三脚で日々の仕事に挑んでいた。そんな中、マリアはかつて自身が世間に認められるきっかけとなった作品のリメイクをオファーされる。しかし、その役柄は彼女が演じた若き美女シグリット役ではなく、彼女に翻弄される中年の上司、ヘレナ役。若い主人公の配役は、すでにハリウッドの大作映画で活躍する若手女優のジョアン(クロエ・グレース・モレッツ)に決定していた・・・。この秋、すべての女性の話題をさらう、“女の虚実が入り混じる傑作”の幕が遂に開く!

7点!!ストーリーは、面白味に欠けますが、最後まで、ジュリエット・ビノシュのどっしりした存在感と危うげで儚げな魅力に惹き付けられる作品でした。クリステンとクロエも、とても良くて、やはり女優さんが女優さんを演じているから、リアルな魅力の光り方が、素晴らしかったです(*^¬^*) クリステンは、マネージャー役でしたが、こんなに役を染み込ませた、地に足のついた演技が出来る子だと知らなかったです(*゜Q゜*) ストーリー展開は、マリアが、昔演じた役と今の役に翻弄され、若いマネージャーにも、それを重ねてしまい、マリアには、失っていくものと得たものがあるのに、時の流れの速さに、失ったものばかりを見てしまい、歯車が狂っていくというお話です。ヴァレンティンは、得るもののアイコン的存在だったのにと、仕事仲間ながら、明け透けな間柄だった二人の結末を、残念に思いました(;_;) マリアの、気が強くて頑固で、繊細で、チャーミングで、圧倒的な存在感があってという典型的な女優像は、実際もこうなのかなと想像出来ましたし、(何人か浮かびました)ふとしたシーンに、実際に、女優さんの生活を覗き見ているような感覚に陥りました。スイスのマローネのヘビの景色は、荘厳で美しかったですが、年を重ねないと、わからない、時の流れの速さがあると思うので、私が、マリアと同世代になった時に、もう一度観たいと思います。そしたら、マリアが爆笑してたところで笑えるかも(^_^) 2015年公開。

「PAN ネバーランド、夢のはじまり」

リーヴァイ・ミラー主演他。ロンドンの児童養護施設で生活している少年ピーター(リーヴァイ・ミラー)は、ある日生き別れた母(アマンダ・セイフライド)が残した手紙を見つける。その後、冷酷な海賊・黒ひげ(ヒュー・ジャックマン)が立ちふさがる異世界ネバーランドにたどり着く。そしてピーターは、若いころのフック船長(ギャレット・ヘドランド)や女戦士タイガー・リリー(ルーニー・マーラ)と出会い・・・。さらわれた少年ピーターが、ネバーランドに足を踏み入れた時、秘められていた運命が動き出す。世界観を一新したネバーランドを舞台に、ピーターと不思議の世界に生きる者たちとが創りだす、まったく新しい、驚きと感動の物語が、幕を開ける!

10点!!2D・字幕版鑑賞です。ジョー・ライト監督の、額の中の美しい紙芝居を捲るような世界観は、以前から好きだったので、期待してはいましたが、予想の遥か上をいく映像の美しさと迫力と眩しさに、眼がチカチカしました(*゜Q゜*) 2Dで観ましたが、これは、3Dで観るべき作品です。台詞も、全てに意味が含まれていて、一瞬も気が抜けない・眼が離せないです。作中、常に何かで移動しているか、戦っているかなので、スピード感が凄くて、アトラクションに乗っているみたいで、ストーリーも、ビュンビュン通り過ぎていく感じなので、ワクワクが追い付かなかったです。登場人物の、ピーターも、黒ひげも、フックも、タイガー・リリーも、かなりお洒落にアレンジされているのに、余りにピーター・パンの登場人物たちそのもので!いっぺんに大好きになってしまいました(*^O^*) 特に、ギャレット・ヘドランドのフックと、ルーニ・マーラのタイガー・リリーが、キュート過ぎる!!o(*>▽<*)o 船中の小物とか、先住民のアジトや、妖精の国など、凄く凝っていたので、もう一度じっくり映像を観たいです。ちゃんとボーイズ・テイストなのですけど、キラキラした宝石の様な作品なので、一足早いクリスマスプレゼントを貰った気持ちになれました(*^¬^*) あ~~魔法が解けない(>▽<) 続編が有りそうな、含みのある終わり方も気になりますね♪数年に一度の、観ないと絶対に損する作品です!2015年公開。

 

「コードネームU.N.C.L.E.」

ヘンリー・カビル主演他。核兵器で世界破壊を企む凶悪テロ勃発!各国の首脳に緊張が走った。スパイ史上あってはならない禁じ手だが、宿敵同士の2大国家アメリカとロシアが手を結ぶしかない。CIAで最も有能だが女性関係に問題アリのナポレオン・ソロ(ヘンリー・カビル)と、KGBに史上最年少で入った超エリートだがメンタルに問題ありのイリヤ・クリヤキン(アーミー・ハマー)が選ばれ、キャリアは最強・相性は最悪のスパイチームを結成。タイムリミットが迫るなか、世界を救いつつ相手も殺せと究極の指令を受ける2人。キャラも作戦も真逆な彼らが、金と頭脳と悪を結集させた史上最大の敵を倒すことは出来るのか―。史上最高にセクシーで、史上最悪の相性の、史上最強のスパイコンビ、登場。

6点!!スーパーマンのヘンリー・カビルが、今度はプレイボーイなスパイに!(*゜Q゜*) モノクロ映画に出てきそうな古風顔美男子二人と、世界の美女にも選ばれたアリシア・ヴィキャンデルという、絵的に終始美しいので、ストーリーが面白くなくても、何とか観れちゃう感じでした。それに、加えて、若い美男子二人にはまだまだ負けない、キュートな目尻なヒュー・グラントまで参戦しちゃって、女性には堪らない映画だなって思いました(笑)ヒューは、今回、サングラスばかりで、キュートな目尻が、余り観られなくて、めっちゃ残念です( ´△`) ストーリーは、序章という感じで、スパイものにしてはわかりやすく作られていましたが、ソロのプレイボーイという設定が、殆ど任務に絡んで来ず、活かされていなかったですし、ヘンリー・カビルの真面目顔も相まって、あの程度では全然プレイボーイには程遠く、印象に残らなかったです。逆に、イリヤのメンヘラっぷりばかり強調されていて、大丈夫か?こいつみたいな印象に・・・(爆)美男子二人が出てると、どっちがいい?みたいな流れになると思うのですが、イリヤがメンヘラ過ぎて、断然ソロが良いっていう(>_<) 二人の噛み合わなさからくる面白さも、全然足りなくて、もっと設定活かしてハデにやろうよ!と思いました。時代背景もあるのかな?地味に暗く任務を遂行するスパイ映画というイメージからのスタートになりそうです。でも、続編があると観て、恋愛とか友情とか、もっと動き出すのかなと思うと、観れたら観たいかなくらいで、楽しみな作品です。2015年公開。

 

 

「エール!」

ルアンヌ・エメラ主演他。フランスの田舎町。酪農を営むペリエ家は、高校生のポーラ(ルアンヌ・エメラ)以外全員耳が聴こえない。陽気な母、熱血漢な父とおませな弟。一家の合言葉は”家族はひとつ”。オープンで明るく、仲のいい家族だ。ある日、ポーラの歌声を聴いた音楽教師はその才能を見出し、パリの音楽学校のオーディションを受けることを勧める。しかし、歌声が聴くことができない家族は、彼女の才能を信じることもできず大反対。夢に向かって羽ばたいてみたい、だけど私がいなくなったら・・・と、ポーラは悩んだ末に、夢を諦めることを決意するのだが・・・。フランスからまた一つ、最高に愛おしい映画がやってくる―仲良しな家族のやりとりに笑みがこぼれ、それぞれの互いを想い家族愛に大粒の涙があふれる感動傑作。

4点!!人は一人では生きられない。互いに助け合い、応援し合う相手がいてこそ、今や未来を、全力で生きる力を発揮出来るのだというメッセージが、ポーラ家族や友人たちから、強く伝わってきました(^_^) 綺麗ごとだけでなく、障害者の性の部分についても、笑いに変えて、ピリッとユニークに描いているのも、良いです。フランスの田舎町の風景も良くて、自然しかないところを自転車で疾走するのとか、気持ち良いだろうなぁと思いました(*^¬^*) 人は、大きな変化を迎えた時こそ、自分が周囲と、どれだけの絆を築き上げてきたかが、如実に表れると思います。ポーラがパリに行くという変化は、ポーラ母に、「自分と違う、聾唖でない聴こえる子が生まれてしまって、泣き続けた。」と、図らずもポーラを傷付ける台詞を言わせてしまいますが、ポーラは、それに悲しむ事なく、「両親の子育てが、成功しているからこそ、私がこの選択を出来たのだ。」と胸を張って言い、逆に母親を励まします。こんな素晴らしい子育てがあるでしょうか。ポーラがこう言えたのは、ポーラ家族がいつも明るく助け合い、逆境をもろともせず、笑い合う家族だったからだと思います。親は誰しも、子の幸福を願い、ポーラの様に、家族が大好きだ、大切だと言える子に育って欲しいと願っています。娘の心を必死で聴こうと、ポーラの喉に手を当てる父親の姿に胸が熱くなり、ラスト、希望に満ちた顔で疾走するポーラの姿に、爽やかな気持ちでいっぱいに満たされる作品です。2015年公開。

 

 

「黄金のアデーレ 名画の帰還」

ヘレン・ミレン主演他。20世紀が終わる頃、ある裁判のニュースが世界を仰天させた。アメリカに暮らすマリア・アルトマン(82歳)(ヘレン・ミレン)が、オーストリア政府を訴えたのだ。“オーストリアのモナ・リザ”と称えられ、国の美術館に飾られてきたクリムトの名画<黄金のアデーレ>を、「私に返してほしい」という驚きの要求だった。伯母・アデーレの肖像画は、第二次世界大戦中、ナチスに略奪されたもので、正当な持ち主である自分のもとに返して欲しいというのが、彼女の主張だった。共に立ち上がったのは、駆け出し弁護士のランディ(ライアン・レイノルズ)。対するオーストリア政府は、真っ向から反論。大切なものすべてを奪われ、祖国を捨てたマリアが、クリムトの名画よりも本当に取り戻したかったものとは―?数奇な運命を辿った名画に秘められた真実の物語が、今、明かされる―。

5点!!ここ何年かで今更、ヘレン・ミレンの魅力の虜になっています(*^¬^*) 今回、彼女が演じたマリアは、「ザ・おばあちゃん」という感じの、頑固で、誰に対しても臆する事なく、ユーモアとシニカルが交錯する会話を繰り広げる、キュートで観ていて飽きないけれど、近くにいたらちょっと厄介?(笑)なおばあちゃんでした。しかし、その心に秘めた思いは、大切な家族を、ものを、奪われ、否定され、祖国を追われたという悲しい過去を、封印して生きるという悲しみに満ちたものでした。戦争を体験した世代の方々は、少なからず、マリアの様な思いや過去を抱えて生きているのでしょうけど、家族を殺され、自分アイデンティティーの全てを否定され、国を追われ、戦争が終わった現代でも、否定され続けている証拠があるというのは、どんなに胸が詰まる悲しみなのだろうと、想像を絶します。本来は、家族の幸せの記憶である「黄金のアデーレ」が、悲しみの記憶になってしまっていて、自ら蓋をしていたその悲しみを、幸せの記憶に取り戻そうとするマリアの、凛とした覚悟と向き合う恐怖が入り交じった複雑な感情を、ヘレンが見事に演じていました。「マリリン 7日間の恋」の時も感じましたが、サイモン・カーティス監督の作品全体の柔らかで温かい雰囲気は健在で、冒頭から、深刻な話なのだけど、そうなり過ぎず、ほっこりしました(*^^*) 時間の経過と裁判の流れがあっさりし過ぎていて、二人の苦労と苦悩が霞んでしまっていたので、もう少しずっしり描いても良かったかなと思いました。2015年公開。

 

 

「ハンガーゲーム FINAL レボリューション」

ジェニファー・ローレンス主演他。カットニス(ジェニファー・ローレンス)率いる第13地区の反乱軍はついに、スノー大統領(ドナルド・サザーランド)が支配する独裁国家との最終戦争に突入。ゲイル(リアム・ヘムズワース)、フィニック(サム・クラフリン)、そしてピータ(ジョシュ・ハッチャーソン)を従え、カットニスは、スノー大統領暗殺作戦を決行。しかし、カットニス抹殺の念に憑りつかれたスノーは、それを見越していたのだった。反乱軍は、死のトラップ、無数の敵に直面。そして、これまでのどのゲームの戦闘よりも困難で非道徳的な決断を迫られるのだった。その先には、予想だにしなかった、衝撃的なラストが待ち受けていた・・・。「ハンガー・ゲーム」ここに完結!

5点!!長い!!(>_<) もう、ゲームじゃなくて、架空の国のリアルな戦争映画ですよね。それも、収束の仕方が分からなくなって、2作品長引いちゃったっていう(×_×;) 原作を読んだのが随分前で、内容を忘れてしまっていたので、私のお気に入りの人物が亡くなってしまったり、逆に、原作で死ぬ筈の人が生き残っちゃったり、本来の(原作の)ストーリーの意味自体が大きく変わってしまう生死の変更があって、ショックで唖然呆然で、ラスト近くまで立ち直れなかったです(;_;)本当にただの戦争映画だったので、台詞無く地下を移動したり潜んだりといった地味なシーンが多く、眠気が・・・(´д⊂) 主要三人が、感情を表に出さないキャラクターだというのも、どう展開が転がるかが分かりにくい原因だったと思います。カットニスがもっと感情をあらわにするシーンなどがあれば、こちらも心が動いたかなと思いました。一度だけ総員でのアクションシーンがあったのですが、カットニスの弓矢など、ラストなので、そういうのを、もっと沢山観たかったです。物語上、この人物は死ぬ必要が無かったのでは?というのがあって、納得がいかないです。ただただ悲しいっていう。監督は、昨今の戦争やテロの無意味さを言及したかったのかなと思ってしまいました。カットニスとジェニファーのキャラクターが、そうかけ離れたものではないので、ジェニファー・ローレンスの成長ぶりは、冒頭の表情からも、はっきり分かって、それを観られるのは、○です。ラストは、前後編に分ける必要無かったです。2015年公開。

 

 

「SEXテープ」

キャメロン・ディアス主演他。ラブラブな恋愛期間を経て結婚したアニー(キャメロン・ディアス)とジェイ(ジェイソン・シーゲル)。2人の子どもにも恵まれて家庭生活も順風満帆・・・だけど性生活のほうは停滞気味ですっかりセックスレス。夫婦は再び“熱い夜”を取り戻そうと試行錯誤する中、思いつきで自分たちのセックス動画を撮影。すると新たな刺激に、2人は大興奮の大満足で完全燃焼!ところが、どこをどう間違ったのかそのプライベート動画が“クラウド”上にアップされてしまい、まさかのインターネット流出危機!!2人は全世界への動画拡散を防ぎ、平穏な家庭生活を守るべく、とんでもない行動に出るのだが・・・。ふたりのプライベート●●●動画、流出!?キャメロン・ディアス主演によるちょっぴりエッチなロマンティック・コメディ!

7点!!期間限定でシネマカリテで上映されていた映画です。笑いのテイストは「ハング・オーバー」っぽい感じで、瞬発的な笑いが面白かったです。あと、主演酢二人のハイテンションとスピード感があるやりとりが、素晴らしいです。それだけで、見事に最後まで突っ走ってます。キャメロン・ディアスは何をしてても可愛いし、面白いから反則です。ひゃ~!みたいなハイテンションな顔の演技も面白いし、(今時)下出しウインクも可愛いし、その台詞でそんなとろけた顔しちゃう!?っていう演技も、最高です。エロにオープン過ぎて、ここまでやっても、逆に色気はゼロに近いですけど(>_<)隣人・夫のリアクションや、太ったザック・エフロンみたいな子どももツボでした(笑)ハイテクノロジーに振り回されてるのに、ここまでハイテンションで居続けられるアメリカ人って凄いって思いました・・・。ドタバタコメディーだけど、最後は何故か家族を守る男・ジェイのかっこ良さや、何となく深い感じがするサイトオーナーの台詞にジーンときちゃったりして、アップダウンのさせ方が上手いなぁと楽しんで観ちゃいました(^^)2015年公開。

 

 

「杉原千畝 スギハラチウネ」

唐沢寿明主演他。杉原千畝といえば、多くのユダヤ難民を救ったヒューマニストとして有名だが、稀代の諜報外交官であったことは、あまり知られていない―堪能な語学と豊富な知識を駆使し、世界各国で諜報活動に携わり、リトアニア赴任時には一大諜報網を構築。混乱の極みにあった世界情勢を分析し、身の危険を顧みず、日本に情報を発信し続けていたのだ。諜報外交官としての千畝の信念とは。ユダヤ難民にヴィザを発行し続けた千畝の心情とは。遂に本作で、今まで描かれることのなかった本当の杉原千畝の姿が明らかとなる。激動の第二次世界大戦下、日本政府に背き、命のビザを発行し続け6000人にのぼるユダヤ難民を救った男の真実の物語。

9点!!何度かテレビなどでも取り上げられたことのある方だそうですが、私は知らなかったので、とても勉強になりました。監督は、「サイド・ウェイズ」などのチェリン・グラックなので、邦画ですが、功績の讃え方など、洋画寄りな作りです。あと、やはり戦争では、悲しいけれど、人と人とのドラマが生まれるもので、それを最大限活かした作りで、ドラマティックに仕上がっています。周りが全員右を向いてる時に、左を向けるか、自分で自分に恥じない生き方、後悔しない選択を出来るかを、凄く問われる作品でした。家族を守るという選択では、濱田くんの役の答えも正しいわけで。この映画の印象では、杉原さんは、むやみやたらにビザを発行していたわけでなく、諜報網を生かして、反逆者にならないギリギリのラインで、行動していた様な気がしました。あの時代だと、目をつけられただけで殺されていてもおかしくないけれど、きちんと状況を見極めて、家族の事も考えて、非常に頭の良い方だなと感じました。杉原さんが、後々どういう人生を辿ったのかが、とても気になる終わり方だったので、エンドロールには、感動しました。誰に讃えられなくても、自分を信じた道をとは言いますが、やはり、自分の人生を振り返った時に、国から名前を消されたままなのと、認められるのでは、全然違いますから(>_<) ドイツの描かれ方が非道の極みみたいな感じで、善悪がはっきり過ぎるのと、(でも実際そうだったのかな。)あの時、領事館にいたメンバーが全員無事だったのか(特にドイツ人の彼)が描かれていなかったので、そこは気になりましたが、胸にくる素晴らしい作品でした。2015年公開。

 

 

「orange ―オレンジ―」

土屋太鳳主演他。高校2年生の春、菜穂(土屋太鳳)に届いた手紙。それは10年後の自分からのものだった。書かれていたのは、転校生の翔(山崎賢人)を好きになること。翔が1年後には死んでしまっているということ。そしてその未来を変えるためにやるべきこと。初めはイタズラかと思ったが、書かれていることが次々と起こっていく。なぜ翔を失ってしまったのか?26歳の自分と同じ後悔を繰り返さないためにはどうすればいいのか?動き出す、未来を知った菜穂の運命を変えていく日々。その先にある、暖かくも切ない<結末>とは―。「イマ」と「未来」をつなぐ、切ないほどにひたむきな青春純愛ストーリー。

7点!!原作読んでます。まだクライマックスにもなっていないのに、久々に泣けた漫画です。原作が完結していない中で、しっかりとした結末を用意しなければならないお話なので、どうなるのかなと思っていましたが、原作の世界観は壊さず、ちゃんと泣けました(^_^) タイムトラベルのパラドックスを上手く利用していて、奈穂たちが幾ら頑張っても、翔のいない未来はいないままで、新しいパラレルワールドで、翔を救えるかどうかという設定が、初めからあるので、ずっとどこか切ないのが、良かったです。原作と違って、手紙が届くのが、奈穂と須和(竜星涼)の二人だけなのは、五人の必死さの説得力が欠けてしまっていたので、何故変えたのだろう?と不思議に思いました(._.)_ 運動会の五人の必死の想いは、手紙という大前提が、五人全員にある方が、盛り上がったのにと思いました。須訪の、奈穂への想いや視線も、もう少し描いた方が、絡み合う運命の切なさが増したのにと、残念に思いました。色々、カットしなくていいところをカットしてしまっている印象です。山崎くんは、今までは気になる俳優さんではなかったのですが、瞳の中の揺らぎで、翔を上手く表現していて、良かったです。16歳の、一人ではどうすることも出来ない未来を、皆で、必死に考えて、動いて、運命をずらせるかというのを、瀬戸際のラインで、最後の最後までハラハラさせられて、泣かされました。真っ直ぐな純粋な涙で、心が浄化されました(笑) 2015年公開。

「きみといた2日間」

マイルズ・テラー、アナリー・ティプトン主演他。ニューヨーカーのメーガン(アナリー・ティプトン)は、婚約までした彼に突然別れを告げられ、医大を卒業したにもかかわらず、就職活動も上手くいかない。ルームメイト(ジェシカ・ゾー)からは彼(スコット・メスカディ)と住みたいから、家賃を払わないなら出て行ってほしいといわれ、八方塞がり状態。そんな現状を変えるため、ウェブサイト「ロマンス.com」に登録し、そこで知り合った初対面の彼アレック(マイルズ・テラー)の部屋で一夜を過ごすことに。翌朝立ち去ろうとすると、ブリザードが街を襲い、アパートが大雪に埋もれて出られなくなり、仕方なく彼の部屋でもう一晩過ごさなければならなくなるが・・・。“共通の知人もいないからたぶん一生会うコトもない”―開き直った二人はダメ出し、赤裸々なホンネを言い合うようになり、逆に急速に距離を縮めていく。スノーマジック・ファンタジー。溶かし始めた雪。果たして二人は本当の恋を芽生えさせることができるのか―?

5点!!主演の女の子が余りタイプじゃなかったです!( ̄□ ̄;)アメリカでは、結婚したカップルの1/3の出会いはウェブサイト、離婚率もネットで知り合い結婚に至ったカップルの方が低いって本当ですか?離婚率が低い仕組みを知りたいです。劇中でも言ってましたが、同年代の男女が閉じ込められるって、ボックスの中のラットの様なもので、本音で語り合って、ズケズケ言って、互いを傷付けても、お互いがフリーという時点で、惹かれ合うのは、当然だと思うんです。たとえ、相手の事が超ムカついたとしても。ただ、外の他の男女がいる世界に出た時に、その気持ちがどこまで持続するかどうかが問題で、アレックとメーガンは、外に出たところで、物語が終わってしまったので、わからないです( ̄~ ̄;)ただ、批判であれ、賞賛であれ、濃い時間を過ごした相手との関係の再構築はしやすいですよね。なので、この話は、アレックとメーガンじゃなくても、こうなったのではないかと思いました。実験番組みたいですが。男性が傷付く事を言われた時の、マイルズ・テラーのリアクションが、最高でした(笑)社交辞令の賞賛ばかりのアメリカ人が、皮肉を言いまくるのとその後のリアクションって、どう言うのかなと思っていたので、面白く観させていただきました(^^ゞ)全体的に、もう少し盛り上がりを付けて、ロマンティックに仕上げられたら、良かったと思いました。ブルックリンの雪景色は、綺麗で、あんな風に閉じ込められるのなら、ロマンティックで素敵かもと思えました(*^¬^*) 2015年公開。

 

 

「マップ・トゥ・ザ・スターズ」

ジュリアン・ムーア主演他。セレブを相手にしているセラピストの父ワイス(ジョン・キューザック)、ステージママの母クリスティーナ(オリヴィア・ウィリアムズ)、人気子役の息子ベンジー(エヴァン・バード)から成るワイス家は、誰もがうらやむ典型的なハリウッドのセレブ一家。しかし、ワイスの患者で落ち目の女優ハバナ(ジュリアン・ムーア)が、ある問題を起こして施設に入所していたワイス家の長女アガサ(ミア・ワシコウスカ)を個人秘書として雇ったことで、一家が秘密にしてきたことが白日の下にさらされ・・・。鬼才デヴィッド・クローネンバーグ監督が、ハリウッドセレブの実態をシニカルに描いた人間ドラマ。

1点!!ハリウッドで活躍する監督、脚本家、女優、子役、セラピストなどの、嫌な面、裏側の顔を淡々と見せていくゴシック・ドラマです。余りに淡々としているので、カラーなのですが、モノクロ映画を観ているように思えました。本当に人間の嫌な面しか見せてくれないので、ハリウッドで活躍している人の裏の顔が皆こんなに最低だったらどうしようと思いました。ミア・ワシコウスカ演じるアガサが家族の罪を消すため、命を絶とうと動きますが、家族に罪がある→命を絶つになってしまうのが、どういう考え方でそうなったのかが語られないので、内容が薄っぺらいですし、ハバナに対する行動も、薄ら恐ろしい子という印象になってしまっていたのが、残念です。両親は残して弟を巻き込もうと思った理由も語られないので、本当に感情移入出来なくて、劇場で観てたら絶対寝てました(>_<)しかし、有名俳優・女優がたくさん出てますし、ストーリーには書きませんでしたが、メインで、ロバート・パティンソンも出てるし、ハリウッドの裏側としては、全部フィクションってわけでもないのかなと思いました。2015年公開。

 

「恋人まで1%」

ザック・エフロン主演他。ニューヨークで暮らす青年ジェイソン(ザック・エフロン)は、特定の恋人をつくらずに、身体だけの軽い付きあいしかしない主義。同僚のダニエルも、バーやクラブでナンパした女の子たちとの一夜限りの関係を楽しんでいた。そんなある日、彼らの親友マイキー(マイケル・B・ジョーダン)が、妻の浮気が原因で離婚することに。ジェイソンとダニエルは落ち込むマイキーを励ますため、これからも恋人をつくらないで独身でいようと誓いあう。ところが、ジェイソンはバーで知りあった魅力的な女性エリー(イモジェン・ブーツ)と意気投合し、本気で彼女にひかれてしまう。ダニエル(マイルズ・テラー)もまた、女友達のチェルシーと一線を越えた関係に。それぞれが本気の恋に陥りそうな中、シングル同盟を結成した以上、「つきあってない」というスタンスを主張し、男の友情を貫こうとする3人。しかし、曖昧な関係を続けていくのにも限界が見え始め・・・。N.Y.に住むアラサー男女のリアルな恋愛事情をNYを舞台にハリウッド注目の若手俳優たちがハートフル&コミカルに演じたラブコメディ。

7点!!こういう男同士のバカらしい会話と雰囲気大好きです(*^^*)出会って~でも、シングル同盟があるから付き合えなくて振られて~でも、やっぱり好きでくっつくっていう定番過ぎる流れなんですけど、合間の男同士の会話が笑えるのと、男女の会話は、完全に恋人同士になる前の駆け引きみたいな、一番甘い感じの時期の会話なので、甘くてニヤニヤしちゃいました♪なんでそこお尻?(笑)みたいな無駄なノリも笑えましたし。女同士だと誰かが確信的な事言っちゃうので、こうはならないんですよね。男同士の一晩中でもバカでエッチな事ばっかり言ってられる、ぬるま湯に浸かってる感じ好きです。イモジェン・ブーツは、可愛い子なのに、今回はメークと髪色が酷くて、可愛いヒロインだったら、もっとキュンキュン出来たのにと残念に思いました(>_<)あと、マイルズ・テラーの俺、超モテるぜ的な発言は、これまでも幾つかの作品でもそうでしたが、ギャグなの?何なの?(好きな方スミマセン)日本人よりは、かなりノリが良い感じに仕上がってますが、リアルな恋愛模様ってこういう感じなんだと思います。あ。でもこんなに幼い、ザック曰く、青年から大人の男になんて悠長な事言ってるアラサー男性は、リアルにはお断りです(爆)友だちには欲しい(笑)2015年公開。

 

 

「ゾンビーバー」

かわいい森の大工さん、ビーバーちゃんが突然変異!!田舎道を走る一台のトラック、いい加減なおしゃべり運転のせいで、積み荷の汚染廃棄物が、かわいいビーバーの住む湖にドボン!そんなビーバーたちの湖の近くに、男子禁制の女子会キャンプを楽しむためにやってきた仲良し3人組(メアリー、ゾーイ、ジェン)。一晩かけて恋愛話やSEXトークを楽しむ3人、しかし彼女たちの彼氏や元彼(サム、トミー、バック)が突然小屋に乱入してきてセックスとお酒でで大混乱。そんな中、ジェンがバスタブで凶暴なビーバーに遭遇!トミーの徹底的な撲殺で事なきを得たのだが、翌日、捨てたはずのビーバーの死体がどこにもない。しかしも、逃げたような血の足跡が・・・。今、極限の恐怖が彼らを襲う!!(笑)「ハングオーバー」シリーズの仕掛け人たちが贈る、前代未聞のラブリー・パニック・ムービー!!

4点!!結構本気のスプラッタ・ホラーでしたが(>_<)でも、ビーバーの造りとか、特殊メイクとか、ちょっと雑過ぎる(笑)ビーバー、おもちゃ屋さんで売ってるカタカタ動くぬいぐるみみたいでした(笑)水着にヌードに男女6人組に古びたコテージと、ホラーの典型が揃ったところで、ゾンビーバーがやってきます。なんかバケーション風な音楽といい、キャーキャー逃げる感じといい、安心出来る感じです(^^;)包丁でグサグザ刺してればそれ以上来ないんだとか、床からポコポコ出てくるゾンビーバーが、もぐら叩きみたいに叩かれてるのが、ちょっと可愛かったり、怖いのが苦手な人には(私には)丁度良い塩梅でした。でも、半分以上のシーンが夜なので、暗くて、肝心なところが観にくかったです。あと、人間関係が、本当に薄くて、これだったら、初対面でコテージに集められた人たちでも変わらなかったくらい薄くて、もうちょっと、無駄にラブシーンとか恋愛関係とか、欲しかったです。ゾーイ役の女の子がクリステン・スチュワートみたいで可愛かったです。エンドロールのわざわざ作ったっぽい歌が、面白かったです。2015年公開。

 

 

「Mommy/マミー」

アンヌ・ドルヴァル主演他。2015年、架空のカナダで起こった、現実??とある世界のカナダでは、2015年の連邦選挙で新政権が成立。2ヶ月後、内閣はS18法案を可決する。公共医療政策の改正が目的である。中でも特に議論を呼んだのは、S-14法案だった。発達障がい児の親が、経済的困窮や、身体的、精神的な危機に陥った場合は、法的手続きを経ずに養育を放棄し、施設に入院させる権利を保障したスキャンダラスな法律である。ギリギリの生活を送るシングルマザーのダイアン(アンヌ・ドルヴァル)は、15歳のスティーヴ(アントワーヌ・オリヴィエ・ピロン)と二人で生活している。彼女は最近矯正施設から退所したばかりの注意欠陥多動性障害の息子の扱いに手を焼いていた。やがて母子は隣の家に住む、今は休職中の高校教師カイラ(スザンヌ・クレマン)と親しくなっていき・・・。 ダイアン・デュプレ(ダイ)とその息子スティーヴの運命は、この法律により、大きく左右されることになる。“変容を強いられる人間の苦悩”を描き続ける若き天才監督が放つ、渾身のメッセージ。

3点!!この作品で、カンヌに審査員賞を獲った25歳のグザヴィエ・ドラン監督も凄いですけど、この母子を演じたアンヌ・ドルヴァルとアントワーヌ・オリヴィエ・ピロンも凄い演技魅せてます。ダイアンが、カイラが引っ越しの挨拶に来た後に見せた反応にグッと来ました。衝撃的な法律とは言いますが、映画の中では、法律で左右されている感じはなくて、しかも、法律と言っても、強制入院させる事が出来る、やっぱり止めたいと思えば、書類を書けば止めさせる事も出来るって、これ、精神科では、架空の国じゃなくて、日本でも、世界でも、実際行われていることですよね。そういう人、たくさん見てきましたし。なので、法律は抜きにして、何らかの問題を抱える子を持つ母親、子どもの話として観ました。2時間超えで、光のいり方とか、撮影法にこだわって、話が進まないので、2度ほど寝落ちしそうになりました。綺麗なんですけど、アートから今一歩飛び抜けられていないというか。カイラの問題も、ふわっと触れなさ過ぎてて、彼女の家族が問題なのか、学校での問題なのかさえ、解からなかったです。母親にも、自己防衛本能というのが人間なので、備わっているわけで、でも、息子の事も命がけで愛してて、自分も息子も守るって、1人で2人分って実質無理なんですよね。その無理を、世の中の母親はやってるわけですよ。なので、捨てたくなっちゃうとか、次の瞬間やっぱり世界で一番愛してるとか、手元に置いておきたいとか、でも、ぶん殴りたいとか、当たり前だと思います。本能と戦いながら育ててるのだから、しょうがないです。母親は、子どもを産む時のあの痛みを永遠に感じながら生きなければならない生き物なのかなと、そうだとしたら、とてつもなく強い生き物だと思いました。2015年公開。

 

 

「リピーテッド」

ニコール・キッドマン主演他。クリスティーン(ニコール・キッドマン)は、事故の後遺症により毎朝目覚める度に、全日までの記憶が失われてしまう特殊な記憶障害を負っている。夫のベン(コリン・ファース)は、結婚していることや夫である自分のことすらも忘れてしまう彼女を、献身的な愛で支えていた。ある日、ベンの留守中に医師を名乗る男(マーク・ストロング)から電話がかかってくる。少し前から夫に内緒で、クリスティーンの治療にあたっているという医師は、「数週間、あなたは毎日の出来事をひそかに映像日記として撮影してきた」と言い、その隠し場所を告げる。そして、日記を再生したクリスティーンは、記憶障害の原因が、誰かに襲われて瀕死の重傷を負ったことだと知る。夫の言葉と違う医師の言葉。一体誰を信じればいいのか?クリスティーンは、“昨日の自分からのメッセージ”を頼りに、謎を追っていくが、辿り着いた真実は、想像もできないものだった。英国ミステリー界騒然のベストセラー小説を、リドリー・スコットが2大オスカー俳優で映画化!

5点!!初めて予告編を観た時から、予想しうる結末は、2~3パターンしかないと思っていたのですが、やはりその中のパターンでした。リドリー・スコットなので、もう少し驚かせてくれるかなと思っていたのですが、最後までしっかり観られたけれど、それはきちんと観ないと結末に繋がらないから、気になってたのであって、面白かったからってわけではなかったのが、残念でした。でも、必ずクリスティーンの傍に犯人がいる!って最初からわかっている流れなので、緊迫感が凄かったです。ニコール・キッドマンの透明感で、真っ白な主人公というキャラクターになっていますが、事故が起こる前の彼女のキャラクターは、もっと人間性がある、清廉潔白な人ってわけじゃなかったのだから、その片鱗を見せて欲しかったです。最後まで、可哀想なヒロインみたいな流れで終わりましたが、いやいや、結構自業自得でしょって突っ込んでしまいました(^^:)コリン・ファースみたいなイイ男を手玉に取っちゃだめだよ~いいなぁって思いました。コリン・ファースの演技が怖いので、やっぱり怖いが勝ちますが、でも、イイ男だからいいかもとちょっと思ってしまいました(爆)2015年公開。

 

 

「ターミネーター:新起動/ジェニシス」

アーノルド・シュワルツェネッガー主演他。自我に目覚めた人工知能<ジェニシス>が起動すれば、人類は滅亡する。その“審判の日”が目前に迫っていた。<人類の未来>を取り戻すには、何者かによって<書き換えられた過去>に戻って戦うしかない。運命の鍵を握るのは、女戦士サラ・コナー(エミリア・クラーク)と、<絶対に彼女を守る>ことをプロフラムされたT-800ターミネーター(アーノルド・シュワルツェネッガー)人類滅亡のカウントダウンが迫る中、T-800ターミネーターはサラを守り抜き、“審判の日”を止めることができるのか。ふたりの前に立ちはだかる人間でも機械でもない第3の存在―最新最驚のT-3000ターミネーターの正体は?未来を取り戻すための、<時空を超えた>ふたりの戦いの行方は?そして、人類の救世主は一体誰なのか?《時空を超えた》SFアクション映画の金字塔が新起動!あのシュワルツェネッガーの“ターミネーター”が帰ってくる!

6点!!えー、もう時間軸がカオス過ぎて、訳分からな過ぎでした。友人の解説付きで(これは?あれは?と聞きながら)何とか理解出来たような気がします。要は、クラウドが暴走しちゃったらみたいな話ですよね。でも、この話ってスピンオフ的な、復習的な作品で、今後の展開次第では、観ても観なくても良い事にもなっちゃう感じですよね?続編をどうとでも作れる話に、意味はあるのだろうか?とSFが苦手な私は思ってしまいました。サラを演じたエミリア・クラークが、めちゃめちゃ可愛いです。世界の美女100人の1位にもなったことがあるそうで、そこまでか?とは思いますが、可愛いーーです。可愛い女優さんの存在は、今後決まっている続編である苦手なSFを観るのに、とても重要です。でも、もうちょっと、シンプルな軸で作って欲しいです。途中で、振り落とされちゃう(^^;)2015年公開。

 

 

「リアル鬼ごっこ」(園子温Ver.)

トリンドル玲奈主演他。全国のJK(女子高生)の皆さん、あなたたちはちょっとふてぶてしいので、数を減らすことにします。彼女たちの名前は【ミツコ】(トリンドル玲奈)【ケイコ】(篠田麻里子)【いづみ】(真野恵里菜)。全員、女子。3人は同じ学校のクラスメイト?それとも、まったく見知らぬ女子高生なのか?平和な日常は突如崩れ去り、“クライマックス”が一気に押し寄せる。女子しかいない風景。女たちの通り。誰かがいつでも見つめている。いくつもの視線。それが風になり、凶暴な疾走となり、凶器となる。いったい、何のために追われているのか?迫ってくる鬼は何?隠れているのは誰?園子温版「リアル鬼ごっこ」。

2点!!トリンドル玲奈ちゃん、可憐で可愛いです。彼女は、演技上手いし、ハーフじゃなかったら、かなりイイ線で女優さんやれてたんじゃないかなと思います。彼女が可愛く撮れてるのが、成功要素かな。あとは、原作読んでないし、知らないしで、撮るとこうなるのねと、新鮮なのと、呆れるのと半分ずつくらいです。原作者の人、名前使われて怒らないのかな?と心配になってしまいました。相変わらず、パンチラたくさん、ダサ過ぎるよっていう意味不明な描写ありで、斉藤さんのベッドシーンには失笑でした。なぜ、白ブリーフ(爆)風が追いかけてくるという発想が良かったので、最後まで、自然と戦う路線でいって欲しかったです。メインの3人以外の女優さんも他の園作品で観たことのある方が何人かいました。面白いか面白くないかでいったら、面白くないです。追いかけっこ、しかも場面がコロコロ変わるから目離しちゃいけない筈なのに、途中で携帯ゲームしながら観てましたから(私が映画でそれやることはまずないです)。放送で「全国の女子高生の~」はかけて欲しかったかな。2015年公開。

 

 

「プリデスティネーション」

イーサン・ホーク主演他。時空へ逃げても追い詰める―。1970年・ニューヨーク。神出鬼没な連続爆弾魔フィズル・ボマーの凶行に市民が恐れおののく大都会。場末のバーに現れた青年ジョン(サラ・スヌーク)は、バーテンダー(イーサン・ホーク)に数奇な身の上を語り出す。女の子<ジェーン>として生まれ、孤児院で育った“彼”は、18歳の時に恋に落ちた流れ者との子を妊娠。しかし、その男はある日“忽然”と姿を消し、赤ん坊も何者かに誘拐されていた。そして、出産時の危機から命を救うため、自分は男になったと話す。青年の告白を聞き終えたバーテンダーは、なぜか青年がジェーンからジョンに改名したことを知っており、自分は未来からやってきた時空警察のエージェントだと話す。そして、彼が憎む流れ者への復讐のチャンスを与えると言う。驚く彼と彼を後継者に選んだバーテンダーは、宿敵である爆弾まとの対決に臨んでいく―予測不可能なスリルと想像を絶するラストが待ち受ける究極のタイムパラドックス小説の映画化、遂に実現!

7点!!「蛇が自分の尾を追う」。ループ映画は大抵面白いので、色々観てきましたが、こういうパターンのループは初めてです。何も生み出してないし、防いでない?ですよね。いや、防いでるけど、それに伴う犠牲もまた生み出しています。どの時点で、彼は、存在し始めたのでしょうか?それが凄い気になります。過去とも未来とも誰とも繋がらない存在って、何かに影響を与えることが出来るのでしょうか?ジョーカー的な存在ってことかな?面白いのですけど、腑に落ちない部分もありますけど、色々考えてしまう映画です。前半の、ジョンの語りの部分はよく観ておかないと駄目ですが、結構退屈です。最後にジョンは、撃たれたことで、輪廻の輪から抜け出せたのかな?その為に撃たせたのかな?ネタバレになってしまうので、書けないですが、語り合いたくなる作品です。2015年公開。

 

 

「あん」

樹木希林主演他。やり残したことは、ありませんか?縁あってどら焼き屋「どら春」の雇われ店長として単調な日々をこなしていた千太郎(永瀬正敏)・そのお店の常連客である中学生のワカナ(内田伽羅)。ある日、「どら春」の求人募集の張り紙をみて、そこで働くことを懇願する一人の老女、徳江(樹木希林)が現れ、どら焼きの粒あん作りを任せてみることに。徳江の作った粒あんはあまりにも美味しく、みるみるうちに店は繁盛。しかし心ない噂が、彼らの運命を大きく変えていく・・・。たくさんの涙を超えて、生きていく意味を問いかける―心ゆさぶる作品がここに誕生した。

5点!!2度目です。実は劇場公開時に観に行ったのですが、肝心なところから寝てしまったので(>_<)樹木さんの演技は、もう国宝級で、絶対アカデミー獲ると思ってたので、逆に安藤サクラさんの「百円の恋」を見てみたくなってしまいました。徳江さんの作る粒あんがグツグツ煮られているのは、とても美味しそうで、桜も綺麗で、ゆったりした時間が流れているのですが、なんだろう?内田伽羅もそうなんですけど、色々たどたどしくて、落ち着いて感情移入出来ないんですよね。後で観返せば、あの時の徳江さんの中学生とのやりとりは、彼女が学生の頃に、「自由」に出来なかったからこその言葉なんだなって「いいな。」って心からなんだなってわかるのですが、上手く物語が流れてない感じです。ハンセン病について、療養所がまだあるなど、知らない事が多すぎたので、調べるきっかけにはなるかもしれないですけど、面白い!ってならないと調べようとも思わない方も多いでしょうし・・・(>_<)樹木さんの演技で、最後まで引っ張れてますが、永瀬さんにもう少し頑張って欲しかったです。最後の、彼の声掛けが、さっぱりした顔で、良かっただけに、もったいない作品です。2015年公開。

 

 

「6才のボクが大人になるまで。」

エラー・コルトレーン主演他。すべての瞬間に、「大切」が宿っている―メイソン(エラー・コルトレーン)は、テキサス州に住む6歳の少年。キャリアアップのために大学で学ぶと決めた母オリヴィア(パトリシア・アークエット)に従って、姉サマンサ(ローレライ・リンクレイター)と共にヒューストンに転居した彼は、そこで多感な思春期を過ごす。アラスカから戻って来た父メイソンJr(イーサン・ホーク)との再会、母の再婚、義父の暴力、そして初恋。周囲の環境の変化に時には耐え、時には柔軟に対応しながら、メイソンは静かに子供時代を卒業していく。やがて母は大学の教師となり、オースティン近郊に移った家族には母の新しい恋人が加わる。一方、ミュージシャンの夢をあきらめた父は保険会社に就職し、再婚してもうひとり子供を持った。12年の時が様々な変化を生み出す中、ビールの味もキスの味も失恋の苦い味も覚えたメイソンは、いよいよ母の元から巣立つ日を迎えることに・・・。4人の俳優が12年間家族を演じた。その歳月から生まれた、感動の物語。

5点!!12年ですよ!家族の特にメイソンに焦点を当てて描いているので、終わる頃には、一人の子を見守り、育てた気になってました。オリヴィアが「こんなに短いと思わなかった!」って泣く気持ち凄くよく分かります。大事に大事に一瞬を過ごしていても、それでも足りないし、短いんですよね、きっと。メイソンもサマンサも美男美女ではなくて、その周囲の人物も普通なのが、リアルなのですが、やっぱり、それで、3時間は少しキツかったです。メイソンは、6才の時は、超美少年で、普通になって、時々美少年になって、最後は。普通の男の子でした。彼が、美少年だったら、だいぶ観やすかったと思います(爆)ハリー・ポッターの本の発売日とか、懐かしいなぁって、アルバムを見てるような、優しくてあったかい気持ちで観てました。少なくとも、あと12年は、こういう映画は作れないってことですもんね。自分の家族でこういうアルバムが作れたらいいのになぁ(笑)2015年公開。

 

 

「リトルプリンス 星の王子さまと私」

声:鈴木梨央主演他。いま、飛行機に乗って女の子が星の王子様に会いに行く―よい学校に入るため、友だちもつくらず勉強漬けの毎日を送る9歳の女の子(声:鈴木梨央)。名門校の学区内に引っ越してきたが、隣には風変わりなおじいさん(声:津川雅彦)が住んでいた。ある日、隣から飛んできた紙飛行機が気になって中をあけると、そこ書かれていたのは、小さな王子の物語。話の続きが知りたくてたまらず、女の子は隣家を訪ねた。王子の話を聞き、一緒に時を過ごすうちに、二人はかけがえのない友だちになっていく。しかし、ある日、おじいさんが病に倒れてしまう。女の子は、もう一度王子に会いたいと言っていた彼のために、プロペラ機に乗って、王子を探す旅に出た??!大切なものは、目に見えないー王子さまは教えてくれる。いま、私たちに本当に大切なこと。出版から72年目の奇跡、名作の“その後”の物語。

4点!!映画のゆったりした時間の流れを贅沢に使った作品です。こんなに分刻みでタイムスケジュールを組まれている子どもが外国にもいるの?と日本的だなぁと思ってしまいましたが、隣家のおじいさんと過ごす時間は、永遠に感じられるほどゆったりしていて濃くて、子ども時代は、それがどれだけ贅沢なことなのか気付けなかったんだろうなぁと思いながら観てました。大人になってしまったので、結構眠くもありましたが(>_<;)「星の王子様」を知らなくても、女の子の時間軸と同時に見せてくれて、画のテイストも違うので、そこは飽きませんでした。それでも、やっぱり大人の私は、子どもほどには楽しめなくて、感受性とか、大切の基準とかが、少しづつ失われているんだろうなぁと呆然としてしまいました。「星の王子様」の続編としてラストまでとても良く出来ているので、「星の王子様」を読んでいる方には、お勧めです。2015年公開。

 

 

「アデライン 100年目の恋」

ブレイク・ライヴリー主演他。永遠の秘密が彼女にはあった。奇跡的な出来事がきっかけで年を取らなくなってしまったアデライン・ボウマン(ブレイク・ライヴリー)。100歳を超えているのに29歳の姿のままの彼女の心の支えは、愛犬と、老いた一人娘フレミングだけ。偽名を使い、住む場所を変え、友人も作らず孤独に時を過ごしている。そんなアデラインの前にカリスマ的な魅力を持つ青年エリス(ミキール・ハースマン)が現れる。エリスにどんどん惹かれていくアデラインだが、二人の間に秘密と過去の恋を立ちふさがり・・・。あらがうことのできない運命に流されて生きてきたアデラインが100年のときを経て見つけたものは?観る人のハートを揺さぶる、現代版ファンタジー。

5点!!雰囲気的には「ベンジャミン・バトン~」に似てますが、こちらは女性であることと、ラブロマンスをメインに描いています。けれど、アデラインの年月を長いナレーションでだいぶ早送りしてしまっていて、その部分に結構な時間を取られていて、それだったら映画にしなくても良かったのでは?と思う長さでした。時の長さを感じにくいので、アデラインの苦悩とか、どうやって生きてきたのかなど、紆余曲折が伝わらず、物語が立体的でなく平面な感じです。オールド・ロマンティックな雰囲気などはとても良かったですし、物語のキーになる人物として、ハリソン・フォードなども良かったので、勿体なかったです。ブレイク・ライヴリーは、「ゴシップ・ガール」の女の子ですが、スザンヌに見えてしまいました。もし、アデラインが美女じゃなかったら、もっと悲惨だっただろうなとか考えてしまいました(爆)身体の時間が止まって、また動き出すという雷の説明があまり説得力がなく、シンデレラ的なニュアンスだと思いますが、現実とファンタジーのどっちつかずな感じでした。アメリカのミニシアターで公開されたものが奇跡的に日本に入ってきたのかなと思う映画でした。2015年公開。

 

 

通学シリーズ「通学途中」

中川大志、森川葵主演他。心臓が壊れたみたいにドキドキして、彼と会うだけで笑顔になれる。内気で恋に不器用な女子高生ユキ(森川葵)が恋した開彼にはもう彼女がいた・・・。現実を受け入れたいと思っていても想いは募るばかり。そんなユキをいつも見守っているのは、同じ美術部のコウ(中川大志)。ユキにとっての「真実の恋」の相手とは!?初めての失恋。そして気づいた本当の、恋・・・どんな時もコウが隣に寄り添ってくれたから、強くなれた。切なさMAX、胸キュンラブストーリー。「Seventeen 携帯小説グランプリ」から生まれた「通学シリーズ」待望の映画化。

1点!!中川くんと森川葵ちゃんが好きなので観ちゃいましたが、やっぱり高校生向けでした(--) PV失敗版みたいに間延びしてました。二人とも美男美女なのに、可愛くも撮れてなかったですし(>_<) 「絶対に、一生、世界で一番、ずっと~」という単語を使える恋愛をしてこられたのは、高校生まででしたね。それを疑いもなく純粋に思えるのは子どもな証拠だけれど、羨ましくもあります。でも、好きな人がいてもずっと傍にいてくれて、振られてもまだ傍にいてくれてキスして許されるのってイケメン限定ですよね(爆)ユキが無防備過ぎてびっくりです。でも、男性はこのくらい無防備な方が気になっちゃうのかなとも思いながら観たり。映画としては成立してないというか、他の「通学シリーズ」とも連動してるのですが、他のシリーズ観てないとよくわからないですし。久々に時間が勿体ないと思ってしまった作品でした。2015年公開。

 

 

「ドローン・オブ・ウォー」

イーサン・ホーク主演他。これが現在の戦争だ―アメリカ空軍のトミー・イーガン少佐(イーサン・ホーク)は、F-16戦闘機のパイロットから無人戦闘機の操縦士に転身し、政府のテロリスト掃討作戦に貢献してきた優秀な軍人である。しかしトミーはやるせない違和感に囚われていた。ラスベガス郊外のマイホームと砂漠の空軍基地を車で毎日往復し、エアコンが快適に効いたコンテナ内のオペレーションルームにこもって、圧倒的な破壊力を誇るミサイルをクリックひとつで発射する。音声の出ないモニターだけで戦場の状況を確認するその任務は、まるでゲームのように現実感が欠落しているのだ。CIAの対テロ特殊作戦に参加したトミーは、度重なる過酷なミッションにじわじわと精神を蝕まれ、愛妻モリーとの関係までも冷えきっていく。やがてストレスが限界を超えたトミーは、冷徹な指揮官からの人命を軽んじた爆撃指令への反抗を決意するのだが・・・。米軍の無人戦闘機ドローンの恐るべき実態と9.11以降の対テロ戦争の知られざる真実を暴く問題作。

5点!!この作品の話をするとちゃんとした大人の方でも「映画の中の話でしょう?」という方がいるんです。それくらい知られていないですし、現実味のない戦争の実態なんですよね。現実味がないというか未来の話に現実が追いついてしまったというか、核と同じで完全にハイテクの使い方を間違っているというか・・・。任務についている上官も主人公も部下も、多くが疑問を抱えながら爆撃をするっておかしいです。でも、こういう仕事に就いて全うしようとする方たちは正義感が強くて根が真面目な方たちなのだろうなとも思いました。だからおかしくなっても、職を離れることが出来ない。完全に向き不向きがある仕事だと思いました。私も「アメリカン・スナイパー」やこういう作品を観て初めて知る真実が多いので、余り人の事は言えないのですが、もし、こういう報道されていない戦争の側面を知らずに、どちらが正しい間違っていると判断するのだけは避けて欲しいです。きちんと知った上で、これは止む負えなかったと判断するか、これは間違ってると言うか、難しい問題ですが一人一人が答えが出るまで考えなければならないと思いました。無知って恐ろしいなと痛感した作品です。2015年公開。

 

 

「日本のいちばん長い日」

役所広司主演他。降伏か、本土決戦か―。その決断に、すべての希望は託された。太平洋戦争末期、戦況が絶望的となった1945年4月、鈴木貫太郎内閣(山崎努)が発足。そして7月27日、連合国は日本にポツダム宣言の受諾を迫る。降伏か、本土決戦か―連日連夜、閣議が開かれるが、議論は紛糾する。日本の沈黙に、アメリカは8月6日広島に、8月9日長崎に原爆を投下した。8月14日に御前会議が開かれ、閣僚たちは天皇の聖断のもと降伏を決定する。その時から、終戦を知らせる天皇の玉音放送が国民に届く8月15日の正午まで―“日本でいちばん長い日”に、秒読みで変わっていった、日本の運命とは―?戦後70年を迎える今だからこそ、伝えたい―日本の未来を信じた人々、1945年8月15日の知られざる真実。

5点!!現在の政治閣僚とシステムが違うので誰が誰だかわからないのと、映画自体の音のボリュームが上がったり下がったりで聞きとれないところが多過ぎました(>_<)映画館で観た方はそんな事なかったのですかね?玉音放送に至るまでのお話しと聞くと、名ばかりの会議が繰り返されるシーンばかりが続き、こんな悠長な話し合いをしていたせいで、戦争が長引いて原爆が落ちてしまったのかとさえ思ってしまうのですが、この映画の肝は「宮城事件」なんですね。私も知らなかったのですが、このクーデターが成功していたらそのまま戦争継続で本土決戦も有り得たそうです。でも、宮城事件を起こした陸軍将校たちは、上官たちからずっと「降伏したら天皇の身の安全は保証されない、だから降伏はしない」と教えられ天皇の為に決起したのが史実らしいのですが、その天皇の為にという考えは全く映画から読み取れなかったです。血気盛んな若い将校たちが負けるなんて有り得ない!と突っ走っちゃってるように映りました。何でもかんでも、切腹で責任というのもおかしいとは思いますが、今の政治家の使い込みや号泣会見などを見てると、国を守ったり変えたりする政治家は常に心は命懸けであってほしいなぁと思ってしまいました。2015年公開。

 

 

「マイ・ファニー・レディ」

オーウェン・ウィルソン主演他。かつてコールガールをしていたハリウッドスターのイージー(イモジェン・ブーツ)は、偶然に出会った演出家アーノルド(オーウェン・ウィルソン)から「君の将来のために三万ドルをプレゼントする」という奇妙な申し出をされ、人生が一変した日を振り返る・・・。アーノルドの妻デルタ(キャサリン・ハーン)が主演する舞台のオーディションを受けるイジー、デルタに好意を寄せるスター俳優、イジーに一目惚れする脚本家、その恋人で“人の話を聞かない”セラピスト・・・。はたしてアーノルドの舞台は無事に初日を迎えることができるのか・・・。最高に楽しくて、とびきり笑える!大人のためのロマンティック・コメディ―。「ペーパームーン」のピーター・ボグノヴィッチ監督13年ぶりの最新作!

4点!!私は昔の映画に弱いので「ペーパームーン」も観てないんですよね(>_<) ですので、比べることは出来なかったのですが、まだまだ大人の皮は剥がれてないなと思いました。皆、怒ったり焦ったりしているけれど、取返しのつかないような行動に出ている人は誰もいないので、思い切りの悪さが笑いに微妙さに繋がっていました。皆が出揃った辺りでもう何となくうまくまとまって収まるところに収まるのだろうなぁと言うのが読めてしまって眠くなってしまいました。今時、コールガールに三万ドル渡して彼と再会してという設定も「プリティー・ウーマン」かっていうくらい古いですし、それに耐えうるだけのロマンティックな台詞やシチュエーションも殆どないので、ふんわり描いたなぁと苦笑いです(^^;) 劇場に観に行こうか迷ってたのですが、DVDで正解でした。2015年公開。

 

 

「ヒトラー暗殺、13分の誤算」

クリスティアン・フリーデル主演他。1939年11月8日、恒例のミュンヘン一揆記念演説を行っていたヒトラーは、いつもより早く切り上げた。その後、仕掛けられていた時限爆弾が爆発―ヒトラーが退席して13分後のことだった。その爆弾は精密かつ確実、計画は緻密かつ大胆、独秘密警察ゲシュタポは英国諜報部の関与させ疑った。しかし、逮捕されたのは36歳の平凡な家具職人、ゲオルク・エルザー(クリスティアン・フリーデル)。彼はスパイどころか、所属政党もなく、たった一人で実行したと主張。信じがたい供述の数々―。それを知ったヒトラーは徹底的な尋問を命じ、犯行日までの彼の人生が徐々に紐解かれていく。監督は「ヒトラー ~最期の12日間~」の名匠オリヴァー・ヒルシュビーゲル。恋と音楽、そして自由を謳歌していた男の揺るぎない信念とは―?魂揺さぶる衝撃の感動実話。

5点!!とても静かで淡々としていて眠くなるけれど、眠れない何か強い力に引き付けられる作品でした。ゲオルクみたいな人がたくさんいたら、歴史は変わってたのかな?たくさんいたけれど、全員こういう風に処刑されちゃったのかな?まだ人数が足りなかったのかな?と思いながら観てました。最悪な方向へ向かう歴史は変えられるなら変えたいと思ってしまいますね。バタフライ・エフェクトみたいに軌道修正されちゃうのかも知れないですけど(>_<)同監督の「ヒトラー 最期の12日間~」はヒトラーものの中で最も好きな作品で、最初から最後まで見逃せない動きのある話なのですが、本作は魅力的ではありますがそこまでではなく、戦時中のごく普通の一人の人間の話でした。眠くない時に観る事をお勧めします。2015年公開。

 

 

「東京闇虫パンドラ」

篠崎愛主演他。仲間たちとネットカフェで寝泊りしている家出少女の鬼塚結衣(篠崎愛)は、生活費と将来の夢の為に、仲間たちと援交デリヘル嬢をして稼いでいた。そんなある日ついた客は、野々宮(牧田哲也)という高校教師だった。教師という弱みを握った結衣は野々宮を脅し、家に居座ることにした。一方で仲間が客に殴られ、やり逃げされる事件が発生。不安を拭い去る為、紹介されたヤクザの鯖田(やべきょうすけ)というヤクザと契約を結ぶのであった。鯖田を後ろ盾に、援デリの打ち子や上客を相手にしてさらに稼いでいく。しかし、それは結衣にとって、抜け出す事のできない闇地獄の入口だったのだ・・・。 東京に巣食う夜の虫たちが、蠢き、啼きつづける―。今度は少女が闇社会へと堕ちる・・・少女は東京の闇から抜け出せるのか!?

3点!!原作の方を読もうと思ってたところに無料配信していたので、続編だと知らずに観てしまいました。過激さでいうなら「闇金ウシジマくん」の勝ち、リアルな怖さならこっちの勝ちかな。主人公が援デリしてる家出少女という未成年が闇に落ちていくのが全然有り得る話で怖かったです。気づいたら殺される類のアダルトビデオに出演させられるとか怖過ぎます(>_<)最後は野々宮も一緒に堕ちるのかと思いきや、甘酸っぱい感じに終わっちゃったのか消化不良です。堕ちるのが見せ場な作品なら堕ちるところまで引きずり込んで堕ちて欲しいです。篠崎愛はグラビアでしか観た事なかったのですが、普通に高校生に見えますし、声も可愛くて、こういう映画なら主演やってても違和感なかったです。ファンタジー的なエロさ。2015年公開。

 

 

「ディセンダント」

ダヴ・キャメロン主演他。ディズニーの名作アニメが“現代のおとぎ話”に!マレフィセントやイーヴィル・クイーンといったディズニーヴィランズたちは魔法のバリアで覆われたロスト島で暮らしていた。善人たちの住むオラドン合衆国の王、ビーストがヴィランズたちをこの島に閉じ込めたのだ。ビーストの息子ベン(ミッチェル・ホープ)は、王位継承の儀式を前に、ヴィランズの子どもたちの将来がひらけるようオラドンに呼び寄せる。生まれて初めて島を出ることを許されたマレフィセントの娘マル(ダヴ・キャメロン)をはじめとするヴィランズの子どもたち。そんな彼らにマレフィセントは、自分たちを島に閉じ込めた善人たちへの復讐を企て、オラドンでフェアリー・ゴッドマザーの魔法の杖を奪ってくることを命じるが・・・。ヴィランズ(悪人)の子孫(ディセンダント)は、親と同じ悪の道を進むしかないのか?自分たちの手で新たな人生を切り開くことは出来ないのか?生まれた環境や人間関係の中で葛藤しながら成長していく、現実の世界にも通じるテーマを描いた青春ストーリー。

6点!!ディズニー・ミュージカルの歌とダンスのレベルは本当に高いです。メイン・キャラクターを演じている子たちも可愛らしくて、役にハマり過ぎてシリーズ終了後にちゃんと活躍出来るのか心配になってしまいます(^^;)マレフィセントの娘・マルを演じているダヴ・キャメロンは意地悪そうな顔なのに困り顔がキュートでこの作品のヒロインにぴったりです。親友・イヴィ役のソフィア・カーソンも可愛らしいです。二人ともメイクしない方が可愛いのに、どうしてアメリカのティーンは濃いメイクをしてしまうのでしょう??ストーリーは学園ものなので、カットしても大丈夫そうなシーンも結構あって、間延び気味で長いなぁと思ってもまだ1時間ちょっとしか経ってなかったです(>_<)CGや衣装、髪型も劇場公開されるものと比べてしまうとショボくて、魅力的な設定ありきで突っ走っている印象でした。続編も決まっていて、ディズニーなので恋愛模様もドロドロしそうにはないですし、クライマックスのミュージカルシーンはやはり圧巻で親子で夢の国気分で楽しみたい作品です。2015年日本未公開作品。

 

 

「独裁者と小さな孫」

ミシャ・ゴミアシュウィリ主演他。老いた独裁者(ミシャ・ゴミアシュウィリ)は幼い孫(ダチ・オルウェラウィリ)と逃亡の旅へ出る絶望か希望か。待ち受ける運命とは―独裁政権に支配される国。ある日、クーデターが起こり、老いた独裁者は幼い孫と共に逃亡を余儀なくされる。彼は多くの罪なき国民を政権維持のために処刑してきた冷酷な男だった。変装で素性を隠しながら、独裁者と孫は海を目指す。二人が逃亡の旅で目の当たりにする驚きの光景とは・・・。絶望か希望か。自らの過去の罪に追われる独裁者と孫の衝撃的な結末とは―。世界が心を震わせた衝撃の結末、感動の誕生。

9点!!冒頭のいたずらに孫息子に権力を譲って国中の明かりをつけたり消したりする姿はまさに悪い独裁者なのですが、旅を始めると「孫を守り抜きたい。」という愛を持っている人物で完全な悪ではないんですよね。旅を始めてから出会う国民たちやかつての恋人に対して、懺悔の気持ちや孫への愛が彼の表情にわかりやすいくらいどんどん出てきて。でも、国内の独裁者探しはヒートアップしていく一方で。根っからの悪党はいないと言いますが(私はいると思いますが)、彼もどこかでボタンを掛け違えてしまって、それに気付かずに手遅れになるところまで駆け抜けてしまったのかなと何とも言えない気持ちになりました。5歳というコントロールの効かない年齢の孫を守るために奮闘する姿も、一瞬一瞬が命懸けなのにどこかコミカルでそれがまた切なかったです。私が大人になる前は、クーデターとか政権崩壊とかははるか遠くの話で、友人がいる近くの国や自国では一生起こらないだろうと思っていたのですが、見る見るうちに世界は悪い方向へ進んでいって、テロやクーデターもバンバン起こっています。この作中でも子どもを殺された母親が自分の子どもよりも小さい子どもを親の前で殺せと声高に叫んでいて、環境で人が悪魔になってしまうことって本当にあるんだなとゾッとしました。その国の独裁者やそれを糾弾する人たちがこの作品を観て、一旦立ち止まって考えてくれたらいいなと思いました。復讐に復讐が積み重なって負の連鎖も起こるけれど、大統領が罪悪感や心からの心配の気持ちから起こした優しさが、優しさで返ってくることもあるんだよって知ってもらいたいです。孫息子役のダチくんがまた名演技で!5歳だけれど自分の祖父や家族が悪く言われてることは何となく気配でわかる、もしかしたら殺されちゃうかもしれないこともわかってる、でもゲームだという祖父の言葉も信じたいという気持ちとクライマックスに彼が流す涙に胸が詰まります。イラン出身のモフセン・マフマルバフ監督が命懸けで撮った作品、一見の価値ありです。2015年公開。

 

 

「劇場版 MOZU」

西島秀俊主演他。最後の敵、現る。日本犯罪史の闇「ダルマ」、ついに登場。妻子の死の謎を追う公安警察官・倉木(西島秀俊)は、大杉(香川照之)、明星(真木よう子)とともに一連の「MOZU事件:で警察内部に巣食う闇を白日のもとに晒した。しかしそれは、恐るべき謀略の氷山の一角に過ぎなかったのだ。それから・・・。高層ビル占拠爆破とペナム大使館襲撃、二つの大規模テロが同時発生した。これらの事件は犯罪プランナー・高柳(伊勢谷友介)と実行部隊を率いる殺し屋・権藤(松坂桃李)を中心とするテログループの犯行であった。彼らは、日本犯罪史の重大事件を操ってきた存在「ダルマ」(ビートたけし)の名のもとに、ある犯罪計画を極秘裏に進行していたのだ。灼熱の地・ペナム共和国を舞台に、事件の真相を追う倉木達と、最後の敵・ダルマとの死闘がついに幕を開ける!日本映画の常識を打ち破り、史上空前のスケールで「劇場版 MOZU」が登場!!最強のドリームキャストが劇場版で大暴れ!

4点!!WOWOWで放映された2を観てないで観たのですが問題なかったです(爆)ドラマシリーズは「俺は真実が知りたいだけだ。」を最終回まで繰り返すだけっていうアクションは凄いけど、ストーリーはえらい退屈だなという印象だったのですが、映画は最後までトントン進んでいって、これまでのキャラクターがちょこちょこ出てきたりお祭り的な面もあって、面白かったです。でも、ラストのダルマの消え方はあっさりし過ぎていて、これだけドロドロ血みどろになって這いつくばったのだから、最後までそういうしぶとい戦いを観たかったと思いました。長谷川さんの中で何が変わったのかよくわからないままでした。明星が倉木に抱きつくのも映画だからやりました感たっぷりで、あれなくてもいいし、明星のキャラ的にいくら追い詰められたからってやるかな?って思いました。どうなんだろう。松坂くんは、もう映画出ない方がいい。ドラマだとそんなに下手じゃなくてむし「ゆとりですがなにか?」とかハマってる役もあるのですが、映画だと何もかも下手です。上手い役者陣の中にいると何もかもが下手過ぎて辛いです。ちょっとしか出てない池松くんに演技まで負けてるよっていう(汗)こんな長期間、超大作、怪我するキャストが出る大掛かりなものでやった甲斐あったのでしょうか?私にはわかりませんでした。2015年公開。

 

 

「母と暮せば」

吉永小百合主演他。1948年8月9日、長崎で助産婦をして暮らす伸子(吉永小百合)の前に、3年前に原爆で死んだはずの息子・浩二(二宮和也)が現れる。2人は浩二の恋人・町子(黒木華)の幸せを気にかけながら、たくさんの話をする。その幸せな時間は永遠に続くと思われたが・・・。終戦から70年。山田洋次監督が、作家・井上ひさしの「父と暮せば」の遺志を継いでつくる「どうしても遺したい」物語が誕生します。やさしくて、悲しい。山田洋次監督初のファンタジー。

4点!!「父と暮せば」のアンサームービー。「父と~」は広島で本作は長崎なんですね。九州弁は聞きなれているのもあって、言葉の抑揚が気になってしまいました。そのおかげでいつもの山田洋次節がだいぶ気にならなかったですけど(ハイ、苦手です)。色々ファンタジーだとしても不自然な点が多くて、折角良い作品を作ってるのにいちいち気になって入り込めなかったです。最初に浩二が現れた時、近所の人に呼ばれて何も言わずに行っちゃったけど、もう会えないとは思わなかったの?とか、あの当時、31日に映画館開いてるの?とか。あと、やはり山田さんは自分の得意とするフォーマット以外はバランスが物凄く悪いです。で、その結果、自分のフォーマットの使いまわしが出ちゃってるっていう。「父と暮せば」は父が娘を想う会話劇と言葉にできないほど残酷な描写を描いている躊躇のなさが良かったのですが、本作の浩二は自分のことばかりで子どもみたいだし、舞台装置か何かあって回り出すんじゃないかっていうくらい舞台仕立ての2人の思い出話がずっと続くしで、ずるずる描きたいように描いた結果、機を失っていました。エンドロールも好みの問題かも知れませんが、あそこでいきなり現実見せられたら「二度と繰り返してはいけない」と考え出そうとしてた頭が冷めちゃうんですけど(>_<)ヒットするし、アカデミー賞にノミネートしてくるので観てますが、もう観るのやめようかなぁと思わず思ってしまいました(爆)2015年公開。

 

 

「海難1890」

内野聖陽主演他。1980年日本・和歌山。「目の前の人を救いたい」見返りを求めず、ただ命懸けで救助にあたった村人たちと一人の医師・田村(内野聖陽)。それは95年後の救出劇へと繋がっていく。1985年、フセインによる無差別攻撃宣言がなされたイランの首都テヘラン。タイムリミットは48時間。各国が次々と救援機を飛ばす中、日本は救援機を飛ばせず、徐々に日本国民だけが取り残されていく。日本人学校の教師・春海(忽那汐里)は日本大使・野村(永島敏行)にトルコに救援機を頼むように進言。トルコのオスザル首相はそれを承諾するが、テヘランの国際空港には日本人の他に、救援機を待つトルコ人たちで溢れかえっていた。1980年日本から、95年後のトルコへと受け継がれた想い―“助けを求める者に、手を”真心が世界を変えた奇跡の瞬間を目撃する。なぜあの時、トルコは日本を助けてくれたのか。日本人が知らない、奇跡の実話。

8点!!この救出劇を当時の日本のマスコミは報じず、国としての正式な謝礼をしたのは、なんと2006年の小泉内閣の時でした。もう恥ずかしくてトルコの方々に顔向け出来ないですし、日本は本当に「自国民を見捨てた。」のだと思いました。民間機が飛ばせないのはまだわかるけど、当時の社会党が反対したとかで自衛隊機も飛ばさないって頭おかしいとしか思えないです。で、何故トルコが助けてくれたか当時の日本政府もマスコミもわからなかったそうで(怒)知らないで済まされないことってこういうことを言うのですよね、中曽根内閣!!(怒)トルコの人たちは500人近く救援機に乗れなくて陸路を3日間かけて帰国したそうですが、もう攻撃宣言前から連夜バンバン攻撃を受けてる中で亡くなった方はたくさんいたと思いますし、2機の内、日本人が乗った救援機をかばう形でトルコ人を載せた救援機が飛んでくれていたそうですし。私は「今日誰かを手助けしたら(募金もしかり)未来の自分や自分の大切な人たちに繋がるはず。」という考えで動いているのですが、1980年の日本人にはそれがあったはずなのに、いつからこんなに利己的な人種になってしまったのだろう?と悲し過ぎて胸が抉られました(>_<)本当にトルコの方々ごめんなさいって言いたいです。映画としては前半の日本編が1時間半くらいを占めていて、その前のトルコ人旅をするの件がやたら尺が長くて、後半のトルコ編を30分くらいで畳みかけるなら、前半ももっと削れたと思います。内野さんの英語はなんでだか癪にさわる感じなのですが(狙ってる感じがする(爆))、忽那ちゃんは良い女優さんになりましたよね。日本編も台詞なしで素晴らしい演技ですが、英語の方が表現が豊かな女優さんです。トルコでは、1890年の救出劇は教科書に載っていて皆が知っている出来事なんだそうです。日本も現代史でこういう世界が助けてくれた歴史を皆が学べるようにすべきだと強く思いました。そうしたら難民問題とか色々な国際問題が少しは動き出すかも知れないのに。テヘラン邦人救出劇の時の「見捨てられた。」と絶望した日本人の気持ちと、自分や自分の家族を後回しにしても日本人を助けようと動いてくれたトルコの方たちの気持ちを思ったら涙が止まらなくなる作品でした。やっぱり、人の力ってすごい。2015年公開。

 

 

「予告犯」

生田斗真主演他。事件は唐突に始まった。Tシャツ姿に新聞紙の頭巾を被り、ネット上に現れた“シンブンシ”と名乗る「彼」は、法では裁かれず、見過ごされがちな罪を犯した者たちを暴露。そして「彼」なりの制裁を加えていく。集団食中毒を起こした食品加工会社に対し、「食い物の扱いも知らないこいつらに、俺がきっちり火を通してやる」と予告。すると食品加工会社で火災が発生した。ネット犯罪を取り締まる、警視庁サイバー犯罪対策課の捜査官・吉野絵里香(戸田恵梨香)は、この謎の予告犯=“シンブンシ”の捜査に乗り出す。捜査を続ける吉野はシンブンシが単独犯ではなく、複数犯であることに気付く。そして予告配信現場に残される“ネルソン・カトー・リカルテ”という謎の文字。巷には「彼ら」を神と崇める模倣犯も出現し、マスコミの報道は過熱。遂には政治家殺害予告にまで至り、社会現象へと発展していく。果たして「彼ら」をこの凶行に駆り立てた真の目的とは?吉野は「彼ら」の知られざる過去に事件解決の糸口を見出すのだが・・・。ネット社会を震撼させる衝撃的な予告の数々。やがて巻き起こる「予告犯×警察×世論」三つ巴の攻防。予告犯の過去に隠された、真の目的とは!?物語は衝撃のクライマックスへと突き進んでいく!

2点!!噂通り、グダグダでした。10代の話ならまだしも、30間近の大人たちが出した答えがあれって、思慮なさ過ぎですし、役所に行ってるなら助けを借りようよと思いました。でも、助けの借り方を調べる方法がわからずに、「闇金ウシジマくん」の世界へ真っ逆さまに落ちて行っちゃう人って実際いるんですよね。真っ逆さまの間には幾つも踏ん張れる戻れるポイントがあるのに。なので、動機が甘過ぎると思いました。警察側の吉野のキャラクター設定もあまり描かれず、あのインタビューの内容でも少し読ませてくれれば、彼女の正義のもとがわかって、行動に感情移入出来たと思うのに、表面の動きだけ派手に見せてればいいやみたいなやり方に色々な要素が潰されている感じでした。あと、窪田正孝、小松菜奈、田中圭など、無駄に周りが豪華でした。世論の巻き込み方も下手で、結局収束後、世論はどうなったのか?というのが一番気になる点だったのに、あっさりエンドロールに入ってしまって、何がしたかった映画なのだろう??と勿体ない2時間でした。2015年公開。

「明烏」

菅田将暉主演他。借金返済機嫌が迫ったホストのナオキ。返済金1000万円を用意出来た事を祝って同僚と宴会を開く。翌日の夕方に目を覚ますと、お金がどこにもない。お店の同僚に聞いても誰も、そんなお金を見ていない。どうやらお金を用意出来たのは夢だったらしい。。。金を用意できなければ東京湾の底に沈められる。同僚ホスト、金の払えない女性客、上京してきた父親、そして借金取り。人はどんどん出てきますが、全員頼りになりません!!借金返済期限まであと僅か!12時間後の運命は、返済か?海の底か?

1点!!いやー2015年っていったらもう「勇者ヨシヒコ」シリーズはヒットしてた年なのですが、ムロツヨシと佐藤二郎が同じ空間にいてもこれでもかっいうくらいスベりまくってました。主人公のナオキが「もうどうするー!?」って自分で蒔いた種なのに、それしか言ってなくて受け身のみで心底ウザいです。もう痛々し過ぎて舞台だったら観ていられないで席立っちゃうと思います。福田さんの笑いってチームワークとかその場にいる全員のポテンシャルが皆高くないと成立しないんですよね。なので、一流俳優がやったからって面白くなるとは限らない(むしろならないパターンの方が多い。)本作も菅田くんを山田孝之に脳内変換したらちゃんと面白かったです。吉岡里帆ちゃんはポテンシャルは高くて頑張ってたけど、やはり木南晴夏ちゃんに脳内変換した方が面白い。あと、真面目ホストくんと新人ホストくんを演じている方たちが地味過ぎて、間が持たない。下北の場末の劇場とかでやってる舞台なのかな?と思ってしまいました。役者揃っててこんなにつまらないの久々に観た(>_<)2015年公開。

 

 

「今日の恋愛」

イ・スンギ主演他。小学生の時、ヒョヌ(ムン・チェウォン)から衝撃的なフラれ方をされたジュンス(イ・スンギ)。それから18年が経ち、ヒョヌは今や大人気のお天気お姉さんに、ジュンスは小学校の教師になっていた。ふたりは隠し事もなく何でも話し合えて、辛いことは互いに助け合う、いまや親友同士。ヒョヌは妻子ある職場の先輩と不倫関係にあり、ジュンスはガールフレンドの望みを優しく何でも叶えているのに毎回すぐにフラれてしまうようなさえない日々を送っていた。そんな折り、ヒョヌに先輩から別れ話が…。ショックを受けた彼女はジュンスを呼び出して、ヤケ酒大会。彼女を励まそうとするうちに18年間秘めていた想いを告白するジュンス。「俺じゃだめか?」それに対してヒョヌは「あなたには、ときめかないの・・・」ふたりの恋は一体どこへ向かっていくのだろうか・・・。“友だち以上、恋人未満" 本当の恋愛に向き合えない男女のリアルなラブロマンス!

3点!!ムン・チェウォンが可愛いです。しかし、整っている韓国女優さんを見ると整形かな?と思ってしまうジレンマ。(だって皆同じ顔になっちゃう)イ・スンギは雰囲気イケメンでどこか残念なところが時々ドキッとする幼馴染みにピッタリで、二人の関係やエピソードをじっくり2時間追っているので、1クールのドラマを観たくらいの充足感です。でも、二人が美男美女じゃないと観ていられないってことは、ストーリー的にはそんなに面白いわけじゃないんだろうなぁ。ヒョヌが「猟奇的な彼女」ばりに猟奇的なところ以外は、ごくごく平凡な恋愛模様を見続ける感じです。あの、お風呂バーみたいなところは韓国で普通にあるのでしょうか?すごく気になって観てました(笑)2015年公開。

 

 

「合葬」

柳楽優弥主演他。腹は決めた。心は迷っていた。慶応四年(1868年)四月十一日、徳川慶喜は新政府軍に江戸城を明け渡し、三百年にわたる江戸幕府の時代が終わりを告げた。鳥羽・伏見の戦い後、将軍の警護および江戸市中の治安維持を目的として有志により結成された「彰義隊」。幕府の解体とともに反政府的な立場に追いやられてしまった彰義隊は、「新撰組」や「白虎隊」に比べると、これまであまり語られることがなかった。将軍に熱い忠誠心を持ち、自らの意思で彰義隊に加わった青年・極 (柳楽優弥)と、養子先から追い出され、行くあてもなく赴くままに入隊した柾之助(瀬戸康史)、彰義隊の存在に異を唱えながらもそこに加わらざるをえなかった悌二郎(岡山天音)。時代に翻弄された若者たちの数奇な運命を描いた知られざる彰義隊の真実―切なく揺れ動く青春映画。

5点!!松竹の若手育成プロジェクト・ブルーライン2作目。1作目が「NINJA THE MONSTER」が海外の人を馬鹿にし過ぎた出来だっただけに心配だった2作目。本作は海外向けとは銘打ってはいませんが、変なカメラワークや音楽、初音ミクみたいなナレーションなど、海外を意識している気がします。そして、おそらく原作、脚本は良いのに、合間に挟まれる不自然なカメラワーク、突然の洋楽、エンディングの能みたいな音楽(ASA-CHANG&巡礼)でいちいち気をそらされるので、勿体ないなぁという印象でした。ナレーションも門脇麦にやらせた方が絶対良かったです。時代劇向きな声だし、上手かったですし。このプロジェクトをモノにして成長出来る映画監督はいるのだろうか?と先行き不安になってしまいました(>_<)物語は友情や青春ラブストーリーとしては、なかなか良くて。やはり、柳楽くんが抜群に上手いのと、岡山くん、瀬戸くんの配置が緩急効いた上手いトライアングルになっていて、「男ってバカだな。」と思いながらも、彼らの友情や若い命が散る儚さがキラキラして見えて、グッと来ちゃいました。麦ちゃんが演じた砂世が酷いという感想が多かったですが、私はそんな風には全然思わなくて。この時代、10代の恋心からついた嘘が取り返しがつかなくなることってあると思います。それを酷いとは思わないです。むしろ、それを背負って生きなければならない方がよほど辛い。時代が違えば、普通に学生同士の恋愛や過ちみたいな感じで、共に成長していけたのだなと、彼らの時代を切なく思ってしまう作品です。2015年公開。

 

 

「トイレのピエタ」

野田洋次郎、杉咲花主演他。最期の夏、世界にしがみつくように、恋をした。「今一緒に死んじゃおっか?」余命3ヵ月と告げられた宏(野田洋次郎)は、出会ったばかりの女子高生・真衣(杉咲花)から、そう誘われる。バイクの後ろに彼女を乗せてスピードを上げるが、そのまま死ぬことはできなかった。画家への夢を諦めてフリーター生活を送っていた宏にとって、ただやり過ごすだけだったこの夏。それが人生最期の夏に変わってしまった時、立ちはだかるように現れた真衣。「あのさ、背の低い子とキスする時はどうするの?」。純粋な真衣に翻弄されながらも、二人は互いの素性も知らないまま、反発しながらも惹かれ合っていく。28歳、美大卒、フリーター。描いた人生と違う余命3ヶ月の宏と、女子高生・真衣の<最期の夏>。生と死がスパークする青春が始まる。最も純粋で痛切なラブストーリー。

4点!!前評判が良過ぎたので、期待し過ぎてしまいました。でも、生を猛スピードで駆け抜けた感はある作品でした。野田さんは表情がないので、何を考えているのだろう?というミステリアスさはあるけれど、何かを伝えるタイプの俳優さんではないと思いました。だって、発した声すら異質に感じてしまって、野田さんの声だかそうでないかわからない。よっぽど、エンドロールの歌声の方が色々伝わってきました。(やっぱり歌手ですね。)杉咲花ちゃんの切羽詰まったがむしゃらな感じが良いです。あんなに生命力に溢れている子が生きていたくなくて、無気力で夢もなかった青年に余命が告げられる。世の不条理さの中で、足掻けるだけ足掻けと言われているような気がしました。そして、「トイレのピエタ」。二人の足掻きと自分の現在の足掻きすら浄化されるような何とも言えないシーンでした。病気ものって苦手な分野でドキュメンタリータッチなのも物凄く苦手なので、後半1時間に入るまで物語に動きがないのが辛かったです。プールで弾ける笑顔の花ちゃんが小学生くらいに見えました。それくらい、心細いってことだとしたらナイスキャスティングなんですけども。。。人に薦めるかと言われたら人を選ぶと思います。2015年公開。

 

 

「シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア」

タイカ・ワイティティ主演他。現代ヴァンパイアのヴィアゴ379歳(タイカ・ワイティティ)、ディーコン183歳(ジョナサン・ブロー)、ヴラド862歳、(ジェマイン・クレメント)、そしてピーター(8000歳)は、ニュージーランドの首都ウェリントンで共同生活を送っている。夜な夜な楽器演奏会やセクシーダンスをして過ごし、たまには郊外に飛んでいってはなじみのパブで遊び狂う。なんとも愉快な毎日だ。そんなある日の晩餐。ピーターが大学生のニック(コリ・ゴンザレス=マクエル)をうっかり甘噛み。ヴァンパイアに変えちゃった!さらにはニックが真っ赤なほっぺの親友スチュー(人間)(スチュー・ラザフォード)をシェアハウスに招き入れたからさあ大変!!果たしてスチューの今後や如何に?そしてヴァンパイアたちの楽しい日常のゆくえは!?シェアハウスの相手は・・・なんとヴァンパイア!?世界中の映画ファンが血ヘドを吐くほど爆笑&喝采!陽気で奇妙な共同生活エンターテイメント!!

2点!!海外のゆる~いドキュメンタリー映画のヴァンパイアVer.みたいな感じです。安っぽく吊るされてる感じの飛び方やそれをヴィアゴ役で監督でもあるタイカ・ワイティティが撮影クルーを案内すると題してごまかしながら映している感じが良いです。典型的なヴァンパイアと狼男の言い伝えに沿ってはいるけれど、ヴィアゴ以外は進行中の恋愛はしていなくて、他のヴァンパイアたちも言い伝えに沿うならば色仕掛け的なシーンがあっても良いかなと思いました。オジサンだらけのゆる~い日常を90分弱観させられても、いくらヴァンパイアでも飽きちゃいます(>_<)爆笑どこかクスリともしなかったので、ハマらなかったのだと思いますが、箸休めには良い作品だと思います。2015年公開。

 

 

「セッション」

マイルズ・テラー主演他。名門音楽大学に入学したニーマン(マイルズ・テラー)はフレッチャー(J.K.シモンズ)のバンドにスカウトされる。ここで成功すれば偉大な音楽家になるという野心は叶ったも同然。だが、待ち受けていたのは、天才を生み出すことに取りつかれたフレッチャーの常人には理解できない<完璧>を求める狂気のレッスンだった。浴びせられる罵声、仕掛けられる罠・・・。ニーマンの精神はじりじりと追い詰められていく。恋人、家族、人生さえも投げ打ち、フレッチャーが目指す極みへと這い上がろうともがくニーマン。しかし・・・。「まさか・・・!」2015年賞レースを翻弄した異色の<傑作>。弱冠28歳の才能に全世界騒然!!あなたは映画史が塗り替わる瞬間を目撃する!

6点!!なんという鬱映画!!チャーリー・パーカーはシンバルを投げられたから上手くなったって、そのままシンバルを投げ続けられたら撃沈するから!シンバルって殺傷能力ハンパないから!!(>_<)フレッチャーの思いは本物かも知れないけど、意地が悪過ぎます。ついてくるか来ないかは自由って、選択権がない相手に言うのは全然自由じゃない。マイルズ・テラーの追い詰められ具合が後半にかけて目が離せなくなるくらい凄かったです。ずっと練習練習でストーリーはそんなにないのに、目が離せない。ニーマンが音楽でやり返した時はスカッとしました。フレッチャーは本物を育てたいとは思ってはいるけれど、相手にするのが人間だとは思ってないと思いました。どうなんだろう??音楽の教員ってこういうタイプ、結構いるけど、それが通用しちゃう世界だけど、通用しなければいけない世界なのかはわかりません。正直、関わりたくないが正解かな。すごい嫌な気持ちでいっぱいになる鬱映画だーーー(もう1回言うけど(爆))2015年公開。

 

 

「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」

ジョン・ファブロー主演他。美味しい人生は停まってたら見つからない!?ロサンゼルスにある一流レストランの<料理長>カール・キャスパー(ジョン・ファブロー)は、メニューにあれこれと口出しをするオーナーと対立し、突然店を辞めてしまう。次の仕事を探さなければならない時にマイアミに行った彼は、絶品のキューバサンドイッチと出逢う。その美味しさで人々に喜んでもらう為に、移動販売を始めることに。譲り受けたボロボロのフードトラックを改装し、マイアミ~ニュー・オリンズ~オースティン~ロサンゼルスまで究極のキューバサンドイッチを作り、売る旅がスタートした。それは、毎日一生懸命なあなたに贈る“ちょっといっぷく”HAPPYムービー。

10点!!ジョン・ファブローが「アイアンマン」の鬱憤晴らしで作り始めたことも主役が太ったおっさん(ファブロー)なこともどうでも良くなってしまうくらい軽快でノリノリな音楽と美味しそうな料理たち!!!ああ、でもキューバサンド手配してから観ないと駄目なやつです(>_<)食べ物映画の上位にいつもランクインしているのは知っていましたが、ここまでとは!シンプルに目と耳と香りで勝負していて、大したストーリーもないのに最初から最後まで楽しくていつまでも観ていたい&でもお腹空いたから動かなくちゃとなる映画です(笑)その一方で、カールの元妻(ソフィア・ベルガラ)も元カノ(スカーレット・ヨハンソン)も超美人でまだカールのことを好ましく思っていたり、上司のタンカ切った内容がそのまま「アイアンマン」の不満だったり、ファブローやりたい放題(笑)でも、それをちゃんと「アイアンマン」以上の作品に仕上げてくるところが流石です!また、フードトラックが男だけっていうのが潔くて良いです。息子パーシー役のエムジェイ・アンソニーくん、超可愛いし(*^^*) 勿論、ギャグというほどでもないけど、微笑ましく笑えるシーンもたくさんあって、コーンスターチの件りとかカールがSNS音痴過ぎるところとか、それを嬉しそうに買って出るパーシーの可愛さとか、最高です。子どもと何でもないただ一緒にいるだけの時間作らなきゃなぁと反省させられました。最後の展開までファブローの願望のままに突っ走ってるけど、こんなにHAPPYなものを観せられたら笑顔になるしかないでしょう(*^^*) 2015年公開。

 

 

「ダイバージェントNEO」

シャイリーン・ウッドリー主演他。全人類を性格で振り分け、【勇敢】【無欲】【高潔】【平和】【博学】とういう5つの共同体で管理される世界。その世界で危険視される【異端者=ダイバージェント】であることが分かり、命を狙われたトリス(シャイリーン・ウッドリー)。フォー(テオ・ジェームズ)と共に、宿敵である【博学】の権力者・ジェニーン(ケイト・ウィンスレット)の手から逃れようとしていた。なぜ【博学】の指導者たちが【異端者】を排斥しようとするのか?今は亡きトリスの両親が命を懸けて守ろうとした「箱」の中に隠された秘密とは?家族や仲間を失った悪夢に苛まれながらも、愛する人々を守るため次々と襲いかかる困難に立ち向かうトリス。ジェニーンに奪われた「箱」の中には【異端者】とこの世界に関わる、驚愕の真実が待ち受けていた・・・。ベロニカ・ロス原作の世界的ベストセラー「ダイバージェント」シリーズ第2弾。

2点!!ありがちというか、もはや鉄板の展開になりました。予想が苦手な単純な私の予想通り。こういう映画は驚きたいですよね(>_<)ケイト・ウィンスレットがこういうヤングアダルトものに出るのも驚きですが、悪役をやるのも見慣れないです。さらには、オクラヴィア・スペンサーまで。どれだけ期待されてたんだ、この映画と驚きでした。シャイリーン・ウッドリーもテオ・ジェームズもタイプじゃないんですよね。何目的で観てるかと言われれば目的はない状態です。強いて言えば若手俳優の発掘(爆)映像的にもスピード感に欠ける感じで、ゲームの一定速度でしか走れないキャラクターたちを観ているようでした。ファイナルも「未来は私たちの手に。」みたいなホワホワしたラストで終わるんだろうなぁと思いつつ、乗りかかった船なので機会があれば観たいと思います。2015年公開。

 

 

「くちびるに歌を」

新垣結衣主演他。長崎県・五島列島の中学校。ある日、天才ピアニストだったと噂される柏木ユリ(新垣結衣)が臨時教師としてやってくる。合唱部の顧問となった柏木は、コンクール出場を目指す部員に“15年後の自分”へ手紙を書く課題を出す。そこには、15歳の彼らが抱える、誰にも言えない悩みと秘密が綴られていた。その手紙は悲しい過去からピアノを弾けなくなっていた柏木の心を動かして・・・。“15歳”だったすべての人へ―アンジェラ・アキの名曲「手紙~拝啓 十五の君へ~」をモチーフにした生涯忘れない、涙の感動作。

1点!!苦手な三木監督ですが、評判が異常に良かったので、観ました。が、やはり、苦手なスローテンポ。点と点が繋がり出すまでにそんなに時間いる?ゆったり描く必要ある?といつも思います。感動ゾーンに入る前に寝ちゃうって(>_<)中学生日記の劇場版みたいでした。新垣結衣ちゃんは大人しくしていると存在感がないのが意外でした。華はあると思っていましたが、地味なんですね。合唱は半年前から練習していただけあって、最初の音を聴いた瞬間「うまっ!」と思いましたが、それぞれのキャラクターが弱いので、彼らの想いに共感が足りないというか。メイン2人の他にも山口まゆとか葵わかなとか次世代な子たちが出てるのに、勿体ない配役になっちゃってました。五島列島は綺麗だし、合唱も耳に綺麗だし、癒されたい方にはオススメ?なのかな。三木監督が苦手でなければですが。2015年公開。

 

 

「ピッチ・パーフェクト」

アナ・ケンドリック主演他。音楽プロデューサーになるのが夢のベッカ(アナ・ケンドリック)は、親の勧めで嫌々ながらも大学へ入学。そこでひょんなことからアカペラの世界に出会う。最初はダサいと思っていたが、活動を続けるうちに徐々にその魅力に気づき始める。ガールズアカペラ部で苦手なタイプと思っていた風変わりなメンバーたちとは、時に衝突しながらも次第にお互い自分をさらけ出せる女子の友情が芽生え始め、信じられないくらいに素敵なハーモニーを生み出せるように!果たして、ベッカと仲間たちは競争激しい大学アカペラ界の頂点を目指せるのか!?超個性的な女の子たちがアカペラで一つになる!?全米の女子を熱狂の渦に巻き込んだ青春ガールズムービー♪

6点!!ずっとピッチじゃなくてビッチだと思ってました・・・(恥)ベッカがアカペラを始めるまでが結構あって、アカペラ部に入って息がまとまって聞ける歌になるまでも長いので(というか決勝になるまでずっとまとまらない)、海外ドラマのゴタゴタした話が進まないのを観ている感じでした。知ってる曲ばかりで途中のアカペラ・バトルとかは上手いので、流しで曲を聴いている感じでは楽しめましたが・・・。アナ・ケンドリックも上手いけど、同じくらいかそれ以上に上手いメンバーが揃っているので、アナを上手くフォローして相乗効果になっているので、決勝戦は盛り上がります。ライバルチームの元リーダーのバンパー(アダム・ディヴァイン)のパフォーマンスと歌がインパクトがあり過ぎて、ジェシー(スカイラー・アスティン)も上手いのですが、アクが弱く感じてしまいました(^^;)でも、スカイラー・アスティンは少しロバ顔なので、マイクを持つとそれが上手く隠れて超イケメンになると発見しました(爆)あと、大学の様子が全然イマドキでもお洒落でもなくて、オーブリー(アンナ・キャンプ)なんてディズニー・チャンネルに出てくる昔の意地悪な人みたい(^^;)女子大にこういうタイプいる(爆)とはいえ、日本の青春ものとはレベルが幾つも違い、ノリノリになれるし、続編も観たい!となれる作品です。2015年公開。

 

 

「ピッチ・パーフェクト2」

アナ・ケンドリック主演他。爆発的にパワーアップして、カムバック!!女子たちの熱い友情と奇跡のハーモニーにしびれる!!全米大会で優勝してから3年。バーデン大学の女子アカペラ部“バーデン・ベラーズ”はスキャンダルを起こしてしまい、公演禁止の処分に。やっと与えられた一度きりの名誉挽回のチャンスは、アカペラ世界大会で優勝すること!しかしプレッシャーや、卒業後の進路の不安などから、皆の心はバラバラに。そんな時、ドイツから史上最強のライバルが現れ、ベラーズはますます窮地に追い込まれてしまう・・・。果たしてベッカ(アナ・ケンドリック)たちは、プレッシャーに打ち勝ち友情を取り戻し、世界のステージに立てるのだろうか?全米NO.1!世界中でメガヒット!!最高に↑アガる↑青春アカペラミュージカル♪

4点!!1を観ている前提で進むので、1以上にジョークやそれぞれの性格がカオス(^^;)宗教や国などアイデンティティーに関わる際どいジョークが連発されるのでダメな人はダメかも。何ていうか歌は確実にパワーアップしてるけど、あえて「ハング・オーバー」的なユルい展開にしてるというか、キャンプとか小学生以来だ(笑)皆で声を上げて笑いながら歌は一緒にノッて観ると楽しいと思います(^^)ファイナルはもっとグダグダになるのかな?ならDVDでいいかな。トレブルメーカーズがバンパーが抜けてただの爽やかイケメングループになってしまったのが残念でならないです。ドイツグループのスキルが凄すぎて絶対に勝てないだろうって思ったのに、現役メンバー以外を投入するアメリカチームとか勝てば何でもありな思想が嫌だなって思ってしまいました。過去メン投入OKだったらプロの歌手とか入れちゃえるぢゃん(>_<)ベッカのインターンの話も曖昧なまま終わっちゃって、とりあえず歌っとけばストーリーは笑わせとけばOKみたいなのは、良くないなと思います。新メンバーのヘイリー・スタインフェルドは歌手なので、もっと歌聴きたかったです。可愛い。2015年公開。

「KANO 1931海の向こうの甲子園」

永瀬正敏主演他。弱小チームが起こした奇跡の実話。甲子園、台湾代表!知っていましたか?かつて、甲子園に、台湾代表が出場していたことを―。1931年、日本統治時代の台湾から甲子園に出場し決勝まで勝ち進んだ、日本人、台湾人(漢人)、台湾原住民による「嘉義農林学校」野球部の感動の実話。2015年、日本人が忘れかけている大切な何かを思い出させてくれます。


3点!!評判の良い作品だったので観ましたが、前半の1時間半が2時間以上に感じるくらい何も起こらず、怠かったです。どの登場人物もキャラ立ちしていなくて、監督も過去に何があったのかわからないし、どういう性格で何を考えているのかもわかりずらいです。部員たちも楽しく野球をやっていただけなのに急に日本人の恐いオジサンが「コーチになるぞ」ってやってきて、統治されてるから逆らえなくて、どういう心境でスパルタ指導を受けているだろう?と頭の中が「???」でいっぱいでした(>_<)3種族の子たちが一緒にチームにいるのも、誰がどの種族の子でその民族性とかトラブルとかも何もなく、というか日本人が誰かさえ途中までわからなかったので、もうあらすじを読まないで観てたら、何が何だかわからなかったと思います。あとは、台湾の子たちの発音が微妙過ぎて大音量にしても聞き取れないので、字幕をつけて欲しかったです。甲子園での彼らの言動には感動しましたが、そこに至るまで全く盛り上がらなかったので、3時間を有効利用できていない作品だと感じました。2015年公開。

​「私の少女」

ペ・ドゥナ、キム・セロン主演他。心を閉ざした“私”と、心を砕かれた少女。二つの痛みが出会い、希望にふれる。海辺の村にソウルから所長として赴任してきた若い女性警官ヨンナム(ペ・ドゥナ)は、14歳の少女ドヒ(キム・セロン)と出会う。ドヒは実の母親が蒸発し、血のつながりのない継父ヨンハ(ソン・セビョク)と暮らしていて、日常的に暴力を受けている。無数の傷跡がドヒの過酷な日々を痛々しく語っていた。村人たちは老人ばかりの集落で、若くして力を持つヨンハの傲慢な態度を容認し、ドヒに対する暴力ですら見てみぬふりをしている。そんな状況にひとり立ち向かっていくヨンナムは、ドヒにとって守ってくれる唯一の大人だった。秘密を抱えて孤立するヨンナムもまた少女の笑顔に癒されてゆくが、やがて激しく自分に執着するようになってきたドヒの存在に少し戸惑いを覚える。ある日、偶然にもヨンハは衝突を繰り返していたヨンナムの過去を知り、社会的に破滅へと彼女を追いこんでゆく。ヨンナムを守るため、すべてをかけてドヒは危険な選択をするが・・・。人を愛することをあきらめていた“私”は少女を守るために心も許し、無力だった幼い“少女”は初めて誰かのために行動を起こす。ありのままの自分を認めてくれる人がいれば、人はきっと強くなれる。ふたりが背負わされた過酷な運命から一歩前へと踏み出す、希望の物語。

1点!!どんでん返しを期待していましたが、最初の印象と特に何も変わらず起こらずな映画で、ペ・ドゥナとキム・セロンの演技合戦だけで見せていく感じです。不法滞在者の外人さんの運命の方が気になってしまった・・・(>_<)ドヒは診断名をつけると愛着障害なんだろうけど、表裏がありそうな描き方をしているので、それが本当なのか、大人の印象なのかわからないです。ドヒの置かれている環境下では大人びていて何を考えているかわからない子どもになるのも当たり前だし、やっと現れた救世主ヨンナムを死んでも離さないというのも生存本能的に当たり前。ただ、警察署での供述でドヒがヨンナムの不利になることをわざという感じだったのが腑に落ちないです。あと、ドヒの母親の行方も。ヨンナムはワケありなのに脇が甘過ぎます。あとワケありな問題より、常に飲酒状態で働いてたり運転している方がよほど問題なので、臭いとかで気付かれないのだろうか?とファンタジー感あるなと思ってしまいました。ラストも警察をクビになったわけじゃないのに、誘拐みたいな形になってしまっているし、ヨンナムに降りかかる悲劇に関しては彼女の行動次第で殆ど避けられたんじゃ・・・と思わざる得ませんでした(>_<)もっと驚いたり泣いたりしたかったです。2015年公開。


「パージ」

イーサン・ホーク主演他。12時間を生き延びろ。1年に一晩だけ、殺人を含む全ての犯罪が許される法律<パージ>。人々はこの夜、抱えている闇を解き放つ―。人々の不満を発散し、安全を維持するために政府が定めた「1年に一晩(12時間)だけ殺人を含む全ての犯罪が合法になる」という法律「パージ」。この夜は、警察や消防といった救急サービスの機能はすべて停止になり、街は完全に無法地帯と化す。妻と2人の子どもと暮らすジェームズ・サンディンは、家族とともに「パージ」の夜を完璧なセキュリティの家で平穏に過ごすはずだった。しかし、「パージ」開始直後にターゲットとなった1人の男を家に匿ってしまったことで、暴徒と化した市民から一家全員の命が狙われることになる。興行収入100億円突破のエクストーリーム・スリラー日本上陸!!

 

5点!!本作は貧困か何かわからないけれど、国家的危機を乗り越えた上での法律なのですが、苦しみの後に人は優しくなれないものか?この時期に観てしまったのもあり、アメリカだけという設定上、ありえる話なのかなとも思ってしまいました。「ゼブラーマン2」の時はただの物語でしたが。銃社会だと解決手段のひとつとして銃を取ってしまうのが怖いし、そういう意味でも一番怖いのは、善意から銃をとったヘンリー(トニー・オラー)だと思いました。家の中のみというワンシチュエーションの12時間だけのお話なので、サラッと観るにはちょうど良いし、終始困り顔のイーサン・ホークも○だし、怖くないけど、緊迫感はあって、面白かったです。2015年公開。

「リトル・フォレスト 冬・春」

橋本愛主演他。生きるために食べる。食べるためにつくる。“小森”は東北のとある村の小さな集落。いち子は一度街に出て男の人と暮したりもしたが、自分の居場所を見つけられずひとりでここに戻ってきた。「言葉はあてにならないけど、わたしが体で感じたことなら信じられる」と思い、稲を育て、畑仕事をし、周りの野山で採った季節の食材から食事を作って食べる毎日。甘酒とカボチャの3色ケーキ、子どもの頃から大好きな出来立てアツアツ納豆もち、ふきのとうでつくるばっけ味噌・・・母のレシピを作りながら、今までの自分、これからの自分を思い、心が揺れ始めるいち子。「わたしは、ちゃんと向き合えなくて、それで小森に帰ってきたんだな・・・」そんなある日、1通の手紙が届く。それは5年前に突然失踪した母・福子(桐島かれん)からの手紙だった―。自然の恵みを食べて、生きる力を充電する春夏秋冬の4部作完結編。

7点!!「夏・秋」から少し間を空けて鑑賞。橋本愛ちゃんは表情演技が得意ではないと思っていましたが、一年間かけて撮ったからか「夏・秋」の危なげな表情から最後は凛々しい表情になっていて、いち子の成長を頼もしく素敵だと思いました。冬と春のバイカラーな景色や自然が美しく、物語なのですが、自然ドキュメンタリーを観ているような癒しでした。いち子、ユウ太、キッコ、それぞれに考え方が違うのですが、どれもうなずけるものがあり、良いなぁと思ったり。野草の天婦羅、ばっけ味噌、ノビルのパスタ、ジャガイモのサラダ、どれも美味しそうで食べたい~でも、都会では手に入らない野草多くて残念(>_<)「冬」編は食べたことのないお料理が多かったせいか、物語的にも映像的にも躍動感があるからか、ながら観しようと思ってたのに、しっかり集中して観ちゃいました。2015年公開。
 


「純粋の時代」

シン・ハギュン主演他。愛と欲望に翻弄される三人の男と一人の女。複雑に絡み合う運命の糸が赤い血に染まる!1398年、初代の王(太祖)イ・ソンゲ(李成桂)が朝鮮を建国して7年目になる年。イ・ソンゲの最初の妻の子である王子イ・バンウォン(チャン・ヒョク)は、手を血に染め、朝鮮開国に輝かしい功績を残した自分ではなく、継妃の幼い末の息子が王世子に選ばれたことに不満を抱いていた。一方、女真族や倭寇からの攻撃によって絶えず危機に瀕していた朝鮮の国境線を守った功績で軍の総司令官に任命されたキム・ミンジェ将軍(シン・ハギュン)は、王と王世子を守るためイ・バンウォンに目を光らせていた。そんな中、ミンジェは宴の席で華麗に舞う妓生カヒ(カン・ハンナ)の姿に目を奪われる。カヒがある復讐の決意を胸に近づいてきたとは知る由もなく、恋に落ちるミンジェ。そして、ミンジェの義理の息子で、イ・ソンゲの婿になったジン(カン・ハヌル)も絡む複雑な運命の糸が4人を思いがけない結末へと導く・・・。激動の時代を舞台に描く歴史エンターテインメント。

4点!!シン・ハギュン目当てで観ました。シン・ハギュンの格好良さに浸りたかったのに、ミンジェが物言わぬキャラなので主役という感じがあまりなく、カン・ハンナ、カン・ハヌル、チャン・ヒョクの4人が同じくらいの分量でした。カン・ハンナも好きなのですが、すごい体張ってます。物語はよくある朝廷陰謀モノなので、何も珍しい展開はなく、アクションも表情が見にくくて、他作品の方がシン・ハギュンを楽しめるなぁと思ってしまいました。エロ&グロがR18指定で好きな俳優陣が揃っているので、観れましたが、オススメできる感じではないです。2015年日本未公開作品。
 


「ヴィジット」

オリビア・デヨング、エド・オクセンボールド主演他。祖母に家には奇妙な「3つの約束」があった。「楽しい時間を過ごすこと」「好きなものは遠慮なく食べること」「夜9時半以降は部屋から絶対に出ないこと」―あなたは絶対に、“その約束”を破ることになる。休暇を利用して、祖父母の待つペンシルバニア州メイソンビルへと出発した姉弟。都会の喧騒から離れて、田舎での楽しい1週間を過ごす予定だった。夜9時半を過ぎ、異様な気配で目が覚める2人。部屋の外から聞こえるただ事ではない物音に恐怖を覚えた彼らは、絶対に開けてはいけないと言われた部屋のドアを開けてしまう。そこで2人が目にしたものとは?M・ナイト・シャマランが原点回帰して挑む史上最高の「謎」と「恐怖」。

1点!!シャマランの水に関する話でフワッとした正体不明の結末を迎えることが多いので苦手です。これも高評価だけど、正直何故だかわからない。だってどんでん返しまでのずっと続く子どもレポーターの件りが恐ろしく退屈だから。結末も祖父母だと思った人たちは○○だったというだけで、それがただの精神病棟を抜け出してきた人間なのか、宇宙人なのか教えてくれないから。ただの人間ならば、映画にするまでの話でもないと思うし。よっぽど宇宙人バーンで沈められそうになるみたいな展開の方が停滞していた物語には必要に感じました。シャマラン好きにもオススメは出来ないどう楽しんだら良いかわからない作品。2015年公開。

「愛のタリオ」

チョン・ウソン主演他。純粋な愛欲は、復讐の鬼と化す。ソウルの大学で不祥事に巻き込まれ、片田舎の講師として赴任してきた教授ハッキュ(チョン・ウソン)は、退屈な毎日に辟易していた少女ドク(イ・ソム)と、激しい愛に溺れる。しかし、ハッキュは復職することになり、妊娠したドクを中絶させソウルへと戻る。そこには、ハッキュの度重なるスキャンダルによってうつ病になった妻の自殺した姿があった―。8年後、ハッキュは作家として名声を浴び放蕩な日々を送っていたが娘のチョン(パク・ソヨン)は母親の自殺が父親のせいだと思い、憎しみを抱いていた。そんな中、ハッキュは病気で徐々に視力を失っていく。そこに、現れた女セジョン。目が見えないハッキュは“セジョン”が“ドク”だとは気づかず依存していく。そして、チョンもまたドクにある想いを抱くようになる。三人の危険な関係のなか、ドクの復讐は始まるのだが・・・。処女をささげた美しき純愛に裏切りが訪れた時、少女は憎悪によって女へと羽化していく―。

5点!!チョン・ウソン目当て。やっぱり色気あるなぁ。チョン・ウソンには冷たくて怖い色気がある。愛した方が負け。それに尽きる一作でした。より多く愛した方だけがその時間に囚われてしまう。救い出してくれる筈のパートナーはもう違う方向を向き歩き出していて振り返ってはくれない。ハッキュの女癖を自己中という意見が多かったですが、不倫なんて愚かで自己中以外の何物でもなく、その中に愛があるということもあるのではないかと感じました。でも、ドクの敗因はまさかの娘チョンが最強過ぎたということ(爆)彼女の闘争本能みたいな部分を一緒にいて微塵も感じなかったのかな?てか、序盤、最中のドクの一言。最中にあんな怖いこと言われたら萎えないのかな?萎えないってことは相手の言葉の真意をちゃんと考えてない愚かな男だったからかな。清々しいまでのバッドエンドへの振り切り方は、日本でこの規模の作品では真似出来ないと思うし、こういうバッドエンドの方が私は余韻が残って好きです。でも、本作は「情愛中毒」と比較されることが多いけど、私は圧倒的に「情愛中毒」の方が好みです。2015年公開。

「ホワイト・ゴッド 少女と犬の狂詩曲」

ジョーフィア・プショッタ主演他。目覚めた野生、崩れ出す均衡。雑種犬に重税が課されるようになったある街。13歳の少女リリ(ジョーフィア・プショッタ)は、可愛がっていた愛犬ハーゲンを父親に捨てられてしまい、必死でハーゲンを探す。一方、安住の地を求めて街中をさまよっていたハーゲンは、やがて人間に虐げられてきた保護施設の犬たちを従え、人間たちに反乱を起こす。最愛の友から、身勝手な人類たちへ―この争いを止めるのは少女の愛と勇気。250匹の犬たちが、いま立ち上がる。カンヌを打ちのめした衝撃作、ついに解禁!心を揺さぶられる誰も観たことのない少女と犬の物語。第67回カンヌ国際映画祭ある視点部門、パルムドッグ賞W受賞作。

10点!!ヨーロッパ方面の描写のグロさ忘れてた~冒頭、激グロ。絶対、食事中に観たらダメなやつです。ハーゲン役の兄弟の演技が凄い。目と表情豊かで彼らの演技が健気過ぎて泣けるし、胸が絞めつけられるシーンが続きます。犬好きな人はダメかもってくらいエグってきます。これもどこかで起きている現実だと頭で解かっているので、きついですね。クライマックスの250匹の大逃亡はCGなしで撮ったそうで、ドッグファイトとかもがっちりあるけど、どうやって犬の心にダメージ与えずに撮ったのだろう?と知りたくなるほど、ガチンコな撮り方に見えました。リリはハーゲンを諦めてないとはいえ、飼い主が食べたり飲んだり笑ったり寝たりしている間、離れ離れになってしまったペットはずっと辛い目に遭い続けている可能性があるということを示唆していて、胸から血が出そうなくらい痛いです。人間を襲わないと生き延びる道が断たれていた保護犬たち。彼らの行動が「人間を殺傷してしまったペットは殺処分から逃れられない現実」を如実に浮かび上がらせていて、残酷な対比で深い余韻を残すことに成功しています。ハンガリーってブリーダーから買う人が多いと聞くけれど、それでもあんなに捨てられてしまうペットがいるんだなという矛盾。カンヌの「ある視点」部門は眠たくなってしまうものも多いけれど、本作はとても見やすいし、とても辛いけれど動物を飼っている人には一見の価値あり。ファンタジーの中に甘くない現実を描いている秀作です。2015年公開。

「友だちのパパが好き」

吹越満、岸井ゆきの、安藤輪子出演他。純愛は、ヘンタイだ。「なにそれ、マジで言ってんの?」自分の父親に思いを寄せる親友・マヤ(安藤輪子)の突然の告白に、あきれる妙子(岸井ゆきの)。笑い飛ばす母親・ミドリ(石橋ケイ)とまんざらでもない父親・恭介(吹越満)。しかし親友はその日をきっかけに、猛然と父親へのアタックを開始する。人間関係も常識もかえりみず突き進み、見るものを唖然とさせる純愛は、家族、恋人、先生、同僚を巻き込んでめくるめく恋愛模様へと発展していく―。「すみません、好きなんで。」未だかつてないややこしさで送る、純粋でヘンタイな恋愛映画がここに誕生!

10点!!「At the terrace~」からの山内ケンジ作品なので観てみたら、やっぱり超シニカルで面白い。友だちの親を好きって結構ありえることだし、少女漫画とかでも見かけるのに、それをここまで不穏な感じと気持ち悪い風に描けるのが凄い(笑)山内作品に石橋ケイが出てるだけで笑えてくるのに、また平岩紙がライバルって(笑)しかも凄いダークホースが追加されてる(笑)ハズキもここで持ってかれるとは思ってなかっただろうなと彼女に同情し過ぎた。責めるなら恭介のはずなのに、なぜ誰もが恭介をスルーするのだろう?(^^;)ダメさ加減が半端なくて、女性が「しょうがないな」と許してしまう系なのかな?そうだとしたらモテるんだよね、このタイプ。ブレイク前の岸井ゆきのと純愛一直線で迷いなく恋愛を獲りにいく安藤輪子がどんどん可愛く見えてくる。ちょっと阿修羅みたいになっちゃってる石橋ケイと平岩紙では気づかなかったけど(爆)、山内監督も吉田恵輔監督のように女性の魅力を引き出すタイプなのかな?でも、そもそも本気の恋って常識とかこれまでの人間関係とか吹っ飛ばしてでも止められないものだよね。そんなマヤに大人でいようとする大人たちが敵うわけがない。「好きなんで!本気なんで!」と体当たりしてくる若い子を拒否出来るオジサンがどれだけいるのでしょうか(^^;)でも若さだけに落ちたとは思いたくない~(>_<) これ、もしハヅキが子ども産んだらますますカオスが加速するだろうから続きを観てみたい(笑)恭介はそれでも何もしないで器のように受け入れ流されていくのだろうけど(爆)というか、この女性たちの空気感を何とかしようとしないでいられる恭介ってある意味一番ヤバイ。2015年公開。

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