
ゆゆ勝手に映画評(2025)
「アナザー・シンプル・フェイバー」
アナ・ケンドリック、ブレイク・ライブリー主演他。前作で親友エミリー(ブレイク・ライブリー)の失踪と死の偽装を暴いたステファニー(アナ・ケンドリック)。因縁の二人は再会し、エミリーとイタリア人実業家との豪勢な結婚式が執り行われるイタリアの風光明媚なカプリ島へと向かう。しかし、そこには華やかな招待客たちに混ざり、招かれざる客もやってくる。入り組んだ殺人と裏切りが巻き起こり、ステファニーとエミリーの華麗な再会の先には、誰もが予想だにしなかった衝撃的展開が待ち受けていた・・・。華麗なサスペンス・ミステリーの続編。
10点!!増殖してる!!この二人に関わりたくない度と脚本の面白さがパワーアップしまくりな続編☆前作はママ友の延長上にある捻りの効いた脚本という感じだったけれど、今作は「嘘~w」と驚き笑ってしまうくらいアンビリーバボーな展開に(笑)ポスターカットもとてもお洒落なので配信なのが勿体ないくらい。ステファニーはやっぱり個人的に自らトラブルを呼んで騒いでいる辺り、無理だなぁって(^^;) エミリーは異次元(爆)「あなたは私の騎士よ」って謎だし怖すぎるわ~。しかも今度は極妻未亡人ですって(笑)関わりたくないけれど、さらなる続編が観たい展開!ショーンのお尻が死体なのにセクシー(爆)2025年劇場未公開・AmazonPrime作品。
「室町無頼」
大泉洋主演他。この男から戦国は始まった。蓮田兵衛(大泉洋)―日本史上、初めて武士階級として一揆を起こし、歴史書に唯一一度だけその名を留める男。本作は室町、“応仁の乱”前夜の京を舞台に、彼の元に集結した「アウトロー=無頼」たちの知られざる戦いをドラマチックに描く。たった9人で幕府軍に挑む、勝率ゼロに等しい無謀な戦い。その勝機と狙いとは!?世界を変えるは、人の力。たった一行の史実から生まれた、戦国前夜の歴史的戦い。“リアル”な風と炎尾と砂塵が舞う中世の暗黒時代を駆け抜ける、エンタメ全開のアクション巨編。
4点!!前夜じゃないじゃん!(爆)入江悠監督は好きな作品と苦手な作品があって「太陽」や「あんのこと」など実験的な作品が多いところは好きです。今回もカメラワークをグルンと回してアクションサポートをしていたり、分かり辛い時代を舞台にしていたり、挑戦的な点は評価できます。でも、長尾くんの修行シーンと見せ場がやたら長く、客寄せパンダにしたい魂胆見え見えなのと、ワイヤーアクションがビヨ~ンとなっていて下手過ぎたり(だったら武田梨奈の見せ場もっと作って)、アクションが見どころの作品にしてはごちゃごちゃし過ぎてそれぞれの見せ場がない。当時の京の登場人物たちの関係性がわかりにくくて、長尾くん目当ての若年層は楽しめるのかな?と疑問に思わざるを得ませんでした。あと、蓮田兵衛という人物が歴史書に1行しか登場していないせいか、肉付けが浅い。どのレベルの武家なのか、御家はどうなっているのか、何があって浪人風情になっているのか、全然、彼のバックボーンが見えてきませんでした。想像で良いから説得力のある肉付けが欲しかったです。って文句ばかりだけど、昨今、時代劇が少ないですし、それなりに楽しめました。2025年公開。
「ファイアーブランド ヘンリー8世最後の妻」
アリシア・ヴィキャンデル、ジュード・ロウ主演他。わたしたち、二人とも地獄行―16世紀の英国、テューダー朝。5人の前妻は斬首、追放、出産死亡…絶対権威のためには容赦なく王妃を切り捨てる暴君ヘンリー8世(ジュード・ロウ)と望まぬ結婚をした6番目の妻キャサリン・パー(アリシア・ヴィキャンデル)。イングランド国教会を設立したヘンリーに反して、キャサリンはプロテスタントの信念に基づき血塗られた国を光ある未来に導きたいと願っていた。国王と対立する立場であることを告発されてしまったキャサリンは、あらゆる政治的陰謀が絡み合う宮廷で”異端の証拠探し”に巻き込まれる。キャサリンは前妻たちのように国王に首をはねられるのか、それとも病に蝕まれた国王が先に死ぬか。息を呑む生存をかけた戦いが始まる!暴君vs王妃の宮廷サバイバル・スリラー。
8点!!シェークスピア本1冊読んだくらいの重厚感&重圧感。嫁いだ当初から「殺されないように」と慎重に立ち回るキャサリンと地雷原多過ぎなヘンリー8世、二人の緊迫感に緊張で頭痛くなりました(;;) でもアリシア・ヴィキャンデルが演じるキャサリンはやっぱり気が強い(^^;) 才気があるのは伝わってきたけれど、肝心なところで自身と周囲を危険に晒す言動とのアンバランスさが人間らしくて良かったです。人間らしいが故に前妻たちは立場を追われたわけだけど・・・。最後の逆転劇は歴史の空白を埋めた形だと思うけれど、キャサリンの「生き残りたい」という強い執念が半端なくて、やはり強いだけより弱さも併せ持った人の方がサバイブ出来るし、アリシアの気迫が凄かったです。ジュード・ロウの役作りも知っているので、二人のあの状態での演技合戦にゾクゾクしました。エリザベス1世、メアリー1世、トマス・シーモアなど後の人生を知っている人物たちも出ていたので、見応えあって面白かったです。逆に各登場人物の背景を知らないと楽しめないかも知れません。スリラーというともっとスリリングな恐怖展開を期待してしまっていましたが、そこは物足りない感じで。2025年公開。
「新幹線大爆破」
草彅剛主演他。走り続けろ。はやぶさ60号は今日も、新青森から東京へ向けて定刻どおり出発した。高市(草彅剛)はいつもと変わらぬ想いで車掌としてお客さまを迎える。そんな中、一本の緊迫した電話が入る。その内容は、はやぶさ60号に爆弾を仕掛けたというもの。新幹線の時速が100kmを下回れば、即座に爆発する・・・。高市は、極限の状況の中、乗客を守り、爆破を回避すべく奔走することになる。犯人が爆弾の解除料として要求して来たのは、1000億円! 爆発だけでなく、さまざまな窮地と混乱に直面することになる乗務員と乗客たち。鉄道人たち、政府と警察、さらに国民も巻き込み、ギリギリの攻防戦が繰り広げられていく。極限の状況下でぶつかり合う思惑と正義、職業人としての矜持と人間としての本能。はやぶさ60号は、そして日本は、この危機を乗り越えることができるのか!?高倉健の同名作品を樋口真嗣監督がリブートしたノンストップ・パニック・ムービー。
4点!!元版未鑑賞。ですがリメイクではなくリブートということで関連性を持たせてオマージュも入れていて、ストーリー自体、全然違いそうですね。前日にたまたま「テロ、ライブ」を観直していたせいか、日本映画の甘さと隙を感じまくりでした。NETFLIXで海外展開を狙っていないなら言わないけど、日本人には響く同情路線はストーリーの流れを止めるし、海外ではタイミングを間違えば“甘さ”にしか映らないと思うんですよね・・・。そして、今作ではタイミングが明らかに早すぎた。犯人も序盤で予想出来る作りになっていて、緊迫感に欠けていて、スリリング劇を作りたいのか人情劇を作りたいのか分からなくなっていた。てゆうか犯人も爆発も止める手段がまだ残されているのに、提案すらない隙(爆)他作品ではよく観る手なのになーと苦笑。あと絶対に助からないはずの人物も殺さない日本映画の甘さ。「絶対に誰も死なない映画」ほどつまらないパニック映画はない。その点、高倉健版は結論は知っているけど、潔くてスリリングだったのだろうと思う。唯一、亡くなった人物に関しては逆に殺さない方が社会的制裁を受けてよほど罰になったのにと感じた。あと、運転席はハラハラのオンパレードなはずなのに、のんが完全に置き去りになっていた。勿体ない。隙だらけなので、ワイワイ突っ込みながら観るならそこそこ楽しめる作品になっていると思う。2025年劇場未公開・NETFLIX作品。
「ゆきてかへらぬ」
広瀬すず主演他、純情なのか、純愛なのか―3つの愛の、行き着くそこ。
京都。まだ芽の出ない女優、長谷川泰子(広瀬すず)は、まだ学生だった中原中也(木戸大聖)と出逢った。泰子20歳、中也17歳。どこか虚勢を張るふたりは、互いに惹かれ、一緒に暮らしはじめる。
東京。泰子と中也が引っ越した家を小林秀雄(岡田将生)がふいに訪れる。中也の詩人としての才能を誰よりも知る男。中也も批評の達人である小林に一目置かれることを誇りに思っていた。仲睦まじいふたりの様子を、置いてけぼりにされたような気持ちで見つめる泰子。しかし、泰子と出逢ってしまった小林もまた彼女の魅力に気づく。本物を求める批評家は新進女優にも本物を見出した。そうして、複雑でシンプルな関係がはじまる。重ならないベクトル、刹那のすれ違い。ひとりの女が、ふたりの男に愛されること。それはアーティストたちの青春でもあった。まだ何者でもない若者たちの二度と戻れない、愛と青い春を描く。
6点!!アーティスト3人の後戻りの出来ない激しい恋情。やはり先におかしくなるのは女性(分かりみ深い)。中原中也と小林秀雄はふんわりと知っているけれど、長谷川泰子という女優は全く知らない状態で観たので、人物像が結構???。でも、誰が欠けても壊れてしまうトライアングルで、死ぬまで囚われるしかない引力で引き合う関係の3人(特に中原と泰子)は、観ていて苦しくて切なかったです。相手が死ぬまで終わらない恋情ってきつい・・・。そういう意味では死って凄い。木戸くんの中原は新鮮で、でも世界観にマッチしていて、青さもあり、素敵でした。広瀬すずもこういう役は初めてなので、狂情剥き出しにしていて、ある意味、勝負に出たなと感じました。あとは置屋いいなぁとか、この時代にローラースケートあったんだとか、中原中也、どこぞのお坊ちゃんだったのかしら?とか映像と情報を楽しんでいました。ダンスシーンは良かったです。広瀬すずが最高に可愛いし、3人で踊っているシーンは青春そのもので本当に瞬間の輝きを切り取った感じで。3人に詳しかったらもっと楽しめるであろう、青春を燃やし切った若者たちのお話。2025年公開。
「アヌジャ」
9歳の才能ある少女アヌジャと17歳の姉パラクは、インドの劣悪な衣料品工場で働く孤児です。ある日、アヌジャは先生からエリート寄宿学校に通う機会を得ます。 姉妹はこの機会を通じて絆を試され、世界中の少女たちが直面する苦難に立ち向かうことになります。姉妹の絆と成長を描いた感動のヒューマンドラマ。第97回アカデミー賞短編実写映画賞ノミネート作。
6点!!ドキュメンタリータッチのフィクション作品。なので、アヌジャの選択は?ってところで終わっちゃう。気になるよ~。インド映画の子どもに関わる大人たちって意地悪なこと多いけど、本当に意地悪な人が多いのかな?経営者は自分はバカだと言っていたけれど、目先の利益しか見えておらず、一人の人間の光ある人生を奪っているという重要性に気づいていないのかな?罪悪感ないのかな?せめて才能ある妹だけでもという姉の気持ちは世界中の人々の気持ちと同じです。アヌジャ、どっちに行ったんだろう~気になる~。2025年劇場未公開・NETFLIX配信作品。
「ANORA アノーラ」
マイキー・マディソン主演他。おとぎ話?ううん、現実。NYでストリップダンサーをしながら暮らす“アニー”ことアノーラ(マイキー・マディソン)は、職場のクラブでロシア人の御曹司、イヴァン(マーク・エイデルシュテイン)と出会う。彼がロシアに帰るまでの7日間、1万5千ドルで“契約彼女”になったアニー。パーティーにショッピング、贅沢三昧の日々を過ごした二人は休暇の締めくくりにラスベガスの教会で衝撃的に結婚!幸せ絶頂の二人だったが、息子が娼婦と結婚したと噂を聞いたロシアの両親は猛反対。結婚を阻止すべく、屈強な男たちを息子の邸宅へ送り込む。ほどなくして、イヴァンの両親がロシアから到着。空から舞い降りてきた厳しい現実を前に、アニーの物語の第二章が幕を開ける―。シンデレラストーリーのその先へ―人生は刺激的なエンタテインメント!第97回アカデミー賞5部門受賞・第77回カンヌ国際映画祭パルムドール受賞作。
10点!!ショーン・ベイカー監督の「フロリダ・プロジェクト」が合わなかったので、どうかなーと思ったのですが、本作は超面白かった!登場人物たちが魅力的でもう1回リピしたい♪まず、マイキー・マディソン、メイクしている時としていない時のギャップが凄くて、メイクしている時めちゃめちゃ可愛い!!あの目尻とリップのメイク可愛い~スタイルもすごく綺麗で見とれちゃいました。マーク・エイデルシュテインもチャラいティモシー・シャラメって感じでキュートなイケメン。イヴァンはクズだったけど、振り切ったドラ息子ぶりは〇。イゴール(ユーリー・ボリゾフ)もキュート。さりげない気遣いの出来る中身イケメン過ぎて、もうイゴールと結婚しちゃえばいいのにって何度思ったことか(笑)イヴァンが消えてからの4人の屋敷でのやりとりから珍道中が悲しいのに笑えて最高。なんか色々抜けてるおじさん二人(笑)「フロリダ~」と比べると、とても観やすくて最後の瞬間まで惹き込まれちゃいました。ベガスに24時間ドライブスルーの教会があるのって本当かな?(笑)衝動的に結婚する人がそんなにいるの?アノーラはこの後、どうするんだろう?イゴールとは?またダンサーに戻るのだろうけど、まだ23歳だけど、さらに用心深くなってしまうんだろうな~年より大人びた彼女をさらに強引に大人にさせてしまったイヴァンの罪は重い。クズにはクズの人生を~(叫)2025年公開。
「コンパニオン」
ソフィー・サッチャー主演他。仲良しカップルのアイリス(ソフィー・サッチャー)とジョシュ(ジャック・クエイド)は、週末を過ごすためにジョシュの友人宅へとやってくる。少し緊張気味のアイリスはそこで、ジョシュの女友達のキャット、キャットのボーイフレンドで既婚者のセルゲイ、陽気で社交的なイーライ、そしてイーライの恋人パトリックと過ごすことになる。ある日アイリスは、セルゲイから不適切な接触を受けたこときっかけに暴走。そこで、アイリスはジョシュから衝撃的な事実を告げられる。それは、自分がコンパニオンロボットであること、ジョシュはアイリスのバイヤーであることだった。ショックを受けるアイリスはさらに、この旅行の“裏の計画”を知ってしまう。コンパニオンロボット(セックスロボット)として生まれた女性を描く新感覚サイコスリラー。
7点!!RottenTomatoで93%を獲得しているブラックコメディで上映時間も短いのでサクッと観てみました。やはり、人間がAIを日常的に使うこと自体、無理があるのでは?と思わざるを得ないAI失敗例あるあるを観ているような気分でした。内容は「エクス・マキナ」みたいな感じ。高機能な機械を扱えるのは高知能な一部の人間だけだって。それだって倫理観や正義感など色々絡んで厄介だというのに。でも、パトリックは助かって欲しかったなー人間とAIを超えた愛を描いていたし、あまりにも切なかったから。無理があるとは言いつつ、実際にこういうAIがいたら孤独を感じる人々(私も)欲しいとなると思う。そして、人間に戻れない人が多数出現しそう(だってすべてが完璧なんて人間いないから)。こういう映画が作られるたびに現実でも実現性はどんどん増していて、近い将来リアルになるんだろうなぁと感じます。人間って残酷な生き物だ。2025年日本未公開作品。
「ウィキッド 二人の魔女」
シンシア・エリボ、アリアナ・グランデ主演他。飛べることを、まだ知らないだけ。幻想的な国オズにある魔法学校<シズ大学>に入学したふたりがいた。誰よりも特別であることを望み、まだ自分の本当の心を見いだしていないグリンダ(アリアナ・グランデ)。誰よりも強く優しくも誤解され、まだ自分の本当の力を見いだしていないエルファバ(シンシア・エリボ)。偉大な魔法使いに憧れた正反対のふたりは、やがて世界の秘密を知り、この国でもっとも優しい「善い魔女」、もっとも邪悪な「悪い魔女」として運命を巡ることになる―。世界中で20年以上愛され続ける不朽のミュージカルが圧倒的な世界観と映像美で生まれ変わる。音楽と魔法が彩る感動のエンターテインメント、開幕!
8点!!グラミー賞歌手ふたりを主演に据えているわりにミュージカルパートと彼女たちが歌うシーンが少ない。ふたりの歌の掛け合いも観たかった。西の悪い魔女の秘密が前半戦。中盤まで結構ダラダラ学園ものしてたけど、後半の展開に驚いた。エルファバがいかにして悪い魔女へと仕立て上げられたのかが、とてもセンチメンタルに描かれていて興味深かった。後半戦はグリンダがいかにして善い魔女になるのか?かな?そこにも前半以上の驚きがあるのだろうか?「オズの魔法使い」シリーズは触れる年齢によって感じ方が変わるお話なので、「オズ はじまりの戦い」から順を追って親子で楽しんで欲しい作品です。2025年公開。
「アンダーニンジャ」
山崎賢人主演他。日本には今も、忍者が居る。日本の歴史を陰で常に動かしてきた“忍者”。栄華を誇った彼らだったが、戦後GHQによって組織を解体され消滅した。しかし、現代でも忍者は秘密裏に存在し、日常に潜み、世界中で暗躍している。その数は20万人とも言われる。ただ、末端の忍者は仕事にありつけないことも多く、「NIN」所属の下忍・雲隠九郎(山崎賢人)もその一人だった。ボロアパートで暇を持て余す暮らしをしていた九郎は、ある日、重大な“忍務”を言い渡される。それは戦後70年以上に渡り地下に潜り続けている、謎の組織を調べること。組織の名は―「アンダーニンジャ」。通称「UN」。「UN」が潜んでいるという情報を得て講談高校に学生として潜入する九郎。クラスメイトの野口彩花(浜辺美波)は高校生らしからぬ言動をする九郎を不審に思うも、何故か少し気になってしまう。そんな最中、「UN」によって、「NIN」の“精鋭”ニンジャたちが次々に襲われていく。「UN」の目的は一体何なのか?そしてついに、講談高校での襲撃が始まる・・・!想像を超える戦いに巻き込まれていく、現代忍者・九郎と女子高生・野口の運命は!?世界の命運は、一人の忍者に託された。誰も観たことが無い“現代忍者エンターテインメント”が幕を開ける!
3点!!忍者間の争いに巻き込まれる学校の話・・・で中身はない(爆)見どころはアクションのみ。しかも、山本千尋出しちゃったらさ~もうネタバレじゃん(爆)浜辺美波が予想以上に顔芸してた。これ、事件の隠ぺいは政府に任せてるの?続くの?中身ないから感想書きにくいけど、山崎賢人はこれだけ実写化こなしてても、ちゃんと役こなせるのすごいなと単純に感心した(笑)2025年公開。
「ブリジット・ジョーンズの日記 サイテー最高な私の今」
レネー・ゼルヴィガー主演他。新しい「今」が始まる、“ありのままの私”で。弁護士のマーク(コリン・ファース)は4年前にスーダンの人道支援活動中に命を落とし、2人の子供の母親ながら再びシングルになったブリジット(レネー・ゼルヴィガー)。立ち直れない日々が続いていたが、親友たちや元彼・ダニエル(ヒュー・グラント)にも支えられ、仕事に復帰。更に、公園で出会った29歳のロクスター(レオ・ウッドール)とアプリで繋がり、意気投合。一方、厳しい理科教師のミスター・ウォーラカー(キウェテル・イジョフォー)とは、彼の息子ビリーへの真摯な優しさを知り、次第に距離が縮まる。子育てや仕事に追われながら「いつもマークが恋しい」と子供に話すブリジットだが・・・。あの<ブリジット・ジョーンズ>が帰ってきた!全然大丈夫じゃないけど、この先も、人生、今が一番面白い!夫・マークの死・・・2人の子供と共に、シングルマザーの彼女はこの先どう歩む?
10点!!原作読んでます。ブリジットの息子とダニエルの息子、めっちゃイケメンやん(笑)パジャマで堂々と登校するブリジットが相変わらずで嬉しい(笑)前作からだいぶ空いたので、人間関係忘れてたけど、会話の内容とかわちゃわちゃした感じとかこんなに面白かったっけというくらい懐かしい面白さ(今コンプラ厳しいから)があって、ずっと観ていたかったです。原作よりもマークの不在が全編にわたって一家に影を落としていて、ずっと切なくて泣きそうでした。本当にどうしてマーク死なせちゃったの!(原作者は後悔したらしい)ブリジットを演じている時のレネーの可愛さは何なのだろう?ずっとニコニコしているから?肌ツヤの良さ?ヒュー・グラントも他作品よりもキラキライケオジぶりが戻るから不思議。この二人のポテンシャルが凄い(笑)これまでのシリーズはラブストーリーメインだけれど、今作ではブリジットの恋愛はあってもなくても良くて、残された家族の生き方が心に響きまくり胸打たれまくり。このシリーズは満点以外つけようがない(笑)また初めから観直したくなりました♪2025年公開。
「ミッキー17」
ロバート・パティンソン主演他。それは、何度も生き返れる「夢の仕事」、のはずだった―主人公は、人生失敗だらけの男“ミッキー”(ロバート・パティンソン)。一発逆転のため申し込んだのは何度でも生まれ変われる“夢の仕事”、のはずが・・・。よく読まずにサインした契約書は、過酷な任務で命を落としては何度も生き返る、まさにどん底の“死にゲー”への入り口だった!現代からひとつの進歩もなく、労働が搾取される近未来の社会。だが使い捨てワーカー・ミッキーの前にある日、手違いで自分のコピーが同時に現れ、事態は一変―予想を超えたミッキーの反撃がはじまる!ポン・ジュノ監督最新作は半地下を超えた<どん底>の使い捨てワーカー“ミッキー”による権力者たちへの逆襲エンターテイメント!
8点!!17、逆襲を主導的というよりは巻き込まれただけなんじゃ(^^;) 「オクジャ」のアップデート版という印象です。他の星にきてまで選挙の呪縛に取りつかれている政治家の狂騒や高額と引き換えの治験バイトなどを、笑えないよという残酷さで皮肉っています。そして、一見クレイジーな18が誰より正当に自分の生きる権利や存在価値のために怒り動き出すっていう。再生を続けていたら、起爆剤みたいな存在が生まれるって科学者たちは期待していたのかな?宇宙生物の赤ちゃんが可哀相で観ていられなかった。地球(今の住処)すら追われ、危険な仕事だと知りながらもやるしかない人々と権力者たちの構図は現代社会でも同じで、両者は世界線が違う。だから現場から声を上げるしか現状を変える方法はない。エンタメ+クレイジーな狂騒劇で強烈なメッセージを放てるポン・ジュノ監督作品は流石の面白さです。2025年公開。
「ベイビーガール」
ニコール・キッドマン主演他。やめないで。美しきCEOの欲望が、年下のインターンとの出会いで暴かれてゆく。その“手綱”は彼女が握っているはずだった―NYでCEOとして、大成功を収めるロミー(ニコール・キッドマン)。舞台演出家の優しい夫ジェイコブ(アントニオ・バンデラス)と子供たちと、誰もが憧れる暮らしを送っていた。ある時、ロミーは一人のインターンから目が離せなくなる。彼の名はサミュエル(ハリス・ディキンソン)。ロミーの中に眠る欲望を見抜き、きわどい挑発を仕掛けてくるのだ。行き過ぎた駆け引きをやめさせるためにサミュエルに会いに行くが、逆に主導権を握られてしまい…。行先不明のスリリングな展開×大胆不敵な官能。燃え上がる危険なパワーゲームは、衝撃のクライマックスへ―。
4点!!この結末はレアケースだわ~ジェイコブ柔軟性ありすぎでしょ(素敵)。こういう夜の主従関係って最初はプレイでものめり込めばのめり込んだだけ、ストックホルム症候群に似た状態に陥って、洗脳され、その快楽から抜けられなくなるのでは?と二人の関係性を観ていて思った。どれだけ立場が追い込まれようとも自らが抜けたくないのだと思い込まされてしまう。なので、ジェイコブが選択した結末は大正解。こういう抜け出させ方もあったのか~と(笑)アントニオ・バンデラスの方がよほどセクシーだけどな~(笑)サミュエルこそbabyって感じ。でも、対象外だと思っていた年下に「baby girl」と突然言われるのは確かにドキッとする!意識しちゃう(笑)ニコールは夫婦共演した「アイズ・ワイド・シャット」以来、時々この手の作品に出ていて、本当にこういう願望があるかのように見える演じ方をする。演技?願望?(どっち?笑)可もなく不可もなくという感じだけど、夜の主従関係のパターンを色々観たい方は見てもいいかも。2025年公開。
「ファーストキス 1ST KISS」
松たか子主演他。私はその日、15年前の夫に恋をした―結婚して十五年目、事故で夫が死んだ。夫とは長く倦怠期で、不仲なままだった。残された(松たか子)妻は第二の人生を歩もうとしていた矢先、タイムトラベルする術を手に入れる。戻った過去には、彼女と出会う直前の夫(松村北斗)の姿があった。出会った頃の若き日の夫を見て、彼女は思う。わたしはやっぱりこの人のことが好きだった。夫に再開した彼女はもう一度彼と恋に落ちる。そして思う。十五年後、事故死してしまう彼を救わなくては―。「愛する人と歩人生とは?」人生で誰もが直面する、答えの無い深くてシンプルな疑問。この物語は、それらの意味を問いかける。坂元裕二が贈る、時を超え思い継がれる永遠のラブストーリー。
6点!!「愛と憎しみは紙一重」どちらの感情もどの世界線でも常に共存するはずだという前提の話。何度も繰り返されたありきたりなストーリーのように見えて、シンプルに「愛し続けること」の難しさと奇跡を描いていて、心抉られます。上手くいかなかった愛を知っている人こそ抉られるんじゃないかな(^^;) てか、松たか子と松村北斗、お似合い過ぎて年齢差とか時空とか超えちゃってるな。この二人をキャスティングした時点で半分以上成功だったのではないかと思えるほどの違和感の無さ。どれだけの強い想いをもって相手と一緒にいることを選んだのか?この始点の揺るがなさを、いかに日々の中で風化させず互いに心の真ん中にもっていられるか?カンナが戻ったことで駆はそれを強く維持する意味を知り、全う出来た。少なくともふたりは愛に溢れた半生を生み出すことが出来た。でも、戻って傷つけ合った愛をやり直そうと思えるか?と言われたら、とてつもない勇気がないと出来ないと思う。離婚ってそれだけ傷つけ傷ついたはずだから。カンナが直感タイプでそこまで深く考えてないのかな?私は好きだった頃の彼に再び会えたとしても、やり直す選択を出来るか自信がない。運命が決まっているなら抗えないのかな?また絶対に揺るがないと思える始点を描ける相手と出会えるのかな?いい大人になればなるほど、傷つけば傷つくほど迷って、自分の想いすら、何が正しいのか、選択するべきなのか分からなくなる。そんな私には眩しくて切なくて心抉られるラブストーリー。この絶妙な曖昧さは評価が難しい(てか周囲の評価が高いな)。2025年公開。
「教皇選挙」
レイフ・ファインズ主演他。これは選挙か、戦争か。全世界で14億人以上の信徒を有するキリスト教最大の教派、カトリック教会。その最高指導者にしてバチカン市国の元首であるローマ教皇が、死去した。悲しみに暮れる間もなく、ローレンス枢機卿(レイフ・ファインズ)は新教皇を決める教皇選挙<コンクラーベ>を執り仕切ることに。世界各国から100人を超える強力な候補者たちが集まり、システィーナ礼拝堂の扉の向こうで極秘の投票が始まった。票が割れるなか、水面下で蠢く陰謀、差別、スキャンダルの数々にローレンスの苦悩は深まっていく。そして新教皇誕生を目前に、厳戒態勢下のバチカンを揺るがす大事件が勃発するのだった・・・。閉ざされたシスティーナ礼拝堂で行われる秘密の投票。次期ローマ教皇をめぐる極上のミステリーが、その禁を解く。アカデミー賞8部門ノミネート・脚色賞受賞作品。
4点!!最後のどんでん返しがなかったら間違いなくアカデミー賞ノミネートはなかっただろうなというよくあるおじさんたち(しかも全員同じ格好してる)の権力争い。もはや寄付で成り立っている会社にすら思えてくる・・・(爆)このラストをバチカンはどう思ってるのだろう?「エドガード・モルターラ」で教会の汚さは嫌というほど見せられたから、目新しい感じもしないし。レイフ・ファインズがいちいち意味深な顔するからもっと何かあるのかと思っちゃったよ。てか同時多発テロ起こってるのに、祝うんだ・・・。同時多発テロが隅に追いやられちゃうくらい新教皇誕生って大ごとなんだ。世界線が違い過ぎるぜ。おじさんによるおじさんのための選挙。2025年公開。